JP2555272Y2 - 作業車の走行伝動構造 - Google Patents
作業車の走行伝動構造Info
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- JP2555272Y2 JP2555272Y2 JP638792U JP638792U JP2555272Y2 JP 2555272 Y2 JP2555272 Y2 JP 2555272Y2 JP 638792 U JP638792 U JP 638792U JP 638792 U JP638792 U JP 638792U JP 2555272 Y2 JP2555272 Y2 JP 2555272Y2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、クローラ式や片側4輪
等の多輪式の走行装置を左右一対装備した作業車の走行
伝動構造に関する。
等の多輪式の走行装置を左右一対装備した作業車の走行
伝動構造に関する。
【0002】
【従来の技術】前述のような作業車の一つに、クローラ
式の走行装置を左右一対装備したコンバインがあり、そ
の走行伝動構造の一例が特開平3−104784号公報
に開示されている。この構造では、旋回用として油圧式
のサイドブレーキ及び逆転クラッチを装備しており、サ
イドブレーキにより一方の走行装置に制動を掛けること
で信地旋回が行え、逆転クラッチにより一方の走行装置
を逆転駆動することによって超信地旋回が行えるように
構成している。
式の走行装置を左右一対装備したコンバインがあり、そ
の走行伝動構造の一例が特開平3−104784号公報
に開示されている。この構造では、旋回用として油圧式
のサイドブレーキ及び逆転クラッチを装備しており、サ
イドブレーキにより一方の走行装置に制動を掛けること
で信地旋回が行え、逆転クラッチにより一方の走行装置
を逆転駆動することによって超信地旋回が行えるように
構成している。
【0003】この構造では、サイドブレーキ又は逆転ク
ラッチに入り操作用の作動油を供給した場合、その作動
油が分岐して油圧シリンダ(前記公報の図1及び図6の
53)にも供給されるように構成している。これによ
り、信地旋回時又は超信地旋回時に油圧シリンダが伸長
して、走行用の無段変速装置が自動的に低速側に減速操
作されるようにし、信地旋回時又は超信地旋回時のエン
ジン停止を防止するように構成している。これは信地旋
回及び超信地旋回が、走行装置により地面の土を横に押
し退けるようにして行われ、大きな負荷が掛かるからで
ある。又、前記公報の構造では、舗装路等のようにその
まま信地旋回又は超信地旋回を行ってもエンジン停止の
おそれのない場合、油圧シリンダが伸長しても減速操作
されない状態(前記公報の図5参照)に切り換えること
もできる。
ラッチに入り操作用の作動油を供給した場合、その作動
油が分岐して油圧シリンダ(前記公報の図1及び図6の
53)にも供給されるように構成している。これによ
り、信地旋回時又は超信地旋回時に油圧シリンダが伸長
して、走行用の無段変速装置が自動的に低速側に減速操
作されるようにし、信地旋回時又は超信地旋回時のエン
ジン停止を防止するように構成している。これは信地旋
回及び超信地旋回が、走行装置により地面の土を横に押
し退けるようにして行われ、大きな負荷が掛かるからで
ある。又、前記公報の構造では、舗装路等のようにその
まま信地旋回又は超信地旋回を行ってもエンジン停止の
おそれのない場合、油圧シリンダが伸長しても減速操作
されない状態(前記公報の図5参照)に切り換えること
もできる。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】前述の構造では、信地
旋回時又は超信地旋回時において油圧シリンダにより走
行用の無段変速装置が所定の低速位置にまで自動的に減
速操作される状態と、全く減速操作されない状態の2状
態に切り換える構成となっている。従って、軟弱地、乾
田、草地及び舗装路等のように色々な作業地を走行する
作業車において、前述の2状態の選択切換だけでは対応
できない状態が生じてくる場合がある。本考案は、前述
のような信地旋回時又は超信地旋回時において自動的に
減速操作される構造を、各種の作業地に対応できるよう
に構成することを目的としている。
旋回時又は超信地旋回時において油圧シリンダにより走
行用の無段変速装置が所定の低速位置にまで自動的に減
速操作される状態と、全く減速操作されない状態の2状
態に切り換える構成となっている。従って、軟弱地、乾
田、草地及び舗装路等のように色々な作業地を走行する
作業車において、前述の2状態の選択切換だけでは対応
できない状態が生じてくる場合がある。本考案は、前述
のような信地旋回時又は超信地旋回時において自動的に
減速操作される構造を、各種の作業地に対応できるよう
に構成することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案の特徴は以上のよ
うな作業車の走行伝動構造において、次のように構成す
ることにある。つまり、走行用の無段変速装置の変速操
作部を低速側に接当押し操作可能な油圧シリンダを備
