JPH10151953A - トラクタの旋回制御装置 - Google Patents

トラクタの旋回制御装置

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JPH10151953A
JPH10151953A JP31349596A JP31349596A JPH10151953A JP H10151953 A JPH10151953 A JP H10151953A JP 31349596 A JP31349596 A JP 31349596A JP 31349596 A JP31349596 A JP 31349596A JP H10151953 A JPH10151953 A JP H10151953A
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JP
Japan
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front wheel
diff
tractor
mode
turning
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Pending
Application number
JP31349596A
Other languages
English (en)
Inventor
Tsutomu Watabe
勉 渡部
Junichi Oshita
淳一 大下
Kazuhisa Tamura
和久 田邨
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
Original Assignee
Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
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Publication date
Application filed by Iseki and Co Ltd, Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd filed Critical Iseki and Co Ltd
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  • Arrangement And Mounting Of Devices That Control Transmission Of Motive Force (AREA)
  • Arrangement And Driving Of Transmission Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 トラクタには圃場での旋回を容易に行うため
に、車体の旋回に連動して前輪を後輪に対して増速駆動
する前輪増速装置を有するものが有り、また、これとは
別に、特に軟弱な圃場での旋回を容易にするために、前
輪のデフ作用をロックする前輪デフロック装置を有する
ものが有った。しかしながら、これらの前輪における2
つの装置を同時に装備する構成とすると、両装置を同時
に作動させて操向を困難にしたり、各々の装置の破損の
恐れがあった。 【解決手段】 車体の旋回に連動して前輪3,3を後輪
に対して増速駆動する前輪増速装置と、前記前輪3,3
のデフ装置5の作動をロックするデフロック装置2とを
有するトラクタでは、モード切替スイッチ6により前記
両装置2の内どちらか一方を択一的に選択して作動させ
る構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、トラクタが圃場
内を旋回するときの制御装置の構成に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、トラクタには特開平5−0697
52号公報に示されるように、作業中の旋回を容易にす
るために、車体の旋回に連動して前輪を後輪に対して増
速駆動する前輪増速装置を有するものが有った。また、
これとは別に軟弱な圃場での旋回を容易にするために、
前輪のデフ作用をロックする前輪デフロック装置を有す
るものが有った。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前輪に
おける前記2つの装置を同時設け、デフロックをかけな
がら前輪増速を行ったり前輪増速中に前輪デフロックを
かけると、オペレータの操向操作が難しくなって旋回半
径が大きくなったり、また高速回転中の前輪のデフ装置
をロックすることでデフ装置、或はデフロック装置を破
損する恐れが有った。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明は、以上のよう
な課題を解消するために、次のような技術的手段を講じ
た。即ち、車体の旋回に連動して前輪3,3を後輪4,
4に対して増速駆動する前輪増速装置1と、前記前輪
3,3のデフ装置5の作動をロックするデフロック装置
2とを有するトラクタにおいて、前記両装置1,2の内
どちらか一方の作動中には他方の作動を牽制する手段6
を設けたトラクタの旋回制御装置とした。
【0005】
【発明の作用、効果】以上のように構成したトラクタの
旋回制御装置では、軟弱な圃場を旋回するときには、抵
抗の少ない側の前輪3が空転することを防止するために
前輪デフロックを装置2を作動させて旋回する。また、
スリップの生じない程度の硬質な圃場では、前輪増速装
置1を作動させて旋回する。いづれの場合であっても、
前輪増速装置1と前輪デフロック装置2のうち一方が作
動しているときには、他方の作動を牽制するので、前述
のように操向操作が難しくなり旋回半径が大きくなった
り、デフ装置、或はデフロック装置の破損といった課題
