JP3537374B2 - 作業機の伝動装置 - Google Patents

作業機の伝動装置

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JP3537374B2 JP2000098529A JP2000098529A JP3537374B2 JP 3537374 B2 JP3537374 B2 JP 3537374B2 JP 2000098529 A JP2000098529 A JP 2000098529A JP 2000098529 A JP2000098529 A JP 2000098529A JP 3537374 B2 JP3537374 B2 JP 3537374B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンバイン、バッ
クホウ、多輪駆動型運搬車等の作業機の伝動装置に係
り、詳しくは、旋回走行するべく左右いずれか一方のサ
イドクラッチを切り操作したときのショックを軽減又は
解消させる技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】左右の走行装置の速度差によって操向さ
せるようにした速度差操向式の作業機の伝動装置、即
ち、左右一対の走行装置の各伝動系夫々に、選択的に入
切り操作されるサイドクラッチ及びサイドブレーキを備
え、操向操作具のクラッチ切り操作でサイドクラッチが
切り操作され、操向操作具のクラッチ切り操作を越える
操作によって前記サイドクラッチの切り状態を維持しな
がら前記サイドブレーキが制動作動されるように、前記
操向操作具と前記サイドクラッチと前記サイドブレーキ
とを連係してある作業機の伝動装置としては、例えば、
特開平10−37903号公報に示されたコンバインが
知られている。
【0003】つまり、左右一対のサイドクラッチ・ブレ
ーキ(符号20)を操作する一対の操向油圧シリンダ(符
号34)の制御弁(符号38)と、両油圧シリンダの排出油
路に備えた可変リリーフ弁(符号39)とを、1本の操向
レバー(符号37)で連係操作するように構成した周知の
技術である。この装置を操作しての旋回状態は次のよう
に現出される。
【0004】例えば、操向レバー(符号37)を右に傾倒
操作すると、制御弁(符号38)を中立位置から切換えて
右側のサイドクラッチ(符号20A )を切り操作し、右ク
ローラ(符号6)を自由状態として機体は右へ緩旋回す
るとともに、引続き右へ傾倒操作すると、右サイドクラ
ッチの切りが維持されたままで右側のサイドブレーキ
(符号20B )が効き始めて、右クローラが制動されて右
へブレーキ旋回する。
【0005】そして、尚も操向レバーを右傾倒すると、
可変リリーフ弁(符号39)のリリーフ圧が次第に高くな
って右操向油圧シリンダ(符号34)の押圧力が増大して
制動力が強くなって、ブレーキ旋回の旋回半径が次第に
小さくなって行き、ついには、右クローラが制動ロック
されて急旋回するのである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】この場合、左右の走行
装置を駆動しての直進状態から、左右一方の片駆動によ
る緩旋回状態に移行するべく片側のサイドクラッチを切
りにした際にショックのでることが多く、改善が望まれ
ていた。即ち、圃場や水田等の悪路を走ることの多いコ
ンバインでは、クローラ走行装置に作用する走行負荷が
元々大きいものであるため、サイドクラッチを切って一
方の走行装置を自由状態にしても、空回りせずに制動が
効いたような状態になるからである。つまり、クラッチ
切りに伴なっていきなり旋回内側の走行装置が制動され
たようになるという、クラッチ切りショックである。
【0007】しかしてその反対に、旋回内側の走行装置
を自由状態にしての緩旋回状態から、旋回内側のサイド
クラッチを入りにした際には、あたかも制動状態の走行
装置がいきなり駆動されるようになることに起因したシ
ョック、つまり、クラッチ入りショックが生じるもので
もあった。そこで、本発明の目的は、伝動装置の構造工