え、旋回用のサイドブレーキ又は逆転クラッチへの作動
油の供給路から分岐した供給路を油圧シリンダに接続し
て、サイドブレーキ又は逆転クラッチの作動圧が設定値
以上になると、油圧シリンダが伸長又は収縮して変速操
作部を低速側に接当押し操作するように構成すると共
に、油圧シリンダをその伸長又は収縮方向に位置変更可
能に構成し、且つ、油圧シリンダの位置を変更操作する
操作手段を備えてある。
うな作業車の走行伝動構造において、次のように構成す
ることにある。つまり、走行用の無段変速装置の変速操
作部を低速側に接当押し操作可能な油圧シリンダを備
え、旋回用のサイドブレーキ又は逆転クラッチへの作動
油の供給路から分岐した供給路を油圧シリンダに接続し
て、サイドブレーキ又は逆転クラッチの作動圧が設定値
以上になると、油圧シリンダが伸長又は収縮して変速操
作部を低速側に接当押し操作するように構成すると共
に、油圧シリンダをその伸長又は収縮方向に位置変更可
能に構成し、且つ、油圧シリンダの位置を変更操作する
操作手段を備えてある。
【0006】
【作用】前述のように構成すると、信地旋回又は超信地
旋回を行う為にサイドブレーキ又は逆転クラッチに作動
油を供給すれば、この作動油が油圧シリンダにも供給さ
れる。これにより、油圧シリンダが伸長又は収縮して無
段変速装置の変速操作部が低速側に接当押し操作され、
自動的な減速操作が行われる。この場合、操作手段によ
り油圧シリンダの位置をその伸長又は収縮方向に沿って
変更すれば、作動前の油圧シリンダと変速操作部との接
触部分の間隔を大小に変更できる。つまり、油圧シリン
ダがそのストロークエンドにまで伸長又は収縮しても、
変速操作部が低速側に操作される量が変化する。これに
より、作業地の状態に応じて油圧シリンダの位置を変更
することにより、信地旋回又は超信地旋回を行った場合
の減速量を、作業地の状態に応じた適切なものに設定で
きるのである。この場合、信地旋回時又は超信地旋回時
のエンジンの停止防止を主眼に置くのならば、湿田等の
抵抗の大きな軟弱地では油圧シリンダにより大きく減速
されるように設定し、舗装路等の抵抗の小さい作業地で
はあまり減速されないように設定すればよい。逆に、信
地旋回時又は超信地旋回時での機体の安定性及び安全性
に主眼を置くのならば、湿田等の抵抗の大きな軟弱地で
は油圧シリンダによりあまり減速されないように設定
し、舗装路等の抵抗の小さい作業地では大きく減速され
るように設定すればよい。
旋回を行う為にサイドブレーキ又は逆転クラッチに作動
油を供給すれば、この作動油が油圧シリンダにも供給さ
れる。これにより、油圧シリンダが伸長又は収縮して無
段変速装置の変速操作部が低速側に接当押し操作され、
自動的な減速操作が行われる。この場合、操作手段によ
り油圧シリンダの位置をその伸長又は収縮方向に沿って
変更すれば、作動前の油圧シリンダと変速操作部との接
触部分の間隔を大小に変更できる。つまり、油圧シリン
ダがそのストロークエンドにまで伸長又は収縮しても、
変速操作部が低速側に操作される量が変化する。これに
より、作業地の状態に応じて油圧シリンダの位置を変更
することにより、信地旋回又は超信地旋回を行った場合
の減速量を、作業地の状態に応じた適切なものに設定で
きるのである。この場合、信地旋回時又は超信地旋回時
のエンジンの停止防止を主眼に置くのならば、湿田等の
抵抗の大きな軟弱地では油圧シリンダにより大きく減速
されるように設定し、舗装路等の抵抗の小さい作業地で
はあまり減速されないように設定すればよい。逆に、信
地旋回時又は超信地旋回時での機体の安定性及び安全性
に主眼を置くのならば、湿田等の抵抗の大きな軟弱地で
は油圧シリンダによりあまり減速されないように設定
し、舗装路等の抵抗の小さい作業地では大きく減速され
るように設定すればよい。
【0007】又、減速量を変更する手段として、油圧シ
リンダの位置はそのままとしておき油圧シリンダの伸縮
量又は収縮量を変更する手段が考えられるが、このよう
に構成するには、油圧シリンダ用の油圧回路内に伸縮量
又は収縮量を制御する油圧制御構造が必要になり、構造
的に複雑なものになる。これに対して、本考案の構造の
ように油圧シリンダの位置を機械的に変更する方が、複
雑な油圧制御構造など必要なしに簡単に構成することが
できる。
リンダの位置はそのままとしておき油圧シリンダの伸縮
量又は収縮量を変更する手段が考えられるが、このよう
に構成するには、油圧シリンダ用の油圧回路内に伸縮量
又は収縮量を制御する油圧制御構造が必要になり、構造
的に複雑なものになる。これに対して、本考案の構造の
ように油圧シリンダの位置を機械的に変更する方が、複
雑な油圧制御構造など必要なしに簡単に構成することが
できる。
【0008】
【考案の効果】以上のように、信地旋回時又は超信地旋
回時に走行速度を自動的に減速操作する場合において、
その減速量を各種の作業地に応じた適切なものに設定す
ることができるようになり、作業車の旋回性能を向上さ
せることができた。又、この構造を得る場合、複雑な油
圧制御構造など必要なしに簡単に構成することができる
ので、製作コストの面でも有利である。
回時に走行速度を自動的に減速操作する場合において、
