JP2002362399A - 作業機の操作構造 - Google Patents

作業機の操作構造

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JP2002362399A
JP2002362399A JP2001175157A JP2001175157A JP2002362399A JP 2002362399 A JP2002362399 A JP 2002362399A JP 2001175157 A JP2001175157 A JP 2001175157A JP 2001175157 A JP2001175157 A JP 2001175157A JP 2002362399 A JP2002362399 A JP 2002362399A
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steering
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transmissions
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JP2001175157A
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Yoshihiro Ueda
上田  吉弘
Yukifumi Yamanaka
山中  之史
Yoshiyuki Katayama
良行 片山
Hiroshi Kishida
博 岸田
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Kubota Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 作業機の操作構造に要する配線を極力短くし
て、断線などの電気系トラブルを招き難くするとともに
配線の容易化を図れるようにする。 【解決手段】 左右一対の走行装置1に個別に伝動する
一対の変速装置11と、変速操作具24と、操向操作具
26とを備えるとともに、変速操作具24及び操向操作
具26を、それらの操作量を格別に検出するセンサ2
7,28と、一対の変速装置11を変速操作する操作機
構30と、各センサ27,28の検出に基づいて対応す
る操作機構30の作動を制御する制御装置31とを介し
て、一対の変速装置11に連係してある作業機の操作構
造において、各センサ27,28を制御装置31に装備
するとともに、変速操作具24及び操向操作具26と対
応するセンサ27,28とを機械式連係機構45を介し
て連係した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、左右一対の走行装
置に個別に伝動する一対の変速装置と、変速操作具と、
操向操作具とを備えるとともに、前記変速操作具及び前
記操向操作具を、それらの操作量を格別に検出するセン
サと、前記一対の変速装置を変速操作する操作機構と、
前記各センサの検出に基づいて対応する前記操作機構の
作動を制御する制御装置とを介して、前記一対の変速装
置に連係してある作業機の操作構造に関する。
【0002】
【従来の技術】上記のような作業機の操作構造におい
て、変速操作具としては揺動操作式の変速レバーや変速
ペダルなどがあり、操向操作具としては、揺動操作式の
操向レバーや回動操作式のステアリングホイールなどが
あり、従来、上記のような作業機の操作構造において
は、例えば、変速操作具の揺動支点や操向操作具の操作
支点に、変速操作具又は操向操作具の操作量を検出する
センサの一例である回転式のポテンショメータなどを取
り付け、それらのポテンショメータから制御装置にわた
って電線を敷設するようにしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来技術による
と、一般的に、変速操作具及び操向操作具は搭乗運転部
の前部側に配設されるのに対し、制御装置は、作業機の
構造上、搭乗運転部における運転座席の後方箇所などの
ように、変速操作具及び操向操作具から離れた位置に配
備されることから、各ポテンショメータから制御装置に
わたる配線が長くなるとともに複雑な配線の引き回しを
要するようになり、その結果、それらの配線が他物に引
