JP2000094982A - 作業車の走行変速装置 - Google Patents

作業車の走行変速装置

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JP2000094982A
JP2000094982A JP10272072A JP27207298A JP2000094982A JP 2000094982 A JP2000094982 A JP 2000094982A JP 10272072 A JP10272072 A JP 10272072A JP 27207298 A JP27207298 A JP 27207298A JP 2000094982 A JP2000094982 A JP 2000094982A
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transmission
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switched
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Norimune Ozaki
徳宗 尾崎
Koji Yamagata
山形  浩司
Shigeki Hayashi
繁樹 林
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Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 常に適切な変速状態で作業を開始するこ
とが可能となる作業車の走行変速装置を提供する。 【解決手段】 主変速装置と副変速装置とが、夫々に対
して各別に設けられた人為操作式の操作手段にて変速操
作可能に設けられるとともに、原動部を運転状態に切り
換える運転指令状態と、原動部を運転停止状態に切り換
える停止指令状態とに人為操作にて切換自在な運転状態
切換手段SWが備えられた作業車の走行変速装置におい
て、運転状態切換手段SWが停止指令状態から運転指令
状態に切り換えられるに伴って、副変速装置を設定変速
状態に変速する初期設定用変速手段101が備えられ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主変速装置と副変
速装置とが、夫々に対して各別に設けられた人為操作式
の操作手段にて変速操作可能に設けられるとともに、原
動部を運転状態に切り換える運転指令状態と、前記原動
部を運転停止状態に切り換える停止指令状態とに人為操
作にて切換自在な運転状態切換手段が備えられた作業車
の走行変速装置に関する。
【0002】
【従来の技術】上記構成の作業車の走行変速装置におい
て、従来では、例えば特開平9‐76782号公報に示
されるように、前記主変速装置として、エンジンにて駆
動される油圧ポンプと走行装置を駆動する油圧モータと
を閉回路で連結した油圧式無段変速装置を左右一対設け
ると共に、主変速装置に対する操作とは別の操作手段で
ある副変速スイッチの指令に基づいて電磁操作式の変速
制御弁を切り換えることにより、油圧ポンプから油圧モ
ータへの油流量を高低2段階に変更させることで高低2
段階の変速状態に切り換え自在な副変速装置を備える構
成として、この副変速装置は、操作手段としての副変速
スイッチによる変速が指令される毎に変速状態が高速状
態と低速状態とに交互に切り換わるように構成されたも
のがあった。
【0003】尚、上記公報に示される構成では、前記運
転状態切換手段について明示されていないが、この種の
作業車における運転状態切換手段としては、原動部とし
てのエンジンを始動させるためのメインスイッチが対応
することになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来構成において
は、副変速スイッチの指令に基づいて副変速装置の変速
状態が高速状態と低速状態とに交互に切り換わる構成と
なっているが、作業を開始するために運転状態切換手段
(メインスイッチ)を運転指令状態に切り換えたとき
に、前記副変速装置がどのような変速状態になるかにつ
いての特別な配慮がなされていなかった。
【0005】例えば、副変速装置が高速状態に切り換わ
っている状態で運転状態切換手段(メインスイッチ)を
停止指令状態に切り換えて運転を停止させて、再度、運
転状態切換手段を運転指令状態に切り換えると、例え
ば、副変速装置を低速状態に変速した方が適切な場合で
あっても、副変速装置が高速状態のままで作業を開始し
てしまうおそれがある等、作業開始時に適切な変速状態
にならないおそれがあった。
【0006】本発明は、かかる点に着目してなされたも
のであり、その目的は、上記したような従来技術におけ
る不利を解消して、常に適切な変速状態で作業を開始す
ることが可能となる作業車の走行変速装置を提供する点
にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の特徴構
成によれば、前記運転状態切換手段が前記停止指令状態
から前記運転指令状態に切り換えられるに伴って、前記
副変速装置を設定変速状態に変速する初期設定用変速手
段が備えられている。
【0008】従って、作業を開始するために原動部を運
転状態にするべく運転状態切換手段を停止指令状態から
運転指令状態に切り換え操作すると、その切り換え操作
に伴って副変速装置が設定変速状態に変速されることに