その減速量を各種の作業地に応じた適切なものに設定す
ることができるようになり、作業車の旋回性能を向上さ
せることができた。又、この構造を得る場合、複雑な油
圧制御構造など必要なしに簡単に構成することができる
ので、製作コストの面でも有利である。
【0009】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明
する。図4は作業車の一例であるコンバインにおいて、
走行系のミッションケース8内の構造を示しており、エ
ンジン(図示せず)からの動力がテンションクラッチを
備えたベルト伝動機構(図示せず)を介して、静油圧式
の無段変速装置1の入力プーリー2に伝達されると共
に、無段変速装置1の出力軸3からの動力が第1伝動軸
4を介して、刈取部(図示せず)に伝達される。
する。図4は作業車の一例であるコンバインにおいて、
走行系のミッションケース8内の構造を示しており、エ
ンジン(図示せず)からの動力がテンションクラッチを
備えたベルト伝動機構(図示せず)を介して、静油圧式
の無段変速装置1の入力プーリー2に伝達されると共
に、無段変速装置1の出力軸3からの動力が第1伝動軸
4を介して、刈取部(図示せず)に伝達される。
【0010】第1伝動軸4からの動力は、第1ギヤ9及
び第2ギヤ10を介して第2伝動軸11に伝達される。
この第2伝動軸11にはシフトギヤ14がスプライン構
造にてスライド自在に外嵌されており、これに対する第
3伝動軸15には高速ギヤ16及び低速ギヤ17が固定
されている。以上の構造により、シフトギヤ14をスラ
イド操作して高速ギヤ16又は低速ギヤ17に咬合させ
ることにより、動力を高低の2段に変速できるのであ
り、この動力は低速ギヤ17に咬合する第3ギヤ19に
伝達される。
び第2ギヤ10を介して第2伝動軸11に伝達される。
この第2伝動軸11にはシフトギヤ14がスプライン構
造にてスライド自在に外嵌されており、これに対する第
3伝動軸15には高速ギヤ16及び低速ギヤ17が固定
されている。以上の構造により、シフトギヤ14をスラ
イド操作して高速ギヤ16又は低速ギヤ17に咬合させ
ることにより、動力を高低の2段に変速できるのであ
り、この動力は低速ギヤ17に咬合する第3ギヤ19に
伝達される。
【0011】第3ギヤ19を支持する支持軸20には右
のサイドギヤ21R及び左のサイドギヤ21Lが相対回
転自在に外嵌されており、左右の車軸22の入力ギヤ2
3が左右のサイドギヤ21R,21Lに常時咬合してい
る。これにより、右又は左のサイドギヤ21R,21L
を第3ギヤ19に対しスライド操作し咬合・離間させ
て、クローラ式の走行装置24に対し動力の伝動及び伝
動遮断操作を行うのであり、第3ギヤ19と左右のサイ
ドギヤ21R,21Lとの間でサイドクラッチ25R,
25Lが構成されている。
のサイドギヤ21R及び左のサイドギヤ21Lが相対回
転自在に外嵌されており、左右の車軸22の入力ギヤ2
3が左右のサイドギヤ21R,21Lに常時咬合してい
る。これにより、右又は左のサイドギヤ21R,21L
を第3ギヤ19に対しスライド操作し咬合・離間させ
て、クローラ式の走行装置24に対し動力の伝動及び伝
動遮断操作を行うのであり、第3ギヤ19と左右のサイ
ドギヤ21R,21Lとの間でサイドクラッチ25R,
25Lが構成されている。
【0012】次に、一方の走行装置24に制動を掛ける
構造について説明する。図4に示すように、支持軸20
に右第4ギヤ26R及び左第4ギヤ26Lが相対回転自
在にベアリング支持されると共に、第4伝動軸27に固
定された1対の第5ギヤ29が右第4ギヤ26R及び左
第4ギヤ26Lに咬合している。そして、第4伝動軸2
7の一端に多板油圧操作式のサイドブレーキ28が設け
られている。これにより、右のサイドギヤ21R又は左
のサイドギヤ21Lを第3ギヤ19より離間させ右第4
ギヤ26R又は左第4ギヤ26Lに咬合させると共に、
サイドブレーキ28を入り操作することによって、一方
の走行装置24に制動を掛けることができる。そして、
これが信地旋回状態である。
構造について説明する。図4に示すように、支持軸20
に右第4ギヤ26R及び左第4ギヤ26Lが相対回転自
在にベアリング支持されると共に、第4伝動軸27に固
定された1対の第5ギヤ29が右第4ギヤ26R及び左
第4ギヤ26Lに咬合している。そして、第4伝動軸2
7の一端に多板油圧操作式のサイドブレーキ28が設け
られている。これにより、右のサイドギヤ21R又は左
のサイドギヤ21Lを第3ギヤ19より離間させ右第4
ギヤ26R又は左第4ギヤ26Lに咬合させると共に、
サイドブレーキ28を入り操作することによって、一方
の走行装置24に制動を掛けることができる。そして、
これが信地旋回状態である。
【0013】次に、一方の走行装置24を逆転させる構
造について説明する。図4に示すように、第3伝動軸1
5の高速ギヤ16に咬合する第6ギヤ37が第4伝動軸
27に相対回転自在に外嵌されると共に、第6ギヤ37
と第4伝動軸27との間に逆転クラッチ30が設けられ
ている。これにより、右のサイドギヤ21R又は左のサ
イドギヤ21Lを、前述のように右第4ギヤ26R又は
