JPH0656169U - 油圧ショベルのカウンタウエイト - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】 従来技術の油圧ショベルでは、旋回警報用フ
ラッシャ装置のフラッシャ灯取付枠体をカウンタウエイ
トとは分割して形成し、それを取付けていた。上記フラ
ッシャ灯取付枠体の材料としては合成樹脂材を用いてい
るものが多く、油圧ショベルの旋回時などに他の支障物
に衝突させて破損することが多かった。また、フラッシ
ャ灯取付枠体の製作費が高価であった。この問題点を解
決する。 【構成】 本考案では、カウンタウエイト１０の左右両
端部に形成した耳形突出部１８からカウンタウエイトの
後面側にわたる範囲で、しかもカウンタウエイトの外周
面から突出しないようにフラッシャ灯取付金枠２０を設
け、そのフラッシャ灯取付金枠をカウンタウエイトに用
いている鋼板に対し一体形に溶接して形成し、構成し
た。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、主として油圧ショベルなど建設機械，作業車両に装備したカウンタ ウエイトの構造に関する。

【０００２】

【従来の技術】

図６は、従来技術の油圧ショベルの第１実施例要部斜視図である。図において 、１は油圧ショベルの下部走行体、２は上部旋回体、３は上部旋回体の後端周面 部に装備しているカウンタウエイト、４はカウンタウエイト３の左右両端側に取 付けている旋回警報用のフラッシャ装置、５はフラッシャ装置４のフラッシャ灯 取付枠体、６はエンジン室（詳細は図示しない）上部をカバーしているエンジン ボンネットである。図７は、従来技術の油圧ショベルの第２実施例要部斜視図で ある。図において、７はカウンタウエイト、８はカウンタウエイト７の左右両端 側に取付けている旋回警報用のフラッシャ装置、９はフラッシャ装置８のフラッ シャ灯取付枠体である。図６及び図７に示すように、従来技術のカウンタウエイ トでは、その左右両端側に旋回警報用のフラッシャ装置を装備している。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従来技術の油圧ショベルでは、旋回警報用フラッシャ装置のフラッシャ灯取付 枠体をカウンタウエイトとは分割して形成し、それを取付けていた。上記フラッ シャ灯取付枠体の材料としては、合成樹脂材を用いているものが多く、油圧ショ ベルの旋回時などに他の支障物に衝突させて破損することが多かった。また、フ ラッシャ灯取付枠体の製作費が高価であった。本考案は、上記の問題点を解決す ることを目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案のカウンタウエイトは、外周部を鋼板にて箱形に形成し、その内部にコ ンクリート材など充填材を充填せしめてカウンタウエイトを構成し、またそのカ ウンタウエイトの左右両端部にカウンタウエイト前面より前方に突出したエンジ ン室保護用の耳形突出部を形成し、またカウンタウエイト後面部の左右端角部に 旋回警報用フラッシャ装置を装備し、上部旋回体の後部に装着しているカウンタ ウエイトであって、カウンタウエイトの左右両端部に形成した耳形突出部からカ ウンタウイエトの後面側にわたる範囲で、しかもカウンタウエイトの外周面から 突出しないようにフラッシャ灯取付金枠を設け、そのフラッシャ灯取付金枠をカ ウンタウエイトに用いている鋼板に対し一体形に溶接して形成し、構成した。

【０００５】

【実施例】

以下、本考案の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。図１は、本考案のカ ウンタウエイト１０を装備した油圧ショベルの側面図である。図において、１１ は下部走行体、１２は上部旋回体、１３はサイドプロテクタ、１４はカウンタウ エイト１０の後面部に突出して形成した帯状突起部、１５は旋回警報用のフラッ シャ装置、１６はフラッシャ装置１５の外面側のレンズ器である。図２は、図１ におけるカウンタウエイト１０の斜視図である。図において、１７はカウンタウ イエト１０をつるときのつり桿（図示しない）用のつり穴である。図３は、図１ のＡより見たカウンタウエイト１０の一部切欠き平面図である。図において、１ ８はカウンタウエイト１０の左右両端部に前方へ突出して設けた耳形突出部、１ ９はカウンタウエイト１０の内部に充填した鉄屑・コンクリート材などの充填材 、２０はフラッシャ灯取付金枠である。図４は、図３におけるフラッシャ灯取付 金枠２０をＢより見た図である。図において、２１はフラッシャ灯取付金枠２０ のフラッシャ灯取付板である。図５は、図３におけるフラッシャ灯取付金枠２０ をＣーＣより見た要部断面図である。

