JP3537375B2 - 作業機の伝動装置 - Google Patents

作業機の伝動装置

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JP3537375B2
JP3537375B2 JP2000098809A JP2000098809A JP3537375B2 JP 3537375 B2 JP3537375 B2 JP 3537375B2 JP 2000098809 A JP2000098809 A JP 2000098809A JP 2000098809 A JP2000098809 A JP 2000098809A JP 3537375 B2 JP3537375 B2 JP 3537375B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンバイン、バッ
クホウ、多輪駆動型運搬車等の作業機の伝動装置に係
り、詳しくは、旋回走行するべく左右いずれか一方のサ
イドクラッチを切り操作したときのショックを軽減又は
解消させる技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】左右の走行装置の速度差によって操向さ
せるようにした速度差操向式の作業機の伝動装置、即
ち、左右一対の走行装置の各伝動系夫々に、選択的に入
切り操作されるサイドクラッチ及びサイドブレーキを備
え、操向操作具のクラッチ切り操作でサイドクラッチが
切り操作され、操向操作具のクラッチ切り操作を越える
操作によって前記サイドクラッチの切り状態を維持しな
がら前記サイドブレーキが制動作動されるように、前記
操向操作具と前記サイドクラッチと前記サイドブレーキ
とを連係してある作業機の伝動装置としては、例えば、
特開平10−37903号公報に示されたコンバインが
知られている。
【0003】つまり、左右一対のサイドクラッチ・ブレ
ーキ(符号20)を操作する一対の操向油圧シリンダ(符
号34)の制御弁(符号38)と、両油圧シリンダの排出油
路に備えた可変リリーフ弁(符号39)とを、1本の操向
レバー(符号37)で連係操作するように構成した周知の
技術である。この装置を操作しての旋回状態は次のよう
に現出される。
【0004】例えば、操向レバー(符号37)を右に傾倒
操作すると、制御弁(符号38)を中立位置から切換えて
右側のサイドクラッチ(符号20A )を切り操作し、右ク
ローラ(符号6)を自由状態として機体は右へ緩旋回す
るとともに、引続き右へ傾倒操作すると、右サイドクラ
ッチの切りが維持されたままで右側のサイドブレーキ
(符号20B )が効き始めて、右クローラが制動されて右
へブレーキ旋回する。
【0005】そして、尚も操向レバーを右傾倒すると、
可変リリーフ弁(符号39)のリリーフ圧が次第に高くな
って右操向油圧シリンダ(符号34)の押圧力が増大して
制動力が強くなって、ブレーキ旋回の旋回半径が次第に
小さくなって行き、ついには、右クローラが制動ロック
されて急旋回するのである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】この場合、左右の走行
装置を駆動しての直進状態から、左右一方の片駆動によ
る緩旋回状態に移行するべく片側のサイドクラッチを切
りにした際にショックのでることが多く、改善が望まれ
ていた。即ち、圃場や水田等の悪路を走ることの多いコ
ンバインでは、クローラ走行装置に作用する走行負荷が
元々大きいものであるため、サイドクラッチを切って一
方の走行装置を自由状態にしても、空回りせずに制動が
効いたような状態になるからである。つまり、クラッチ
切りに伴なっていきなり旋回内側の走行装置が制動され
たようになるという、クラッチ切りショックである。
【0007】しかしてその反対に、旋回内側の走行装置
を自由状態にしての緩旋回状態から、旋回内側のサイド
クラッチを入りにした際には、あたかも制動状態の走行
装置がいきなり駆動されるようになることに起因したシ
ョック、つまり、クラッチ入りショックが生じるもので