左第4ギヤ26Lに咬合させた状態で逆転クラッチ30
を入り操作すると、高速ギヤ16からの動力が逆転状態
で、且つ、1/2に減速されて一方の走行装置24に伝
達されて行く。そして、これが超信地旋回状態である。
造について説明する。図4に示すように、第3伝動軸1
5の高速ギヤ16に咬合する第6ギヤ37が第4伝動軸
27に相対回転自在に外嵌されると共に、第6ギヤ37
と第4伝動軸27との間に逆転クラッチ30が設けられ
ている。これにより、右のサイドギヤ21R又は左のサ
イドギヤ21Lを、前述のように右第4ギヤ26R又は
左第4ギヤ26Lに咬合させた状態で逆転クラッチ30
を入り操作すると、高速ギヤ16からの動力が逆転状態
で、且つ、1/2に減速されて一方の走行装置24に伝
達されて行く。そして、これが超信地旋回状態である。
【0014】次に、一方の走行装置24を他方よりも低
速で正転駆動する構造について説明する。図4に示すよ
うに第3伝動軸15に第1スプロケット13が固定され
ると共に、第4伝動軸27に第2スプロケット38が相
対回転自在に外嵌され、第1及び第2スプロケット1
3,38に亘り伝動チェーン40が巻回されている。そ
して、第2スプロケット38と第4伝動軸27との間に
緩旋回クラッチ12が設けられている。これによって、
右又は左のサイドギヤ21R,21Lを右又は左第4ギ
ヤ26R,26Lに咬合させた状態で緩旋回クラッチ1
2を入り操作すると、第3伝動軸15からの正転動力が
1/2に減速されて一方の走行装置24に伝達されて行
く。そして、これが緩旋回状態である。
速で正転駆動する構造について説明する。図4に示すよ
うに第3伝動軸15に第1スプロケット13が固定され
ると共に、第4伝動軸27に第2スプロケット38が相
対回転自在に外嵌され、第1及び第2スプロケット1
3,38に亘り伝動チェーン40が巻回されている。そ
して、第2スプロケット38と第4伝動軸27との間に
緩旋回クラッチ12が設けられている。これによって、
右又は左のサイドギヤ21R,21Lを右又は左第4ギ
ヤ26R,26Lに咬合させた状態で緩旋回クラッチ1
2を入り操作すると、第3伝動軸15からの正転動力が
1/2に減速されて一方の走行装置24に伝達されて行
く。そして、これが緩旋回状態である。
【0015】次に、左右のサイドギヤ21R,21Lの
スライド操作を行う油圧シリンダ31R,31L、サイ
ドブレーキ28、緩旋回及び逆転クラッチ12,30へ
の作動油供給構造について説明する。図3に示すように
ポンプ32からの作動油が第1切換弁33を介して、左
右のサイドギヤ21R,21Lに対する油圧シリンダ3
1R,31Lに供給されると共に、油圧シリンダ31
R,31Lの側面からの油路34が、サイドブレーキ2
8、緩旋回及び逆転クラッチ12,30に対する第2切
換弁35に接続されている。油路34にはサイドブレー
キ28、緩旋回及び逆転クラッチ12,30に対する可
変リリーフ弁36が接続されている。
スライド操作を行う油圧シリンダ31R,31L、サイ
ドブレーキ28、緩旋回及び逆転クラッチ12,30へ
の作動油供給構造について説明する。図3に示すように
ポンプ32からの作動油が第1切換弁33を介して、左
右のサイドギヤ21R,21Lに対する油圧シリンダ3
1R,31Lに供給されると共に、油圧シリンダ31
R,31Lの側面からの油路34が、サイドブレーキ2
8、緩旋回及び逆転クラッチ12,30に対する第2切
換弁35に接続されている。油路34にはサイドブレー
キ28、緩旋回及び逆転クラッチ12,30に対する可
変リリーフ弁36が接続されている。
【0016】次に、第1切換弁33、第2切換弁35及
び可変リリーフ弁36の操作について説明する。図3に
示すように切換レバー18の操作位置が制御装置5に入
力されており、この切換レバー18の操作位置に基づい
て電磁操作式の第2切換弁35が、制御装置5により緩
旋回クラッチ12に作動油を供給する緩旋回位置35
a,サイドブレーキ28に作動油を供給する信地旋回位
置35b、及び逆転クラッチ30に作動油を供給する超
信地旋回位置35cに切換操作される。そして、旋回操
作用の操作レバー39と第1切換弁33及び可変リリー
フ弁36とが、第1連係機構41及び第2連係機構42
を介して機械的に連係されている。
び可変リリーフ弁36の操作について説明する。図3に
示すように切換レバー18の操作位置が制御装置5に入
力されており、この切換レバー18の操作位置に基づい
て電磁操作式の第2切換弁35が、制御装置5により緩
旋回クラッチ12に作動油を供給する緩旋回位置35
a,サイドブレーキ28に作動油を供給する信地旋回位
置35b、及び逆転クラッチ30に作動油を供給する超
信地旋回位置35cに切換操作される。そして、旋回操
作用の操作レバー39と第1切換弁33及び可変リリー
フ弁36とが、第1連係機構41及び第2連係機構42
を介して機械的に連係されている。
【0017】図3に示す状態は切換レバー18を信地旋
回位置に操作している状態であり、第2切換弁35が信
地旋回位置35bに操作されている状態である。この状
態において、操作レバー39を中立位置Nから右の第1
