JP2535940Y2 - 作業車 - Google Patents

作業車

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JP2535940Y2
JP2535940Y2 JP1990093688U JP9368890U JP2535940Y2 JP 2535940 Y2 JP2535940 Y2 JP 2535940Y2 JP 1990093688 U JP1990093688 U JP 1990093688U JP 9368890 U JP9368890 U JP 9368890U JP 2535940 Y2 JP2535940 Y2 JP 2535940Y2
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照男 南
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、クローラ式や多輪式の走行装置を左右一対
備えた作業車に関し、詳しくは、左右一対の走行装置に
動力を伝達する一対のサイドギヤの各々に対して、正転
動力を受け取る伝動側ギヤと、一対の逆転側ギヤを配置
し、前記サイドギヤを伝動側ギヤとの咬合位置と逆転側
ギヤとの咬合位置とに亘ってスライド操作可能に構成す
ると共に、サイドブレーキにより前記逆転側ギヤのうち
の一方を制動可能な第1状態と、1組の逆転伝動機構か
らの逆転動力を前記逆転側ギヤに伝動する第2状態とに
切換可能な切換手段を備えてある作業車に関する。
〔従来の技術〕 作業車の1つであるコンバインにおいてはクローラ式
の走行装置を左右一対備えて、一方の走行装置を逆転駆
動して超信地旋回を行うように構成しているものがあ
り、その構造として次のようなものがある。
つまり、第2図に示すように、左右の走行装置(図
外)に動力を伝達する左右サイドギヤ(21L),(21R)
を両者共に伝動側ギヤ(19)に咬合させると、両走行装
置に動力が入力ギヤ(23R),(23L)及び車軸(22
R),(22L)を介して正転状態で流れて行き、機体は直
進する。そして、例えば左サイドギヤ(21L)をスライ
ド操作して左逆転側ギヤ(26L)に咬合させて油圧クラ
ッチ(30)(逆転伝動機構に相当)を入り操作すると、
上手側からの逆転動力がギヤ(29)を介して左逆転側ギ
ヤ(26L)及び左サイドギヤ(21L)に伝達される。これ
により、左の走行装置が逆転駆動されて機体が左に超信
地旋回して行く。
又、左右サイドギヤ(21L),(21R)にはこれを伝動
側ギヤ(19)咬合側に付勢するバネ(69)が設けられて
いるので、左逆転側ギヤ(26L)側へのスライド操作を
止めると、バネ(69)の付勢力によって左サイドギヤ
(21L)が左逆転側ギヤ(26L)から離れて伝動側ギヤ
(19)に咬合するのである。
さらに、左右サイドギヤ(21L),(21R)をスライド
操作して左右逆転側ギヤ(26L),(26R)に咬合させた
後に、主ブレーキ(49)によって左右逆転側ギヤ(26
L),(26R)に制動を掛けることにより、機体を駐車さ
せることができるのである。
又、第2図に示す構造では左右逆転側ギヤ(26L),
(26R)のうちの一方を制動可能なサイドブレーキ(2
8)を備えている。この場合、逆転伝動機構(30)の作
動時と同様に、右又は左サイドギヤ(21R),(21L)を
右又は左逆転側ギヤ(26R),(26L)に咬合させてサイ
ドブレーキ(28)を入り操作することにより、一方の走
行装置に制動を掛けて信地旋回を行う。そして、サイド
ブレーキ(28)が作動可能な第1状態と逆転伝動機構
(30)が作動可能な第2状態とに切換可能な切換手段を
備えており、作業地の状態により信地旋回と超信地旋回
とを選択している。
〔考案が解決しようとする課題〕
前述のような作業車において一方の走行装置を逆転さ
せての超信地旋回終了直後に、前述のような駐車操作を
行うと次のような問題が生ずる場合がある。
つまり、第2図に示すように、例えば左サイドギヤ
(21L)を左逆転側ギヤ(26L)に咬合させての超信地旋
回直後に駐車操作を行う場合、左サイドギヤ(21L)を
左逆転側ギヤ(26L)に咬合させたままで、右サイドギ
ヤ(21R)を右逆転側ギヤ(26R)に咬合させながら主ブ
