JP3013833B2 - 動力車両の前輪増速制御装置 - Google Patents

動力車両の前輪増速制御装置

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JP3013833B2
JP3013833B2 JP10020955A JP2095598A JP3013833B2 JP 3013833 B2 JP3013833 B2 JP 3013833B2 JP 10020955 A JP10020955 A JP 10020955A JP 2095598 A JP2095598 A JP 2095598A JP 3013833 B2 JP3013833 B2 JP 3013833B2
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利二 島本
尚彦 石井
望 片上
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、トラクターのよ
うに昇降装置を有する動力車両に関し、特に車体の旋回
操作に連動して前輪の周速を増速する前輪増速制御装置
の構成に関する。
【0002】
【従来の技術、及び発明が解決しようとする課題】従
来、トラクターなどの動力車両には、例えば旋回時に前
輪の周速を後輪の周速よりも増大させて、機体の旋回動
作を円滑にならしめる制御装置を備えたものがある。こ
のような制御装置は、高低2段の変速が可能な高低速切
換装置を備え、直進時は前輪と後輪の周速が略一致、あ
るいは僅かに前輪の周速が後輪の周速よりも大となるよ
うに構成され、旋回時にのみ、前記高低速切換装置が高
速側に切換えられて、前輪の周速が後輪のそれよりも2
倍程度増大するように構成されている。
【0003】ところで、このような旋回時の制御装置
は、ハンドルの切れ角のみによって作動する構成として
いた為、例えば旋回を終了しその後圃場内を移動してい
るときにハンドルを大きく切っても同制御装置が作動し
てしまい、機体が大きく振れて操作性を損なうという課
題が有った。また、これを解決する手段として、この制
御装置を作業機が上昇されて一定時間だけ作動する構成
とする場合、一定時間を短く設定し過ぎると低速でゆっ
くりと旋回する場合に、旋回途中で制御装置が切れてし
まい、反対に一定時間を長く設定し過ぎると、狭い圃場
内で頻繁に旋回を必要とする時に同制御装置が作動しな
いという課題が生じる。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明は前記した従来
装置の課題を解消するために提案するものであって、圃
場内で前輪増速制御装置を的確に作動させて車両の操作
性を向上させたものである。このため、次のような技術
的手段を講じた。即ち、前輪駆動系に前輪2、2の周速
が後輪3、3の周速と略同一となる状態と、前輪2、2
の周速が後輪3、3の周速よりも大となる状態とに切換
可能な高低速切換装置20を有し、旋回動作に伴って前記
高低速切換装置20が高速側に切換えられるように連動構
成された動力車両において、作業機が上昇されて一定時
間経過すると、前記高低速切換装置20の低速から高速側
への切り換わりを牽制し、且つ前記一定時間を変速位置
が高速である程短く設定する制御手段30が設けられてい
ることを特徴とする動力車両の前輪増速制御装置とし
た。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を、
トラクターの旋回時に作動する制御装置である前輪増速
装置の場合について説明する。まず、構成から説明する
と、1はトラクターで前輪2、2と後輪3、3を備え、
ミッションケース4内には前進3段後進1段の主変速装
置5と高低2段の副変速装置6が設けられている。ま
た、ミッションケース4の後部には、トラクターの昇降
装置であるリフトアーム36を設け、これに作業機を連
結して昇降する構成となっている。
【0006】エンジン7の回転動力は、クラッチ8を介
して主変速装置5に伝えられ、この伝動後位に設けられ
た副変速装置6にて減速された回転動力は、後輪差動装
置9に伝達される。符号10、10は後輪制動装置、1
1は最終減速軸12に固着されたギヤで、このギヤ11
はカウンターシャフト14に取り付けられた大系ギヤ1
5と噛み合う。16はカウンターシャフト14に取り付
けられた小系ギヤである。
【0007】カウンターシャフト14に並行に設けられ
た前輪駆動軸18の後部には、多板油圧クラッチで形成
された高低速切換装置20が設けられている。この前輪
駆動軸18に遊嵌された小径ギヤ21はカウンターシャ
フト14の大系ギヤ15に常時噛み合い、前輪駆動軸1
8に遊嵌された大系ギヤ22はカウンターシャフト14
の小径ギヤ16に常時噛み合っている。
【0008】高低速切換装置20の高速側クラッチ23
が接続されると、ギヤ11、大系ギヤ15、小径ギヤ2
1を順次経て高速の回転が前輪駆動軸18に伝達され
る。このときギヤ15、21のギヤ比は、前輪2、2の
周速が後輪3、3の周速の約2倍程度となるように設定
されている。高低速切替装置20の低速側クラッチ24
が接続されると、ギヤ11、大系ギヤ15、小径ギヤ1
6、大系ギヤ22を順次経て、前輪駆動軸18には低速
の回転動力が伝達される。このときギヤ16、22のギ
ヤ比は、前輪2、2の周速が後輪3、3の周速と略等し
いか、僅かに前輪2、2の周速が後輪3、3の周速より
も大となるように設定される。
【0009】前記高低速切換装置20は、後輪3、3の
みが駆動される2輪駆動以外のときは、通常前輪2、2
と後輪3、3の周速が略等しい低速四輪駆動状態で利用
され、機体を畦際で旋回させるべく旋回操作が行われた
ときにのみ高速側油圧クラッチ23が接続されて前輪
2、2の周速が後輪3、3の周速よりも大となるように
構成している。
【0010】なお、この実施の形態では、油圧操作レバ
ー25を上昇側に操作して作業機昇降用のスイッチ32
がONとなり、且、ステアリングハンドル26を所定角