【０００６】 次に、本考案のカウンタウエイト１０の構成を図１〜図５について述べる。本 考案のカウンタウエイト１０は、外周部を鋼板にて箱形に形成し、その内部にコ ンクリート材など充填材１９を充填せしめてカウンタウエイト（１０）を構成し 、またそのカウンタウエイト１０の左右両端部にカウンタウエイト前面より前方 に突出したエンジン室保護用の耳形突出部１８を形成し、またカウンタウエイト （１０）後面部の左右端角部に旋回警報用フラッシャ装置１５を装備し、上部旋 回体１２の後部に装着しているカウンタウエイトであって、カウンタウエイト１ ０の左右両端部に形成した耳形突出部１８からカウンタウエイト１０の後面側に わたる範囲で、しかもカウンタウエイト１０の外周面から突出しないようにフラ ッシャ灯取付金枠２０を設け、そのフラッシャ灯取付金枠２０をカウンタウエイ ト１０に用いている鋼板に対し一体形に溶接して形成し、構成した。

【０００７】 次に、本考案のカウンタウエイト１０の作用について述べる。本考案では、フ ラッシャ灯取付金枠２０を鋼板にて形成し、カウンタウエイト１０の外周面から 突出しないように溶接したので、フラッシャ灯取付金枠２０が油圧ショベルの旋 回時に外部の支障物に衝突して破損することがない。またフラッシャ灯取付金枠 ２０をカウンタウエイト１０に用いている鋼材に対し一体形に溶接して形成した ので、組立時の管理部品点数を減少できるとともに、カウンタウエイト１０の製 作費を安価にすることができる。またフラッシャ灯取付金枠２０をカウンタウエ イト１０の耳形突出部１８からカウンタウエイト１０の後面側にわたる範囲に設 けているので、油圧ショベルの旋回時におけるフラッシャ装置１５の視認性を向 上させることができる。

【０００８】

【考案の効果】

従来技術の油圧ショベルでは、旋回警報用フラッシャ装置のフラッシャ灯取付 枠体をカウンタウエイトとは分割して形成し、それを取付けていた。上記フラッ シャ灯取付枠体の材料としては、合成樹脂材を用いているものが多く、油圧ショ ベルの旋回時などに他の支障物を衝突させて破損することが多かった。また、フ ラッシャ灯取付枠体の製作費が高価であった。しかし本考案では、フラッシャ灯 取付金枠を鋼板にて形成し、カウンタウエイトの外周面から突出しないように溶 接したので、フラッシャ灯取付金枠が油圧ショベルの旋回時に外部の支障物に衝 突して破損することがない。またフラッシャ灯取付金枠をカウンタウエイトに用 いている鋼板に対し一体形に溶接して形成したので、組立時の管理部品点数を減 少できるとともに、カウンタウエイトの製作費を安価にすることができる。また フラッシャ灯取付金枠をカウンタウエイトの耳形突出部からカウンタウエイトの 後面側にわたる範囲に設けているので、油圧ショベルの旋回時におけるフラッシ ャ装置の視認性を向上させることができる。したがって本考案のカウンタウエイ トでは、その製作費のコストダウンを可能にするとともに、フラッシャ装置の破 損事故を防止し、旋回確認の視認性を向上させることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案のカウンタウエイトを装備した油圧ショ
ベルの側面図である。

【図２】図１におけるカウンタウエイトの斜視図であ
る。

【図３】図１のＡより見たカウンタウエイトの一部切欠
き平面図である。

【図４】図３におけるフラッシャ灯取付金枠をＢより見
た図である。

【図５】図３におけるフラッシャ灯取付金枠をＣーＣよ
り見た要部断面図である。

【図６】従来技術の油圧ショベルの第１実施例要部斜視
図である。

【図７】従来技術の油圧ショベルの第２実施例要部斜視
図である。

【符号の説明】

２，１２ 上部旋回体 ３，７，１０ カウンタウエイト ４，８，１５ フラッシャ装置 ５，９ フラッシャ灯取付枠体 ６ エンジンボンネット １６ レンズ器 １８ 耳形突出部 １９ 充填材 ２０ フラッシャ灯取付金枠

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 外周部を鋼板にて箱形に形成し、その内
   部にコンクリート材など充填材を充填せしめてカウンタ
   ウエイトを構成し、またそのカウンタウエイトの左右両
   端部にカウンタウエイト前面より前方に突出したエンジ
   ン室保護用の耳形突出部を形成し、またカウンタウエイ
   ト後面部の左右端角部に旋回警報用フラッシャ装置を装
   備し、上部旋回体の後部に装着しているカウンタウエイ
   トであって、カウンタウエイトの左右両端部に形成した
   耳形突出部からカウンタウエイトの後面側にわたる範囲
   で、しかもカウンタウエイトの外周面から突出しないよ
   うにフラッシャ灯取付金枠を設け、そのフラッシャ灯取
   付金枠をカウンタウエイトに用いている鋼板に対し一体
   形に溶接して形成したことを特徴とする油圧ショベルの
   カウンタウエイト。