JPH0673130A - 塗料用樹脂及び防汚塗料 - Google Patents
塗料用樹脂及び防汚塗料Info
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- JPH0673130A JPH0673130A JP4294293A JP29429392A JPH0673130A JP H0673130 A JPH0673130 A JP H0673130A JP 4294293 A JP4294293 A JP 4294293A JP 29429392 A JP29429392 A JP 29429392A JP H0673130 A JPH0673130 A JP H0673130A
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- C09D133/00—Coating compositions based on homopolymers or copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, each having only one carbon-to-carbon double bond, and at least one being terminated by only one carboxyl radical, or of salts, anhydrides, esters, amides, imides, or nitriles thereof; Coating compositions based on derivatives of such polymers
- C09D133/04—Homopolymers or copolymers of esters
- C09D133/14—Homopolymers or copolymers of esters of esters containing halogen, nitrogen, sulfur or oxygen atoms in addition to the carboxy oxygen
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08F—MACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
- C08F12/00—Homopolymers and copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, each having only one carbon-to-carbon double bond, and at least one being terminated by an aromatic carbocyclic ring
- C08F12/02—Monomers containing only one unsaturated aliphatic radical
- C08F12/04—Monomers containing only one unsaturated aliphatic radical containing one ring
- C08F12/14—Monomers containing only one unsaturated aliphatic radical containing one ring substituted by hetero atoms or groups containing heteroatoms
-
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- C08F20/02—Monocarboxylic acids having less than ten carbon atoms, Derivatives thereof
- C08F20/10—Esters
-
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- C09D5/16—Antifouling paints; Underwater paints
- C09D5/1656—Antifouling paints; Underwater paints characterised by the film-forming substance
- C09D5/1662—Synthetic film-forming substance
- C09D5/1668—Vinyl-type polymers
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- Polymers & Plastics (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 一般式(I)
【化1】
(但し、RはH、アルキル基、Xは、
【化2】
(R1〜R8は、炭化水素基等であり、Pyはピリジル
基)で示される)で表わされる不飽和単量体を必須成分
として重合して得られる重合体を含有してなる塗料用樹
脂及び防汚塗料。 【効果】危険性を有さず、保存安定性に優れ、且つ優れ
た防汚性を長期にわたって維持できる。
基)で示される)で表わされる不飽和単量体を必須成分
として重合して得られる重合体を含有してなる塗料用樹
脂及び防汚塗料。 【効果】危険性を有さず、保存安定性に優れ、且つ優れ
た防汚性を長期にわたって維持できる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、船舶、漁網、排水路な
どの海中構造物に対する海中付着生物の付着防止を目的
とする塗料用樹脂及び防汚塗料に関する。
どの海中構造物に対する海中付着生物の付着防止を目的
とする塗料用樹脂及び防汚塗料に関する。
【0002】
【従来の技術】海水中には、例えばフジツボ、ホヤ、セ
ルプラ、ムラサキイガイ、アオサ等の海中生物が多数生
息している。このような海中に、船舶、漁網、排水路等
の構造物を設置又は就航すると、海中生物が付着生育し
て種々の被害が発生する。例えば、船底に海中生物が付
着すると海水との摩擦抵抗が増大し航行速度の低下を生
じ、一定の速度を維持するためには燃料消費が増大し、
経済的に好ましくない。また、養殖用の漁網に海中生物
が付着すると網目が閉塞し魚介類を致死させることがあ
る。
ルプラ、ムラサキイガイ、アオサ等の海中生物が多数生
息している。このような海中に、船舶、漁網、排水路等
の構造物を設置又は就航すると、海中生物が付着生育し
て種々の被害が発生する。例えば、船底に海中生物が付
着すると海水との摩擦抵抗が増大し航行速度の低下を生
じ、一定の速度を維持するためには燃料消費が増大し、
経済的に好ましくない。また、養殖用の漁網に海中生物
が付着すると網目が閉塞し魚介類を致死させることがあ
る。
【0003】従来、このような海中構造物に海中生物が
付着することを防止するために有機錫含有不飽和単量体
の単独重合体または共重合体を樹脂成分とする防汚塗料
(特公昭40−21426号公報、特公昭44−957
9号公報、特公昭46−13392号公報、特公昭49
−20491号公報、特公昭51−11647号公報、
特公昭51−12049号公報、特公昭52−4817
0号公報等参照)を塗装していた。これら重合体は有機
錫部分が海水(pH8.0〜8.3)によって加水分解さ
れ、有機錫が防汚剤として働くだけでなく、海水可溶化
された重合体表面が徐々に移動する海水により浸食さ
れ、新しい塗料表面が暴露されることにより、長期の安
定した防汚効果が発揮される。しかしながら、これらの
塗料から海水中へ放出される有機錫は、分解しにくく、
海洋生物だけでなく食物連鎖によって人間の体内でも蓄
積され、奇形などの障害を起こすため、非常に危険であ
ることから、その使用が禁止されることとなった。
付着することを防止するために有機錫含有不飽和単量体
の単独重合体または共重合体を樹脂成分とする防汚塗料
(特公昭40−21426号公報、特公昭44−957
9号公報、特公昭46−13392号公報、特公昭49
−20491号公報、特公昭51−11647号公報、
特公昭51−12049号公報、特公昭52−4817
0号公報等参照)を塗装していた。これら重合体は有機
錫部分が海水(pH8.0〜8.3)によって加水分解さ
れ、有機錫が防汚剤として働くだけでなく、海水可溶化
された重合体表面が徐々に移動する海水により浸食さ
れ、新しい塗料表面が暴露されることにより、長期の安
定した防汚効果が発揮される。しかしながら、これらの
塗料から海水中へ放出される有機錫は、分解しにくく、
海洋生物だけでなく食物連鎖によって人間の体内でも蓄
積され、奇形などの障害を起こすため、非常に危険であ
ることから、その使用が禁止されることとなった。
【0004】これらの使用禁止となる有機錫系樹脂に代
わり、長期の安定した防汚性を達成できる防汚塗料用樹
脂の開発が望まれている。理想的には有機錫系樹脂と同
様の加水分解型であることが好ましいが、親水性又は撥
水性の樹脂を用いた提案もなされている(特開昭62−
290768号公報、特開昭62−13471号公報、
特開昭58−180565号公報、特開昭57−676
72号公報等)。しかしながら、親水性のみ及び撥水性
のみの性質では長期の安定した防汚性を実現すること
は、困難な現状となっている。そこで、加水分解性があ
るものとして、種々の特殊なカルボン酸エステルを側鎖
に有する樹脂が提案されている(特表昭60−5004
52号公報、特開平2−69576号公報、特開昭63
−215780号公報、特公昭55−39271号公
報、特開昭62−57464号公報、特公昭61−38
30号公報)が、その効果は十分に満足いくものではな
い。また、本用途に用いる樹脂は塗装の際、溶媒が下地
の塗膜をできるだけ侵さないように、芳香族系溶媒単独
もしくは芳香族系溶媒を主としたアルコール系溶媒、ケ
トン系溶媒、ハロゲン系溶媒、エーテル系溶媒、エステ
ル系溶媒との混合溶媒に溶解することが必要である。
わり、長期の安定した防汚性を達成できる防汚塗料用樹
脂の開発が望まれている。理想的には有機錫系樹脂と同
様の加水分解型であることが好ましいが、親水性又は撥
水性の樹脂を用いた提案もなされている(特開昭62−
290768号公報、特開昭62−13471号公報、
特開昭58−180565号公報、特開昭57−676
72号公報等)。しかしながら、親水性のみ及び撥水性
のみの性質では長期の安定した防汚性を実現すること
は、困難な現状となっている。そこで、加水分解性があ
るものとして、種々の特殊なカルボン酸エステルを側鎖
に有する樹脂が提案されている(特表昭60−5004
52号公報、特開平2−69576号公報、特開昭63
−215780号公報、特公昭55−39271号公
報、特開昭62−57464号公報、特公昭61−38
30号公報)が、その効果は十分に満足いくものではな
い。また、本用途に用いる樹脂は塗装の際、溶媒が下地
の塗膜をできるだけ侵さないように、芳香族系溶媒単独
もしくは芳香族系溶媒を主としたアルコール系溶媒、ケ
トン系溶媒、ハロゲン系溶媒、エーテル系溶媒、エステ
ル系溶媒との混合溶媒に溶解することが必要である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、有機錫共重
合体のごとき危険性を有さず、且つ、これに匹敵する加
水分解性を示すことから、優れた防汚性の塗膜を比較的
長期にわたって形成することが可能であり、また、芳香
族系溶媒へ溶解することも可能な、優れた塗料用樹脂及
び防汚塗料を提供するものである。
合体のごとき危険性を有さず、且つ、これに匹敵する加
水分解性を示すことから、優れた防汚性の塗膜を比較的
長期にわたって形成することが可能であり、また、芳香
族系溶媒へ溶解することも可能な、優れた塗料用樹脂及
