JPH0813656B2 - 作業車 - Google Patents

作業車

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JPH0813656B2
JPH0813656B2 JP29162789A JP29162789A JPH0813656B2 JP H0813656 B2 JPH0813656 B2 JP H0813656B2 JP 29162789 A JP29162789 A JP 29162789A JP 29162789 A JP29162789 A JP 29162789A JP H0813656 B2 JPH0813656 B2 JP H0813656B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はコンバイン等の作業車における走行伝動系の
構造に関する。
〔従来の技術〕
作業車の1つであるコンバインにおいては、走行装置
として左右一対のクローラ式の走行装置を備えて、一方
の走行装置に制動を掛けて信地旋回を行うように構成し
ているものがあり、その構造として次のようなものがあ
る。
つまり、第5図に示すように、左右の走行装置(図
外)に動力を伝達する左右サイドギヤ(21L),(21R)
を両者共に伝動側ギヤ(19)に咬合させると、両走行装
置に動力が入力ギヤ(23R),(23L)及び車軸(22
R),(22L)を介して正転状態で流れて行き、機体は直
進する。そして、例えば左サイドギヤ(21L)をスライ
ド操作して左制動側ギヤ(26L)に咬合させて、この左
制動側ギヤ(26L)のサイドブレーキ(28)を入り操作
すると、左の走行装置に制動が掛かり機体が左に信地旋
回して行くような構造である。又、左サイドギヤ(21
L)にはこれを伝動側ギヤ(19)咬合側に付勢するバネ
(50)が設けられているので、左制動側ギヤ(26L)側
へのスライド操作を止めると、バネ(50)の付勢力によ
って左サイドギヤ(21L)が左制動側ギヤ(26L)から離
れて伝動側ギヤ(19)に咬合するのである。
さらに、左右サイドギヤ(21L),(21R)をスライド
操作して左右制動側ギヤ(26L),(26R)に咬合させた
後に、主ブレーキ(42)によって左右制動側ギヤ(26
L),(26R)に制動を掛けることにより、機体を駐車さ
せることができるのである。
〔発明が解決しようとする課題〕
前述のような作業車において一方の走行装置に制動を
掛けての信地旋回終了直後に、前述のような駐車操作を
行うと次のような問題の生ずる場合がある。
つまり、第5図に示すように、例えば左サイドギヤ
(21L)を左制動側ギヤ(26L)に咬合させての信地旋回
直後に、駐車操作を行う場合、左サイドギヤ(21L)を
左制動側ギヤ(26L)に咬合させたままで、右サイドギ
ヤ(21R)を右制動側ギヤ(26L)に咬合させて主ブレー
キ(42)を入り操作することになる。
この場合、右制動側ギヤ(26R)はギヤ(29),伝動
軸(27)を介してサイドブレーキ(28)につながってい
る為に、このサイドブレーキ(28)の制動作用により右
制動側ギヤ(26R)は自由に回転できる状態ではなく、
ある回転位相で固定された状態となっている。逆に、右
サイドギヤ(21R)は入力ギヤ(23R),車軸(22R)及
び右の走行装置を介して地面につながっている為に、自
由に回転できる状態ではなく、ある回転位相で略固定さ
れた状態となっている。
従って、以上の状態で右サイドギヤ(21R)をスライ
ド操作して右制動側ギヤ(26R)に咬合させる場合、右
サイドギヤ(21R)と右制動側ギヤ(26R)の回転位相が
うまく合致していなければ、右サイド(21R)が右制動
側ギヤ(26R)に円滑に咬合せず、右サイド(21R)を無
理矢理に咬合させるような状態となる。これにより、左
右サイドギヤ(21L),(21R)と左右制動側ギヤ(26
L),(26R)のギヤ歯における接触面での面圧が非常に
高くなってしまう。
そして、前述の状態で主ブレーキ(42)を入り操作し
再び主ブレーキ(42)を切り操作して再発進する場合、
バネ(50)の付勢力により左右サイドギヤ(21L),(2
1R)を伝動側ギヤ(19)咬合側に戻し操作しようとして
も、前記ギヤ歯における接触面での高い面圧の為に、こ
の接触面での摩擦力にバネ(50)が打ち勝つことができ
ず、左右サイドギヤ(21L),(21R)が左右制動側ギヤ
(26L),(26R)から離れることができないような状態