なる。
【0009】その結果、作業を開始する際において、作
業を開始する毎に人為操作式の操作手段による変速操作
によって副変速装置を適切な変速状態に切り換える等の
煩わしい操作を要することなく、常に適切な変速状態で
作業を開始することが可能となり、使い勝手のよい作業
車の走行変速装置を提供できるに至った。
【0010】請求項2に記載の特徴構成によれば、前記
副変速装置が、通常作業用の変速状態と、それとは異な
る変速状態とに変速自在に構成され、前記初期設定用変
速手段が、前記設定変速状態を、前記通常作業用の変速
状態として、変速するように構成されている。
【0011】つまり、運転状態切換手段が停止指令状態
から運転指令状態に切り換えられるに伴って、副変速装
置が通常作業用の変速状態に変速されて初期設定される
ので、実行する頻度が高い通常作業を行う場合に、運転
状態切換手段を運転指令状態に切り換え操作した後に、
特別な変速操作を行うことなく、そのまま通常作業を開
始することができ、使い勝手が向上するものとなる。
【0012】請求項3に記載の特徴構成によれば、前記
副変速装置が、通常作業用の変速状態と、それとは異な
る変速状態とに変速自在に構成され、前記運転状態切換
手段が前記運転指令状態から前記停止指令状態に切り換
えられたときの前記副変速装置の変速状態を記憶する記
憶手段が設けられ、前記初期設定用変速手段は、前記設
定変速状態を、前記記憶手段に記憶されている変速状態
として、変速するように構成されている。
【0013】例えば、一旦作業を中断した後に比較的短
時間で作業を再開するような場合、作業を中断するため
に運転状態切換手段が運転指令状態から停止指令状態に
切り換えられたときの副変速装置の変速状態が記憶手段
に記憶される。そして、作業を再開するために運転状態
切換手段が停止指令状態から運転指令状態に切り換えら
れると、それに伴って、副変速装置が記憶手段に記憶さ
れている変速状態に変速されるのである。
【0014】従って、例えば、作業を短時間だけ中断さ
せて、前回と同じような変速状態で作業を継続するよう
な場合には、作業開始時に自動的に前回と同じ変速状態
に初期設定することができて、使い勝手が向上するもの
となる。
【0015】請求項4に記載の特徴構成によれば、前記
副変速装置が、通常作業用の変速状態と、それとは異な
る変速状態とに変速操作自在に構成され、前記運転状態
切換手段が前記運転指令状態から前記停止指令状態に切
り換えられたときの前記副変速装置の変速状態を記憶す
る記憶手段が設けられ、前記初期設定用変速手段は、前
記運転状態切換手段が、前記運転指令状態から前記停止
指令状態に切り換えられたあと、再び、前記運転指令状
態に切り換えられるまでの停止指令状態経過時間が設定
時間未満であれば、前記設定変速状態を、前記記憶手段
に記憶されている変速状態として変速し、前記停止指令
状態経過時間が前記設定時間以上経過していれば、前記
設定変速状態を、前記通常作業用の変速状態として変速
するように構成されている。
【0016】つまり、前記停止指令状態経過時間が設定
時間未満である場合としては、例えば、作業を短時間だ
け中断させて、前回と同じような変速状態で作業を継続
するような場合が考えられるが、このような場合には、
作業開始時に自動的に前回と同じ変速状態に初期設定す
ることができる。又、前記停止指令状態経過時間が設定
時間以上である場合としては、例えば、前回の作業は終
了しており今回新たに作業を開始する場合や、比較的長
時間作業を停止していたような場合等が考えられるが、
このような場合には、運転状態切換手段が停止指令状態
から運転指令状態に切り換えられるに伴って、副変速装
置が一般に実行する頻度が高いと予測される通常作業用
の変速状態に初期設定することができる。このように、
そのときの使用状況に応じて常に適切な変速状態に初期
設定することができて、使い勝手が向上するものとな
る。
【0017】請求項5に記載の特徴構成によれば、前記
副変速装置が、通常作業用の変速状態、前記通常作業用
の変速状態よりも高速の移動用変速状態、前記通常作業
用の変速状態よりも低速の低速作業用変速状態の夫々に
変速可能に構成されている。
【0018】従って、通常の作業状況では通常作業用の
変速状態に変速し、例えば、走行面が荒れていたり、低
速でなければ作業が適正に行えないような場合には、低
速作業用変速状態に変速し、例えば路上走行等、比較的
高速で走行することが可能であるときは、移動用変速状
態に変速して走行することができ、作業状況に応じて適
切な変速状態に使い分けできて使い勝手が向上する。
【0019】請求項6に記載の特徴構成によれば、前記
副変速装置を変速操作する駆動手段と、その駆動手段の
作動を制御する変速制御手段とが設けられ、前記副変速
装置に対して設けられた前記人為操作式の操作手段が、
前記変速制御手段に変速指令を指令するように構成さ
れ、前記初期設定用変速手段が、前記駆動手段の作動を
制御して前記設定変速状態に変速するように構成されて
いる。
【0020】通常の走行状態では、人為操作式の操作手
段にて変速指令が指令されると、変速制御手段は、その
指令された変速状態になるように、駆動手段の作動を制
御することによって、副変速装置が所望の変速状態に変
速される。そして、運転状態切換手段が停止指令状態か
ら運転指令状態に切り換えられるに伴って、初期設定用
変速手段が、前記駆動手段の作動を制御して前記設定変
速状態に変速するのである。
