JP2001080539A - 作業機の操向装置 - Google Patents

作業機の操向装置

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JP2001080539A JP25706099A JP25706099A JP2001080539A JP 2001080539 A JP2001080539 A JP 2001080539A JP 25706099 A JP25706099 A JP 25706099A JP 25706099 A JP25706099 A JP 25706099A JP 2001080539 A JP2001080539 A JP 2001080539A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 制御弁と可変リリーフ弁とを工夫して操向装
置のコンパクト化を図り、配置スペースが苦しいとかレ
イアウト設計が難しい等の難しさを解消する。 【解決手段】 1本の操向レバー58の初期操作でサイ
ドクラッチが切れ、引続き操作でサイドブレーキ力が次
第に増すように、操向レバー58に操向用制御弁47と
可変リリーフ弁48とを連係する。操向レバー58で操
作されるカム69に制御弁47のスプール60を連動連
結し、可変リリーフ弁48の弁体71を油路遮断方向に
付勢するバネ73の端部とカム体69とを接当させ、カ
ム体69のスライド開始に伴ってスプール60のみのス
ライドが開始されてサイドクラッチが切り操作され、引
続きのスライド操作ではクラッチ切りのままで弁体71
の付勢力を増す方向にバネ73の端部位置が変更される
よう構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンバイン等の作
業機の操向装置に係り、詳しくは、1本レバー等の単一
の操向操作具の一方への移動操作により、一方のサイド
クラッチが切り操作されての緩旋回状態と、引き続きの
一方への移動操作によってサイドクラッチが切れた状態
でサイドブレーキによる制動力が作動しての急旋回状態
とが行えるとともに、操向操作具の移動量が多くなるに
連れて制動力が強くなって、急旋回状態での旋回半径が
次第に小さくなるように構成された操向装置において、
操向弁のコンパクト化を図る技術に関する。
【0002】
【従来の技術】単一の操向操作具を用いて操向させるよ
うにした作業機としては、例えば、特開平10−379
03号公報に示されたものが知られており、左右一対の
サイドクラッチ・ブレーキ(符号20)を操作する一対の
操向油圧シリンダ(符号34)の制御弁(符号38)と、両
油圧シリンダの排出油路に備えた可変リリーフ弁(符号
39)とを、1本の操向レバー(符号37)で連係操作する
ように構成した周知の技術である。
【0003】例えば、操向レバー(符号37)を右に傾倒
操作すると、制御弁(符号38)を中立位置から切換えて
右側のサイドクラッチ(符号20A )を切り操作し、右ク
ローラ(符号6)を自由状態として機体は右へ緩旋回す
るとともに、引続き右へ傾倒操作すると、右サイドクラ
ッチの切りが維持されたままで右側のサイドブレーキ
(符号20B )が効き始めて、右クローラが制動されて右
へブレーキ旋回する。
【0004】そして、尚も操向レバーを右傾倒すると、
可変リリーフ弁(符号39)のリリーフ圧が次第に高くな
って右操向油圧シリンダ(符号34)の押圧力が増大させ
て制動力が強くなり、ブレーキ旋回の旋回半径が次第に
小さくなり、ついには、右クローラが制動ロックされて
急旋回するのである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そのための制御弁と可
変リリーフ弁とは、従来では、図10に示すように、制
御弁47と可変リリーフ弁48とが単一のケーシングB
に内装されており、制御弁47のスプール60のスライ
ド移動方向と、可変リリーフ弁48の弁体71の移動方