っ掛かって切断されるなどの電気系トラブルを招き易く
なるとともに、配線にかなりの労力を要するようになっ
ていた。
【0004】本発明の目的は、作業機の操作構造に要す
る配線を極力短くして、断線などの電気系トラブルを招
き難くするとともに配線の容易化を図れるようにするこ
とにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】〔構成〕上記目的を達成
するため、本発明のうちの請求項1記載の発明では、左
右一対の走行装置に個別に伝動する一対の変速装置と、
変速操作具と、操向操作具とを備えるとともに、前記変
速操作具及び前記操向操作具を、それらの操作量を格別
に検出するセンサと、前記一対の変速装置を変速操作す
る操作機構と、前記各センサの検出に基づいて対応する
前記操作機構の作動を制御する制御装置とを介して、前
記一対の変速装置に連係してある作業機の操作構造にお
いて、前記各センサを前記制御装置に装備するととも
に、前記変速操作具及び前記操向操作具と対応する前記
センサとを機械式連係機構を介して連係した。
【0006】〔作用〕上記請求項1記載の発明による
と、各センサから制御装置にわたる配線を大幅に短くす
ることができるとともに、複雑な配線の引き回しを不要
にできることから、それらの配線が他物に引っ掛かって
切断されるなどの電気系トラブルの発生を効果的に抑制
できるとともに、配線作業の容易化を図れるようにな
る。
【0007】又、変速操作具及び操向操作具と対応する
センサとの連係は、電線よりも断線の可能性が低く信頼
性の高いプッシュプルワイヤやレリーズワイヤ、あるい
は、切断する虞のないロッドなどで構成される機械式連
係機構を介して行うことから、変速操作具及び操向操作
具から対応するセンサにわたる連係構造の信頼性の向上
を図れるようになる。
【0008】しかも、各センサと制御装置とが同じ箇所
に配置されることから、それらの電装部品のメンテナン
スを容易にすることができるようになる。
【0009】〔効果〕従って、作業機の操作構造を、断
線などの電気系トラブルを招き難い信頼性の高いものに
することができるとともに、配線作業の容易化や操作構
造の電気系に対するメンテナンス性の向上を図れるよう
になった。
【0010】〔構成〕本発明のうちの請求項2記載の発
明では、上記請求項1記載の発明において、前記制御装
置を前記一対の変速装置の近傍に配設した。
【0011】〔作用〕上記請求項2記載の発明による
と、制御装置が、本来より変速装置を変速操作すること
から変速装置の近傍に配備されている操作機構や、制御
装置にフィードバックする変速装置の出力回転速度など
を検出するために変速装置に装備されているフィードバ
ックセンサの近くに位置するようになる。その結果、制
御装置から操作機構の電装部品にわたる配線、及び、フ
ィードバックセンサから制御装置にわたる配線を短くす
ることができるとともに、それらの配線の複雑な引き回
しを不要にすることができ、その分、それらの配線が他
物に引っ掛かって切断されるなどの電気系トラブルの発
生を抑制できるとともに、配線作業のより一層の容易化
を図れるようになる。
【0012】又、一対の変速装置の近傍に、変速操作具
及び操向操作具と一対の変速装置とを連係する操作構造
に装備される全ての電装部品が集中配備されることか
ら、操作構造における電気系のメンテナンスを更に容易
にすることができるようになる。
【0013】〔効果〕従って、作業機の操作構造を、断
線などの電気系トラブルをより一層招き難くすることの
できる、より信頼性の高いものにすることができる上
に、配線作業の容易化や操作構造の電気系に対するメン
テナンス性の向上をより効果的に図れるようになった。
【0014】〔構成〕本発明のうちの請求項3記載の発
明では、上記請求項1又は2記載の発明において、前記
一対の変速装置を無段変速装置とし、前記制御装置が、
該制御装置に装備したスイッチの操作位置に基づいて、
前記操向操作具の操作量と前記操作機構の作動量との割
合を調節することで、前記操向操作具の操作位置と前記
無段変速装置の変速位置との関係を変更して旋回モード
を切り換えるように構成するとともに、前記スイッチ
を、旋回モード切り換え用の操作具に機械式連係機構を
介して連係した。
【0015】〔作用〕例えば、操向操作具の操作量と操
作機構の作動量との割合を、操向操作具の操作量に基づ