旋回位置R1又は左の第1旋回位置L1に操作すると、
第1切換弁33のみが操作されて油圧シリンダ31R又
は31Lにより、右又は左の操作部46R,46Lを介
して、第3ギヤ19に咬合していた右又は左のサイドギ
ヤ21R,21Lが、第3ギヤ19から離されて右又は
左第4ギヤ26R,26Lに咬合する。
回位置に操作している状態であり、第2切換弁35が信
地旋回位置35bに操作されている状態である。この状
態において、操作レバー39を中立位置Nから右の第1
旋回位置R1又は左の第1旋回位置L1に操作すると、
第1切換弁33のみが操作されて油圧シリンダ31R又
は31Lにより、右又は左の操作部46R,46Lを介
して、第3ギヤ19に咬合していた右又は左のサイドギ
ヤ21R,21Lが、第3ギヤ19から離されて右又は
左第4ギヤ26R,26Lに咬合する。
【0018】この場合、可変リリーフ弁36は全開状態
に在りサイドブレーキ28が切り状態となっている為、
右又は左の走行装置24への伝動が断たれた状態(サイ
ドクラッチ25R又は25Lの伝動遮断状態)となり、
機体は右又は左に緩やかに向きを変えていく。そして、
油路34に設けられているシーケンス弁47は、右又は
左のサイドギヤ21R,21Lが、右又は左第4ギヤ2
6R,26Lに完全に咬合するのに必要な圧力を、油圧
シリンダ31R,31Lに確保する為のものである。
に在りサイドブレーキ28が切り状態となっている為、
右又は左の走行装置24への伝動が断たれた状態(サイ
ドクラッチ25R又は25Lの伝動遮断状態)となり、
機体は右又は左に緩やかに向きを変えていく。そして、
油路34に設けられているシーケンス弁47は、右又は
左のサイドギヤ21R,21Lが、右又は左第4ギヤ2
6R,26Lに完全に咬合するのに必要な圧力を、油圧
シリンダ31R,31Lに確保する為のものである。
【0019】次に、操作レバー39を右又は左の第1旋
回位置R1,L1から右又は左の第2旋回位置R2,L
2に操作して行くと、右又は左のサイドギヤ21R,2
1Lが右又は左第4ギヤ26R,26Lに咬合し、且
つ、第2切換弁35が信地旋回位置35bに操作された
状態において、可変リリーフ弁36が全開状態から徐々
に閉側に操作されて行く。これにより、サイドブレーキ
28が作用し始めて右又は左の走行装置24に徐々に制
動が掛かって行き、機体は右又は左に信地旋回して行
く。そして、操作レバー39の右又は左の第2旋回位置
R2,L2においてサイドブレーキ28の制動力は最大
となる。
回位置R1,L1から右又は左の第2旋回位置R2,L
2に操作して行くと、右又は左のサイドギヤ21R,2
1Lが右又は左第4ギヤ26R,26Lに咬合し、且
つ、第2切換弁35が信地旋回位置35bに操作された
状態において、可変リリーフ弁36が全開状態から徐々
に閉側に操作されて行く。これにより、サイドブレーキ
28が作用し始めて右又は左の走行装置24に徐々に制
動が掛かって行き、機体は右又は左に信地旋回して行
く。そして、操作レバー39の右又は左の第2旋回位置
R2,L2においてサイドブレーキ28の制動力は最大
となる。
【0020】次に、切換レバー18を超信地旋回位置に
操作すると、第2切換弁35が超信地旋回位置35cに
切換操作される。この状態で、操作レバー39を中立位
置Nから右又は左の第1旋回位置R1,L1に操作する
と、前述と同様に右又は左のサイドクラッチ25R,2
5Lの伝動遮断状態が現出する。
操作すると、第2切換弁35が超信地旋回位置35cに
切換操作される。この状態で、操作レバー39を中立位
置Nから右又は左の第1旋回位置R1,L1に操作する
と、前述と同様に右又は左のサイドクラッチ25R,2
5Lの伝動遮断状態が現出する。
【0021】次に、操作レバー39を右又は左の第1旋
回位置R1,L1から右又は左の第2旋回位置R2,L
2に操作して行くと、右又は左のサイドギヤ21R,2
1Lが右又は左第4ギヤ26R,26Lに咬合し、且
つ、第2切換弁35が超信地旋回位置35cに操作され
た状態で、前述と同様に可変リリーフ弁36が全開状態
から徐々に閉側に操作されて行く。これにより、逆転ク
ラッチ30が作用し始めて右又は左の走行装置24が徐
々に逆転駆動されて行き、機体は右又は左に超信地旋回
して行く。そして、操作レバー39の右又は左の第2旋
回位置R2,L2において、逆転速度が最大となる。
回位置R1,L1から右又は左の第2旋回位置R2,L
2に操作して行くと、右又は左のサイドギヤ21R,2
1Lが右又は左第4ギヤ26R,26Lに咬合し、且
つ、第2切換弁35が超信地旋回位置35cに操作され
た状態で、前述と同様に可変リリーフ弁36が全開状態
から徐々に閉側に操作されて行く。これにより、逆転ク
ラッチ30が作用し始めて右又は左の走行装置24が徐
々に逆転駆動されて行き、機体は右又は左に超信地旋回
して行く。そして、操作レバー39の右又は左の第2旋
回位置R2,L2において、逆転速度が最大となる。
【0022】次に、切換レバー18を緩旋回位置に操作
すると、第2切換弁35が緩旋回位置35aに切換操作
される。この状態で、操作レバー39を中立位置Nから
右又は左の第1旋回位置R1,L1に操作すると、前述
