JPH0675170B2 - ハロゲン化銀多層カラ−写真感光材料 - Google Patents

ハロゲン化銀多層カラ−写真感光材料

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JPH0675170B2
JPH0675170B2 JP21655786A JP21655786A JPH0675170B2 JP H0675170 B2 JPH0675170 B2 JP H0675170B2 JP 21655786 A JP21655786 A JP 21655786A JP 21655786 A JP21655786 A JP 21655786A JP H0675170 B2 JPH0675170 B2 JP H0675170B2
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良隆 山田
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實 石川
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    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03CPHOTOSENSITIVE MATERIALS FOR PHOTOGRAPHIC PURPOSES; PHOTOGRAPHIC PROCESSES, e.g. CINE, X-RAY, COLOUR, STEREO-PHOTOGRAPHIC PROCESSES; AUXILIARY PROCESSES IN PHOTOGRAPHY
    • G03C7/00Multicolour photographic processes or agents therefor; Regeneration of such processing agents; Photosensitive materials for multicolour processes
    • G03C7/30Colour processes using colour-coupling substances; Materials therefor; Preparing or processing such materials

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  • General Physics & Mathematics (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明はハロゲン化銀多層カラー写真感光材料に関し、
更に詳しくは画像の鮮鋭性、脱銀性および現像安定性が
改良されたハロゲン化銀多層カラー写真感光材料(以下
単にカラー感光材料と称す。)に関する。
[発明の背景] カラー感光材料の鮮鋭性の向上のために一つの手段とし
て薄膜化の検討がなされている。特に支持体により近い
ハロゲン化銀乳剤層の場合、感光材料表面からの光の散
乱パスが長くなるため、バインダー量の減少による薄膜
化が鮮鋭度向上の有効な手段であることが知られてい
る。[例えば、ジャーナル・オブ・ザ・オプティカル・
ソサイアティ・オブ・アメリカ(Journal of the Optic
al Society of America)58(9),1245〜1256(196
8)、フォトグラフィック・サイエンス・アンド・エン
ジニアリング(Photographic Science and Engineerin
g)16(3),181〜191(1972)等]。
そしてその具体的手段として、単なるゼラチン塗布量の
減量、カプラー塗布量の減量、カプラー分散用の高沸点
溶媒の減量、更にはいわゆるポリマーカプラー等の使用
が知られている。しかし、これらの方法はいずれも粒状