もあった。そこで、本発明の目的は、伝動装置の構造工
夫により、サイドクラッチ操作に起因した前記ショック
を、大幅なコストアップ無く解消させんとする点にあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】〔構成〕請求項1の構成
は、図2,3に例示する如く、左右一対の走行装置4,
4の各伝動系に操向用油圧シリンダ46,46によって
選択的に入切り操作される左右一対のサイドクラッチ5
A及びサイドブレーキ5Bと、一対の油圧シリンダ4
6,46に選択的に圧油を給排する制御弁47と、各油
圧シリンダ46,46の排出側油路46bに作用する可
変リリーフ弁48とを設け、単一の操向操作具58の1
段目操作で制御弁47を切換操作してサイドクラッチ5
Aを切り操作し、1段目を越える操作によって制御弁4
7の切換わり状態を維持しながら可変リリーフ弁48の
リリーフ圧を高めてサイドブレーキ5Bの摩擦力が次第
に強められるように、これら操向操作具58と制御弁4
7と可変リリーフ弁48とを連係してある作業機の伝動
装置において、左右の伝動系におけるサイドクラッチ5
Aの動力伝達方向下手側部分どうしを油圧操作式の摩擦
クラッチ25を介して連動連結するとともに、該摩擦ク
ラッチ25を、リリーフ圧を用いて入切り操作する油圧
操作機構37を設け、操向操作具58を、サイドクラッ
チ5Aが入りとなる第1状態が現出される操作位置Nか
らクラッチ切り側に操作するに伴なって、サイドクラッ
チ5Aが切りで、かつ、摩擦クラッチ25が所定以上の
負荷の作用に伴なってスリップ自在な制限伝動状態とな
る第2状態と、摩擦クラッチ25が制限伝動状態で、か
つ、サイドブレーキ5Bが制動作動する第3状態と、摩
擦クラッチ25が切りで、かつ、サイドブレーキ5Bが
制動作動する第4状態とがこの順で現出されるととも
に、操向操作具58を、第4状態が現出される操作位置
L3又はR3からクラッチ入り側へ操作するに伴なっ
て、第3状態と、第2状態と、第1状態とがこの順で現
出されるように、油圧操作機構37が構成されているこ
とを特徴とする。
【0009】尚、上述のように、図面との対照を便利に
するために符号を記したが、該記入により本発明は添付
図面の構成に限定されるものではない。
【0010】〔作用〕請求項1の構成によれば、直進走
行状態の第1状態から、一方のサイドクラッチを切って
第2状態にすると、そのサイドクラッチが切られた側の
走行装置に、サイドクラッチが入り状態にある他方の伝
動系の動力が伝達されて駆動状態が続行されるので、従
来のように、いきなり制動が効いたような状態になって
ショックが生じるということが起きない。そして、摩擦
クラッチは、所定以上の負荷の作用に伴なってスリップ
自在に設定できるから、第3状態としてサイドクラッチ
が切られた側の走行装置のサイドブレーキを作動させた
場合には、制動力の増加に伴なって摩擦クラッチのスリ
ップ力と釣り合い、走行装置が実質的に自由状態となっ
て緩旋回状態を現出可能である。
【0011】そこからサイドブレーキの制動力を強めて
行くと、摩擦クラッチによる伝動トルクよりも制動トル
クが勝るので、旋回内側の走行装置が制動され始めてブ
レーキ旋回状態に移行し、第4状態になると摩擦クラッ
チが切りでのブレーキ旋回状態になる。さらに制動力を
増加して行くと、遂には旋回内側の走行装置が制動ロッ
クされた急旋回状態がもたらされるようになる。つま
り、従来では、サイドクラッチを切って動力を絶った途
端に明確な制動力が作用するような状況になるものであ
ったが、本請求項のものでは、サイドクラッチ切ってか
ら制動される迄の変化(及びこの逆の変化)が連続的
で、かつ、円滑に行われるようになり、それによってサ
イドクラッチの入り切りに伴なうショックが軽減又は解
消されるようになった。
【0012】そして、前記ショック軽減作用を生むため
の構成を、油圧操作式摩擦クラッチを、サイドクラッチ
及びサイドブレーキを操作するために供給されるリリー
