JP2530164B2 - 鮮鋭性及び粒状性の改良されたハロゲン化銀カラ−写真感光材料 - Google Patents
鮮鋭性及び粒状性の改良されたハロゲン化銀カラ−写真感光材料Info
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ハロゲン化銀カラー写真感光材料に関し、
特に高感度であり、かつ、画像の粒状性及び鮮鋭性が改
良されたハロゲン化銀カラー写真感光材料(以下適宜カ
ラー感光材料と称することもある。)に関する。
特に高感度であり、かつ、画像の粒状性及び鮮鋭性が改
良されたハロゲン化銀カラー写真感光材料(以下適宜カ
ラー感光材料と称することもある。)に関する。
カラー感光材料の画質、特に鮮鋭性の向上のために一
つの手段として薄膜化の検討がなされている。特に支持
体により近いハロゲン化銀乳剤層の場合、感光材料表面
からの光の散乱パスが長くなるため、バインダー量の減
少による薄膜化が鮮鋭度向上の有効な手段であることが
知られている。[例えば、ジャーナル・オブ・ザ・オプ
ティカル・ソサイアティ・オブ・アメリカ(Journal of
the Optical Society of America)58(9),1245〜12
56(1968)、フォトグラフィック・サイエンス・アンド
・エンジニアリング(Photographic Scienceand Engine
ering)16(3),181〜191(1972)等]。
つの手段として薄膜化の検討がなされている。特に支持
体により近いハロゲン化銀乳剤層の場合、感光材料表面
からの光の散乱パスが長くなるため、バインダー量の減
少による薄膜化が鮮鋭度向上の有効な手段であることが
知られている。[例えば、ジャーナル・オブ・ザ・オプ
ティカル・ソサイアティ・オブ・アメリカ(Journal of
the Optical Society of America)58(9),1245〜12
56(1968)、フォトグラフィック・サイエンス・アンド
・エンジニアリング(Photographic Scienceand Engine
ering)16(3),181〜191(1972)等]。
そして薄膜化の具体的手段として、単なるゼラチン塗
布量の減量、カプラー塗布量の減量、カプラー分散用の
高沸点溶媒の減量、更にはいわゆるポリマーカプラー等
の使用が知られている。
布量の減量、カプラー塗布量の減量、カプラー分散用の
高沸点溶媒の減量、更にはいわゆるポリマーカプラー等
の使用が知られている。
ところが通常のカラー感光材料の写真構成層の乾燥膜
厚は20〜30μmであるが、これを例えば18μm以下の膜
厚まで薄膜化すると鮮鋭性は改良されるものの粒状性の
劣化が顕著になることが明らかになった。この現象は、
高感度乳剤層を薄膜化した場合に特に顕著にで、基本的
には生成した現像主薬酸化物が自層内のカプラーと反応
する間もなく隣接層に拡散してカップリング反応をする
か、あるいは自層内で他のハロゲン化銀を漂白して発色
現像点数が減少することにより粒状性が劣化するものと
解釈される。かかる問題を解決する手段として、現像主
薬酸化物をスカベンジする種々のスカベンジャー等の使
用が検討なされてきたが、これらの手段を採用すると感
度の低下や保存性の劣化を招き写真性能上好ましくない
ことが判った。
厚は20〜30μmであるが、これを例えば18μm以下の膜
厚まで薄膜化すると鮮鋭性は改良されるものの粒状性の
劣化が顕著になることが明らかになった。この現象は、
高感度乳剤層を薄膜化した場合に特に顕著にで、基本的
には生成した現像主薬酸化物が自層内のカプラーと反応
する間もなく隣接層に拡散してカップリング反応をする
か、あるいは自層内で他のハロゲン化銀を漂白して発色
現像点数が減少することにより粒状性が劣化するものと
解釈される。かかる問題を解決する手段として、現像主
薬酸化物をスカベンジする種々のスカベンジャー等の使
用が検討なされてきたが、これらの手段を採用すると感
度の低下や保存性の劣化を招き写真性能上好ましくない
ことが判った。
本発明は、高感度で、鮮鋭性及び粒状性の改良された
ハロゲン化銀カラー写真感光材料を提供することを目的
とする。
ハロゲン化銀カラー写真感光材料を提供することを目的
とする。
本発明者等は、鋭意検討を重ねた結果、上記目的を、
支持体上に赤感光性ハロゲン化銀乳剤層、緑感光性ハロ
ゲン化銀乳剤層及び青感光性ハロゲン化銀乳剤層を備え
た写真構成層を有するハロゲン化銀カラー写真感光材料
において、上記写真構成層の乾燥膜厚が18μm以下であ
り、かつ該写真構成層の少なくとも一層が現像主薬酸化
体スカベンジャー放出型カプラーを含有し、かつ該写真
構成層の少なくともいずれか一層が、発色現像主薬の酸
化体との反応により離脱する、現像抑制剤又は現像抑制
剤を放出できる化合物の拡散性が、後述する評価法によ
る拡散性で0.40以上のものである拡散性DIR化合物を含
有するハロゲン化銀カラー写真感光材料により達成し
た。
支持体上に赤感光性ハロゲン化銀乳剤層、緑感光性ハロ
ゲン化銀乳剤層及び青感光性ハロゲン化銀乳剤層を備え
た写真構成層を有するハロゲン化銀カラー写真感光材料
において、上記写真構成層の乾燥膜厚が18μm以下であ
り、かつ該写真構成層の少なくとも一層が現像主薬酸化
体スカベンジャー放出型カプラーを含有し、かつ該写真
構成層の少なくともいずれか一層が、発色現像主薬の酸
化体との反応により離脱する、現像抑制剤又は現像抑制
剤を放出できる化合物の拡散性が、後述する評価法によ
る拡散性で0.40以上のものである拡散性DIR化合物を含
有するハロゲン化銀カラー写真感光材料により達成し
た。
本発明は、写真構成層の少なくとも一層が現像主薬酸
化体スカベンジャー放出型カプラー(以下DSRカプラー
と称す)を含有している。
化体スカベンジャー放出型カプラー(以下DSRカプラー
と称す)を含有している。
上記DSRカプラーは、現像主薬の酸化生成物と反応し
て該酸化物をスカベンジし得るカプラーあるいはその前
駆体を放出し得るカプラーである。
て該酸化物をスカベンジし得るカプラーあるいはその前
駆体を放出し得るカプラーである。
通常該DSRカプラーは、下記一般式〔I〕で表され
る。
る。
一般式〔I〕 Coup−SC 上記一般式〔I〕において、Coupは、発色現像主薬酸
化体との反応によりSCを放出し得るカプラー残基を表
し、SCは、Coupから放出された後、発色現像主薬酸化体
を酸化還元反応またはカップリング反応によりスカベン
ジし得る発色現像主薬酸化体のスカベンジャーを表して
いる。
化体との反応によりSCを放出し得るカプラー残基を表
し、SCは、Coupから放出された後、発色現像主薬酸化体
を酸化還元反応またはカップリング反応によりスカベン
ジし得る発色現像主薬酸化体のスカベンジャーを表して
いる。
更に上記化合物を具体的に説明すると、一般式〔I〕
においてCoupで表されるカプラー残基は、一般にイエロ
ーカプラー残基,マゼンタカプラー残基,シアンカプラ
ー残基,または実質的に無色のカプラー残基であり、好
ましくは下記一般式〔II〕ないし〔VIII〕で表されるカ
プラー残基である。
においてCoupで表されるカプラー残基は、一般にイエロ
ーカプラー残基,マゼンタカプラー残基,シアンカプラ
ー残基,または実質的に無色のカプラー残基であり、好
ましくは下記一般式〔II〕ないし〔VIII〕で表されるカ
プラー残基である。
上記一般式〔II〕における、R1はアルキル基,アリー
ル基,アリールアミノ基を表し、R2はアリール基,アル
キル基を表す。
ル基,アリールアミノ基を表し、R2はアリール基,アル
キル基を表す。
上記一般式〔III〕において、R3はアルキル基,アリ
ール基を表し、R4は、アルキル基,アシルアミノ基,ア
リールアミノ基,フェニルウレイド基,アルキルウレイ
ド基を表す。
ール基を表し、R4は、アルキル基,アシルアミノ基,ア
リールアミノ基,フェニルウレイド基,アルキルウレイ
ド基を表す。
上記一般式〔IV〕において、R4は一般式〔III〕のR4
と同一であり、R5はアシルアミノ基,スルホンアミド
基,アルキル基,アルコキシ基,ハロゲン原子を表す。
と同一であり、R5はアシルアミノ基,スルホンアミド
基,アルキル基,アルコキシ基,ハロゲン原子を表す。
更に上記一般式〔V〕及び〔VI〕における置換基R3は
上記一般式〔III〕のR3と同一であり、R6はアルキル
基,アリール基を表す。
上記一般式〔III〕のR3と同一であり、R6はアルキル
基,アリール基を表す。
上記一般式〔VII〕におけるR7はアシルアミノ基,カ
ルバモイル基,フェニルウレイド基を表し、R8はハロゲ
ン原子,アルキル基,アルコキシ基,アシルアミノ基を
表す。
ルバモイル基,フェニルウレイド基を表し、R8はハロゲ
ン原子,アルキル基,アルコキシ基,アシルアミノ基を
表す。
上記一般式〔VIII〕において、R7は一般式〔VII〕と
同義であり、R9はアミノ基,置換アミノ基,炭酸アミド
基,スルホンアミド基,ヒドロキシル基を表す。
同義であり、R9はアミノ基,置換アミノ基,炭酸アミド
基,スルホンアミド基,ヒドロキシル基を表す。
また、上記一般式〔VII〕におけるnは0ないし2の
整数を表し、上記一般式〔VIII〕におけるmは0ないし
1の整数を表す。