性の劣化、保存性の劣化、カプラーの発色性の低下をま
ねき、写真性能上好ましくない。
一方、通常のカラー感光材料の乳剤層の膜厚は20〜30μ
mであるが、18μm以下にまで膜厚を低下すると、現像
時の現像条件(例えば温度、時間、撹拌等)や現像液組
成(例えば発色現像主薬濃度、pH、ハロゲンイオン濃度
等)の変動により、赤濃度と緑濃度のバランスが変動す
るという欠点や、漂白工程における脱銀不良が顕在化す
るという欠点が生ずることが明らかとなった。特に乳剤
層の薄膜化により脱銀不良が顕在化するという原因は明
らかではないが、薄膜化により乳剤膜中において、バイ
ンダーに対する銀の比率が高まることにより、生成され
る現像銀の性質が微妙に変化し、脱銀不良をまねくもの
と推定される。
[発明の目的] 従って本発明の目的は、鮮鋭性に優れ、かつ、漂白工
程、あるいは漂白定着工程における脱銀性が良好で、し
かも発色現像過程の変化に対する安定性が改良されたカ
ラー感光材料を提供することにある。
[発明の構成] 本発明者は鋭意検討を重ねた結果、上記本発明の目的は
支持体上に赤感光性、緑感光性および青感光性ハロゲン
化銀乳剤層を含む写真構成層を有するハロゲン化銀多層
カラー写真感光材料において、該乳剤層を有する側の全
親水性コロイド層の乾燥膜厚の総和が、18μm以下であ
り、かつ前記写真構成層の少なくとも1層が漂白促進剤
放出型カプラーを含有するハロゲン化銀多層カラー写真
感光材料により達成された。
[発明の具体的構成] 本発明の漂白促進剤放出型カプラー(以下Bleach Accel
erator Releasingカプラー=BARカプラーと称す)は、
好ましくは次の一般式[B]で示される。
一般式[B] 式中、Cpは、発色現像主薬の酸化体とカップリング反応
しうるカプラー残基を表わし、*はカプラーのカップリ
ング位を表わし、TIMEはタイミング基を表わし、mは0
又は1を表わし、R1は炭素原子数1〜8の2価の脂肪族
基又は、 (式中Lは炭素原子数1〜8の2価の脂肪族基又はフェ
ニレン基を表わす)を表わし、R2は水可溶性基又はその
前駆体を表わす。
Cpで表わされるカプラー残基としては、イエロー、マゼ
ンタ、又はシアン色素を生成する残基と、実質的に無色
の生成物を生成する残基がある。
Cpで表わされるカプラー残基において、イエローカプラ
ー残基として代表的なものは、米国特許第2,298,443
号、同第2,407,210号、同第2,875,057号、同第3,048,19
4号、同第3,265,506号、同第3,447,928号およびファル
ブクプラーアイネリテラトウル ヴェルジッヒト アグ
ファ ミッタイルング(バンドII){Farbkupplereine
Literatubersiecht Agfa Mitteilung(B and II)}112
〜126頁(1961年)などに記載されている。これらのう
ちアシルアセトアニリド類、例えば、ベンゾイルアセト
アニリドやピバロイルアセトアニリド類が好ましい。
マゼンタカプラー残基として代表的なものは、米国特許
第2,369,489号、同第2,343,703号、同第2,311,182号、
同第2,600,788号、同第2,908,573号、同第3,062,653
号、同第3,152,896号、同第3,519,429号、同第3,725,06
7号、同第4,540,654号、特開昭59-162548号、および前
記のAgfa Mitteilung(B and II)126〜156頁(1961
年)などに記載されている。これらのうち、ピラゾロン
あるいはピラゾロアゾール(例えば、ピラゾロイミダゾ
ール、ピラゾロトリアゾールなど)類が好ましい。
シアンカプラー残基として代表的なものは、米国特許第
2,367,531号、同第2,423,730号、同第2,474,293号、同
第2,772,162号、同第2,395,826号、同第3,002,836号、