び防汚塗料を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、かかる課
題を解決し、上記した海中生物の付着を防止する性質に
優れ、かつ安全衛生上問題のない防汚塗料の開発を行う
ことを目的として鋭意研究を行った結果、本発明を完成
するに至った。本発明は、下記(1)〜(10)に関す
るものである。すなわち、 (1) 一般式(I)
題を解決し、上記した海中生物の付着を防止する性質に
優れ、かつ安全衛生上問題のない防汚塗料の開発を行う
ことを目的として鋭意研究を行った結果、本発明を完成
するに至った。本発明は、下記(1)〜(10)に関す
るものである。すなわち、 (1) 一般式(I)
【化6】 〔式中、Rは水素原子又は炭素原子数1〜4の直鎖若し
くは分岐のアルキル基であり、Arはベンゼン環又はナ
フタレン環を表わし、l、m、nはそれぞれ独立に0又
は1を示し、Xは以下に示す置換基の中から選択され
る。
くは分岐のアルキル基であり、Arはベンゼン環又はナ
フタレン環を表わし、l、m、nはそれぞれ独立に0又
は1を示し、Xは以下に示す置換基の中から選択され
る。
【化7】 (式中、R1、R4及びR8は、炭素数1〜6の直鎖、分
岐若しくは脂環のアルキレン基を示し、R2は、OとS
O2R3をつなぐ炭素数1〜6の直鎖、分岐又は環状の炭
化水素基であり、aはR2に結合するSO2R3の数を示
す1〜3の整数であり、R3は、複数の場合はそれぞれ
独立に、炭素数1〜22の直鎖、分岐又は環状のアルキ
ル基、置換基を有していてもよい炭素数6〜10のアリ
ール基若しくは炭素数7〜18のアラルキル基である
か、又はaが2若しくは3の場合a個のR3は、互いに
環状構造を形成する炭化水素基であってもよく、b、
d、e及びfは、それぞれ独立に0又は1を示し、R5
は炭素数1〜4の直鎖若しくは分岐のアルキル基であ
り、R6は、炭素数1〜6の直鎖、分岐若しくは脂環の
アルキレン基を示し、2個のR7は、それぞれ独立に、
炭素数1〜22の直鎖、分岐若しくは脂環のアルキル
基、炭素数6〜10のアリール基又は炭素数7〜10の
アラルキル基を示すか又は2個のR7で環状構造を形成
する基を示し、Pyは、置換又は非置換の2−、3−並
びに4−ピリジル基を示す。)。〕で表わされる不飽和
単量体を単独で、またはこれと共重合可能な1種以上の
他の不飽和単量体とともに重合して得られる重合体を含
有してなる塗料用樹脂。 (2) 一般式(I)において、l及びnがいずれも0
である不飽和単量体を用いる上記(1)記載の塗料用樹
脂。 (3) 一般式(I)において、Xが−R1−CNであ
る不飽和単量体を用いる上記(1)又は(2)記載の塗
料用樹脂。 (4) 一般式(I)において、Xが
岐若しくは脂環のアルキレン基を示し、R2は、OとS
O2R3をつなぐ炭素数1〜6の直鎖、分岐又は環状の炭
化水素基であり、aはR2に結合するSO2R3の数を示
す1〜3の整数であり、R3は、複数の場合はそれぞれ
独立に、炭素数1〜22の直鎖、分岐又は環状のアルキ
ル基、置換基を有していてもよい炭素数6〜10のアリ
ール基若しくは炭素数7〜18のアラルキル基である
か、又はaが2若しくは3の場合a個のR3は、互いに
環状構造を形成する炭化水素基であってもよく、b、
d、e及びfは、それぞれ独立に0又は1を示し、R5
は炭素数1〜4の直鎖若しくは分岐のアルキル基であ
り、R6は、炭素数1〜6の直鎖、分岐若しくは脂環の
アルキレン基を示し、2個のR7は、それぞれ独立に、
炭素数1〜22の直鎖、分岐若しくは脂環のアルキル
基、炭素数6〜10のアリール基又は炭素数7〜10の
アラルキル基を示すか又は2個のR7で環状構造を形成
する基を示し、Pyは、置換又は非置換の2−、3−並
びに4−ピリジル基を示す。)。〕で表わされる不飽和
単量体を単独で、またはこれと共重合可能な1種以上の
他の不飽和単量体とともに重合して得られる重合体を含
有してなる塗料用樹脂。 (2) 一般式(I)において、l及びnがいずれも0
である不飽和単量体を用いる上記(1)記載の塗料用樹
脂。 (3) 一般式(I)において、Xが−R1−CNであ
る不飽和単量体を用いる上記(1)又は(2)記載の塗
料用樹脂。 (4) 一般式(I)において、Xが
【化8】 である不飽和単量体を用いる上記(1)又は(2)記載
の塗料用樹脂。 (5) 一般式(I)において、RがH又はCH3であ
る不飽和単量体を用いる上記(1)、(2)、(3)又
は(4)記載の塗料用樹脂。 (6) 一般式(I)で表わされる不飽和単量体と共重
合可能な不飽和単量体の1種が、一般式(II)
の塗料用樹脂。 (5) 一般式(I)において、RがH又はCH3であ
る不飽和単量体を用いる上記(1)、(2)、(3)又
は(4)記載の塗料用樹脂。 (6) 一般式(I)で表わされる不飽和単量体と共重
合可能な不飽和単量体の1種が、一般式(II)
【化9】 (R9は、水素原子又はCH3を示し、R10は、炭素原子
数3以上の分岐若しくは脂環のアルキル基、アリール
基、アラルキル基又は炭素以外の原子を含むこれらと類
似の構造をもつ有機置換基を示す。)で表わされる単量
体である上記(1)、(2)、(3)、(4)又は
(5)記載の塗料用樹脂。 (7) 一般式(I)で表わされる不飽和単量体と共重
合可能な不飽和単量体の別の1種が、親水性官能基を有
する不飽和単量体である上記(1)、(2)、(3)、
(4)、(5)又は(6)記載の塗料用樹脂。 (8) 親水性官能基を有する不飽和単量体が、不飽和
酸無水物又は、一般式(III)
数3以上の分岐若しくは脂環のアルキル基、アリール
基、アラルキル基又は炭素以外の原子を含むこれらと類
似の構造をもつ有機置換基を示す。)で表わされる単量
体である上記(1)、(2)、(3)、(4)又は
(5)記載の塗料用樹脂。 (7) 一般式(I)で表わされる不飽和単量体と共重
合可能な不飽和単量体の別の1種が、親水性官能基を有
する不飽和単量体である上記(1)、(2)、(3)、
(4)、(5)又は(6)記載の塗料用樹脂。 (8) 親水性官能基を有する不飽和単量体が、不飽和
酸無水物又は、一般式(III)
【化10】 (式中R11は、水素原子又はCH3基であり、Xは1〜
6の整数、yは1〜100の整数、R12は水素原子又は
直鎖、分岐若しくは環状のアルキル基、アリール基又は
アラルキル基を示す。)で表わされる不飽和単量体であ
る上記(7)記載の塗料用樹脂。 (9) 重合体が、さらに、上記一般式(I)で表わさ
れる不飽和単量体、一般式(II)で表わされる不飽和単
量体及び親水性官能基を有する不飽和単量体以外の1種
以上のその他の不飽和単量体を成分とする不飽和単量体
の混合物を重合して得られるものである上記(1)〜
(8)のいずれかに記載の塗料用樹脂。 (10) 上記(1)〜(9)のいずれかに記載の塗料
用樹脂を含有してなる防汚塗料。
6の整数、yは1〜100の整数、R12は水素原子又は
直鎖、分岐若しくは環状のアルキル基、アリール基又は
アラルキル基を示す。)で表わされる不飽和単量体であ
る上記(7)記載の塗料用樹脂。 (9) 重合体が、さらに、上記一般式(I)で表わさ
れる不飽和単量体、一般式(II)で表わされる不飽和単
量体及び親水性官能基を有する不飽和単量体以外の1種
以上のその他の不飽和単量体を成分とする不飽和単量体
の混合物を重合して得られるものである上記(1)〜
(8)のいずれかに記載の塗料用樹脂。 (10) 上記(1)〜(9)のいずれかに記載の塗料
用樹脂を含有してなる防汚塗料。
【0007】一般式(I)で表わされる不飽和単量体に
おいて、Rで表わされる炭素原子数1〜4の直鎖若しく
は分岐のアルキル基としては、メチル基、エチル基、プ
ロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、
sec−ブチル基、tert−ブチル基等があり、X中R1、R
4、R6及びR8で表わされる炭素数1〜6(但し、R6の
場合は炭素数2〜6)の直鎖、分岐若しくは脂環のアル
キレン基としては、メチレン基(但し、R6には含まれ
ず)、エチレン基、トリメチレン基、テトラメチレン
基、ペンタメチレン基、ネオペンチレン基、ヘキサメチ
レン基、シクロプロピレン基、1,2−シクロブチレン
基、1,3−シクロブチレン基、1,2−シクロペンチ
レン基、1,3−シクロペンチレン基、1,2−シクロ
ヘキシレン基、1,3−シクロヘキシレン基、1,4−
シクロヘキシレン基等があり、R2で表わされる炭素数
1〜6の直鎖、分岐又は環状の炭化水素基としては、メ
チレン基、メチン基、エチレン基、トリメチレン基、テ
トラメチレン基、ペンタメチレン基、ネオペンチレン
基、ヘキサメチレン基、シクロプロピレン基、1,2−
シクロブチレン基、1,3−シクロブチレン基、1,2
−シクロペンチレン基、1,3−シクロペンチレン基、
1,2−シクロヘキシレン基、1,3−シクロヘキシレ
ン基、1,4−シクロヘキシレン基、p−フェニレン
基、m−フェニレン基、o−フェニレン基等があり、R
3で表わされる炭素数1〜22の直鎖、分岐又は環状の
アルキル基としては、メチル基、エチル基、プロピル
基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、sec−
ブチル基、tert−ブチル基、シクロプロピル基、シクロ
ブチル基、ペンチル基、sec−ペンチル基、tert−ペン
チル基、neo−ペンチル基、シクロペンチル基、ヘキシ
ル基、tert−ヘキシル基、シクロヘキシル基、ヘプチル
基、tert−ヘプチル基、オクチル基、tert−オクチル
基、ノニル基、tert−ノニル基、デシル基、tert−デシ
ル基、ドデシル基、tert−ドデシル基、テトラデシル
基、tert−テトラデシル基、ヘキサデシル基、tert−ヘ
キサデシル基、オクタデシル基、tert−オクタデシル
基、エイコシル基、ドコシル基等があり、置換基を有し
ていてもよい炭素数6〜10のアリール基若しくは炭素
数7〜18のアラルキル基としては、フェニル基、トリ
ル基、アニシル基、シアノフェニル基、ニトロフェニル
基、スルホニルフェニル基、アシルフェニル基、ナフチ
ル基、ベンジル基、フェネチル基、ベンズヒドリル基等
があり、a個のR3が互いに環状構造を形成する炭化水
素基としては、nが2のとき、エチレン基、トリメチレ
ン基、テトラメチレン基などがあり、R5で表わされる
炭素数1〜4の直鎖若しくは分岐のアルキル基として
は、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル
基、ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−
ブチル基等があり、R7で表される炭素数1〜22の直
鎖、分岐若しくは脂環のアルキル基としては、メチル
基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル
基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、
シクロプロピル基、シクロブチル基、ペンチル基、sec
−ペンチル基、tert−ペンチル基、neo−ペンチル基、
シクロペンチル基、ヘキシル基、シクロヘキシル基、ヘ
プチル基、オクチル基、ノニル基、デシル基、ドデシル
基、テトラデシル基、ヘキサデシル基、オクタデシル
基、エイコシル基、ドコシル基等があり、炭素数6〜1
0のアリール基又は炭素数7〜10のアラルキル基とし
ては、フェニル基、トリル基、アニシル基、シアノフェ
ニル基、ニトロフェニル基、ナフチル基、ベンジル基、
フェネチル基、ベンズヒドリル基等があり、2個のR7
で環状構造を形成する基としては、メチレン基、エチレ
ン基、トリメチレン基、o−フェニレン基、1,2−ナ
フチレン基、2,3−ナフチレン基等がある。
おいて、Rで表わされる炭素原子数1〜4の直鎖若しく
は分岐のアルキル基としては、メチル基、エチル基、プ
ロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、
sec−ブチル基、tert−ブチル基等があり、X中R1、R
4、R6及びR8で表わされる炭素数1〜6(但し、R6の
場合は炭素数2〜6)の直鎖、分岐若しくは脂環のアル
キレン基としては、メチレン基(但し、R6には含まれ
ず)、エチレン基、トリメチレン基、テトラメチレン
基、ペンタメチレン基、ネオペンチレン基、ヘキサメチ
レン基、シクロプロピレン基、1,2−シクロブチレン
基、1,3−シクロブチレン基、1,2−シクロペンチ
レン基、1,3−シクロペンチレン基、1,2−シクロ
ヘキシレン基、1,3−シクロヘキシレン基、1,4−
シクロヘキシレン基等があり、R2で表わされる炭素数
1〜6の直鎖、分岐又は環状の炭化水素基としては、メ
チレン基、メチン基、エチレン基、トリメチレン基、テ
トラメチレン基、ペンタメチレン基、ネオペンチレン
基、ヘキサメチレン基、シクロプロピレン基、1,2−
シクロブチレン基、1,3−シクロブチレン基、1,2
−シクロペンチレン基、1,3−シクロペンチレン基、
1,2−シクロヘキシレン基、1,3−シクロヘキシレ
ン基、1,4−シクロヘキシレン基、p−フェニレン
基、m−フェニレン基、o−フェニレン基等があり、R
3で表わされる炭素数1〜22の直鎖、分岐又は環状の
アルキル基としては、メチル基、エチル基、プロピル
基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、sec−
ブチル基、tert−ブチル基、シクロプロピル基、シクロ
ブチル基、ペンチル基、sec−ペンチル基、tert−ペン
チル基、neo−ペンチル基、シクロペンチル基、ヘキシ
ル基、tert−ヘキシル基、シクロヘキシル基、ヘプチル
基、tert−ヘプチル基、オクチル基、tert−オクチル
基、ノニル基、tert−ノニル基、デシル基、tert−デシ
ル基、ドデシル基、tert−ドデシル基、テトラデシル
基、tert−テトラデシル基、ヘキサデシル基、tert−ヘ
キサデシル基、オクタデシル基、tert−オクタデシル
基、エイコシル基、ドコシル基等があり、置換基を有し
ていてもよい炭素数6〜10のアリール基若しくは炭素
数7〜18のアラルキル基としては、フェニル基、トリ
ル基、アニシル基、シアノフェニル基、ニトロフェニル
基、スルホニルフェニル基、アシルフェニル基、ナフチ
ル基、ベンジル基、フェネチル基、ベンズヒドリル基等
があり、a個のR3が互いに環状構造を形成する炭化水
素基としては、nが2のとき、エチレン基、トリメチレ
ン基、テトラメチレン基などがあり、R5で表わされる
炭素数1〜4の直鎖若しくは分岐のアルキル基として
は、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル
基、ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−
ブチル基等があり、R7で表される炭素数1〜22の直
鎖、分岐若しくは脂環のアルキル基としては、メチル
基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル
基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、
シクロプロピル基、シクロブチル基、ペンチル基、sec
−ペンチル基、tert−ペンチル基、neo−ペンチル基、
シクロペンチル基、ヘキシル基、シクロヘキシル基、ヘ
プチル基、オクチル基、ノニル基、デシル基、ドデシル
基、テトラデシル基、ヘキサデシル基、オクタデシル
基、エイコシル基、ドコシル基等があり、炭素数6〜1
0のアリール基又は炭素数7〜10のアラルキル基とし
ては、フェニル基、トリル基、アニシル基、シアノフェ
ニル基、ニトロフェニル基、ナフチル基、ベンジル基、
フェネチル基、ベンズヒドリル基等があり、2個のR7
で環状構造を形成する基としては、メチレン基、エチレ
ン基、トリメチレン基、o−フェニレン基、1,2−ナ
フチレン基、2,3−ナフチレン基等がある。
【0008】一般式(I)の不飽和単量体は公知の各種
合成経路により製造することができる。また、市販の不
飽和単量体を使用してもよい。一般式(I)で示される
不飽和単量体の好ましい具体例としては、次のごとき化
合物が挙げられる(但し、Rは水素原子又はメチル
基)。
合成経路により製造することができる。また、市販の不
飽和単量体を使用してもよい。一般式(I)で示される
不飽和単量体の好ましい具体例としては、次のごとき化
合物が挙げられる(但し、Rは水素原子又はメチル
基)。
【化11】
【化12】
【0009】
【化13】
【化14】
【0010】なお、一般式(I)においてa個のR3が
互いに環状構造を形成する炭化水素基である化合物と
は、例えば、上記例示No.(15)及び(16)で示
される化合物をいう。また、一般式(I)において2個
のR7で環状構造を形成する基である化合物とは、例え
ば、上記例示No.(20)、(21)、(22)、
(23)、(24)、(25)、(30)及び(33)
で示される化合物をいう。これらの化合物は海水中のご
とき弱アルカリ性の雰囲気中で加水分解されやすい。こ
のため、これらの不飽和単量体を共重合させた樹脂は、
海水中で加水分解され、その表面より徐々に水溶性の形
に変化し、この部分が移動する海水により浸食され、次
々と新しい塗膜表面が暴露されることにより防汚効果を
発揮する。樹脂中における一般式(I)で表わされる不
飽和単量体の配合割合は全単量体に対し、0.1モル%
以上で任意に選ばれ、単独重合体として用いることもで
きるが、この割合が少ないと加水分解により提供される
樹脂中の可溶性部位の割合が少なく防汚性能が発現しな
い。また、この割合が多すぎると溶出速度が速く長期に
わたる防汚性能に劣る。このため、好ましくは1〜95
モル%であり、特に好ましくは5〜70モル%である。
これらの不飽和単量体と共重合可能なその他の不飽和単
量体としては、前記一般式(II)で示される不飽和単量
体、親水性官能基を有する不飽和単量体等が好ましいも
のとして用いられる。
互いに環状構造を形成する炭化水素基である化合物と
は、例えば、上記例示No.(15)及び(16)で示
される化合物をいう。また、一般式(I)において2個
のR7で環状構造を形成する基である化合物とは、例え
ば、上記例示No.(20)、(21)、(22)、
(23)、(24)、(25)、(30)及び(33)
で示される化合物をいう。これらの化合物は海水中のご
とき弱アルカリ性の雰囲気中で加水分解されやすい。こ
のため、これらの不飽和単量体を共重合させた樹脂は、
海水中で加水分解され、その表面より徐々に水溶性の形
に変化し、この部分が移動する海水により浸食され、次
々と新しい塗膜表面が暴露されることにより防汚効果を
発揮する。樹脂中における一般式(I)で表わされる不
飽和単量体の配合割合は全単量体に対し、0.1モル%
以上で任意に選ばれ、単独重合体として用いることもで
きるが、この割合が少ないと加水分解により提供される
樹脂中の可溶性部位の割合が少なく防汚性能が発現しな
い。また、この割合が多すぎると溶出速度が速く長期に
わたる防汚性能に劣る。このため、好ましくは1〜95
モル%であり、特に好ましくは5〜70モル%である。
これらの不飽和単量体と共重合可能なその他の不飽和単
量体としては、前記一般式(II)で示される不飽和単量
体、親水性官能基を有する不飽和単量体等が好ましいも
のとして用いられる。
【0011】一般式(II)で示される不飽和単量体にお
いて、R10で表わされる炭素原子数3以上の分岐若しく
は脂環のアルキル基、アリール基又はアラルキル基とし
ては、イソプロピル基、イソブチル基、sec−ブチル
基、tert−ブチル基、sec−ペンチル基、tert−ペンチ
ル基、ネオペンチル基、2−エチルヘキシル基、シクロ
プロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シク
ロヘキシル基、フェニル基、o−トリル基、m−トリル
基、p−トリル基、2,3−キシリル基、2,4−キシ
リル基、o−クメニル基、m−クメニル基、p−クメニ
ル基、メシチル基、ベンジル基、フェネチル基、トリチ
ル基、ナフチル基、ノルボルニル基、アダマンチル基等
がある。又、炭素以外の原子を含むこれらと類似の構造
をもつ有機置換基としては、炭素の代わりにケイ素を有
する化合物などがあり、例えば、トリメチルシリル基、
トリエチルシリル基、トリプロピルシリル基、トリブチ
ルシリル基、トリフェニルシリル基、トリメトキシシリ
ル基、トリエトキシシリル基、トリプロポキシシリル
基、トリブトキシシリル基、トリフェノキシシリル基等
がある。一般式(II)の不飽和単量体は公知の各種合成
経路により製造することができる。また、市販の不飽和
単量体を使用してもよい。一般式(II)で示される好ま
しい具体例としては、次のごとき化合物が挙げられる
(但し、Rは水素原子又はメチル基)。
いて、R10で表わされる炭素原子数3以上の分岐若しく
は脂環のアルキル基、アリール基又はアラルキル基とし
ては、イソプロピル基、イソブチル基、sec−ブチル
基、tert−ブチル基、sec−ペンチル基、tert−ペンチ
ル基、ネオペンチル基、2−エチルヘキシル基、シクロ
プロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シク
ロヘキシル基、フェニル基、o−トリル基、m−トリル
基、p−トリル基、2,3−キシリル基、2,4−キシ
リル基、o−クメニル基、m−クメニル基、p−クメニ
ル基、メシチル基、ベンジル基、フェネチル基、トリチ
ル基、ナフチル基、ノルボルニル基、アダマンチル基等
がある。又、炭素以外の原子を含むこれらと類似の構造
をもつ有機置換基としては、炭素の代わりにケイ素を有
する化合物などがあり、例えば、トリメチルシリル基、
トリエチルシリル基、トリプロピルシリル基、トリブチ
ルシリル基、トリフェニルシリル基、トリメトキシシリ
ル基、トリエトキシシリル基、トリプロポキシシリル
基、トリブトキシシリル基、トリフェノキシシリル基等
がある。一般式(II)の不飽和単量体は公知の各種合成
経路により製造することができる。また、市販の不飽和
単量体を使用してもよい。一般式(II)で示される好ま
しい具体例としては、次のごとき化合物が挙げられる
(但し、Rは水素原子又はメチル基)。
【化15】
【0012】樹脂中における一般式(II)で表わされる
不飽和単量体は、芳香族系溶媒を主として含有する溶媒
への溶解性を高める目的で配合される。配合割合は5〜
95モル%が好ましいが、この割合が少ないと芳香族系
溶媒への溶解性に劣り、また、この割合が多すぎると樹
脂の疎水性が高くなり加水分解性が阻害され防汚性能に
劣る。このため、特に好ましくは5〜50モル%であ
る。
不飽和単量体は、芳香族系溶媒を主として含有する溶媒
への溶解性を高める目的で配合される。配合割合は5〜
95モル%が好ましいが、この割合が少ないと芳香族系
溶媒への溶解性に劣り、また、この割合が多すぎると樹
脂の疎水性が高くなり加水分解性が阻害され防汚性能に
劣る。このため、特に好ましくは5〜50モル%であ
る。
【0013】親水性官能基を有する不飽和単量体として
は、一般式(III)
は、一般式(III)
【化16】 (式中、R11は水素原子又はCH3基であり、Xは1〜
6の整数、yは1〜100の整数、R12は水素原子又は
直鎖、分岐若しくは環状のアルキル基、アリール基又は
アラルキル基を示す。)で表わされる不飽和単量体又は
不飽和酸無水物が挙げられ、これを用いると、一般式
(I)で表わされる不飽和単量体成分が示す加水分解性
をさらに高めることができる。一般式(III)で示され
る不飽和単量体において、R12で表わされる直鎖、分岐
若しくは環状のアルキル基、アリール基又はアリールア
