JPH0549506B2 - - Google Patents

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JPH0549506B2
JPH0549506B2 JP18852287A JP18852287A JPH0549506B2 JP H0549506 B2 JPH0549506 B2 JP H0549506B2 JP 18852287 A JP18852287 A JP 18852287A JP 18852287 A JP18852287 A JP 18852287A JP H0549506 B2 JPH0549506 B2 JP H0549506B2
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JP
Japan
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parking brake
inching
clutch
reverse
valve
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JP18852287A
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Koji Uehashi
Kazumasa Yoshizawa
Yoshihiro Kawamura
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Mitsubishi Agricultural Machinery Co Ltd
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Mitsubishi Agricultural Machinery Co Ltd
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  • Control Of Driving Devices And Active Controlling Of Vehicle (AREA)
  • Regulating Braking Force (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (イ) 産業上の利用分野 本発明は、コンバイン等の作業車輌における駐
車ブレーキ装置に係り、詳しくは、油路に設置し
たインチングバルブにより、駐車ブレーキの制
動・作動を滑らかに行うように構成した駐車ブレ
ーキ装置に関する。
(ロ) 従来の技術 従来、作業車輌例えばコンバインにおける駐車
ブレーキ装置は、サイドクラツチ・ブレーキ装置
のブレーキとは別に設けたブレーキが使用されて
おり、該ブレーキはサイドクラツチを切断した状
態において制動・作動するように構成されてい
る。また、サイドクラツチ・ブレーキ装置のブレ
ーキを駐車用ブレーキとして兼用するものも案出
されているが、該ブレーキもまた同様に、サイド
クラツチを切断した状態で制動・作動するように
構成されている。
しかし、上述した駐車ブレーキ装置は、いずれ
もサイドクラツチ・ブレーキ装置のサイドクラツ
チが切断されてからブレーキが制動・作動される
ため、駐車ブレーキを解除して機体を発進する際
には、サイドクラツチのドツクギヤが再び接続さ
れてから走行開始するので、その都度不快な衝
撃・振動が発生して、オペレータによる操作フイ
ーリングが悪くなる虞れがある。更に、駐車ブレ
ーキを制動・作動するには、オペレータがその都
度手動等にて操作しなければならず、これにより
その操作が面倒なものになつている。
そこで、本出願人により、前進用、後進用の油
圧クラツチをサイドクラツチ・ブレーキ装置の伝
動上流側に配置し、かつ該サイドクラツチ・ブレ
ーキ装置のブレーキのみを直接制動・作動し得る
ように油圧アクチユエータをけ、更にF・R無段
変速レバーのニユートラル操作に基づき、前進
用・後進用の両油圧クラツチを切断すると共に、
前記油圧アクチユエータを作動して、サイドクラ
ツチを接続したままの状態でブレーキのみを制
動・作動するように構成した駐車ブレーキ装置が
提案されている(未公開)。
