JPS6241882Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、自動車の荷台に関する。

従来、トラツク等の自動車等では歩行者を後輪
に巻き込む事故を防止するため、荷台台枠の側面
下方に第１図に示すようなサイドガード（以下サ
イドガード本体という）１が設けられている。

これは、トラツクの前後輪間の車両外側面付近
に長尺のサイドガード本体１をステー２ａ，２ｂ
を介して横根太３の側面に支持させた構成になつ
ている。

そしてサイドガード本体１と荷台の台枠４は、
相当の間隔（500mm前後）Ｄがあいている。この
間隔を少なくして安全性を高めるためにサイドガ
ードを２段式にすることが考えられるが、コスト
的に高くなり、しかも整備性が低下する。

本考案は、サイドガード本体と台枠との間隔が
比較的大きな自動車において、台枠のフツクにガ
ードを設けることによりフツク先端を保護し、安
全性を高めると同時に、サイドガード本体と台枠
との間隔を縮少するようにして上記問題を解決す
ることを目的としている。

以下実施例を図面にもとづいて説明する。

第２図および第３図に示す実施例において、第
１図と同一のものには同一符号を付す。第２図ａ
において、パイプ材を用いて形成した補助ガード
６は、その前端を荷台の鳥居７の下部後内側面に
溶着されて、台枠４に沿つて間隔Ａでサイドガー
ド本体１の後端上方まで延び、上方に立上つて台
枠４の内側面に溶着されて、台枠４に吊設されて
いる。

詳細には第２図ｂに示すように、補助ガード６
の下縁外側部Ｓは、フツク５の下端外側部Ｔより
僅かに外側の下方にあつて、また、台枠４との間
隔Ａは、フツク５にロープを掛ける操作が可能な
範囲で、できるだけ小さくするように構成されて
いる。

このように構成されているので、フツク５の先
端は補助ガード６によつて保護されると共にサイ
ドガード本体１との間隔Ｄを狭い間隔Ｅにしてい
るので、歩行者の巻込み、防止効果がさらに高ま
る。

第３図ａは本考案の別の実施例を示したもの
で、第２図と異なるのは、長尺部材として板材を
用いた側板８を鳥居７の下部と台枠４の外側面に
溶着し、フツク５にロープを掛ける操作を可能に
する間隔Ａをもつた開口部９を、フツク５に対応
する位置に穿設したことである。

この実施例では、第２図と同じ効果がある。ま
た、側板８を第３図ｂに示すように、鳥居７の下
部および台枠４の側面と一体の構成とした台枠体
１０としてもよい。

以上説明したように本考案によれば、ロープ掛
け用フツクの下方に設けた補助ガードは、フツク
先端を保護し安全性を高めることがができると同
時にサイドガード本体と共に、歩行者を後輪に巻
込むことをより効果的に防止でき、自動車の対歩
行者安全対策上大きい効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図ａは従来のサイドガード本体を示す側面
図、同図ｂは同図ａを部分的に拡大した横断面
図、第２図ａは本考案の一実施例を示す側面図、
同図ｂは同図ａを部分的に拡大した横断面図、第
３図ａは本考案の別の実施例を示す側面図、同図
ｂは同図ａを部分的に拡大した横断面図、同図ｃ
は同図ｂの変形例である。 １……サイドガード本体、２……ステー、３…
…横根太、４……台枠、５……フツク、６……補
助ガード、７……鳥居、８……側板、９……開口
部、１０……台枠体。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ 荷台台枠の側面下方に位置するサイドガード
   本体と、前記台枠の外側面に沿つて配設される
   ロープ掛け用フツクとを備えた自動車用荷台に
   おいて、前記台枠とサイドガード本体との中間
   に位置して少なくとも前記ロープ掛け用フツク
   の下方を包囲する補助ガードを設け、かつこの
   補助ガードは該フツクの下端外側より外側に位
   置させたことを特徴とする自動車用荷台のサイ
   ドガード装置。 ２ 補助ガードが、荷台台枠に吊設されたパイプ
   材である実用新案登録請求の範囲第１項記載の
   自動車用荷台のサイドガード装置。 ３ 補助ガードが、荷台台枠に添設されていて、
   ロープ掛け用フツクの周囲に開口部を有する板
   材である実用新案登録請求の範囲第１項記載の
   自動車用荷台のサイドガード装置。