整数を表し、上記一般式〔VIII〕におけるmは0ないし
1の整数を表す。
更に上記各基は置換基を有しないもの及び置換基を有
するものの双方を含み、置換基を有する場合の好ましい
置換基としては、ハロゲン原子,ニトロ基,シアノ基,
スルホンアミド基,ヒドロキシル基,ニトロ基,カルボ
キシル基,アルキル基,アルコキシ基,カルボニルオキ
シ基,アシルアミノ基,アリール基から任意に選ばれる
ものである。
するものの双方を含み、置換基を有する場合の好ましい
置換基としては、ハロゲン原子,ニトロ基,シアノ基,
スルホンアミド基,ヒドロキシル基,ニトロ基,カルボ
キシル基,アルキル基,アルコキシ基,カルボニルオキ
シ基,アシルアミノ基,アリール基から任意に選ばれる
ものである。
上記各一般式におけるR1ないしR9の呈する親油性は目
的に応じて任意に選ぶことができ、通常の画像形成カプ
ラーの場合、R1′ないしR9の炭素原子数の総和は10ない
し60が好ましく、更に好ましくは15ないし30である。
的に応じて任意に選ぶことができ、通常の画像形成カプ
ラーの場合、R1′ないしR9の炭素原子数の総和は10ない
し60が好ましく、更に好ましくは15ないし30である。
一方、発色現像により生成する色素が、感光材料中を
適度に移動する移動性色素形成カプラーの場合、該R1な
いしR9の炭素原子数の総和は15以下が好ましい。
適度に移動する移動性色素形成カプラーの場合、該R1な
いしR9の炭素原子数の総和は15以下が好ましい。
また実質的に無色のカプラーの場合には15以下が好ま
しく、更にR1ないしR9の置換基として少なくとも一つの
カルボキシル基,アリールスルホンアミド基,アルキル
スルホンアミド基を有することが好ましい。
しく、更にR1ないしR9の置換基として少なくとも一つの
カルボキシル基,アリールスルホンアミド基,アルキル
スルホンアミド基を有することが好ましい。
尚、実質的に無色のカプラー残基とは、色素形成反応
後感光材料から処理液中に流出するか、処理液中の成分
と反応して色素が漂白されるなどして現像処理後色像が
残らないものを意味し、それぞれ流出性色素形成カプラ
ー,漂白性色素形成カプラーとして知られている。
後感光材料から処理液中に流出するか、処理液中の成分
と反応して色素が漂白されるなどして現像処理後色像が
残らないものを意味し、それぞれ流出性色素形成カプラ
ー,漂白性色素形成カプラーとして知られている。
またSCで表される発色現像主薬酸化体のスカベンジャ
ーは酸化還元型のものとカップリング型のものとがあ
る。
ーは酸化還元型のものとカップリング型のものとがあ
る。
一般式〔I〕において、SCが酸化還元反応によって発
色現像主薬酸化体をスカベンジするには該スカベンジャ
ーは発色現像主薬酸化体を還元し得る基であり、例えば
Angew.Chem.Int.Ed.,17 875-886(1978),The Theory o
f the Photographic Process第4版(Macmillan 1977)
11章特開昭59-5247号等に記載された還元剤が好まし
く、また現像時にそれら還元剤を放出できる前駆体であ
ってもよい。具体的には発色現像主薬酸化体と反応する
時、−OH基,−NHSO2R基,−NH2基,−NHR基, (式中、R,R′はアルキル,シクロアルキル,アルケニ
ル,アリール基を表す)を少なくとも2つ有するアリー
ル基,ヘテロ環基が好ましく、中でもアリール基が好ま
しく、フェニル基が更に好ましい。SCの親油性は、上記
一般式〔II〕ないし〔VIII〕で表されたカプラーと同様
に目的に応じて任意に選ばれるが、本発明の効果を最大
限に発揮するためには本発明においてDSRカプラーをカ
ラーネガ感光材料に用いる場合は、SCの炭素原子数の総
和は好ましくは6〜50、より好ましくは10〜45、更に好
ましくは15〜45である。また本発明において、DSRカプ
ラーをカラー反転感光材料に用いる場合には、SCの炭素
原子数の総和は好ましくは6〜30、更に好ましくは6〜
20である。
色現像主薬酸化体をスカベンジするには該スカベンジャ
ーは発色現像主薬酸化体を還元し得る基であり、例えば
Angew.Chem.Int.Ed.,17 875-886(1978),The Theory o
f the Photographic Process第4版(Macmillan 1977)
11章特開昭59-5247号等に記載された還元剤が好まし
く、また現像時にそれら還元剤を放出できる前駆体であ
ってもよい。具体的には発色現像主薬酸化体と反応する
時、−OH基,−NHSO2R基,−NH2基,−NHR基, (式中、R,R′はアルキル,シクロアルキル,アルケニ
ル,アリール基を表す)を少なくとも2つ有するアリー
ル基,ヘテロ環基が好ましく、中でもアリール基が好ま
しく、フェニル基が更に好ましい。SCの親油性は、上記
一般式〔II〕ないし〔VIII〕で表されたカプラーと同様
に目的に応じて任意に選ばれるが、本発明の効果を最大
限に発揮するためには本発明においてDSRカプラーをカ
ラーネガ感光材料に用いる場合は、SCの炭素原子数の総
和は好ましくは6〜50、より好ましくは10〜45、更に好
ましくは15〜45である。また本発明において、DSRカプ
ラーをカラー反転感光材料に用いる場合には、SCの炭素
原子数の総和は好ましくは6〜30、更に好ましくは6〜
20である。
SCがカップリング反応により発色現像主薬酸化体をス
カベンジするものである時には、該SCは実質的に無色の
カプラー残基であり、前述の流出性色素形成カプラー、
漂白性色素形成カプラー及び反応活性点に非離脱性の置
換基を有し色素を形成しないWeissカプラー等を利用す
ることができる。
カベンジするものである時には、該SCは実質的に無色の
カプラー残基であり、前述の流出性色素形成カプラー、
漂白性色素形成カプラー及び反応活性点に非離脱性の置
換基を有し色素を形成しないWeissカプラー等を利用す
ることができる。
一般式〔I〕の表すCoup−SCの具体的化合物として
は、例えばBP第1546837号明細書、特開昭52-150631号、
同57-111536号、同57-111537号、同57-138636号、同61-
53643号、同61-84646号、同61-86751号、同61-102646
号、同61-102647号、同61-107245号、同61-113060号公
報等に記載されたものがある。
は、例えばBP第1546837号明細書、特開昭52-150631号、
同57-111536号、同57-111537号、同57-138636号、同61-
53643号、同61-84646号、同61-86751号、同61-102646
号、同61-102647号、同61-107245号、同61-113060号公
報等に記載されたものがある。
SCとして酸化還元型スカベンジャーが好ましく用いら
れ、該酸化還元型の場合には、発色現像主薬酸化体を還
元することによって再利用することができる利点があ
る。
れ、該酸化還元型の場合には、発色現像主薬酸化体を還
元することによって再利用することができる利点があ
る。
次に上記DSRカプラーを下記に例示するが、本発明は
下記化合物に限定されるものではない。尚、各表の上部
に示した一般式はSCと一般式〔II〕ないし〔VIII〕で表
されたカプラーと結合した化合物の一般式を表してい
る。
下記化合物に限定されるものではない。尚、各表の上部
に示した一般式はSCと一般式〔II〕ないし〔VIII〕で表
されたカプラーと結合した化合物の一般式を表してい
る。
上記DSRカプラーは、写真材料中の任意の層、例えば
ハロゲン化銀乳剤層及び/または非感光性親水性コロイ
ド層に含有させることができる。好ましくはハロゲン化
銀乳剤層に使用するのがよく、更に好ましくは赤感光性
ハロゲン化銀乳剤層及び/または緑感光性ハロゲン化銀
乳剤層に使用する場合である。
ハロゲン化銀乳剤層及び/または非感光性親水性コロイ
ド層に含有させることができる。好ましくはハロゲン化
銀乳剤層に使用するのがよく、更に好ましくは赤感光性
ハロゲン化銀乳剤層及び/または緑感光性ハロゲン化銀
乳剤層に使用する場合である。
本発明のDSRカプラーをカラー感光材料の親水性コロ
イド層に含有せしめるためには、例えばジブチルフタレ
ート、トリクレジルホスフェート、ジノニルフェノール
等の如き高沸点溶媒と酢酸ブチル、プロピオン酸等の如
き低沸点溶媒との混合液に該DSRカプラーをそれぞれの
1種を単独で、あるいは2種以上を併用して溶解せしめ
た後、界面活性剤を含むゼラチン水溶液と混合し、次い
で高速度回転ミキサーまたはコロイドミル若しくは超音
波分散機を用いて乳化分散させて、乳剤中に直接添加す
るか、あるいは上記乳化分散液をセットした後、細断し
水洗した後、これを乳剤に添加することもできる。
イド層に含有せしめるためには、例えばジブチルフタレ
ート、トリクレジルホスフェート、ジノニルフェノール
等の如き高沸点溶媒と酢酸ブチル、プロピオン酸等の如
き低沸点溶媒との混合液に該DSRカプラーをそれぞれの
1種を単独で、あるいは2種以上を併用して溶解せしめ
た後、界面活性剤を含むゼラチン水溶液と混合し、次い
で高速度回転ミキサーまたはコロイドミル若しくは超音
波分散機を用いて乳化分散させて、乳剤中に直接添加す
