JP2538711B2 - 作業車の伝動構造 - Google Patents

作業車の伝動構造

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JP2538711B2
JP2538711B2 JP2257997A JP25799790A JP2538711B2 JP 2538711 B2 JP2538711 B2 JP 2538711B2 JP 2257997 A JP2257997 A JP 2257997A JP 25799790 A JP25799790 A JP 25799790A JP 2538711 B2 JP2538711 B2 JP 2538711B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、主に農用トラクタ等の前輪変速装置を備え
た作業車の伝動構造に関する。
〔従来の技術〕 従来、特開昭62−146724号公報で示されたもののよう
に、前輪変速値を備えることにより、前輪の駆動回転周
速度と後輪の駆動回転周速度とがほぼ等しくなる標準駆
動状態と、電輪の駆動回転周速度が後輪の駆動回転周速
度よりも速くなる増進駆動状態とを現出可能とする四輪
駆動状態、および該前輪変速装置を中立にしての後輪駆
動状態を選択できるように構成されていた。後輪駆動状
態は移動走行時に、標準駆動状態は牽制走行や悪路走行
に夫々使用し、そして、増速駆動状態は湿田での小旋回
を容易に行える利点を有している。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら前記構成によると後輪は常に駆動されて
いるので、凹凸の激しい悪路走行、急坂での発進時、さ
らには重荷重牽引走行等においては後輪の駆動反力に因
る機体前部の持ち上り現象が、全ての駆動状態において
発生する可能性があり、改善の余地が残されているよう
に見受けられた。
本発明は前輪変速装置を備えてある作業車における上
記不都合の解消を目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的のために本発明は、作業車の伝動構造を前輪
のみを駆動する前輪駆動状態、前後輪共駆動する全輪駆
動状態とを現出可能な走行用のトランスミッションを備
えるとともに、前記前輪の駆動回転速度と前記後輪の駆
動回転周速度とがほぼ等しくなる標準駆動状態と、前記
前輪の駆動回転周速度が前記後輪の駆動回転周速度より
も速くなる増速駆動状態とを現出可能な前輪変速装置を
設けて構成してあることを特徴とする。
〔作 用〕
上記特徴構成によれば従来通りの全輪駆動状態が得ら
れるとともに、前輪駆動状態を用いることによって従来
通りに移動走行を行うことができる。そして、イこの前
輪状態で牽引走行や急坂での発進を行うようにすると、
後輪のトルク反力がないので前部の持ち上り現象を生じ
ることなくその目的を達成することができるようになっ
た。
また、ロ前輪駆動状態のときに前輪変速装置を操作し
て増速駆動状態にすると、走行用のトランスミッション
による最高速変速状態の場合よりもさらに速度を高めて
走行することができるようになる。つまり、本来、湿田
等での小旋回用として備えられる前輪変速装置の有効利
用により、走行用の変速段数を増設することなく、より
高速度を現出できるようになった。
〔発明の効果〕
従って、イの作用による機体前部の持ち上り現象を防
止できる駆動状態によって安全性を高められたととも
に、ロの作用によって経済的、かつ、コンパクトに、よ
り高速の移動走行が可能になるという利点も持つことが
できたので、もって、より実用上の使い勝手の改良され
た作業車の伝動構造を提供することができた。
〔実施例〕
図面に農用トラクタの伝動構造が示されている。エン
ジン(E)の動力が主クッチ(1)を介してトランスミ
ッション(2)へ入力されるとともに、このトランスミ
ッション(2)の動力を後デフ(3)を介して後輪
(4)に、前輪変速装置(5)と前デフ(6)とを介し
て前輪(7)に夫々伝達可能としてある。
前輪変速装置(5)について説明すると、ミッション
(2)からの変速軸(8)に小ギヤ(9)と大ギヤ(1
0)を固定し、小ギヤ(9)と咬合する標準ギヤ(11)