と同様に右又は左のサイドクラッチ25R,25Lの伝
動遮断状態が現出する。
すると、第2切換弁35が緩旋回位置35aに切換操作
される。この状態で、操作レバー39を中立位置Nから
右又は左の第1旋回位置R1,L1に操作すると、前述
と同様に右又は左のサイドクラッチ25R,25Lの伝
動遮断状態が現出する。
【0023】次に、操作レバー39を右又は左の第1旋
回位置R1,L1から右又は左の第2旋回位置R2,L
2に操作して行くと、右又は左のサイドギヤ21R,2
1Lが右又は左第4ギヤ26R,26Lに咬合し、且
つ、第2切換弁35が緩旋回位置35aに操作された状
態で、前述と同様に可変リリーフ弁36が全開状態から
徐々に閉側に操作されて行く。これにより、緩旋回クラ
ッチ12が作用し始めて右又は左の走行装置24が徐々
に低速で正転駆動されて行き、機体は右又は左に緩旋回
して行く。そして、操作レバー39の右又は左の第2旋
回位置R2,L2において、緩旋回速度が最大となる。
回位置R1,L1から右又は左の第2旋回位置R2,L
2に操作して行くと、右又は左のサイドギヤ21R,2
1Lが右又は左第4ギヤ26R,26Lに咬合し、且
つ、第2切換弁35が緩旋回位置35aに操作された状
態で、前述と同様に可変リリーフ弁36が全開状態から
徐々に閉側に操作されて行く。これにより、緩旋回クラ
ッチ12が作用し始めて右又は左の走行装置24が徐々
に低速で正転駆動されて行き、機体は右又は左に緩旋回
して行く。そして、操作レバー39の右又は左の第2旋
回位置R2,L2において、緩旋回速度が最大となる。
【0024】次に、信地旋回時及び超信地旋回時の自動
減速構造について説明する。図1及び図3に示すよう
に、変速レバー6(変速操作部に相当)に固定のアーム
6aと無段変速装置1とが、連係ロッド44により連動
連結されており、この変速レバー6を中立停止位置Nか
ら前進最高速位置F、及び後進最高速位置Rに亘り変速
操作する。そして、変速レバー6に対して単動型の油圧
シリンダ7が設けられており、油路34(サイドブレー
キ28及び逆転クラッチ30への作動油の供給路に相
当)から、油路43(供給路に相当)が分岐し、この油
路43が油圧シリンダ7に接続されている。図1に示す
ように、機体に固定のブラケット45に一対に長孔45
aが設けられており、この長孔45aの部分にボルト・
ナット48によって油圧シリンダ7が固定されている。
これにより、油圧シリンダ7の固定位置を、ピストン7
aの伸縮方向(紙面上下方向)に沿って変更調節できる
(操作手段に相当)。
減速構造について説明する。図1及び図3に示すよう
に、変速レバー6(変速操作部に相当)に固定のアーム
6aと無段変速装置1とが、連係ロッド44により連動
連結されており、この変速レバー6を中立停止位置Nか
ら前進最高速位置F、及び後進最高速位置Rに亘り変速
操作する。そして、変速レバー6に対して単動型の油圧
シリンダ7が設けられており、油路34(サイドブレー
キ28及び逆転クラッチ30への作動油の供給路に相
当)から、油路43(供給路に相当)が分岐し、この油
路43が油圧シリンダ7に接続されている。図1に示す
ように、機体に固定のブラケット45に一対に長孔45
aが設けられており、この長孔45aの部分にボルト・
ナット48によって油圧シリンダ7が固定されている。
これにより、油圧シリンダ7の固定位置を、ピストン7
aの伸縮方向(紙面上下方向)に沿って変更調節できる
(操作手段に相当)。
【0025】油圧シリンダ7のピストン7aは内装され
るバネにより収縮側に付勢されており、図1に示すよう
に油圧シリンダ7をアーム6aに最も近づけた位置で、
ピストン7aが収縮している場合において、変速レバー
6を前進最高速位置Fに操作しても、変速レバー6のア
ーム6aがピストン7aに接触しないように設定してい
る。そして、図1に示すように油圧シリンダ7をアーム
6aに最も近づけた位置で、変速レバー6を前進側に操
作している状態において、油圧シリンダ7のピストン7
aがそのストロークエンドにまで伸長すると、変速レバ
ー6が所定の低速位置FLにまで接当押し操作される。
るバネにより収縮側に付勢されており、図1に示すよう
に油圧シリンダ7をアーム6aに最も近づけた位置で、
ピストン7aが収縮している場合において、変速レバー
6を前進最高速位置Fに操作しても、変速レバー6のア
ーム6aがピストン7aに接触しないように設定してい
る。そして、図1に示すように油圧シリンダ7をアーム
6aに最も近づけた位置で、変速レバー6を前進側に操
作している状態において、油圧シリンダ7のピストン7
aがそのストロークエンドにまで伸長すると、変速レバ
ー6が所定の低速位置FLにまで接当押し操作される。
【0026】以上の構造により、切換レバー18を信地
旋回位置及び超信地旋回位置に操作している状態におい
て、操作レバー39を右又は左の第2旋回位置R2,L
2に操作すると、サイドブレーキ28又は逆転クラッチ
30に作動油が供給されて、これが入り状態になる。そ
して、これと同時に油圧シリンダ7にも作動油が供給さ
れピストン7aが伸長して、前進側に操作されている変
速レバー6及び無段変速装置1が所定の低速位置FLに