(ハ) 発明が解決しようとする問題点 しかし、上述した本出願人により提案されてい
る駐車ブレーキ装置は、F・R無段変速レバーが
ニユートラル操作された際、直ちに駐車ブレーキ
の制動・作動が行われるため、車輌の走行速度が
大きい場合には急ブレーキが掛かつてしまい、運
転者が振り落される等の危険を招来する虞れがあ
る。
そこで、本発明は、駐車ブレーキを、インチン
グバルブの作動により滑らかに制動・作動するよ
うに構成し、もつて上述問題点を解消した駐車ブ
レーキ装置を提供することを目的とするものであ
る。
(ニ) 問題を解決するための手段 本発明は、上述事情に鑑みなされたものであつ
て、例えば第1図に示すように、油路b,96に
インチングバルブ77を介設し、かつ該インチン
グバルブ77を制御するインチング制御手段78
を設け、無段変速操作手段24のニユートラル操
作に基づき、該インチング制御手段78によりイ
ンチングバルブ77を作動して、前記油路b,9
6の油圧を徐々に上昇し、駐車ブレーキBRを滑
らかに制動・作動するように構成したことを特徴
とするものである。
(ホ) 作用 上述構成に基づき、作業車輌1の走行時、無段
変速操作手段24をニユートラル位置に操作する
と、インチング制御手段78によりインチングバ
ルブ77が作動される。これにより、油路b,9
6の油圧が徐々に高められて駐車ブレーキ用油圧
アクチユエータ54を作用するため、駐車ブレー
キBRは滑らかに制動・作動される。
(ヘ) 実施例 以下、図面に沿つて、本発明による実施例につ
いて説明する。
コンバイン1は、第9図に示すように、クロー
ラ2に支持されている走行機体3を有しており、
該機体3の一側には前方から運転席5、グレンタ
ンク6及びエンジン7が配設されている。更に、
機体3の前方には前処理部9が昇降自在に支持さ
れており、該前処理部9には機体略々全幅に亘つ
て多数のデイバイダ10…が配設され、更に刈刃
11及び搬送装置等が設置されている。一方、運
転席5には、その前方に操作台12が立設されて
おり、かつその後方にはシートフレームを介して
運転シート15が設置されている。また、操作台
12には上方に突出してモノレバー16が左右方
向揺動自在に配設されており、更にその上面に各
種計器類、左右の予備のサイドクラツチレバー1
7,17が設置されており、また運転席5の機体
内側方に隣接して配置したサイド操作パネルに
は、油圧レバー18及びF・R無段変速レバー2
4が配設されている。
更に、コンバイン1に搭載したミツシヨンケー
ス19は、第7図に示すように、走行系伝動部2
0、サイドクラツチ・ブレーキ装置21、走行駆
動部22からなるメイントランスミツシヨン23
を有している。また、ミツシヨンケース19の上
部にはサブミツシヨンケース25が固定されてお
り、該ケース25には前処理伝動部26及び走行
系副変速部27が内蔵され、かつ該ケース25か
らは無段変速装置を構成する被動側割プーリ29
を支持しているメインシヤフト30が一端を回動
自在に支持されて突出している。
そして、前記走行系伝動部20は、それぞれミ
ツシヨンケース19に回転自在に支持されたクラ
ツチシヤフト31,32及びセンタシヤフト33
を有しており、該クラツチシヤフト31,32に
は前進用油圧クラツチ35及び後進用油圧クラツ
チ36がそれぞれ設置されている。
また、前記サイドクラツチ・ブレーキ装置21
は、左右サイドクラツチCL,CR、左右サイドブ
レーキBL,BRを有しており、該左右サイドクラ
ツチCL,CRは、ケース19に回転自在に設置し
た左右操向軸37,37それぞれの一端に摺動の
み自在に嵌合したドツクギヤ39,39、及び該
操向軸37,37の中間部分に回転自在に設置し
たセンタギヤ40から構成されている。そして、
該センタギヤ40は小径ギヤ41に噛合してエン
ジン7からの回転を伝達されており、左右ドツク
ギヤ39,39に適宜係合されることによりその
回転を左右操向軸37,37に伝達している。ま
た、センタギヤ40はセンタ軸42と一体に形成
されかつ該センタ軸42は、左右操向軸37,3
7のそれぞれに同心状に形成した摺動溝37a,
37aに亘つて回転自在に嵌挿されている。更
に、前記左右サイドブレーキBL,BRをそれぞれ
収納している左右ブレーキ室431,43rに