向とを一致させるとともに、可変リリーフ弁48の弁体
71を油路遮断方向に押圧するバネ73の端部位置を操
作するアーム70’と、スプール60をスライド移動さ
せるアーム70とを各別に設け、これら両アーム7
0’,70を操作ワイヤー等の操作部材59を介して操
向操作具に連動してあった。
【0006】つまり、制御弁と可変リリーフ弁とはケー
シングを共有しているが、構成としては互いに独立した
状態として操向操作具に連係されていたので、操向弁全
体としては比較的大きなものであった。そのため、ミッ
ションケースの側面に弁ブロックとして一体構成させる
等、スペース的に余裕の少ない所に配置し難いとか、他
の機械装置類を伴ったレイアウト変更作業が繰り返し必
要とされる等、設計面の難しさもあり、改善の余地が残
されていた。
【0007】本発明の目的は、制御弁と可変リリーフ弁
との構造工夫により、操向弁全体としてのコンパクト化
を図り、前述した種々の難しさを解消させる点にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】〔構成〕第1発明は、左
右一対の走行装置の各伝動系に操向用油圧ピストンによ
って選択的に入切り操作される左右一対のサイドクラッ
チ及び操向用摩擦制動機構と、一対の油圧シリンダに選
択的に圧油を給排する制御弁と、各油圧シリンダの排出
側油路に作用する可変リリーフ弁とを設け、単一の操向
操作具の1段目操作で制御弁を切換操作してサイドクラ
ッチを切り操作し、1段目を越える操作によって制御弁
の切換わり状態を維持しながら可変リリーフ弁のリリー
フ圧を高めて操向用摩擦制動機構の摩擦力が次第に強め
られるように、これら操向操作具と制御弁と可変リリー
フ弁とを連係してある作業機の操向装置において、操向
操作具で操作されるカム体に制御弁のスプールを連動連
結し、可変リリーフ弁におけるリリーフ圧設定用のバネ
をカム体の変位によって調節変位させるように構成して
あることを特徴とする。
【0009】第2発明は、第1発明において、カム体と
スプールとを弾性機構を介して連動連結し、カム体のス
ライド移動開始に伴って弾性機構が介されたスプールの
みのスライド操作が開始され、引き続きのスライド操作
では弾性機構が弾性変位してスプールは動かないように
構成されていることを特徴とする。
【0010】〔作用〕請求項1の構成によれば、詳しく
は実施形態の項で説明するが、操向操作具を操作する
と、先ず制御弁のみが操作されてサイドクラッチが切
れ、その後にサイドブレーキ等の操向用摩擦制動機構が
作動し始めるように作用する従来通りの機能が、制御弁
のスプール操作と可変リリーフ弁のリリーフ圧設定用バ
ネとの双方をカム体の動きに連動するように構成して得
られるものである。つまり、従来では制御弁の操作系と
可変リリーフ弁の操作系とが各別に必要であったが、本
願のものではカム体の操作系のみで済み、1組の操作系
を省略することが可能になった。
【0011】請求項2の構成によれば、スライド移動す
るスプールとカム体とを弾性機構を介して連動させたの
で、スプールを切換操作操作した後にリリーフ圧を強め
るべくリリーフ圧設定用のバネを調節変位させるときに
は、弾性機構だけが伸縮変位して切換操作されたスプー
ルがそれ以上スライド移動しないようにすることができ
る。例えば、スプールとカム体とをダイレクトに連動さ
せた場合には、リリーフ圧を変更させる操作範囲におい
てもサイドクラッチを切り続けるべくスプールの切換え
作動範囲を広く取ることになるので、スプールを動かし
続けるための余剰スペースが必要である。これに対して
本請求項の構成では、その余剰スペースが不要な分、ス
プールの全スライド量を短くしての小型化が可能にな
る。
【0012】〔効果〕請求項1及び2に記載の操向装置
では、操向油圧シリンダ用の制御弁と制動力変更用の可
変リリーフ弁との双方を単一のカム体で連係操作させる