るか、あるいは上記乳化分散液をセットした後、細断し
水洗した後、これを乳剤に添加することもできる。
本発明に係るDSRカプラーの使用量は、ハロゲン化銀
1モル当り好ましくは0.0005モル〜5.0モルで、より好
ましくは0.005モル〜1.0モルの範囲である。
1モル当り好ましくは0.0005モル〜5.0モルで、より好
ましくは0.005モル〜1.0モルの範囲である。
該DSRカプラーは1種で使用しても、また2種類以上
選択してもよい。
選択してもよい。
本発明のカラー感光材料の写真構成層の乾燥膜厚は、
18μm以下である。本発明における該乾燥膜厚とは、23
℃、55%調湿下での測定膜厚を意味している。上記写真
構成層は複数層から形成されているため各層の膜厚を測
定する場合には、乾燥試料の断面を走査型電子顕微鏡で
拡大撮影し、各層の膜厚を測定することによって行う。
本発明において乾燥膜厚の上限を18μm以下に制限する
のは、鮮鋭性の改良を目的とする観点によるもので、18
μm以下であれば鮮鋭性が良好なものとなる。逆に乾燥
膜厚の下限は、限定的ではないが、含まれるハロゲン化
銀乳剤、カプラー等の油剤、添加剤、ゼラチン等のバイ
ンダーなどの占める体積によって制限されることから5
μm以上にすることが好ましい。更に好ましくは10μm
〜16μmの範囲である。また、写真構成層の最表面から
支持体に最も近い乳剤層の下端までは15μm以下が好ま
しく、また、支持体に最も近い乳剤層と感色性が異な
り、しかも該乳剤層の次に支持体に近い乳剤層の下端ま
では10μm以下が好ましい。
18μm以下である。本発明における該乾燥膜厚とは、23
℃、55%調湿下での測定膜厚を意味している。上記写真
構成層は複数層から形成されているため各層の膜厚を測
定する場合には、乾燥試料の断面を走査型電子顕微鏡で
拡大撮影し、各層の膜厚を測定することによって行う。
本発明において乾燥膜厚の上限を18μm以下に制限する
のは、鮮鋭性の改良を目的とする観点によるもので、18
μm以下であれば鮮鋭性が良好なものとなる。逆に乾燥
膜厚の下限は、限定的ではないが、含まれるハロゲン化
銀乳剤、カプラー等の油剤、添加剤、ゼラチン等のバイ
ンダーなどの占める体積によって制限されることから5
μm以上にすることが好ましい。更に好ましくは10μm
〜16μmの範囲である。また、写真構成層の最表面から
支持体に最も近い乳剤層の下端までは15μm以下が好ま
しく、また、支持体に最も近い乳剤層と感色性が異な
り、しかも該乳剤層の次に支持体に近い乳剤層の下端ま
では10μm以下が好ましい。
また本発明に係るハロゲン化銀乳剤層は支持体上に赤
感光性層、緑感光性層及び、青感光性層をそれぞれ少な
くとも1層ずつ有していればよく、層配列としては支持
体側から赤感光性層、緑感光性層、青感光性層の順であ
ってもよく、他の配列をなすものでもよいが、好ましく
は前者の配列である。また各感光性層は、それぞれ1層
以上で構成されたもので、好ましくは2層以上で構成さ
れたものである。
感光性層、緑感光性層及び、青感光性層をそれぞれ少な
くとも1層ずつ有していればよく、層配列としては支持
体側から赤感光性層、緑感光性層、青感光性層の順であ
ってもよく、他の配列をなすものでもよいが、好ましく
は前者の配列である。また各感光性層は、それぞれ1層
以上で構成されたもので、好ましくは2層以上で構成さ
れたものである。
そして、これら感色性の異なる感光性ハロゲン化銀乳
剤層の間、及び感色性は同一であるが感度の異なる感光
性ハロゲン化銀乳剤層の間のいずれかの一部またはそれ
らの全てには非感光性親水性コロイド層の中間層が設け
られていてもよく、更にまた最上層には非感光性親水性
コロイド層の保護層が設けられていてもよい。
剤層の間、及び感色性は同一であるが感度の異なる感光
性ハロゲン化銀乳剤層の間のいずれかの一部またはそれ
らの全てには非感光性親水性コロイド層の中間層が設け
られていてもよく、更にまた最上層には非感光性親水性
コロイド層の保護層が設けられていてもよい。
本発明の感光材料の乳剤層には発色現像処理におい
て、芳香族第1級アミン現像剤(例えばp−フェニレン
ジアミン誘導体や、アミノフェノール誘導体など)の酸
化体とカップリング反応を行い色素を形成する色素形成
カプラーが用いられる。
て、芳香族第1級アミン現像剤(例えばp−フェニレン
ジアミン誘導体や、アミノフェノール誘導体など)の酸
化体とカップリング反応を行い色素を形成する色素形成
カプラーが用いられる。
該色素形成カプラーは各々の乳剤層に対して、乳剤層の
感光スペクトル光を吸収する色素が形成されるように選
択されるのが普通であり、青感性乳剤層にはイエロー色
素形成カプラーが、緑感性乳剤層にはマゼンタ色素形成
カプラーが、赤感性乳剤層にはシアン色素形成カプラー
が用いられる。
感光スペクトル光を吸収する色素が形成されるように選
択されるのが普通であり、青感性乳剤層にはイエロー色
素形成カプラーが、緑感性乳剤層にはマゼンタ色素形成
カプラーが、赤感性乳剤層にはシアン色素形成カプラー
が用いられる。
本発明を実施する際にはイエローカプラーとしてベン
ゾイル型カプラーを用いることが好ましく、特に下記一
般式〔Y-1〕で表されるイエローカプラーが好ましい。
ゾイル型カプラーを用いることが好ましく、特に下記一
般式〔Y-1〕で表されるイエローカプラーが好ましい。
一般式〔Y-1〕 式中、R1、R2及びR3は同一でも異なってもよく、各々
水素原子、ハロゲン原子(例えばフッ素、塩素、臭素等
の各原子)、アルキル基(例えばメチル、エチル、アリ
ル、ドデシル等の各基)、アリール基(例えばフェニ
ル、ナフチル等の各基)、アルコキシ基(例えばメトキ
シ、エトキシ、ドデシルオキシ等の各基)、アシルアミ
ノ基(例えばアセトアミド、α(p−ドデシルオキシフ
ェノキシ)ブタンアミド等の各基)、カルバモイル基
(例えばカルバモイル、N,N−ジメチルカルバモイル、
N−δ−(2,4−ジ−tert−アミルフェノキシ)ブチル
カルバモイル等の各基)、アルコキシカルボニル基(例
えばエトキシカルボニル、ドデシルオキシカルボニル、
α(ドデシルオキシカルボニル)エトキシカルボニル等
の各基)、スルホンアミド基(例えばメタンスルホンア
ミド、p−ドデシルオキシベンゼンスルホンアミド、N
−ベンジルドデカンスルホンアミド等の各基)、または
スルファモイル基(例えばスルファモイル、N−メチル
スルファモイル、N−δ−(2,4−ジ−tert−アミルフ
ェノキシ)ブチルスルファモイル、N,N−ジエチルスル
ファモイル等の各基)を表す。
水素原子、ハロゲン原子(例えばフッ素、塩素、臭素等
の各原子)、アルキル基(例えばメチル、エチル、アリ
ル、ドデシル等の各基)、アリール基(例えばフェニ
ル、ナフチル等の各基)、アルコキシ基(例えばメトキ
シ、エトキシ、ドデシルオキシ等の各基)、アシルアミ
ノ基(例えばアセトアミド、α(p−ドデシルオキシフ
ェノキシ)ブタンアミド等の各基)、カルバモイル基
(例えばカルバモイル、N,N−ジメチルカルバモイル、
N−δ−(2,4−ジ−tert−アミルフェノキシ)ブチル
カルバモイル等の各基)、アルコキシカルボニル基(例
えばエトキシカルボニル、ドデシルオキシカルボニル、
α(ドデシルオキシカルボニル)エトキシカルボニル等
の各基)、スルホンアミド基(例えばメタンスルホンア
ミド、p−ドデシルオキシベンゼンスルホンアミド、N
−ベンジルドデカンスルホンアミド等の各基)、または
スルファモイル基(例えばスルファモイル、N−メチル
スルファモイル、N−δ−(2,4−ジ−tert−アミルフ
ェノキシ)ブチルスルファモイル、N,N−ジエチルスル
ファモイル等の各基)を表す。
R4、R5、R6及びR7は同一でも異なってもよく、各々水素
原子、アルキル基(例えばメチル、エチル、tert−ブチ
ル等の各基)、アルコキシ基(例えばメトキシ、エトキ
シ、プロポキシ、オクトキシ等の各基)、アリールオキ
シ基(例えばフェノキシメチルフェノキシ等の各基)、
アシルアミノ基(例えばアセトアミド、α−(2,4−ジ
−tert−アミルフェノキシ)ブタンアミド等の各基)、
またはカルホンアミド基(例えばメタンスルホンアミ
ド、p−ドデシルベンゼンスルホンアミド、N−ベンジ
ルドデカンスルホンアミド等の各基)を表す。
原子、アルキル基(例えばメチル、エチル、tert−ブチ
ル等の各基)、アルコキシ基(例えばメトキシ、エトキ
シ、プロポキシ、オクトキシ等の各基)、アリールオキ
シ基(例えばフェノキシメチルフェノキシ等の各基)、
アシルアミノ基(例えばアセトアミド、α−(2,4−ジ
−tert−アミルフェノキシ)ブタンアミド等の各基)、
またはカルホンアミド基(例えばメタンスルホンアミ
ド、p−ドデシルベンゼンスルホンアミド、N−ベンジ
ルドデカンスルホンアミド等の各基)を表す。
W′はハロゲン原子(例えばフッ素原子、塩素原子、
臭素原子等の各原子)、アルキル基(例えばメチル、エ
チル、tert−ブチル等の各基)、アルコキシ基(例えば
メトキシ、エトキシ、プロポキシ、オクトキシ等の各
基)、アリールオキシ基(例えばフェノキシ、メチルフ
ェノキシ等の各基)、またはジアルキルアミノ基(例え
ばジメチルアミノ、N−ブチル−N−オクチルアミノ等
の各基)を表す。
臭素原子等の各原子)、アルキル基(例えばメチル、エ