同第3,034,892号、同第3,041,236号、同第4,666,999号
および前記のAgfa Mitteilung(B and II)156〜175頁
(1961年)などに記載されている。これらのうちフェノ
ール類あるいはナフトール類が好ましい。
実質的に無色の生成物を形成するカプラー残基として代
表的なものは、例えば英国特許第861,138号明細書、米
国特許第3,632,345号、同第3,928,041号、同第3,958,99
3号及び同第3,961,959号明細書などに記載されている。
これらのうち、環式カルボニル化合物が好ましい。
TIMEで表わされるタイミング基は、漂白促進剤基(−S
−R1−R2)を、Cpより時間調節して放出することを可能
にする基であり、この基には、Cpと発色現像主薬の酸化
体との反応速度、Cpから放出された−TIME−S−R1−R2
の拡散速度、及び−S−R1−R2の放出速度をコントロー
ルしうる基を含んでいてもよい。代表的なタイミング基
としては、米国特許第4,248,962号、特開昭57-56837号
明細書に開示されている分子内求核置換反応によって−
S−R1−R2を放出するものや、特開昭56-114946号、特
開昭57-154234号明細書などに開示されてる共役鎖にそ
った電子移動反応によって−S−R1−R2を放出するもの
などが挙げられる。その他、特開昭57-188035号、同58-
98728号、同59-206834号、同60-7429号、同60-214358
号、同50-225844号、同60-229030号、同60-233649号、
同60-237446号、同60-237447号明細書に開示されたタイ
ミング基も挙げられる。
具体例としては、以下のものが挙げられる。
漂白促進剤基である−S−R1−R2について以下に延べ
る。
R1は炭素原子数1〜8の2価の脂肪族基又は、 (式中Lは炭素原子数1〜8の2価の脂肪族基又はフェ
ニレン基を表わす)を表わすが、より好ましくは次式で
表わされる。
式中、R3及びR4は、それぞれ水素原子又は炭素原子数1
〜4のアルキル基を表わし、nは1〜8を表わす。nが
2以上の時はそれぞれのR3およびR4は同一であっても異
なってもよい。R3及びR4で表わされるアルキル基は、直
鎖であっても分岐鎖であってもよく、例えば、メチル
基、エチル基、n−プロピル基、iso−プロピル基、n
−ブチル基、及びter−ブチル基などである。R1として
好ましいものを以下に記す。
−CH2−,−CH2CH2−,−CH2CH2CH2−, −CH2CH2CH2CH2−, −CH2CH2OCH2CH2−, R2で表わされる水可溶化基、又はその前駆休として好ま
しいものを以下に挙げる。
−COOH,−COONa,−COOCH3,−COOC2H5,−NHSO2CH3
−NHCO0CH3,−NHCOOC2H5,−SO3H,−SO3K,−OH, −SO2NH2,−NR5R6[式中、R5及びR6はそれぞれ水素原
子又は炭素原子数1〜4のアルキル基を表わす。] −S−R1−R2で表わされる漂白促進剤基として特に好ま
しいものは、 −S−CH2CH2COOH,−S−CH2CH2CH2COOH, である。
本発明に用いられるBARカプラーの具体例を以下にあげ
るが、これに限定されるものではない。
y:y=50:50(重量比) 本発明に係るBARカプラーは写真材料中、任意の層、例
えばハロゲン化銀乳剤層及び/又は非感光性親水性コロ
イド層に含有させることができるが、好ましくはハロゲ
ン化銀乳剤層に使用するのがよい。更に、好ましくは赤
感光性ハロゲン化銀乳剤層および/または緑感光性ハロ
ゲン化銀乳剤層に使用する場合である。
本発明のBARカプラーをカラー感光材料の親水性コロイ
ド層に含有せしめるためには、例えば公知のジブチルフ
タレート、トリクレジルホスフェート、ジノニルフェノ
ール等の如き高沸点溶媒と酢酸ブチル、プロピオン酸等