工夫により、1組の弁操作系を省略してこれら2組の操
向用弁全体としてのコンパクト化を図ることができ、配
置スペースやレイアウト設計に有利なものにできた。
【0013】請求項2に記載の操向装置では、弾性機構
の介装によって制御弁スプールのスライド可動領域を必
要最小限にでき、よりコンパクト化が図れる利点があ
る。
【0014】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を図
面に基づいて説明する。図1に示すように、運転部10
8、脱穀装置109、グレンタンク110等を備えた機
体を左右のクローラ走行装置4,4で走行可能に支持す
るとともに、機体の前部に昇降シリンダ57で昇降自在
に刈取部111を支持してコンバインを構成してある。
【0015】図2にはコンバインの伝動装置が示され、
1はエンジン動力を受ける入力プーリ、2は刈取部11
1を駆動するためのPTO出力プーリ、3はクローラ走
行装置4を駆動する車軸、5は走行用のサイドクラッチ
・ブレーキ、6は走行用の主変速機構、7は走行用の第
1副変速機構、8は走行用の第2副変速機構、9はPT
O変速機構である。第2副変速機構8とPTO変速機構
9とはクラッチ操作が必要であるが、第1副変速機構7
と主変速機構6とはクラッチ操作が不要である。一対の
サイドクラッチ・ブレーキ5,5は、クラッチ部5Aと
ブレーキ部5Bとを備えた周知のものである。
【0016】第1副変速機構7は、低速油圧クラッチ7
aと高速油圧クラッチ7bとを備えた2段変速であり、
入力軸10に相対回転自在に外嵌された筒軸状の第2伝
動軸12と第1伝動軸11とに亘って構成されている。
すなわち、低速油圧クラッチ7aと高速油圧クラッチ7
bとを、夫々のアウタクラッチボディ7ao,7boが
一体となる背中合わせ状態で第1伝動軸11の軸中央部
に配置するとともに、軸方向の両外側に、インナクラッ
チボディ7ai,7biに一体化された低速及び高速の
駆動ギヤ40,41を配備してある。
【0017】低速駆動ギヤ40に咬合する低速従動ギヤ
42と、高速駆動ギヤ41に咬合する高速従動ギヤ43
とは、共に第2伝動軸12に一体回転状態に装備される
とともに、高速従動ギヤ43を、第3伝動軸13に相対
回転自在に嵌装される中間ギヤ44に咬合させてある。
【0018】第2副変速機構8は、前述した中間ギヤ4
4の噛合部44aに横側方から咬合可能な噛合部45a
と、低速従動ギヤ42咬合するギヤ部45bとを備えた
シフト回転体45を、一体回転状態で、かつ、軸方向に
シフト自在に第3伝動軸13に嵌装して構成されてお
り、図外の変速レバーでシフト回転体45を人力操作す
る手動操作式の変速機構である。
【0019】主変速機構6は、第1速油圧クラッチ6a
と第2速油圧クラッチ6bと第3速油圧クラッチ6c、
及び後進油圧クラッチ6rとを備えた4段変速である。
第1速油圧クラッチ6aと第3速油圧クラッチ6cとを
嵌装した第4伝動軸14の駆動小径ギヤ14gと、第2
速油圧クラッチ6bと後進油圧クラッチ6rとを嵌装し
た第5伝動軸15の駆動小径ギヤ15gとは、共にサイ
ドクラッチ・ブレーキの支軸である第6伝動軸16の大
径従動ギヤ16gに咬合している。そして、各駆動小径
ギヤ14g,15gどうしは咬合していない。
【0020】動力伝動系の構造を述べると、入力プーリ
1を備えた入力軸10の回転を、第1ギヤ10gを用い
て先ず第1伝動軸11に伝動し、低速油圧クラッチ7a
と高速油圧クラッチ7bとのいずれかを経た動力が、入
力軸10に相対回転自在に外嵌された筒軸状の第2伝動
軸12に伝動される。そして、第2副変速機構8を経た
動力は、小径ギヤSgと、大径ギヤDgを備えた第3伝
動軸13に伝動される。尚、小径ギヤSgと第1ギヤ1
0gとは咬合していない。
【0021】小径ギヤSgは、第1速油圧クラッチ6a
の第1ギヤ6agにのみ咬合し、第1ギヤ6agは後進
油圧クラッチ6rの後進ギヤ6rgに咬合している。大