夫により、サイドクラッチ操作に起因した前記ショック
を、大幅なコストアップ無く解消させんとする点にあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】〔構成〕請求項1の構成
は、図2,3に例示する如く、左右一対の走行装置4,
4の各伝動系夫々に、選択的に入切り操作されるサイド
クラッチ5A及びサイドブレーキ5Bを備え、操向操作
具58のクラッチ切り操作でサイドクラッチ5Aが切り
操作され、操向操作具58のクラッチ切り操作を越える
操作によってサイドクラッチ5Aの切り状態を維持しな
がらサイドブレーキ5Bが制動作動されるように、操向
操作具58とサイドクラッチ5Aとサイドブレーキ5B
とを連係してある作業機の伝動装置において、左右の伝
動系におけるサイドクラッチ5Aの動力伝達方向下手側
部分どうしを油圧操作式の摩擦クラッチ25を介して連
動連結するとともに、該摩擦クラッチ25に可変減圧弁
27を介して圧油が供給されるように構成し、操向操作
具58を、サイドクラッチ5Aが入りとなる第1状態が
現出される操作位置Nからクラッチ切り側に操作するに
伴なって、サイドクラッチ5Aが切りで、かつ、摩擦ク
ラッチ25が所定以上の負荷の作用に伴なってスリップ
自在な制限伝動状態となる第2状態と、摩擦クラッチ2
5が制限伝動状態で、かつ、サイドブレーキ5Bが制動
作動する第3状態と、摩擦クラッチ25が切りで、か
つ、サイドブレーキ5Bが制動作動する第4状態とがこ
の順で現出されるとともに、操向操作具58を、第4状
態が現出される操作位置L3又はR3からクラッチ入り
側へ操作するに伴なって、第3状態と、第2状態と、第
1状態とがこの順で現出されるように、操向操作具58
と可変減圧弁27とを連係してあることを特徴とする。
【0009】請求項2の構成は、図3に例示する如く、
請求項1の構成において、伝動比が互いに異なる複数の
油圧クラッチ6a,6b,6c,6rを備え、これら複
数の油圧クラッチ6a,6b,6c,6rのうちの一つ
を伝動入り側に操作することで変速操作される走行変速
装置6を備えるとともに、可変減圧弁27を介して摩擦
クラッチ25に供給される圧油は、油圧クラッチ6a,
6b,6c,6rを操作するための圧油を用いたもので
あることを特徴とするものである。
【0010】尚、上述のように、図面との対照を便利に
するために符号を記したが、該記入により本発明は添付
図面の構成に限定されるものではない。
【0011】〔作用〕請求項1の構成によれば、直進走
行状態の第1状態から、一方のサイドクラッチを切って
第2状態にすると、そのサイドクラッチが切られた側の
走行装置に、サイドクラッチが入り状態にある他方の伝
動系の動力が伝達されて駆動状態が続行されるので、従
来のように、いきなり制動が効いたような状態になって
ショックが生じるということが起きない。そして、摩擦
クラッチは、所定以上の負荷の作用に伴なってスリップ
自在に設定できるから、第3状態としてサイドクラッチ
が切られた側の走行装置のサイドブレーキを作動させた
場合には、制動力の増加に伴なって摩擦クラッチのスリ
ップ力と釣り合い、走行装置が実質的に自由状態となっ
て緩旋回状態を現出可能である。
【0012】そこからサイドブレーキの制動力を強めて
行くと、摩擦クラッチによる伝動トルクよりも制動トル
クが勝るので、旋回内側の走行装置が制動され始めてブ
レーキ旋回状態に移行し、第4状態になると摩擦クラッ
チが切りでのブレーキ旋回状態になる。さらに制動力を
増加して行くと、遂には旋回内側の走行装置が制動ロッ
クされた急旋回状態がもたらされるようになる。つま
り、従来では、サイドクラッチを切って動力を絶った途
端に明確な制動力が作用するような状況になるものであ
ったが、本請求項のものでは、サイドクラッチ切ってか
ら制動される迄の変化(及びこの逆の変化)が連続的
で、かつ、円滑に行われるようになり、それによってサ
イドクラッチの入り切りに伴なうショックが軽減又は解
消されるようになった。
【0013】そして、前記ショック軽減作用を生むため