となる。従って、この状態で前進しようとしても伝動側
ギヤ(19)が空転するだけで、前進できないような状態
となってしまう。
ここで本発明は、前述のように再発進時に前進できな
いと言うような状態を防止することを目的としている。
〔課題を解決するための手段〕
本発明の特徴は以上のような作業車において次のよう
に構成することにある。つまり、左右一対の走行装置に
動力を伝達する一対のサイドギヤの各々を、伝動側ギヤ
との咬合位置と、サイドブレーキを備えた左右一対の制
動側ギヤとの咬合位置とに亘ってスライド操作自在に支
持し、前記両制動側ギヤを連動連結する伝動系に制動を
掛ける主ブレーキを設けると共に、前記主ブレーキの制
動側への操作に伴って前記サイドブレーキを切り又はサ
イドブレーキの制動力を減少操作する制御手段を備えて
あることにあり、その作用・効果は次の通りである。
〔作 用〕
例えば第5図に示すように、左サイドギヤ(21L)が
左制動側ギヤ(26L)に咬合してサイドブレーキ(28)
により左制動側ギヤ(26L)に制動が掛けられ、且つ、
右サイドギヤ(21R)が伝動側ギヤ(19)に咬合してい
る状態において、右サイドギヤ(21R)を右制動側ギヤ
(26R)にスライド操作しながら主ブレーキ(42)を制
動側に操作して行くと、サイドブレーキ(28)の制動力
が減少操作される。
そして、このような状態になると、左制動側ギヤ(26
L),ギヤ(29),伝動軸(27)及び右制動側ギヤ(26
R)がサイドブレーキ(28)により固定された状態か
ら、若干回転できるような状態となる。
従って、右サイドギヤ(21R)が右制動側ギヤ(26R)
に咬合する場合に両方の回転位相がうまく合致していな
くても、右サイドギヤ(21R)が右制動側ギヤ(26R)に
咬合し始めたときに、両方がサイドブレーキ及び地面か
らの抵抗に抗して僅かに回転し合う。これにより、右サ
イドギヤ(21R)が右制動側ギヤ(26R)に咬合した際
に、両ギヤのギヤ歯の接触面に生ずる面圧は比較的小さ
なものとなる。そして、前述のように右制動側ギヤ(26
R)が僅かに回転すると、これに連動して左制動側ギヤ
(26L)も僅かに回転するか、又は、回転可能な状態と
なる。これにより、左サイドギヤ(21L)と左制動側ギ
ヤ(26L)のギヤ歯の接触面に生ずる面圧も比較的小さ
なものとなる。
従って、この後に主ブレーキ(42)を切り操作した場
合、第5図に示すバネ(50)により左右サイドギヤ(21
L),(21R)が左右制動側ギヤ(26L),(26R)から容
易に離れて、伝動側ギヤ(19)に咬合するのである。
〔発明の効果〕
以上のように、主ブレーキを制動側に操作した場合
に、両制動側ギヤが回転できる余裕を大きくしてやるこ
とによって、再発進時にサイドギヤが制動側ギヤから離
れることができずに前進できないような状態が少なくな
り、作業車の走行性能の向上を図ることができた。
〔実施例〕 以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
第5図は作業車の1つであるコンバインの走行系のミ
ッションケース(8)内の構造を示しており、エンジン
(図外)からの動力がテンションクラッチを備えたベル
ト伝動機構(図示せず)を介して静油圧式無段変速装置
(1)の入力プーリー(2)に伝達されると共に、静油
圧式無段変速装置(1)の出力軸(3)からの動力は第
1伝動軸(4)からワンウェイクラッチ(5)及び出力
プーリー(7)を介して、第6図に示す刈取部(6)に
伝達されて行く。
前記第1伝動軸(4)からの動力は第1ギヤ(9)及
び第2ギヤ(10)を介して第2伝動軸(11)に伝達され
るのであり、この第2伝動軸(11)には第1高速ギヤ
(12)が相対回転自在に外嵌されると共に、シフトギヤ
(14)がスプライン構造にてスライド自在に外嵌されて
いる。
これに対して、第3伝動軸(15)に第2高速ギヤ(1
6)及び低速ギヤ(17)が固定され、第1高速ギヤ(1
2)が第2高速ギヤ(16)に咬み合っており、第3伝動
軸(15)には中速ギヤ(18)が固定されている。
以上の構造によりシフトギヤ(14)をスライド操作し
て第1高速ギヤ(12)、中速ギヤ(18)、低速ギヤ(1
7)に咬み合せることにより、動力を高中低の3段に変
速できるのであり、この動力は中速ギヤ(18)に咬み合
う伝動側ギヤ(19)に伝達される。
前記伝動側ギヤ(19)を支持する支持軸(20)には、
右サイドギヤ(21R)及び左サイドギヤ(21L)が相対回
