JP3168292B2 - 移動作業機 - Google Patents

移動作業機

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JP3168292B2
JP3168292B2 JP16814993A JP16814993A JP3168292B2 JP 3168292 B2 JP3168292 B2 JP 3168292B2 JP 16814993 A JP16814993 A JP 16814993A JP 16814993 A JP16814993 A JP 16814993A JP 3168292 B2 JP3168292 B2 JP 3168292B2
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健二 浜田
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Yanma Agricultural Equipment Co Ltd
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Yanma Agricultural Equipment Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、機体の左右に走行装置
を備えたコンバイン、トラクター等の移動作業機に関
し、特に、そのトランスミッション部分の改良に係わ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、コンバイン等の移動作業機では、
駆動源からの動力を左右の走行装置に同一回転数で連動
させることにより直進走行を、又、左右に設けるサイド
クラッチの一方側を切り、片側の走行装置のみに駆動力
を伝達することにより旋回を行うようにしている。そし
て、旋回時、駆動力を伝達しない側の走行装置をブレー
キで拘束せずにフリーな状態にしておくことにより、ブ
レーキで拘束した場合の急旋回とは異なり、緩やかな旋
回動作が行えるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、緩やかな旋回
動作を行う場合、片側の走行装置には駆動力が伝達され
ないから、牽引力が不足するし、横すべりして旋回半径
が定まらず、又、圃場を荒らしてしまう等の問題があ
り、特に湿地走行には向かない問題がある。
【0004】本発明の目的は、緩旋回時の牽引力を高
め、所定の旋回半径で圃場を荒らすことなく旋回でき、
湿地走行性を向上できる移動作業機を提供する点にあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで、上記目的を達成
するため、機体1の左右に走行装置2,2を備えた移動
作業機において、前記各走行装置2に至る動力伝達経路
の途中に、入力側に連動して回転する第一プレート51
と出力側に回転力を取り出す第二プレート52とを対向
状に備え、これらプレート51,52の間に粘性流体を
介在させたビスカスカップリング5,5を介装すると共
に、これら各ビスカスカップリング5の前段に、前記第
二プレート52側を入力側に直結するクラッチ4,4を
設ける一方、前記各ビスカスカップリング5の後段に、
前記第二プレート52に制動力を付与するブレーキ7,
7を設けている構成にした。
【0006】
【作用】直進走行時、図1に示すように、左右両方のク
ラッチ4,4を入れて、各ビスカスカップリング5,5
の第二プレート52側を入力側に直結し、左右両方のブ
レーキ7,7を解除状態にしておく。これにより、ビス
カスカップリング5による第一プレート51から第二プ
レート52への粘性流体を介した動力の伝達ではなく、
ビスカスカップリング5は介在することなく、入力側か
ら左右の走行装置2,2に直接動力が伝達され、各走行
装置2は同一回転数で駆動される。
【0007】緩旋回時には、図2に示すように、左右一
方のクラッチ4を切に、他方を入にし、クラッチ4を切
った側のブレーキ7を作動させる。これにより、クラッ
チ4が切られた側では、ビスカスカップリング5による
第一プレート51から第二プレート52への粘性流体を
介した動力の伝達が行われる。このとき、第二プレート
52には、ブレーキ7による制動力が付与されているか
ら、第二プレート52は第一プレート51よりも遅い回
転数で回り、走行装置2はゆっくりと駆動される。こう
して、緩旋回を行う場合、クラッチ4を切り、回ろうと
する側の走行装置2にも駆動力が伝達され、ブレーキ7
の制動力に見合う遅い回転数で駆動されることになるか
ら、牽引力が高められ、所定の旋回半径で圃場を荒らす
ことなく緩やかに旋回でき、湿地走行性を向上すること
ができる。
【0008】
【実施例】図4は、移動作業機の一例としてコンバイン
を示し、機体1の下部左右にはクローラ式の走行装置
2,2(一方のみを図示)を備え、機体1の前部には刈
取部11を、上部には扱胴を内装する扱室12a及び脱
穀した穀粒を蓄えるグレンタンク12bをもつ脱穀部1
2を設けている。
【0009】そして、図1に示すように、駆動源となる
油圧モータ8から、左右の走行装置2,2に具備する各
駆動輪21,21に至る動力伝達経路の途中に、副変速
機3の出力スプロケット30に噛合う入力スプロケット
40にシャフト50を介して結合するインナー側の第一
プレート51と、これに対向するアウター側の第二プレ
ート52とを備え、これらプレート51,52の間にシ
リコンオイル等の粘性流体を介在させた既知構造のビス
カスカップリング5,5を介装する。
【0010】更に、ビスカスカップリング5の前段に、
第二プレート52を保持するハウジング53に連結筒5
