JPH0530511Y2 - - Google Patents

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JPH0530511Y2
JPH0530511Y2 JP1987055031U JP5503187U JPH0530511Y2 JP H0530511 Y2 JPH0530511 Y2 JP H0530511Y2 JP 1987055031 U JP1987055031 U JP 1987055031U JP 5503187 U JP5503187 U JP 5503187U JP H0530511 Y2 JPH0530511 Y2 JP H0530511Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 (イ) 産業上の利用分野 本考案は、コンバイン等の走行作業車における
制御装置に係り、詳しくはF・R無段変速操作手
段の操作により、走行用油圧クラツチを適時断接
し、かつ無段変速装置を増・減速制御するように
構成した制御装置に関する。
(ロ) 従来の技術 一般に、走行作業車例えばコンバインは、機体
の前進、後進を切換える前進、後進用油圧クラツ
チを備えており、オペレータの操作によりこれら
前進、後進用油圧クラツチをそれぞれ作動する油
圧アクチユエータに油圧ポンプからの圧油を適時
圧入し、前進用又は後進用油圧クラツチの摩擦板
を圧接・係合することにより、エンジンからの回
転を走行系に伝達している。
(ハ) 考案が解決しようとする問題点 しかし、上述した前進、後進用油圧クラツチ
は、それぞれの油圧アクチユエータに圧油を圧入
する際、油圧ポンプから送られる圧油をそのまま
該アクチユエータに圧入したのでは、高い圧力に
より該アクチユエータが急激に作動して前進又は
後進用油圧クラツチ接続時に不快なシヨツクが生
じる。このため、前進、後進クラツチ用油圧アク
チユエータを切換え操作する切換えバルブへの油
路にパルス幅変調バルブを接続し、該変調バルブ
の作動により前記油圧アクチユエータへの油圧を
徐々に上昇しながら圧入して、該油圧アクチユエ
ータを緩やかに作動し、これにより油圧クラツチ
を滑らかに接続して、前述した不快なシヨツクの
発生を防止する装置も考えられるが、エンジンの
回転が無段変速装置を介して走行系に伝達されて
いるため、例えば前進走行時に前進走行に切換え
るべくF・R無段変速レバーを前進域から後進域
に一気に操作した場合には、無段変速装置がまず
変速レバーの前進域での減速操作に対応して減速
作動されるが、変速レバーが既にニユートラル位
置を超えて後進域の増速側に操作されていること
により、無段変速装置は完全に減速作動されない
うちに今度は後進域での変速レバーの傾動位置に
対応して増速作動し、この状態において後進用油
圧クラツチが接続されてしまう。従つて、いかに
パルス幅変調バルブによりクラツチ接続時のシヨ
ツクを無くすように構成しても、無段変速装置の
増速中に接続されるクラツチは不快なシヨツクを
生じる虞れがある。
そこで、本考案は、パルス幅変調バルブによる
油圧クラツチの操作中には無段変速装置の増速作
動を規制するように構成し、もつて上述問題点を
解消した制御装置を提供することを目的とするも
のである。
(ニ) 問題を解決するための手段 本考案は、上述事情に鑑みなされたものであつ
て、例えば第1図及び第2図に示すように、F・
R無段変速操作手段24(第6図a参照)の操作
により、クラツチ用油圧アクチユエータ101,
103を作動して走行用油圧クラツチ36,37
(第9図参照)を適時断接すると共に、無段変速
装置59(第9図参照)を増速又は減速制御して
なる走行作業車1において、前記F・R無段変速
操作手段24に基づき、前記クラツチ用油圧アク