チル、tert−ブチル等の各基)、アルコキシ基(例えば
メトキシ、エトキシ、プロポキシ、オクトキシ等の各
基)、アリールオキシ基(例えばフェノキシ、メチルフ
ェノキシ等の各基)、またはジアルキルアミノ基(例え
ばジメチルアミノ、N−ブチル−N−オクチルアミノ等
の各基)を表す。
X′は水素原子または脱離可能な基を表す。脱離可能
な基として好ましい基は一般式〔Y-2〕で表される。
な基として好ましい基は一般式〔Y-2〕で表される。
一般式〔Y-2〕 Y′は5〜6員環を形成するのに必要な非金属原子群
を表す。形成される環状化合物としては、例えば2,5−
ジオキシ−イミダゾリン、2,5−ピロリジンジオン、1,3
−イソインド−ルジオン、2,3,5−トリオキソ−イミダ
ゾリジン、2,5−ジオキソ−トリアゾリジン、2,4−オキ
サゾリジンジオン、2,4−チアゾリジンジオン、2(1
H)−ピリジン、2(1H)−ピリミドン、2(1H)−ピ
ラゾン、5(1H)−イミダゾロン、5(1H)−トリアゾ
ロン、2(1H)−ピリミドン、2−ピラゾロン(5)、
2−イソチアゾロン、2(1H)−キナオキサゾロン、4
(3H)−ピリミドン、2−ベンツオキサゾロン、4−イ
ソオキサゾロン(5)、3−フロロン(2)、4−イミ
ダゾロン(2)、3−ピラゾロン、2−テトラゾロン
(5)、3−テトラゾロン(5)等の各誘導体を挙げる
ことができる。
を表す。形成される環状化合物としては、例えば2,5−
ジオキシ−イミダゾリン、2,5−ピロリジンジオン、1,3
−イソインド−ルジオン、2,3,5−トリオキソ−イミダ
ゾリジン、2,5−ジオキソ−トリアゾリジン、2,4−オキ
サゾリジンジオン、2,4−チアゾリジンジオン、2(1
H)−ピリジン、2(1H)−ピリミドン、2(1H)−ピ
ラゾン、5(1H)−イミダゾロン、5(1H)−トリアゾ
ロン、2(1H)−ピリミドン、2−ピラゾロン(5)、
2−イソチアゾロン、2(1H)−キナオキサゾロン、4
(3H)−ピリミドン、2−ベンツオキサゾロン、4−イ
ソオキサゾロン(5)、3−フロロン(2)、4−イミ
ダゾロン(2)、3−ピラゾロン、2−テトラゾロン
(5)、3−テトラゾロン(5)等の各誘導体を挙げる
ことができる。
以下に、一般式〔Y-1〕で示されるイエローカプラー
の具体例を例示化合物として挙げる。
の具体例を例示化合物として挙げる。
また本発明において好ましく用いることのできるマゼ
ンタ色素画像形成カプラーとして、下記一般式〔M-I〕
及び〔M-II〕で表されるピラゾロトリアゾール系マゼン
タカプラーを使用するのが好ましい。
ンタ色素画像形成カプラーとして、下記一般式〔M-I〕
及び〔M-II〕で表されるピラゾロトリアゾール系マゼン
タカプラーを使用するのが好ましい。
一般式〔M-I〕 一般式〔M-II〕 上記一般式〔M-I〕及び〔M-II〕において、R1及びR2
はそれぞれアルキル基、シクロアルキル基、アリール基
またはヘテロ環基を表し、上記アルキル基、シクロアル
キル基、アリール基、ヘテロ環基は酸素原子、窒素原
子、イオウ原子を介して結合してもよい。更に上記のア
ルキル基、シクロアルキル基、アリール基、ヘテロ環基
は、アシルアミノ、カルバモイル、スルホンアミド、ス
ルファモイルカルボニル、カルボニルオキシ、オキシカ
ルボニル、ウレイド、チオウレイド、チオアミド、スル
ホン、スルホニルオキシの各結合基を介して結合しても
よい。
はそれぞれアルキル基、シクロアルキル基、アリール基
またはヘテロ環基を表し、上記アルキル基、シクロアル
キル基、アリール基、ヘテロ環基は酸素原子、窒素原
子、イオウ原子を介して結合してもよい。更に上記のア
ルキル基、シクロアルキル基、アリール基、ヘテロ環基
は、アシルアミノ、カルバモイル、スルホンアミド、ス
ルファモイルカルボニル、カルボニルオキシ、オキシカ
ルボニル、ウレイド、チオウレイド、チオアミド、スル
ホン、スルホニルオキシの各結合基を介して結合しても
よい。
R1′、R2′で示されるアルキル基は、好ましくは炭素
数1〜20までの直鎖または分岐のアルキル基を表す。こ
れらの基は、更に置換基(例えばハロゲン原子、及びニ
トロ、シアノ、アルコキシ、アリールオキシ、アミノ、
アシルアミノ、カルバモイル、スルホンアミド、スルフ
ァモイル、イミド、アルキルチオ、アリールチオ、アリ
ール、アルコキシカルボニル、アシルの各基)を有する
ものも含む。
数1〜20までの直鎖または分岐のアルキル基を表す。こ
れらの基は、更に置換基(例えばハロゲン原子、及びニ
トロ、シアノ、アルコキシ、アリールオキシ、アミノ、
アシルアミノ、カルバモイル、スルホンアミド、スルフ
ァモイル、イミド、アルキルチオ、アリールチオ、アリ
ール、アルコキシカルボニル、アシルの各基)を有する
ものも含む。
またシクロアルキル基としては、例えばシクロプロピ
ル基、シクロヘキシル基等が挙げられ、上記アルキル基
と同様の置換基を有するものも含む。
ル基、シクロヘキシル基等が挙げられ、上記アルキル基
と同様の置換基を有するものも含む。
またアリール基としては、例えばフェニル基、ナフチ
ル基等が挙げられ、上記アルキル基と同様の置換基を有
するものも含む。
ル基等が挙げられ、上記アルキル基と同様の置換基を有
するものも含む。
また上記ヘテロ環基としては、好ましくは窒素原子、
酸素原子、イオウ原子のいずれかを少なくと有する5員
もしくは6員環を表し、芳香族性を有するものであって
も或いは有しないものであってもよく、例えばピリジ
ル、キノリル、ピロリル、モルホリル、フラニル、テト
ラヒドロフラニル、ピラゾリル、トリアゾリル、テトラ
ゾリル、チアゾリル、オキサゾリル、イミダゾリル、チ
アジアゾリル等が挙げられる。また、これらは上記アル
キル基と同様の置換基を有するものも含む。
酸素原子、イオウ原子のいずれかを少なくと有する5員
もしくは6員環を表し、芳香族性を有するものであって
も或いは有しないものであってもよく、例えばピリジ
ル、キノリル、ピロリル、モルホリル、フラニル、テト
ラヒドロフラニル、ピラゾリル、トリアゾリル、テトラ
ゾリル、チアゾリル、オキサゾリル、イミダゾリル、チ
アジアゾリル等が挙げられる。また、これらは上記アル
キル基と同様の置換基を有するものも含む。
以下、本発明に特に好ましく用いられるマゼンタ色素
画像形成用カプラーの具体例を示す。
画像形成用カプラーの具体例を示す。
本発明は、写真構成層の少なくともいずれか一層が、
発色現像主薬の酸化体との反応により離脱する、現像抑
制剤又は現像抑制剤を放出できる化合物の拡散性が、後
述する評価法による拡散性で0.40以上のものである拡散
性DIR化合物を含有する。このような拡散性DIR化合物に
ついて、以下説明する。
発色現像主薬の酸化体との反応により離脱する、現像抑
制剤又は現像抑制剤を放出できる化合物の拡散性が、後
述する評価法による拡散性で0.40以上のものである拡散
性DIR化合物を含有する。このような拡散性DIR化合物に
ついて、以下説明する。
拡散性DIR化合物とは、発色現像主薬の酸化体との反
応により離脱する、現像抑制剤又は現像抑制剤を放出で
きる化合物の拡散性が、後記評価法による拡散性で0.40
以上のものである。
応により離脱する、現像抑制剤又は現像抑制剤を放出で
きる化合物の拡散性が、後記評価法による拡散性で0.40
以上のものである。
拡散性は下記の方法による評価する。
透明支持体上に下記組成の層を有する感光材料試料
(I)及び(II)を作成する。
(I)及び(II)を作成する。
試料(I):緑感色性ハロゲン化銀乳剤層を有する試
料 緑感色性に分光増感した沃臭化銀(沃化銀6モル%、
平均粒径0.48μm)及び下記のカプラーを銀1モル当
り、0.07モル含有するゼラチン塗布液を塗布銀量が1.1g
/m2、ゼラチン付量が3.0g/m2になるように塗布し、その
上に保護層として化学増感及び分光増感を施していない
沃臭化銀(沃化銀2モル%、平均粒径0.08μm)を含有
するゼラチン塗布液を塗布銀量が0.1g/m2、ゼラチン付
量が0.8g/m2になるように塗布する。
料 緑感色性に分光増感した沃臭化銀(沃化銀6モル%、
平均粒径0.48μm)及び下記のカプラーを銀1モル当
り、0.07モル含有するゼラチン塗布液を塗布銀量が1.1g
/m2、ゼラチン付量が3.0g/m2になるように塗布し、その
上に保護層として化学増感及び分光増感を施していない
沃臭化銀(沃化銀2モル%、平均粒径0.08μm)を含有
するゼラチン塗布液を塗布銀量が0.1g/m2、ゼラチン付
量が0.8g/m2になるように塗布する。
試料(II):上記試料(I)の保護層から沃臭化銀を
除いたもの。
除いたもの。
各層には上記の他にゼラチン硬化剤や界面活性剤を含
有させてある。
有させてある。
試料(I)、(II)をウエッジを用いて白色露光後、
下記の処理方法に従って処理する。現像液には試料(I
I)の感度を60%(対数表示で、−Δlog E=0.22)に抑
制する量の各種現像抑制剤を添加したものと、現像抑制
剤を添加していないものとを用いる。
下記の処理方法に従って処理する。現像液には試料(I
I)の感度を60%(対数表示で、−Δlog E=0.22)に抑
制する量の各種現像抑制剤を添加したものと、現像抑制
剤を添加していないものとを用いる。