4を介して結合するインナープレート41と、前記入力
スプロケット40にハウジング43を介して一体化する
アウタープレート42とを対向させ、これらプレート4
1,42を油圧力により結合させることにより、ビスカ
スカップリング5における第二プレート52側を入力側
に直結する油圧式のクラッチ4,4(以下、主クラッチ
という)を設ける。
【0011】又、ビスカスカップリング5の後段に、第
二プレート52と一体に回転する動力取出スプロケット
55に噛合う従動スプロケット60を初段出力軸61に
連結及び遮断するサイドクラッチ6,6を介装すると共
に、初段出力軸61とスプロケット62,63を介して
連結し、駆動輪21を結合する終段出力軸64に、油圧
力により制動力を可変にした油圧式のブレーキ7を設け
る。
【0012】尚、図1において、副変速機3は、油圧モ
ータ8の出力軸80を高速側スプロケット対31a,3
1bを介してその出力スプロケット30に連動させる高
速側クラッチ31と、油圧モータ8の出力軸80を低速
側スプロケット対32a,32bを介してその出力スプ
ロケット30に連動させる低速側クラッチ32とを備え
ている。又、図中、符号9は軸受である。
【0013】以上の構成により、直進走行を行う場合に
は、図1に示すように、左右両方の主クラッチ4,4を
入れて、各ビスカスカップリング5,5の動力取出スプ
ロケット55を入力スプロケット40に直結し、左右両
方のブレーキ7,7を解除状態にしておくのであり、こ
れにより、入力スプロケット40から各動力取出スプロ
ケット55を経て各従動スプロケット60、並びに、各
出力軸61,64、各駆動軸21へと直接動力が伝達さ
れ、各走行装置2,2は同一回転数で駆動される。この
とき、副変速機3のクラッチ31,32の切換えにより
低速及び高速が選択できる。尚、このものは、一つの駆
動源である油圧モータ8からスプロケットやクラッチを
介して左右に動力を分配する方式のものであるから、左
右に独立した油圧モータを設けた2ポンプ2モータ式の
トランスミッションに比べて直進性が確保し易い利点が
ある。
【0014】又、緩旋回時には、図2に示すように、左
右一方の主クラッチ4を切に、他方を入にし、主クラッ
チ4を切った側のブレーキ7を出力軸64が完全に拘束
されない範囲の所定の油圧力で作動させる。これによ
り、主クラッチ4が切られた側では、入力スプロケット
40から動力取出スプロケット55への動力の伝達は、
ビスカスカップリング5による第一プレート51から第
二プレート52への粘性流体を介した伝達となる。この
とき、第二プレート52には、ブレーキ7による制動力
が付与されているから、第二プレート52は第一プレー
ト51よりも遅い回転数で回り、走行装置2はゆっくり
と駆動される。こうして、緩旋回を行う場合、主クラッ
チ4を切って回ろうとする側の走行装置2にも駆動力が
伝達され、ブレーキ7の制動力に見合う遅い回転数で駆
動されるから、牽引力が高められ、所定の旋回半径で圃
場を荒らすことなく緩やかに旋回でき、湿地走行性を向
上することができる。
【0015】更に、急旋回時には、図3に示すように、
左右一方の主クラッチ4を切に、他方を入にし、主クラ
ッチ4を切った側のサイドクラッチ6を切り、かつ、ブ
レーキ7を出力軸64が完全に拘束される油圧力で作動
させる。これにより、主クラッチ4が切られた側では、
動力の伝達が断たれ、駆動輪21は拘束された状態とな
り、急旋回が行える。
【0016】
【発明の効果】以上、本発明によれば、左右のクラッチ
4を入れて、左右のブレーキ7を解除することにより、
ビスカスカップリング5は介在することのない直進走行
が行え、緩旋回時には、回ろうとする左右一方のクラッ
チ4を切に、他方を入にし、クラッチ4を切った側のブ
レーキ7を作動させることにより、回ろうとする側の走
行装置2にもビスカスカップリング5を介して駆動力が
伝達され、ブレーキ7の制動力に見合う遅い回転数で駆
動できるから、それだけ牽引力が高められ、所定の旋回
半径で圃場を荒らすことなく緩やかに旋回でき、湿地走
行性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明移動作業機の直進走行時の状態を示す動
力伝達部の系統図。
【図2】同緩旋回時の状態を示す動力伝達部の系統図。
【図3】同急旋回時の状態を示す動力伝達部の系統図。
【図4】同移動作業機の全体構造を示す斜視図。
【符号の説明】
1;機体、2;走行装置、3;副変速クラッチ、4;ク
ラッチ(主クラッチ)、5;ビスカスカップリング、5
1;第一プレート、52;第二プレート、6;サイドク
ラッチ、7;ブレーキ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】機体(1)の左右に走行装置(2,2)を
    備えた移動作業機において、前記各走行装置(2)に至
    る動力伝達経路の途中に、入力側に連動して回転する第
    一プレート(51)と出力側に回転力を取り出す第二プ
    レート(52)とを対向状に備え、これらプレート(5
    1,52)の間に粘性流体を介在させたビスカスカップ
    リング(5,5)を介装すると共に、これら各ビスカス
    カップリング(5)の前段に、前記第二プレート(5
    2)側を入力側に直結するクラッチ(4,4)を設ける
    一方、前記各ビスカスカップリング(5)の後段に、前
    記第二プレート(52)に制動力を付与するブレーキ
    (7,7)を設けていることを特徴とする移動作業機。
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