径ギヤDgは、第2速油圧クラッチ6bの第2ギヤ6b
gと第3速油圧クラッチ6cの第3ギヤ6cgの双方に
咬合しており、第2ギヤ6bgと第3ギヤ6cgとは咬
合していない。
【0022】第1副変速機構7、及び第2副変速機構8
は、共に高低2段変速であるので、前進3段で後進1段
の主変速機構6との組合わせにより、走行用としては、
前進12段で後進4段の変速段を有している。図3に、
各軸の配置関係を示す。次に、主変速機構6の各変速段
の動力流れを説明する。
【0023】−主変速の前進第1速− 4個の変速用油圧クラッチ6a〜6c,6rのうちの第
1速油圧クラッチ6aのみを入り操作し、第3伝動軸1
3の小径ギヤSg→第1ギヤ6ag→第4伝動軸14→
駆動小径ギヤ14g→大径従動ギヤ16gとなる。
【0024】−主変速の前進第2速− 4個の変速用油圧クラッチ6a〜6c,6rのうちの第
2速油圧クラッチ6bのみを入り操作し、第3伝動軸1
3の大径ギヤDg→第2ギヤ6bg→第5伝動軸15→
駆動小径ギヤ15g→大径従動ギヤ16gとなる。
【0025】−主変速の前進第3速− 4個の変速用油圧クラッチ6a〜6c,6rのうちの第
3速油圧クラッチ6cのみを入り操作し、第3伝動軸1
3の大径ギヤDg→第3ギヤ6cg→第4伝動軸14→
駆動小径ギヤ14g→大径従動ギヤ16gとなる。
【0026】−主変速の後進− 4個の変速用油圧クラッチ6a〜6c,6rのうちの後
進油圧クラッチ6rのみを入り操作し、第3伝動軸13
の小径ギヤSg→第1ギヤ6ag→後進ギヤ6rg→第
5伝動軸15→駆動小径ギヤ15g→大径従動ギヤ16
gとなる。
【0027】PTO伝動系については、PTO出力軸3
5に嵌装された高低の従動ギヤ17,18のうちのいず
れかをシフト回転体21で選択して咬合させることによ
り、高低2段の変速が行えるPTO変速機構9を備えて
いる。高速従動ギヤ17に咬合する高速駆動ギヤ19
と、低速従動ギヤ18に咬合する低速駆動ギヤ20とは
第1伝動軸11の左右端に備えてあり、高速駆動ギヤ1
9と第1ギヤ10gとを介して動力入力する。高速駆動
ギヤ19と低速駆動ギヤ20とは、第1副変速機構7に
おける低速及び高速の駆動ギヤ40,41の横外側に位
置しており、第1伝動軸11とPTO出力軸35とを近
づけることに寄与している。
【0028】図2、図3に示すように、共に第6伝動軸
16に咬合連動する第4及び第5伝動軸14,15の間
における上側に第3伝動軸13が位置しており、その上
側に入力軸10が配置されるとともに、第1伝動軸11
は、入力軸10と第3伝動軸13との上下方向の間で、
かつ、第4伝動軸14側の横位置に配置されている。従
って、油圧クラッチ7a,7bを備えた第1伝動軸11
は、油圧クラッチを備えた第4及び第5伝動軸14,1
5のいずれの軸にも隣合っていない。
【0029】そして、第1副変速機構7のギヤ咬合部
と、PTO変速機構9のギヤ咬合部とが共に、油圧クラ
ッチ7a,7bの横外側に位置していて、軸心間方向で
互いに入り込み配置させてあるので、入力軸10(第2
伝動軸12)と第1伝動軸11との軸心間距離、及び第
1伝動軸11とPTO出力軸35との軸心間距離を狭く
することに成功している。
【0030】次に、油圧装置関係について説明する。図
4に油圧回路が示され、46は、油圧ピストン46pを
駆動伸縮させてサイドクラッチ・ブレーキ5,5を操作
する操向用油圧シリンダ、47は左右一対の油圧シリン
ダ46,46に択一的に圧油供給する3位置型の制御
弁、48は油圧シリンダ46,46の排出側油路に作用
する可変リリーフ弁、49は主変速機構6と第1副変速
機構7との計6個の油圧クラッチ6a〜6d,7a,7
bへの圧油給排を司るロータリ弁である。
【0031】50は油圧ポンプ、51は圧が立つと制動
解除し、圧が立たないと制動する中立ブレーキ用のアキ
ュムレータ、52は圧が立つと動力伝達され、圧が立た
ないと動力断絶されるPTOクラッチ、53はクラッチ