度以上回動操作して切れ角検出スイッチ27がONとな
ったときに高低速切替装置20が低速から高速へ切り換
わるように構成している。第2図に示す符号28はピッ
トマンアーム、29は前輪差動装置、37は前輪最終減
速機構、38は2駆・4駆の切り換えレバーである。
【0011】第3図は制御ブロック図を示すものである
が、コントローラ30の入力側には、2駆・4駆切換ス
イッチ31と、作業機昇降用のスイッチ32と、前記切
れ角検出スイッチ27、27が接続され、コントローラ
30の出力側には、前記高低速切換装置20を制御する
高速用ソレノイドバルブ33と低速用ソレノイドバルブ
34が接続されている。
【0012】また、コントローラ30内には、高低速切
換装置20が高速側に切り換えられているときに、これ
を低速側に切り換えるための制御回路が組み込まれてお
り、具体的には、第4図に示すタイマー回路により制御
される。即ち、このタイマー回路は図から明らかなよう
に、2駆・4駆の切換スイッチ31が4駆側に操作され
てONとなり、作業機昇降用スイッチ32がONになる
と、タイマーリレー35の常開接点36が一定時間だけ
閉じ、この間にステアリングハンドル26が所定角度回
動されると切れ角検出スイッチ27がONになって高速
ソレノイドバルブに電流が流れ、高速側クラッチ23が
接続されて前輪2、2の周速が後輪3、3の周速の2倍
になるものである。
【0013】前記タイマーの作動時間は任意に取れる
が、この時間設定は、オペレータが畦際で機体を旋回さ
せるに必要な時間に十分な時間を加えておけば作業上支
障無く、具体的には凡そ30秒〜1分程度に設定すれば
充分である。したがって、この設定時間経過後は、タイ
マーリレー35の常開接点36が再び開くため、高速側
クラッチ23は接続を解かれて直ちに低速側クラッチ2
4が接続されることになる。
【0014】このとき、第4図に示したように、変速位
置によってタイマーリレーの作動時間が変わるように設
定すれば、操作性がさらに向上する。即ち高低速切換装
置20が、高速側に切換えられなければならないのは旋
回動作時だけであるが、その状態が旋回動作終了後も継
続すると、機体が回り過ぎ、これを修正すべくステアリ
ングハンドル26を反対方向に操作すると、結果的に蛇
行してしまうことになり、このため、例えば車速が速い
ときには、タイマーの作動時間を短く、逆に車速が遅い
ときには、タイマーの作動時間を長く取るようにする
と、そのような不具合は発生しないのである。
【0015】第5図は、変速位置によってタイマー設定
時間が変わる様子を示したタイムチャートであり、主変
速位置が1速から2速、3速と高速位置になる程、前記
設定時間をT1,T2,T3と短く設定する構成となっ
ている。また、第6図は、作業機昇降スイッチ32がO
Nとなった時点で、高速側ソレノイドバルブ33がON
となり、併せてPTOクラッチ(図示省略)のバルブが
ONとなるようにしたものである。このような回路にす
れば、作業機が上昇した時点でPTOクラッチも切れて
安全であるとともに、1つのスイッチで2つの機能を果
たすものであるから製造コストも低減できる。
【0016】なお、第7図は、前記コントローラに代え
てマイコンで制御する場合の制御プログラムの内容を示
したものである。前記のリレーを用いた回路と同じよう
に、昇降スイッチが押されて作業機が上昇すると、直ち
にタイマーが作動し、一定時間が経過すると、高速側ソ
レノイドバルブ33がOFFになり、低速側ソレノイド
バルブ34がONとなるように構成されている。
【0017】
【発明の効果】この発明は、前記の如く、作業機を昇降
自在に連結する昇降装置と、車体の旋回操作に連動して
この車体を旋回状態に切り替える制御装置とを備えた動
力車両において、前記作業機が上昇されて一定時間経過
すると、前記制御装置の作動を牽制する制御手段を備え
たことを特徴とする動力車両の制御装置としたので、旋
回制御装置が圃場内の作業時にだけ的確に作動すること
となる。従って、路上で走行するときにも操作性を損な
うこと無く安全に走行することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】全体側面図。
【図2】動力伝達系を説明した図。
【図3】制御ブロック図。
【図4】タイマー回路図。
【図5】タイムチャート図。
【図6】タイマー回路図。
【図7】フローチャート。
【符号の説明】
1 トラクター 2 前輪 3 後輪 20 高低速切換装置 23 高速側油圧クラッチ 24 低速側油圧クラッチ 25 油圧操作レバー 26 ステアリングハンドル 30 コントローラ 32 作業機昇降用スイッチ 35 タイマーリレー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 今西 克己 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農 機株式会社 技術部内 審査官 前田 幸雄 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60K 17/348

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前輪駆動系に前輪2、2の周速が後輪
    3、3の周速と略同一となる状態と、前輪2、2の周速
    が後輪3、3の周速よりも大となる状態とに切換可能な
    高低速切換装置20を有し、旋回動作に伴って前記高低速
    切換装置20が高速側に切換えられるように連動構成され
    た動力車両において、作業機が上昇されて一定時間経過
    すると、前記高低速切換装置20の低速から高速側への切
    り換わりを牽制し、且つ前記一定時間を変速位置が高速
    である程短く設定する制御手段30が設けられていること
    を特徴とする動力車両の前輪増速制御装置。
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