レーキ(49)を入り操作することになる。 この場合、
右逆転側ギヤ(26R)はギヤ(29)及び伝動軸(27)を
介して油圧クラッチ(30)につながっている為に、油圧
クラッチ(30)が入り操作されているときは右逆転側ギ
ヤ(26R)も逆転駆動されている。従って、油圧クラッ
チ(30)の切り操作を行わないで、前述のように第2図
の状態から右サイドギヤ(21R)をスライド操作して右
逆転側ギヤ(26R)に咬合させると、右サイドギヤ(21
R)も逆転駆動されてしまう。又、左逆転側ギヤ(26L)
に咬合している左サイドギヤ(21L)は以前から逆転駆
動されている為に、主ブレーキを入り操作してもこれに
抗して機体が後進してしまい、安全性の面で改善の余地
がある。
本考案は、主ブレーキを入り操作した場合に機体が後
進したりしないように構成することを目的としている。
〔課題を解決するための手段〕
本考案の特徴構成は、冒頭に記載した作業車におい
て、逆転側のギヤの両方を制動可能な主ブレーキを設け
ると共に、この主ブレーキの入り操作に連動して前記切
換手段を第1状態側に切換操作する手段を備えてあるこ
とにある。
〔作用〕
左右のサイドギヤを各々逆転側ギヤに咬合させながら
主ブレーキを入り操作した場合、第1状態に切換操作さ
れる。つまり、逆転伝動機構が停止操作されると共にサ
イドブレーキが作動可能な状態となるのであり、両逆転
側ギヤは主ブレーキのみから、又は主ブレーキとサイド
ブレーキの両方から制動作用を受けて、確実に停止保持
されるのである。
〔考案の効果〕
以上のように、主ブレーキを入り操作すると機体を後
進させずに確実に停止駐車させることができて、作業車
の安全性の向上を図ることができた。
〔実施例〕
以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。
第2図は作業車の1つであるコンバインの走行系のミ
ッションケース(8)内の構造を示しており、エンジン
(図外)からの動力がテンションクラッチを備えたベル
ト伝動機構(図示せず)を介して静油圧式無段変速装置
(1)の入力プーリー(2)に伝達されると共に、静油
圧式無段変速装置(1)の出力軸(3)からの動力が第
1ギヤ対(9)からワンウェイクラッチ(5)、第1伝
動軸(4)及び出力プーリー(7)を介して、第4図に
示す刈取部(6)に伝達されて行く。
第1ギヤ対(9)からの動力が第2ギヤ(10)を介し
て第2伝動軸(11)に伝達され、この第2伝動軸(11)
に第1高速ギヤ(12)が相対回転自在に外嵌されると共
に、シフトギヤ(14)がスプライン構造にてスライド自
在に外嵌されている。これに対し、第3伝動軸(15)に
は第2高速ギヤ(16)及び低速ギヤ(17)が固定され、
第1高速ギヤ(12)が第2高速ギヤ(16)に咬合してい
る。そして、第3伝動軸(15)には中速ギヤ(18)が固
定されている。
以上の構造によりシフトギヤ(14)をスライド操作し
て第1高速ギヤ(12)、中速ギヤ(18)、低速ギヤ(1
7)に咬合させることにより、動力を高中低の3段に変
速できるのであり、この動力は中速ギヤ(18)に咬合す
る第3ギヤ(19)(伝動側ギヤに相当)に伝達される。
第3ギヤ(19)を支持する支持軸(20)には右サイド
ギヤ(21R)および左サイドギヤ(21L)が相対回転自在
に外嵌されると共に、左右の車軸(22L),(22R)の入
力ギヤ(23R),(23L)が左右サイドギヤ(21L),(2
1R)に常時咬合しているのである。これにより、右又は
左サイドギヤ(21R),(21L)を第3ギヤ(19)に対し
スライド操作し咬合・離間させて、第4図に示すクロー
ラ式の走行装置(24)の駆動スプロケット(24a)に対
し動力伝達の入切操作を行うのであり、第3ギヤ(19)
と左右サイドギヤ(21L),(21R)との間でサイドクラ
ッチ(25R),(25L)が構成されている。又、左右サイ
ドギヤ(21L),(21R)を各々第3ギヤ(19)側に付勢
するバネ(69)が設けられている。
次に一方の車軸(22R)又は(22L)に制動を掛ける構
造について説明する。第2図に示すように、支持軸(2
0)に右第4ギヤ(26R)及び左第4ギヤ(26L)(以
上、逆転側ギヤに相当)が相対回転自在にベアリング支
