JP3763756B2 - 作業機の操作構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、走行装置に伝動する静油圧式無段変速装置と、操向操作具とを備えるとともに、前記操向操作具を、その操作量を検出するセンサと、前記静油圧式無段変速装置を変速操作する操作機構と、前記センサの検出に基づいて前記操作機構の作動を制御する制御装置とを介して、前記静油圧式無段変速装置に連係してある作業機の操作構造に関する。
【0002】
【課題を解決するための手段】
〔構成〕
本発明のうちの請求項1記載の発明では、左右一対の走行装置に個別に伝動する一対の静油圧式無段変速装置と、変速操作具と、操向操作具とを備えるとともに、前記変速操作具及び前記操向操作具を、それらの操作量を各別に検出するセンサと、前記静油圧式無段変速装置を変速操作する操作機構と、前記各センサの検出に基づいて対応する前記操作機構の作動を制御する制御装置とを介して、前記静油圧式無段変速装置に連係してある作業機の操作構造において、前記操作機構を、前記静油圧式無段変速装置のポンプに連係された中立復帰形で複動式の油圧シリンダと、前記制御装置からの指令に基づいて前記油圧シリンダに対する作動油の流動状態を切り換える複数の電磁切換弁とから油圧式に構成するとともに、前記電磁切換弁は前記油圧シリンダに対して作動油を供給する供給油路に接続した作動油供給用の電磁切換弁と前記油圧シリンダ内の作動油をタンクに排出するドレン油路に接続した作動油排出用の常開形の電磁切換弁を備え、非通電状態では、前記作動油排出用の常開形の電磁切換弁が開状態となって前記油圧シリンダに連通接続された各給排油路を前記開状態となった作動油排出用の電磁切換弁を介してドレン油路に接続するように構成してある。
【0003】
〔作用〕
上記請求項1記載の発明によると、万が一走行中に制御装置や操作機構に対する電源が落ちてしまうと、作動油排出用の常開形の電磁切換弁が、油圧シリンダに対する各給排油路をドレン油路に接続して油圧シリンダから作動油を排出させるようになり、この排出作動に伴って油圧シリンダが中立位置に自動復帰するようになり、この復帰作動に連動して静油圧式無段変速装置が中立位置に操作されるようになる。
【0004】
〔効果〕
従って、走行中に制御装置や操作機構に対する電源が落ちた場合には、電源ダウンに伴って機体の走行を直ちに停止させることができるようになった。
【0005】
〔構成〕
本発明のうちの請求項2記載の発明では、上記請求項1記載の発明において、前記油圧シリンダに対する供給油路における前記電磁切換弁の上手側に安全弁を装備した。
【0006】
〔作用〕
上記請求項2記載の発明によると、中立復帰形の油圧シリンダの反力などで各電磁切換弁に設定圧以上の圧力が掛かることを回避できるようになる。
【0007】
〔効果〕
従って、設定圧以上の圧力が掛かることに起因した各電磁切換弁の破損を防止できる信頼性の高いものにすることができるようになった。
【0008】
【発明の実施の形態】
図1には作業機の一例である自脱形コンバインの全体側面が示されており、このコンバインは、走行装置の一例である左右一対のクローラ式走行装置1の駆動で走行する走行機体2の前部に、植立穀稈を刈り取って後方に向けて搬送する刈取搬送装置3を昇降可能に連結し、走行機体2に、刈取搬送装置3からの刈取穀稈を受け取って脱穀・選別処理を施す脱穀装置4と、脱穀装置4からの穀粒を貯留する穀粒タンク5とを搭載するとともに、穀粒タンク5の前方箇所に搭乗運転部6を形成することによって構成されている。
【0009】
図2〜4に示すように、このコンバインは、エンジン7からの動力を、ベルトテンショ
ン式の主クラッチ8を介してミッションケース9の入力軸10に伝達し、この入力軸10から無段変速装置11の一例である走行用の一対の静油圧式無段変速装置11と作業用の静油圧式無段変速装置12とに分配伝達し、走行用の一方の静油圧式無段変速装置11による変速後の動力を、左側のギヤ式変速装置13を介して左側のクローラ式走行装置1に伝達し、走行用の他方の静油圧式無段変速装置11による変速後の動力を、右側のギヤ式変速装置13を介して右側のクローラ式走行装置1に伝達し、作業用の静油圧式無段変速装置12による変速後の動力を、ベルトテンション式の刈取クラッチ14を介して刈取搬送装置3に伝達するように構成されている。つまり、左右のクローラ式走行装置1は、対応する走行用の静油圧式無段変速装置11を介して伝達されるエンジン7からの動力で個別に駆動されるようになっている。