【0021】従って、原動部が運転状態である作業状態
では操作手段にて指令された変速状態に適正に変速操作
されるとともに、作業開始時には設定変速状態に初期設
定されるので、良好な変速操作を実行できるものとな
る。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る作業車の一例
としてコンバインの走行変速装置について図面に基づい
て説明する。作業車の一例であるコンバインは、図1に
示すように、左右一対のクローラ式の走行装置1L,1
Rを備えた機体フレーム2の前部に、植立穀稈を刈り取
って後方に搬送する刈取部3を昇降操作自在に連結し、
前記機体フレーム2に、刈取部3からの刈取穀稈を脱穀
処理する脱穀装置4と搭乗運転部5とを搭載して構成さ
れている。
【0023】前記機体フレーム2に搭載した原動部とし
てのエンジンEから走行装置1L,1Rへの伝動系に
は、図2に示すように、主変速装置である前後進切り換
え自在な静油圧式の無段変速装置7と、三段切り換え式
の副変速装置8と、旋回用伝動機構9とがその記載順に
設けられている。
【0024】前記エンジンEは、ディーゼルエンジンが
用いられ、図5に示すように、搭乗運転部5に設けられ
たメインスイッチSWをエンジン始動位置(ST)に操
作することにより、セルモータやその駆動回路、及び、
燃料供給手段等で構成されるエンジン駆動部63を駆動
させてエンジンEを始動するように構成されている。
尚、メインスイッチSWは、所謂、キースイッチ式であ
り、キーを挿し込んで回動操作する構成となっており、
各電装機器に対する電源供給を遮断する切り位置(OF
F)、各電装機器に対して電源を供給する入り位置(O
N)、及び、前記エンジン始動位置(ST)に操作自在
に設けられ、前記エンジン始動位置(ST)に保持する
ことは出来ず手を離すと入り位置(ON)に自動復帰す
る構成となっている。つまり、エンジンEが作動してい
る作業状態では入り位置(ON)に維持されており、エ
ンジンEを始動させるときにのみ前記エンジン始動位置
(ST)に操作されることになる。又、エンジンEが作
動している状態からエンジンEを停止させる場合には、
前記メインスイッチSWを切り位置(OFF)に操作す
ることにより対応できるが、後述する制御装置60は、
メインスイッチSWが切り位置(OFF)に操作された
後も設定時間(数秒間)だけ電源供給が保持される構成
となっており、この設定時間内において、制御装置が前
記エンジン駆動部63における燃料供給手段を供給停止
状態に切り換えてエンジンEを停止させるように構成さ
れている。従って、このメインスイッチSWが運転状態
切換手段に相当し、前記入り位置(ON)が運転指令状
態に対応し、前記切り位置(OFF)が停止指令状態に
対応することになる。
【0025】前記無段変速装置7は、走行装置1L,1
Rそれぞれの車軸10L,10Rを支承するミッション
ケース11に、その出力軸7Aを挿入させる状態で取り
付けられており、この無段変速装置7を変速操作するた
めの人為操作式の操作手段としての変速操作レバー7L
が搭乗運転部5に設けられている。前記副変速装置8と
旋回用伝動機構9とは前記ミッションケース11に内装
されている。前記ミッションケース11には、前記無段
変速装置7の出力軸7Aからギヤ対12,13を介して
動力が伝達される中間伝動軸14がその一端を外部に突
出させる状態で支承されており、この中間伝動軸14の
外端部には、前記刈取部3に動力を伝達するための刈取
出力プーリ15が装着されており、中間伝動軸14と刈
取出力プーリ15との間には、中間伝動軸14の前進回
転のみを刈取出力プーリ15に伝達する一方向クラッチ
16が介装されている。
【0026】前記副変速装置8の入力軸8Aには、前記
中間伝動軸14の動力がギヤ対17,18を介して伝達
されるようになっており、入力軸8Aと出力軸8Bとの
間には、低速伝動用の伝動系と、中速伝動用の伝動系
と、高速伝動用の伝動系との互いに伝動比が異なる三つ
の伝動系が介装され、各伝動系を択一的に選択して使用
することにより、三段変速を行うようになっている。
【0027】前記低速伝動用の伝動系は、前記入力軸8
Aに第1伝動ギヤG1を一体回転する状態に装着し、前
記出力軸8Bにこの第1伝動ギヤG1に噛み合い連動す
る第1受動ギヤg1を出力軸8Bに対して回転自在な状
態に装着し、この第1受動ギヤg1と出力軸8Bとの間
に、第1受動ギヤg1から出力軸8Bへの伝動を断続す
る湿式多板式の第1の油圧クラッチC1を設けて構成さ
れている。
【0028】前記中速伝動用の伝動系は、前記入力軸8
Aに第2伝動ギヤG2一体回転する状態に装着し、前記
出力軸8Bにこの第2伝動ギヤG2に噛み合い連動する
第2受動ギヤg2を出力軸8Bに対して回転自在な状態
に装着し、この第2受動ギヤg2と出力軸8Bとの間
に、第2受動ギヤg2から出力軸8Bへの伝動を断続す
る湿式多板式の第2の油圧クラッチC2を設けて構成さ
れている。
【0029】前記高速伝動用の伝動系は、前記入力軸8
Aに第3伝動ギヤG3を一体回転する状態に装着し、前
記出力軸8Bにこの第3伝動ギヤG3に噛み合い連動す
る第3受動ギヤg3を出力軸8Bに対して回転自在な状
態に装着し、この第3受動ギヤg3と出力軸8Bとの間
に、第3受動ギヤg3から出力軸8Bへの伝動を断続す
る湿式多板式の第3の油圧クラッチC3を設けて構成さ
れている。
【0030】前記第1,第2及び第3の油圧クラッチC