処理工程(38℃) 発色現像 2分40秒 漂白 6分30秒 水洗 3分15秒 定着 6分30秒 水洗 3分15秒 安定化 1分30秒 乾燥 各処理工程において使用した処理液組成は下記の通り
である。
である。
〈発色現像液〉 4−アミノ−3−メチル−N−エチル−N-(β−ヒドロ
キシエチル)−アニリン・硫酸塩 4.75g 無水亜硫酸ナトリウム 4.25g ヒドロキシルアミン・1/2硫酸塩 2.0g 無水炭酸カリウム 37.5g 臭化ナトリウム 1.3g ニトリロトリ酢酸・3ナトリウム塩(1水塩) 2.5g 水酸化カリウム 1.0g 水を加えて1とする。
キシエチル)−アニリン・硫酸塩 4.75g 無水亜硫酸ナトリウム 4.25g ヒドロキシルアミン・1/2硫酸塩 2.0g 無水炭酸カリウム 37.5g 臭化ナトリウム 1.3g ニトリロトリ酢酸・3ナトリウム塩(1水塩) 2.5g 水酸化カリウム 1.0g 水を加えて1とする。
〈漂白液〉 エチレンジアミン四酢酸鉄アンモニウム塩 100.0g エチレンジアミン四酢酸2アンモニウム塩 10.0g 臭化アンモニウム 150.0g 氷酢酸 10.0ml 水を加えて1とし、アンモニア水を用いてpH=6.0に
調整する。
調整する。
〈定着液〉 チオ硫酸アンモニウム 175.0g 無水亜硫酸ナトリウム 8.5g メタ亜硫酸ナトリウム 2.3g 水を加えて1とし、酢酸を用いてpH=6.0に調整す
る。
る。
〈安定液〉 ホルマリン(37%水溶液) 1.5ml コニダックス(小西六写真工業社製) 7.5ml 水を加えて1とする。
現像抑制剤未添加の時の試料(I)の感度をS0とし、
試料(II)の感度をS0′とし、現像抑制剤添加の時の試
料(I)感度をSIとし、試料(II)の感度をSIIとする
と、 試料(I)の減感度ΔS=S0−SI 試料(II)の減感度ΔS0=S0′−SII 拡散性=ΔS/ΔS0と表される。
試料(II)の感度をS0′とし、現像抑制剤添加の時の試
料(I)感度をSIとし、試料(II)の感度をSIIとする
と、 試料(I)の減感度ΔS=S0−SI 試料(II)の減感度ΔS0=S0′−SII 拡散性=ΔS/ΔS0と表される。
但し、感度は全て、かぶり濃度+0.3の濃度点の露光
量の逆数の対数(−log E)とする。
量の逆数の対数(−log E)とする。
この方法により求めた数種の現像抑制剤の拡散性を次
の表に例示する。
の表に例示する。
本発明に好ましく用いる拡散性DIR化合物は放出され
た基の拡散性が上記した範囲内であれば、その化学構造
によらず、いずれのものも用いることができる。
た基の拡散性が上記した範囲内であれば、その化学構造
によらず、いずれのものも用いることができる。
以下に代表的な構造式を示す。
一般式(D-1) A-(Y)m Aはカプラー残基を表し、mは1または2を表し、Y
はカプラー残基Aのカップリング位と結合し発色現像主
薬の酸化体との反応により離脱する基で拡散性が0.40以
上の現像抑制剤基もしくは現像抑制剤を放出できる基を
表す。
はカプラー残基Aのカップリング位と結合し発色現像主
薬の酸化体との反応により離脱する基で拡散性が0.40以
上の現像抑制剤基もしくは現像抑制剤を放出できる基を
表す。
一般式(D-1)においてYは代表的には下記一般式(D
-2)〜(D-19)で表される。
-2)〜(D-19)で表される。
一般(D-2) 一般式(D-2)〜(D-7)において、Rd1は水素原子、
ハロゲン原子、またはアルキル、アルコキシ、アシルア
ミノ、アルコキシカルボニル、チアゾリリデンアミノ、
アリールオキシカルボニル、アシルオキシ、カルバモイ
ル、N−アルキルカルバモイル、N,N−ジアルキルカル
バモイル、ニトロ、アミノ、N−アリールカルバモイル
オキシ、スルファモイル、N−アルキルカルバモイルオ
キシ、ヒドロキシ、アルコキシカルボニルアミノ、アル
キルチオ、アリールチオ、アリール、ヘテロ環、シア
ノ、アルキルスルホニルもしくはアリールオキシカルボ
ニルアミノの各基を表す。nは0、1又は2を表し、n
が2のとき各Rd1は同じでも異なっていてもよい。n個
のRd1に含まれる炭素数の合計は0〜10である。又一般
式(D-6)におけるRd1に含まれる炭素数は0〜15であ
る。
ハロゲン原子、またはアルキル、アルコキシ、アシルア
ミノ、アルコキシカルボニル、チアゾリリデンアミノ、
アリールオキシカルボニル、アシルオキシ、カルバモイ
ル、N−アルキルカルバモイル、N,N−ジアルキルカル
バモイル、ニトロ、アミノ、N−アリールカルバモイル
オキシ、スルファモイル、N−アルキルカルバモイルオ
キシ、ヒドロキシ、アルコキシカルボニルアミノ、アル
キルチオ、アリールチオ、アリール、ヘテロ環、シア
ノ、アルキルスルホニルもしくはアリールオキシカルボ
ニルアミノの各基を表す。nは0、1又は2を表し、n
が2のとき各Rd1は同じでも異なっていてもよい。n個
のRd1に含まれる炭素数の合計は0〜10である。又一般
式(D-6)におけるRd1に含まれる炭素数は0〜15であ
る。
上記一般式(D-6)のX″は酸素原子又は硫黄原子を
表す。
表す。
一般式(D-8)においてRd2はアルキル基、アリール基
もしくはヘテロ環基を表す。
もしくはヘテロ環基を表す。
一般式(D-9)においてRd3は水素原子またはアルキ
ル、シクロアルキル、アリールもしくはヘテロ環の各基
を表し、Rd4は水素原子、ハロゲン原子、またはアルキ
ル、シクロアルキル、アリール、アシルアミノ、アルコ
キシカルボニルアミノ、アリールオキシカルボニルアミ
ノ、アルカンスルホンアミド、シアノ、ヘテロ環、アル
キルチオもしくはアミノの各基を表す。
ル、シクロアルキル、アリールもしくはヘテロ環の各基
を表し、Rd4は水素原子、ハロゲン原子、またはアルキ
ル、シクロアルキル、アリール、アシルアミノ、アルコ
キシカルボニルアミノ、アリールオキシカルボニルアミ
ノ、アルカンスルホンアミド、シアノ、ヘテロ環、アル
キルチオもしくはアミノの各基を表す。
Rd1、Rd2、Rd3もしくはRd4がアルキル基を表すとき、こ
のアルキル基は置換基を有するものを含み、直鎖もしく
は分岐鎖のいずれであってもよい。
のアルキル基は置換基を有するものを含み、直鎖もしく
は分岐鎖のいずれであってもよい。
Rd1、Rd2、Rd3もしくはRd4がアリール基を表すとき、ア
リール基は置換基を有するものを包含する。
リール基は置換基を有するものを包含する。
Rd1、Rd2、Rd3もしくはRd4がヘテロ環基を表すとき、こ
まヘテロ環基は置換基を有するものを包含し、ヘテロ原
子として窒素原子、酸素原子、及びイオウ原子から選ば
れる少なくとも1つを含む5員または6員環の単環もし
くは縮合環が好ましく、例えばピリジル、キノリル、フ
リル、ベンゾチアゾリル、オキサゾリル、イミダゾリ
ル、チアゾリル、トリアゾリル、ベンゾトリアゾリル、
イミド、オキサジンの各基などから選ばれる。
まヘテロ環基は置換基を有するものを包含し、ヘテロ原
子として窒素原子、酸素原子、及びイオウ原子から選ば
れる少なくとも1つを含む5員または6員環の単環もし
くは縮合環が好ましく、例えばピリジル、キノリル、フ
リル、ベンゾチアゾリル、オキサゾリル、イミダゾリ
ル、チアゾリル、トリアゾリル、ベンゾトリアゾリル、
イミド、オキサジンの各基などから選ばれる。
一般式(D-6)及び(D-8)における、Rd2に含まれる
炭素数は0〜15である。
炭素数は0〜15である。
上記一般式(D-9)において、Rd3及びRd4に含まれる
炭素数の合計は0〜15である。
炭素数の合計は0〜15である。
一般式(D-10) ‐TIME-INHIBIT 式中、TIME基はAのカップリング位と結合し、発色現
像主薬の酸化体との反応により開裂できる基であり、カ
プラーより開裂した後、INHIBIT基を適度に制御して放
出できる基である。INHIBIT基は上記放出により現像抑
制剤となる基(例えば上記一般式(D-2)〜(D-9)で表
される基)である。
像主薬の酸化体との反応により開裂できる基であり、カ
プラーより開裂した後、INHIBIT基を適度に制御して放
出できる基である。INHIBIT基は上記放出により現像抑
制剤となる基(例えば上記一般式(D-2)〜(D-9)で表
される基)である。
一般式(D-10)において‐TIME-INHIBIT基は代表的に
は下記一般式(D-11)〜(D-19)で表される。
は下記一般式(D-11)〜(D-19)で表される。
一般式(D−17) 一般式(D−18) 一般式(D−19) 一般式(D-11)〜(D-15)及び(D-18)において、Rd
5は水素原子、ハロゲン原子またはアルキル、シクロア
ルキル、アルケニル、アラルキル、アルコキシ、アルコ
キシカルボニル、アニリノ、アシルアミノ、ウレイド、
シアノ、ニトロ、スルホンアミド、スルファモイル、カ
ルバモイル、アリール、カルボキシ、スルホ、ヒドロキ
シもしくはアルカンスルホニルの各基を表し、一般式
(D-11)〜(D-13)、(D-15)、(D-18)においては、
Rd5同士が結合して縮合環を形成してもよく、一般式(D
-11)、(D-14)、(D-15)及び(D-19)において、Rd5
はアルキル、アルケニル、アラルキル、シクロアルキ
ル、ヘテロ環またはアリールの各基を表し、一般式(D-
16)及び(D-17)において、Rd7は水素原子またはアル