が解消される。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、この発明のトラクタの旋回
制御装置の実施の形態を説明する。トラクタ10は、機
体前部のボンネット11内部にディーゼルエンジン12
を設け、このエンジン12からクラッチハウジング、ミ
ッションケース13、及びリアミッションケース14等
を一体的に連結して設けている。そして、機体前下部に
は、前輪3,3を支持するフロントアクセルケース15
を左右揺動自在に設けている。また、前記リヤミッショ
ンケース14の左右両端には、後輪4,4を設けてい
る。そして、前記エンジン12の回転動力を、クラッチ
ハウジング内の主クラッチ30で断続し、ミッションケ
ース13内の前後進切換装置31にて正転逆転を切り替
え、更に主変速装置32、及び副変速装置33で適宜減
速して前後輪3,3,4,4、あるいは後輪4,4へ伝
達する構成となっている。
【0007】前記ボンネット11の後方には、ステアリ
ング18を突出して設け、前記前輪3,3を操向する構
成となっている。また、このステアリング18の回動基
部には、ステアリング切角センサ19を設け、オペレー
タのステアリング操作角度を検出する構成となってい
る。また、前記ミッションケース13の中央部上方には
フロア20を設け、このフロア20の左右前端には前輪
3,3による泥はねを防止するステップガード20Aを
取り付け、これにバックミラー60を立設している。こ
のバックミラー60は、ステップガード20Aの上端部
において回動可能な構成とし、前記ステアリングポスト
61の段差16のなかに収納する構成となっている。こ
れにより、果樹園などを走行する時に、バックミラー6
0を機体内部に収納して草木のひっかかりを防止しなが
ら走行できる。
【0008】また、前記フロア20の左右後端に、前記
後輪4,4を前方から上方へ掛けて覆うフェンダー2
1,21を接続して設け、この左右フェンダー21,2
1間には、操縦席22を設け、この側方には、この発明
の牽制手段である前輪3,3を増速する前輪倍速装置
1、前輪デフロック装置2の作動を択一的に入切り選択
するモード切替スイッチ6や、走行用の変速レバー2
4、作業機昇降用のポジションレバー23等を設けてい
る。更に、前記操縦席22の下方には、トラクタ10の
各種制御を司るコントローラ26を設けている。
【0009】モード切替スイッチ6は、旋回時に前輪増
速装置1を作動させる「前輪倍速」のモードと、旋回時
に前輪デフロック装置2を作動させる「前輪デフロッ
ク」のモードと、直進作業時にデフロック装置1を作動
させる「直進デフロック」のモードを有する構成となっ
ている。そして、これらのスイッチ切替信号は、コント
ローラ26へ入力される構成となっている。よって、オ
ペレータは、圃場の状態に応じモードを切り替えて旋回
形態を選択する。即ち、湿田時の代掻き作業などでは、
旋回時に前輪デフロック装置2を作動させて前輪3の空
転を防止し、乾田や畑地では、前輪増速装置1を作動さ
せて、小回り旋回を行うことができる。
【0010】尚、図1ではトラクタ10の後部にトップ
リンク27と左右ロアリンク28,28からなる3点リ
ンク機構設け、これにロータリ作業機29を連結した構
成となっている。前輪増速装置1について、図3に示し
たトラクタ10の動力伝達線図に基づいて説明する。前
記トラクタ10の副変速装置33にて減速されたエンジ
ン12の回転動力は、後輪デフ装置34の手前で伝達軸
35に伝達され、この伝達軸35に設けたギヤ36と、
手動レバーにより前後スライドされるスライドギヤ37
とが噛み合うことで前輪駆動伝達軸38に動力が伝達さ
れる。前輪駆動伝達軸38には、スプリング39,39
の付勢力によって常時圧着されている等速クラッチ40
と、旋回時油圧力により圧着する倍速クラッチ41を設
けている。即ち、トラクタ10は、前記スライドギヤ3
7がギヤ36に噛み合っていないとき「後輪2駆」走行
となり、この両ギヤ37,36が噛み合っているときに
は、「4駆」走行となり、さらに、この「4駆」走行中
に倍速クラッチ41が圧着すると前輪3,3の回転は後
輪4,4の約2倍に増幅されて、「前輪倍速」走行とな
る。
【0011】前輪デフロック装置2について、図1に基
づいて説明する。前記フロントアクスルケース15に
は、その左右両端部にデフロックシフタ45を設けた増
設ケース46を接続し、さらにこの先端に傘歯車等を内
蔵するファイナルケース47を接続し、これに前輪3を
支持している。そして、前記フロントアクスルケース1
5の中間部に入力された前記前輪伝達駆動軸38の回転
動力を、前輪デフ装置5を介して左右の前輪駆動軸4
9,49に伝達する。また、前記前輪デフ装置5の筐体
5Aには、入力された回転動力をデフ作用を与えずにそ
のまま出力可能なデフロック爪50を設け、一方前記前
輪駆動軸49には、このデフロック爪50と噛み合うロ
ック爪51を有する円筒体52を設けている。この円筒
体52は、前記増設ケース46の外部に設けた油圧ピス
トン53のピストンロッドが伸縮することで、デフロッ
クシフタ45が前記軸49方向へ回動し、この回動によ
り円筒体52が軸49上のスプラインをスライドする構
成となっている。即ち、油圧ピストン53のピストンロ
ッドが伸長すると、前輪デフ装置5のロックがかかり、
同油圧ピストン53のピストンロッドが短縮すると前記
デフロックが解除される構成となっている。
【0012】コントローラ26は、各センサやスイッチ
の情報を演算処理するCPUと、これらの情報を一時的
に記憶するRAMと、制御プログラムを格納したROM
等を有する構成となっており、この入力側に前記切替ス
イッチ6と、ステアリング切角センサ19が接続され、
出力側に倍速クラッチ41、或は油圧ピストン53へ油
圧を択一的に供給する切替制御弁55の前輪倍速用のソ