1,C2,C3の夫々は、図3に示すように、各油圧回
路L1,L2,L3を経由して油室rに圧油を供給する
に伴い、バネPBによる付勢力に抗して、伝動を行うク
ラッチ入り状態に切り換わるとともに、油室rからの排
油に伴い、バネPBによる付勢力で、伝動を断つクラッ
チ切り状態に切り換わるポジティブ油圧クラッチであ
る。
【0031】そして、この副変速装置8は、〈1〉第1
の油圧クラッチC1に圧油を供給してこの第1の油圧ク
ラッチC1をクラッチ入り状態に切り換え、且つ、第2
の油圧クラッチC2及び第3の油圧クラッチC3から排
油してこの第2及び第3の油圧クラッチC2,C3をク
ラッチ切り状態に切り換えることにより、低速伝動用の
伝動系のみを伝動状態に切り換える低速作業用変速状態
としての低速伝動状態(倒伏速度)となり、〈2〉第2
の油圧クラッチC2に圧油を供給してこの第2の油圧ク
ラッチC2をクラッチ入り状態に切り換え、且つ、第1
の油圧クラッチC1及び第3の油圧クラッチC3から排
油してこの第1及び第3の油圧クラッチC1,C3をク
ラッチ切り状態に切り換えることにより、中速伝動用の
伝動系のみを伝動状態に切り換える通常作業用の変速状
態としての中速伝動状態(標準速度)となり、〈3〉第
3の油圧クラッチC3に圧油を供給してこの第3の油圧
クラッチC3をクラッチ入り状態に切り換え、且つ、第
1の油圧クラッチC1及び第2の油圧クラッチC2から
排油してこの第1及び第2の油圧クラッチC1,C2を
クラッチ切り状態に切り換えることにより、高速伝動用
の伝動系のみを伝動状態に切り換える移動用変速状態と
しての高速伝動状態(移動用走行速度)となり、〈4〉
第1の油圧クラッチC1、第2の油圧クラッチC2及び
第3の油圧クラッチC3から排油してこの第1,第2及
び第3の油圧クラッチC1,C2,C3をクラッチ切り
状態に切り換えることにより、伝動系の全部を非伝動状
態に切り換る中立状態となる。
【0032】前記副変速装置8の変速操作用の油圧操作
機構として、図4に示すように、油圧ポンプPと、第
1,第2及び第3の油圧クラッチC1,C2,C3用の
各油圧回路L1,L2,L3との間に、各油圧クラッチ
C1,C2,C3のうちのいずれか1つに圧油を供給し
且つ残りの油圧クラッチから排油する状態に切り換える
ための変速制御弁B1、及び、油圧ポンプPからの圧油
を上記変速制御弁B1に供給する圧油供給状態と、変速
制御弁B1に対する圧油供給を停止して各油圧クラッチ
C1,C2,C3から排油させる排油状態とに切り換え
自在な中立切換弁B2が介装されている。
【0033】ここで、上記変速制御弁B1は、三位置切
り換え式の電磁弁に構成されて、左右に切換作動用のソ
レノイドsb1,sb2が備えられている。両ソレノイ
ドsb1,sb2が共に通電されていない場合には、第
2の油圧クラッチC2(標準速度用)の油圧回路に圧油
を供給する状態になるように、油路切換用のスプール
が、バネによって真ん中の位置に復帰付勢されると共
に、左側のソレノイドsb1が通電されると、第1の油
圧クラッチC1(倒伏速度用)に圧油を供給する状態に
切り換わり、右側のソレノイドsb2が通電されると、
第3の油圧クラッチC3(走行速度用)に圧油を供給す
る状態に切り換わるように構成されている。中立切換弁
B2は、2位置切り換え式の電磁弁に構成されて、圧油
供給状態にバネで復帰付勢されており、ソレノイドへの
通電により排油状態に切り換わるように構成されてい
る。
【0034】そして、図5,図6に示すように、前記変
速操作レバー7Lの握り操作部に押しボタン式の第1ス
イッチSUと、第2スイッチSDからなる人為操作式の
操作手段としての副変速操作部62を設けるとともに、
各スイッチSU,SDから入力される情報に基づいて、
第1及び第2電磁制御弁B1,B2の作動を制御する制
御装置60が設けられている。制御装置60は、マイク
ロコンピュータを備えて構成され、前記各スイッチの操
作に基づいて、中立切換弁B2を排油状態に切り換える
中立状態、中立切換弁B2が圧油供給状態で且つ変速制
御弁B1が第1の油圧クラッチC1にのみ圧油を供給す
る低速伝動状態、中立切換弁B2が圧油供給状態で且つ
変速制御弁B1が第2の油圧クラッチC2にのみ圧油を
供給する中速伝動状態、中立切換弁B2が圧油供給状態
で且つ変速制御弁B1が第3の油圧クラッチC3にのみ
圧油を供給する高速伝動状態の夫々の状態に切り換わる
ように各弁を制御するように構成されている。
【0035】従って、前記変速制御弁B1や中立切換弁
B2、油圧ポンプ等の油圧操作機構と、前記各油圧クラ
ッチC1,C2,C3等により、副変速装置を変速操作
する駆動手段が構成され、前記制御装置60を利用し
て、その駆動手段の作動を制御する変速制御手段100
が構成されている。
【0036】制御装置60による具体的な切換え操作と
しては、第1スイッチSUがオン操作される毎に変速制
御弁B1、中立切換弁B2を高速側に順に切り換え、か
つ、第2スイッチSDがオン操作される毎に制御弁B
1,B2を逆に低速側に順に切り換えるようになってい
る。詳述すると、図7に示すように、副変速装置8が中
立状態Nにあるときに第1スイッチSUをオン操作する
と低速伝動状態F1となり、低速伝動状態F1にあると
きに第1スイッチSUをオン操作すると中速伝動状態F
2となり、中速伝動状態F2にあるときに第1スイッチ
SUをオン操作すると高速伝動状態F3となり、高速伝