キル、アルケニル、アラルキル、シクロアルキル、ヘテ
ロ環もしくはアリールの各基を表し、一般式(D-19)に
おけるRd8及びRd9はそれぞれ水素原子またはアルキル基
(好ましくは炭素数1〜4のアルキル基)を表し、一般
式(D-11)、(D-15)〜(D-18)におけるkは0、1ま
たは2の整数を表し、一般式(D-11)〜(D-13)、(D-
15)、(D-18)におけるlは1〜4の整数を表し、一般
式(D-16)におけるmは1または2の整数を表し、mが
2のとき各Rd7は同じでも異なってもよく、一般式(D-1
9)におけるnは2〜4の整数を表し、n個のRd8及びRd
9はそれぞれ同じでも異なってもよく、一般式(D-16)
〜(D-18)におけるBは酸素原子または (Rd6はすでに定義したのと同じ意味を表す。)を表
し、一般式(D-16)における は単結合であっても、二重結合であってもよいことを表
し、単結合の場合はmは2であり、2重結合の場合はm
は1であり、INHIBIT基は一般式(D-2)〜(D-9)で定
義した一般式と炭素数以外は同じ意味を表す。
5は水素原子、ハロゲン原子またはアルキル、シクロア
ルキル、アルケニル、アラルキル、アルコキシ、アルコ
キシカルボニル、アニリノ、アシルアミノ、ウレイド、
シアノ、ニトロ、スルホンアミド、スルファモイル、カ
ルバモイル、アリール、カルボキシ、スルホ、ヒドロキ
シもしくはアルカンスルホニルの各基を表し、一般式
(D-11)〜(D-13)、(D-15)、(D-18)においては、
Rd5同士が結合して縮合環を形成してもよく、一般式(D
-11)、(D-14)、(D-15)及び(D-19)において、Rd5
はアルキル、アルケニル、アラルキル、シクロアルキ
ル、ヘテロ環またはアリールの各基を表し、一般式(D-
16)及び(D-17)において、Rd7は水素原子またはアル
キル、アルケニル、アラルキル、シクロアルキル、ヘテ
ロ環もしくはアリールの各基を表し、一般式(D-19)に
おけるRd8及びRd9はそれぞれ水素原子またはアルキル基
(好ましくは炭素数1〜4のアルキル基)を表し、一般
式(D-11)、(D-15)〜(D-18)におけるkは0、1ま
たは2の整数を表し、一般式(D-11)〜(D-13)、(D-
15)、(D-18)におけるlは1〜4の整数を表し、一般
式(D-16)におけるmは1または2の整数を表し、mが
2のとき各Rd7は同じでも異なってもよく、一般式(D-1
9)におけるnは2〜4の整数を表し、n個のRd8及びRd
9はそれぞれ同じでも異なってもよく、一般式(D-16)
〜(D-18)におけるBは酸素原子または (Rd6はすでに定義したのと同じ意味を表す。)を表
し、一般式(D-16)における は単結合であっても、二重結合であってもよいことを表
し、単結合の場合はmは2であり、2重結合の場合はm
は1であり、INHIBIT基は一般式(D-2)〜(D-9)で定
義した一般式と炭素数以外は同じ意味を表す。
INHIBIT基においては一般式(D-2)〜(D-7)におけ
る一分子中のR1に含まれる炭素数は合計して0〜32であ
り、一般式(D-8)におけるRd2に含まれる炭素数は1〜
32であり、一般式(D-9)におけるRd3及びRd4に含まれ
る炭素数の合計は0〜32である。
る一分子中のR1に含まれる炭素数は合計して0〜32であ
り、一般式(D-8)におけるRd2に含まれる炭素数は1〜
32であり、一般式(D-9)におけるRd3及びRd4に含まれ
る炭素数の合計は0〜32である。
Rd5、Rd6及びRd7がアルキル基、アリール基またはシク
ロアルキル基を表すとき、置換基を有するものを包含す
る。
ロアルキル基を表すとき、置換基を有するものを包含す
る。
拡散性DIR化合物の中で、好ましいのは、Yが一般式
(D-2)、(D-3)又は(D-10)で表されるものであり、
(D-10)の中では、INHIBITが一般式(D-2)、(D-6)
(特に一般式(D-6)のXが酸素原子のとき)、又は(D
-8)(特に一般式(D-8)のRd2が、ヒドロキシアリール
または炭素数1〜3のアルキルのとき)で表されるもの
が好ましい。
(D-2)、(D-3)又は(D-10)で表されるものであり、
(D-10)の中では、INHIBITが一般式(D-2)、(D-6)
(特に一般式(D-6)のXが酸素原子のとき)、又は(D
-8)(特に一般式(D-8)のRd2が、ヒドロキシアリール
または炭素数1〜3のアルキルのとき)で表されるもの
が好ましい。
一般式(D-1)においてAで表されるカプラー成分と
してはイエロー色画像形成カプラー残基、マゼンタ色画
像形成カプラー残基、シアン色画像形成カプラー残基及
び無呈色カプラー残基が挙げられる。
してはイエロー色画像形成カプラー残基、マゼンタ色画
像形成カプラー残基、シアン色画像形成カプラー残基及
び無呈色カプラー残基が挙げられる。
本発明を実施する際に用いられる好ましい拡散性DIR
化合物としては次に示すような化合物があるが、これら
に限定されるものではない。
化合物としては次に示すような化合物があるが、これら
に限定されるものではない。
例示化合物 (2) −C(CH3)3, (5) −OCH3, (12) −C17H35, (15) −CH3, (17) −CONHC18H37, (22) −CONHCH2CH2COOH (23) −CONHCH2CH2COOCH3 これらを含め、拡散性DIR化合物の具体例は米国特許
4,234,678号、同3,227,554号、同3,617,291号、同3,95
8,993号、同4,149,886号、同3,933,500号、特開昭57-56
837号、51-13239号、米国特許2,072,363号、同2,070,26
6号、リサーチディスクロージャー1981年12月第21228号
などに記載されている。
4,234,678号、同3,227,554号、同3,617,291号、同3,95
8,993号、同4,149,886号、同3,933,500号、特開昭57-56
837号、51-13239号、米国特許2,072,363号、同2,070,26
6号、リサーチディスクロージャー1981年12月第21228号
などに記載されている。
本発明のハロゲン化銀カラー写真感光材料はカラーネ
ガフィルム、カラー反転フィルム等の撮影用感光材料に
用いるのが好適である。
ガフィルム、カラー反転フィルム等の撮影用感光材料に
用いるのが好適である。
本発明の感光材料に用いるハロゲン化銀乳剤として
は、通常のハロゲン化銀乳剤の任意のものを用いること
ができ、該乳剤は増感色素を用いて化学増感して所望の
波長域に光学的に増感することができる。
は、通常のハロゲン化銀乳剤の任意のものを用いること
ができ、該乳剤は増感色素を用いて化学増感して所望の
波長域に光学的に増感することができる。
ハロゲン化銀乳剤には、カブリ防止剤、安定剤等を加
えることができ、該乳剤のバインダーとしてゼラチンを
用いるのが有利である。
えることができ、該乳剤のバインダーとしてゼラチンを
用いるのが有利である。
乳剤層及びその他の中間層等を形成する親水性コロイ
ド層は、硬膜剤により硬膜することができ、また可塑
剤、水不溶性若しくは難溶性合成ポリマーの分散物(ラ
テックス)を含有させることができる。
ド層は、硬膜剤により硬膜することができ、また可塑
剤、水不溶性若しくは難溶性合成ポリマーの分散物(ラ
テックス)を含有させることができる。
更に色補正の効果を有しているカラードカプラー、競
合カプラー及び現像主薬の酸化体とのカップリングによ
って生成する現像促進剤、現像剤、ハロゲン化銀溶剤、
調色剤、硬膜剤、カブリ剤、カブリ防止剤、化学増感
剤、分光増感剤、及び減感剤のような写真的に有用なフ
ラグメントを放出する化学物が用いることができる。
合カプラー及び現像主薬の酸化体とのカップリングによ
って生成する現像促進剤、現像剤、ハロゲン化銀溶剤、
調色剤、硬膜剤、カブリ剤、カブリ防止剤、化学増感
剤、分光増感剤、及び減感剤のような写真的に有用なフ
ラグメントを放出する化学物が用いることができる。
感光材料には、フィルター層、ハレーション防止層、
イラジエーション防止層等の補助層を設けることができ
る。これらの層中及び/または乳剤層中には、現像処理
中に感光材料から流出するか若しくは漂白される染料を
含有させてもよく、また感光材料には、マット剤、潤滑
剤、画像安定剤、界面活性剤、色カブリ防止剤、現像促
進剤、現像遅延剤や漂白促進剤を添加することもでき
る。
イラジエーション防止層等の補助層を設けることができ
る。これらの層中及び/または乳剤層中には、現像処理
中に感光材料から流出するか若しくは漂白される染料を
含有させてもよく、また感光材料には、マット剤、潤滑
剤、画像安定剤、界面活性剤、色カブリ防止剤、現像促
進剤、現像遅延剤や漂白促進剤を添加することもでき
る。
支持体としては、ポリエチレン等をラミネートした
紙、ポリエチレンテレフタレートフィルム、バライタ
紙、三酢酸セルロース等を用いることができる。
紙、ポリエチレンテレフタレートフィルム、バライタ
紙、三酢酸セルロース等を用いることができる。
本発明の感光材料の色素画像は、露光後、通常のカラ
ー写真処理を行うことによって得ることができる。
ー写真処理を行うことによって得ることができる。