フ圧、すなわち、操向操作量に応じて変化する回路圧を
用いて入り切り操作する油圧操作機構を設けたので、特
別な昇圧或いは減圧手段を追加すること無く、操向操作
具の操作に連動して摩擦クラッチへの供給圧を前述のよ
うに変化させることができる。
【0013】〔効果〕請求項1に記載の作業機の伝動装
置では、操向操作に伴なって変化する回路圧を利用して
摩擦クラッチを制御するという、元々備わっている構造
を用いた比較的簡単な改造でありながら、操向操作具を
操作するに従って、緩旋回状態、制動旋回状態、急旋回
状態が現出できる機能を維持しながら、サイドクラッチ
の入り切りに伴なうショックが軽減又は解消でき、乗車
感及び操向操作性を向上させることができた。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1に示すように、運転部67、
脱穀装置68、グレンタンク69等を備えた機体を左右
のクローラ走行装置4,4で走行可能に支持するととも
に、機体の前部に昇降シリンダ57で昇降自在に刈取部
70を支持してコンバインを構成してある。
【0015】図2にはコンバインの伝動装置が示され、
1はエンジン動力を受ける入力プーリ、2は刈取部70
を駆動するためのPTO出力プーリ、3はクローラ走行
装置4を駆動する車軸、5は走行用のサイドクラッチ・
ブレーキ、6は走行用の主変速機構、7は走行用の第1
副変速機構、8は走行用の第2副変速機構、9はPTO
変速機構である。第2副変速機構8とPTO変速機構9
とはクラッチ操作が必要であるが、第1副変速機構7と
主変速機構6とはクラッチ操作が不要である。一対のサ
イドクラッチ・ブレーキ5,5は、サイドクラッチ5A
とサイドブレーキ5Bとを備えた周知のものである。
【0016】第1副変速機構7は、低速油圧クラッチ7
aと高速油圧クラッチ7bとを備えた2段変速であり、
入力軸10に相対回転自在に外嵌された筒軸状の第2伝
動軸12と第1伝動軸11とに亘って構成されている。
すなわち、低速油圧クラッチ7aと高速油圧クラッチ7
bとを、夫々のアウタクラッチボディ7ao,7boが
一体となる背中合わせ状態で第1伝動軸11の軸中央部
に配置するとともに、軸方向の両外側に、インナクラッ
チボディ7ai,7biに一体化された低速及び高速の
駆動ギヤ40,41を配備してある。
【0017】低速駆動ギヤ40に咬合する低速従動ギヤ
42と、高速駆動ギヤ41に咬合する高速従動ギヤ43
とは、共に第2伝動軸12に一体回転状態に装備される
とともに、高速従動ギヤ43を、第3伝動軸13に相対
回転自在に嵌装される中間ギヤ44に咬合させてある。
【0018】第2副変速機構8は、前述した中間ギヤ4
4の噛合部44aに横側方から咬合可能な噛合部45a
と、低速従動ギヤ42咬合するギヤ部45bとを備えた
シフト回転体45を、一体回転状態で、かつ、軸方向に
シフト自在に第3伝動軸13に嵌装して構成されてお
り、図外の変速レバーでシフト回転体45を人力操作す
る手動操作式の変速機構である。
【0019】主変速機構6は、第1速油圧クラッチ6a
と第2速油圧クラッチ6bと第3速油圧クラッチ6c、
及び後進油圧クラッチ6rとを備えた4段変速である。
第1速油圧クラッチ6aと第3速油圧クラッチ6cとを
嵌装した第4伝動軸14の駆動小径ギヤ14gと、第2
速油圧クラッチ6bと後進油圧クラッチ6rとを嵌装し
た第5伝動軸15の駆動小径ギヤ15gとは、共にサイ
ドクラッチ・ブレーキの支軸である第6伝動軸16の大
径従動ギヤ16gに咬合している。そして、各駆動小径
ギヤ14g,15gどうしは咬合していない。
【0020】動力伝動系の構造を述べると、入力プーリ
1を備えた入力軸10の回転を、第1ギヤ10gを用い
て先ず第1伝動軸11に伝動し、低速油圧クラッチ7a
と高速油圧クラッチ7bとのいずれかを経た動力が、入
力軸10に相対回転自在に外嵌された筒軸状の第2伝動
軸12に伝動される。そして、第2副変速機構8を経た
動力は、小径ギヤSgと、大径ギヤDgを備えた第3伝
動軸13に伝動される。尚、小径ギヤSgと第1ギヤ1
