JP3380966B2 - 移動作業機 - Google Patents
移動作業機Info
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- JP3380966B2 JP3380966B2 JP14181493A JP14181493A JP3380966B2 JP 3380966 B2 JP3380966 B2 JP 3380966B2 JP 14181493 A JP14181493 A JP 14181493A JP 14181493 A JP14181493 A JP 14181493A JP 3380966 B2 JP3380966 B2 JP 3380966B2
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- output shaft
- transmission
- friction plate
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- Non-Deflectable Wheels, Steering Of Trailers, Or Other Steering (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、機体の左右に走行装置
を備え、各走行装置を左右独立した変速装置に連動させ
たコンバイン等の移動作業機に関する。 【０００２】 【従来の技術】従来、この種の移動作業機は、左右の走
行装置を、エンジン駆動の油圧ポンプとこれに接続する
油圧モータをもつハイドロスタティック・トランスミッ
ション（hydrostatic transmission、以下ＨＳＴとい
う）と称す油圧式変速装置等に個別に連動させており、
左右の変速装置に備える変速レバー即ち一般にはＨＳＴ
の油圧ポンプに備える斜板角調節レバーの調節で、その
斜板角を左右揃えて左右の出力回転数を一致させること
により任意の速度で直進を、又、左右の斜板角を変える
ことにより任意の回転半径で旋回を、更に、左右の斜板
角を正逆に反転させて左右の回転を逆にすることにより
スピンターンを各々可能にしている。 【０００３】 【発明が解決しようとする課題】しかし、以上のもので
は、旋回時にも左右の走行装置に駆動力が伝達されて湿
田走行性が良く且つスピンターンが可能という利点があ
る反面、直進走行時において、左右の変速レバーの角度
即ち左右の斜板角を一致させていても、圃場状況や、コ
ンバインに具備するグレンタンク内の穀粒容量等によっ
て左右の車軸負荷が異なるのが通常であるため、左右の
車軸の実際の回転数は一致せず、直進性の維持が困難で
ある問題がある。 【０００４】本発明の主目的は、左右の走行装置を左右
独立した変速装置に連動させ、スピンターン等を可能に
した利点をそのまま生かしながら、直進性能を改善し、
圃場状況等に拘らず、その直進性の維持を容易に確保す
ることができる移動作業機を提供する点にある。 【０００５】 【課題を解決するための手段】そこで、上記目的を達成
するため、請求項１記載の発明は、機体の左右に配置さ
れた走行装置と、一側の走行装置に繋がる第一出力軸を
有する第一変速装置と、他側の走行装置に繋がる第二出
力軸を有する第二変速装置とを備えた移動作業機におい
て、前記第一出力軸に軸長方向への移動を可能に結合さ
れた可動摩擦板、第二出力軸に固定された固定摩擦板及
び前記可動摩擦板を固定摩擦板に押圧するピストンを有
し第一出力軸を第二出力軸に連結する連結機構と、前記
ピストンに油圧回路を介して接続された電磁切換弁と、
該電磁切換弁を切換えて第一出力軸及び第二出力軸の連
結／解除を操作する操作機構とを備えていることを特徴
とする。 【０００６】 【０００７】 【作用】請求項１記載の発明では、操作機構の操作で第
一出力軸と第二出力軸とを連結することにより、左右の
走行装置の回転数を揃えることができ、直進性を確保す
ることができる。一方、操作機構の操作で、両出力軸の
連結を解除すると、各出力軸は、各変速装置からの変速
制御により、任意の回転半径での旋回動作、回転数の反
転によるスピンターンが可能になる。 【０００８】 【０００９】 【実施例】図２は、移動作業機の一例としてコンバイン
を示し、機体９の下部左右にはクローラ式の走行装置８
１，８２（右側８１のみ図示）を備え、機体９の前部に
は刈取部７を、上部には扱胴を内装する扱室６１及び脱
穀した穀粒を蓄えるグレンタンク６２をもつ脱穀部６を
設けている。 【００１０】そして、図１に示すように、右側の走行装
置８１に具備する駆動輪８１ａを、第一油圧ポンプ１１