チユエータ101,103の圧力を徐々に高める
パルス幅変調バルブ93を設け、更に該パルス幅
変調バルブ93による走行用油圧クラツチ36,
37の操作中、前記F・R無段変速操作手段24
の操作位置にかかわらず、無段変速装置59の増
速作動を規制する増速規制手段94を配設したこ
とを特徴とするものである。
(ホ) 作用 上述構成の基づき、走行作業車1の例えば前進
走行時、進行方向を変えるべく該無段変速操作手
段24をそのニユートラル位置Nを超えて後進域
Rに一気に操作した際、無段変速装置59が減速
作動されかつ走行用油圧クラツチ36が切断され
た後、パルス幅変調バルブ93の作動によりクラ
ツチ用油圧アクチユエータ103への圧力が徐々
に高められるが、該変調バルブ93の作動中は増
速規制手段94によりF・R無段変速操作手段2
4の操作位置にかかわらず無段変速装置59がそ
の増速作動を規制されているため、走行用油圧ク
ラツチ37は不快なシヨツクを発生することなく
滑らかに接続される。
(ヘ) 実施例 以下、図面に沿つて、本考案をコンバインに適
用して具体化した実施例について説明する。
コンバイン1は、第10図に示すように、クロ
ーラ2に支持されている機体3を有しており、該
機体3の一側部には前方から運転席5、グレンタ
ンク6そしてエンジン7が配設され、また他側に
は自動脱穀装置が配設されている。更に、機体3
の前方には前処理部10が昇降自在に支持されて
おり、該前処理部10には多数のデイバイダー1
1、すき上げ装置、刈刃12及び穀稈搬送装置等
が配設されており、また運転席5の機体内方には
ミツシヨンケースが搭載されている。そして、運
転席5は機体フレーム上に運転席フレーム15が
固定されてなり、該フレーム15上における前方
部にはステツプ面16が固定されており、更に前
記フレーム15の後方部には、シートフレームを
介してシート19が配置されている。
一方、運転席フレーム15の前部上方には操作
台20が立設されており、該操作台20の上面は
操作パネル21になつている。更に、該操作パネ
ル21にはその右側方部にモノレバー22が立設
されていると共に、各種操作スイツチ、メータ及
び表示ランプが配設されており、また前記操作台
20の両側には手動サイドクラツチレバー23,
23がそれぞれ機体前後方向回動自在に、かつ通
常はストツパにより該回動が阻止されて設置され
ている。更に、運転席5の機体内側方に隣接して
設置されたサイド操作パネル14にはクランク状
のレバー溝14a(第6図b参照)が形成され、
かつ該レバー溝14aにはF・R無段変速レバー
24が立設されている。
また、前記コンバイン1に搭載されているミツ
シヨンケース26は、第9図に示すように、走行
系伝動部27、サイドクラツチ・ブレーキ装置2
9、走行駆動部30からなるメイントランスミツ
シヨン31を収納している。更に、走行系伝動部
27はそれぞれミツシヨンケース26に回転自在
に支持されたクラツチシヤフト32,33及びセ
ンタシヤフト35を有しており、該クラツチシヤ
フト32,33には前進用油圧クラツチ36及び
後進用油圧クラツチ37がそれぞれ設置され、更
に前記センタシヤフト35がこれらクラツチ3
6,37の中央下部に回転自在に配置されてい
る。また、前進用油圧クラツチ36及び後進用油
圧クラツチ37はそれぞれクラツチシヤフト3
2,33に固設したギヤ39,40を備えている
と共に、ギヤ41,42がそれぞれ回転のみ自在
に嵌合されている。更に、前記センタシヤフト3
5には小径ギヤ43及び大径ギヤ45が固設され
ており、該大径ギヤ45には前記ギヤ41,42
がそれぞれ噛合している。なお、前記シヤフト3
2の一端にはギヤ46がスプライン結合されてお
り、伝動上流側に回転自在に配置されたアイドル
ギヤ47に噛合されている。一方、サイドクラツ