【0010】
左右のギヤ式変速装置13の間には、それらの伝動軸15同士を断続させることで、左右のクローラ式走行装置1を等速駆動する状態と左右のクローラ式走行装置1の作動を許容する状態とに切り換える多板式の油圧クラッチ16が介装されている。
【0011】
図4に示すように、ミッションケース9は、左右に分離可能な2分割構造で、左右のギヤ式変速装置13や油圧クラッチ16などを内装するとともに、その左側の側壁17の一部が外方に向けて膨出することによって、走行用の各静油圧式無段変速装置11と作業用の静油圧式無段変速装置12とを収納する凹部18を有するように形成されている。走行用の各静油圧式無段変速装置11及び作業用の静油圧式無段変速装置12は、ミッションケース9の凹部18に、走行用としてのアキシャル形のピストンポンプ19とピストンモータ20とを2基ずつ収容し、作業用としてのアキシャル形のピストンポンプ21とピストンモータ22とを1基ずつ収容し、それらの対応するピストンポンプ19,21とピストンモータ20,22とを接続する油路が形成されたポートブロック23を左側の側壁17に連結して凹部18を閉塞することによって構成されている。
【0012】
つまり、ミッションケース9の側壁17を各静油圧式無段変速装置11,12のケーシングに有効利用することから、部品点数や製造コストの削減を図れるようになり、又、側壁17の凹部18を利用して各静油圧式無段変速装置11,12を構成することで、各静油圧式無段変速装置11,12がミッションケース9の内方に大きく入り込むようになって、それらの配設に要する空間が小さくなることから、コンバイン全体としての小型化を図れるようになっている。
【0013】
図1に示すように、搭乗運転部6には、変速操作具24の一例である前後方向に揺動操作可能な単一の主変速レバー24、前後方向に揺動操作可能な単一の副変速レバー25、及び、操向操作具26の一例である左右方向に揺動操作可能な単一の操向レバー26、などが装備されている。
【0014】
図5〜8に示すように、主変速レバー24及び操向レバー26は、それらの操作量を各別に検出する回転式のポテンショメータからなる主変速用と操向用の各センサ27,28、走行用の各静油圧式無段変速装置11のトラニオン軸29を操作する主変速・操向兼用の操作機構30、及び、2つのセンサ27,28の検出に基づいて操作機構30の作動を制御する制御装置31を介して、走行用の各静油圧式無段変速装置11に連係されている。又、制御装置31は、直進・旋回切り換え用の操作機構32を介して油圧クラッチ16に連係されている。
【0015】
主変速・操向兼用の操作機構30は、対応するトラニオン軸29に連動連結された2基の中立(零速位置)復帰形で複動式の油圧シリンダ(油圧アクチュエータの一例)33と、制御装置31からの指令に基づいて対応する油圧シリンダ33に対する作動油の流動状態を切り換える複数の電磁切換弁としての8基の2ポート電磁切換弁34とから油圧式に
構成されている。直進・旋回切り換え用の操作機構32は、制御装置31からの指令に基づいて油圧クラッチ16に対する作動油の流動状態を切り換える単一の電磁切換弁32によって油圧式に構成されている。
【0016】
制御装置31は、主変速用のセンサ27により主変速レバー24の操作量が検出されると、その操作量に基づいて、走行用の各静油圧式無段変速装置11のトラニオン軸29が主変速レバー24の操作位置に対応する操作位置に位置する状態となるように、各操作機構30の作動を制御するように構成されており、この主変速レバー24の操作量に基づく制御装置31の制御作動で、前後進の切り換えと無段階の変速操作とを行うことができ、もって、所望の速度での前方直進状態や後方直進状態を容易に現出できるようになっている。
【0017】
又、操向用のセンサ28により操向レバー26の操作量が検出されると、その検出に基づいて、操向レバー26の操作領域に対応する側の走行用の静油圧式無段変速装置11のトラニオン軸29が、主変速レバー24の操作位置に基づく操作位置から低速側の操作領域内での操向レバー26の操作位置に対応する操作位置に位置する状態となるように、操向レバー26の操作領域に対応する側の操作機構30の作動を制御するように、又、操向レバー26が中立位置に位置する状態では、油圧クラッチ16に作動油が供給されて左右のギヤ式変速装置13の伝動軸15同士が接続される状態となり、操向レバー26が中立位置に位置しない状態では、油圧クラッチ16から作動油が排出されて左右のギヤ式変速装置13の伝動軸15同士が遮断される状態となるように、電磁切換弁32の作動を制御するように構成されており、この操向レバー26の操作量に基づく制御装置31の制御作動で、直進状態から所望の旋回状態を容易に現出できるようになっている。