及び第一油圧モータ１２を有し、第一変速レバー５１に
よる第一斜板１３の角度調節で変速を行うＨＳＴから成
る第一変速装置１の第一出力軸１０に、複数のスプロケ
ット１４，１５，１６，１７，１８を介して連動させて
いる。同様に、左側の走行装置８２に具備する駆動輪８
２ａを、第二油圧ポンプ２１及び第二油圧モータ２２を
有し、第二変速レバー５２による第二斜板２３の角度調
節で変速を行うＨＳＴから成る第二変速装置２の第二出
力軸２０に、複数のスプロケット２４，２５，２６，２
７，２８を介して連動させている。尚、各油圧ポンプ１
１，２１は、入力軸３１及び入力プーリ３２を介してエ
ンジン３に連結している。 【００１１】以上の構成で、第一出力軸１０と第二出力
軸２０との突き合わせ部分に、第一出力軸１０にスプラ
イン結合する可動摩擦板４１と、第二出力軸２０に固定
する固定摩擦板４２と、操作ピストン４３とを備え、各
出力軸１０，２０を互いに連結させる連結機構４を設け
る。操作ピストン４３は、入力軸３１にスプロケット４
４，４５を介して連結する油圧ポンプ４６と、リリーフ
弁４７及び電磁切換弁４８をもつ油圧回路に接続してお
り、電磁切換弁４８の図示のポジションで、可動摩擦板
４１を固定摩擦板４２に押圧し、両出力軸１０，２０を
連結するようにしている。 【００１２】又、電磁切換弁４８に具備するソレノイド
４９の励磁回路５０を開閉する接点５０ａを有し、電磁
切換弁４８を切換えて各出力軸１０，２０の連結とその
解除とを操作する操作機構５を設ける。 【００１３】この場合、操作機構５は、接点５０ａを開
閉する専用のレバーやスイッチ等で構成してもよいが、
このものでは、第一斜板１３を操作する第一変速レバー
５１と、第二斜板２３を操作する第二変速レバー５２と
を利用して構成し、これら各変速レバー５１，５２と、
これらに設けるポテンショメータ５１ａ，５２ａの電位
が等しいときコンパレータ５４を介して制御リレー５５
をオンし、接点５０ａを閉じることにより連結指令を与
え、一方、ポテンショメータ５１ａ，５２ａの電位に差
があるとき制御リレー５５をオフし、接点５０ａを開く
ことにより連結の解除指令を与える制御器５３とで構成
している。 【００１４】こうして、各変速レバー５１，５２の変位
量を一致させることにより各出力軸１０，２０が連結さ
れて直進性が確保できる。一方、各変速レバー５１，５
２の変位量を変えることにより、各出力軸１０，２０の
連結が解除され、任意の回転半径で旋回させたり、各レ
バー５１，５２を中立位置から正逆に反転させることに
より、回転数を左右逆にし、スピンターンを行うことが
できる。 【００１５】 【発明の効果】以上、請求項１記載の発明によれば、左
右の走行装置を別々の第一変速装置，第二変速装置に連
動させ、スピンターンを可能にしながら、別途に操作レ
バーを設ける必要がなく、第一変速装置の第一変速レバ
ー，第二変速装置の第二変速レバーの操作で第一出力軸
と第二出力軸とを連結することにより、左右の走行装置
の回転数を揃えて直進性を確保でき、圃場条件等に拘ら
ず良好な走行制御が行える。 【００１６】
を備え、各走行装置を左右独立した変速装置に連動させ
たコンバイン等の移動作業機に関する。 【０００２】 【従来の技術】従来、この種の移動作業機は、左右の走
行装置を、エンジン駆動の油圧ポンプとこれに接続する
油圧モータをもつハイドロスタティック・トランスミッ
ション（hydrostatic transmission、以下ＨＳＴとい
う）と称す油圧式変速装置等に個別に連動させており、
左右の変速装置に備える変速レバー即ち一般にはＨＳＴ
の油圧ポンプに備える斜板角調節レバーの調節で、その
斜板角を左右揃えて左右の出力回転数を一致させること
により任意の速度で直進を、又、左右の斜板角を変える
ことにより任意の回転半径で旋回を、更に、左右の斜板
角を正逆に反転させて左右の回転を逆にすることにより
スピンターンを各々可能にしている。 【０００３】 【発明が解決しようとする課題】しかし、以上のもので
は、旋回時にも左右の走行装置に駆動力が伝達されて湿
田走行性が良く且つスピンターンが可能という利点があ
る反面、直進走行時において、左右の変速レバーの角度
即ち左右の斜板角を一致させていても、圃場状況や、コ
ンバインに具備するグレンタンク内の穀粒容量等によっ
て左右の車軸負荷が異なるのが通常であるため、左右の
車軸の実際の回転数は一致せず、直進性の維持が困難で
ある問題がある。 【０００４】本発明の主目的は、左右の走行装置を左右
独立した変速装置に連動させ、スピンターン等を可能に
した利点をそのまま生かしながら、直進性能を改善し、
圃場状況等に拘らず、その直進性の維持を容易に確保す