チ・ブレーキ装置29は左右サイドクラツチCL,
CR及び左右サイドブレーキBL、BRを有してお
り、該左右サイドクラツチCL,CRは、ケース2
6に回転自在に設置された操向軸49に摺動のみ
自在に嵌合されたドツクギヤ50,50、及び操
向軸49の中間部分に回転自在に設置されたセン
タギヤ51から構成されている。そして、該セン
タギヤ51は前記ギヤ43に噛合されてエンジン
7の回転を伝達されており、ドツクギヤ50,5
0に適宜係合されることによりその回転を操向軸
49に伝達している。また、走行駆動部30はミ
ツシヨンケース26の下部から一端にスプロケツ
トSを固設した車軸52,52が左右に突出して
設けられており、更にこれら車軸52,52それ
ぞれの他端には大径ギヤ53,53が固設されて
いる。
また、該ミツシヨンケース26の上部には前処
理系駆動部55及び走行系副変速部56を収納し
ているサブミツシヨンケース57が一体に固定さ
れており、かつ該ケース57からは無段変速装置
59の被動側割プーリ60を支持しているメイン
シヤフト61が一端をケース57に回転自在に支
持されて突出している。一方、前記一体のミツシ
ヨンケース26及び57の上方には、第8図及び
第9図に示すように、カウンタケース62が配設
されており、該カウンタケース62にはカウンタ
シヤフト63が貫通して支持されていると共に、
その外側には油圧ポンプPが固設されている。更
に、カウンタシヤフト63はその一端に駆動側割
プーリ65が支持されており、該駆動側割プーリ
65は前記被動側割プーリ60との間に無端ベル
ト66が巻掛けられて無段変速装置59(第7図
参照)を構成している。また、シヤフト63はそ
の他端に伝動プーリ67が固設されかつ該伝動プ
ーリ67には無端ベルト69が巻掛けられてお
り、該ベルト69を介してエンジン7の回転を伝
達されている。なお、第9図中68はメインクラ
ツチ、及び第8図中70は駆動側割プーリ65の
幅を変えて無段変速装置59を増速、減速制御す
る無段変速用油圧アクチユエータであり、該アク
チユエータ70の作動トストロークはプーリポテ
ンシヨメータ71にて検出される。
また、前記F・R無段変速レバー24は、第6
図a,bに示すように、枢支ピン72にて機体前
後方向回動自在にされたレバープレート73に、
レバー部材24aをピン75にて機体横方向揺動
自在に支持しており、かつ該レバープレート73
における枢支ピン72のやや上方にはピン76が
立設・固定されていると共に、該ピン76は該枢
支ピン72と同軸上に設置したロータリスイツチ
77にプレート79を介して連動している。ま
た、前記レバープレート73の下方にはピン80
が立設・固定され、かつ該ピン80がアジヤスト
部80aを有する連動リンク80を介してレバー
ポテンシヨメータ81に連動しており、従つて
F・R無段変速レバー24はニユートラル位置N
にあることをロータリスイツチ77にて検知さ
れ、かつその増・減速時の傾動操作量をレバーポ
テンシヨメータ81にて検出される。
一方、第2図に示すように、機体3に搭載した
マイクロコンピユーター(以後マイコンという)
84は、ロータリスイツチ77のF側スイツチ7
7a,R側スイツチ77b、及びペダルクラツチ
スイツチ83等が入力インターフエース85を介
してCPU86の入力ポートD1,D2,D3,D4にそ
れぞれ接続されている。また、該CPU86には
レバーポテンシヨメータ81、シリンダポテンシ
ヨメータ71がそれぞれ接続されていると共に、
出力インターフエース87を介して前記前進用油
圧クラツチ36,後進用油圧クラツチ37をそれ
ぞれ切換え作動する前・後進用ソレノイドバルブ
88(第1図参照)の前進用ソレノイドバルブ8
9及び後進用ソレノイド90が接続され、かつ無
段変速装置59を増速、減速操作する無段変速用
