JPS6118524A - タイヤ式車両の油圧駆動装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は建設機械その他の作業車両として使用される
タイヤ式車両の油圧駆動装置であって、特に、４輪駆動
式のものに関する。

従来の技術 従来、この種のタイヤ式作業車両における４輪駆動刃式
としては、一般に次の■〜■のものがある。

■、第４図において、エンジン（１１からクラッチ（２
）及び機械式変速機（３）を介して、夫々前後のドライ
ブシャツ）　（４１（５１より、前輪＋６＋及び後輪（
７）を駆動するもの。

■、同じく第４図において、エンジン＋１１からトルク
コンバータ（２）及び油圧式変速機（３）を介して、前
後のドライブシャフト＋４）　（５）より前輪（６）及
び後輪（７）を駆動するもの。

■、エンジンにて駆動される油圧ポンプと油圧モータと
を閉回路で接続し、該油圧モータにて車輪を駆動するい
わゆるＨ３Ｔと呼ばれるもの。

なお、上記■〜■と異なる油圧駆動方式として、機械式
後輪駆動機構を備えたトラクタにおいて、左右の前輪を
油圧モータで駆動するもの（特公昭４Ｂ−４２１３６号
）、及び油圧式２輪駆動トラクタの油圧回路へトレーラ
の油圧駆動回路を接続し、これらトラクタの油圧モータ
とトレーラの油圧モータへ直列的に圧油を供給し、実質
的に４輪駆動力式を得るもの（特公昭４７−１０６４７
号）がある。

発明が解決しようとする問題点 上記従来技術のうち、■及び■においてはドライブシャ
ツ）　＋４１　＋５１の破損及び故障が多く、また、こ
のようなドライブシャフト（４１（５）を用いたもので
は、前後輪間の速度差をタイヤのスリップで逃げるため
、高価なセンターデフを用いない限りパワーロスが大き
くなる欠点がある。更に、上記■のものでは機械式変速
機であるため操作が煩雑であり、■のちのでは、装置全
体が高価となり、■では変速バンドが狭い、といった欠
点を有している。

また、前記特公昭４Ｂ−４２１３６号公報の油圧駆動装
置は、前輪のみ油圧駆動するものであって、後輪自体は
クラッチ及び変速機を用いた機械式伝動機構によって行
なうものであるため■及び■と同じような欠点があり、
他方、特公昭４７−１０６４７号の発明では、車両自体
即ちトラクク自体はあくまでも油圧２輪駆動であって２
輪駆動と４輪駆動を任意に選択できるものではなく、し
かも、トラクタとトレーラの油圧モータへ直列に圧油が
供給されるため、２輪駆動の場合と４輪駆動の場合の何
れの場合にもその走行速度は同じである。即ち、４輪駆
動が威力を発揮するのは不整地や軟弱地等の低速走行の
場合であり、高速走行ではむしろ２輪駆動とした方がロ
スが少なくて有利であるのに対し、かかる構造ではこの
ような利点を発揮することができないのである。

この発明は、上記従来の欠点を解消した油圧４輪駆動力
式のタイヤ車両を実現することを目的としている。

問題点を解決するための手段 上記の目的を達成するため、この発明では、第１図で示
すように、前輪（１１）を駆動する油圧モータ（１２）
と、後輪（１３）を駆動する油圧モータ（１４）を互い
に並列に配置して設け、かつ、その一方の例えば後輪（
１３）を駆動する油圧モータ（１２）への圧油の供給を
、切換バルブ（１５）等によって任意にＯＮ−ＯＦＦで
きるようにして、高速２輪駆動と低速４輪駆動を任意に
選択できるようにしたものである。