の如き低沸点溶媒との混合液に本発明に係るBARカプラ
ーをそれぞれ単独で、あるいは併用して溶解せしめた
後、界面活性剤を含むゼラチン水溶液を混合し次いで高
速度回転ミキサーまたはコロイドミルもしくは超音波分
散機を用いて乳化分散させた後、乳剤中に直接添加する
か、または上記乳化分散液をセットした後、細断し水洗
した後、これを乳剤に添加してもよい。
本発明に係るBARカプラーの使用量は、ハロゲン化銀1
モル当り、0.0005モル〜5.0モル、好ましくは0.005モル
〜1.0モルの範囲である。
本発明に係るBARカプラーは1種で使用しても、または
2種類以上併用してもよい。
本発明における乾燥膜厚とは、23℃55%調湿下で測定し
た膜厚を意味する。また、各層膜厚については、乾燥試
料の断面を走査型電子顕微鏡で拡大撮影し、各層の膜厚
を測定する。該乳剤層を有する側の全親水性コロイド層
の乾燥膜厚の総和の下限は、含まれるハロゲン化銀乳
剤、カプラー等の油剤、添加剤、ゼラチン等のバインダ
ーなどの占める体積により限界がある。好ましい乾燥膜
厚の総和は5μm〜18μmであり、更に好ましくは10μ
m〜16μmである。また、乳剤層を有する側の最表面か
ら支持体に最も近い乳剤層の下端までは15μm以下が好
ましく、また、支持体に最も近い乳剤層と感色性が異な
り、しかも該乳剤層の次に支持体に近い乳剤層の下端ま
では10μm以下が好ましい。
また本発明に係るハロゲン化銀乳剤層は支持体上に赤感
光性層、緑感光性層及び、青感光性層をそれぞれ少なく
とも1層づつ有していればよく、層配列としては支持体
側から赤感光性層、緑感光性層、青感光性層の順であっ
てもよく、他の配列をなすものでもよいが、好ましくは
前者の配列である。また各感光性層はそれぞれ1層以上
で構成されており好ましくは2層以上で構成されてい
る。
そして、これら感色性の異なる感光性ハロゲン化銀乳剤
層の間、及び感色性は同一であるが感度の異なる感光性
ハロゲン化銀乳剤層の間の一部又は全部には非感光性親
水性コロイド層の中間層が設けられていてもよく、さら
にまた最上層には非感光性親水性コロイド層の保護層が
設けられてもよい。
本発明の感光材料の乳剤層には発色現像処理において、
芳香族1級アミン現像剤(例えばp−フェニレンジアミ
ン誘導体や、アミノフェノール誘導体など)の酸化体と
カップリング反応を行ない色素を形成する色素形成カプ
ラーが用いられる。該色素形成カプラーは各々の乳剤層
に対して、乳剤層の感光スペクトル光を吸収する色素が
形成されるように選択されるのが普通であり、青感性乳
剤層にはイエロー色素形成カプラーが、緑感性乳剤層に
はマゼンタ色素形成カプラーが、赤感性乳剤層にはシア
ン色素形成カプラーが用いられる。
本発明においてはイエローカプラーとしてベンゾイル型
カプラーを用いることが好ましく、特に下記一般式[Y
−1]で表わされるイエローカプラーが好ましい。
一般式[Y−1] 式中、R1、R2及びR3は同一でも異なっても良く、各々水
素原子、ハロゲン原子(例えばフッ素、塩素、臭素等の
各原子)、アルキル基(例えばメチル、エチル、アリ
ル、ドデシル等の各基)、アリール基(例えばフェニ
ル、ナフチル等の各基)、アルコキシ基(例えばメトキ
シ、エトキシ、ドデシルオキシ等の各基)、アシルアミ
ノ基(例えばアセトアミド、α(p−ドデシルオキシフ
ェノキシ)ブタンアミド等の各基)、カルバモイル基
(例えばカルバモイル、N,N−ジメチルカルバモイル、
N−δ−(2,4−ジ−tert−アミルフェノキシ)ブチル
カルバモイル等の各基)、アルコキシカルボニル基(例
えばエトキシカルボニル、ドデシルオキシカルボニル、
α(ドデシルオキシカルボニル)エトキシカルボニル等
の各基)、スルホンアミド基(例えばメタンスルホンア
ミド、p−ドデシルオキシベンゼンスルホンアミド、N
−ベンジルドデカンスルホンアミド等の各基)、または