いて、操作機構が、操向操作具の操作領域に対応する側
の無段変速装置を、変速操作具の操作量に応じた変速位
置とその変速位置から零速位置又は中立位置に至るまで
の途中の変速位置との間で変速操作する状態となるよう
に調節すれば、旋回モードを、旋回外側の走行装置の駆
動速度に対して旋回内側の走行装置の駆動速度を小さく
減速させる緩旋回状態の現出のみが可能な第1旋回モー
ドとすることができ、又、操向操作具の操作量と操作機
構の作動量との割合を、操向操作具の操作量に基づい
て、操作機構が、操向操作具の操作領域に対応する側の
無段変速装置を、変速操作具の操作量に応じた変速位置
と零速位置又は中立位置との間で操作する状態となるよ
うに調節すれば、旋回モードを、前述した緩旋回状態に
加えて、旋回外側の走行装置の駆動速度に対して旋回内
側の走行装置の駆動速度を大きく減速させる急旋回状態
の現出が可能な第2旋回モードとすることができ、更
に、無段変速装置が静油圧式無段変速装置である場合に
は、操向操作具の操作量と操作機構の作動量との割合
を、操向操作具の操作量に基づいて、操作機構が、操向
操作具の操作領域に対応する側の無段変速装置を、変速
操作具の操作量に応じた変速位置と中立位置を超えた反
対側の変速位置とにわたって操作する状態となるように
調節すれば、旋回モードを、前述した緩旋回状態と急旋
回状態とに加えて、旋回外側の走行装置に対して旋回内
側の走行装置を逆転させる正逆転旋回状態の現出が可能
な第3旋回モードとすることができるようになる。
【0016】つまり、上記請求項3記載の発明による
と、制御装置が、スイッチの操作位置に基づいて、操向
操作具の操作量と操作機構の作動量との割合を調節する
ことで、旋回モードを、所望の旋回状態の現出が可能な
旋回モードに切り換えることができるようになる。
【0017】そして、スイッチを制御装置に装備したこ
とによって、スイッチから制御装置にわたる配線を短く
することができるとともに、複雑な配線の引き回しを不
要にできることから、その配線が他物に引っ掛かって切
断されるなどの電気系トラブルの発生を抑制できるとと
もに、配線作業の容易化を図れるようになる。
【0018】又、旋回モード切り換え用の操作具とスイ
ッチとの連係は、電線よりも断線の可能性が低く信頼性
の高いプッシュプルワイヤやレリーズワイヤ、あるい
は、切断する虞のないロッドなどで構成される機械式連
係機構を介して行うことから、操作具からスイッチにわ
たる連係構造の信頼性の向上を図れるようになる。
【0019】更に、操作構造に装備される電装部品が集
中する箇所にスイッチも配備されることから、スイッチ
を含めた電装部品のメンテナンスを容易にすることがで
きるようになる。
【0020】〔効果〕従って、旋回モードの切り換えを
可能にしながらも、それに要する操作系を含む作業機の
操作構造を、断線などの電気系トラブルを招き難い信頼
性の高いものにすることができるとともに、配線作業の
容易化や操作構造の電気系に対するメンテナンス性の向
上を図れるようになった。
【0021】
【発明の実施の形態】図1には作業機の一例である自脱
形コンバインの全体側面が示されており、このコンバイ
ンは、走行装置の一例である左右一対のクローラ式走行
装置1の駆動で走行する走行機体2の前部に、植立穀稈
を刈り取って後方に向けて搬送する刈取搬送装置3を昇
降可能に連結し、走行機体2に、刈取搬送装置3からの
刈取穀稈を受け取って脱穀・選別処理を施す脱穀装置4
と、脱穀装置4からの穀粒を貯留する穀粒タンク5とを
搭載するとともに、穀粒タンク5の前方箇所に搭乗運転
部6を形成することによって構成されている。
【0022】図2〜4に示すように、このコンバイン
は、エンジン7からの動力を、ベルトテンション式の主
クラッチ8を介してミッションケース9の入力軸10に
伝達し、この入力軸10から走行用の一対の静油圧式無
段変速装置(変速装置の一例)11と作業用の静油圧式
無段変速装置12とに分配伝達し、走行用の一方の静油
圧式無段変速装置11による変速後の動力を、左側のギ
ヤ式変速装置(変速装置の一例)13を介して左側のク
ローラ式走行装置1に伝達し、走行用の他方の静油圧式
無段変速装置11による変速後の動力を、右側のギヤ式
変速装置(変速装置の一例)13を介して右側のクロー
ラ式走行装置1に伝達し、作業用の静油圧式無段変速装