動状態F3にあるときに第2スイッチSDをオン操作す
ると中速伝動状態F2となり、中速伝動状態F2にある
ときに第2スイッチSDがオン操作されると低速伝動状
態F1となり、低速伝動状態F1にあるときに第2スイ
ッチSDがオン操作されると中立状態Nとなる。
【0037】又、制御装置60には、図に示すように、
記憶手段としての不揮発性のメモリ64が接続されてお
り、制御装置は、前記メインスイッチSWが入り位置
(ON)から切り位置(OFF)に切り換えられたとき
の副変速装置8の変速状態を上記メモリ64に書込み記
憶させるように構成されている。
【0038】更に、制御装置60は次のように構成され
ている。つまり、メインスイッチSWが入り位置(O
N)から切り位置(OFF)に切り換えられたあと、再
び、入り位置(ON)に切り換えられるまでの経過時間
(停止指令状態経過時間)が設定時間未満であれば、メ
インスイッチSWが切り位置(OFF)から入り位置
(ON)に切り換えられるに伴って前記メモリ64に記
憶されている変速状態に切り換えて変速状態を初期設定
する。又、前記経過時間が設定時間以上経過していれ
ば、メインスイッチSWが切り位置(OFF)から入り
位置(ON)に切り換えられるに伴って、副変速装置8
を中速伝動状態F2(設定変速状態)に切り換えて変速
状態を初期設定する。つまり、前回の作業が終了してエ
ンジンEが停止してから今回の作業に際してエンジンE
が始動されるまでの経過時間が長い場合は、使用頻度の
高い標準速度状態に初期設定し、経過時間が短い場合
は、引き続いて同じ作業形態であると考えられるので、
エンジン停止時に変速状態に初期設定するようにしてい
る。従って、制御装置60を利用して初期設定用変速手
段101が構成されている。
【0039】次に、制御装置60における副変速制御動
作について図8のフローチャートに基づいて説明する。
エンジンEを始動するためにメインスイッチSWが切り
位置(OFF)から入り位置(ON)に切り換えられる
と、その切り換え操作に伴って、副変速装置8の初期設
定操作を実行する。即ち、メインスイッチSWが入り位
置(ON)から切り位置(OFF)に切り換えられたあ
と、再び、入り位置(ON)に切り換えられるまでの経
過時間Txが、設定時間Ts以上であるか設定時間Ts
未満であるかが判断され、設定時間Ts以上であれば副
変速装置8の変速状態を中速伝動状態F2に初期設定
し、設定時間Ts未満であればメモリ64に記憶されて
いる変速状態に初期設定する(ステップ1〜4)。
【0040】エンジンEが始動された後は、前記副変速
操作部62に対する人為操作による変速指令があれば、
その指令に基づいて副変速装置8の変速状態を切り換え
操作する(ステップ5,6)。そして、エンジンEを停
止状態にするためにメインスイッチSWが入り位置(O
N)から切り位置(OFF)に切り換えられると、上述
したように、エンジンEに対する燃料供給手段を供給停
止状態に切り換えるための電源供給時間を利用して、そ
のときの副変速装置8の変速状態をメモリ64に書込み
記憶させる(ステップ7,8)。このようにして、副変
速装置8を作業状況に適した変速状態に初期設定するこ
とができ、煩わしい切り換え操作等が不要で、使い勝手
のよいものとなる。
【0041】図2に示すように、前記出力軸8Bに制動
を掛けて走行装置1L,1Rを停止保持する湿式多板式
の駐車ブレーキ19が設けられ、この駐車ブレーキ19
は、図4に示すように、内装されるバネ19bの付勢力
により制動作用するように構成されるとともに、油圧ポ
ンプPが作動して圧油が供給されるに伴い、バネ19b
の付勢力に抗して伸長作動して制動状態を解除するネガ
ティブ型のブレーキシリンダ19Aが設けられ、坂道の
途中等でエンジンが停止したような場合には、自動的に
制動状態に復帰するように構成されている。
【0042】次に、図2に基づいて、前記旋回用伝動機
構9について説明する。前記副変速装置8の出力軸8B
に、正転伝動用伝動ギヤ33が一体回転状態で装着さ
れ、前記ミッションケース11に回転自在に支持させた
シフト軸31に、前記正転伝動用伝動ギヤ33に噛み合
い連動する正転伝動用受動ギヤ34が一体回転状態で装
着されている。さらに、上記シフト軸31には、左右一
対の操向用受動ギヤ35L,35Rと、前記車軸10
L,10Rのそれぞれに一体回転する状態に装着した車
軸受動ギヤ36L,36Rに常時噛み合い連動する左右
一対のシフトギヤ39L,39Rとが回転自在に装着さ
れている。そして、左右の各シフトギヤ39L,39R
の軸芯方向への移動により、左右の各車軸受動ギヤ36
L,36Rが、噛み合い式の直進クラッチ37L,37
Rを介して前記正転伝動用受動ギヤ34に連動する第1
状態と、噛み合い式の操向クラッチ38L,38Rを介
して操向用受動ギヤ35L,35Rに連動する第2状態
とに切り換え自在に構成されている。
【0043】又、減速逆転制動軸40がミッションケー
ス11に回転自在に支持され、この減速逆転制動軸40
の回転を前記操向用受動ギヤ35L,35Rのそれぞれ
に等しく減速伝達する操向用伝動ギヤ41L,41Rが
減速逆転制動軸40に一体回転する状態に装着されると
ともに、前記正転伝動用受動ギヤ34に一体に形成した
伝動ギヤ部42に噛み合い連動して正転伝動用受動ギヤ
34の回転が減速伝達される正転受動ギヤ43が、前記
減速逆転制動軸40に回転自在に装着されている。そし
て、この正転受動ギヤ43と減速逆転制動軸40との間