は、その外方に、オペレータによるブレーキ操作
に連動して回動するように構成したアーム45
1,45rがそれぞれ設置され、かつブレーキ室
431,43rの内側には該アーム451,45
rの回動に連動してサイドブレーキBL,BRの多
板を押圧するボール部材46,46がそれぞれ設
置されている。
一方、前記右ブレーキ室43rには、第8図に
示すように、シリンダ47にピストン49が摺動
自在に嵌合され、かつ該ピストン49は、ハウジ
ング50に形成した油路51から圧入される圧油
により該ハウジング50から離間する方向に摺動
し、多数の摩擦板52を圧接してサイドブレーキ
BRを駐車ブレーキとして制動・作動するように
構成されており、前記シリンダ47とピストン4
9とで駐車ブレーキ制動・作動用の油圧アクチユ
エータ54を構成している。また、前記シリンダ
47は、その径を大きく形成されていると共にス
トロークを短く形成されているため、圧入するオ
イルの流量が少なくかつその圧力が小さくても大
きな力を応答よくブレーキに作用することができ
る。なお、ピストン49の中央部分はリターンス
プリング53により摩擦板52から離間する方向
に付勢されている。
一方、第2図に示すように、走行機体3に搭載
したマイクロコンピユータ(以後マイコンとい
う)55は、F側、R側走行用スイツチ56,5
7、ペダルクラツチスイツチ59及び副変速スイ
ツチ60が入力インターフエイス61を介して
CPU62の入力ポートに接続されている。また、
該CPU62には、レバーポテンシヨメータ63、
車速検知用ポテンシヨメータ65がそれぞれ接続
されていると共に、出力インターフエイス66を
介して、無段変速用電磁切換えバルブ67(第1
図参照)を作動するソレノイド69,70、前・
後進用油圧クラツチ35,36切換え用の前・後
進用電磁切換えバルブ71を作用するソレノイド
72,73、駐車ブレーキ用電磁切換えバルブ7
5を作動するソレノイド67、インチングバルブ
77を作動するソレノイド79がそれぞれ接続さ
れている。更に、前記CPU62にはインチング
制御手段78が設けられており、該制御手段78
は、F側、R側走行用スイツチ56,57からの
信号に基づき、前進用油圧クラツチ35も後進用
油圧クラツチ36も接続されていない状態におい
て、駐車ブレーキ用電磁切換えバルブ75のソレ
ノイド76に制御信号を発信して該バルブ75を
作動し、かつインチングバルブ77を作動して駐
車ブレーキ用油圧アクチユテータ54への油圧を
徐々に上昇し、駐車ブレーキBRを滑らかに作動
するように構成されている。更に、インチング制
御手段78は、車速検知用ポテンシヨメータ65
等にて検出した車輌速度に対応して、該車輌速度
が大きい場合には前記駐車ブレーキBRを比較的
ゆつくり制動・作動し、また車輌速度が小さい場
合には駐車ブレーキBRを速やかに制動・作動す
るための制御信号を発信する。
即ち、第3図に示すように、インチング制御手
段78からインチングバルブ77のソレノイド7
9に発進される制御信号は、F・R無段変速レバ
ー24をニユートラル位置に操作した際の車輌速
度Vによつてパルス幅への継続時間tを変化さ
せ、第3図bに示すように、車輌速度Vが大きい
場合にはそれに伴い継続時間tを長くし、また車
輌速度Vが小さい場合にはそれに伴い継続時間t
を短くすると共に、同時にインチングバルブ77
のオン作動時間TON1…の変化幅TX(TON2−TON1
を変化するように構成している。従つて、第3図
cに示すように、車輌速度が大の時には該変化幅
TXを小さくし、又車輌速度が小の時には該変化
幅TXが大きくなるように設定して、T時間ごと
のオン作動時間TON1…が次第に短くなるように、
即ちデユーテイ比(TON/T)が徐々に小さくな
るように構成されている。
なお、駐車ブレークBRを作動する際には、
F・R無段変速レバー24のニユートラル操作に
伴い、例えば駐車ブレーキ用電磁切換えバルブ7
5の作動動に先立つてインチングバルブ77を作
動し始め、これにより定圧側主油路bの油圧をあ
る程度即ち摩擦板52が接触を開始してブレーキ
力を作動する直前の油圧まで高めておき、前記電
磁切換えバルブ75が作動した場合にアクチユエ
ータ54が駐車ブレーキBRの多板を軽く接触す