置12による変速後の動力を、ベルトテンション式の刈
取クラッチ14を介して刈取搬送装置3に伝達するよう
に構成されている。つまり、左右のクローラ式走行装置
1は、対応する走行用の静油圧式無段変速装置11を介
して伝達されるエンジン7からの動力で個別に駆動され
るようになっている。
【0023】左右のギヤ式変速装置13の間には、それ
らの伝動軸15同士を断続させることで、左右のクロー
ラ式走行装置1を等速駆動する状態と左右のクローラ式
走行装置1の作動を許容する状態とに切り換える多板式
の油圧クラッチ16が介装されている。
【0024】図4に示すように、ミッションケース9
は、左右に分離可能な2分割構造で、左右のギヤ式変速
装置13や油圧クラッチ16などを内装するとともに、
その左側の側壁17の一部が外方に向けて膨出すること
によって、走行用の各静油圧式無段変速装置11と作業
用の静油圧式無段変速装置12とを収納する凹部18を
有するように形成されている。走行用の各静油圧式無段
変速装置11及び作業用の静油圧式無段変速装置12
は、ミッションケース9の凹部18に、走行用としての
アキシャル形のピストンポンプ19とピストンモータ2
0とを2基ずつ収容し、作業用としてのアキシャル形の
ピストンポンプ21とピストンモータ22とを1基ずつ
収容し、それらの対応するピストンポンプ19,21と
ピストンモータ20,22とを接続する油路が形成され
たポートブロック23を左側の側壁17に連結して凹部
18を閉塞することによって構成されている。
【0025】つまり、ミッションケース9の側壁17を
各静油圧式無段変速装置11,12のケーシングに有効
利用することから、部品点数や製造コストの削減を図れ
るようになり、又、側壁17の凹部18を利用して各静
油圧式無段変速装置11,12を構成することで、各静
油圧式無段変速装置11,12がミッションケース9の
内方に大きく入り込むようになって、それらの配設に要
する空間が小さくなることから、コンバイン全体として
の小型化を図れるようになっている。
【0026】図1に示すように、搭乗運転部6には、前
後方向に揺動操作可能な単一の主変速レバー(変速操作
具の一例)24、前後方向に揺動操作可能な単一の副変
速レバー(変速操作具の一例)25、及び、左右方向に
揺動操作可能な単一の操向レバー(操向操作具の一例)
26、などが装備されている。
【0027】図5〜9に示すように、主変速レバー24
及び操向レバー26は、それらの操作量を格別に検出す
る回転式のポテンショメータからなる主変速用と操向用
の各センサ27,28、走行用の各静油圧式無段変速装
置11のトラニオン軸29を操作する主変速・操向兼用
の操作機構30、及び、2つのセンサ27,28の検出
に基づいて操作機構30の作動を制御する制御装置31
を介して、走行用の各静油圧式無段変速装置11に連係
されている。又、制御装置31は、直進・旋回切り換え
用の操作機構32を介して油圧クラッチ16に連係され
ている。
【0028】主変速・操向兼用の操作機構30は、対応
するトラニオン軸29に連動連結された2基の中立復帰
形で複動式の油圧シリンダ33と、制御装置31の制御
作動に基づいて対応する油圧シリンダ33に対する作動
油の流動状態を切り換える8基の電磁切換弁34とから
油圧式に構成され、走行用の両静油圧式無段変速装置1
1の近傍に配備されている。直進・旋回切り換え用の操
作機構32は、油圧クラッチ16に対する作動油の流動
状態を切り換える単一の電磁切換弁32からなる油圧式
で、ミッションケース9の近傍に配備されている。
【0029】制御装置31は、主変速用のセンサ27に
より主変速レバー24の操作量が検出されると、その操
作量に基づいて、走行用の各静油圧式無段変速装置11
のトラニオン軸29が主変速レバー24の操作位置に対
応する操作位置に位置する状態となるように、各操作機
構30の作動を制御するように構成されており、この主
変速レバー24の操作量に基づく制御装置31の制御作
動で、前後進の切り換えと無段階の変速操作とを行うこ
とができ、もって、所望の速度での前方直進状態や後方
直進状態を容易に現出できるようになっている。
【0030】又、操向用のセンサ28により操向レバー
26の操作量が検出されると、その検出に基づいて、操
向レバー26の操作領域に対応する側の走行用の静油圧
式無段変速装置11のトラニオン軸29が、主変速レバ