圧設定用のリリーフ弁(レギュレータ弁)、54は副油
圧ポンプ、55は副弁ブロック、56は各油圧クラッチ
6a〜6d,7a,7bへの潤滑油路32に対する潤滑
圧設定用のリリーフ弁、57は刈取部昇降用の油圧シリ
ンダである。
【0032】図4、図5に示すように、運転部(図示せ
ず)に備えた単一の操向レバー(操向操作具の一例)5
8の1段目操作で制御弁47を切換操作してサイドクラ
ッチ・ブレーキ5のクラッチ部5Aを切り操作し、1段
目を越える操作によって制御弁47の切換わり状態を維
持しながら可変リリーフ弁48のリリーフ圧を高めてサ
イドクラッチ・ブレーキ5のブレーキ部5B(操向用摩
擦制動機構の一例)制動力が次第に強められるように、
これら操向レバー58と制御弁47と可変リリーフ弁4
8とを連係する公知(例えば、前述の特開平10−37
903号公報等)の操向装置Aを備えてある。
【0033】操向装置Aの概略作動を説明すると、操向
レバー58を、例えば、直立した中立位置Nから右に傾
倒操作して右第1位置R1 に揺動操作すると、制御弁4
7が右位置に操作されて右操向用油圧シリンダ46のピ
ストン46pが伸長作動して右クラッッチ部5Aが切り
操作され、右クローラ4が自由状態になって左クローラ
4のみ駆動されての右緩旋回状態になる。
【0034】そして、操向レバー58を引続き右に傾倒
操作して右第2位置R2 になると、右操向用油圧シリン
ダ46のピストン46pがさらに伸長して右ブレーキ部
5Bが作動し始め、右クローラ4を制動しての右ブレー
キ旋回状態になる。尚も操向レバー58を右傾倒操作す
ると、操向用油圧シリンダ46の排出側油路46bに作
用する可変リリーフ弁48のリリーフ圧が高められて、
右操向用油圧シリンダ46の押圧力が増して右クローラ
4の制動力が強くなり、右第3位置R3 になると遂には
右クローラ4が制動ロックされての急旋回状態が得られ
る。
【0035】次に、操向装置Aの主要部分である制御弁
47と可変リリーフ弁48とについて説明する。図5〜
図7に示すように、これら制御弁47と可変リリーフ弁
48、及びクラッチ圧設定用のリリーフ弁53とは、前
述のカバーケース25に重ねて装備される蓋状の弁ブロ
ックBに一体的に形成されている。
【0036】制御弁47は、スライド移動自在なスプー
ル60と、これを巻きバネ62及びその両端のワッシャ
61,61とによって中立位置に復帰付勢する復帰機構
63とを備えて構成されるとともに、入力ポート64、
2箇所のドレンポート65、一対の操向用油圧シリンダ
46,46に対する供給ポート66,66の各ポートを
弁ブロックBに形成してある。スプール60には、2枚
のワッシャ67,67と巻きバネ68とで成る弾性機構
Eを介してカム体69が連動連結されるとともに、この
カム体69をスライド操作するカムレバー70に、プッ
シュプル型の操作ワイヤー59を介して操向レバー58
が連動連結されている。
【0037】可変リリーフ弁48は、ボール状の弁体7
1と、ボール72と、これらの間に介装される巻きバネ
73とを備えており、ボール72がカム体69に押圧接
当される状態で、スプール60のスライド移動方向と直
交する方向に配列されて構成されている。リリーフ弁5
3は、弁体74とこれを押圧する巻きバネ75とで構成
されており、スプール60のスライド移動方向と平行に
配列されている。
【0038】断面円形のカム体69は、弾性機構Eを介
してスプールを内嵌する第1端部69Aと、カムレバー
70のアーム部70aが係合される第2端部69Bと、
これらの間のカム部69Cとから構成されている。カム
部69Cは、径の細い細径部sとその両側のテーパ部
t,tとを備えて構成されており、制御弁47の中立状
態(図5の状態)では、ボール72が細径部sに接当し
ている。
【0039】操向レバー58の操作による作用は次のよ
うである。左旋回の場合で説明すると、先ず、操向レバ
ー58を左に緩旋回する左第1位置L1 に操作すると、