の構成を、油圧操作式摩擦クラッチへの供給圧を、操向
操作具に連係された可変減圧弁を介して制御させるもの
としたので、摩擦クラッチのクラッチ圧の変化特性、及
びクラッチ圧とサイドブレーキのブレーキ圧との関係特
性を任意に変更設定できるとか、作業機の機種や大きさ
等に応じて制御特性を変更するといった調節が行ない易
い。又、可変減圧弁とその前後の油路を付設するだけ
の、比較的簡単な改造で済むようになる。
【0014】請求項2の構成によれば、可変減圧弁への
供給圧を走行用油圧クラッチに対する圧を用いたので、
摩擦クラッチの操作が必要となる作業機の走行時には圧
が発生し、摩擦クラッチの操作が不要である走行停止時
には圧が立たないことになり、摩擦クラッチの使用状況
に即した圧供給状態が現出されるようになる。従って、
不要なときに摩擦クラッチに圧を供給する無駄が無いと
ともに、走行用の高い圧により、可変減圧弁の減圧制御
域を大きく取ることができる。
【0015】〔効果〕請求項1及び2に記載の作業機の
伝動装置では、比較的簡単でコスト安な改造でありなが
ら、操向操作具を操作するに従って、緩旋回状態、制動
旋回状態、急旋回状態が現出できる機能を維持しなが
ら、サイドクラッチの入り切りに伴なうショックが軽減
又は解消でき、乗車感及び操向操作性を向上させること
ができるとともに、その効果を機種や仕様或いは緒元が
異なっても容易に得られるとか、より円滑に実現させる
ことができるようになった。
【0016】請求項2に記載の作業機の伝動装置では、
走行系の圧油を用いることにより、必要なときにだけ摩
擦クラッチに圧油が供給されるとともに、摩擦クラッチ
の繋がり具合の調節をきめ細かに行なうことが可能にな
り、より洗練された制御状態としてクラッチショックを
効果的に軽減できる利点がある。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1に示すように、運転部67、
脱穀装置68、グレンタンク69等を備えた機体を左右
のクローラ走行装置4,4で走行可能に支持するととも
に、機体の前部に昇降シリンダ57で昇降自在に刈取部
70を支持してコンバインを構成してある。
【0018】図2にはコンバインの伝動装置が示され、
1はエンジン動力を受ける入力プーリ、2は刈取部70
を駆動するためのPTO出力プーリ、3はクローラ走行
装置4を駆動する車軸、5は走行用のサイドクラッチ・
ブレーキ、6は走行用の主変速機構、7は走行用の第1
副変速機構、8は走行用の第2副変速機構、9はPTO
変速機構である。第2副変速機構8とPTO変速機構9
とはクラッチ操作が必要であるが、第1副変速機構7と
主変速機構6とはクラッチ操作が不要である。一対のサ
イドクラッチ・ブレーキ5,5は、サイドクラッチ5A
とサイドブレーキ5Bとを備えた周知のものである。
【0019】第1副変速機構7は、低速油圧クラッチ7
aと高速油圧クラッチ7bとを備えた2段変速であり、
入力軸10に相対回転自在に外嵌された筒軸状の第2伝
動軸12と第1伝動軸11とに亘って構成されている。
すなわち、低速油圧クラッチ7aと高速油圧クラッチ7
bとを、夫々のアウタクラッチボディ7ao,7boが
一体となる背中合わせ状態で第1伝動軸11の軸中央部
に配置するとともに、軸方向の両外側に、インナクラッ
チボディ7ai,7biに一体化された低速及び高速の
駆動ギヤ40,41を配備してある。
【0020】低速駆動ギヤ40に咬合する低速従動ギヤ
42と、高速駆動ギヤ41に咬合する高速従動ギヤ43
とは、共に第2伝動軸12に一体回転状態に装備される
とともに、高速従動ギヤ43を、第3伝動軸13に相対
回転自在に嵌装される中間ギヤ44に咬合させてある。
【0021】第2副変速機構8は、前述した中間ギヤ4
4の噛合部44aに横側方から咬合可能な噛合部45a
と、低速従動ギヤ42咬合するギヤ部45bとを備えた
シフト回転体45を、一体回転状態で、かつ、軸方向に
シフト自在に第3伝動軸13に嵌装して構成されてお
り、図外の変速レバーでシフト回転体45を人力操作す
る手動操作式の変速機構である。