転自在に外嵌されると共に、左右の車軸(22L),(22
R)の入力ギヤ(23R),(23L)が左右サイドギヤ(21
L),(21R)に常時咬み合っているのである。これによ
り、右又は左サイドギヤ(21R),(21L)をスライド操
作して伝動側ギヤ(19)に咬合・離間させて、第6図に
示すクローラ走行装置(24)の駆動スプロケット(24
a)に対し動力伝達の入切操作を行うのであり、伝動側
ギヤ(19)と左右サイドギヤ(21L),(21R)との間で
サイドクラッチ(25R),(25L)が構成されているので
ある。そして、左右サイドギヤ(21L),(21R)を後述
する左右制動側ギヤ(26L),(26R)から離し、伝動側
ギヤ(19)側に付勢するバネ(50)が各々設けられてい
る。
次に一方の車軸(22R)又は(22L)に制動を掛ける構
造について詳述すると、同図に示すように、支持軸(2
0)に右制動側ギヤ(26R)及び左制動側ギヤ(26L)が
相対回動自在ベアリング支持されると共に、第4伝動軸
(27)に固定された1対の第3ギヤ(29)が右制動側ギ
ヤ(26R)及び左制動側ギヤ(26L)に咬み合っている。
そして、第4伝動軸(27)の一端に多板油圧操作式のサ
イドブレーキ(28)が設けられており、右サイドギヤ
(21R)又は左サイドギヤ(21L)を伝動側ギヤ(19)よ
り離間させ右制動側ギヤ(26R)又は左制御側ギヤ(26
L)に咬み合わせると共に、サイドブレーキ(28)を入
り操作することによって一方の車軸(22R)又は(22L)
に制動を掛けることができる。これにより、信地旋回が
行える。
次に一方の車軸(22R)又は(22L)を逆転させる構造
について詳述すると、同図に示すように前記第3伝動軸
(15)の第2高速ギヤ(16)に咬み合う第4ギヤ(62)
が第4伝動軸(27)に相対回転自在に外嵌されると共
に、第4ギヤ(62)と第4伝動軸(27)との間に油圧ク
ラッチ(30)が設けられている。これにより、右サイド
ギヤ(21R)又は左サイドギヤ(21L)を前述のように右
制動側ギヤ(26R)又は左制動側ギヤ(26L)に咬み合わ
せた状態で、油圧クラッチ(30)を入り操作すると第2
高速ギヤ(16)からの動力が逆転状態で、且つ、1/2に
減速されて車軸(22R)又は(22L)に伝達されて行くの
である。これにより、超信地旋回が行える。
次に、左右サイドギヤ(21L),(21R)のスライド操
作を行う油圧シリンダ(31R),(31L)、サイドブレー
キ(28)及び油圧クラッチ(30)への作動油供給構造に
ついて詳述する。第1図に示すように、ポンプ(32)か
らの作動油が第1切換弁(33)を介して左右サイドギヤ
(21L),(21R)に対する油圧シリンダ(31R),(31
L)に供給されると共に、油圧シリンダ(31R),(31
L)の側面からの油路(34)がサイドブレーキ(28)及
び油圧クラッチ(30)に対する第2切換弁(35)に接続
され、さらに油路(34)にはサイドブレーキ(28)及び
油圧クラッチ(30)に対する可変リリーフ弁(36)が接
続されている。又、リリーフ弁(61)はこの油圧回路全
体の圧力を安全許容圧に保つものである。
次に第1切換弁(33)、第2切換弁(35)、可変リリ
ーフ弁(36)の操作について詳述する。第1図に示すよ
うに、前後左右に操作自在な操作レバー(39)と第1切
換弁(33),第2切換弁(35)及び可変リリーフ弁(3
6)が機械的に連係されており、例えば操作レバー(3
9)を中立位置(N)から右第1旋回位置(R1)又は左
第1旋回位置(L1)に操作すると、第1切換弁(33)の
みが操作されて油圧シリンダ(31R)又は(31L)によ
り、右又は左の操作部(46R),(46L)を介して、伝動
側ギヤ(19)に咬合していた右又は左サイドギヤ(21
R),(21L)が伝動側ギヤ(19)から離れて右又は左制
動側ギヤ(26R),(26L)に咬合する。
この場合、可変リリーフ弁(36)は全開状態に在り、
サイドブレーキ(28)及び油圧クラッチ(30)の両者共
に切り状態となっている為、右又は左の車軸(22R),
(22L)への伝動が断たれた状態(サイドクラッチ(25
R)又は(25L)の切り状態)となり、機体は右又は左に
緩旋回して行く。又、油路(34)に設けられているシー
ケンス弁(47)は、右又は左サイドギヤ(21R),(21
L)が右又は左制動側ギヤ(26R),(26L)に完全に咬
合するのに必要な圧力を、油圧シリンダ(31R),(31
L)に確保する為のものである。