ることができる移動作業機を提供する点にある。 【０００５】 【課題を解決するための手段】そこで、上記目的を達成
するため、請求項１記載の発明は、機体の左右に配置さ
れた走行装置と、一側の走行装置に繋がる第一出力軸を
有する第一変速装置と、他側の走行装置に繋がる第二出
力軸を有する第二変速装置とを備えた移動作業機におい
て、前記第一出力軸に軸長方向への移動を可能に結合さ
れた可動摩擦板、第二出力軸に固定された固定摩擦板及
び前記可動摩擦板を固定摩擦板に押圧するピストンを有
し第一出力軸を第二出力軸に連結する連結機構と、前記
ピストンに油圧回路を介して接続された電磁切換弁と、
該電磁切換弁を切換えて第一出力軸及び第二出力軸の連
結／解除を操作する操作機構とを備えていることを特徴
とする。 【０００６】 【０００７】 【作用】請求項１記載の発明では、操作機構の操作で第
一出力軸と第二出力軸とを連結することにより、左右の
走行装置の回転数を揃えることができ、直進性を確保す
ることができる。一方、操作機構の操作で、両出力軸の
連結を解除すると、各出力軸は、各変速装置からの変速
制御により、任意の回転半径での旋回動作、回転数の反
転によるスピンターンが可能になる。 【０００８】 【０００９】 【実施例】図２は、移動作業機の一例としてコンバイン
を示し、機体９の下部左右にはクローラ式の走行装置８
１，８２（右側８１のみ図示）を備え、機体９の前部に
は刈取部７を、上部には扱胴を内装する扱室６１及び脱
穀した穀粒を蓄えるグレンタンク６２をもつ脱穀部６を
設けている。 【００１０】そして、図１に示すように、右側の走行装
置８１に具備する駆動輪８１ａを、第一油圧ポンプ１１
及び第一油圧モータ１２を有し、第一変速レバー５１に
よる第一斜板１３の角度調節で変速を行うＨＳＴから成
る第一変速装置１の第一出力軸１０に、複数のスプロケ
ット１４，１５，１６，１７，１８を介して連動させて
いる。同様に、左側の走行装置８２に具備する駆動輪８
２ａを、第二油圧ポンプ２１及び第二油圧モータ２２を
有し、第二変速レバー５２による第二斜板２３の角度調
節で変速を行うＨＳＴから成る第二変速装置２の第二出
力軸２０に、複数のスプロケット２４，２５，２６，２
７，２８を介して連動させている。尚、各油圧ポンプ１
１，２１は、入力軸３１及び入力プーリ３２を介してエ
ンジン３に連結している。 【００１１】以上の構成で、第一出力軸１０と第二出力
軸２０との突き合わせ部分に、第一出力軸１０にスプラ
イン結合する可動摩擦板４１と、第二出力軸２０に固定
する固定摩擦板４２と、操作ピストン４３とを備え、各
出力軸１０，２０を互いに連結させる連結機構４を設け
る。操作ピストン４３は、入力軸３１にスプロケット４
４，４５を介して連結する油圧ポンプ４６と、リリーフ
弁４７及び電磁切換弁４８をもつ油圧回路に接続してお
り、電磁切換弁４８の図示のポジションで、可動摩擦板
４１を固定摩擦板４２に押圧し、両出力軸１０，２０を
連結するようにしている。 【００１２】又、電磁切換弁４８に具備するソレノイド
４９の励磁回路５０を開閉する接点５０ａを有し、電磁
切換弁４８を切換えて各出力軸１０，２０の連結とその
解除とを操作する操作機構５を設ける。 【００１３】この場合、操作機構５は、接点５０ａを開
閉する専用のレバーやスイッチ等で構成してもよいが、
このものでは、第一斜板１３を操作する第一変速レバー
５１と、第二斜板２３を操作する第二変速レバー５２と
を利用して構成し、これら各変速レバー５１，５２と、
これらに設けるポテンショメータ５１ａ，５２ａの電位
が等しいときコンパレータ５４を介して制御リレー５５
をオンし、接点５０ａを閉じることにより連結指令を与
え、一方、ポテンショメータ５１ａ，５２ａの電位に差
があるとき制御リレー５５をオフし、接点５０ａを開く
ことにより連結の解除指令を与える制御器５３とで構成
している。 【００１４】こうして、各変速レバー５１，５２の変位
量を一致させることにより各出力軸１０，２０が連結さ
れて直進性が確保できる。一方、各変速レバー５１，５
２の変位量を変えることにより、各出力軸１０，２０の
連結が解除され、任意の回転半径で旋回させたり、各レ
バー５１，５２を中立位置から正逆に反転させることに
より、回転数を左右逆にし、スピンターンを行うことが
できる。 【００１５】 【発明の効果】以上、請求項１記載の発明によれば、左
右の走行装置を別々の第一変速装置，第二変速装置に連
動させ、スピンターンを可能にしながら、別途に操作レ
バーを設ける必要がなく、第一変速装置の第一変速レバ
ー，第二変速装置の第二変速レバーの操作で第一出力軸