【0022】主変速機構6は、第1速油圧クラッチ6a
と第2速油圧クラッチ6bと第3速油圧クラッチ6c、
及び後進油圧クラッチ6rとを備えた4段変速である。
第1速油圧クラッチ6aと第3速油圧クラッチ6cとを
嵌装した第4伝動軸14の駆動小径ギヤ14gと、第2
速油圧クラッチ6bと後進油圧クラッチ6rとを嵌装し
た第5伝動軸15の駆動小径ギヤ15gとは、共にサイ
ドクラッチ・ブレーキの支軸である第6伝動軸16の大
径従動ギヤ16gに咬合している。そして、各駆動小径
ギヤ14g,15gどうしは咬合していない。
【0023】動力伝動系の構造を述べると、入力プーリ
1を備えた入力軸10の回転を、第1ギヤ10gを用い
て先ず第1伝動軸11に伝動し、低速油圧クラッチ7a
と高速油圧クラッチ7bとのいずれかを経た動力が、入
力軸10に相対回転自在に外嵌された筒軸状の第2伝動
軸12に伝動される。そして、第2副変速機構8を経た
動力は、小径ギヤSgと、大径ギヤDgを備えた第3伝
動軸13に伝動される。尚、小径ギヤSgと第1ギヤ1
0gとは咬合していない。
【0024】小径ギヤSgは、第1速油圧クラッチ6a
の第1ギヤ6agにのみ咬合し、第1ギヤ6agは後進
油圧クラッチ6rの後進ギヤ6rgに咬合している。大
径ギヤDgは、第2速油圧クラッチ6bの第2ギヤ6b
gと第3速油圧クラッチ6cの第3ギヤ6cgの双方に
咬合しており、第2ギヤ6bgと第3ギヤ6cgとは咬
合していない。
【0025】第1副変速機構7、及び第2副変速機構8
は、共に高低2段変速であるので、前進3段で後進1段
の主変速機構6との組合わせにより、走行用としては、
前進12段で後進4段の変速段を有している。次に、主
変速機構6の各変速段の動力流れを説明する。
【0026】−主変速の前進第1速− 4個の変速用油圧クラッチ6a〜6c,6rのうちの第
1速油圧クラッチ6aのみを入り操作し、第3伝動軸1
3の小径ギヤSg→第1ギヤ6ag→第4伝動軸14→
駆動小径ギヤ14g→大径従動ギヤ16gとなる。
【0027】−主変速の前進第2速− 4個の変速用油圧クラッチ6a〜6c,6rのうちの第
2速油圧クラッチ6bのみを入り操作し、第3伝動軸1
3の大径ギヤDg→第2ギヤ6bg→第5伝動軸15→
駆動小径ギヤ15g→大径従動ギヤ16gとなる。
【0028】−主変速の前進第3速− 4個の変速用油圧クラッチ6a〜6c,6rのうちの第
3速油圧クラッチ6cのみを入り操作し、第3伝動軸1
3の大径ギヤDg→第3ギヤ6cg→第4伝動軸14→
駆動小径ギヤ14g→大径従動ギヤ16gとなる。
【0029】−主変速の後進− 4個の変速用油圧クラッチ6a〜6c,6rのうちの後
進油圧クラッチ6rのみを入り操作し、第3伝動軸13
の小径ギヤSg→第1ギヤ6ag→後進ギヤ6rg→第
5伝動軸15→駆動小径ギヤ15g→大径従動ギヤ16
gとなる。
【0030】PTO伝動系については、PTO出力軸3
5に嵌装された高低の従動ギヤ17,18のうちのいず
れかをシフト回転体21で選択して咬合させることによ
り、高低2段の変速が行えるPTO変速機構9を備えて
いる。高速従動ギヤ17に咬合する高速駆動ギヤ19
と、低速従動ギヤ18に咬合する低速駆動ギヤ20とは
第1伝動軸11の左右端に備えてあり、高速駆動ギヤ1
9と第1ギヤ10gとを介して動力入力する。高速駆動
ギヤ19と低速駆動ギヤ20とは、第1副変速機構7に
おける低速及び高速の駆動ギヤ40,41の横外側に位
置しており、第1伝動軸11とPTO出力軸35とを近
づけることに寄与している。
【0031】因みに、共に第6伝動軸16に咬合連動す
る第4及び第5伝動軸14,15の間における上側に第
3伝動軸13が位置しており、その上側に入力軸10が
配置されるとともに、第1伝動軸11は、入力軸10と
第3伝動軸13との上下方向の間で、かつ、第4伝動軸
14側の横位置に配置されている。従って、油圧クラッ
チ7a,7bを備えた第1伝動軸11は、油圧クラッチ
を備えた第4及び第5伝動軸14,15のいずれの軸に
も隣合っていない。
【0032】そして、第1副変速機構7のギヤ咬合部