次に、左右サイドギヤ(21L),(21R)用の操作部
(46R),(46L)について詳述する。第2,3,4図に示す
ように、ミッションケース(8)の前面に一対の支軸
(38R),(38L)が回動自在に支持されており、その内
側端に固定された二股状のアーム(40R),(40L)が各
々右及び左サイドギヤ(21R),(21L)に係合してい
る。そして、支軸(38R),(38L)の外側端にはL字状
の操作アーム(41R),(41L)が固定されており、この
操作アーム(41R),(41L)の下端側を油圧シリンダ
(31R),(31L)が押し下げることにより、右又は左サ
イドギヤ(21R),(21L)が右又は左制動側ギヤ(26
R),(26L)側にスライド操作されるように構成してい
る。
次に操作レバー(39)を右又は左第1旋回位置
(R1),(L1)から右又は左第2旋回位置(R2),
(L2)に操作して行くと、右又は左サイドギヤ(21
R),(21L)が右又は左制動側ギヤ(26R),(26L)に
咬合し、且つ、第2切換弁(35)がサイドブレーキ(2
8)への作動油供給側に操作された状態で、可変リリー
フ弁(36)が全開状態から徐々に閉側に操作されて行
く。これにより、サイドブレーキ(28)が作用し始めて
右又は左の車軸(22R),(22L)に徐々に制動が掛かっ
て行き、機体は右又は左に信地旋回して行く。そして、
操作レバー(39)の右又は左第2旋回位置(R2),
(L2)においてサイドブレーキ(28)の制動力は最大と
なる。
次に、操作レバー(39)を右又は左第3旋回位置
(R3),(L3)に操作すると前述のような状態で、第2
切換弁(35)が油圧クラッチ(30)への作動油供給側に
切換操作される。これにより、サイドブレーキ(28)が
切り状態になると共に、油圧クラッチ(30)が入り状態
となり右又は左の車軸(22R),(22L)が逆転駆動され
て、機体は右又は左に超信地旋回して行く。
又、刈取部(6)昇降用の油圧シリンダ(60)に対す
る第3切換弁(37)と、操作レバー(39)とが機械的に
連係されている。これにより、操作レバー(39)を上昇
位置又は下降位置(紙面上方又は紙面裏面方向)に操作
することによって、刈取部(6)の昇降操作が行える。
次に、主ブレーキ(42)の操作構造について詳述す
る。第5図に示すように、第4伝動軸(27)の他端に主
ブレーキ(42)が設けられており、第2図に示すよう
に、この主ブレーキ(42)とブレーキペダル(43)が連
係リンク(44)を介して連結されている。そして、左右
サイドギヤ(21L),(21R)用の操作部(46R),(46
L)においては、左側の操作アーム(41L)の上端にレリ
ーズワイヤ(45)のアウターワイヤ(45a)の一端が連
結されると共に、このレリーズワイヤ(45)のインナー
ワイヤ(45b)の一端にブラケット(48)が取り付けら
れ、このブラケット(48)の長孔(48a)に右側の操作
アーム(41R)のピン(41Ra)が係入されている。そし
て、レリーズワイヤ(45)のインナーワイヤ(45b)の
他端がブレーキペダル(43)に連結されている。
従って、ブレーキペダル(43)を踏み操作するとイン
ナーワイヤ(45b)がブレーキペダル(43)側に引き操
作されて、左右の操作アーム(41R),(41L)が揺動操
作され左右サイドギヤ(21L),(21R)が左右制動側ギ
ヤ(26L),(26R)に咬合すると共に、主ブレーキ(4
2)が入り操作されて左右のクローラ走行装置(24)に
制動が掛かる。そして、ブレーキペダル(43)を踏み込
み位置でフック部材(52)により固定することによっ
て、駐車が行えるのである。
次に、信地旋回終了時にブレーキペダル(43)を踏み
操作した場合について詳述する。例えば第5図及び第1
図に示すように、左サイドギヤ(21L)を左制動側ギヤ
(26L)に咬合させ、右サイドギヤ(21R)を伝動側ギヤ
(19)に咬合させた左信地旋回(操作レバー(39)は左
第2旋回位置(L2)に位置)の終了時に、静油圧式無段
変速装置(1)の停止操作を行って一時停止したとす
る。この場合には停止中及び再発進時の安全確保の為
に、操作レバー(39)を中立位置(N)に戻すと共に、
ブレーキペダル(43)を踏み操作しフック部材(52)で
固定しておくのである(操作レバー(39)を中立位置
(N)に戻すと可変リリーフ弁(36)が全開状態となっ
て、サイドブレーキ(28)が切り状態となる)。
しかしながら、操作レバー(39)を中立位置(N)に