切換えバルブの増速側ソレノイド91、減速側ソ
レノイド92及びパルス幅変調バルブ93がそれ
ぞれ接続されている。更に、CPU86には増速
規制手段94が設けられており、該増速規制手段
94は、パルス幅変調バルブ93が作動している
間は増速側ソレノイド91の作動を規制して無段
変速装置59の増速作動を停止しておくように構
成さえている。なお、該増速規制手段94による
規制の対象は無段変速装置59の増速作動であ
り、減速作動はその限りではない。また、CPU
86は、コンデンサ、IC95を介して電源に接
続されている。
ついで、第1図に沿つて、本考案による油圧回
路について説明する。
油圧ポンプPはフイルタFを介してタンクTに
連通していると共に、油路98を介して前・後進
用ソレノイドバルブ88に連通しており、更に該
ソレノイドバルブ88は前進用ソレノイド89及
び後進用ソレノイド90を備え、かつ油路100
を介して前進クラツチ用油圧アクチユエータ10
1に及び油路102を介して後進クラツチ用油圧
アクチユエータ103にそれぞれ連通している。
また、前記油路98に並列に接続した油路105
には前記パルス幅変調バルブ93及びリリーフバ
ルブ106とがそれぞれ並列に接続されている。
ついで、本考案に係るタイムチヤートを第5図
により説明する。
図中の横軸は時間経過を示しており、かつ縦軸
において、アはレバーポテンシヨメータ81によ
るF・R無段変速レバー24のレバー位置を示
し、イはロータリスイツチ77のオン、オフ作動
を示し、ウはプーリポテンシヨメータ71による
駆動側割プーリ65のプーリ幅、即ち無段変速用
油圧アクチユエータ70の作動ストロークを示
し、エは所定時間Tを等分したそれぞれの時間t
でのパルス幅変調バルブ93のオン作動がt1
t2,t3……だけ徐々に短くなる状態を示し、オは
前・後進用ソレノイドバルブ88のオン、オフ作
動を示し、カは前進クラツチ用油圧アクチユエー
タ101又は後進クラツチ用油圧アクチユエータ
103への油路100又は102の圧力変化を示
している。そして、F・R無段変速レバー24を
前進域F又は後進域Rにおいて傾動操作すると、
まずロータリスイツチ77がオン作動され(a)、
変速レバー24がニユートラル位置Nから外れた
ことが検知される(b)。すると、該検知に基づ
きマイコン84から信号が発信され、前・後進用
ソレノイドバルブ88がオン作動(c)すると共
にパルス幅変調バルブ93がおん作動し(d)、
タイマーがスタートする。そして、該タイマーに
てカウントする所定時間Tを等分した時間tのそ
れぞれにおいて、変調バルブ93はそのオン作動
時間をt1,t2,t3……ずつ次第に短くされ、これ
により前進クラツチ用油圧アクチユエータ101
又は後進クラツチ用油圧アクチユエータ103へ
の油圧が徐々に高められ(e)、時間T経過した
時点(f)で前進用油圧クラツチ36又は後進用
油圧クラツチ37は完全に接続され、かつパルス
幅変調バルブ93がオフ作動される。この時点
で、今度は無段変速用切換えバルブがオン作動
し、レバーポテンシヨメータ81にて検出される
変速レバー24の傾動操作位置に対応して無段変
速装置59が作動される(g)。なお、パルス幅
変調バルブ93の作動中には無段変速用切換えバ
ルブの増速側ソレノイド91の作動が規制される
ため、F・R無段変速レバー24の操作位置にか
かわらず無段変速装置59が増速作動することは
ない。
次に、本実施例の作用について説明する。
コンバイン1により刈取り等の作業を行う際、
F・R無段変速レバー24を例えば前進域Fにて
増速操作すると、まずロータリスイツチ77のF
側スイツチ77aがオンされ(S1)、該オン作動
の信号が入力インターフエース85を介して
CPU86に入力される。これに基づき、前・後