と、PTO変速機構9のギヤ咬合部とが共に、油圧クラ
ッチ7a,7bの横外側に位置していて、軸心間方向で
互いに入り込み配置させてあるので、入力軸10(第2
伝動軸12)と第1伝動軸11との軸心間距離、及び第
1伝動軸11とPTO出力軸35との軸心間距離を狭く
することに成功している。
【0033】次に、油圧装置関係について説明する。図
3に油圧回路が示され、46は、バネ46aで退入付勢
される油圧ピストン46pを駆動伸縮させてサイドクラ
ッチ・ブレーキ5,5を、具体的にはクラッチボディ2
6をシフト操作する操向用油圧シリンダ、47は左右一
対の油圧シリンダ46,46に択一的に圧油供給する3
位置型の制御弁、48は油圧シリンダ46,46の排出
側油路に作用する可変リリーフ弁、49は主変速機構6
と第1副変速機構7との計6個の油圧クラッチ6a〜6
d,7a,7bへの圧油給排を司るロータリ弁であり、
中立位置N、前進1速〜6速位置F1〜F6、後進1,
2速位置B1,B2を備えている。
【0034】50は油圧ポンプ、51は圧が立つと制動
解除し、圧が立たないと制動する中立ブレーキ用のアキ
ュムレータ、52は圧が立つと動力伝達され、圧が立た
ないと動力断絶されるPTOクラッチ、53はクラッチ
圧設定用のリリーフ弁(レギュレータ弁)、54は副油
圧ポンプ、55は副弁ブロック、56は各油圧クラッチ
6a〜6d,7a,7bへの潤滑油路32に対する潤滑
圧設定用のリリーフ弁、57は刈取部昇降用の油圧シリ
ンダである。
【0035】制御弁47には、一対の給排ポート65,
65と、左右の供給油路46L,46Rに対する一対の
供給ポート66,66とを備えており、可変リリーフ弁
48には、プッシュプル型ボーデンワイヤー等の連動手
段59を介して、運転部108に備えた単一の操向レバ
ー58(操向操作具の一例)が連動連結されている。
【0036】操向レバー58の1段目操作で、制御弁4
7を切換操作してサイドクラッチ・ブレーキ5のサイド
クラッチ5Aを切り操作し、1段目を越える操作によっ
て、制御弁47の切換わり状態を維持しながら可変リリ
ーフ弁48のリリーフ圧を高めてサイドクラッチ・ブレ
ーキ5のサイドブレーキ5Bによる制動力が次第に強め
られるように、これら操向レバー58と制御弁47と可
変リリーフ弁48とを連係する公知(例えば、前述の特
開平10−37903号公報等)の操向装置Aを備えて
ある。
【0037】ここで、後述のクラッチ圧制御手段37を
持たない状態での操向装置A(即ち、従来の操向装置)
の概略作動を説明すると、操向レバー58を、例えば、
直立した中立位置Nから右に傾倒操作して右第1位置R
1に揺動操作すると、制御弁47が右位置に操作されて
右操向用油圧シリンダ46のピストン46pが伸長作動
して右クラッッチ部5Aが切り操作され、右クローラ4
が自由状態になって左クローラ4のみ駆動されての右緩
旋回状態になる。
【0038】そして、操向レバー58を引続き右に傾倒
操作して右第2位置R2になると、右操向用油圧シリン
ダ46のピストン46pがさらに伸長して右サイドブレ
ーキ5Bが作動し始め、右クローラ4を制動しての右ブ
レーキ旋回状態になる。尚も操向レバー58を右傾倒操
作すると、操向用油圧シリンダ46の排出側油路46b
に作用する可変リリーフ弁48のリリーフ圧が高められ
て、右操向用油圧シリンダ46の押圧力が増して右クロ
ーラ4の制動力が強くなり、右第3位置R3になると遂
には右クローラ4が制動ロックされての急旋回状態が得
られる。尚、L1,L2,L3は、夫々左第1位置、左
第2位置、左第3位置である。
【0039】本コンバインでは、サイドクラッチ5Aの
入り切りに伴なうショックを解消するための機構が装備
されており、次に、その構造について説明する。図2に
示すように、左右の伝動系におけるサイドクラッチ5A
の動力伝達方向下手側部分どうしを油圧操作式の多板摩
擦クラッチ25を介して連動連結するとともに、摩擦ク
ラッチ25に可変減圧弁27を介して油圧ポンプ50か
ら吐出された圧油が供給されるように構成してある。