実施例 この発明の実施例を図面に基づいて説明すると、第１図
において、（１４）は後輪駆動用油圧モータで、この油
圧モータ（１４）の出力軸（１６）が、減速歯車機構（
１７）及び差動装置（１８）を介して、左右の後車軸（
１９）　　（１９）から後輪（１３）（１３）へ動力を
伝達するよう連結されている。他方、（１２）は前輪駆
動用油圧モータで、その出力軸（２０）が、減速歯車機
構（２１）及び差動装置（２２）を介して、前車軸（２
３）　　（２３）及び前輪（１１）　　（１１）を駆動
するよう連結されている。

（２４）は、エンジン（１１によって駆動される可逆可
変容量形の油圧ポンプで、この油圧ポンプ（２４）と前
輪駆動用油圧モータ（１２）とが、該油圧ポンプ（２４
）の吐出通路（２５）及び該吐出通路（２５）から分岐
した一方の第１分岐通路（２６）から、更に油圧モータ
（１２）を通って戻り通路（２７）に至る１つの閉回路
を構成している。

他方、後輪駆動用油圧モータ（１４）は、前記吐出通路
（２５）より分岐したもう１つの第２分岐通路（２８）
に接続されて、該前輪駆動用油圧モータ（１２）と並列
に配置されるとともに、同しく後輪駆動用油圧モータ（
１４）の出口側通路（２９）を通って戻り通路（２７）
より油圧ポンプ（２４）に至る閉回路を構成している。

前述したように、上記油圧ポンプ（２４）は可逆式のも
のであり、従って、上記吐出通路（２５）と戻り通路（
２７）とは、油圧２ポンプ（２４）を逆転させると、吐
出通路（２５）が戻り側となり、戻り通路（２７）が吐
出側となる。

出口側通路（２９）と第２分岐通路（２８）の関係も同
様である。（３０）は、油圧ポンプ（２４）を操作する
ためのコントロールペダルを示している。また、この回
路は全旋回形作業車両のものであり、それ故、上記吐出
通路（２５）と戻り通路（２７）の途中にはスイベルジ
ヨイント（３１）が介装される。

上記後輪駆動用油圧モータ（１４）へ連結した第２分岐
通路（２８）及び出口側通路（２９）の途中には、該後
輪駆動用油圧モータ（１４）への圧油供給をＯＮ−ＯＦ
Ｆする切換バルブ（１５）が設けられる。（３２）は、
該切換バルブ（１５）の操作レバーである。

上記の回路構成において、切換バルブ（１５）が後輪駆
動用油圧モータ（１４）への圧油供給をカントするＯＦ
Ｆ位置にあると、油圧ポンプ（２４）より吐出された圧
油は、吐出通路（２５）及び第１分岐通路（２６）−前
輪駆動用油圧モータ（１２）及び戻り通路（２７）を循
環して、前輪駆動用油圧モータ（１２）のみを駆動する
こととなり、前輪（１１）のみによる２輪駆動となり、
後輪（１３）は空転する。このとき、油圧ポンプ（２４
）より吐出された圧油はその全量が前輪駆動用油圧モー
タ（１２）へ供給されることとなり、そのため、該前輪
駆動用油圧モータ（１２）が高速で回転し、高速２輪駆
動となる。この場合、油圧ポンプ（２４）を操作してそ
の吐出量を変更することによって、前輪駆動用油圧モー
タ（１２）の回転速度を任意に変更できる。

この場合の変速バンドを第３図の１点鎖線で示している
。更にこの場合、前輪駆動用油圧モータ（１２）を可変
容量形のものとすれば、更に広い範囲に亘って速度を変
えることができ、このときの変速バンドを、第３図の２
点鎖線で示している。