に、圧油供給停止に伴い正転受動ギヤ43から減速逆転
制動軸40への伝動を断つクラッチ切り状態にバネを介
して作動付勢され且つ圧油供給に伴いその付勢力に抗し
て伝動を行うクラッチ入り状態に切り換わる減速用の湿
式多板式の油圧クラッチ45が設けられている。つま
り、油圧クラッチ45をクラッチ入り作動させることに
より、正転伝動用受動ギヤ34の回転を伝動ギヤ部42
・正転受動ギヤ43・減速クラッチ45・減速逆転制動
軸40・操向用伝動ギヤ41L,41R・操向用受動ギ
ヤ35L,35Rと伝達させて、車軸受動ギヤ36L,
36Rを同期減速駆動するように構成されている。
【0044】又、前記副変速装置8の出力軸8Bに一体
回転状態に装着された逆転伝動用伝動ギヤ46に噛み合
い連動する逆転伝動用受動ギヤ47が、前記減速逆転制
動軸40に回転自在に装着され、この逆転伝動用受動ギ
ヤ47と減速逆転制動軸40との間に、圧油供給停止に
伴い逆転伝動用受動ギヤ47から減速逆転制動軸40へ
の伝動を断つクラッチ切り状態にバネを介して作動付勢
され且つ圧油供給に伴いその付勢力に抗して伝動を行う
クラッチ入り状態に切り換わる逆転用の湿式多板式の油
圧クラッチ49が設けられている。つまり、油圧クラッ
チ49をクラッチ入り作動させることにより、逆転伝動
用伝動ギヤ46の回転を逆転伝動用受動ギヤ47・逆転
クラッチ49・減速逆転制動軸40・操向用伝動ギヤ4
1L,41R・操向用受動ギヤ35L,35Rと伝達さ
せて、車軸受動ギヤ36L,36Rを同期逆転駆動する
ように構成されている。
【0045】又、圧油供給停止に伴い減速逆転制動軸4
0を制動するクラッチ切り状態にバネを介して作動付勢
され且つ圧油供給に伴いその付勢力に抗して減速逆転制
動軸40を可逆的に制動する湿式多板式の制動用の油圧
ブレーキ50が設けられている。つまり、油圧ブレーキ
50を制動作動させることにより、減速逆転制動軸40
・操向用伝動ギヤ41L,41R・操向用受動ギヤ35
L,35Rと伝達させて、車軸受動ギヤ36L,36R
を制動するように構成されている。
【0046】つまり、旋回用伝動機構9は、〈1〉直進
クラッチ37L,37Rをともにクラッチ入り作動させ
ることにより、正転伝動用受動ギヤ34の回転を両シフ
トギヤ39L,39Rを介して両車軸受動ギヤ36L,
36Rに伝達することで、左右の走行装置1L,1Rを
等速駆動させる直進走行状態、〈2〉操向クラッチ38
L,38Rのうち旋回側のものをクラッチ入り作動させ
ることにより、左右の走行装置1L,1Rのうち旋回側
のものに対する駆動を断って自由空転状態になる非駆動
旋回状態、〈3〉操向クラッチ38L,38Rのうち旋
回側のものをクラッチ入り作動させるとともに、減速用
の油圧クラッチ45をクラッチ入り作動させることによ
り、操向用受動ギヤ35L,35のうち旋回側の走行装
置1L又は1Rを駆動させることで、左右の走行装置1
L,1Rのうち旋回側のものの駆動速度を旋回外側のも
のの駆動速度よりも小さくして緩旋回を行う緩旋回状
態、〈4〉操向クラッチ38L,38Rのうち旋回側の
ものをクラッチ入り作動させるとともに、制動用の油圧
ブレーキ50を制動作動させることにより、旋回内側の
走行装置1L又は1Rを操向用受動ギヤ35L又は35
Rを介して制動停止させて信地旋回を行う信地旋回状
態、〈5〉操向クラッチ38L,38Rのうち旋回側の
ものをクラッチ入り作動させるとともに、逆転用の油圧
クラッチ49をクラッチ入り作動させることにより、操
向用受動ギヤ35L,35Rのうち旋回内側のもので旋
回内側の走行装置1L又は1Rを駆動させることで、左
右の走行装置1L,1Rのうち旋回内側のものを逆転駆
動させて超信地旋回を行う超信地旋回状態、の夫々に切
換え操作できるように構成されている。
【0047】旋回用伝動機構9の操作手段として、図4
に示すように、シフトギヤ39L,39Rのそれぞれを
直進クラッチ37L,37Rの入り位置にアーム51
L,51Rを介して移動付勢する左右一対のバネ52
L,52Rと、圧油供給に伴い伸長作動することでバネ
52L,52Rの付勢力に抗してシフトギヤ39L,3
9Rのそれぞれを操向クラッチ38L,38Rの入り位
置に前記アーム51L,51Rを介して移動させる左右
一対の操向シリンダ53L,53Rとを設けるととも
に、左右の各操向シリンダ53L,53Rに圧油を供給
する状態と排油させる状態とに切り換え自在な左右一対
の電磁操作式の方向切換弁56L,56Rを設けてい
る。
【0048】さらに、左右の操向シリンダ53L,53
Rのいずれかが伸長作動状態にあるときに、その操向シ
リンダ53L,53Rから油路54を介して供給される
圧油を、減速用の油圧クラッチ45に供給する減速状態
と逆転用の油圧クラッチ49に供給する逆転状態と制動
用の油圧ブレーキ50に供給する制動状態とに切り換え
自在なモード切り換え用の油路切換手段としての電磁操
作式の操向制御弁55を設けている。尚、前記油路54
の途中箇所には、後述の旋回操作レバー58の操作状態
に基づいて、前記各油圧クラッチ45,49、油圧ブレ
ーキ50に供給する作動油の油圧力(つまり旋回力)を
調整するための圧力調節手段Qとしての圧力調整弁57
を設けている。この圧力調整弁57は、電磁比例圧力制
御弁にて構成され、バネにより排油側に復帰付勢される
スプールを電磁ソレノイドへの通電により圧油供給側に
切り換えるようになっており、しかも、ソレノイドへの
供給電流を変更調節することで、スプールの位置が変化