スプール60がカム体69と一体でスライドして、入力
ポート64と左供給油路46Lの供給ポート66が連通
し、かつ、ドレンポート65と右供給油路46Rの供給
ポート66とが連通する。
【0040】このとき、ボール72はテーパ部tに接触
しそうな程に近寄っているが、依然として細径部sに位
置しており、この状態では可変リリーフ弁48のリリー
フ圧が操向用油圧シリンダ46の復帰バネ46aの圧に
負けているので、クラッチ部5Aは切りで、かつ、ブレ
ーキ部5Bは非作動状態となっている。
【0041】操向レバー58を左第2位置L2 に操作す
ると、弾性機構Eが圧縮されることでスプール60は切
換わり位置に維持されたままで、カム体69だけがスラ
イド移動してボール72がテーパ部tに乗り上がる。そ
れによって可変リリーフ弁48のリリーフ圧が上昇して
復帰バネ46aの圧に勝り、左操向用油圧シリンダ46
が再び伸長移動し始めて左ブレーキ部5Bが制動作動し
始めるのである。尚、スプール60のスライド限界は、
巻きバネ62の密着で決定されている。
【0042】操向レバー58が操作され続けると、テー
パ部tがボール72を押すことによる巻きバネ73の圧
縮量が増えることで、リリーフ圧が次第に増加して左油
圧ピストン46pによる押付け力が増大し、左クローラ
4の制動力が次第に増加する。そして、操向レバー58
が左第3位置L3 に到達すると、図7に示すように、ボ
ール72はテーパ部tを通り越して大径の第1端部69
Aに乗り上がり、可変リリーフ弁48のリリーフ圧が最
大に設定されて左ブレーキ部5Bが制動ロック状態にな
るのである。
【0043】つまり、操向操作具58でスライド操作さ
れるカム体69に制御弁47のスプール60を連動連結
し、可変リリーフ弁48における弁体71を油路遮断方
向に押圧付勢するバネ73の端部とカム体69のカム部
69Cとを接当させ、カム体69のスライド移動開始に
伴って、クラッチ部5Aを切り操作するべくスプール6
0のみのスライド操作が開始されるとともに、引き続き
のスライド操作ではクラッチ部5Aの切り状態を維持し
ながら、弁体71の押圧付勢力を強める方向に巻きバネ
73の端部位置が変更操作されるように構成されてい
る。
【0044】又、カム体69とスプール60とを弾性機
構Eを介して連動連結してあるので、カム体69のスラ
イド移動開始に伴って弾性機構Eが介されたスプール6
0のみのスライド操作が開始され、引き続きのスライド
操作ではスプール60は動かずに弾性機構69が弾性変
位するように構成されている。
【0045】図6には、右旋回の場合において操向レバ
ー58が右第3位置L3 に操作されたときの弁ブロック
Bを示しており、ボール72が第2端部69Bの大径部
に乗り上がった状態になっている。この右旋回のときで
も、スプール60のスライド限界は、巻きバネ62の密
着で決定されている。
【0046】〔別実施形態〕特開平10−24859号
公報に示されたミッションに本発明を適用しても良い。
すなわち、図8、図9に示すように、一対のサイドクラ
ッチ5A,5Aの伝動方向上手側位置に、センタギヤ1
6gに伝動される動力よりも減速された動力を伝動させ
るための緩旋回クラッチ76と、多板摩擦ブレーキ77
と、逆転クラッチ78とを同軸上に設けてコンバインの
ミッションを構成する。
【0047】緩旋回クラッチ76と多板摩擦ブレーキ7
7と逆転クラッチ78とのうちのいずれかを選択する選
択弁79と、その選択スイッチ80、及び制御装置81
等を設け、選択された一つの操向用摩擦制動機構76又
は77又は78の圧接力を、操向レバー58の傾倒操作
量に応じて可変リリーフ弁48のリリーフ圧を高めるこ
とで強くするように構成されている。
【0048】つまり、選択したのが緩旋回クラッチ76
であると、その圧接力が強くてロックすれば、所定の減
速比でもって一方の車軸3に遅い回転動力が伝わって緩
旋回するとともに、圧接力が弱いと、所定の減速比より
も遅い回転動力を伝えることができる。同様に、多板摩