る位置まで直ちに作動し、その状態から更に油圧
を上昇して摩擦板を迅速かつ滑らかに圧接し得る
ように構成してもよい。
また、第1図は、本コンバインの各作動機器を
作動する油圧回路を示す図であり、油圧ポンプP
は油路80に介設されたフローデイバイダ81に
フイルター82を介して連通しており、該フロー
デイバイダ81は油路80を、圧油の高圧側を構
成する可変圧側主油路aと低圧側を構成する定圧
側主油路bとに分流している。そして、該可変圧
側主油路aには、グレンタンク用切換えバルブ8
3が介設されており、更に前処理部上げ用バルブ
85、前処理部下げ用バルブ86、サンドクラツ
チ用電磁切換えバルブ87、無段変速用電磁切換
えバルブ67及びサイドブレーキ用電磁切換えバ
ルブ89がそれぞれ並列に接続されており、更に
これらバルブ83,85,86,87,67,8
9にはそれぞれグレンタンク用アクチユエータ9
0、前処理用アクチユエータ91、左右サイドク
ラツチ用アクチユエータ921,92r、無段変
速用アクチユエータ93及び左右サイドブレーキ
用アクチユエータ951,95rが配設されてい
る。
また、定圧側主油路bには、それぞれ前進クラ
ツチ用油圧アクチユエータFA、後進クラツチ用
油圧アクチユエータRAを切換え操作する前・後
進クラツチ用電磁切換えバルブ71が接続され、
かつ定圧側主油路bから分岐した分岐油路96に
は、前記駐車ブレーキ用電磁切換えバルブ75及
び該切換えバルブ75を介して駐車ブレーキ用油
圧アクチユエータ54が接続されていると共に、
インチングバルブ77、リリーフバルブ97が並
列に接続されており、F・R無段変速レバー24
の前・後進の切換えに基づき、前・後進用電磁切
換えバルブ71が作動して前進クラツチ用油圧ア
クチユエータFA、後進クラツチ用油圧アクチユ
エータRAを作動する際、前記インチングバルブ
77がインチング制御されて、該前進クラツチ用
油圧アクチユエータFA、後進クラツチ用油圧ア
クチユエータRAを徐々に伸長して、前進用クラ
ツチ又は後進用クラツチの多板を滑らかに接触
し、クラツチ及びスムーズに接続されるように構
成している。なお、図中99はアンロード用バル
ブである。
次いで、本発明に係るタイムチヤートを第4図
により説明する。
図中の横軸は時間経過を示しており、かつ縦軸
において、(ア)、(イ)は前進、後進時に検知するF側
走行スイツチ56、R側走行スイツチ57それぞ
れの作動を示し、(ウ)は車速検知用ポテンシヨメー
タ65による車輌速度の検知を示し、(エ)は副変速
装置27の切換えを検知する副変速検知スイツチ
の作動を示し、(オ)は前・後進用電磁切換えバルブ
71の前進側のソレノイド72のオン、オフを示
し、(カ)は駐車ブレーキ用電磁切換えバルブ75の
オン、オフを示し、(キ)はインチングバルブ77の
オン、オフを示し、(ク)は駐車ブレーキBRのシリ
ンダ47内の圧力変化を示している。そして、副
変速装置27の高速側Hへの切換え状態において
(a)、F・R無段変速レバー24が前進域からニユ
ートラル位置に操作されてF側走行用スイツチ5
6がオフされると(b)、前・後進用電磁切換えバル
ブ71のソレノイド72がオフ作動される(c)。同
時に、駐車ブレーキ用電磁切換えバルブ75のソ
レノイド76がオンされるが(d)、この際、インチ
ングバルブ77がオンしてインチング作動するた
め(e)、駐車ブレーキBRのシリンダ47内の圧力
は滑らかに上昇され(f)、従つて駐車ブレーキBR
は不快なシヨツクを招くことなくスムーズに制
御・作動する。この場合、車速検知用ポテンシヨ
メータ65はF・R無段変速レバー24が高速側
V9からニユートラル操作されたことを検知し、
かつ副変速スイツチが高速側Hに切換えられてい
るので、これに基づきパルス幅変調の継続時間t1
が比較的長く設定され、駐車ブレーキBRはゆつ
くりと制動・作動される。また、副変速装置27
が引き続き高速側Hに切換えられている状態にお
いて、今度はF・R無段変速レバー24が速度
V5からニユートラル操作されると(g)、前回より
高速でないためパルス幅変調の継続時間t2は比較
的短く設定され、これにより駐車ブレーキBRは
前回に比して速やかに制動・作動される。更に、
副変速装置27が低速側に切換えられた状態にお