0gとは咬合していない。
【0021】小径ギヤSgは、第1速油圧クラッチ6a
の第1ギヤ6agにのみ咬合し、第1ギヤ6agは後進
油圧クラッチ6rの後進ギヤ6rgに咬合している。大
径ギヤDgは、第2速油圧クラッチ6bの第2ギヤ6b
gと第3速油圧クラッチ6cの第3ギヤ6cgの双方に
咬合しており、第2ギヤ6bgと第3ギヤ6cgとは咬
合していない。
【0022】第1副変速機構7、及び第2副変速機構8
は、共に高低2段変速であるので、前進3段で後進1段
の主変速機構6との組合わせにより、走行用としては、
前進12段で後進4段の変速段を有している。次に、主
変速機構6の各変速段の動力流れを説明する。
【0023】−主変速の前進第1速− 4個の変速用油圧クラッチ6a〜6c,6rのうちの第
1速油圧クラッチ6aのみを入り操作し、第3伝動軸1
3の小径ギヤSg→第1ギヤ6ag→第4伝動軸14→
駆動小径ギヤ14g→大径従動ギヤ16gとなる。
【0024】−主変速の前進第2速− 4個の変速用油圧クラッチ6a〜6c,6rのうちの第
2速油圧クラッチ6bのみを入り操作し、第3伝動軸1
3の大径ギヤDg→第2ギヤ6bg→第5伝動軸15→
駆動小径ギヤ15g→大径従動ギヤ16gとなる。
【0025】−主変速の前進第3速− 4個の変速用油圧クラッチ6a〜6c,6rのうちの第
3速油圧クラッチ6cのみを入り操作し、第3伝動軸1
3の大径ギヤDg→第3ギヤ6cg→第4伝動軸14→
駆動小径ギヤ14g→大径従動ギヤ16gとなる。
【0026】−主変速の後進− 4個の変速用油圧クラッチ6a〜6c,6rのうちの後
進油圧クラッチ6rのみを入り操作し、第3伝動軸13
の小径ギヤSg→第1ギヤ6ag→後進ギヤ6rg→第
5伝動軸15→駆動小径ギヤ15g→大径従動ギヤ16
gとなる。
【0027】PTO伝動系については、PTO出力軸3
5に嵌装された高低の従動ギヤ17,18のうちのいず
れかをシフト回転体21で選択して咬合させることによ
り、高低2段の変速が行えるPTO変速機構9を備えて
いる。高速従動ギヤ17に咬合する高速駆動ギヤ19
と、低速従動ギヤ18に咬合する低速駆動ギヤ20とは
第1伝動軸11の左右端に備えてあり、高速駆動ギヤ1
9と第1ギヤ10gとを介して動力入力する。高速駆動
ギヤ19と低速駆動ギヤ20とは、第1副変速機構7に
おける低速及び高速の駆動ギヤ40,41の横外側に位
置しており、第1伝動軸11とPTO出力軸35とを近
づけることに寄与している。
【0028】因みに、共に第6伝動軸16に咬合連動す
る第4及び第5伝動軸14,15の間における上側に第
3伝動軸13が位置しており、その上側に入力軸10が
配置されるとともに、第1伝動軸11は、入力軸10と
第3伝動軸13との上下方向の間で、かつ、第4伝動軸
14側の横位置に配置されている。従って、油圧クラッ
チ7a,7bを備えた第1伝動軸11は、油圧クラッチ
を備えた第4及び第5伝動軸14,15のいずれの軸に
も隣合っていない。
【0029】そして、第1副変速機構7のギヤ咬合部
と、PTO変速機構9のギヤ咬合部とが共に、油圧クラ
ッチ7a,7bの横外側に位置していて、軸心間方向で
互いに入り込み配置させてあるので、入力軸10(第2
伝動軸12)と第1伝動軸11との軸心間距離、及び第
1伝動軸11とPTO出力軸35との軸心間距離を狭く
することに成功している。
【0030】次に、油圧装置関係について説明する。図
3に油圧回路が示され、46は、バネ46aで退入付勢
される油圧ピストン46pを駆動伸縮させてサイドクラ
ッチ・ブレーキ5,5を、具体的にはクラッチボディ2
6をシフト操作する操向用油圧シリンダ、47は左右一
対の油圧シリンダ46,46に択一的に圧油供給する3
位置型の制御弁、48は油圧シリンダ46,46の排出
側油路に作用する可変リリーフ弁、49は主変速機構6
と第1副変速機構7との計6個の油圧クラッチ6a〜6
d,7a,7bへの圧油給排を司るロータリ弁であり、
中立位置N、前進1速〜6速位置F1〜F6、後進1,
2速位置B1,B2を備えている。