ー24の操作位置に基づく操作位置から低速側の操作領
域内での操向レバー26の操作位置に対応する操作位置
に位置する状態となるように、操向レバー26の操作領
域に対応する側の操作機構30の作動を制御するよう
に、又、操向レバー26が中立位置に位置する状態で
は、油圧クラッチ16に作動油が供給されて左右のギヤ
式変速装置13の伝動軸15同士が接続される状態とな
り、操向レバー26が中立位置に位置しない状態では、
油圧クラッチ16から作動油が排出されて左右のギヤ式
変速装置13の伝動軸15同士が遮断される状態となる
ように、電磁切換弁32の作動を制御するように構成さ
れており、この操向レバー26の操作量に基づく制御装
置31の制御作動で、直進状態から所望の旋回状態を容
易に現出できるようになっている。
【0031】走行用の各静油圧式無段変速装置11に
は、それらの出力回転速度を検出して制御装置31に出
力するポテンショメータからなる走行用のフィードバッ
クセンサ35が装備されている。一方、制御装置31
は、主変速用と操向用の各センサ27,28からの検出
に基づいて算出した走行用の各静油圧式無段変速装置1
1の目標出力回転速度と、各フィードバックセンサ35
により検出された走行用の各静油圧式無段変速装置11
の出力回転速度とが合致するように、各操作機構30の
作動を補正するフィードバック制御を行うように構成さ
れている。
【0032】尚、走行用のフィードバックセンサ35と
しては、対応する静油圧式無段変速装置11のトラニオ
ン軸29の操作角を検出して制御装置31に出力するも
のであってもよく、又、静油圧式無段変速装置11の出
力回転速度を検出するものと、トラニオン軸29の操作
角を検出するものとの双方を装備するようにしてもよ
い。
【0033】制御装置31は、作業用の操作機構36を
介して作業用の静油圧式無段変速装置12のトラニオン
軸37に連係されるとともに、主変速用のセンサ27か
らの検出に基づいて、主変速レバー24が中立位置から
前進側の操作領域に操作されている状態では、作業用の
静油圧式無段変速装置12のトラニオン軸37が主変速
レバー24の操作位置に対応する中立位置から正転(刈
取搬送装置3が脱穀装置4に向けて穀稈を搬送する方
向)側の操作位置に位置し、主変速レバー24が中立位
置から後進側の操作領域に操作されている状態では、作
業用の静油圧式無段変速装置12のトラニオン軸37が
主変速レバー24の操作位置にかかわらず中立位置に位
置する状態となるように、作業用の操作機構36の作動
を制御するように構成されており、この主変速レバー2
4の操作量に基づく制御装置31の制御作動で、前進作
業走行時には、走行用の各静油圧式無段変速装置11に
より変速される走行速度に同調して、刈取搬送装置3に
よる穀稈の刈り取り搬送速度を変速することができ、も
って、走行速度にかかわらず収穫する作物を好適な状態
で刈り取り搬送することができるようになっている。
【0034】又、制御装置31は、作業用の逆転スイッ
チ38の操作に基づいて、逆転スイッチ38が逆転位置
に押圧操作されている間、作業用の静油圧式無段変速装
置12のトラニオン軸37が逆転側の低速位置に位置す
る状態となるように、作業用の操作機構36の作動を制
御するように構成されており、この逆転スイッチ38の
操作に基づく制御装置31の制御作動で、刈取搬送装置
3において搬送詰まりが発生した場合には、刈取搬送装
置3を低速で逆転駆動させることができて詰まり穀稈の
除去を容易にすることができるようになっている。
【0035】作業用の静油圧式無段変速装置12には、
その出力回転速度を検出して制御装置31に出力するポ
テンショメータからなる作業用のフィードバックセンサ
39が装備されている。一方、制御装置31は、主変速
用のセンサ27からの検出に基づいて算出した作業用の
静油圧式無段変速装置12の目標出力回転速度と、フィ
ードバックセンサ39により検出された作業用の静油圧
式無段変速装置12の出力回転速度とが合致するよう
に、操作機構36の作動を補正するフィードバック制御
を行うように構成されている。
【0036】尚、作業用のフィードバックセンサ39と
しては、静油圧式無段変速装置12のトラニオン軸37
の操作角を検出して制御装置31に出力するものであっ
てもよく、又、静油圧式無段変速装置12の出力回転速