いて(h)、F・R無段変速レバー24を高速側V9
からニユートラル操作すると(i)、この場合、副変
速装置27が低速側Lに切換えられているためパ
ルス幅変調の継続時間t3は、前述した速度V9か
らのニユートラル操作時のパルス幅変調の継続時
間t1より短くされる。
本実施例は、以上のような構成よりなるので、
コンバイン1の走行中、F・R無段変速レバー2
4を前進域に傾動操作してF側走行用スイツチ5
6をオン作動すると(S1)、前・後進用電磁切換
えバルブ71のソレノイド72がオン作動される
と共に、車速検知用ポテンシヨメータ65及び副
変速スイツチにより検知される車輌速度に基づ
き、イチンング制御手段78にてパルス幅変調の
継続時間t、周期T、第1オンタイムTON1及び
変化幅TXがセツトされる(S2)。そして、該設定
されたパルス幅変調の継続時間tが経過しない間
は周期T、変化幅TXにてインチングバルブ77
がインチング制御され(S3)、これにより定圧側
主油路bの油圧が徐々に上昇されながら前進クラ
ツチ用アクチユエータFAに圧入され、前進用油
圧クラツチ35が滑らかに接続する。そして、パ
ルス幅変調の継続時間tが経過すると(S4)、こ
れに基づきインチングバルブ77の作動がオフさ
れる(S5)。
一方、F・R無段変速レバー24の後進域への
傾動操作により、R側走行用スイツチ57がオン
作動すると(S6)、前進操作時同様に前・後進用
電磁切換えバルブ71のソレノイド73がオン作
動されると共に、車速検知用ポテンシヨメータ6
5等により検知されるその時点での車輌速度に基
づき、インチング制御手段78にてパルス幅変調
の継続時間t、周期T、第1オンタイムTON1
び変化幅TXがセツトされる(S7)。そして、該設
定されたパルス幅変調の継続時間tが経過しない
間は周期T、第1オンタイムTON1及び変化幅TX
にてインチングバルブ77が制御され(S8)、こ
れにより定圧側主油路bの油圧が徐々に上昇され
ながら後進クラツチ用アクチユエータRAに圧入
され、後進用油圧クラツチ36が滑らかに接続さ
れ、パルス幅変調の継続時間tが経過すると
(S9)、これに基づきインチングバルブ77の作
動がオフされる(S10)。
また、無段変速レバー24のニユートラル操作
によりF側・R側走行用スイツチ56,57のい
ずれかがオフされると(S11)、前・後進用電磁
切換えバルブ71のソレノイド72及び73がオ
フされて、前進クラツチ用アクチユエータFA又
は後進クラツチ用アクチユエータRAから圧油が
ドレーンされ、前進用油圧クラツチ35又は後進
用油圧クラツチ36が解除される。なお、インチ
ング制御手段78により駐車ブレーキ用電磁切換
えバルブ75が作動されるのであるが、これに先
立ち、インチングバルブ77がインチング作動し
て分岐油路96の油圧をある程度高めておき、そ
の後、ソレノイド76をオンする。この際、F側
走行用スイツチ56又はR側走行用スイツチ57
のオフ作動、車速検知用ポテンシヨメータ65及
び副変速スイツチの検知に基づき、インチング制
御手段78にてパルス幅変調の継続時間t、周期
T、第1オンタイムTON1及び変化幅TXがセツト
されており(S12)、該設定されたパルス幅変調
の継続時間tが経過しない間は周期T、第1オン
タイムTON1及び変化幅TXにてインチングバルブ
77がインチング制御され(S13)、これにより
分岐油路96の油圧が、予め高められていた所定
油圧から更に上昇されながら駐車ブレーキ用油圧
アクチユエータ54に圧入される。従つて、駐車
ブレーキBRはその多板を軽く接触する位置まで
は素早く作動しかつその位置からは該多板を滑ら
かに制動・作動するため、畦の乗り越え時に変速
レバー24をニユートラル操作した際、走行機体
がずり落ちる等の不具合を防止することができ
る。そして、パルス幅変調の継続時間tが経過す
ると、これに基づきインチングバルブ77の作動
がオフされる(S14)。
(ト) 発明の効果 以上説明したように、本発明によれば、無段変
速操作手段24のニユートラル操作に基づく、イ
ンチング制御手段78によりインチングバルブ7
7を作動し、油路b,96の油圧を徐々に上昇し
て駐車ブレーキBRを滑らかに制動・作動するよ
うに構成したので、走行中に無段変速操作手段2