【0031】50は油圧ポンプ、51は圧が立つと制動
解除し、圧が立たないと制動する中立ブレーキ用のアキ
ュムレータ、52は圧が立つと動力伝達され、圧が立た
ないと動力断絶されるPTOクラッチ、53はクラッチ
圧設定用のリリーフ弁(レギュレータ弁)、54は副油
圧ポンプ、55は副弁ブロック、56は各油圧クラッチ
6a〜6d,7a,7bへの潤滑油路32に対する潤滑
圧設定用のリリーフ弁、57は刈取部昇降用の油圧シリ
ンダである。
【0032】制御弁47には、一対の給排ポート65,
65と、左右の供給油路46L,46Rに対する一対の
供給ポート66,66とを備えており、可変リリーフ弁
48には、プッシュプル型ボーデンワイヤー等の連動手
段59を介して、運転部108に備えた単一の操向レバ
ー58(操向操作具の一例)が連動連結されている。
【0033】操向レバー58の1段目操作で、制御弁4
7を切換操作してサイドクラッチ・ブレーキ5のサイド
クラッチ5Aを切り操作し、1段目を越える操作によっ
て、制御弁47の切換わり状態を維持しながら可変リリ
ーフ弁48のリリーフ圧を高めてサイドクラッチ・ブレ
ーキ5のサイドブレーキ5Bによる制動力が次第に強め
られるように、これら操向レバー58と制御弁47と可
変リリーフ弁48とを連係する公知(例えば、前述の特
開平10−37903号公報等)の操向装置Aを備えて
ある。
【0034】ここで、後述の油圧操作機構37を持たな
い状態での操向装置A(即ち、従来の操向装置)の概略
作動を説明すると、操向レバー58を、例えば、直立し
た中立位置Nから右に傾倒操作して右第1位置R1に揺
動操作すると、制御弁47が右位置に操作されて右操向
用油圧シリンダ46のピストン46pが伸長作動して右
クラッッチ部5Aが切り操作され、右クローラ4が自由
状態になって左クローラ4のみ駆動されての右緩旋回状
態になる。
【0035】そして、操向レバー58を引続き右に傾倒
操作して右第2位置R2になると、右操向用油圧シリン
ダ46のピストン46pがさらに伸長して右サイドブレ
ーキ5Bが作動し始め、右クローラ4を制動しての右ブ
レーキ旋回状態になる。尚も操向レバー58を右傾倒操
作すると、操向用油圧シリンダ46の排出側油路46b
に作用する可変リリーフ弁48のリリーフ圧が高められ
て、右操向用油圧シリンダ46の押圧力が増して右クロ
ーラ4の制動力が強くなり、右第3位置R3になると遂
には右クローラ4が制動ロックされての急旋回状態が得
られる。尚、L1,L2,L3は、夫々左第1位置、左
第2位置、左第3位置である。
【0036】本コンバインでは、サイドクラッチ5Aの
入り切りに伴なうショックを解消するための機構が装備
されており、次に、その構造について説明する。図2に
示すように、左右の伝動系におけるサイドクラッチ5B
の動力伝達方向下手側部分どうしを油圧操作式の摩擦ク
ラッチ25を介して連動連結するとともに、摩擦クラッ
チ25を、前記リリーフ圧を用いて入切り操作する油圧
操作機構37を設けてある。
【0037】詳述すると、各サイドクラッチ5A,5A
を経た動力が入力される左右の走行装置駆動用ギヤ2
2,22に交合する左右一対の伝動ギヤ23,23と、
これら両伝動ギヤ23,23を嵌装する支軸24とを設
けるとともに、左右の伝動ギヤ23,23どうしを所定
以上の負荷の作用でスリップ自在に連動連結する多板摩
擦クラッチ25を支軸24に装備してある。走行装置駆
動用ギヤ22は、第6伝動軸16に相対回転自在に嵌装
されるクラッチボディ26の幅広ギヤ部26gに、サイ
ドクラッチ・ブレーキ5の状態如何に拘わらずに常時交
合する。
【0038】図2,3に示すように、多板摩擦クラッチ
25は、一方の伝動ギヤ23と共に支軸24に一体回転
状態に支持されるインナクラッチ体25iと、他方の伝
動ギヤ23を一体的に備えたアウタクラッチ体25oと
を支軸24に相対回転自在に支承して構成されるととも
に、この多板摩擦クラッチ25を入り切り操作するクラ
ッチ操作シリンダ28を、支軸24上に構成して装備し
てある。