[実施例] 以下に本発明の具体的実施例を述べるが、本発明の実
施の態様はこれらに限定されない。
施の態様はこれらに限定されない。
以下の全ての実施例において、ハロゲン化銀写真感光
材料中への増感色素及びカプラーの添加量はハロゲン化
銀1モル当たりとし、特に記載のない場合も同様であ
る。またその他の添加物の添加量は1m2当りのものを示
し、特に記載のない場合も同様である。また、ハロゲン
化銀とコロイド銀は銀に換算して示した。
材料中への増感色素及びカプラーの添加量はハロゲン化
銀1モル当たりとし、特に記載のない場合も同様であ
る。またその他の添加物の添加量は1m2当りのものを示
し、特に記載のない場合も同様である。また、ハロゲン
化銀とコロイド銀は銀に換算して示した。
トリアセチルセルロースフィルム支持体上に、下記に
示すような組成の各層を順次支持体側から形成して、カ
ラー写真感光材料試料No.1を作成した。
示すような組成の各層を順次支持体側から形成して、カ
ラー写真感光材料試料No.1を作成した。
試料No.1(比較) 第1層;ハレーション防止層(HC-1) 黒色コロイド銀を含むゼラチン層。
(膜厚1.5μm) 第2層;中間層(I.L.) 2,5−ジ−t−オクチルハイドロキノ ンの乳化分散物を含むゼラチン層。
(膜厚1.0μm) 第3層;低感度赤感性ハロゲン化銀乳剤層(RL-1) 平均粒径()0.42μm,AgI 7.2モル %を含むAgBrIからなる 単分散乳剤(乳剤I) ……銀塗布量1.8g/m2 増感色素I……銀1モルに対して5×10-4モル 増感色素II ……銀1モルに対して0.8×10-4モル シアンカプラー(C-A) ……銀1モルに対して0.085モル カラードシアンカプラー(CC-1) ……銀1モルに対して0.005モル DIR化合物(W-1) ……銀1モルに対して0.002モル (表−1に記載のとおり) 第4層;高感度赤感性ハロゲン化銀乳剤層(RH-1) 平均粒径()0.75μm,AgI 7.2モル %を含むAgBrIからなる 単分散乳剤(乳剤II) ……銀塗布量1.3g/m2 増感色素I ……銀1モルに対して2.5×10-4モル 増感色素II ……銀1モルに対して0.8×10-4モル シアンカプラー(C-B)…… 銀1モルに対して0.02モル カラードシアンカプラー(CC-1)…… 銀1モルに対して0.0015モル (膜厚1.5μm) 第5層;中間層(I.L.) 第2層と同じゼラチン層。
(膜厚1.5μm) 第6層;低感度緑感性ハロゲン化銀乳剤層(GL-1) 乳剤−1 ……塗布銀量1.8g/m2 増感色素III ……銀1モルに対して2.0×10-4モル 増感色素IV ……銀1モルに対して1.0×10-4モル マゼンタカプラー(M-A)…… 銀1モルに対して0.12モル カラードマゼンタカプラー(CM-1)…… 銀1モルに対して0.004モル DIR化合物(W-1)…… 銀1モルに対して0.002モル (膜厚3.0μm) 第7層;高感度緑感性ハロゲン化銀乳剤層(GH-1) 乳剤−II ……塗布銀量1.5g/m2 増感色素III…… 銀1モルに対して1.2×10-4モル 増感色素IV…… 銀1モルに対して0.8×10-4モル マゼンタカプラー(M-A)…… 銀1モルに対して0.02モル カラードマゼンタカプラー(CM-1)…… 銀1モルに対して0.002モル (膜厚2.5μm) 第8層;イエローフィルター層(YC-1) 黄色コロイド銀と2,5−ジ−t−オク チルハイドロキノンの乳化分散物とを含む ゼラチン層。
(膜厚1.5μm) 第9層;低感度青感性ハロゲン化銀乳剤層(BL-1) 平均粒径0.48μm,AgI6.0モル%を含む AgBrIからなる 単分散乳剤(乳剤III) ……銀塗布量0.9g/m2 増感色素V…… 銀1モルに対して1.3×10-4モル イエローカプラー(Y-A)…… 銀1モルに対して0.34モル (膜厚3.0μm) 第10層;高感度青感性乳剤層(BH-1) 平均粒径0.9μm,AgI7.2モル%を含む AgBrIからなる 単分散乳剤(乳剤IV) ……銀塗布量0.60g/m2 増感色素V ……銀1モルに対して1.0×10-4モル イエローカプラー(Y-A)…… 銀1モルに対して0.16モル DIR化合物(W-1)…… 銀1モルに対して0.0015モル (膜厚2.0μm) 第11層;第1保護層(Pro-1) 紫外線吸収剤UV-1,UV−2を含むゼラチン層。
(膜厚1.0μm) 第12層;第2保護層(Pro-2) 沃臭化銀(AgI 2モル%,平均粒径0.07 μm)銀塗布量0.5g/m2 ポリメチルメタクリレート粒子(直径1.5 μm)を含むゼラチン層 (膜厚0.5μm) 尚各層には上記組成物の他に、ゼラチン硬化剤(H-
1)及び(H-2)や界面活性剤を添加した。
1)及び(H-2)や界面活性剤を添加した。
試料No.1の各層に含まれる化合物は下記の通りであ
る。
る。
増感色素I;アンヒドロ−5,5′−ジクロロ−9−エチル
−3,3′−ジ−(3−スルホプロピル)チアカルボシア
ニンヒドロキシド 増感色素II;アンヒドロ−9−エチル−3,3′−ジ−(3
−スルホプロピル)−4,5,4′,5′−ジベンゾチアカル
ボシアニンヒドロキシド 増感色素III;アンヒドロ−5,5′−ジフェニル−9−エ
チル−3,3′−ジ−(3−スルホプロピル)オキサカル
ボシアニンヒドロキシド 増感色素IV;アンヒドロ−9−エチル−3,3′−ジ−(3
−スルホプロピル)−5,6,5′,6′−ジベンゾオキサカ
ルボシアニンヒドロキシド 増感色素V;アンヒドロ−3,3′−ジ−(3−スルホプロ
ピル)−4,5−ベンゾ−5′−メトキシチアシアニンア
ンヒドロキシド 次に下記表−1に示すように試料No.1から変更した試
料No.2ないし試料No.20を作成した。尚、試料No.2以降
の作成においては第3層、第4層、第6層、第7層、第
9層及び第10層のカラーレスカプラー及びDIR化合物の
みを表−1に従って変更し、カラードカプラー等は試料
No.1と同一とした。
−3,3′−ジ−(3−スルホプロピル)チアカルボシア
ニンヒドロキシド 増感色素II;アンヒドロ−9−エチル−3,3′−ジ−(3
−スルホプロピル)−4,5,4′,5′−ジベンゾチアカル
ボシアニンヒドロキシド 増感色素III;アンヒドロ−5,5′−ジフェニル−9−エ
チル−3,3′−ジ−(3−スルホプロピル)オキサカル
ボシアニンヒドロキシド 増感色素IV;アンヒドロ−9−エチル−3,3′−ジ−(3
−スルホプロピル)−5,6,5′,6′−ジベンゾオキサカ
ルボシアニンヒドロキシド 増感色素V;アンヒドロ−3,3′−ジ−(3−スルホプロ
ピル)−4,5−ベンゾ−5′−メトキシチアシアニンア
ンヒドロキシド 次に下記表−1に示すように試料No.1から変更した試
料No.2ないし試料No.20を作成した。尚、試料No.2以降
の作成においては第3層、第4層、第6層、第7層、第
9層及び第10層のカラーレスカプラー及びDIR化合物の
みを表−1に従って変更し、カラードカプラー等は試料
No.1と同一とした。
また、各層の膜厚はゼラチンの塗布量を変更して調整
したが、該表−1に記載されていない層の膜厚は試料N
o.1と同一である。
したが、該表−1に記載されていない層の膜厚は試料N
o.1と同一である。
表−1において本発明のDSR No.9,10,12,14,21,31,及
び34を各々親水性コロイド中に添加するに際しては、該
化合物と同重量の高沸点溶媒(トリクレジルホスフェー
ト)及び酢酸エチルに溶解し、界面活性剤及びゼラチン
溶液と共にコロイドミルにて乳化分散したものを使用し
た。
び34を各々親水性コロイド中に添加するに際しては、該
化合物と同重量の高沸点溶媒(トリクレジルホスフェー
ト)及び酢酸エチルに溶解し、界面活性剤及びゼラチン
溶液と共にコロイドミルにて乳化分散したものを使用し
た。
このようにして作成した各試料No.1〜20を、白色光を
用いてウエッジ露光したのち、下記現像処理を行った。
用いてウエッジ露光したのち、下記現像処理を行った。
処理工程(38℃) 発色現像 3分15秒 漂 白 6分30秒 水 洗 3分15秒 定 着 6分30秒 水 洗 3分15秒 安定化 1分30秒 乾 燥 各処理工程において使用した処理液組成は下記の通り
である。
である。
〈発色現像液〉 4−アミノ−3−メチル−N−エチル−N-(β−ヒドロ
キシエチル)−アニリン・硫酸塩 4.75g 無水亜硫酸ナトリウム 4.25g ヒドロキシルアミン・1/2硫酸塩 2.0 g 無水炭酸カリウム 37.5 g 臭化ナトリウム 1.3 g ニトリロトリ酢酸・3ナトリウム塩(1水塩) 2.5 g 水酸化カリウム 1.0 g 水を加えて1とする。
キシエチル)−アニリン・硫酸塩 4.75g 無水亜硫酸ナトリウム 4.25g ヒドロキシルアミン・1/2硫酸塩 2.0 g 無水炭酸カリウム 37.5 g 臭化ナトリウム 1.3 g ニトリロトリ酢酸・3ナトリウム塩(1水塩) 2.5 g 水酸化カリウム 1.0 g 水を加えて1とする。
〈漂白液〉 エチレンジアミン四酢酸鉄アンモニウム塩 100.0g エチレンジアミン四酢酸2アンモニウム塩 10.0g 臭化アンモニウム 150.0g 氷酢酸 10.0ml 水を加えて1とし、アンモニア水を用いてpH=6.0