持されると共に、第4伝動軸(27)に固定された1対の
第5ギヤ(29)が右第4ギヤ(26R)及び左第4ギヤ(2
6L)に咬合している。そして、第4伝動軸(27)の一端
に多板油圧操作式のサイドブレーキ(28)が設けられて
いる。これにより、右サイドギヤ(21R)又は左サイド
ギヤ(21L)を第3ギヤ(19)より離間させ右第4ギヤ
(26R)又は左第4ギヤ(26L)に咬合させると共に、サ
イドブレーキ(28)を入り操作することによって、一方
の車軸(22R)又は(22L)に制動を掛けることができ
る。そして、これが信地旋回状態である。
次に一方の車軸(22R)又は(22L)を逆転させる構造
について説明する。第2図に示すように、第3伝動軸
(15)の第2高速ギヤ(16)に咬合する第6ギヤ(37)
が第4伝動軸(27)に相対回転自在に外嵌されると共
に、第6ギヤ(37)と第4伝動軸(27)との間に油圧ク
ラッチ(30)(逆転伝動機構に相当)が設けられてい
る。これにより、右サイドギヤ(21R)又は左サイドギ
ヤ(21L)を前述のように右第4ギヤ(26R)又は左第4
ギヤ(26L)に咬合させた状態で、油圧クラッチ(30)
を入り操作すると第2高速ギヤ(16)からの動力が逆転
状態で、且つ、1/2に減速されて車軸(22R)又は(22
L)に伝達されて行く。そして、これが超信地旋回状態
である。
次に一方の車軸(22R)又は(22L)を他方よりも低速
で正転駆動する構造について説明する。第2図に示すよ
うに第3伝動軸(15)に第1スプロケット(13)が固定
されると共に、第4伝動軸(27)に第2スプロケット
(38)が相対回転自在に外嵌され、第1及び第2スプロ
ケット(13),(38)に亘り伝動チェーン(40)が巻回
されている。そして、第4伝動軸(27)にシフト部材
(41)がスプライン構造にてスライド操作自在に外嵌さ
れている。これにより、シフト部材(41)を第2スプロ
ケット(38)に咬合させた状態で、右又は左サイドギヤ
(21R),(21L)を右又は左第4ギヤ(26R),(26L)
に咬合させると、第3伝動軸(15)からの正転動力が1/
2に減速されて車軸(22R)又は(22L)に伝達されて行
く。又、シフト部材(41)には、これを第2スプロケッ
ト(38)から離れる方向に付勢するバネ(42)が設けら
れている。
次に、左右サイドギヤ(21L),(21R)のスライド操
作を行う油圧シリンダ(31R),(31L)、サイドブレー
キ(28)及び油圧クラッチ(30)への作動油供給構造に
ついて説明する。第1図に示すようにポンプ(32)から
の作動油が第1切換弁(33)を介して左右サイドギヤ
(21L),(21R)に対する油圧シリンダ(31R),(31
L)に供給されると共に、油圧シリンダ(31R),(31
L)の側面からの油路(34)が、サイドブレーキ(28)
及び油圧クラッチ(30)に対する第2切換弁(35)(切
換手段に相当)に接続されている。さらに油路(34)に
は、サイドブレーキ(28)及び油圧クラッチ(30)に対
する可変リリーフ弁(36)が接続されている。
次に、第1切換弁(33)及び可変リリーフ弁(36)の
操作について説明する。第1図に示すように、第1切換
弁(33)及び可変リリーフ弁(36)操作用の操作レバー
(39)が備えられており、操作レバー(39)を中立位置
(N)から右第1旋回位置(R1)又は左第1旋回位置
(L1)に操作すると、第1切換弁(33)のみが操作され
て油圧シリンダ(31R)又は(31L)により右又は左の操
作部(53R),(53L)を介して、第3ギヤ(19)に咬合
していた右又は左サイドギヤ(21R),(21L)が第3ギ
ヤ(19)から離されて、右又は左第4ギヤ(26R),(2
6L)に咬合する。
この場合、可変リリーフ弁(36)は全開状態に在り、
サイドブレーキ(28)及び油圧クラッチ(30)の両者共
に切り状態となっている為、右又は左の車軸(22R),
(22L)への伝動が断たれた状態(サイドクラッチ(25
R)又は(25L)の切り状態)となり、機体は右又は左に
緩やかに旋回して行く。又、油路(34)に設けられてい
るシーケンス弁(47)は、右又は左サイドギヤ(21
R),(21L)が右又は左第4ギヤ(26R),(26L)に完
全に咬合するのに必要な圧力を、油圧シリンダ(31