ルキル基としてはメチル基、エチル基、プロピル基、イ
ソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル
基、tert−ブチル基、ペンチル基、sec−ペンチル基、t
ert−ペンチル基、ネオペンチル基、2−エチルヘキシ
ル基、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペン
チル基、シクロヘキシル基、フェニル基、o−トリル
基、m−トリル基、p−トリル基、2,3−キシリル
基、2,4−キシリル基、o−クメニル基、m−クメニ
ル基、p−クメニル基、メシチル基、ベンジル基、フェ
ネチル基、トリチル基、ナフチル基、ノルボルニル基等
がある。
6の整数、yは1〜100の整数、R12は水素原子又は
直鎖、分岐若しくは環状のアルキル基、アリール基又は
アラルキル基を示す。)で表わされる不飽和単量体又は
不飽和酸無水物が挙げられ、これを用いると、一般式
(I)で表わされる不飽和単量体成分が示す加水分解性
をさらに高めることができる。一般式(III)で示され
る不飽和単量体において、R12で表わされる直鎖、分岐
若しくは環状のアルキル基、アリール基又はアリールア
ルキル基としてはメチル基、エチル基、プロピル基、イ
ソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル
基、tert−ブチル基、ペンチル基、sec−ペンチル基、t
ert−ペンチル基、ネオペンチル基、2−エチルヘキシ
ル基、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペン
チル基、シクロヘキシル基、フェニル基、o−トリル
基、m−トリル基、p−トリル基、2,3−キシリル
基、2,4−キシリル基、o−クメニル基、m−クメニ
ル基、p−クメニル基、メシチル基、ベンジル基、フェ
ネチル基、トリチル基、ナフチル基、ノルボルニル基等
がある。
【0014】一般式(III)の不飽和単量体は公知の各
種合成経路により製造することができる。また、市販の
不飽和単量体を使用してもよい。一般式(III)におけ
る好ましい具体例としては、次のごとき化合物が挙げら
れる(但し、Rは水素原子又はメチル基)。
種合成経路により製造することができる。また、市販の
不飽和単量体を使用してもよい。一般式(III)におけ
る好ましい具体例としては、次のごとき化合物が挙げら
れる(但し、Rは水素原子又はメチル基)。
【化17】
【化18】
【0015】また、親水性官能基を有する不飽和単量体
の一つとして挙げられる不飽和酸無水物としては、無水
マレイン酸、メチル無水マレイン酸、ジメチル無水マレ
イン酸、エチル無水マレイン酸、フェニル無水マレイン
酸、クロル無水マレイン酸、無水イタコン酸、1−メチ
ル無水イタコン酸、1,2−ジメチル無水イタコン酸、
1−フェニル無水イタコン酸、1−クロロ無水イタコン
酸、無水エンドメチレンテトラヒドロフタル酸、無水ク
ロレンド酸、無水テトラヒドロフタル酸などがある。親
水性官能基を有する不飽和単量体は、配合割合1〜70
モル%であるのが好ましく、特に好ましくは5〜50モ
ル%である。1モル%未満では添加する効果がほとんど
なく、一方70モル%を越えると、塗膜硬度等が低下す
る傾向にあるだけでなく、親水性のみの作用によって溶
出が起こり、良好な防汚塗料用樹脂としての塗膜特性が
得られない。これら親水性官能基を有する不飽和単量体
は、単独でもよいし複数の単量体混合物としても用いる
ことができる。
の一つとして挙げられる不飽和酸無水物としては、無水
マレイン酸、メチル無水マレイン酸、ジメチル無水マレ
イン酸、エチル無水マレイン酸、フェニル無水マレイン
酸、クロル無水マレイン酸、無水イタコン酸、1−メチ
ル無水イタコン酸、1,2−ジメチル無水イタコン酸、
1−フェニル無水イタコン酸、1−クロロ無水イタコン
酸、無水エンドメチレンテトラヒドロフタル酸、無水ク
ロレンド酸、無水テトラヒドロフタル酸などがある。親
水性官能基を有する不飽和単量体は、配合割合1〜70
モル%であるのが好ましく、特に好ましくは5〜50モ
ル%である。1モル%未満では添加する効果がほとんど
なく、一方70モル%を越えると、塗膜硬度等が低下す
る傾向にあるだけでなく、親水性のみの作用によって溶
出が起こり、良好な防汚塗料用樹脂としての塗膜特性が
得られない。これら親水性官能基を有する不飽和単量体
は、単独でもよいし複数の単量体混合物としても用いる
ことができる。
【0016】さらに、上記一般式(I)、(II)及び親
水性官能基を有する不飽和単量体以外のその他の不飽和
単量体として、アクリル酸またはメタクリル酸のメチル
エステル、エチルエステル、n−プロピルエステル、n
−ブチルエステル等のアクリル酸またはメタクリル酸の
エステル系モノマ、スチレン、α−メチルスチレン、p
−t−ブチルスチレン等のスチレン系モノマ、ブタジエ
ン、イソプレン、クロロプレン等ポリオレフィン系モノ
マ、塩化ビニル、酢酸ビニルなどのビニル系モノマ、そ
の他アクリロニトリル、メタクリロニトリルなどを1種
又はそれ以上の混合物として用いることができる。
水性官能基を有する不飽和単量体以外のその他の不飽和
単量体として、アクリル酸またはメタクリル酸のメチル
エステル、エチルエステル、n−プロピルエステル、n
−ブチルエステル等のアクリル酸またはメタクリル酸の
エステル系モノマ、スチレン、α−メチルスチレン、p
−t−ブチルスチレン等のスチレン系モノマ、ブタジエ
ン、イソプレン、クロロプレン等ポリオレフィン系モノ
マ、塩化ビニル、酢酸ビニルなどのビニル系モノマ、そ
の他アクリロニトリル、メタクリロニトリルなどを1種
又はそれ以上の混合物として用いることができる。
【0017】一般式(I)、(II)及び親水性官能基を
有する不飽和単量体以外の不飽和単量体は、塗膜として
の硬度、樹脂としてのガラス転移温度(Tg)、塗料に
おける顔料分散性、海水による加水分解−溶出速度等を
調節する役割で配合される。配合割合は、1〜95モル
%の範囲で選択されるが、さらに好ましくは10〜90
モル%である。また、目的に応じて、ポリマに反応性等
の機能を与えるために、アクリル酸、メタクリル酸、ア
クリル酸グリシジル、メタクリル酸グリシジル、N−ビ
ニルピロリドン、これらの誘導体などのモノマを共重合
してもよい。上記の不飽和単量体はそれぞれ単独でまた
は2種以上組み合わせて使用することができる。
有する不飽和単量体以外の不飽和単量体は、塗膜として
の硬度、樹脂としてのガラス転移温度(Tg)、塗料に
おける顔料分散性、海水による加水分解−溶出速度等を
調節する役割で配合される。配合割合は、1〜95モル
%の範囲で選択されるが、さらに好ましくは10〜90
モル%である。また、目的に応じて、ポリマに反応性等
の機能を与えるために、アクリル酸、メタクリル酸、ア
クリル酸グリシジル、メタクリル酸グリシジル、N−ビ
ニルピロリドン、これらの誘導体などのモノマを共重合
してもよい。上記の不飽和単量体はそれぞれ単独でまた
は2種以上組み合わせて使用することができる。
【0018】共重合体の調整は、上記した成分をそれ自
体公知の方法に従って、例えば、適当な有機溶媒中で、
上記した不飽和単量体(混合物)をラジカル重合触媒の
存在下に、約0〜180℃、好ましくは約40〜170
℃の反応温度において、約1〜20時間、好ましくは約
4〜10時間反応を続けることにより行うことができ
る。重合に使用する有機溶媒としては、共重合反応中に
ゲル化が生じないように生成する共重合体を溶解するも
のであれば、特に制限はなく使用できる。かかる有機溶
媒としては、例えば、エタノール、プロパノール、ブタ
ノール、イソブタノール、ベンジルアルコール等のアル
コール系、メチルセロソルブ、エチルセロソルブ、エチ
レングリコールジメチルエーテル、エチレングリコール
モノアセテート、1,4−ジオキサン等のエーテル系、
トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素系、酢酸エチ
ル、酢酸ブチル等のエステル系、シクロヘキサノン、メ
チルイソブチルケトン等のケトン系、四塩化炭素、トリ
クロロエタン等のハロゲン系溶媒が挙げられる。しか
し、防汚塗料用の用途の場合は塗装の際、溶媒が下地の
塗膜を侵さないために、芳香族系溶媒もしくは芳香族系
溶媒を主として含むその他の溶媒との混合溶媒を使用す
るのが好ましい。
体公知の方法に従って、例えば、適当な有機溶媒中で、
上記した不飽和単量体(混合物)をラジカル重合触媒の
存在下に、約0〜180℃、好ましくは約40〜170
℃の反応温度において、約1〜20時間、好ましくは約
4〜10時間反応を続けることにより行うことができ
る。重合に使用する有機溶媒としては、共重合反応中に
ゲル化が生じないように生成する共重合体を溶解するも
のであれば、特に制限はなく使用できる。かかる有機溶
媒としては、例えば、エタノール、プロパノール、ブタ
ノール、イソブタノール、ベンジルアルコール等のアル
コール系、メチルセロソルブ、エチルセロソルブ、エチ
レングリコールジメチルエーテル、エチレングリコール
モノアセテート、1,4−ジオキサン等のエーテル系、
トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素系、酢酸エチ
ル、酢酸ブチル等のエステル系、シクロヘキサノン、メ
チルイソブチルケトン等のケトン系、四塩化炭素、トリ
クロロエタン等のハロゲン系溶媒が挙げられる。しか
し、防汚塗料用の用途の場合は塗装の際、溶媒が下地の
塗膜を侵さないために、芳香族系溶媒もしくは芳香族系
溶媒を主として含むその他の溶媒との混合溶媒を使用す
るのが好ましい。
【0019】使用するラジカル重合触媒としては、例え
ば、アゾ系化合物、パーオキサイド系化合物等の通常の
ラジカル重合に使用できるラジカル重合開始剤が使用で
きる。 得られる共重合体の数平均分子量は、特に制限
されるものではないが、塗料用樹脂としての諸特性の面
から、好ましくは3000〜20万、より好ましくは5
000〜5万である。なお、本発明における数平均分子
量は、ゲルパーミェーションクロマトグラフィー法によ
り測定し、標準ポリスチレン検量線を用いて換算した値
である。また、分子量を調節する目的で重合時に適当な
連鎖移動剤を配合してもよい。連鎖移動剤としては、メ
タンチオール、エタンチオール、n−プロパンチオー
ル、イソプロパンチオール、n−ブタンチオール、2−
メチルプロパンチオール、3−メチルプロパンチオー
ル、1,1−ジメチルエタンチオール、1−ヘキサンチ
オール、1−オクタンチオール、1−デカンチオール、
ベンゼンチオール、2−メチルベンゼンチオール、3−
メチルベンゼンチオール、4−メチルベンゼンチオー
ル、2−エチルベンゼンチオール、3−エチルベンゼン
チオール、4−エチルベンゼンチオール、ビス(4−ヒ
ドロキシジメチルフェニル)ジスルフィド、ビス(2−
クロロメチルフェニル)ジスルフィド、ビス(2−ブロ
モメチルフェニル)ジスルフィド、ジナフチルジスルフ
ィド、ジ−2−ベンゾチアジスルフィド、α−メチルス
チレンダイマー、四塩化炭素、四臭化炭素、クロロホル
ム等が例示される。連鎖移動剤の配合量は目的とする共
重合体の分子量により適宜選択できる。こうして得られ
る共重合体は適度な加水分解−溶出性を示し、防汚塗料
に好適な樹脂として用いられる。本発明の塗料用樹脂に
は、本発明の効果をそこなわない程度にその他の重合体
を混合することもできる。
ば、アゾ系化合物、パーオキサイド系化合物等の通常の
ラジカル重合に使用できるラジカル重合開始剤が使用で
きる。 得られる共重合体の数平均分子量は、特に制限
されるものではないが、塗料用樹脂としての諸特性の面
から、好ましくは3000〜20万、より好ましくは5
000〜5万である。なお、本発明における数平均分子
量は、ゲルパーミェーションクロマトグラフィー法によ