【0018】
走行用の各静油圧式無段変速装置11には、それらの出力回転速度を検出して制御装置31に出力するポテンショメータからなる走行用のフィードバックセンサ35が装備されている。一方、制御装置31は、主変速用と操向用の各センサ27,28からの検出に基づいて算出した走行用の各静油圧式無段変速装置11の目標出力回転速度と、各フィードバックセンサ35により検出された走行用の各静油圧式無段変速装置11の出力回転速度とが合致するように、各操作機構30の作動を補正するフィードバック制御を行うように構成されている。
【0019】
尚、走行用のフィードバックセンサ35としては、対応する静油圧式無段変速装置11のトラニオン軸29の操作角を検出して制御装置31に出力するものであってもよく、又、静油圧式無段変速装置11の出力回転速度を検出するものと、トラニオン軸29の操作角を検出するものとの双方を装備するようにしてもよい。
【0020】
制御装置31は、作業用の操作機構36を介して作業用の静油圧式無段変速装置12のトラニオン軸37に連係されるとともに、主変速用のセンサ27からの検出に基づいて、主変速レバー24が中立位置から前進側の操作領域に操作されている状態では、作業用の静油圧式無段変速装置12のトラニオン軸37が主変速レバー24の操作位置に対応する中立位置から正転(刈取搬送装置3が脱穀装置4に向けて穀稈を搬送する方向)側の操作位置に位置し、主変速レバー24が中立位置から後進側の操作領域に操作されている状態では、作業用の静油圧式無段変速装置12のトラニオン軸37が主変速レバー24の操作位置にかかわらず中立位置に位置する状態となるように、作業用の操作機構36の作動を制御するように構成されており、この主変速レバー24の操作量に基づく制御装置31の制御作動で、前進作業走行時には、走行用の各静油圧式無段変速装置11により変速される走行速度に同調して、刈取搬送装置3による穀稈の刈り取り搬送速度を変速することができ、もって、走行速度にかかわらず収穫する作物を好適な状態で刈り取り搬送することができるようになっている。
【0021】
又、制御装置31は、作業用の逆転スイッチ38の操作に基づいて、逆転スイッチ38が逆転位置に操作されている間、作業用の静油圧式無段変速装置12のトラニオン軸37が逆転側の低速位置に位置する状態となるように、作業用の操作機構36の作動を制御するように構成されており、この逆転スイッチ38の操作に基づく制御装置31の制御作動で、刈取搬送装置3において搬送詰まりが発生した場合には、刈取搬送装置3を低速で逆転駆動させることができて詰まり穀稈の除去を容易にすることができるようになっている。
【0022】
作業用の静油圧式無段変速装置12には、その出力回転速度を検出して制御装置31に出力するポテンショメータからなる作業用のフィードバックセンサ39が装備されている。一方、制御装置31は、主変速用のセンサ27からの検出に基づいて算出した作業用の静油圧式無段変速装置12の目標出力回転速度と、フィードバックセンサ39により検出された作業用の静油圧式無段変速装置12の出力回転速度とが合致するように、操作機構36の作動を補正するフィードバック制御を行うように構成されている。
【0023】
尚、作業用のフィードバックセンサ39としては、静油圧式無段変速装置12のトラニオン軸37の操作角を検出して制御装置31に出力するものであってもよく、又、静油圧式無段変速装置12の出力回転速度を検出するものと、トラニオン軸37の操作角を検出するものとの双方を装備するようにしてもよい。
【0024】
作業用の操作機構36は、トラニオン軸37に連動連結された中立復帰形で複動式の油圧シリンダ40と、制御装置31からの指令に基づいて油圧シリンダ40に対する作動油の流動状態を切り換える4基の電磁切換弁41とから油圧式に構成されている。
【0025】
制御装置31は、旋回モード切り換え用の3接点式のスイッチ42からの検出に基づいて、操向レバー26の操作量と主変速・操向用の操作機構30の作動量との割合を調節することで、操向レバー26の操作量と走行用の各静油圧式無段変速装置11のトラニオン軸29の操作量との関係を変更して、旋回モードを切り換えるように構成されている。
【0026】