擦ブレーキ77を選択すれば、その圧接力が強いとブレ
ーキ旋回半径が小さくなり、圧接力が弱いとブレーキ旋
回半径が大きくなるとともに、逆転クラッチ78を選択
すれば、その圧接力が強いと信地旋回半径が小さくな
り、圧接力が弱いと信地旋回半径が大きくなるのであ
る。
【0049】操向用摩擦制動機構とは、サイドブレーキ
5Bや、緩旋回クラッチ76、多板摩擦ブレーキ77、
逆転クラッチ78等の、圧接力の大小によってその作用
力の調節が行えるものである。又、制御弁47がロータ
リ型のものに本発明を適用しても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】コンバインの側面図
【図2】コンバインの走行伝動系を示す線図
【図3】各軸の配置関係を示す側面図
【図4】油圧回路図
【図5】弁ブロックの内部構造を示す断面図
【図6】制御弁が切換操作された状態での弁ブロックの
断面図
【図7】制御弁が図6とは反対方向に切換操作された状
態での弁ブロックの断面図
【図8】別構造のミッションを示す線図
【図9】図8に示すミッションに用いられる油圧回路図
【図10】従来の弁ブロック構造を示す概略図
【符号の説明】
4 走行装置 5 サイドクラッチ・ブレーキ 46 操向用油圧シリンダ 46b 排出側油路 47 制御弁 48 可変リリーフ弁 58 操向操作具 60 スプール 69 カム体 69C カム部 71 弁体 73 バネ E 弾性機構

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 左右一対の走行装置の各伝動系に操向用
    油圧ピストンによって選択的に入切り操作される左右一
    対のサイドクラッチ及び操向用摩擦制動機構と、前記一
    対の油圧シリンダに選択的に圧油を給排する制御弁と、
    前記各油圧シリンダの排出側油路に作用する可変リリー
    フ弁とを設け、 単一の操向操作具の1段目操作で前記制御弁を切換操作
    して前記サイドクラッチを切り操作し、前記1段目を越
    える操作によって前記制御弁の切換わり状態を維持しな
    がら前記可変リリーフ弁のリリーフ圧を高めて前記操向
    用摩擦制動機構の摩擦力が次第に強められるように、こ
    れら操向操作具と制御弁と可変リリーフ弁とを連係して
    ある作業機の操向装置であって、 前記操向操作具で操作されるカム体に前記制御弁のスプ
    ールを連動連結し、前記可変リリーフ弁におけるリリー
    フ圧設定用のバネを前記カム体の変位によって調節変位
    させるように構成してある作業機の操向装置。
  2. 【請求項2】 カム体とスプールとを弾性機構を介して
    連動連結し、前記カム体のスライド移動開始に伴って前
    記弾性機構が介された前記スプールのみのスライド操作
    が開始され、引き続きのスライド操作では前記スプール
    は動かずに前記弾性機構が弾性変位するように構成され
    ている請求項1に記載の作業機の操向装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103591073A (zh) * 2013-11-22 2014-02-19 常德中联重科液压有限公司 机械联动式减压阀、主阀与减压阀联动阀组及工程机械
CN109819775A (zh) * 2019-03-15 2019-05-31 江苏沃得农业机械有限公司 一种收割机的柔性转向刹车装置
CN109850013A (zh) * 2019-03-15 2019-06-07 江苏沃得农业机械有限公司 一种收割机的柔性转向刹车装置
CN114161405A (zh) * 2021-11-09 2022-03-11 中国船舶重工集团公司第七一九研究所 一种巡迹机器人的传动系统

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