スルファモイル基(例えばスルファモイル、N−メチル
スルファモイル、N−δ−(2,4−ジ−tert−アミルフ
ェノキシ)ブチルスルファモイル、N,N−ジエチルスル
ファモイル等の各基)を表わす。
R4、R5、R6及びR7は同一でも異なっても良く、各々水素
原子、アルキル基(例えばメチル、エチル、tert−ブチ
ル等の各基)、アルコキシ基(例えばメトキシ、エトキ
シ、プロポキシ、オクトキシ等の各基)、アリールオキ
シ基(例えばフェノキシメチルフェノキシ等の各基)、
アシルアミノ基(例えばアセトアミド、α−(2,4−ジ
−tert−アミルフェノキシ)ブタンアミド等の各基)、
又はスルホンアミド基(例えばメタンスルホンアミド、
p−ドデシルベンゼンスルホンアミド、N−ベンジルド
デカンスルホンアミド等の各基)を表わす。
Wはハロゲン原子(例えばフッ素原子、塩素原子、臭素
原子等の各原子)、アルキル基(例えばメチル、エチ
ル、tert−ブチル等の各基)、アルコキシ基(例えばメ
トキシ、エトキシ、プロポキシ、オクトキシ等の各
基)、アリールオキシ基(例えばフェノキシ、メチルフ
ェノキシ等の各基)、又はジアルキルアミノ基(例えば
ジメチルアミノ、N−ブチル−N−オクチルアミノ等の
各基)を表わす。
Xは水素原子又は脱離可能な基を表わす。脱離可能な基
として好ましい基は一般式[Y−2]で表わされる。
一般式[Y−2] Yは5〜6員環を形成するのに必要な非金属原子群を表
わす。(形成される環状化合物は例えば、2,5−ジオキ
ソ−イミダゾリン、2,5−ピロリジンジオン、1,3−イソ
インドールジオン、2,3,5−トリオキソ−イミダゾリジ
ン、2,5−ジオキソ−トリアゾリジン、2,4−オキサゾリ
ジンジオン、2,4−チアゾリジンジオン、2(1H)−ピ
リドン、2(1H)−ピリミドン、2(1H)−ピラゾン、
5(1H)−イミダゾロン、5(1H)−トリアゾロン、2
(1H)−ピリミドン、2−ピラゾロン(5)、2−イソ
チアゾロン(5)、2(1H)−キナオキサゾロン、4
(3H)−ピリミドン、2−ベンツオキサゾロン、4−イ
ソオキサゾロン(5)、3−フロロン(2)、4−イミ
ダゾロン(2)、3−ピラゾロン、2−テトラゾロン
(5)、3−テトラゾロン(5)等の各誘導体を表わ
す。) 以下に、一般式[Y−1]で示されるイエローカプラー
の具体例を挙げる。
また本発明においてマゼンタ色素画像形成用カプラーと
して、下記一般式[M−1]及び[M−2]で表わされ
るピラゾロトリアゾール系マゼンタカプラーを使用する
のが好ましい。
一般式[M−1] 一般式[M−2] 上記一般式[M−1]及び[M−2]において、R1およ
びR2はそれぞれアルキル、シクロアルキル、アリールま
たはヘテロ環を表わし、前記アルキル、シクロアルキ
ル、アリール、ヘテロ環は酸素原子、窒素原子、イオウ
原子を介して結合してもよい。更に前記のアルキル、シ
クロアルキル、アリール、ヘテロ環は以下に掲げる結合
基を介して結合してもよい。即ちアシルアミノ、カルバ
モイル、スルホンアミド、スルファモイルカルボニル、
カルボニルオキシ、オキシカルボニル、ウレイド、チオ
ウレイド、チオアミド、スルホン、スルホニルオキシ。
R1、R2で示されるアルキル基は好ましくは炭素数1〜20
までの直鎖または分岐のアルキル基を表わす。これらの
基は更に置換基(例えばハロゲン原子、ニトロ、シア
ノ、アルコキシ、アリールオキシ、アミノ、アシルアミ
ノ、カルバモイル、スルホンアミド、スルファモイル、
イミド、アルキルチオ、アリールチオ、アリール、アル
コキシカルボニル、アシル)を有するものも含む。
またシクロアルキル基としては、例えばシクロプロピ
ル、シクロヘキシル等が挙げられ、前記アルキル基の項
で示した置換基を有するものも含む。
またアリール基としては、例えばフェニル、ナフチル基
等が挙げられ、前記アルキル基の項で示した置換基を有
するものも含む。