と、大ギヤ(10)とを咬合する増速ギヤ(12)とを前輪
駆動用の伝動軸(13)に相対回転自在に外嵌するととも
に、伝動軸(13)と一体回転する回転部材(14)を設け
てある。この回転部材(14)は噛合い式によって標準ギ
ヤ(11)と、多板クラッチ式によって増速ギヤ(12)と
択一的に一体化可能であり、該回転部材(14)をスライ
ド操作するシフタ(15)を切換機構(A)によって操作
する。
切換機構(A)前輪(7)の切れ角が設定値以上にな
ると小ギヤ(9)と標準ギヤ(11)とが咬合する標準駆
動状態の前輪変速装置(5)を、大ギヤ(10)と増進ギ
ヤ(12)とが咬合する増速駆動状態に切換えるものであ
り、シフタ(15)を操作するレバー(16)に枢支連結さ
れたロッド(17)先端を、ナックルアーム(18)に連れ
て揺動するカム板(19)の溝(21)に係合する状態とし
て構成されている。
すなわち、ハントル(21)の回動による前輪(7)の
切れ角が設定値以下では、前輪(7)の回転周速度が後
輪(4)の回転周速度とほぼ同じとなる標準駆動状態と
なり、設定以上では前輪(7)の回転周速度が後輪
(4)のそれよりも速くなる増速駆動状態となる。
また、前輪(7)の切れ角とは無関係に、常に増速駆
動状態とすることが可能な選択機構(B)が設けられて
いる。
すなわち、ロッド(17)が係入するレバー(16)の孔
を長孔とし、バネ(22)でレバー(16)をロッド方向に
引っ張り付勢するとともに、このレバー(16)をワイヤ
ー(23)を介して選択レバー(24)に連結して選択機構
(B)を構成してある。選択レバー(24)を入り位置
(0)に揺動するとシフタ(15)を強制的に増速駆動側
へ移動させ(このときに前輪(7)の切れ角が設定値以
上になっても以下になっても、ロッド(17)の長孔の融
通によって吸収される)、図示のように切り位置(N)
に揺動するとバネ(22)によってシフタ(15)を標準駆
動側へ戻す。選択レバー(24)が切り位置(N)のとき
にロッド(17)によってレバー(16)が図面上右方へ押
されるとワイヤー(23)がたるむので、切換機構(A)
は正常に機能する。
前記ミッション(2)には、変速軸(8)に対するク
ラッチ(25)と後輪駆動用の伝動軸(26)に対するクラ
ッチ(27)を備えてあり、これらクラッチ(25),(2
7)と前輪変速装置(5)との組合せによって、後輪駆
動状態、前輪変速装置(5)が自動切換え状態における
前輪駆動と四輪駆動の各状態、前輪変速装置(5)が常
時増速駆動状態における前輪駆動と、四輪駆動の各状態
とが現出できるのである。
さらに、選択機構(B)に常時標準駆動状態となるポ
ジションを設けておくとより便利である。
〔別実施例〕
本発明をホイルローダや運搬車等の各種の前後輪駆動
型の作業車に適用しても良い。
尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を便利にする
為に符号を記すが、該記入により本発明は添付図面の構
成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】 図面は本発明に係る作業車の伝動構造の実施例を示す図
である。 (2)……トランスミッション、(4)……後輪、
(5)……前輪変速装置、(7)……前輪。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】前輪(7)のみを駆動する前輪駆動状態、
    前後輪(7),(4)共駆動する全輪駆動状態とを現出
    可能な走行用のトランスミッション(2)を備えるとと
    もに、前記前輪(7)の駆動回転周速度と前記後輪
    (4)の駆動回転周速度とがぼぼ等しくなる標準駆動状
    態と、前記前輪(7)の駆動回転周速度が前記後輪
    (4)の駆動回転周速度よりも速くなる増速駆動状態と
    を現出可能な前輪変速装置(5)を設けてある作業車の
    伝動構造。
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JPH04133821A JPH04133821A (ja) 1992-05-07
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