度を検出するものと、トラニオン軸37の操作角を検出
するものとの双方を装備するようにしてもよい。
【0037】作業用の操作機構36は、トラニオン軸3
7に連動連結された中立復帰形で複動式の油圧シリンダ
40と、制御装置31の制御作動に基づいて油圧シリン
ダ40に対する作動油の流動状態を切り換える4基の電
磁切換弁41とから油圧式に構成され、作業用の静油圧
式無段変速装置12の近傍に配備されている。
【0038】制御装置31は、旋回モード切り換え用の
操作具42の一例である3位置切り換え式の切換レバー
42の操作位置を検出する3接点式のスイッチ43から
の検出に基づいて、操向レバー26の操作量と主変速・
操向用の操作機構30の作動量との割合を調節すること
で、操向レバー26の操作量と走行用の各静油圧式無段
変速装置11のトラニオン軸29の操作量との関係を変
更して、旋回モードを切り換えるように構成されてい
る。
【0039】詳述すると、制御装置31は、図7に示す
ように、切換レバー42が第1操作位置に設定されてい
る場合には、操向レバー26の操作量に基づいて、操作
機構30が、操向レバー26の操作領域に対応する側の
トラニオン軸29を、主変速レバー24の操作量に応じ
た操作位置aとその操作位置aから中立位置nに至るま
での途中の操作位置b(=1/3a)との間で操作する
状態となるように、操向レバー26の操作量と操作機構
30の作動量との割合を調節することによって、旋回モ
ードを、旋回外側のクローラ式走行装置1の駆動速度V
iに対して旋回内側のクローラ式走行装置1の駆動速度
Voを小さく減速させる緩旋回状態(旋回外側のクロー
ラ式走行装置1の駆動速度Viに対して旋回内側のクロ
ーラ式走行装置1の駆動速度VoがVi>Vo≧1/3
Viとなる旋回状態)の現出のみが可能な第1旋回モー
ドに切り換え、又、図8に示すように、切換レバー42
が第2操作位置に設定されている場合には、操向レバー
26の操作量に基づいて、操作機構30が、操向レバー
26の操作領域に対応する側のトラニオン軸29を、主
変速レバー24の操作量に応じた操作位置aと中立位置
nとの間で操作する状態となるように、操向レバー26
の操作量と操作機構30の作動量との割合を調節するこ
とによって、旋回モードを、上述した緩旋回状態に加え
て、旋回外側のクローラ式走行装置1の駆動速度Voに
対して旋回内側のクローラ式走行装置1の駆動速度Vi
を大きく減速させる急旋回状態(旋回外側のクローラ式
走行装置1の駆動速度Viに対して旋回内側のクローラ
式走行装置1の駆動速度Voが1/3Vi>Vo≧0と
なる旋回状態)の現出が可能な第2旋回モードに切り換
え、更に、図9に示すように、切換レバー42が第3操
作位置に設定されている場合には、操向レバー26の操
作量に基づいて、操作機構30が、操向レバー26の操
作領域に対応する側のトラニオン軸29を、主変速レバ
ー24の操作量に応じた操作位置aと中立位置nを超え
た反対側の操作位置c(=−1/3a)とにわたって操
作する状態となるように、操向レバー26の操作量と操
作機構30の作動量との割合を調節することによって、
旋回モードを、上述した緩旋回状態と急旋回状態とに加
えて、旋回外側のクローラ式走行装置1に対して旋回内
側のクローラ式走行装置1を逆転させる正逆転旋回状態
(旋回外側のクローラ式走行装置1の駆動速度Viに対
して旋回内側のクローラ式走行装置1の駆動速度Voが
0>Vo≧−1/3Viとなる旋回状態)の現出が可能
な第3旋回モードに切り換えるように構成されている。
【0040】つまり、切換レバー42の切り換え操作に
基づく制御装置31の制御作動で、旋回モードを、所望
の旋回状態の現出が可能な旋回モードに切り換えること
ができるようになっている。又、いずれの旋回状態にお
いても、旋回外側のクローラ式走行装置1の駆動速度V
iを一定とし、旋回内側のクローラ式走行装置1の駆動
速度Voを減速させるようにしていることから、機体を
滑らかに旋回させることができるようになっている。
【0041】主変速用と操向用の各センサ27,28及
び旋回モード切り換え用のスイッチ43は制御装置31
に装備され、制御装置31は、ミッションケース9の左
側部に装備された走行用と作業用の各静油圧式無段変速
装置11,12の近傍に位置するように配設されてい
る。そして、主変速用のセンサ27は主変速レバー24