に調整する。
に調整する。
〈定着液〉 チオ硫酸アンモニウム 175.0g 無水亜硫酸ナトリウム 8.5g メタ亜硫酸ナトリウム 2.3g 水を加えて1とし、酢酸を用いてpH=6.0に調整す
る。
る。
得られた各試料について、下記要領で相対感度、MTF
及びRMS値を測定した。
及びRMS値を測定した。
相対感度は、最小濃度+0.1の感度を示し、試料No.1
を100とした他の試料の相対値をそれぞれ求めた。
を100とした他の試料の相対値をそれぞれ求めた。
鮮鋭度については、矩形波チャート露光した試料をサ
クラマイクロデンシトメーターモデルPDM-5タイプAR
(小西六写真工業(株)製)でスリット巾が縦300μ
m、横2μmの巾のスリットで濃度測定を行い入力に対
する解像力を百分率値で求め、MTF(Modulation Transf
er Function)値を求めた。空間周波数が30本/mmでのMT
Fの相対値(試料No.1を100とした)で示した。
クラマイクロデンシトメーターモデルPDM-5タイプAR
(小西六写真工業(株)製)でスリット巾が縦300μ
m、横2μmの巾のスリットで濃度測定を行い入力に対
する解像力を百分率値で求め、MTF(Modulation Transf
er Function)値を求めた。空間周波数が30本/mmでのMT
Fの相対値(試料No.1を100とした)で示した。
RMS値は、最小濃度+0.7の濃度を開口走査面積250μm
2のマイクロデンシトメーターで走査した時に生じる濃
度値の変動の標準偏差の1000倍値で示した。
2のマイクロデンシトメーターで走査した時に生じる濃
度値の変動の標準偏差の1000倍値で示した。
尚、MTF及びRMS値は試料No.3ないし6はレッド光のみ
の測定を、試料No.7ないし16はグリーン光のみを測定
し、その他の試料はレッド光及びグリーン光の両者を測
定し、得られた結果を表−2に示した。
の測定を、試料No.7ないし16はグリーン光のみを測定
し、その他の試料はレッド光及びグリーン光の両者を測
定し、得られた結果を表−2に示した。
上記表−1からも明らかなように、本発明外の試料で
ある、試料No.1は膜厚、DSR化合物双方とも本発明の要
件を満たさない試料であり、試料No.2,11,14及び18はDS
R化合物の要件のみを満たさない試料であり、試料No.3
及び7は膜厚の要件のみを満たさない試料であり、その
他の試料は全て本発明に係る試料である。
ある、試料No.1は膜厚、DSR化合物双方とも本発明の要
件を満たさない試料であり、試料No.2,11,14及び18はDS
R化合物の要件のみを満たさない試料であり、試料No.3
及び7は膜厚の要件のみを満たさない試料であり、その
他の試料は全て本発明に係る試料である。
上記各試料に対する相対感度、鮮鋭性(MTF)及び粒
状性(RMS値)の測定結果を示した上記表−2による
と、膜厚が同じでDSR化合物を添加した点でのみ条件を
異にする試料No.1と試料No.3,7とを比較すると、DSR化
合物を添加した試料No.3,7は若干感度が低下することが
判り、これは従来知られている事実と一致し、また鮮鋭
性(MTF)、粒状性(RMS値)も共に劣化の傾向が認めら
れる。
状性(RMS値)の測定結果を示した上記表−2による
と、膜厚が同じでDSR化合物を添加した点でのみ条件を
異にする試料No.1と試料No.3,7とを比較すると、DSR化
合物を添加した試料No.3,7は若干感度が低下することが
判り、これは従来知られている事実と一致し、また鮮鋭
性(MTF)、粒状性(RMS値)も共に劣化の傾向が認めら
れる。
またDSR化合物を添加せず膜厚のみを薄くした試料No.
2,11,14,及び18と試料No.1とを比較すると相対感度、鮮
鋭性(MTF)ともに向上するものの粒状性(RMS値)は劣
化することが判り、これも従来の事実と一致することが
確認された。
2,11,14,及び18と試料No.1とを比較すると相対感度、鮮
鋭性(MTF)ともに向上するものの粒状性(RMS値)は劣
化することが判り、これも従来の事実と一致することが
確認された。
これに対して本発明に係る試料は、いずれも従来の感
度を低下させることなく、鮮鋭性(MTF)及び粒状性(R
MS値)共に向上していることが明らかである。つまり、
感光材料の膜厚を18μm以下とし、かつDSR化合物を添
加して初めて上述した本発明の効果を奏し得るものであ
る。
度を低下させることなく、鮮鋭性(MTF)及び粒状性(R
MS値)共に向上していることが明らかである。つまり、
感光材料の膜厚を18μm以下とし、かつDSR化合物を添
加して初めて上述した本発明の効果を奏し得るものであ
る。
以上本発明によれば、高感度で鮮鋭性及び粒状性の改
良されたハロゲン化銀カラー写真感光材料を得ることが
できる。
良されたハロゲン化銀カラー写真感光材料を得ることが
できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 木村 寿彦 日野市さくら町1番地 小西六写真工業 株式会社内 (56)参考文献 特開 昭57−112750(JP,A) 特開 昭60−95540(JP,A) 特開 昭60−140241(JP,A) 特開 昭61−153639(JP,A) 特開 昭57−155537(JP,A) 特開 昭58−111941(JP,A) 特開 昭61−20038(JP,A) 特開 昭61−107245(JP,A) 特開 昭62−266538(JP,A) 特開 昭63−194254(JP,A) 特開 昭62−166329(JP,A) 特開 昭62−253167(JP,A) 特開 昭62−166334(JP,A)
Claims (1)
- 【請求項1】支持体上に赤感光性ハロゲン化銀乳剤層、
緑感光性ハロゲン化銀乳剤層及び青感光性ハロゲン化銀
乳剤層を備えた写真構成層を有するハロゲン化銀カラー
写真感光材料において、上記写真構成層の乾燥膜厚が18
μm以下であり、かつ該写真構成層の少なくとも一層が
現像主薬酸化体スカベンジャー放出型カプラーを含有
し、かつ該写真構成層の少なくともいずれか一層が、発
色現像主薬の酸化体との反応により離脱する、現像抑制
剤又は現像抑制剤を放出できる化合物の拡散性が、下記
評価法による拡散性で0.40以上のものである拡散性DIR
化合物を含有することを特徴とするハロゲン化銀カラー
写真感光材料。 拡散性は下記の方法により評価する。 透明支持体上に下記組成の層を有する感光材料試料
(I)及び(II)を作成する。 試料(I):緑感色性ハロゲン化銀乳剤層を有する試料 緑感色性に分光増感した沃臭化銀(沃化銀6モル%、平
均粒径0.48μm)及び下記のカプラーを銀1モル当り、
0.07モル含有するゼラチン塗布液を塗布銀量が1.1g/
m2、ゼラチン付量が3.0g/m2になるように塗布し、その
上に保護層として化学増感及び分光増感を施していない
沃臭化銀(沃化銀2モル%、平均粒径0.08μm)を含有
するゼラチン塗布液を塗布銀量が0.1g/m2、ゼラチン付
量が0.8g/m2になるように塗布する。 試料(II):上記試料(I)の保護層から沃臭化銀を除
いたもの。 各層には上記の他にゼラチン硬化剤や界面活性剤を含有
させてある。 試料(I)、(II)をウエッジを用いて白色露光後、下
記の処理方法に従って処理する。現像液には試料(II)
の感度を60%(対数表示で、−Δlog E=0.22)に抑制
する量の各種現像抑制剤を添加したものと、現像抑制剤
を添加していないものとを用いる。 処理工程(38℃) 発色現像 2分40秒 漂白 6分30秒 水洗 3分15秒 定着 6分30秒 水洗 3分15秒 安定化 1分30秒 乾燥 各処理工程において使用した処理液組成は下記の通りで
ある。 〈発色現像液〉 4−アミノ−3−メチル−N−エチル−N-(β−ヒドロ
キシエチル)−アニリン・硫酸塩 4.75g 無水亜硫酸ナトリウム 4.25g ヒドロキシルアミン・1/2硫酸塩 2.0g 無水炭酸カリウム 37.5g 臭化ナトリウム 1.3g ニトリロトリ酢酸・3ナトリウム塩(1水塩) 2.5g 水酸化カリウム 1.0g 水を加えて1とする。 〈漂白液〉 エチレンジアミン四酢酸鉄アンモニウム塩 100.0g エチレンジアミン四酢酸2アンモニウム塩 10.0g 臭化アンモニウム 150.0g 氷酢酸 10.0ml 水を加えて1とし、アンモニア水を用いてpH=6.0に
調整する。 〈定着液〉 チオ硫酸アンモニウム 175.0g 無水亜硫酸ナトリウム 8.5g メタ亜硫酸ナトリウム 2.3g 水を加えて1とし、酢酸を用いてpH=6.0に調整す
る。 〈安定液〉 ホルマリン(37%水溶液) 1.5ml コニダックス(小西六写真工業社製) 7.5ml 水を加えて1とする。 現像抑制剤未添加の時の試料(I)の感度をS0とし、試
料(II)の感度をS0′とし、現像抑制剤添加の時の試料
(I)感度をSIとし、試料(II)の感度をSIとすると、 試料(I)の減感度ΔS=S0−SI 試料(II)の減感度ΔS0=S0′−SI 拡散性=ΔS/ΔS0と表される。 但し、感度は全て、かぶり濃度+0.3の濃度点の露光量
の逆数の対数(−log E)とする。
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