戻さずに左第2旋回位置(L2)に残した状態でブレーキ
ペダル(43)を踏み操作すると、第5図の右サイドギヤ
(21R)が右制動側ギヤ(26R)に咬合する際に、前記
〔発明が解決しようとする課題〕の項目で述べたとお
り、各ギヤ歯の接触面での面圧が高くなって左右サイド
ギヤ(21L),(21R)が左右制動側ギヤ(26L),(26
R)から抜け難くなる。
以上の状態を防止する構成として第1図に示すよう
に、第2切換弁(35)からサイドブレーキ(28)への油
路に、切換弁(49)を設けている。この切換弁(49)は
サイドブレーキ(28)とタンク(51)とを連通させる第
1位置(49a)と、サイドブレーキ(28)とタンク(5
1)とを遮断する第2位置(49b)とを備えており、バネ
(49c)により第2位置(49b)側に付勢されている。そ
して、ブレーキペダル(43)を踏み操作すると切換弁
(49)が第1位置(49a)側に操作されるように、ブレ
ーキペダル(43)と切換弁(49)とを連係している。
これにより、主ブレーキ(42)の入り操作時にサイド
ブレーキ(28)が切り状態となって、左右サイドギヤ
(21L),(21R)と左右制動側ギヤ(26L),(26R)の
ギヤ歯における接触面での面圧は高くならない(前記
〔作用〕の項目参照)。
従って、前述の状態から操作レバー(39)を中立位置
(N)に戻しブレーキペダル(43)を戻し操作すると、
主ブレーキ(42)が切り状態になり切換弁(49)が第2
位置(49b)に戻されると共に、バネ(50)の付勢力で
左右サイドギヤ(21L),(21R)が伝動側ギヤ(19)側
にスライド操作されて、これに咬合するのである。
〔別実施例〕
第7図に示すように、油路(34)に開閉弁(13)(バ
ネ(13a)により閉側に付勢)を設けて、ブレーキペダ
ル(43)を踏み操作すると開閉弁(13)が開側に操作さ
れるように、ブレーキペダル(43)と開閉弁(13)とを
連係させた構造でもよい。
前記実施例ではブレーキペダル(43)の踏み操作時に
サイドブレーキ(28)を完全に切り操作したが、前記切
り弁(49)及び開閉弁(13)を設けないでブレーキペダ
ル(43)の踏み操作時に第1図の可変リリーフ弁(36)
を少し開側に操作して、サイドブレーキ(28)の制動力
を減少させる構造でもよい。
本発明はクローラ走行装置(24)を備えたものばかり
でなく、8輪車や6輪車等の装輪式の作業車にも適用で
きる。
尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を便利にする
為に符号を記すが、該記入により本発明は添付図面の構
造に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明に係る作業車の実施例を示し、第1図は油
圧シリンダ及び各制御弁の油圧回路図、第2図は直進状
態での左右サイドギヤ及び操作部等の正面図、第3図は
左右サイドギヤ用の操作部の斜視図、第4図は左右サイ
ドギヤ用の操作部及び油圧シリンダの正面図、第5図は
ミッションケースの縦断正面図、第6図はコンバインの
前半部の側面図、第7図は別実施例における油路回路図
である。 (19)……伝動側ギヤ、(21R),(21L)……サイドギ
ヤ、(24)……走行装置、(26R),(26L)……制動側
ギヤ、(28)……サイドブレーキ、(42)……主ブレー
キ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】左右一対の走行装置(24),(24)に動力
    を伝達する一対のサイドギヤ(21R),(21L)の各々
    を、伝動側ギヤ(19)との咬合位置と、サイドブレーキ
    (28)を備えた左右一対の制動側ギヤ(26R),(26L)
    との咬合位置とに亘ってスライド操作自在に支持し、前
    記両制動側ギヤ(26R),(26L)を連動連結する伝動系
    に制動を掛ける主ブレーキ(42)を設けると共に、前記
    主ブレーキ(42)の制動側への操作に伴って前記サイド
    ブレーキ(28)を切り又はサイドブレーキ(28)の制動
    力を減少操作する制御手段を備えてある作業車。
JP29162789A 1989-11-09 1989-11-09 作業車 Expired - Lifetime JPH0813656B2 (ja)

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