【0040】詳述すると、各サイドクラッチ5A,5A
を経た動力が入力される左右の走行装置駆動用ギヤ2
2,22に交合する左右一対の伝動ギヤ23,23と、
これら両伝動ギヤ23,23を嵌装する支軸24とを設
けるとともに、左右の伝動ギヤ23,23どうしを所定
以上の負荷の作用でスリップ自在に連動連結する多板摩
擦クラッチ25を支軸24に装備してある。走行装置駆
動用ギヤ22は、第6伝動軸16に相対回転自在に嵌装
されるクラッチボディ26の幅広ギヤ部26gに、サイ
ドクラッチ・ブレーキ5の状態如何に拘わらずに常時交
合する。
【0041】図2,3に示すように、多板摩擦クラッチ
25は、一方の伝動ギヤ23と共に支軸24に一体回転
状態に支持されるインナクラッチ体25iと、他方の伝
動ギヤ23を一体的に備えたアウタクラッチ体25oと
を支軸24に相対回転自在に支承して構成されるととも
に、この多板摩擦クラッチ25を入り切り操作するクラ
ッチ操作シリンダ28を、支軸24上に構成して装備し
てある。すなわち、インナクラッチ体25iに作用する
ピストン29と、このピストン29を油圧によってクラ
ッチ切り側に強制移動させるための切り油室30と、ピ
ストン29をクラッチ入り側に押圧付勢する入りバネ3
1とを設けてクラッチ操作シリンダ28を構成してあ
る。
【0042】切り油室30には、油圧ポンプ50の吐出
側油路33の圧を、前述の可変減圧弁27を介して供給
されるように接続してあるとともに、可変減圧弁27の
減圧バネ27aの端部位置が、操向レバー58の操作に
伴なって変更されるように、減圧バネ27aと操向レバ
ー58とをワイヤー等による連係手段34で連係してク
ラッチ圧制御手段37を構成してある。つまり、変速用
の油圧クラッチ6a,6b,6c,6rへの供給圧を用
いて多板摩擦クラッチ25を入り切り操作させるもので
ある。
【0043】しかして、操向レバー58の中立位置から
の左又は右への傾倒操作量が大きくなるに連れて、切り
油室30に供給される圧が高くなるように制御されるの
で、クラッチ入り状態の多板摩擦クラッチ25の、イン
ナクラッチ体25iとアウタクラッチ体25oとの接触
圧が次第に小さくなり、遂には多板摩擦クラッチ25の
切り状態が現出されるように、クラッチ圧制御手段37
が機能するようにしてある。
【0044】図5に示すグラフは、操向レバー58の傾
倒操作に伴なって変化するサイドブレーキ5Bのブレー
キ圧と、操向レバー58の傾倒操作に伴なって変化する
多板摩擦クラッチ25のクラッチ圧であるロッククラッ
チ圧との関係を表したものであり、可変減圧弁27の有
する機能、すなわちクラッチ圧制御手段37の機能によ
ってロッククラッチ圧の変特性が決定されている。この
グラフでは、クローラ4が制動ロックされるときの操向
レバー58の操作位置と、ロッククラッチ圧がゼロにな
るときの操向レバー58の操作位置を合致させてある
が、これら各位置は互いに異なるようにしても差し支え
ない。
【0045】次に、クラッチ圧制御手段37を持つ操向
装置Aの作用(図5のグラフに示す特性に基づいてい
る)を説明する。先ず、操向レバー58が中立位置Nに
あるときは、両サイドクラッチ5A,5Aが共に入りの
直進走行状態である。このとき、可変減圧弁27は操作
されておらず、最大減圧状態にあって切り油室30には
圧が立たないので、多板摩擦クラッチ25は入りバネ3
1の作用によって伝動状態になっている。
【0046】次に、操向レバー58を、例えば、左旋回
側に操作して左第1位置L1に位置させると、左サイド
クラッチ5Aのみが切りになるが、可変減圧弁27は実
質的に操作されていない状態が維持されており、多板摩
擦クラッチ25の伝動状態が続いている。従って、左走
行装置駆動用ギヤ22に右走行装置駆動用ギヤ22から
の動力が伝達されるので、左クローラ走行装置4の駆動
状態が続行されており、サイドクラッチ5Aを切っただ
けではクローラ走行装置4が自由状態にはならない。
【0047】操向レバー58を左第1位置L1から左第
2位置L2に操作すると、左サイドブレーキ5Bが作動
し始め、左クローラ走行装置4を制動しての左ブレーキ