に、操向用のセンサ28は操向レバー26に、旋回モー
ド切り換え用のスイッチ43は切換レバー42に、それ
ぞれ、プッシュプルワイヤ44などで構成された機械式
連係機構45を介して連係されている。
【0042】この構成から、各センサ27,28及びス
イッチ43が制御装置31の近くに位置し、又、制御装
置31が、本来よりトラニオン軸29,37を操作する
ことから対応する静油圧式無段変速装置11,12の近
傍に配備されている主変速・操向兼用の操作機構30や
作業用の操作機構36、及び、各静油圧式無段変速装置
11,12の出力回転速度を検出するために対応する静
油圧式無段変速装置11,12に装備されている各フィ
ードバックセンサ35,39の近くに位置するようにな
ることから、各センサ27,28、スイッチ43、及
び、各フィードバックセンサ35,39から制御装置3
1にわたる各配線46、並びに、制御装置31から主変
速・操向兼用と作業用の両操作機構30,36の電装部
品である各電磁切換弁34,41にわたる各配線46の
それぞれを短くすることができるとともに、それらの配
線46の複雑な引き回しを不要にすることができ、結
果、それらの配線46が他物に引っ掛かって切断される
などの電気系トラブルの発生を抑制できるとともに、配
線作業の容易化を図れるようになっている。
【0043】又、主変速レバー24及び操向レバー26
と対応するセンサ27,28との連係、並びに、切換レ
バー42とスイッチ43との連係を、電線よりも断線の
可能性が低く信頼性の高いプッシュプルワイヤ44など
を用いて行うことから、主変速レバー24及び操向レバ
ー26から対応するセンサ27,28にわたる連係構
造、並びに、切換レバー42からスイッチ43にわたる
連係構造の信頼性の向上を図れるようになっている。
【0044】しかも、各センサ27,28、制御装置3
1、各フィードバックセンサ35,39、スイッチ4
3、及び、各電磁切換弁34,41を集中配備している
ことから、それら電装部品のメンテナンスを容易に行え
るようになっている。
【0045】尚、制御装置31は、各センサ27,28
及びスイッチ43からの検出に基づいて算出される左右
のクローラ式走行装置1の駆動速度が所定速度(例えば
最高速度の5%)である場合には、そのクローラ式走行
装置1の駆動速度が零になるように、対応する操作機構
30の作動を制御するように構成されており、これによ
って、主変速レバー24、操向レバー26、及び切換レ
バー42の操作位置に基づいて、対応するクローラ式走
行装置1の駆動を停止させる中立位置を確保できるよう
になっている。
【0046】ちなみに、副変速レバー25は、副変速用
の機械式連係機構(図示せず)を介してギヤ式変速機構
13に連係されており、副変速レバー25の操作によっ
て、走行用の各静油圧式無段変速装置11による変速後
の動力を高低2段に変速できるようになっている。
【0047】〔別実施形態〕以下、本発明の別実施形態
を列記する。 (1)作業機としては、人参収穫機や大根収穫機などで
あってもよい。 (2)変速操作具24としては変速ペダルなどであって
もよく、又、操向操作具26としてはステアリングホイ
ールなどであってもよい。 (3)静油圧式無段変速装置11,12のトラニオン軸
29,37を操作する操作機構30,36を、電動モー
タあるいは電動シリンダなどで構成するようにしてもよ
い。 (4)機械式連係機構45を、レリーズワイヤやロッド
あるいはリンクなどで構成するようにしてもよい。 (5)油圧クラッチ16操作用の電磁切換弁32を制御
装置31の近傍に配置することで、制御装置31から電
磁切換弁32にわたる配線を短くするとともに、その配
線の複雑な引き回しを不要にできるようにしてもよい。 (6)副変速レバー25を、その操作量を検出するセン
サと、ギヤ式変速機構13のシフト部材を操作する操作
機構と、センサの検出に基づいて操作機構の作動を制御
する制御装置31とを介してギヤ式変速機構13に連係
する場合にも、そのセンサを制御装置31に装備すると
ともに、副変速レバー25とセンサとを機械式連係機構
45を介して連係することで、センサから制御装置31
にわたる配線及び制御装置31から操作機構にわたる配
線を短くするとともに、それらの配線の複雑な引き回し
を不要にできるようにしてもよい。 (7)静油圧式無段変速装置11,12に代えて、ベル