【0039】すなわち、インナクラッチ体25iに作用
するピストン61と、ピストン61を油圧によってクラ
ッチ入り側に強制移動させるための入り油室62と、ピ
ストン61を油圧によってクラッチ切り側に強制移動さ
せるための切り油室63とを設けてクラッチ操作シリン
ダ28を構成するとともに、入り油室62と油圧ポンプ
50の吐出側油路33とを連通させる入り油路38と、
可変リリーフ弁48を通過する前の操向油路34(即ち
排出側油路46b)と切り油室63とを連通させる切り
油路39とを設けることにより、油圧操作機構37が構
成されている。
【0040】又、入り油室62におけるピストン61を
押す面積A1よりも、切り油室63におけるピストン6
1を押す面積A2の方が大となる(A1<A2)ように
クラッチ操作シリンダ28を形成してある。そして、両
油室62,63の面積A1,A2の差を適宜に設定する
ことにより、操向レバー58の中立位置からの左又は右
への傾倒操作量が大きくなるに連れて、切り油室63に
供給される圧が高くなるように制御されるので、クラッ
チ入り状態の多板摩擦クラッチ25の、インナクラッチ
体25iとアウタクラッチ体25oとの接触圧が次第に
小さくなり、遂には多板摩擦クラッチ25の切り状態が
現出されるように、油圧操作機構37が機能するように
してある。
【0041】図4に示すグラフは、操向レバー58の傾
倒操作に伴なって変化するサイドブレーキ5Bのブレー
キ圧と、操向レバー58の傾倒操作に伴なって変化する
多板摩擦クラッチ25のクラッチ圧であるロッククラッ
チ圧との関係を表したものであり、可変減圧弁27の有
する機能、すなわち油圧操作機構37の機能によってロ
ッククラッチ圧の変特性が決定されている。このグラフ
では、クローラ4が制動ロックされるときの操向レバー
58の操作位置と、ロッククラッチ圧がゼロになるとき
の操向レバー58の操作位置を合致させてあるが、これ
ら各位置は互いに異なるようにしても差し支えない。
【0042】次に、油圧操作機構37を持つ操向装置A
の作用(図4のグラフに示す特性に基づいている)を説
明する。先ず、操向レバー58が中立位置Nにあるとき
は、両サイドクラッチ5A,5Aが共に入りの直進走行
状態である。このとき、操向油路34には圧が立たず、
切り油室63に圧が供給されないとともに、走行用油圧
クラッチ6a〜6c,6r操作用のポンプ圧が入り油室
62に供給されているので、多板摩擦クラッチ25はク
ラッチ入りの伝動状態になっている。
【0043】次に、操向レバー58を、サイドクラッチ
5Aの切り位置である第1位置L1又はR1に操作した
状態では、ポンプ50圧が多板摩擦クラッチ25に作用
し、かつ、操向用油圧シリンダ46に圧が立っていない
ので、多板摩擦クラッチ25の伝動状態が続いており、
旋回内側となる走行装置4に依然として動力が伝達され
ている。つまり、サイドクラッチ5Aを切っただけでは
クローラ走行装置4が自由状態にはならない。
【0044】操向レバー58を第1位置L1又はR1か
ら第2位置L2又はR2に操作すると、旋回内側のサイ
ドブレーキ5Bが作動し始め、一方のクローラ走行装置
4を制動してのブレーキ旋回状態が開始されるはずであ
るが、このときの切り油室63に立つ圧は未だ小さいの
で、多板摩擦クラッチ25の伝達トルクがブレーキの効
き始めの制動トルクに勝っており、伝達トルクは低下す
るが、依然として多板摩擦クラッチ25を介して旋回内
側のクローラ4は駆動され続けている。
【0045】但し、サイドクラッチ5Aが切りとなる第
1位置L1又はR1から操向レバー58を操作量α動か
すと、それまで最高圧(Pmax)に維持されていたロ
ッククラッチ圧が下がり始めるとともに、その操作量α
よりも大きい操作量βになると、それまでゼロ圧であっ
たブレーキ圧が正圧になり始める第2位置L2又はR2
が現出されるように設定してある。
【0046】操向レバー58を第2位置L2又はR2か
ら第3位置L3又はR3に向けて操作して行くと、サイ
ドサイドブレーキ5Bによる制動トルクの増大に伴なっ