旋回状態が開始されるはずであるが、このときの可変減
圧弁27の操作量は少なく、未だ十分な圧が切り油室3
0に供給されていないので、多板摩擦クラッチ25の伝
達トルクがブレーキの効き始めの制動トルクに勝ってお
り、伝達トルクは低下するが、依然として多板摩擦クラ
ッチ25を介して左クローラ走行装置4は駆動され続け
ている。
【0048】但し、サイドクラッチ5Aが切りとなる第
1位置L1又はR1から操向レバー58を操作量α動か
すと、それまで最高圧(Pmax)に維持されていたロ
ッククラッチ圧が下がり始めるとともに、その操作量α
よりも大きい操作量βになると、それまでゼロ圧であっ
たブレーキ圧が正圧になり始める第2位置L2又はR2
が現出されるように設定してある。
【0049】操向レバー58を左第2位置L2から左第
3位置L3に向けて操作して行くと、左サイドサイドブ
レーキ5Bによる制動トルクの増大に伴なって、多板摩
擦クラッチ25がスリップし始めて伝達トルクが減少し
て行き、遂には、制動トルクと伝達トルクとが釣合い、
左クローラ走行装置4が実質的に自由状態になるバラン
ス状態(即ち、緩旋回状態)がもたらされる。このバラ
ンス状態は、操向レバー58が左第2位置L2と左第3
位置L3との中間の左バランス位置Lb位置において現
出される(同様に、右第2位置R2と右第3位置R3と
の中間に右バランス位置Rbが存在する)。
【0050】そして、尚も操向レバー58を傾倒操作す
ると、切り油室30への供給圧が高まり、左サイドブレ
ーキ5Bによる制動トルクの多板摩擦クラッチ25の伝
達トルクに対する上回りレベルが増して、ブレーキ旋回
の旋回半径が次第に小さくなって行き、操向レバー58
が左第3位置L3に操作されると、左クローラ走行装置
4が制動ロック状態になって急旋回状態になるのであ
る。即ち、操向レバー58が左バランス位置Lbから左
第3位置L3にある間は、多板摩擦クラッチ25は完全
なスリップ状態になっている。操向レバー58が、右バ
ランス位置Rbから右第3位置R3にある間も同様であ
る。
【0051】つまり、操向レバー58が中立位置Nにあ
ると、両サイドクラッチ5A,5Aが共に入りとなる第
1状態が現出され、操向レバー58を左又は右第1位置
L1又はR1に操作すると、左又は右のサイドクラッチ
5Aが切りで、かつ、多板摩擦クラッチ25が、所定以
上の負荷の作用に伴なってスリップ自在な制限伝動状態
(半クラッチ状態)となる第2状態が現出される。
【0052】操向レバー58を左又は右第2位置L2又
はR2に操作すると、多板摩擦クラッチ25が前記制限
伝動状態で、かつ、左又は右のサイドブレーキ5Bが制
動作動する第3状態が現出され、操向レバー58を左又
は右第3位置L3又はR3に操作すると、多板摩擦クラ
ッチ25がクラッチ切りの非伝動状態であり、かつ、左
又は右のサイドブレーキ5Bが制動作動する第4状態が
現出されるのである。
【0053】そして、操向レバー58を、第4状態が現
出される左又は右第3位置L3又はR3から中立位置N
に向けて操作するに伴なって、第3状態と、第2状態
と、第1状態とがこの順で現出されるのであり、これら
一連の操向操作形態が現出されるように、クラッチ圧制
御手段37によって操向レバー58と可変減圧弁27と
が連係されている。
【0054】〔別実施形態〕図4に示すように、融通機
構Yを介して操向レバー58と可変減圧弁27とを連係
させても良い。すなわち、操向レバー58の軸心yで揺
動自在なアーム36を設け、このアーム36と減圧バネ
27aとに連係手段34を架設するとともに、アーム3
6先端の横向きピン部36aを、操向レバー58のレバ
ー途中部分に形成した長孔(円弧長孔でも良い)58a
に挿入配置して融通機構Yが構成されている。
【0055】つまり、融通機構Yは、操向レバー58が
第1位置L1又はR1から第2位置L2又はR2側に若
干寄った位置まではアーム36が動かないようにして、
切り油室30への供給圧をゼロに維持すること、すなわ
ち、多板摩擦クラッチ25を伝動状態に維持させる機能