ト式無段変速装置やクラッチ・ブレーキ式の変速装置な
どを採用するようにしてもよい。 (8)フィードバックセンサ35,39として、例えば
トラニオン軸29,37の操作角などを検出するものを
採用する場合には、フィードバックセンサ35,39を
制御装置31に装備するとともに、トラニオン軸29,
37とフィードバックセンサ35,39とを機械式連係
機構45を介して連係することで、フィードバックセン
サ35,39から制御装置31にわたる配線を短くする
とともに、それらの配線の複雑な引き回しを不要にでき
るようにしてもよい。 (9)逆転スイッチ38を、旋回モード切り換え用のス
イッチ43と同様に、制御装置31に装備するととも
に、プッシュプルワイヤ44などで構成された機械式連
係機構45を介して、搭乗運転部6に配備される逆転レ
バーに連係するようにして、逆転スイッチ38から制御
装置31にわたる配線を短くするとともに、その配線の
複雑な引き回しを不要にできるようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】自脱形コンバインの全体側面図
【図2】伝動構造を示す概略縦断背面図
【図3】伝動構造を示す概略縦断側面図
【図4】ミッションケースの縦断背面図
【図5】機械式連係機構による連係構成を示す斜視図
【図6】操作構造の構成を示す概略図
【図7】第1旋回モードでの操向レバーの操作量と変速
・操向兼用の操作機構の作動量との割合を示す図
【図8】第2旋回モードでの操向レバーの操作量と変速
・操向兼用の操作機構の作動量との割合を示す図
【図9】第3旋回モードでの操向レバーの操作量と変速
・操向兼用の操作機構の作動量との割合を示す図
【符号の説明】
1 走行装置 11 変速装置 24 変速操作具 26 操向操作具 27 センサ 28 センサ 30 操作機構 31 制御装置 42 操作具 43 スイッチ 45 機械式連係機構
フロントページの続き (72)発明者 片山 良行 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボ タ堺製造所内 (72)発明者 岸田 博 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボ タ堺製造所内 Fターム(参考) 3D052 AA16 DD03 EE01 FF02 GG02 JJ12

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 左右一対の走行装置に個別に伝動する一
    対の変速装置と、変速操作具と、操向操作具とを備える
    とともに、前記変速操作具及び前記操向操作具を、それ
    らの操作量を格別に検出するセンサと、前記一対の変速
    装置を変速操作する操作機構と、前記各センサの検出に
    基づいて対応する前記操作機構の作動を制御する制御装
    置とを介して、前記一対の変速装置に連係してある作業
    機の操作構造であって、 前記各センサを前記制御装置に装備するとともに、前記
    変速操作具及び前記操向操作具と対応する前記センサと
    を機械式連係機構を介して連係してある作業機の操作構
    造。
  2. 【請求項2】 前記制御装置を前記一対の変速装置の近
    傍に配設してある請求項1記載の作業機の操作構造。
  3. 【請求項3】 前記一対の変速装置を無段変速装置と
    し、前記制御装置が、該制御装置に装備したスイッチの
    操作位置に基づいて、前記操向操作具の操作量と前記操
    作機構の作動量との割合を調節することで、前記操向操
    作具の操作位置と前記無段変速装置の変速位置との関係
    を変更して旋回モードを切り換えるように構成するとと
    もに、前記スイッチを、旋回モード切り換え用の操作具
    に機械式連係機構を介して連係してある請求項1又は2
    記載の作業機の操作構造。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009154838A (ja) * 2007-12-28 2009-07-16 Mitsubishi Agricult Mach Co Ltd 作業車輌

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