またヘテロ環としては、好ましくは窒素原子、酸素原
子、イオウ原子のいずれかを少なくとも有する5員もし
くは6員環を表わし、芳香族性を有するものであっても
或いは有しないものでもよい。例えばピリジル、キノリ
ル、ピロリル、モルホリル、フラニル、テトラヒドロフ
ラニル、ピラゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、チ
アゾリル、オキサゾリル、イミダゾリル、チアジアゾリ
ル等である。また、これらはアルキル基の項で示した置
換基を有するものも含む。
以下、本発明に好ましく用いられるマゼンタ色素画像形
成用カプラーの具体例を示す。
本発明の感光材料に用いるハロゲン化銀乳剤としては、
通常のハロゲン化銀乳剤の任意のものを用いることがで
きる。
該乳剤は、常法により化学増感することができ、増感色
素を用いて、所望の波長域に光学的に増感できる。
ハロゲン化銀乳剤には、カブリ防止剤、安定剤等を加え
ることができる。該乳剤のバインダーとしては、ゼラチ
ンを用いるのが有利である。
乳剤層、その他の親水性コロイド層は、硬膜することが
でき、又、可塑剤、水不溶性又は難溶性合成ポリマーの
分散物(ラテックス)を含有させることができる。
カラー写真用感光材料の乳剤層には、カプラーが用いら
れる。
更に色補正の効果を有しているカラードカプラー、競合
カプラー及び現像主薬の酸化体とのカップリングによっ
て現像促進剤、現像剤、ハロゲン化銀溶剤、調色剤、硬
膜剤、カブリ剤、カブリ防止剤、化学増感剤、分光増感
剤、及び減感剤のような写真的に有用なフラグメントを
放出する化合物が用いることができる。
感光材料には、フィルター層、ハレーション防止層、イ
ラジエーション防止層等の補助層を設けることができ
る。これらの層中及び/又は乳剤層中には現像処理中に
感光材料から流出するかもしくは漂白される染料が含有
させられてもよい。
感光材料には、マット剤、滑剤、画像安定剤、界面活性
剤、色カブリ防止剤、現像促進剤、現像遅延剤や漂白促
進剤を添加できる。
支持体としては、ポリエチレン等をラミネートした紙、
ポリエチレンテレフタレートフィルム、バライタ紙、三
酢酸セルロース等を用いることができる。
本発明の感光材料を用いて色素画像を得るには露光後、
通常知られているカラー写真処理を行うことができる。
[実施例] 以下に本発明の具体的実施例を述べるが、本発明の実施
の態様はこれらに限定されない。
以下の全ての実施例において、ハロゲン化銀写真感光材
料中の添加量は特に記載のない限り1m2当りのものを示
す。また、ハロゲン化銀とコロイド銀は銀に換算して示
した。
トリアセチルセルロースフイルム支持体上に、下記に示
すような組成の各層を順次支持体側から形成して、多層
カラー写真要素試料1を作製した。
試料−1(比較) 第1層;ハレーション防止層(HC−1) 黒色コロイド銀を含むゼラチン層。
(膜厚1.5μm) 第2層;中間層(I.L.) 2,5−ジ−t−オクチルハイドロキノンの乳化分散物を
含むゼラチン層。
(膜厚1.0μm) 第3層;低感度赤感性ハロゲン化銀乳剤層(RL−1) 平均粒径()0.40μm、Ag I 6.0モル%を含むAg Br
Iからなる 単分散乳剤(乳剤I)…銀塗布量1.8g/m2 増感色素I……銀1モルに対して5×10-4モル 増感色素II……銀1モルに対して0.8×10-4モル シアンカプラー(C−A)……銀1モルに対して0.085
モル カラードシアンカプラー(CC−1)……銀1モルに対し
て0.005モル DIR化合物(D−1)……銀1モルに対して0.0015モル DIR化合物(D−2)……銀1モルに対して0.002モル (膜厚2.7μm) 第4層;高感度赤感性ハロゲン化銀乳剤層(RH−1) 平均粒径()0.8μm、Ag I 6.0モル%を含むAg Br I