り測定し、標準ポリスチレン検量線を用いて換算した値
である。また、分子量を調節する目的で重合時に適当な
連鎖移動剤を配合してもよい。連鎖移動剤としては、メ
タンチオール、エタンチオール、n−プロパンチオー
ル、イソプロパンチオール、n−ブタンチオール、2−
メチルプロパンチオール、3−メチルプロパンチオー
ル、1,1−ジメチルエタンチオール、1−ヘキサンチ
オール、1−オクタンチオール、1−デカンチオール、
ベンゼンチオール、2−メチルベンゼンチオール、3−
メチルベンゼンチオール、4−メチルベンゼンチオー
ル、2−エチルベンゼンチオール、3−エチルベンゼン
チオール、4−エチルベンゼンチオール、ビス(4−ヒ
ドロキシジメチルフェニル)ジスルフィド、ビス(2−
クロロメチルフェニル)ジスルフィド、ビス(2−ブロ
モメチルフェニル)ジスルフィド、ジナフチルジスルフ
ィド、ジ−2−ベンゾチアジスルフィド、α−メチルス
チレンダイマー、四塩化炭素、四臭化炭素、クロロホル
ム等が例示される。連鎖移動剤の配合量は目的とする共
重合体の分子量により適宜選択できる。こうして得られ
る共重合体は適度な加水分解−溶出性を示し、防汚塗料
に好適な樹脂として用いられる。本発明の塗料用樹脂に
は、本発明の効果をそこなわない程度にその他の重合体
を混合することもできる。
【0020】上記塗料用樹脂は、必要に応じて公知の顔
料等の着色剤、公知の防汚剤、各種添加剤を配合して防
汚塗料とすることができる。代表的な防汚剤としては、
亜酸化亜鉛、クロム酸亜鉛、クロム酸ストロンチウム、
クロム酸第二銅、フェロシアニン酸第二銅、キノリン第
二銅、δ−ハイドロキノン第二銅、オレイン酸第二銅、
硝酸第二銅、リン酸第二銅、酒石酸第二銅、酸化第一
銅、よう化第一銅または亜硫酸第一銅などがある。ま
た、防汚剤として有機錫化合物、トリアジン化合物、有
機硫黄化合物等を併用することは何ら妨げるものではな
い。他方、顔料として代表的なものには、酸化チタン
(チタン白)、酸化鉄、カーボンブラック等の無機顔
料、アゾ系、シアニン系、キナクリドン系等の有機顔料
を用いることができるが、通常は無機顔料が用いられ
る。さらに、溶出助剤としてロジン、ガムロジン、ウッ
ドロジン、トール油ロジン等を併用することも可能であ
る。このようにして得られる本発明の防汚塗料は、船底
塗料、漁網用塗料等として有用である。
料等の着色剤、公知の防汚剤、各種添加剤を配合して防
汚塗料とすることができる。代表的な防汚剤としては、
亜酸化亜鉛、クロム酸亜鉛、クロム酸ストロンチウム、
クロム酸第二銅、フェロシアニン酸第二銅、キノリン第
二銅、δ−ハイドロキノン第二銅、オレイン酸第二銅、
硝酸第二銅、リン酸第二銅、酒石酸第二銅、酸化第一
銅、よう化第一銅または亜硫酸第一銅などがある。ま
た、防汚剤として有機錫化合物、トリアジン化合物、有
機硫黄化合物等を併用することは何ら妨げるものではな
い。他方、顔料として代表的なものには、酸化チタン
(チタン白)、酸化鉄、カーボンブラック等の無機顔
料、アゾ系、シアニン系、キナクリドン系等の有機顔料
を用いることができるが、通常は無機顔料が用いられ
る。さらに、溶出助剤としてロジン、ガムロジン、ウッ
ドロジン、トール油ロジン等を併用することも可能であ
る。このようにして得られる本発明の防汚塗料は、船底
塗料、漁網用塗料等として有用である。
【0021】
【実施例】次に、実施例により本発明を説明するが、本
発明は何らこれに限定されるものではない。 合成例1 メタクリル酸2−エチルスルホニルエチル(例示化合物
No.(10)、R=CH3)の合成 メタクリル酸メチル315g(3.15mol)、2−エ
チルスルホニルエタノール145g(1.05mol)、
チタニウムテトライソプロポキシド8.7g(30.6
mmol)、ハイドロキノン0.16gの混合物を100℃
で、空気をバブルし生成するメタノールを除去しなが
ら、4.5時間反応させた。放冷後、水11mlを加え
充分に撹拌した。水層を除去した後、さらに水200m
lを加え、クロロホルムを用いて抽出した。クロロホル
ム溶液を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下クロロホ
ルム及び過剰のメタクリル酸メチルを留去することによ
り、無色透明油状物が164g(75%)得られた。こ
の油状物は以下に示す物性値より、メタクリル酸2−エ
チルスルホニルエチル(例示化合物No.(10)、R=C
H3)であることが確認された。 (1)1H−NMRスペクトル値(1H−NMRスペクト
ルを図1に示す。) CDCl3溶媒、δ値(単位はppm、以下すべて同様):
6.14(1H、t-like m)、5.65(1H、quinte
t-like m)、4.60(2H、t、J=5.80Hz)、
3.34(2H、t、J=5.80Hz)、3.07(2
H、q、J=7.60Hz)、1.96(3H、t-like
m)、1.42(3H、t、J=7.60Hz) (2)IRスペクトル(Neat)値(IRスペクトルを図
2に示す。) 1721cm-1(C=O)、1321、1126cm-1(SO
2)。
発明は何らこれに限定されるものではない。 合成例1 メタクリル酸2−エチルスルホニルエチル(例示化合物
No.(10)、R=CH3)の合成 メタクリル酸メチル315g(3.15mol)、2−エ
チルスルホニルエタノール145g(1.05mol)、
チタニウムテトライソプロポキシド8.7g(30.6
mmol)、ハイドロキノン0.16gの混合物を100℃
で、空気をバブルし生成するメタノールを除去しなが
ら、4.5時間反応させた。放冷後、水11mlを加え
充分に撹拌した。水層を除去した後、さらに水200m
lを加え、クロロホルムを用いて抽出した。クロロホル
ム溶液を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下クロロホ
ルム及び過剰のメタクリル酸メチルを留去することによ
り、無色透明油状物が164g(75%)得られた。こ
の油状物は以下に示す物性値より、メタクリル酸2−エ
チルスルホニルエチル(例示化合物No.(10)、R=C
H3)であることが確認された。 (1)1H−NMRスペクトル値(1H−NMRスペクト
ルを図1に示す。) CDCl3溶媒、δ値(単位はppm、以下すべて同様):
6.14(1H、t-like m)、5.65(1H、quinte
t-like m)、4.60(2H、t、J=5.80Hz)、
3.34(2H、t、J=5.80Hz)、3.07(2
H、q、J=7.60Hz)、1.96(3H、t-like
m)、1.42(3H、t、J=7.60Hz) (2)IRスペクトル(Neat)値(IRスペクトルを図
2に示す。) 1721cm-1(C=O)、1321、1126cm-1(SO
2)。
【0022】合成例2 メタクリル酸2−(p−トルエンスルホニル)エチル
(例示化合物No.(12)、R=CH3)の合成 2−(p−トルエンスルホニル)エタノール4.8g
(24mmol)、トリエチルアミン2.4g(24mmol)
のアセトン15ml溶液に、ヒドロキノン0.5mgを加
え、氷浴で冷却して内容物の温度を10℃以下に保ちな
がら、メタクリル酸クロリド2.5g(24mmol)を徐
々に滴下した。滴下後、内容物を0℃に保ったまま30
分間撹拌を続け、さらに室温で30分間撹拌した。析出
したトリエチルアンモニウムクロリドの白色沈殿をろ過
して除き、ろ液を氷水中へ注ぐと無色の固体が得られ
た。得られた固体を乾燥しヘキサンから再結晶すること
により無色結晶が4.3g(68%)得られた。この結
晶は、下記の分析結果より、メタクリル酸2−(p−ト
ルエンスルホニル)エチル(例示化合物No.(12)、R
=CH3)であることが確認された。 (1)融点72℃ (2)1H−NMRスペクトル値(1H−NMRスペクト
ルを図3に示す。) CDCl3溶媒、δ値:7.80(2H、d、J=8.
09Hz)、7.36(2H、d、J=8.09Hz)、
5.84(1H、t-like m)、5.49(1H、quinte
t-like m)、4.47(2H、t、J=6.11Hz)、
3.49(2H、t、J=6.11Hz)、2.44(3
H、s)、1.80(3H、t-like m) (3)IRスペクトル(KBr法)値(IRスペクトル
を図4に示す。) 1705cm-1(C=O)、1300、1140cm-1(SO
2)。
(例示化合物No.(12)、R=CH3)の合成 2−(p−トルエンスルホニル)エタノール4.8g
(24mmol)、トリエチルアミン2.4g(24mmol)
のアセトン15ml溶液に、ヒドロキノン0.5mgを加
え、氷浴で冷却して内容物の温度を10℃以下に保ちな
がら、メタクリル酸クロリド2.5g(24mmol)を徐
々に滴下した。滴下後、内容物を0℃に保ったまま30
分間撹拌を続け、さらに室温で30分間撹拌した。析出
したトリエチルアンモニウムクロリドの白色沈殿をろ過
して除き、ろ液を氷水中へ注ぐと無色の固体が得られ
た。得られた固体を乾燥しヘキサンから再結晶すること
により無色結晶が4.3g(68%)得られた。この結
晶は、下記の分析結果より、メタクリル酸2−(p−ト
ルエンスルホニル)エチル(例示化合物No.(12)、R
=CH3)であることが確認された。 (1)融点72℃ (2)1H−NMRスペクトル値(1H−NMRスペクト
ルを図3に示す。) CDCl3溶媒、δ値:7.80(2H、d、J=8.
09Hz)、7.36(2H、d、J=8.09Hz)、
5.84(1H、t-like m)、5.49(1H、quinte
t-like m)、4.47(2H、t、J=6.11Hz)、
3.49(2H、t、J=6.11Hz)、2.44(3
H、s)、1.80(3H、t-like m) (3)IRスペクトル(KBr法)値(IRスペクトル
を図4に示す。) 1705cm-1(C=O)、1300、1140cm-1(SO
2)。
【0023】合成例3 メタクリル酸2−シアノエチル(例示化合物No.(2)、
R=CH3)の合成 メタクリル酸メチル120g(1.20mol)、2−シ
アノエタノール28.4g(0.4mol)、チタニウム
テトライソプロポキシド1.46g(5.14mmol)、
ハイドロキノンモノメチルエーテル42mgの混合物を合
成例1と同様に処理し、得られた油状物を減圧蒸留する
ことにより、沸点70℃/0.5mmHgで無色液体21g
(75%)が得られた。この液体は以下に示す物性値よ
り、メタクリル酸2−シアノエチル(例示化合物No.
(2)、R=CH3)であることが確認された。 (1)1H−NMRスペクトル値(1H−NMRスペクト
ルを図5に示す。) CDCl3溶媒、δ値:6.19(1H、t-like m)、
5.66(1H、quintet-like m)、4.36(2H、
t、J=6.41Hz)、2.76(2H、t、J=6.
41Hz)、1.97(3H、t-like m) (2)IRスペクトル(Neat)値(IRスペクトルを図
6に示す。) 2250cm-1(C≡N)、1721cm-1(C=O)
R=CH3)の合成 メタクリル酸メチル120g(1.20mol)、2−シ
アノエタノール28.4g(0.4mol)、チタニウム
テトライソプロポキシド1.46g(5.14mmol)、
ハイドロキノンモノメチルエーテル42mgの混合物を合
成例1と同様に処理し、得られた油状物を減圧蒸留する
ことにより、沸点70℃/0.5mmHgで無色液体21g
(75%)が得られた。この液体は以下に示す物性値よ
り、メタクリル酸2−シアノエチル(例示化合物No.
(2)、R=CH3)であることが確認された。 (1)1H−NMRスペクトル値(1H−NMRスペクト
ルを図5に示す。) CDCl3溶媒、δ値:6.19(1H、t-like m)、
5.66(1H、quintet-like m)、4.36(2H、
t、J=6.41Hz)、2.76(2H、t、J=6.