詳述すると、制御装置31は、図6に示すように、スイッチ42が第1操作位置に設定されている場合には、操向レバー26の操作量に基づいて、操作機構30が、操向レバー26の操作領域に対応する側のトラニオン軸29を、主変速レバー24の操作量に応じた操作位置aとその操作位置aから中立位置nに至るまでの途中の操作位置b(=1/3a)との間で操作する状態となるように、操向レバー26の操作量と操作機構30の作動量との割合を調節することによって、旋回モードを、旋回外側のクローラ式走行装置1の駆動速度Viに対して旋回内側のクローラ式走行装置1の駆動速度Voを小さく減速させる緩旋回状態(旋回外側のクローラ式走行装置1の駆動速度Viに対して旋回内側のクローラ式走行装置1の駆動速度VoがVi>Vo≧1/3Viとなる旋回状態)の現出のみが可能な第1旋回モードに切り換え、又、図7に示すように、スイッチ42が第2操作位置に設定されている場合には、操向レバー26の操作量に基づいて、操作機構30が、操向レバー26の操作領域に対応する側のトラニオン軸29を、主変速レバー24の操作量に応じた操作位置aと中立位置nとの間で操作する状態となるように、操向レバー26の操作量と操作機構30の作動量との割合を調節することによって、旋回モードを、上述した緩旋回状態に加えて、旋回外側のクローラ式走行装置1の駆動速度Voに対して旋回内側のクローラ式走行装置1の駆動速度Viを大きく減速させる急旋回状態(旋回外側のクローラ式走行装置1の駆動速度Viに対して旋回内側のクローラ式走行装置1の駆動速度Voが1/3Vi>Vo≧0となる旋回状態)の現出が可能な第2旋回モードに切り換え、更に、図8に示すように、スイッチ42が第3操作位置に設定されている場合には、操向レバー26の操作量に基づいて、操作機構30が、操向レバー26の操作領域に対応する
側のトラニオン軸29を、主変速レバー24の操作量に応じた操作位置aと中立位置nを超えた反対側の操作位置c(=−1/3a)とにわたって操作する状態となるように、操向レバー26の操作量と操作機構30の作動量との割合を調節することによって、旋回モードを、上述した緩旋回状態と急旋回状態とに加えて、旋回外側のクローラ式走行装置1に対して旋回内側のクローラ式走行装置1を逆転させる正逆転旋回状態(旋回外側のクローラ式走行装置1の駆動速度Viに対して旋回内側のクローラ式走行装置1の駆動速度Voが0>
Vo≧−1/3Viとなる旋回状態)の現出が可能な第3旋回モードに切り換えるように構成されている。
【0027】
つまり、スイッチ42の切り換え操作に基づく制御装置31の制御作動で、旋回モードを、所望の旋回状態の現出が可能な旋回モードに切り換えることができるようになっている。又、いずれの旋回状態においても、旋回外側のクローラ式走行装置1の駆動速度Viを一定とし、旋回内側のクローラ式走行装置1の駆動速度Voを減速させるようにしていることから、機体を滑らかに旋回させることができるようになっている。
【0028】
尚、制御装置31は、各センサ27,28及びスイッチ42からの検出に基づいて算出される左右のクローラ式走行装置1の駆動速度が所定速度(例えば最高速度の5%)である場合には、そのクローラ式走行装置1の駆動速度が零になるように、対応する操作機構30の作動を制御するように構成されており、これによって、主変速レバー24、操向レバー26、及びスイッチ42の操作位置に基づいて、対応するクローラ式走行装置1の駆動を停止させる中立位置を確保できるようになっている。
【0029】
ちなみに、副変速レバー25は、副変速用の機械式連係機構(図示せず)を介してギヤ式変速機構13に連係されており、副変速レバー25の操作によって、走行用の各静油圧式無段変速装置11による変速後の動力を高低2段に変速できるようになっている。
【0030】
図5に示すように、主変速・操向用と作業用の各操作機構30,36における各電磁切換弁34,41のうち、作動油排出用の電磁切換弁34A,41Aには、非通電状態で各油圧シリンダ33,40に連通接続された各給排油路43,44をドレン油路45,46に接続する常開形のものが採用されている。これによって、万が一、走行中に制御装置31や各操作機構30,36に対する電源が落ちてしまった場合には、作動油排出用の各電磁切換弁34A,41Aが、対応する油圧シリンダ33,40に対する各給排油路43,44をドレン油路45,46に接続して各油圧シリンダ33,40から作動油を排出させるようになり、この排出作動に伴って各油圧シリンダ33,40が中立位置に自動復帰するようになり、この復帰作動に連動して各静油圧式無段変速装置11,12のトラニオン軸29,37が中立位置nに操作されるようになることから、各静油圧式無段変速装置11,12による左右のクローラ式走行装置1及び刈取搬送装置3の駆動を直ちに停止させることができるようになっている。