4をニユートラル操作しても、急ブレーキが掛か
つて運転者が振り落とされる等の危険を防止する
ことができ、安全性を向上することができる。更
に、前進及び後進クラツチ用油圧アクチユエータ
FA,RFと、駐車ブレーキ用油圧アクチユエータ
54を同一の油路bに設置したので、前進クラツ
チ35、後進クラツチ36非作動時の不必要な圧
油を有効に使用して駐車ブレーキBRを作動する
ことができる。
また、インチング制御手段78によるインチン
グバルブ77の作動時間が、車輌速度が小さい時
は短くかつ車輌速度が大きい時には長くなるよう
に構成すると、比較的高速の状態から停止する際
には、ゆつくりかつ滑らかに走行機体3を停止す
ることができ、比較的低速の状態にて停止する際
例えば板を上つたりする場合にニユートラル操作
した際には、駐車ブレーキBRを速やかに制動・
作動して、走行機体3が坂をずり下がる等の不具
合を防止することができる。
更に、油路bにフローデイバイダ81の定圧側
油圧が供給されてなると、走行系の重要な前進及
び後進クラツチ用油圧アクチユエータFA,RA
と駐車ブレーキ用油圧アクチユエータ54を、エ
ンジンの回転変動に影響されることなく安定して
使用することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る油圧回路を示す図、第2
図はその電気回路を示す図、第3図aはインチン
グバルブのパルス幅変調の継続時間、オン作動時
間及び周期を示す図、第3図bはパルス幅変調の
継続時間と車輌速度の相関を示す図、第3図cは
変化巾と車輌速度の相関を示す図、第4図は本発
明に係る作動を示すタイムチヤート、第5図a,
b及び第6図はそのフローチヤート、第7図はミ
ツシヨンケース全体を示す断面図、第8図は駐車
ブレーキ兼用のサイドブレーキを示す断面図であ
る。そして、第9図はコンバイン全体を示す側面
図である。 1……作業車輌(コンバイン)、24……無段
変速操作手段(F・R無段変速レバー)、35…
…前進クラツチ(前進用油圧クラツチ)、36…
…後進クラツチ(後進用油圧クラツチ)、54…
…駐車ブレーキ用油圧アクチユエータ、77……
インチングバルブ、78……インチング制御手
段、96……分岐油路、b……油路(定圧側主油
路)、BR……駐車ブレーキ(右サイドブレー
キ)、FA……前進クラツチ用油圧アクチユエー
タ、RA……後進クラツチ用油圧アクチユエー
タ。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 圧油を供給する油路に、前進クラツチ及び後
    進クラツチを作動する前進及び後進クラツチ用油
    圧アクチユエータと、駐車ブレーキを作動する駐
    車ブレーキ用油圧アクチユエータとを備え、かつ
    無段変速操作手段の前進域、後進域への操作に基
    づき前記前進又は後進クラツチを接続し、また前
    記無段変速操作手段のニユートラル操作に基づき
    前記駐車ブレーキを制動・作動してなる作業車輌
    であつて、 前記油路にインチングバルブを介設し、かつ該
    インチングバルブを制御するインチング制御手段
    を設け、前記無段変速操作手段のニユートラル操
    作に基づき、該インチング制御手段によりインチ
    ングバルブを作動して、前記油路の油圧を徐々に
    上昇し、前記駐車ブレーキを滑らかに制動・作動
    するように構成したことを特徴とする作業車輌に
    おける駐車ブレーキ装置。 2 前記インチング制御手段による前記インチン
    グバルブの作動時間が、車輌速度が小さい時は短
    くかつ車輌速度が大きい時には長くなるように構
    成した特許請求の範囲第1項記載の作業車輌にお
    ける駐車ブレーキ装置。 3 前記油路にフローデイバイダの定圧側油圧が
    供給されてなる特許請求の範囲第1項記載の作業
    車輌における駐車ブレーキ装置。
JP18852287A 1987-07-28 1987-07-28 Parking brake device for working vehicle Granted JPS6430862A (en)

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