他方、切換バルブ（１５）が、後輪駆動用油圧モータ（
１４）へも圧油を供給する側に切り換えられたＯＮの状
態においては、油圧ポンプ（２４）より吐出された圧油
は、第１分岐通路（２６）と第２分岐通路（２８）によ
って、前輪駆動用油圧モータ（１２）と後輪駆動用油圧
モータ（１４）へ圧油が供給されるため、前輪（１１）
と後輪（１３）によ４輪駆動が実現される。この場合、
各油圧モータ（１２）（１４）へは、油圧ポンプ（２４
）の吐出流量の２分の１が供給されることとなり、その
ため、低速高駆動力の４輪駆動を得ることができる。こ
のときの変速バンドを第３図の実線で示している。また
、前輪駆動用油圧モータ（１２）のみならず、後輪駆動
用油圧モータ（１４）をも可変容量形のものにすると、
この変速域を更に広げることができ、その際の変速バン
ドを第３図の破線で示している。

第２図は、本発明の油圧駆動装置を全旋回形バンクホー
へ装備する場合の実際例を示している。

このような旋回形バックホーにおいては、前輪（１１）
と後輪（１３）を備えた下部走行体（３３）上に、スイ
ベルジョイン）　（３１）を介して上部旋回体（３４）
が３６０゛回転自在として装備される。そして、エンジ
ン（６）は、この上部旋回体（３４）の後部側に装備さ
れ、該エンジン（６）の側方部に隣接して油圧ポンプ（
２４）が、また、該油圧ポンプ（２４）の操作ペダル（
３０）及び切換バルブ（１５）のレバー　（３２）が運
転席廻りに配置される。他方、油圧モータ（１２）及び
（１４）は夫々下部走行体（３３）側に装備され、前記
スイベルジヨイント（３１）を介してこれらの油圧モー
タ（１２）　　（１４）へ圧油が供給されるよう構成さ
れるとともに、切換バルブ（１５）の本体部分がこの下
部走行体（３３）側へ装備される。

発明の効果 この発明によれば、次のような効果が得られる。

（イ）、ドライブシャフトが不要であるため破損や故障
が少ない。

（ロ）、４輪駆動時、前後輪間は油圧で繋がっているの
みであり、しかも、この油圧が差動機構の役目を果たす
ためセンターデフ等の高価な装置を用いることなく、パ
ワーロスのない駆動機構を得ることがきる。

（ハ）、２輪駆動のときはポンプ吐出量の全量が前輪又
は後輪へ供給されるため高速で走行でき、他方、４輪駆
動の場合は、ポンプ流量の２分の１が各前後輪苦闘用の
油圧モータへ供給されるから、前輪十後輸によって高い
駆動力を得ることができる。

（ニ）、クラッチを有する機械式変速機構を用いた前記
■に比較して操作が簡単である。

（ホ）、トルクコンバータと油圧式変速機構を用いる前
記■のものに比較して安価である。

（へ）、油圧モータを可変容量形のものにすることによ
って、変速バンドを広げることができる。

即ち、従来のＨ３Ｔでは油圧ポンプ側の流量調節のみで
あるため変速比１対２が限度であったが、これを１対４
まで広げることができる。

なお、この発明の油圧駆動装置は建設機械のみならず、
林業機械、トラクタ及び農業機械等エンジンの馬力に余
裕の少ない作業車両に有効であり、上記の如く変速バン
ドを大きくすることによってその出力を有効に使用する
ことが可能となる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明駆動装置の油圧回路図、第２図は本発明
駆動装置を全旋回形バンクホーへ装備した場合の側面図
、第３図は本発明実施例において、車速と牽引力（駆動
力）との関係を示すグラフ、第４図は従来形駆動装置の
概略説明図である。 （１１）　−前輪、（１３）　−後輪、（１２）　　（
１４Ｌ−−−油圧モータ、（１５）−切換バルブ、（２
４）　−油圧ポンプ。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、前輪と後輪を駆動する夫々別の油圧モータを並列に
   配置して設け、かつ、前記一方の油圧モータへの圧油供
   給をＯＮ−ＯＦＦできることを特徴とするタイヤ式車両
   の油圧駆動装置。 ２、特許請求の範囲第１項において、圧油供給をＯＮ−
   ＯＦＦされない他方の油圧モータを可変容量形としたタ
   イヤ式車両の油圧駆動装置。