を、操向レバー58側において持たせるものである。こ
れは、図5において、中立位置Nから第1位置L1又は
R1を「α」過ぎた位置までの間は、ロッククラッチ圧
が最高圧Pmax(すなわち、切りバネ31による押圧
力)に維持されていることで示されている。
【0056】前述の本実施形態では、前記融通機構Yの
機能を可変減圧弁27に持たせてあるものであり、それ
に比べた場合、この別実施形態の方が可変減圧弁27自
体の構造は簡素化できる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】コンバインの側面図
【図2】コンバインの走行伝動系の構造を示す線図
【図3】操向用の油圧回路図
【図4】操向レバーに融通機構付きの操向用油圧回路図
【図5】クラッチ圧制御手段による圧力制御グラフを示
す図
【符号の説明】
4 走行装置 5A サイドクラッチ 5B サイドブレーキ 6a,6b,6c,6r 油圧クラッチ 25 摩擦クラッチ 27 可変減圧弁 58 操向操作具 N 第1状態を現出する操作
位置 L3,R3 第4状態を現出する操作
位置
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭56−50868(JP,A) 特開 昭58−136563(JP,A) 特開 昭60−64080(JP,A) 特開 昭62−203876(JP,A) 特開 昭56−24229(JP,A) 実開 昭50−79141(JP,U) 特公 昭52−42972(JP,B1) 実公 昭41−18902(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B62D 11/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 左右一対の走行装置の各伝動系夫々に、
    選択的に入切り操作されるサイドクラッチ及びサイドブ
    レーキを備え、操向操作具のクラッチ切り操作で前記サ
    イドクラッチが切り操作され、前記操向操作具のクラッ
    チ切り操作を越える操作によって前記サイドクラッチの
    切り状態を維持しながら前記サイドブレーキが制動作動
    されるように、前記操向操作具と前記サイドクラッチと
    前記サイドブレーキとを連係してある作業機の伝動装置
    であって、 前記左右の伝動系における前記サイドクラッチの動力伝
    達方向下手側部分どうしを油圧操作式の摩擦クラッチを
    介して連動連結するとともに、該摩擦クラッチに可変減
    圧弁を介して圧油が供給されるように構成し、 前記操向操作具を、前記サイドクラッチが入りとなる第
    1状態が現出される操作位置からクラッチ切り側に操作
    するに伴なって、前記サイドクラッチが切りで、かつ、
    前記摩擦クラッチが所定以上の負荷の作用に伴なってス
    リップ自在な制限伝動状態となる第2状態と、前記摩擦
    クラッチが前記制限伝動状態で、かつ、前記サイドブレ
    ーキが制動作動する第3状態と、前記摩擦クラッチが切
    りで、かつ、前記サイドブレーキが制動作動する第4状
    態とがこの順で現出されるとともに、前記操向操作具
    を、前記第4状態が現出される操作位置からクラッチ入
    り側へ操作するに伴なって、前記第3状態と、前記第2
    状態と、前記第1状態とがこの順で現出されるように、
    前記操向操作具と前記可変減圧弁とを連係してある作業
    機の伝動装置。
  2. 【請求項2】 伝動比が互いに異なる複数の油圧クラッ
    チを備え、これら複数の油圧クラッチのうちの一つを伝
    動入り側に操作することで変速操作される走行変速装置
    を備えるとともに、前記可変減圧弁を介して前記摩擦ク
    ラッチに供給される圧油は、前記油圧クラッチを操作す
    るための圧油を用いたものである請求項1に記載の作業
    機の伝動装置。
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