R),(31L)に確保する為のものである。
次に第2切換弁(35)がサイドブレーキ(28)への作
動油の供給位置(35a)(第1状態に相当)に操作され
ている状態で操作レバー(39)を右又は左第1旋回位置
(R1),(L1)から右又は左第2旋回位置(R2),
(L2)に操作して行くと、右又は左サイドギヤ(21
R),(21L)が右又は左第4ギヤ(26R),(26L)に咬
合した状態で、可変リリーフ弁(36)が全開状態から徐
々に閉側に操作されて行く。これにより、サイドブレー
キ(28)が作用し始めて右又は左の車軸(22R),(22
L)に徐々に制動が掛かって行き、機体は右又は左に信
地旋回して行く。そして、操作レバー(39)の右又は左
第2旋回位置(R2),(L2)においてサイドブレーキ
(28)の制動力は最大となる。
次に、第2切換弁(35)が油圧クラッチ(30)への作
動油の供給位置(35b)(第2状態に相当)に操作され
ている場合について説明する。この状態で操作レバー
(39)を中立位置(N)から右又は左第1旋回位置
(R1),(L1)に操作すると、前述と同様に右又は左サ
イドクラッチ(25R),(25L)の切り状態が現出する。
次に操作レバー(39)を右又は左第1旋回位置
(R1),(L1)から右又は左第2旋回位置(R2),
(L2)に操作して行くと、右又は左サイドギヤ(21
R),(21L)が右又は左第4ギヤ(26R),(26L)に咬
合し、且つ、第2切換弁(35)が油圧クラッチ(30)へ
の作動油の供給位置(35b)に操作された状態で、前述
と同様に可変リリーフ弁(36)が全開状態から徐々に閉
側に操作されて行く。これにより、油圧クラッチ(30)
が入り操作されて一方の走行装置(24),(24)が逆転
駆動されるのである。
第2切換弁(35)は、第2図に示すシフトギヤ(14)
操作用の変速レバー(44)とワイヤ(54)を介して、次
のように連係されている。つまり、シフトギヤ(14)が
中速ギヤ(18)に咬合する中速位置及び低速ギヤ(17)
に咬合する低速位置に変速レバー(44)を操作すると、
第2切換弁(35)が油圧クラッチ(30)への作動油の供
給位置(35b)に切換操作される。逆に、シフトギヤ(1
4)が第1高速ギヤ(12)に咬合する高速位置に変速レ
バー(44)を操作すると、第2切換弁(35)がサイドブ
レーキ(28)への作動油の供給位置(35b)に切換操作
されるのである。
第2図に示すように、第4伝動軸(27)の一端に主ブ
レーキ(49)が備えられており、次に、この主ブレーキ
(49)の操作構造について説明する。第3図に示すよう
に主ブレーキ(49)とブレーキペダル(43)とがワイヤ
(51)を介して連動連結されている。これに対して、左
右のサイドギヤ(21R),(21L)用の操作部(53R),
(53L)は第3図に示すような構造となっている。つま
り、ミッションケース(8)の前面に一対の支軸(60
R),(60L)が回動自在に支持されており、その内側端
に固定された二股状のアーム(図示せず)が各々右及び
左サイドギヤ(21R),(21L)に係合している。そし
て、支軸(60R),(60L)の外側端にはL字状の操作ア
ーム(59R),(59L)が固定されており、この操作アー
ム(59R),(59L)の下端側を油圧シリンダ(31R),
(31L)が押し下げることにより、右又は左サイドギヤ
(21R),(21L)が右又は左第4ギヤ(26R),(26L)
側にスライド操作されるように構成している。
この操作部(53R),(53L)において、左側の操作ア
ーム(59L)の上端にレリーズワイヤ(45)のアウター
ワイヤ(45a)の一端が連結されている。このレリーズ
ワイヤ(45)のインナーワイヤ(45b)の一端にブラケ
ット(48)が取り付けられ、このブラケット(48)の長
孔(48a)に右側の操作アーム(59R)のピン(59Ra)が
係入されている。そして、レリーズワイヤ(45)のイン
ナーワイヤ(45b)の他端がブレーキペダル(43)に連
結されている。
従って、ブレーキペダル(43)を踏み操作するとイン
ナーワイヤ(45b)がブレーキペダル(43)側に引き操
作されて、左右の操作アーム(51R),(51L)が揺動操