41Hz)、1.97(3H、t-like m) (2)IRスペクトル(Neat)値(IRスペクトルを図
6に示す。) 2250cm-1(C≡N)、1721cm-1(C=O)
【0024】合成例4 メタクリル酸2−メトキザリルオキシエチル(例示化合
物No.(18)、R=CH3)の合成 しゅう酸ジメチル45.4g(384mmol)、メタクリ
ル酸2−ヒドロキシエチル10g(77mmol)、チタニ
ウムテトライソプロポキシド0.2g(0.7mmol)、
ハイドロキノン5mgの混合物を100℃で、空気をバブ
ルし生成するメタノールを除去しながら、6時間反応さ
せた。過剰のしゅう酸ジメチルを減圧下加熱して昇華に
より除いた。得られた白色沈殿を含む内容物をろ過し
て、白色沈殿を除き、母液をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー法(展開溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=8/
2)を用いて精製したところ、無色液体10.7g(6
4%)が得られた。この液体は以下に示す分析結果よ
り、メタクリル酸2−メトキザリルオキシエチル(例示
化合物No.(18)、R=CH3)であることが確認され
た。 (1)1H−NMRスペクトル値(1H−NMRスペクト
ルを図7に示す。) CDCl3溶媒、δ値:6.14(1H、t-like m)、
5.61(1H、quintet-like m)、4.56(2H、
m)、4.44(2H、m)、3.92(3H、s)、
1.95(3H、t-like m) (2)IRスペクトル(Neat)値(IRスペクトルを図
8に示す。) 1750、1725cm-1(C=O)
物No.(18)、R=CH3)の合成 しゅう酸ジメチル45.4g(384mmol)、メタクリ
ル酸2−ヒドロキシエチル10g(77mmol)、チタニ
ウムテトライソプロポキシド0.2g(0.7mmol)、
ハイドロキノン5mgの混合物を100℃で、空気をバブ
ルし生成するメタノールを除去しながら、6時間反応さ
せた。過剰のしゅう酸ジメチルを減圧下加熱して昇華に
より除いた。得られた白色沈殿を含む内容物をろ過し
て、白色沈殿を除き、母液をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー法(展開溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=8/
2)を用いて精製したところ、無色液体10.7g(6
4%)が得られた。この液体は以下に示す分析結果よ
り、メタクリル酸2−メトキザリルオキシエチル(例示
化合物No.(18)、R=CH3)であることが確認され
た。 (1)1H−NMRスペクトル値(1H−NMRスペクト
ルを図7に示す。) CDCl3溶媒、δ値:6.14(1H、t-like m)、
5.61(1H、quintet-like m)、4.56(2H、
m)、4.44(2H、m)、3.92(3H、s)、
1.95(3H、t-like m) (2)IRスペクトル(Neat)値(IRスペクトルを図
8に示す。) 1750、1725cm-1(C=O)
【0025】合成例5 メタクリル酸2−エトキザリルオキシエチル(例示化合
物No.(19)、R=CH3)の合成 メタクリル酸2−ヒドロキシエチル4.8g(36.6
mmol)、トリエチルアミン3.7g(36.6mmol)、
ハイドロキノン1mgのアセトン20ml溶液を0℃に冷却
した。よく撹拌しながら、内容物の温度をほぼ0℃に保
ちつつ、クロログリオキシル酸エチル5g(36.6mm
ol)を徐々に滴下した。滴下後、反応混合物を0℃で3
0分間撹拌し、さらに室温で30分間撹拌を続けた。析
出した白色沈殿をろ別し、ろ液を濃縮したところ、油状
物が得られた。得られた油状物をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィー法(展開溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=
8/2)を用いて精製したところ、無色液体5.9g
(70%)が得られた。この液体は以下に示す分析結果
より、メタクリル酸2−エトキザリルオキシエチル(例
示化合物No.(19)、R=CH3)であることが確認され
た。(1)1H−NMRスペクトル値(1H−NMRスペ
クトルを図9に示す。) CDCl3溶媒、δ値:6.12(1H、t-like m)、
5.59(1H、quintet-like m)、4.53(2H、
m)、4.43(2H、m)、4.35(2H、q、J
=6.02Hz)、1.94(3H、t-like m)、1.3
7(3H、t、J=6.02Hz)
物No.(19)、R=CH3)の合成 メタクリル酸2−ヒドロキシエチル4.8g(36.6
mmol)、トリエチルアミン3.7g(36.6mmol)、
ハイドロキノン1mgのアセトン20ml溶液を0℃に冷却
した。よく撹拌しながら、内容物の温度をほぼ0℃に保
ちつつ、クロログリオキシル酸エチル5g(36.6mm
ol)を徐々に滴下した。滴下後、反応混合物を0℃で3
0分間撹拌し、さらに室温で30分間撹拌を続けた。析
出した白色沈殿をろ別し、ろ液を濃縮したところ、油状
物が得られた。得られた油状物をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィー法(展開溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=
8/2)を用いて精製したところ、無色液体5.9g
(70%)が得られた。この液体は以下に示す分析結果
より、メタクリル酸2−エトキザリルオキシエチル(例
示化合物No.(19)、R=CH3)であることが確認され
た。(1)1H−NMRスペクトル値(1H−NMRスペ
クトルを図9に示す。) CDCl3溶媒、δ値:6.12(1H、t-like m)、
5.59(1H、quintet-like m)、4.53(2H、
m)、4.43(2H、m)、4.35(2H、q、J
=6.02Hz)、1.94(3H、t-like m)、1.3
7(3H、t、J=6.02Hz)
【0026】合成例6 N−メタクリロイルオキシコハク酸イミド(例示化合物
No.(23)、R=CH3)N−ヒドロキシコハク酸イミド
30g(261mmol)、メタクリル酸22.4g(26
1mmol)、ハイドロキノンモノメチルエーテル10mgの
塩化メチレン250ml懸濁液を氷浴中で冷却しながら、
DCC53.8g(261mmol)を加えた。よく撹拌し
ながらさらに、DMAP3.2g(26.1mmol)を加
えた。氷浴を取り除き、室温で3時間撹拌を続けた。析
出した白色沈殿をろ別し、ろ液を濃縮後、残査をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィー法(展開溶媒:ヘキサン
/酢酸エチル=3/2)を用いて分離精製したところ、
無色結晶14.7g(3.1%)が得られた。この結晶
は以下に示す物性値より、N−メタクリロイルオキシコ
ハク酸イミド(例示化合物No.(23)、R=CH3)であ
ることを確認した。 (1)融点 102℃ (2)1H−NMRスペクトル値(1H−NMRスペクト
ルを図10に示す。)CDCl3溶媒、δ値:6.42
(1H、t-like m)、5.89(1H、m)、2.86
(4H、s)、2.06(3H、t-like m) (3)IRスペクトル(KBr)値(IRスペクトルを
図11に示す。) 1763、1737cm-1(C=O)
No.(23)、R=CH3)N−ヒドロキシコハク酸イミド
30g(261mmol)、メタクリル酸22.4g(26
1mmol)、ハイドロキノンモノメチルエーテル10mgの
塩化メチレン250ml懸濁液を氷浴中で冷却しながら、
DCC53.8g(261mmol)を加えた。よく撹拌し
ながらさらに、DMAP3.2g(26.1mmol)を加
えた。氷浴を取り除き、室温で3時間撹拌を続けた。析
出した白色沈殿をろ別し、ろ液を濃縮後、残査をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィー法(展開溶媒:ヘキサン
/酢酸エチル=3/2)を用いて分離精製したところ、
無色結晶14.7g(3.1%)が得られた。この結晶
は以下に示す物性値より、N−メタクリロイルオキシコ
ハク酸イミド(例示化合物No.(23)、R=CH3)であ
ることを確認した。 (1)融点 102℃ (2)1H−NMRスペクトル値(1H−NMRスペクト
ルを図10に示す。)CDCl3溶媒、δ値:6.42
(1H、t-like m)、5.89(1H、m)、2.86
(4H、s)、2.06(3H、t-like m) (3)IRスペクトル(KBr)値(IRスペクトルを
図11に示す。) 1763、1737cm-1(C=O)
【0027】合成例7 メタクリル酸(4−ピリジルメチル)(例示化合物No.
(26)、R=CH3)の合成 4−ピリジルメタノール25g(82.5mmol)、メタ
クリル酸メチル91.7g(330mmol)、ハイドロキ
ノン5mg、ジオクチル錫オキシド0.5g(1.38mm
ol)の混合物を100℃で、空気をバブルし生成するメ
タノールを除去しながら、24時間反応させた。反応
後、過剰のメタクリル酸メチルを減圧下留去し、析出し
た固体をろ別した。得られたろ液をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィー法(展開溶媒:酢酸エチル)を用いて
分離精製することにより、淡赤色液体39.2g(97
%)が得られた。この液体は以下に示す物性値より、メ
タクリル酸(4−ピリジルメチル)(例示化合物No.(2
6)、R=CH3)であることが確認された。 (1)1H−NMRスペクトル値(1H−NMRスペクト
ルを図12に示す。)CDCl3溶媒、δ値:8.61
(2H、d、J=6.10Hz)、7.27(2H、d、
J=6.10Hz)、6.22(1H、t-like m)、5.
66(1H、quintet-like m)、5.22(2H、
s)、2.01(3H、t-like m) (2)IRスペクトル(Neat)値(IRスペクトルを図
13に示す。)1720cm-1(C=O)
(26)、R=CH3)の合成 4−ピリジルメタノール25g(82.5mmol)、メタ
クリル酸メチル91.7g(330mmol)、ハイドロキ
ノン5mg、ジオクチル錫オキシド0.5g(1.38mm
ol)の混合物を100℃で、空気をバブルし生成するメ
タノールを除去しながら、24時間反応させた。反応
後、過剰のメタクリル酸メチルを減圧下留去し、析出し
た固体をろ別した。得られたろ液をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィー法(展開溶媒:酢酸エチル)を用いて
分離精製することにより、淡赤色液体39.2g(97
%)が得られた。この液体は以下に示す物性値より、メ
タクリル酸(4−ピリジルメチル)(例示化合物No.(2
6)、R=CH3)であることが確認された。 (1)1H−NMRスペクトル値(1H−NMRスペクト
ルを図12に示す。)CDCl3溶媒、δ値:8.61
(2H、d、J=6.10Hz)、7.27(2H、d、
J=6.10Hz)、6.22(1H、t-like m)、5.