まで、自動的に減速操作されるのである。
旋回位置及び超信地旋回位置に操作している状態におい
て、操作レバー39を右又は左の第2旋回位置R2,L
2に操作すると、サイドブレーキ28又は逆転クラッチ
30に作動油が供給されて、これが入り状態になる。そ
して、これと同時に油圧シリンダ7にも作動油が供給さ
れピストン7aが伸長して、前進側に操作されている変
速レバー6及び無段変速装置1が所定の低速位置FLに
まで、自動的に減速操作されるのである。
【0027】この場合、油圧シリンダ7がアーム6aに
最も近づいた図1に示す位置から、作業地の状態に応じ
て油圧シリンダ7の位置を下側に変更すれば、油圧シリ
ンダ7のピストン7aがそのストロークエンドにまで伸
長しても、変速レバー6及び無段変速装置1は所定の低
速位置FLまで減速操作されない。そして、図2に示す
ように油圧シリンダ7の位置をアーム6aから最も遠い
位置(紙面最下端位置)に設定すると、油圧シリンダ7
のピストン7aがそのストロークエンドにまで伸長して
も、ピストン7aがアーム6aに接触せず、変速レバー
6及び無段変速装置1の減速操作は行われない。
最も近づいた図1に示す位置から、作業地の状態に応じ
て油圧シリンダ7の位置を下側に変更すれば、油圧シリ
ンダ7のピストン7aがそのストロークエンドにまで伸
長しても、変速レバー6及び無段変速装置1は所定の低
速位置FLまで減速操作されない。そして、図2に示す
ように油圧シリンダ7の位置をアーム6aから最も遠い
位置(紙面最下端位置)に設定すると、油圧シリンダ7
のピストン7aがそのストロークエンドにまで伸長して
も、ピストン7aがアーム6aに接触せず、変速レバー
6及び無段変速装置1の減速操作は行われない。
【0028】これにより、油圧シリンダ7の位置を上下
に調節することによって、信地旋回時及び超信地旋回時
に変速レバー6及び無段変速装置1が減速される位置
を、前進最高速位置Fと所定の低速位置FLの間で任意
に設定変更できるのである。この場合、湿田等の軟弱地
では所定の低速位置FLまで減速されるようにし、舗装
路等では減速操作が行われないように設定すればよい。
そして、乾田や草地等においては、前進最高速位置Fと
所定の低速位置FLとの間の中間位置に減速操作される
ように設定すればよい。
に調節することによって、信地旋回時及び超信地旋回時
に変速レバー6及び無段変速装置1が減速される位置
を、前進最高速位置Fと所定の低速位置FLの間で任意
に設定変更できるのである。この場合、湿田等の軟弱地
では所定の低速位置FLまで減速されるようにし、舗装
路等では減速操作が行われないように設定すればよい。
そして、乾田や草地等においては、前進最高速位置Fと
所定の低速位置FLとの間の中間位置に減速操作される
ように設定すればよい。
【0029】図3に示すように、常開型で電磁操作式の
開閉弁49が油路43に設けられており、操作レバー3
9の上端にプッシュオン・プッシュオフ型式の押しボタ
ン39aが設けられている。これにより、切換レバー1
8を信地旋回位置及び超信地旋回位置に操作している状
態において、操作レバー39の押しボタン39aを押し
込んでON操作しておくと、開閉弁49が開位置に操作
される。これにより、信地旋回時及び超信地旋回時に、
変速レバー6及び無段変速装置1の減速操作が行われな
い状態となる。又、切換レバー18を緩旋回位置に操作
している状態でも開閉弁49が開位置に操作される。こ
れにより、緩旋回時にも変速レバー6及び無段変速装置
1の減速操作が行われない状態となる。
開閉弁49が油路43に設けられており、操作レバー3
9の上端にプッシュオン・プッシュオフ型式の押しボタ
ン39aが設けられている。これにより、切換レバー1
8を信地旋回位置及び超信地旋回位置に操作している状
態において、操作レバー39の押しボタン39aを押し
込んでON操作しておくと、開閉弁49が開位置に操作
される。これにより、信地旋回時及び超信地旋回時に、
変速レバー6及び無段変速装置1の減速操作が行われな
い状態となる。又、切換レバー18を緩旋回位置に操作
している状態でも開閉弁49が開位置に操作される。こ
れにより、緩旋回時にも変速レバー6及び無段変速装置
1の減速操作が行われない状態となる。
【0030】〔別実施例〕 図1に示す構造では、油圧シリンダ7のピストン7aの
伸長作動により、変速レバー6及び無段変速装置1の減
速操作が行われるように構成したが、油圧シリンダ7の
ピストン7aの収縮作動により、変速レバー6及び無段
変速装置1の減速操作が行われるように構成してもよ
い。図1に示す構造では、ボルト・ナット48の緩め及
び締め付け操作により、油圧シリンダ7の位置を変更し
ているが、機体の操縦部に備えられた位置変更レバー
(図示せず)(操作手段に相当)を操作すると、これに
連動して油圧シリンダ7の位置が変更操作されるように
構成してもよい。図3及び図4に示す構造において、緩
旋回用の緩旋回クラッチ12及び超信地旋回用の逆転ク
ラッチ30を装備せず、信地旋回用のサイドブレーキ2
8のみを装備した型式や、緩旋回用の緩旋回クラッチ1
2及び信地旋回用のサイドブレーキ28を装備せず、超