進用ソレノイドバルブ88の前進用ソレノイド8
9がオンされる(S2)。すると、ロータリスイツ
チ77のF側スイツチ77aがオン作動した時点
からタイマーがスタートされ(S3)、該タイマー
のカウントにより所定時間T経過するまでの間、
パルス幅変調バルブ93が時間Tを等分したそれ
ぞれの時間tでのオン作動時間をt1,t2,t3……
と次第に短くされながら作動し(S4)これによ
り前進クラツチ用油圧アクチユエータ101の圧
力が徐々に上昇されて前進用油圧クラツチ36が
滑らかに接続され、時間Tの経過に伴いパルス幅
変調バルブ93がオフされる(S5)。この場合、
時間Tが経過するまでの間、無段変速装置59は
CPU86の増速規制手段94によりF・R無段
変速レバー24の操作位置にかかわらずその増速
を停止されており、時間T経過の後、無段変速用
切換えバルブの増速側ソレノイド91がオンされ
て、無段変速用油圧アクチユエータ70が増速作
動する(S6)。そして、レバーポテンシヨメータ
81によるF・R無段変速レバー24の操作位置
の検出値と、プーリポテンシヨメータ71による
無段変速用油圧アクチユエータ70即ち駆動側割
プーリ65の作動幅の検出値とが比較され
(S7)、これら両ポテンシヨメータ81,71の
検出値が一致した時点で増速側ソレノイド91が
オフされて、無段変速装置59はその作動を停止
する(S8)。また、F・R無段変速レバー24が
後進域Rにおいて増速操作された際も、前述同様
に作動される。
一方、コンバイン1の例えば前進走行時に、進
行方向を切換えるべくF・R無段変速レバー24
を前進域Fからニユートラル位置Nを超えて後進
域R側に一気に傾動操作した場合、変速レバー2
4がニユートラル位置Nを超える際に、ロータリ
スイツチ77のR側スイツチ77bがオンされ
(S9)、これに基づき前・後進用ソレノイドバル
ブ88の後進用ソレノイド90がオンされる
(S10)。すると、R側スイツチ77bがオン作動
した時点からタイマーがスタートされ(S11)、
該タイマーのカウントにより所定時間T経過する
までの間、パルス幅変調バルブ93が前述同様に
次第にそのオン作動時間を短くされながら作動し
(S12)、これにより後進クラツチ用油圧アクチユ
エータ103の圧力を徐々に上昇する。この間、
無段変速装置59は増速規制手段94により、後
進域Rにおける無段変速レバー24の増速位置に
対応した増速作動を規制されており、従つて後進
用油圧クラツチ37は不快なシヨツクを生じるこ
となく滑らかに接続される。そして、時間Tの経
過に伴いパルス幅変調バルブ93がオフされ、こ
の時点から無段変速用切換えバルブの減速側ソレ
ノイド92がオンされて、無段変速用油圧アクチ
ユエータ70が増速作動する。更に、レバーポテ
ンシヨメータ81によるF・R無段変速レバー2
4の操作位置の検出値と、プーリポテンシヨメー
タ71による駆動側割プーリ65の作動幅の検出
値とが比較され、両ポテンシヨメータ81と71
の検出値が一致した時点で増速側ソレノイド91
がオフされて、無段変速装置59はその作動を停
止する。従つて、コンバイン1は後進域Rでの
F・R無段変速レバー24の操作位置に対応した
速度で走行する。また、コンバイン1の後進走行
中に、無段変速レバー24を後進域Rからニユー
トラル位置Nを超え前進域Fに向けて一気に傾動
操作した際も、前述同様に作動される。
また、第11図ないし第13図に沿つて、メイ
ンクラツチ68を断接するクラツチペダル107
により、該メインクラツチ68を滑らかに接続す
るように構成した他の実施例について説明する。
クラツチペダル107は、第11図に示すよう
に、スプリングにて第11図時計方向に付勢され
ていると共にその回動基部にてペダルクラツチス
イツチ83をオン・オフ作動するように構成され