作され左右サイドギヤ(21L),(21R)が左右第4ギヤ
(26L),(26R)に咬合すると共に、主ブレーキ(49)
が入り操作されて左右の走行装置(24)に制動が掛か
る。そして、ブレーキペダル(43)を踏み込み位置でフ
ック部材(52)により固定することによって駐車が行え
るのである。
次に、油圧クラッチ(30)を入り操作しての超信地旋
回終了時にブレーキペダル(43)を踏み操作した場合に
ついて説明する。例えば第2図に示すように、左サイド
ギヤ(21L)を左第4ギヤ(26L)に咬合させ、右サイド
ギヤ(21R)を第3ギヤ(19)に咬合させた左超信地旋
回(操作レバー(39)は左第2旋回位置(L2)に位置
し、第2切換弁(35)は供給位置(35b)に在る)の終
了時に、静油圧式無段変速装置(1)の停止操作を行っ
て一時停止したとする。この場合には停止及び再発進時
の安全確保の為に、操作レバー(39)を中立位置(N)
に戻すと共に、ブレーキペダル(43)を踏み操作しフッ
ク部材(52)で固定しておくのである。(操作レバー
(39)を中立位置(N)に戻すと可変リリーフ弁(36)
が全開状態となって、油圧クラッチ(30)が切り状態と
なる。) しかしながら、操作レバー(39)を中立位置(N)に
戻さずに左第2旋回位置(L2)に残した状態でブレーキ
ペダル(43)を踏み操作すると、第2図の右サイドギヤ
(21R)が右第4ギヤ(26R)に咬合した際に、前記〔考
案が解決しようとする課題〕で述べたとおり、主ブレー
キ(49)に抗して機体が後進する。
以上の状態を防止する構成として第1図に示すよう
に、第2切換弁(35)に、油圧クラッチ(30)及びサイ
ドブレーキ(28)から作動油を抜いてアンロード操作す
る排油位置(35c)を設けている。そして、第2切換弁
(35)を強制的に排油位置(35c)に操作可能な操作ア
ーム(61)が備えられると共に、ブレーキペダル(43)
と操作アーム(61)とに亘って連係ロッド(62)が架設
されている。
これにより、ブレーキペダル(43)を踏み操作すると
前述のように主ブレーキ(49)が入り操作されると共
に、連係ロッド(62)及び操作アーム(61)により第2
切換弁(35)が排油位置(35c)に切換操作されて、油
圧クラッチ(30)が切り操作されるのである。
次に、第2図に示すシフト部材(41)用の切換レバー
(64)を、第1図に示すように緩旋回位置に切換操作す
ると、第2図のシフト部材(41)が第2スプロケット
(38)に咬合操作されると共に、第1図に示す操作アー
ム(63)により第2切換弁(35)が排油位置(35c)に
切換操作される。この状態で、操作レバー(39)を右又
は左第1旋回位置(R1),(L1)に操作して、右又は左
サイドギヤ(21R),(21L)を右又は左第4ギヤ(26
R),(26L)に咬合させると、右又は左の車軸(22
R),(22L)が1/2に減速されて正転駆動される。これ
により、機体は右又は左に緩旋回して行くのである。
〔別実施例〕
前述の実施例ではブレーキペダル(43)の踏み操作に
連動して第2切換弁(35)により油圧クラッチ(30)を
切り操作したが、ブレーキペダル(43)を踏み操作する
と第1図の可変リリーフ弁(36)が全開状態に操作され
るように構成して、油圧クラッチ(30)を切り操作して
もよい。
第5図に示すように、第2切換弁(35)をサイドブレ
ーキ(28)への作動油の供給位置(35a)(第1状態に
相当)に、強制的に切換操作可能な操作アーム(50)を
備えると共に、第3図のブレーキペダル(43)と操作ア
ーム(50)とに亘って連係ロッド(65)を架設した構造
としてもよい。
これにより、ブレーキペダル(43)を踏み操作すると
前述のように主ブレーキ(49)が入り操作されると共
に、連係ロッド(65)及び操作アーム(50)により第2
切換弁(35)が供給位置(35a)に切換操作される。従
って、油圧クラッチ(30)が切り操作されると共に、サ
イドブレーキ(28)が作動可能な状態となるのである。
第6図に示すような構造としてもよい。つまり、第3
伝動軸(27)に、逆転動力が伝達される第7ギヤ(55)
(逆転伝動機構に相当)と、第3ギヤ(19)よりも低速
の正転動力が伝達される第8ギヤ(56)とを相対回転自
在に外嵌する。そして、第3伝動軸(27)にシフトギヤ