して作動油の油圧力を変更調整することができるように
構成されている。
【0049】前記方向切換弁56L,56R、操向制御
弁55、圧力調整弁57の夫々は、前記搭乗運転部5に
設けられた旋回操作具としての旋回操作レバー58の操
作に基づいて、前記制御装置60が切換え操作するよう
に構成されている。詳述すると、前記旋回操作レバー5
8の揺動支点部にその操作状態を検出する操作状態検出
手段としてのポテンショメータ61が設けられ、その検
出情報に基づいて制御装置60が旋回操作レバー58の
操作位置を判別して、上記各弁を切換え操作するように
なっている。つまり、図5に示すように、旋回操作レバ
ー58が直進指令位置TSから左右いずれかの方向に揺
動させるに伴って、非駆動旋回位置(R1,L1)、緩
旋回位置(R2,L2)、信地旋回位置(R3,L
3)、超信地旋回位置(R4,L4)の各位置に順次切
り換え操作自在に構成されており、旋回操作レバー58
が直進指令位置TSから左右いずれかの方向に揺動させ
るに伴って制御装置60は次のように制御を実行する。 操向レバー58が、直進指令位置Nに位置すると、
前記両方向切換弁56L,56Rを排油状態に切り換え
るとともに圧力調整弁57を非作動状態に切り換える
(直進走行状態)。 旋回操作レバー58が非駆動旋回位置(L1又はR
1)に操作されると、左右いずれか選択された側の方向
切換弁(56L又は56R)を圧油供給状態に切り換え
るとともに圧力調整弁57を非作動状態に切り換える
(非駆動旋回状態)。 旋回操作レバー58が緩旋回位置(L2又はR2)
に操作されると、左右いずれか選択された側の方向切換
弁(56L又は56R)を圧油供給状態に切り換えると
ともに圧力調整弁57を作動状態に切り換え、操向制御
弁55を減速状態に切り換える(緩旋回状態)。 旋回操作レバー58が信地旋回位置(L3又はR
3)に操作されると、左右いずれか選択された側の方向
切換弁(56L又は56R)を圧油供給状態に切り換え
るとともに圧力調整弁57を作動状態に切り換え、操向
制御弁55を制動状態に切り換える(信地旋回状態)。 旋回操作レバー58が超信地旋回位置(L4又はR
4)に操作されると、左右いずれか選択された側の方向
切換弁(56L又は56R)を圧油供給状態に切り換え
るとともに圧力調整弁57を作動状態に切り換え、操向
制御弁55を逆転状態に切り換える(超信地旋回状
態)。
【0050】〔別実施形態〕 (1)上記実施形態では、メインスイッチSWが入り位
置(ON)から切り位置(OFF)に切り換えられたあ
と、再び、入り位置(ON)に切り換えられるまでの経
過時間(停止指令状態経過時間)の長さに基づいて、メ
モリに記憶されている変速状態に設定する状態と、中速
伝動状態F2に設定する状態とに使い分ける構成とした
が、このような構成に代えて、次のように構成するもの
もよい。
【0051】 上記中速伝動状態F2に代えて、低速
伝動状態F1又は高速伝動状態F3に設定される構成、
又は、それらのいずれかを選択手段にて予め選択する構
成。 メインスイッチSWが切り位置(OFF)から入り
位置(ON)に切り換えられるに伴って、常に、低速伝
動状態F1、中速伝動状態F2、高速伝動状態F3のう
ち予め設定された状態に設定する構成、又は、それらの
いずれかを選択手段にて予め選択する構成。 メインスイッチSWが切り位置(OFF)から入り
位置(ON)に切り換えられるに伴って、常に、メモリ
に記憶されている変速状態に設定する構成。
【0052】(2)上記実施形態では、前記副変速装置
に対する操作手段として、主変速装置の変速操作レバー
7Lに第1スイッチSUと、第2スイッチSDを備え、
各スイッチの操作に伴って変速状態が順次切り換わって
いく構成を例示したが、このような構成に代えて、次の
ような構成であってもよい。 前記第1スイッチSUと、第2スイッチSDとを変
速操作レバーとは別の部位に設ける構成。 図9に示すように、前記各変速状態の夫々に対応す
る4個の操作スイッチSN,S1,S2,S3を設け、
各操作スイッチを択一的に操作することでその選択され
た変速状態(N,F1,F2,F3)に切り換わるよう
に制御する構成。
【0053】(3)上記実施形態では、副変速装置にお
ける各油圧クラッチC1,C2,C3を選択的に伝動状
態に切り換える手段として、3位置切り換え式の電磁制
御弁を用いる構成を例示したが、このような構成に代え
て、次のような構成としてもよい。例えば、図10に示
すように、前記各油圧クラッチC1,C2,C3に対し
て、各別に、圧油供給状態と排油状態とに切り換え制御
自在な2位置切り換え式電磁制御弁V1,V2,V3を
備え、各電磁制御弁を切り換え制御する構成としてもよ
い。
【0054】(4)上記実施形態では、前記副変速装置
として、複数の油圧クラッチを選択的に伝動状態に切り
換えることで所望の変速状態を得る構成としたが、本発
明は、このような構成に限らず、例えば、主変速装置と
して、油圧ポンプと油圧モータとを備えて、斜板角度を
変更させることで走行速度を変更調節する、所謂、静油
圧式無段変速装置(HST)を左右の走行装置に対して
独立して備えさせて、各無段変速装置に対する油流量を
変化させることで高低複数段階に変速状態を切り換える
構成の副変速装置にも適用できる。
【0055】(5)上記実施形態では、前記副変速装置
が、低速伝動状態F1、中速伝動状態F2、高速伝動状
態F3、中立状態Nの4状態に切り換え可能に構成され