ており、またクラツチペダル107の下方にはセ
フテイスイツチ109が設置されている。
そして、本実施例に係るタイムチヤートを第1
2図により説明すると、図中の横軸は時間経過を
示しており、かつ縦軸において、キはレバーポテ
ンシヨメータ81によるF・R無段変速レバー2
4のレバー位置を示し、クはロータリスイツチ7
7のオン、オフ作動を示し、ケはペダルクラツチ
スイツチ83のオン、オフ作動を示し、コはプー
リポテンシヨメータ71による駆動側割プーリ6
5の作動幅、即ち無断変速用油圧アクチユエータ
70の作動ストロークを示し、サはメインクラツ
チ用ソレノイドバルブのオン、オフ作動を示し、
シはメインクラツチ用油圧アクチユエータへの油
路に接続したパルス幅変調バルブのオン、オフ作
動を示し、スはメインクラツチ用油圧アクチユエ
ータへの圧力変化を示している。そして、F・R
無段変速レバー24を前進域F又は後進域Rにお
いて傾動操作すると、まずロータリスイツチ77
がオン作動され(i)、無段変速レバー24がニ
ユートラル位置Nから外れたことが検知される
(j)。すると、該検知に基づきマイコン84から
信号が発信され、メインクラツチ用ソレノイドバ
ルブがオン作動(k)すると共にパルス幅変調バ
ルブがオン作動し(l)、タイマーがスタートす
る。そして、該タイマーにてカウントする時間T
の間、変調バルブはオン、オフ作動を繰返すと共
にそのオン作動時間を次第に短くされ、これによ
りメインクラツチ用油圧アクチユエータへの油圧
が徐々に高められ(m)、時間T経過した時点
(n)でメインクラツチ68は完全に接続され、
かつパルス幅変調バルブがオフ作動される。この
時点で、今度は無段変速用切換えバルブがオン作
動し、レバーポテンシヨメータ81にて検出され
る無段変速レバー24の傾動操作位置に対応して
無段変速装置59が作動される(o)。そして、
無段変速装置59の作動にてコンバイン1が走行
している際、緊急停止等によりクラツチペダル1
07が踏圧されると、オン状態のペダルクラツチ
スイツチ83がオフ作動され(p)、これに基づ
き無段変速装置59が減速作動され(q)、かつ
パルス幅変調バルブがオン作動したままの状態に
される(r)。これにより、メインクラツチ用油
圧アクチユエータへの圧力が一気に0Kg/cm2まで
落とされ(s)メインクラツチ68は切断され
る。更に、再び走行するためクラツチペダル10
7を離してペダルクラツチスイツチ83をオンす
ると(t)、これに基づきパルス幅変調バルブが
前述同様に作動し始める。この際、油圧アクチユ
エータへの油圧は完全に0Kg/cm2の状態(u)か
ら徐々に上昇されるため、メインクラツチ68は
滑らかに接続される。
従つて、コンバイン1が例えば前進走行してい
る際、オペレータによるクラツチペダル107が
踏圧されると、ペダルクラツチスイツチ83がオ
フ作動してパルス幅変調バルブ93がオン作動さ
れたままの状態となり(S14)、メインクラツチ
用油圧アクチユエータへの圧油がアンロードされ
て圧力を0Kg/cm2まで落とされ、同時に無段変速
装置59も減速作動される。そして、再び走行す
るためクラツチペダル107を離してペダルクラ
ツチスイツチ83をオンすると、タイマーがスタ
ートし該タイマーにてカウントされる時間Tを、
パルス幅変調バルブがそのオン作動時間を徐々
に、短くされながら作動する(S16)。この場合、
メインクラツチ用油圧アクチユエータへの圧力は
0Kg/cm2から徐々に上昇され、メインクラツチ6
8は不快なシヨツクを生じることなく一層滑らか
に接続される。さらに、時間Tが経過してメイン
クラツチ68が完全に接続されるとパルス幅変調
バルブがオフ作動されると共に無段変速装置59
が再び増速作動され、コンバイン1は再び前進走
行される。また、コンバイン1の後進走行時にク