(57)(切換手段に相当)をスプライン構造にてスライ
ド操作自在に外嵌すると共に、第3伝動軸(27)の一端
に主ブレーキ(49)を設ける。
以上の構造により、シフトギヤ(57)を第7ギヤ(5
5)に咬合させた状態で、右又は左サイドギヤ(21R),
(21L)を右又は左第4ギヤ(26R),(26L)に咬合さ
せると、一方の走行装置(24),(24)が逆転駆動され
る。逆に、シフトギヤ(57)を第8ギヤ(56)に咬合さ
せた状態で、右又は左サイドギヤ(21R),(21L)を右
又は左第4ギヤ(26R),(26L)に咬合させると、一方
の走行装置(24),(24)が低速で正転駆動される。そ
して、第6図に示すようにミッションケース(8)の内
壁面に係合部(58)(サイドブレーキに相当)が固定さ
れている。従って、シフトギヤ(57)を係合部(58)に
係合固定した状態で、右又は左サイドギヤ(21R),(2
1L)を右又は左第4ギヤ(26R),(26L)に咬合させる
と、一方の走行装置(24),(24)に制動が掛かった状
態となるのである。
そして、シフトギヤ(57)用のシフトフォーク(66)
を、シフトギヤ(57)が係合部(58)に係合する位置ま
で強制的に戻し操作する操作アーム(67)が備えられ、
この操作アーム(67)と主ブレーキ(49)のブレーキペ
ダル(43)とがワイヤ(68)を介して連動連結されてい
る。これにより、シフトギヤ(57)が第7ギヤ(55)又
は第8ギヤ(56)に咬合している状態でブレーキペダル
(43)を踏み操作すると、左右サイドギヤ(21L),(2
1R)が各々左右第4ギヤ(26L),(26R)に咬合して主
ブレーキ(49)が入り操作されると共に、操作アーム
(67)及びシフトフォーク(66)によりシフトギヤ(5
7)が係合部(58)に係合する位置に、強制的にスライ
ド操作されるのである。
尚、実用新案登録請求の範囲の項に図面との対照を便
利にする為に符号を記すが、該記入により本考案は添付
図面の構造に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案に係る作業車の実施例を示し、第1図は第
2切換弁とブレーキペダル及び各部の連係状態を示す
図、第2図はミッションケースの縦断正面図、第3図は
ブレーキペダルと主ブレーキ及びサイドギヤとの連係状
態を示す図、第4図はコンバインの前半部の側面図、第
5図は第1別実施例における第2切換弁とブレーキペダ
ル及び各部の連係状態を示す図、第6図は第2別実施例
におけるミッションケースの概略正面図である。 (19)……伝動側ギヤ、(21L),(21R)……サイドギ
ヤ、(24)……走行装置、(26R),(26L)……逆転側
ギヤ、(28),(58)……サイドブレーキ、(30),
(55)……逆転伝動機構、(35),(57)……切換手
段、(49)……主ブレーキ。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】左右一対の走行装置(24),(24)に動力
    を伝達する一対のサイドギヤ(21R),(21L)の各々に
    対して、正転動力を受け取る伝動側ギヤ(19)と、一対
    の逆転側ギヤ(26R),(26L)を配置し、前記サイドギ
    ヤ(21R),(21L)を伝動側ギヤ(19)との咬合位置と
    逆転側ギヤ(26R),(26L)との咬合位置とに亘ってス
    ライド操作可能に構成すると共に、サイドブレーキ(2
    8),(58)により前記逆転側ギヤ(26R),(26L)の
    うちの一方を制動可能な第1状態と、1組の逆転伝動機
    構(30),(55)からの逆転動力を前記逆転側ギヤ(26
    R),(26L)に伝動する第2状態とに切換可能な切換手
    段(35),(57)を備えてある作業車であって、前記逆
    転側ギヤ(26R),(26L)の両方を制動可能な主ブレー
    キ(49)を設けると共に、この主ブレーキ(49)の入り
    操作に連動して前記切換手段(35),(57)を第1状態
    側に切換操作する手段を備えてある作業車。
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