【0031】
〔別実施形態〕
以下、本発明の別実施形態を列記する。
〔1〕作業機としては、人参収穫機や大根収穫機などであってもよい。
【0032】
〔2〕操向操作具26としてはステアリングホイールなどであってもよい。
【0033】
〔3〕図9に示すように、主変速・操向兼用の操作機構30を、対応するトラニオン軸29に連動連結された2基の中立復帰形で複動式の油圧シリンダ33と、制御装置31からの指令に基づいて対応する油圧シリンダ33に対する作動油の流動状態を切り換える2基の4ポート電磁切換弁47と4基の2ポート電磁切換弁48とから構成して、上述した実施形態における主変速・操向兼用の操作機構30のように8基の2ポート電磁切換弁34を装備する場合に比較して、構成の簡素化や製造コストの削減を図れるようにしてもよい。尚、図9には、主変速・操向兼用の操作機構30における一方のトラニオン軸29(無段変速装置11)に対する構成のみが図示されている。
【0034】
〔4〕主変速・操向兼用の操作機構30において、図示は省略するが、各油圧シリンダ33に対する供給油路における電磁切換弁34の上手側(別実施形態〔3〕では供給油路における電磁切換弁47の上手側)に安全弁を装備して、油圧シリンダ33の反力などで各電磁切換弁に設定圧以上の圧力が掛かることを回避できるようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 自脱形コンバインの全体側面図
【図2】 伝動構造を示す概略縦断背面図
【図3】 伝動構造を示す概略縦断側面図
【図4】 ミッションケースの縦断背面図
【図5】 操作構造の構成を示す概略図
【図6】 第1旋回モードでの操向レバーの操作量と主変速・操向兼用の操作機構の作動量との割合を示す図
【図7】 第2旋回モードでの操向レバーの操作量と主変速・操向兼用の操作機構の作動量との割合を示す図
【図8】 第3旋回モードでの操向レバーの操作量と主変速・操向兼用の操作機構の作動量との割合を示す図
【図9】 主変速・操向兼用の操作機構に6基の電磁切換弁を装備した別実施形態を示す図
【符号の説明】
1 走行装置
11 静油圧式無段変速装置
24 変速操作具
26 操向操作具
27 センサ
28 センサ
30 操作機構
31 制御装置
33 油圧シリンダ
34 電磁切換弁
34A 電磁切換弁
43 給排油路
45 ドレン油路
47 電磁切換弁
48 電磁切換弁
49 電磁切換弁
50 供給油路
51 安全弁

Claims (2)

  1. 左右一対の走行装置(1)に個別に伝動する一対の静油圧式無段変速装置(11)(11)と、操向操作具(26)とを備えるとともに、前記操向操作具(26)を、その操作量を検出するセンサ(28)と、前記静油圧式無段変速装置(11)(11)を変速操作する操作機構(30)と、前記センサ(28)の検出に基づいて前記操作機構(30)の作動を制御する制御装置(31)とを介して、前記静油圧式無段変速装置(11)(11)に連係してある作業機の操作構造であって、
    前記操作機構(30)を、前記静油圧式無段変速装置(11)(11)のポンプ(19)に連係された中立復帰形で複動式の油圧シリンダ(33)と、前記制御装置(31)からの指令に基づいて前記油圧シリンダ(33)に対する作動油の流動状態を切り換える複数の電磁切換弁とから油圧式に構成するとともに、前記電磁切換弁は前記油圧シリンダ(33)に対して作動油を供給する供給油路に接続した作動油供給用の電磁切換弁と前記油圧シリンダ(33)内の作動油をタンクに排出するドレン油路(45)に接続した作動油排出用の常開形の電磁切換弁(34又は48)を備え、非通電状態では、前記作動油排出用の常開形電磁切換弁(34A又は48)が開状態となって前記油圧シリンダ(33)に連通接続された各給排油路(43)を前記開状態となった作動油排出用の電磁切換弁(34A又は48)を介してドレン油路(45)に接続するように構成してある作業機の操作構造。
  2. 前記油圧シリンダ(33)に対する供給油路における前記電磁切換弁(34)の上手側に安全弁を装備してある請求項1記載の作業機の操作構造。
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