て、多板摩擦クラッチ25がスリップし始めて伝達トル
クが減少して行き、遂には、制動トルクと伝達トルクと
が釣合い、旋回内側のクローラ走行装置4が実質的に自
由状態になるバランス状態(即ち、緩旋回状態)がもた
らされる。このバランス状態は、操向レバー58が左第
2位置L2と左第3位置L3との中間の左バランス位置
Lb位置において現出される(同様に、右第2位置R2
と右第3位置R3との中間に右バランス位置Rbが存在
する)。
【0047】即ち、操向レバー58が、ブレーキ開始位
置である第2位置L2又はR2からバランス位置Lb又
はRbの間にある状態では、ポンプ50圧に面積A1を
乗じた値である入り圧が、操向用油圧シリンダ46への
供給圧に面積A2を乗じた値である切り圧に勝ってお
り、多板摩擦クラッチ25は入りであるが、その伝達ト
ルクは次第に低下する。
【0048】そして、尚も操向レバー58を傾倒操作す
ると、切り油室63への供給圧が高まり、旋回内側のサ
イドブレーキ5Bによる制動トルクの多板摩擦クラッチ
25の伝達トルクに対する上回りレベルが増して、ブレ
ーキ旋回の旋回半径が次第に小さくなって行き、操向レ
バー58が第3位置L3又はR3に操作されると、旋回
内側のクローラ走行装置4が制動ロック状態になって急
旋回状態になるのである。
【0049】つまり、操向レバー58がバランス位置L
b又はRbに操作されると、前記入り圧と前記切り圧と
がバランスし、旋回内側の走行装置4が自由状態にな
り、バランス位置Lb又はRbを越えると、旋回内側の
走行装置4が制動され始める。そして、操向レバー58
が第3位置L3又はR3に操作されると、旋回内側の走
行装置4が制動ロックされるのである。従って、操向レ
バー58が左バランス位置Lbから左第3位置L3にあ
る間は、多板摩擦クラッチ25は完全なスリップ状態に
なっている。操向レバー58が、右バランス位置Rbか
ら右第3位置R3にある間も同様である。
【0050】操向レバー58が、ブレーキ開始位置であ
る第2位置L2又はR2からバランス位置Lb又はRb
の間にある状態では、ポンプ50圧に面積A1を乗じた
値である入り圧が、操向用油圧シリンダ46への供給圧
に面積A2を乗じた値である切り圧に勝っており、多板
摩擦クラッチ25は入りであるが、その伝達トルクは次
第に低下する。
【0051】操向レバー58がバランス位置Lb又はR
bに操作されると、前記入り圧と前記切り圧とがバラン
スし、旋回内側の走行装置4が自由状態になり、バラン
ス位置Lb又はRbを越えると旋回内側の走行装置4が
制動され始める。そして、操向レバー58が第3位置L
3又はR3に操作されると、旋回内側の走行装置4が制
動ロックされるとともに、前記入り圧に前記切り圧が勝
るようになり、多板摩擦クラッチ25はクラッチ切りの
非伝動状態になるのである。
【0052】操向レバー58が第3位置L3又はR3か
らフルストロークされる迄の間は、多板摩擦クラッチ2
5が引き続き非伝動状態であり、かつ、制動力が増して
の旋回内側クローラ4の制動ロック状態が維持される。
【0053】つまり、操向レバー58が中立位置Nにあ
ると、両サイドクラッチ5A,5Aが共に入りとなる第
1状態が現出され、操向レバー58を左又は右第1位置
L1又はR1に操作すると、左又は右のサイドクラッチ
5Aが切りで、かつ、多板摩擦クラッチ25が、所定以
上の負荷の作用に伴なってスリップ自在な制限伝動状態
(半クラッチ状態)となる第2状態が現出される。
【0054】操向レバー58を左又は右第2位置L2又
はR2に操作すると、多板摩擦クラッチ25が前記制限
伝動状態で、かつ、左又は右のサイドブレーキ5Bが制
動作動する第3状態が現出され、操向レバー58を左又
は右第3位置L3又はR3に操作すると、多板摩擦クラ
ッチ25がクラッチ切りの非伝動状態であり、かつ、左
又は右のサイドブレーキ5Bが制動作動する第4状態が
現出されるのである。
【0055】そして、操向レバー58を、第4状態が現
出される左又は右第3位置L3又はR3から中立位置N