66(1H、quintet-like m)、5.22(2H、
s)、2.01(3H、t-like m) (2)IRスペクトル(Neat)値(IRスペクトルを図
13に示す。)1720cm-1(C=O)
【0028】合成例8 メタクリル酸2−メチルスルホニルエチル(例示化合物
No.(9)、R=CH3)の合成 メタクリル酸メチル315g(3.15mol)、2−メ
チルスルホニルエタノール130g(1.05mol)、
チタニウムテトライソプロポキシド7.8g(27.4
mmol)、ハイドロキノン0.15gの混合物を100℃
で、空気をバブルし生成するメタノールを除去しなが
ら、3時間反応させた。放冷後、水20mlを加え80℃
で20分間充分に撹拌した。水層を除去した後、さらに
水200mlを加え、クロロホルムを用いて抽出した。ク
ロロホルム溶液を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下
クロロホルム及び過剰のメタクリル酸メチルを留去する
ことにより、無色結晶が130g(64%)得られた。
この結晶は以下に示す物性値より、メタクリル酸2−メ
チルスルホニルエチル(例示化合物No.(9)、R=C
H3)であることを確認した。 (1)融点 48℃ (2)1H−NMRスペクトル値(1H−NMRスペクト
ルを図14に示す。)CDCl3溶媒、δ値:6.14
(1H、t-like m)、5.66(1H、quintet-like
m)、4.62(2H、t、J=5.90Hz)、3.3
8(2H、t、J=5.90Hz)、2.99(3H、
s)、1.96(3H、t-like m) (3)IRスペクトル(KBr)値(IRスペクトルを
図15に示す。) 1710cm-1(C=O)、1300、1140cm-1(S
O2)
No.(9)、R=CH3)の合成 メタクリル酸メチル315g(3.15mol)、2−メ
チルスルホニルエタノール130g(1.05mol)、
チタニウムテトライソプロポキシド7.8g(27.4
mmol)、ハイドロキノン0.15gの混合物を100℃
で、空気をバブルし生成するメタノールを除去しなが
ら、3時間反応させた。放冷後、水20mlを加え80℃
で20分間充分に撹拌した。水層を除去した後、さらに
水200mlを加え、クロロホルムを用いて抽出した。ク
ロロホルム溶液を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下
クロロホルム及び過剰のメタクリル酸メチルを留去する
ことにより、無色結晶が130g(64%)得られた。
この結晶は以下に示す物性値より、メタクリル酸2−メ
チルスルホニルエチル(例示化合物No.(9)、R=C
H3)であることを確認した。 (1)融点 48℃ (2)1H−NMRスペクトル値(1H−NMRスペクト
ルを図14に示す。)CDCl3溶媒、δ値:6.14
(1H、t-like m)、5.66(1H、quintet-like
m)、4.62(2H、t、J=5.90Hz)、3.3
8(2H、t、J=5.90Hz)、2.99(3H、
s)、1.96(3H、t-like m) (3)IRスペクトル(KBr)値(IRスペクトルを
図15に示す。) 1710cm-1(C=O)、1300、1140cm-1(S
O2)
【0029】実施例1〜20 撹拌装置、コンデンサー、N2ガス導入管、滴下ロー
ト、温度計を備えた4つ口フラスコに、所定量の溶媒を
装入し、撹拌しながら95℃に保持した。次に、モノマ
類、アゾビスイソブチロニトリル(AIBN)及びα−
メチルスチレンダイマー(αMSD)の混合液を滴下ロ
ートに装入し、反応混合物の温度を約95℃に保ち撹拌
しながら、N2ガス気流下、滴下ロートより滴下した。
滴下終了後、更に95℃で6時間撹拌を続け、表1に示
す所定の固形分(NV、重量%)を含む粘稠液体を得
た。詳しい実験条件及び得られた樹脂の特性を表1〜3
に示す。
ト、温度計を備えた4つ口フラスコに、所定量の溶媒を
装入し、撹拌しながら95℃に保持した。次に、モノマ
類、アゾビスイソブチロニトリル(AIBN)及びα−
メチルスチレンダイマー(αMSD)の混合液を滴下ロ
ートに装入し、反応混合物の温度を約95℃に保ち撹拌
しながら、N2ガス気流下、滴下ロートより滴下した。
滴下終了後、更に95℃で6時間撹拌を続け、表1に示
す所定の固形分(NV、重量%)を含む粘稠液体を得
た。詳しい実験条件及び得られた樹脂の特性を表1〜3
に示す。
【0032】
【表1】
【0033】
【表2】
【表3】
【0034】実施例21〜26 撹拌装置、コンデンサー、N2ガス導入管、滴下ロー
ト、温度計を備えた4つ口フラスコに、溶媒、モノマ
類、AIBN及びαMSDを装入し、反応混合物の温度
が約95℃に一定になるように、N2ガスをバブルしな
がら加熱撹拌した。初期の急激な発熱反応が落ちついた
後、この条件でさらに6時間撹拌を続けたところ、所定
の固形分を含む粘稠液体を得た。詳しい実験条件及び得
られた樹脂の特性を表4に示す。
ト、温度計を備えた4つ口フラスコに、溶媒、モノマ
類、AIBN及びαMSDを装入し、反応混合物の温度
が約95℃に一定になるように、N2ガスをバブルしな
がら加熱撹拌した。初期の急激な発熱反応が落ちついた
後、この条件でさらに6時間撹拌を続けたところ、所定
の固形分を含む粘稠液体を得た。詳しい実験条件及び得
られた樹脂の特性を表4に示す。
【0035】
【表4】
【0036】実施例27〜30 撹拌装置、コンデンサー、N2ガス導入管、滴下ロー
ト、温度計を備えた4つ口フラスコに、所定量の溶媒及
び低反応性モノマを装入し、撹拌しながら保持した。次
に、他のモノマ類、AIBN及びαMSDの混合液を滴
下ロートに装入し、反応混合物の温度を約95℃に保ち
撹拌しながら、N2ガス気流下、滴下ロートより滴下し
た。滴下終了1時間後、さらにAIBN及びキシレンの
混合物又はキシレンを30分毎に1〜3回滴下した。更
に、反応混合物を95℃で6時間撹拌することにより所
定の固形分を有する粘稠液体を得た。詳しい実験条件及
び得られた樹脂の特性を表5に示す。
ト、温度計を備えた4つ口フラスコに、所定量の溶媒及
び低反応性モノマを装入し、撹拌しながら保持した。次
に、他のモノマ類、AIBN及びαMSDの混合液を滴
下ロートに装入し、反応混合物の温度を約95℃に保ち
撹拌しながら、N2ガス気流下、滴下ロートより滴下し
た。滴下終了1時間後、さらにAIBN及びキシレンの
混合物又はキシレンを30分毎に1〜3回滴下した。更
に、反応混合物を95℃で6時間撹拌することにより所
定の固形分を有する粘稠液体を得た。詳しい実験条件及
び得られた樹脂の特性を表5に示す。
【0037】
【表5】
【0038】実施例3、4、6及び9〜18、27〜3
0から明らかなように、一般式(II)で表わされる不飽
和単量体を用いて得た共重合体は、特にキシレン及びキ
シレン/n−ブタノール(4/1)の芳香族系溶媒を主
とする溶媒に可溶となり、防汚塗料用樹脂としての有効
性が高い。
0から明らかなように、一般式(II)で表わされる不飽
和単量体を用いて得た共重合体は、特にキシレン及びキ
シレン/n−ブタノール(4/1)の芳香族系溶媒を主
とする溶媒に可溶となり、防汚塗料用樹脂としての有効
性が高い。
【0039】比較製造例1〜2 撹拌装置、コンデンサー、N2ガス導入管、滴下ロー
ト、温度計を備えた4つ口フラスコに、所定量の溶媒を
装入し、撹拌しながら95℃に保持した。次に、モノマ
類、AIBN及びαMSDの混合液を滴下ロートに装入
し、反応混合物の温度を約95℃に保ち撹拌しながら、
N2ガス気流下、滴下ロートより滴下した。滴下終了
後、更に95℃で6時間撹拌を続け、所定の固形分を含
む粘稠液体を得た。詳しい実験条件及び得られた樹脂の
特性を表6に示す。
ト、温度計を備えた4つ口フラスコに、所定量の溶媒を
装入し、撹拌しながら95℃に保持した。次に、モノマ
類、AIBN及びαMSDの混合液を滴下ロートに装入
し、反応混合物の温度を約95℃に保ち撹拌しながら、
N2ガス気流下、滴下ロートより滴下した。滴下終了
後、更に95℃で6時間撹拌を続け、所定の固形分を含
む粘稠液体を得た。詳しい実験条件及び得られた樹脂の
特性を表6に示す。
【0040】
【表6】
【0041】比較製造例3 撹拌装置、コンデンサー、N2ガス導入管、滴下ロー
ト、温度計を備えた4つ口フラスコに、溶媒、モノマ
類、AIBN及びαMSDを装入し、反応混合物の温度
が約95℃に一定になるように、N2ガスをバブルしな
がら加熱撹拌した。初期の急激な発熱反応が落ちついた
後、この条件でさらに6時間撹拌を続けたところ、所定
の固形分を含む粘稠液体を得た。詳しい実験条件及び得
られた樹脂の特性を表7に示す。
ト、温度計を備えた4つ口フラスコに、溶媒、モノマ
類、AIBN及びαMSDを装入し、反応混合物の温度
が約95℃に一定になるように、N2ガスをバブルしな
がら加熱撹拌した。初期の急激な発熱反応が落ちついた
後、この条件でさらに6時間撹拌を続けたところ、所定
の固形分を含む粘稠液体を得た。詳しい実験条件及び得
られた樹脂の特性を表7に示す。
【0042】
【表7】
【0043】試験例 前記各実施例及び比較製造例で得られた各ワニスを縦1
50mm×横100mmのポリプロピレン板上に乾燥膜厚約
50μmになるように塗布し、80℃で3時間加熱し溶
剤分を完全に除き、初期重量を測定した。次に、このポ
リプロピレン液をpH=10.2のアルカリ緩衡液175
0mlに浸漬し、45℃で24時間保持した後、ポリプロ
ピレン板を取り出し、水洗、乾燥後、最終重量を測定し
た。これら浸漬前後の重量差から塗膜減少量を求めた。
なお、比較のため、比較製造例1で得られた有機錫含有
樹脂及びその代替として提案されている特表昭60−5
00452号公報記載の樹脂(比較製造例2、3)につ
いても上記試験を行った。試験結果を表8に示す。
50mm×横100mmのポリプロピレン板上に乾燥膜厚約
50μmになるように塗布し、80℃で3時間加熱し溶
剤分を完全に除き、初期重量を測定した。次に、このポ
リプロピレン液をpH=10.2のアルカリ緩衡液175
0mlに浸漬し、45℃で24時間保持した後、ポリプロ
ピレン板を取り出し、水洗、乾燥後、最終重量を測定し
た。これら浸漬前後の重量差から塗膜減少量を求めた。
なお、比較のため、比較製造例1で得られた有機錫含有
樹脂及びその代替として提案されている特表昭60−5
00452号公報記載の樹脂(比較製造例2、3)につ
いても上記試験を行った。試験結果を表8に示す。
【0044】
【表8】
【0045】この結果より、本発明の塗料用樹脂は、有
機錫系樹脂と比較して同等またはそれ以上の塗膜減少性
を有するだけでなく、有機錫のような毒性を示さない特
徴がある。さらに、有機錫系樹脂の代替材料として提案
されている特表昭60−500452号公報に記載され
ている樹脂と比較しても、本発明の樹脂は塗膜減少性に
優れており、防汚塗料用樹脂として有用であることが示
される。
機錫系樹脂と比較して同等またはそれ以上の塗膜減少性
を有するだけでなく、有機錫のような毒性を示さない特
徴がある。さらに、有機錫系樹脂の代替材料として提案
されている特表昭60−500452号公報に記載され
ている樹脂と比較しても、本発明の樹脂は塗膜減少性に
優れており、防汚塗料用樹脂として有用であることが示
される。
【0046】防汚性試験例 前記により合成した樹脂ワニスの樹脂固形分15重量部
に対して、亜酸化銅40重量部及びZnO3重量部を配
合した塗料を、予め防錆塗料を塗布してある塗装鋼板
(100×200×1mm)の両面に、乾燥膜厚が片面1
00μmとなるようにスプレー塗装を2回行い、試験板
を作製した。この試験板を、茨城県那珂湊市那珂湊港に
て海水浸漬試験を行い、試験板上の付着生物(フジツ
ボ)の個数を経時的に測定した。結果を表9に示す。
に対して、亜酸化銅40重量部及びZnO3重量部を配
合した塗料を、予め防錆塗料を塗布してある塗装鋼板
(100×200×1mm)の両面に、乾燥膜厚が片面1
00μmとなるようにスプレー塗装を2回行い、試験板
を作製した。この試験板を、茨城県那珂湊市那珂湊港に
て海水浸漬試験を行い、試験板上の付着生物(フジツ
ボ)の個数を経時的に測定した。結果を表9に示す。
【0047】
【表9】
【0048】防汚性比較例 前記比較製造例2及び3で合成した樹脂ワニスについ
て、防汚性試験例と同様にして浸漬試験を行った。結果
を表10に示す。
て、防汚性試験例と同様にして浸漬試験を行った。結果
を表10に示す。
【0049】
【表10】 前記防汚性試験例及び防汚性比較例から明らかなよう
に、本発明の樹脂を用いて作成した塗料は、いずれも防
汚性に優れ生物の付着がほとんど観察されなかった。
に、本発明の樹脂を用いて作成した塗料は、いずれも防
汚性に優れ生物の付着がほとんど観察されなかった。
【0050】粘度安定性試験例 前記により合成した樹脂ワニスの樹脂固形分100重量
部に対して、亜酸化銅100重量部を加えた。この混合
物を混練し、ペースト状の混練物を得た。これを150
mlのサンプルびんに移し、B型粘度計で粘度を測定し
た。さらに、これを密封した後、40℃の恒温室中で2
0日間保存し、同様の方法で粘度を測定し、保存前後の
粘度の変化率を式(1)によって求めた。その結果を表