レノイド56、及び前輪デフロック用のソレノイド57
とを接続している。尚、図中のPは油圧ポンプ、Tはタ
ンクを示す。
【0013】以上のように構成されたトラクタは、旋回
時に図5に示すフローチャートのように制御装置が作動
する。最初に、トラクタ10の電源「入」と共に各種セ
ンサ、スイッチの状態が前記コントローラ26のRAM
に読み込まれ、前記モード切替スイッチ6の入切りの状
態が判定される(STEP1,2)。ここで、同スイッ
チ6が「切」であれば、旋回時に各装置は作動せずにS
TEP13とSTEP1間を周期的にループする。そし
て、同スイッチ6が「入」であれば、各モードの状態が
判定され(STEP3)、「直進デフロック」モードで
あれば、前記前論デフロック用のソレノイド57への通
電が行われる。この時には、前後輪3,3,4,4を等
速の状態で旋回する。また、前記モード切替スイッチ6
が、「前輪倍速」モードであれば、STEP5へ進み、
オペレータのステアリング切角がA以上になるかどうか
が判定される。そして、ここで旋回に入りYESになれ
ば、前記切替制御弁55のソレノイド56へ通電がなさ
れ、トラクタ10は前輪3が後輪4と比較して略倍速で
回転しながら旋回することとなる。また、このソレノイ
ド56への通電はステアリング角度がA以下になるま
で、即ち、旋回が終了するまで継続される。(STEP
7,8)また、STEP3にて、モード切替スイッチ6
が「前輪デフロック」モードになっていると、オペレー
タのステアリング切角がA’以上になるかどうかが判定
される(STEP9)。ここで旋回に入りYESになれ
ば、前記切替制御弁55のソレノイド57へ通電がなさ
れ、トラクタ10は前輪3をデフロック状態で旋回する
こととなる。また、このソレノイド57への通電は前記
ステアリング角度がA’以下になるまで、即ち、旋回が
終了するまで継続される。(STEP11,12)ま
た、前記STEP5,9にて、ステアリング18の切角
が設定された角度(A、或はA’)以下のときには、直
進作業中と判定し各ソレノドヘの通電は行われずRET
URNとなり周期的に前記ステアリング切角等の状態が
判定される。
【0014】尚、上記では前輪倍速装置1が作動するス
テアリング切れ角度Aと、前輪デフロック装置2が作動
するステアリング切れ角度A’を異なる角度(例えば、
A>A’とする)にしたが、これらの角度を同角度に設
定しても良い。以上のように、オペレータは圃場の状態
に合わせて任意に前輪倍速装置1と前輪デフロック装置
2とを切り替え可能とし、モード切替スイッチ6により
どちらか一方だけ選択する構成としたので、各装置1,
2について別個に入切レバーや、スイッチを設け、両装
置1,2が同時に作動して旋回時の操向を困難にするこ
とが無くなる。また、前記前輪倍速装置1の作動により
前輪駆動軸49が高回転中に、デフロック装置2を作動
させようとして前記デフロック爪50やロック爪51を
破損する恐れが無くなる。
【0015】また、前記両装置1,2を同一の切替制御
弁55にて切り替えて作動する構成としたので、互いの
装置1,2の牽制となる上、両装置1,2について別々
に制御弁を設けることと比較して安価に構成できる。
尚、前記モード切替スイッチ6による牽制手段に替え
て、両装置1,2の入切レバーや、両装置1,2の作動
部位をリンク機構により連係してストッパーピン等で牽
制しても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】フロントアクスルケースの断面図。
【図2】トラクタの全体側面図。
【図3】トラクタの伝動機構線図。
【図4】コントローラの接続を示すブロック図。
【図5】フローチャート図。
【符号の説明】
1 前輪倍速装置 2 前輪デフロック装置 3 前輪 4 後輪 5 前輪デフ装置 6 モード切替スイッチ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体の旋回に連動して前輪3,3を後輪
    4,4に対して増速駆動する前輪増速装置1と、前記前
    輪3,3のデフ装置5の作動をロックするデフロック装
    置2とを有するトラクタにおいて、前記両装置1,2の
    内どちらか一方の作動中には他方の作動を牽制する手段
    6を設けたことを特徴とするトラクタの旋回制御装置。
JP31349596A 1996-11-25 1996-11-25 トラクタの旋回制御装置 Pending JPH10151953A (ja)

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JP31349596A JPH10151953A (ja) 1996-11-25 1996-11-25 トラクタの旋回制御装置

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JP31349596A JPH10151953A (ja) 1996-11-25 1996-11-25 トラクタの旋回制御装置

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JPH10151953A true JPH10151953A (ja) 1998-06-09

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ID=18042005

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JP31349596A Pending JPH10151953A (ja) 1996-11-25 1996-11-25 トラクタの旋回制御装置

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