に向けて操作するに伴なって、第3状態と、第2状態
と、第1状態とがこの順で現出されるのであり、これら
一連の操向操作形態が現出されるように、入り及び切り
の各油室62,63の面積A1,A2等の油圧操作機構
37における各緒元が設定されている。
【0056】〔別実施形態〕図5に示すように、摩擦ク
ラッチ25の切り操作を、ポンプ50圧に因るものに代
えて、バネ31で行なわせるようにした油圧操作機構3
7でも良い。この構造では、クラッチ操作シリンダ28
のよりシンプル化が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】コンバインの側面図
【図2】コンバインの走行伝動系の構造を示す線図
【図3】操向用の油圧回路図
【図4】油圧操作機構による圧力制御グラフを示す図
【図5】油圧操作機構の別構造を示す操向用の油圧回路
【符号の説明】
4 走行装置 5A サイドクラッチ 5B サイドブレーキ 25 摩擦クラッチ 37 油圧操作機構 46 操向用油圧シリンダ 46b 排出側油路 47 制御弁 48 可変リリーフ弁 58 操向操作具 N 第1状態を現出する操作位置 L3,R3 第4状態を現出する操作位置
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭56−50868(JP,A) 特開 昭58−136563(JP,A) 特開 昭60−64080(JP,A) 特開 昭62−203876(JP,A) 特開 昭56−24229(JP,A) 実開 昭50−79141(JP,U) 実開 平3−129570(JP,U) 実開 平11−334640(JP,U) 特公 昭52−42972(JP,B1) 実公 昭41−18902(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B62D 11/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 左右一対の走行装置の各伝動系に操向用
    油圧シリンダによって選択的に入切り操作される左右一
    対のサイドクラッチ及びサイドブレーキと、前記一対の
    油圧シリンダに選択的に圧油を給排する制御弁と、前記
    各油圧シリンダの排出側油路に作用する可変リリーフ弁
    とを設け、 単一の操向操作具の1段目操作で前記制御弁を切換操作
    して前記サイドクラッチを切り操作し、前記1段目を越
    える操作によって前記制御弁の切換わり状態を維持しな
    がら前記可変リリーフ弁のリリーフ圧を高めて前記サイ
    ドブレーキの摩擦力が次第に強められるように、これら
    操向操作具と制御弁と可変リリーフ弁とを連係してある
    作業機の伝動装置であって、 前記左右の伝動系における前記サイドクラッチの動力伝
    達方向下手側部分どうしを油圧操作式の摩擦クラッチを
    介して連動連結するとともに、該摩擦クラッチを、前記
    リリーフ圧を用いて入切り操作する油圧操作機構を設
    け、 前記操向操作具を、前記サイドクラッチが入りとなる第
    1状態が現出される操作位置からクラッチ切り側に操作
    するに伴なって、前記サイドクラッチが切りで、かつ、
    前記摩擦クラッチが所定以上の負荷の作用に伴なってス
    リップ自在な制限伝動状態となる第2状態と、前記摩擦
    クラッチが前記制限伝動状態で、かつ、前記サイドブレ
    ーキが制動作動する第3状態と、前記摩擦クラッチが切
    りで、かつ、前記サイドブレーキが制動作動する第4状
    態とがこの順で現出されるとともに、前記操向操作具
    を、前記第4状態が現出される操作位置からクラッチ入
    り側へ操作するに伴なって、前記第3状態と、前記第2
    状態と、前記第1状態とがこの順で現出されるように、
    前記油圧操作機構が構成されている作業機の伝動装置。
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