ラツチペダル107を踏圧した場合も、前述した
前進走行時同様に作動される。
(ト) 考案の効果 以上、説明したように、本考案によれば、F・
R無段変速操作手段24に基づき、クラツチ用油
圧アクチユエータ101又は103の圧力を徐々
に高めるパルス幅変調バルブ93を設けたので、
走行用油圧クラツチ36又は37を不快なシヨツ
クを生じることなく滑らかに接続することがで
き、オペレータによる操作フイーリングを向上す
ることができる。更に、パルス幅変調バルブ93
による走行用油圧クラツチ36又は37の操作
中、F・R無段変速操作手段24の操作位置にか
かわらず、無段変速装置59の増速作動を規制す
る増速規制手段94を配設したので、例えば走行
中に進行方向を変えるべくF・R無段変速操作手
段24を前進域Fから後進域Rの増速側に又は後
進域Rから前進域Fの増速側に一気に操作した場
合でも、クラツチ接続中に無段変速装置59の増
速作動が確実に規制されることにより、走行用油
圧クラツチ36又は37を一層滑らかに接続する
ことができ、発進時のシヨツクをさらに確実に防
止することができる。
また、走行用油圧クラツチが前進用油圧クラツ
チ36又は後進用油圧クラツチ37であると、メ
インクラツチを接続したままの状態でもこれら両
油圧クラツチ36,37を作動するだけで滑らか
な駆動の伝達と前後進の切換えを行うことがで
き、装置の構造を簡単にすることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る油圧回路を示す図、第2
図はその電気回路図、第3図はその作動を示すフ
ローチヤート。第4図aは無段変速装置の作動を
示すフローチヤート、第4図bは走行制御を示す
フローチヤート、第5図は本考案のタイムチヤー
トを示す図、第6図aはF・R無段変速レバーを
示す正面図、第6図bはその側面及びレバー溝を
示す図、第7図は無段変速装置を示す側面図、第
8図はカウンタケースを示す断面図、第9図は伝
動系統を示す図、第10図はコンバイン全体を示
す側面図、第11図は他の実施例を示すクラツチ
ペダルの側面図、第12図はそのタイムチヤート
を示す図である。そして、第13図はその作動を
示すフローチヤートである。 1……走行作業車(コンバイン)、24……
F・R無段変速操作手段(レバー)、36,37
……走行用油圧クラツチ(前進用油圧クラツチ、
後進用油圧クラツチ)、59……無段変速装置、
93……パルス幅変調バルブ、94……増速規制
手段、101,103……クラツチ用油圧アクチ
ユエータ(前進クラツチ用油圧アクチユエータ、
後進クラツチ用油圧アクチユエータ)。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) F・R無段変速操作手段の操作により、クラ
    ツチ用油圧アクチユエータを作動して走行用油
    圧クラツチを適時断接すると共に、無段変速装
    置を増速又は減速制御してなる走行作業車にお
    いて、 前記F・R無段変速操作手段に基づき、前記
    クラツチ用油圧アクチユエータの圧力を徐々に
    高めるパルス幅変調バルブを設け、 更に該パルス幅変調バルブによる前記走行用
    油圧クラツチの操作中、前記F・R無段変速操
    作手段の操作位置にかかわらず、前記無段変速
    装置の増速作動を規制する増速規制手段を配設
    したことを特徴とする、 走行作業車における制御装置。 (2) 前記走行用油圧クラツチが、前進用油圧クラ
    ツチ又は後進用油圧クラツチである実用新案登
    録請求の範囲第1項記載の走行作業車における
    制御装置。
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