と第二出力軸とを連結することにより、左右の走行装置
の回転数を揃えて直進性を確保でき、圃場条件等に拘ら
ず良好な走行制御が行える。 【００１６】
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明に係る移動作業機の構成を示す回路図。
【図２】同移動作業機の全体構造を示す斜視図。
【符号の説明】
１；第一変速装置、１０；第一出力軸、２；第二変速装
置、２０；第二出力軸、４；連結機構、５；操作機構、
５１；第一変速レバー、５２；第二変速レバー、５３；
制御器、８１，８２；走行装置、９；機体
置、２０；第二出力軸、４；連結機構、５；操作機構、
５１；第一変速レバー、５２；第二変速レバー、５３；
制御器、８１，８２；走行装置、９；機体
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(56)参考文献 特開 昭63−22770（ＪＰ，Ａ)
特開 平２−208166（ＪＰ，Ａ)
特開 昭50−156133（ＪＰ，Ａ)
特開 平４−271970（ＪＰ，Ａ)
実開 平３−54131（ＪＰ，Ｕ)
実開 昭50−118627（ＪＰ，Ｕ)
(58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名)
A01D 69/00
B62D 11/08
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項１】 機体の左右に配置された走行装置と、一
側の走行装置に繋がる第一出力軸を有する第一変速装置
と、他側の走行装置に繋がる第二出力軸を有する第二変
速装置とを備えた移動作業機において、前記第一出力軸
に軸長方向への移動を可能に結合された可動摩擦板、第
二出力軸に固定された固定摩擦板及び前記可動摩擦板を
固定摩擦板に押圧するピストンを有し第一出力軸を第二
出力軸に連結する連結機構と、前記ピストンに油圧回路
を介して接続された電磁切換弁と、該電磁切換弁を切換
えて第一出力軸及び第二出力軸の連結／解除を操作する
操作機構とを備えていることを特徴とする移動作業機。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14181493A JP3380966B2 (ja) | 1993-06-14 | 1993-06-14 | 移動作業機 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14181493A JP3380966B2 (ja) | 1993-06-14 | 1993-06-14 | 移動作業機 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06343332A JPH06343332A (ja) | 1994-12-20 |
| JP3380966B2 true JP3380966B2 (ja) | 2003-02-24 |
Family
ID=15300755
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP14181493A Expired - Fee Related JP3380966B2 (ja) | 1993-06-14 | 1993-06-14 | 移動作業機 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3380966B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP5808109B2 (ja) * | 2011-01-20 | 2015-11-10 | ヤンマー株式会社 | コンバイン |
| JP5775695B2 (ja) * | 2011-01-20 | 2015-09-09 | ヤンマー株式会社 | コンバイン |
| JP6429684B2 (ja) * | 2015-03-06 | 2018-11-28 | 株式会社クボタ | 収穫機の動力伝達装置及び収穫機 |
| JP6525834B2 (ja) * | 2015-09-18 | 2019-06-05 | 株式会社クボタ | 農作業機 |
-
1993
- 1993-06-14 JP JP14181493A patent/JP3380966B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH06343332A (ja) | 1994-12-20 |
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