る場合を例示したが、このような構成に限らず、高速状
態と低速状態の2段階に切り換わる構成、高、中、低の
3段階の走行状態に切り換わる構成、4段階以上の走行
状態に切り換わる構成、及び、それらと中立状態とを組
み合わせた構成等、各種の変速状態に切り換わる構成で
あってもよい。
【0056】(6)上記実施形態では、作業車としてコ
ンバインの走行変速装置を例示したが、本発明はコンバ
インに限らず、トラクタや建設機械等その他の作業車に
も適用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】コンバインの側面図
【図2】走行伝動構造を示す図
【図3】副変速装置の縦断正面図
【図4】油圧回路図
【図5】制御ブロック図
【図6】副変速操作部を示す図
【図7】副変速装置の操作状態を示す図
【図8】制御動作のフローチャート
【図9】別実施形態の制御ブロック図
【図10】別実施形態の油圧回路図
【符号の説明】
7 主変速装置 7a 主変速装置の操作手段 8 副変速装置 60 制御手段 62 副変速装置の操作手段 64 記憶手段 100 変速制御手段 101 初期設定用変速手段 E 原動部 SW 運転状態切換手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 林 繁樹 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボ タ堺製造所内 Fターム(参考) 3D039 AA00 AB22 3D040 AB08 AC02 AC55 AD02 AF16

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主変速装置と副変速装置とが、夫々に対
    して各別に設けられた人為操作式の操作手段にて変速操
    作可能に設けられるとともに、原動部を運転状態に切り
    換える運転指令状態と、前記原動部を運転停止状態に切
    り換える停止指令状態とに人為操作にて切換自在な運転
    状態切換手段が備えられた作業車の走行変速装置であっ
    て、 前記運転状態切換手段が前記停止指令状態から前記運転
    指令状態に切り換えられるに伴って、前記副変速装置を
    設定変速状態に変速する初期設定用変速手段が備えられ
    ている作業車の走行変速装置。
  2. 【請求項2】 前記副変速装置が、通常作業用の変速状
    態と、それとは異なる変速状態とに変速自在に構成さ
    れ、 前記初期設定用変速手段が、前記設定変速状態を、前記
    通常作業用の変速状態として、変速するように構成され
    ている請求項1記載の作業車の走行変速装置。
  3. 【請求項3】 前記副変速装置が、通常作業用の変速状
    態と、それとは異なる変速状態とに変速自在に構成さ
    れ、 前記運転状態切換手段が前記運転指令状態から前記停止
    指令状態に切り換えられたときの前記副変速装置の変速
    状態を記憶する記憶手段が設けられ、 前記初期設定用変速手段は、前記設定変速状態を、前記
    記憶手段に記憶されている変速状態として、変速するよ
    うに構成されている請求項1記載の作業車の走行制御装
    置。
  4. 【請求項4】 前記副変速装置が、通常作業用の変速状
    態と、それとは異なる変速状態とに変速操作自在に構成
    され、 前記運転状態切換手段が前記運転指令状態から前記停止
    指令状態に切り換えられたときの前記副変速装置の変速
    状態を記憶する記憶手段が設けられ、 前記初期設定用変速手段は、 前記運転状態切換手段が、前記運転指令状態から前記停
    止指令状態に切り換えられたあと、再び、前記運転指令
    状態に切り換えられるまでの停止指令状態経過時間が設
    定時間未満であれば、前記設定変速状態を、前記記憶手
    段に記憶されている変速状態として変速し、 前記停止指令状態経過時間が前記設定時間以上経過して
    いれば、前記設定変速状態を、前記通常作業用の変速状
    態として変速するように構成されている請求項1記載の
    作業車の走行制御装置。
  5. 【請求項5】 前記副変速装置が、通常作業用の変速状
    態、前記通常作業用の変速状態よりも高速の移動用変速
    状態、前記通常作業用の変速状態よりも低速の低速作業
    用変速状態の夫々に変速可能に構成されている請求項1
    〜4のいずれか1項に記載の作業車の走行変速装置。
  6. 【請求項6】 前記副変速装置を変速操作する駆動手段
    と、その駆動手段の作動を制御する変速制御手段とが設
    けられ、 前記副変速装置に対して設けられた前記人為操作式の操
    作手段が、前記変速制御手段に変速指令を指令するよう
    に構成され、 前記初期設定用変速手段が、前記駆動手段の作動を制御
    して前記設定変速状態に変速するように構成されている
    請求項1〜5のいずれか1項に記載の作業車の走行変速
    装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100794450B1 (ko) 2007-02-14 2008-01-17 위아 주식회사 전기식 부변속기의 2wd/4wd 자동전환 제어방법

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