からなる 単分散乳剤(乳剤II)…銀塗布量1.3g/m2 増感色素I……銀1モルに対して2.5×10-4モル 増感色素II……銀1モルに対して0.8×10-4モル シアンカプラー(C−B)……銀1モルに対して0.02モ
ル カラードシアンカプラー(CC−1)……銀1モルに対し
て0.0015モル DIR化合物(D−2)……銀1モルに対して0.001モル (膜厚1.5μm) 第5層;中間層(I.L.) 第2層と同じ、ゼラチン層。
(膜厚1.5μm) 第6層;低感度緑感性ハロゲン化銀乳剤層(GL−1) 乳剤−I……塗布銀量1.5g/m2 増感色素III……銀1モルに対して2.0×10-4モル 増感色素IV……銀1モルに対して1.0×10-4モル マゼンタカプラー(M−A)…銀1モルに対して0.12モ
ル カラードマゼンタカプラー(CM−1)……銀1モルに対
して0.004モル DIR化合物(D−3)……銀1モルに対して0.0030モル 第7層;高感度緑感性ハロゲン化銀乳剤層(GH−1) 乳剤−II……塗布銀量1.4g/m2 増感色素III……銀1モルに対して1.2×10-4モル 増感色素IV……銀1モルに対して0.8×10-4モル マゼンタカプラー(M−A)…銀1モルに対して0.02モ
ル カラードマゼンタカプラー(CM−1)……銀1モルに対
して0.002モル (膜厚2.5μm) 第8層;イエローフィルター層(YC−1) 黄色コロイド銀と2,5−ジ−t−オクチルハイドロキノ
ンの乳化分散物とを含むゼラチン層。
(膜厚1.5μm) 第9層;低感度青感性ハロゲン化銀乳剤層(BL−1) 平均粒径0.48μm、Ag I 6.0モル%を含むAg Br Iから
なる 単分散乳剤(乳剤III)…銀塗布量0.9g/m2 増感色素V……銀1モルに対して1.3×10-4モル イエローカプラー(Y−A)……銀1モルに対して0.34
モル (膜厚3.0μm) 第10層;高感度青感性乳剤層(BH−1) 平均粒径0.8μm、Ag I 7.0モル%を含むAg Br Iからな
る 単分散乳剤(乳剤IV)…銀塗布量0.5g/m2 増感色素V……銀1モルに対して1.0×10-4モル イエローカプラー(Y−A)……銀1モルに対して0.16
モル DIR化合物(D−2)……銀1モルに対して0.0030モル (膜厚2.0μm) 第11層;第1保護層(pro−1) 沃臭化銀(Ag I 1モル%,平均粒径0.07μm)銀塗布量
0.5g/m2紫外線吸収剤UV−1,UV−2を含むゼラチン層。
(膜厚1.0μm) 第12層;第2保護層(pro−2) ポリメチルメタクリレート粒子(直径1.5μm)を含む
ゼラチン層 (膜厚0.5μm) 尚各層には上記組成物の他に、ゼラチン硬化剤(H−
1)および(H−2)や界面活性剤を添加した。
試料1の各層に含まれる化合物は下記の通りである。
増感色素I;アンヒドロ−5,5′−ジクロロ−9−エチル
−3,3′−ジ−(3−スルホプロピル)チアカルボシア
ニンヒドロキシド 増感色素II;アンヒドロ−9−エチル−3,3′−ジ−(3
−スルホプロピル)−4,5,4′,5′−ジベンゾチアカル
ボシアニンヒドロキシド 増感色素III;アンヒドロ−5,5′−ジフェニル−9−エ
チル−3,3′−ジ−(3−スルホプロピル)オキサカル
ボシアニンヒドロキシド 増感色素IV;アンヒドロ−9−エチル−3,3′−ジ−(3
−スルホプロピル)−5,6,5′,6′−ジベンゾオキサカ
ルボシアニンヒドロキシド 増感色素V;アンヒドロ−3,3′−ジ−(3−スルホプロ
ピル)−4,5−ベンゾ−5′−メトキシチアシアニンア
ンヒドロキシド 次に表−1に示すように試料1から変更した試料2ない
し試料25を作成した。なお、試料2以降の作成において
は第3層、第4層、第6層、第7層、第9層及び第10層
のカラーレスカプラーのみを表−1に従って変更し、カ
ラードカプラー及びDIR化合物等は試料1と同一とし
た。
また、各層の膜厚はゼラチンの塗布量を変更して調整し