11に示す。
部に対して、亜酸化銅100重量部を加えた。この混合
物を混練し、ペースト状の混練物を得た。これを150
mlのサンプルびんに移し、B型粘度計で粘度を測定し
た。さらに、これを密封した後、40℃の恒温室中で2
0日間保存し、同様の方法で粘度を測定し、保存前後の
粘度の変化率を式(1)によって求めた。その結果を表
11に示す。
【数1】
【0051】
【表11】 この結果より、本発明の塗料用樹脂は、亜酸化銅を混合
した際の、粘度変化率はわずかであり、本発明の塗料用
樹脂は保存安定性に優れることが示される。
した際の、粘度変化率はわずかであり、本発明の塗料用
樹脂は保存安定性に優れることが示される。
【0052】
【発明の効果】本発明に係る塗料用樹脂は、有機錫共重
合体のごとき危険性を有さず、保存安定性に優れ、且
つ、これに匹敵する加水分解性を示すことから、優れた
防汚性を長期にわたって維持できる塗膜を形成すること
が可能である。また、芳香族系溶媒に溶解することも可
能であることから、これによって優れた防汚塗料を得る
ことができる。
合体のごとき危険性を有さず、保存安定性に優れ、且
つ、これに匹敵する加水分解性を示すことから、優れた
防汚性を長期にわたって維持できる塗膜を形成すること
が可能である。また、芳香族系溶媒に溶解することも可
能であることから、これによって優れた防汚塗料を得る
ことができる。
【図1】例示化合物No.(10)(R=CH3)の1H−N
MRスペクトルである。
MRスペクトルである。
【図2】例示化合物No.(10)(R=CH3)のIRスペ
クトルである。
クトルである。
【図3】例示化合物No.(12)(R=CH3)の1H−N
MRスペクトルである。
MRスペクトルである。
【図4】例示化合物No.(12)(R=CH3)のIRスペ
クトルである。
クトルである。
【図5】例示化合物No.(2)(R=CH3)の1H−NM
Rスペクトルである。
Rスペクトルである。
【図6】例示化合物No.(2)(R=CH3)のIRスペク
トルである。
トルである。
【図7】例示化合物No.(18)(R=CH3)の1H−N
MRスペクトルである。
MRスペクトルである。
【図8】例示化合物No.(18)(R=CH3)のIRスペ
クトルである。
クトルである。
【図9】例示化合物No.(19)(R=CH3)の1H−N
MRスペクトルである。
MRスペクトルである。
【図10】例示化合物No.(23)(R=CH3)の1H−
NMRスペクトルである。
NMRスペクトルである。
【図11】例示化合物No.(23)(R=CH3)のIRス
ペクトルである。
ペクトルである。
【図12】例示化合物No.(26)(R=CH3)の1H−
NMRスペクトルである。
NMRスペクトルである。
【図13】例示化合物No.(26)(R=CH3)のIRス
ペクトルである。
ペクトルである。
【図14】例示化合物No.(9)(R=CH3)の1H−N
MRスペクトルである。
MRスペクトルである。
【図15】例示化合物No.(9)(R=CH3)のIRスペ
クトルである。
クトルである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C09D 133/14 PFY 7921−4J (31)優先権主張番号 特願平4−45009 (32)優先日 平4(1992)3月3日 (33)優先権主張国 日本(JP) (31)優先権主張番号 特願平4−45010 (32)優先日 平4(1992)3月3日 (33)優先権主張国 日本(JP) (31)優先権主張番号 特願平4−45011 (32)優先日 平4(1992)3月3日 (33)優先権主張国 日本(JP) (31)優先権主張番号 特願平4−117362 (32)優先日 平4(1992)5月11日 (33)優先権主張国 日本(JP) (31)優先権主張番号 特願平4−167456 (32)優先日 平4(1992)6月25日 (33)優先権主張国 日本(JP) (31)優先権主張番号 特願平4−175253 (32)優先日 平4(1992)7月2日 (33)優先権主張国 日本(JP) (72)発明者 大土井 千恵 茨城県日立市東町四丁目13番1号 日立化 成工業株式会社茨城研究所内 (72)発明者 森部 勇 徳島県徳島市北田宮三丁目8番40号 日立 化成ポリマー株式会社徳島工場内
Claims (10)
- 【請求項1】 一般式(I) 【化1】 〔式中、Rは水素原子又は炭素原子数1〜4の直鎖若し
くは分岐のアルキル基であり、Arはベンゼン環又はナ
フタレン環を表わし、l、m、nはそれぞれ独立に0又
は1を示し、Xは、以下に示す置換基の中から選択され
る 【化2】 (式中、R1、R4及びR8は、炭素数1〜6の直鎖、分
岐若しくは脂環のアルキレン基を示し、R2は、OとS
O2R3をつなぐ炭素数1〜6の直鎖、分岐又は環状の炭
化水素基であり、aは、R2に結合するSO2R3の数を
示す1〜3の整数であり、R3は、複数の場合はそれぞ
れ独立に、炭素数1〜22の直鎖、分岐又は環状のアル
キル基、置換基を有していてもよい炭素数6〜10のア
リール基若しくは炭素数7〜18のアラルキル基である
か、又はaが2若しくは3の場合a個のR3は、互いに
環状構造を形成する炭化水素基であってもよく、b、
d、e及びfは、それぞれ独立に0又は1を示し、R5
は炭素数1〜4の直鎖若しくは分岐のアルキル基であ
り、R6は、炭素数2〜6の直鎖、分岐若しくは脂環の
アルキレン基を示し、2個のR7は、それぞれ独立に炭
素数1〜22の直鎖、分岐若しくは脂環のアルキル基、
炭素数6〜10のアリール基又は炭素数7〜10のアラ
ルキル基を示すか又は2個のR7で環状構造を形成する
基を示し、Pyは置換又は非置換の2−、3−並びに4
−ピリジル基を示す。)。〕で表わされる不飽和単量体
を単独で、またはこれと共重合可能な1種以上の他の不
飽和単量体とともに重合して得られる重合体を含有して
なる塗料用樹脂。 - 【請求項2】 一般式(I)において、l及びnがいず
れも0である不飽和単量体を用いる請求項1記載の塗料
用樹脂。 - 【請求項3】 一般式(I)において、Xが−R1−C
Nである不飽和単量体を用いる請求項1又は2記載の塗
料用樹脂。 - 【請求項4】 一般式(I)において、Xが 【化3】 である不飽和単量体を用いる請求項1又は2記載の塗料
用樹脂。 - 【請求項5】 一般式(I)において、RがH又はCH
3である不飽和単量体を用いる請求項1、2、3又は4
記載の塗料用樹脂。 - 【請求項6】 一般式(I)で表わされる不飽和単量体
と共重合可能な不飽和単量体の1種が、一般式(II) 【化4】 (R9は、水素原子又はCH3を示し、R10は、炭素原子
数3以上の分岐若しくは脂環のアルキル基、アリール
基、アラルキル基又は炭素以外の原子を含むこれらと類
似の構造をもつ有機置換基を示す。)で表わされる単量
体である請求項1、2、3、4又は5記載の塗料用樹
脂。 - 【請求項7】 一般式(I)で表わされる不飽和単量体
と共重合可能な不飽和単量体の1種が、親水性官能基を
有する不飽和単量体である請求項1、2、3、4、5又
は6記載の塗料用樹脂。 - 【請求項8】 親水性官能基を有する不飽和単量体が、
不飽和酸無水物又は一般式(III) 【化5】 (式中R11は、水素原子又はCH3基であり、Xは1〜
6の整数、yは1〜100の整数、R12は水素原子又は
直鎖、分岐若しくは環状のアルキル基、アリール基又は
アラルキル基を示す。)で表わされる不飽和単量体であ
る請求項7記載の塗料用樹脂。 - 【請求項9】 重合体が、上記一般式(I)で表わされ
る不飽和単量体、一般式(II)で表わされる不飽和単量
体及び親水性官能基を有する不飽和単量体以外の1種以
上のその他の不飽和単量体を成分とする不飽和単量体の
混合物を重合して得られるものである請求項1〜8のい
ずれかに記載の塗料用樹脂。 - 【請求項10】 請求項1〜9のいずれかに記載の塗料
用樹脂を含有してなる防汚塗料。
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---|---|---|---|
JP29429392A JP3196361B2 (ja) | 1991-12-25 | 1992-11-02 | 塗料用樹脂組成物及び海中構造物用防汚塗料 |
DK92311647.9T DK0550998T3 (da) | 1991-12-25 | 1992-12-21 | Belægningsharpiks og begroningshæmmende belægningssammensætning |
DE69223230T DE69223230T2 (de) | 1991-12-25 | 1992-12-21 | Bewuchsverhindernde Anstrichzusammensetzung |
EP92311647A EP0550998B1 (en) | 1991-12-25 | 1992-12-21 | Antifouling coating composition |
US07/996,134 US5356979A (en) | 1991-12-25 | 1992-12-23 | Coating resin and antifouling coating composition |
US08/225,620 US5550202A (en) | 1991-12-25 | 1994-04-11 | Coating resin and antifouling coating composition |
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---|---|---|---|
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JP34333191 | 1991-12-25 | ||
JP3935592 | 1992-02-26 | ||
JP4308592 | 1992-02-28 | ||
JP4500992 | 1992-03-03 | ||
JP4501092 | 1992-03-03 | ||
JP4501192 | 1992-03-03 | ||
JP4-117362 | 1992-05-11 | ||
JP11736292 | 1992-05-11 | ||
JP4-167456 | 1992-06-25 | ||
JP16745692 | 1992-06-25 | ||
JP4-175253 | 1992-07-02 | ||
JP4-45010 | 1992-07-02 | ||
JP4-45011 | 1992-07-02 | ||
JP4-43085 | 1992-07-02 | ||
JP4-39355 | 1992-07-02 | ||
JP4-45009 | 1992-07-02 | ||
JP17525392 | 1992-07-02 | ||
JP29429392A JP3196361B2 (ja) | 1991-12-25 | 1992-11-02 | 塗料用樹脂組成物及び海中構造物用防汚塗料 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0673130A true JPH0673130A (ja) | 1994-03-15 |
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ID=27579907
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---|---|---|---|
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---|---|
US (2) | US5356979A (ja) |
EP (1) | EP0550998B1 (ja) |
JP (1) | JP3196361B2 (ja) |
DE (1) | DE69223230T2 (ja) |
DK (1) | DK0550998T3 (ja) |
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---|---|---|---|---|
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WO2009144801A1 (ja) * | 2008-05-29 | 2009-12-03 | 富士通株式会社 | ジチアン誘導体、重合体、レジスト組成物、並びに、前記レジスト組成物を用いた半導体の製造方法 |
JP2010053261A (ja) * | 2008-08-28 | 2010-03-11 | Tokyo Univ Of Science | 表面改質剤、該表面改質剤により改質された被改質体及びナノ粒子の分散液、並びにナノ粒子の製造方法 |
JP2010084132A (ja) * | 2008-09-08 | 2010-04-15 | Tokyo Univ Of Science | 重合性モノマー及びその製造方法、並びにグラフト共重合体 |
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