信地旋回用の逆転クラッチ30のみを装備した型式に構
成してもよい。
伸長作動により、変速レバー6及び無段変速装置1の減
速操作が行われるように構成したが、油圧シリンダ7の
ピストン7aの収縮作動により、変速レバー6及び無段
変速装置1の減速操作が行われるように構成してもよ
い。図1に示す構造では、ボルト・ナット48の緩め及
び締め付け操作により、油圧シリンダ7の位置を変更し
ているが、機体の操縦部に備えられた位置変更レバー
(図示せず)(操作手段に相当)を操作すると、これに
連動して油圧シリンダ7の位置が変更操作されるように
構成してもよい。図3及び図4に示す構造において、緩
旋回用の緩旋回クラッチ12及び超信地旋回用の逆転ク
ラッチ30を装備せず、信地旋回用のサイドブレーキ2
8のみを装備した型式や、緩旋回用の緩旋回クラッチ1
2及び信地旋回用のサイドブレーキ28を装備せず、超
信地旋回用の逆転クラッチ30のみを装備した型式に構
成してもよい。
【0031】尚、実用新案登録請求の範囲の項に図面と
の対照を便利にする為に符号を記すが、該記入により本
考案は添付図面の構成に限定されるものではない。
の対照を便利にする為に符号を記すが、該記入により本
考案は添付図面の構成に限定されるものではない。
【図1】減速操作用の油圧シリンダ及び変速レバーのア
ーム付近の側面図
ーム付近の側面図
【図2】図1に示す状態から油圧シリンダを変速レバー
のアームから最も遠ざけた状態を示す側面図
のアームから最も遠ざけた状態を示す側面図
【図3】緩旋回クラッチ、サイドブレーキ、逆転クラッ
チ及び油圧シリンダの油圧回路図
チ及び油圧シリンダの油圧回路図
【図4】ミッションケース内の伝動構造を示す概略縦断
正面図
正面図
1 無段変速装置 6 無段変速装置の変速操作部 7 油圧シリンダ 24 走行装置 28 サイドブレーキ 30 逆転クラッチ 34,43 作動油の供給路
Claims (1)
- 【請求項1】 左右一対の走行装置(24)に走行用の
動力を伝達する無段変速装置(1)を備え、選択された
一方の走行装置(24)に制動を掛ける油圧式のサイド
ブレーキ(28)、又は、選択された一方の走行装置
(24)に逆転の動力を伝達可能な油圧式の逆転クラッ
チ(30)を備えた作業車の走行伝動構造であって、 前記無段変速装置(1)の変速操作部(6)を低速側に
接当押し操作可能な油圧シリンダ(7)を備え、前記サ
イドブレーキ(28)又は逆転クラッチ(30)への作
動油の供給路(34)から分岐した供給路(43)を前
記油圧シリンダ(7)に接続して、前記サイドブレーキ
(28)又は逆転クラッチ(30)の作動圧が設定値以
上になると、前記油圧シリンダ(7)が伸長又は収縮し
て前記変速操作部(6)を低速側に接当押し操作するよ
うに構成すると共に、前記油圧シリンダ(7)をその伸
長又は収縮方向に位置変更可能に構成し、且つ、前記油
圧シリンダ(7)の位置を変更操作する操作手段を備え
てある作業車の走行伝動構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP638792U JP2555272Y2 (ja) | 1992-02-18 | 1992-02-18 | 作業車の走行伝動構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP638792U JP2555272Y2 (ja) | 1992-02-18 | 1992-02-18 | 作業車の走行伝動構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0565758U JPH0565758U (ja) | 1993-08-31 |
JP2555272Y2 true JP2555272Y2 (ja) | 1997-11-19 |
Family
ID=11636971
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP638792U Expired - Lifetime JP2555272Y2 (ja) | 1992-02-18 | 1992-02-18 | 作業車の走行伝動構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2555272Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3028481B1 (ja) * | 1998-12-16 | 2000-04-04 | ヤンマー農機株式会社 | 移動農機 |
JP2016159700A (ja) * | 2015-02-27 | 2016-09-05 | シャープ株式会社 | 走行装置の駆動機構 |
-
1992
- 1992-02-18 JP JP638792U patent/JP2555272Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0565758U (ja) | 1993-08-31 |
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