たが、表−1に記載されていない層の膜厚は試料1と同
一である。
表−1において本発明の化合物BAR−10、BAR−16、BAR
−23、BAR−31及びBAR−32を各々、親水性コロイド中に
添加するに際しては、本発明の化合物を同重量の高沸点
溶媒(トリクレジルホスフェート)及び酢酸エチルに溶
解し、界面活性剤及びゼラチン溶液と共にコロイドミル
にて乳化分散したものを使用した。
このようにして作成した各試料NO.1〜25を、白色光を用
いてウェッジ露光したのち、下記現像処理を行った。
処理工程(38℃) 発色現像 3分15秒 漂白 6分30秒 水洗 3分15秒 定着 6分30秒 水洗 3分15秒 安定化 1分30秒 乾燥 各処理工程において使用した処理液組成は下記の通りで
ある。
[発色現像液] 4−アミノ−3−メチル−N−エチル−N−(β−ヒド
ロキシエチル)−アニリン・硫酸塩 4.75g 無水亜硫酸ナトリウム 4.25g ヒドロキシルアミン・1/2硫酸塩 2.0g 無水炭酸カリウム 37.5g 臭化ナトリウム 1.3g ニトリロトリ酢酸・3ナトリウム塩(1水塩) 2.5g 水酸化カリウム 1.0g 水を加えて1とする。
[漂白液] エチレンジアミン四酢酸鉄アンモニウム塩 100.0g エチレンジアミン四酢酸2アンモニウム塩 10.0g 臭化アンモニウム 150.0g 氷酢酸 10.0ml 水を加えて1とし、アンモニア水を用いてpH=6.0に
調整する。
[定着液] チオ硫酸アンモニウム 175.0g 無水亜硫酸ナトリウム 8.5g メタ亜硫酸ナトリウム 2.3g 水を加えて1とし、酢酸を用いてpH=6.0に調整す
る。
[安定液] ホルマリン(37%水溶液) 1.5ml コニダックス(小西六写真工業社製) 7.5ml 水を加えて1とする。
得られた各試料についてそれぞれ、鮮鋭度(MTF)、脱
銀性及び現像安定性を測定した。
鮮鋭度については、矩形波チャート露光した試料をサク
ラマイクロデンシトメーターモデルPDM−5タイプAR
(小西六写真工業社製)でスリット巾が縦300μm、横
2μmの巾のスリットで濃度測定を行ない入力に対する
解像力を百分率値で求め、MTF(Modulation Transfer F
unction)値を求めた。具体的には赤色光にてMTFを求
め、空間周波数が30本/mmでのMTFの相対値(試料NO.1を
100とした)で示した。
脱銀性の評価は現像処理後に得られた試料を同一露光量
相当のウェッジ部分の残存銀量をケイ光X線銀量分析法
で求めた。
また、現像安定性の評価は、ウェッジ露光を行った各試
料について前記の現像条件におけるグリーン濃度及びレ
ッド濃度のガンマ値(γo)と、それより20秒間短い現
像時間(2分55秒)におけるガンマ値(γa)の比率γ
a/γo×100(%)を測定した。比率が100(%)に近い
ほど現像安定性が良いことを示す。
結果を表−2に記す。
表−2から明らかなように本発明による試料はいずれも
鮮鋭度、現像安定性が良好で、かつ脱銀性に優れている
ことがわかる。
フロントページの続き (72)発明者 石川 實 東京都日野市さくら町1番地 小西六写真 工業株式会社内 (72)発明者 仲川 敏 東京都日野市さくら町1番地 小西六写真 工業株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】支持体上に赤感光性、緑感光性および青感
    光性ハロゲン化銀乳剤層を含む写真構成層を有するハロ
    ゲン化銀多層カラー写真感光材料において、該乳剤層を
    有する側の全親水性コロイド層の乾燥膜厚の総和が、18
    μm以下であり、かつ前記写真構成層の少なくとも1層
    が漂白促進剤放出型カプラーを含有することを特徴とす
    るハロゲン化銀多層カラー写真感光材料。
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