JPH0652736B2 - 半導体集積回路装置の製造方法 - Google Patents

半導体集積回路装置の製造方法

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JPH0652736B2
JPH0652736B2 JP60204217A JP20421785A JPH0652736B2 JP H0652736 B2 JPH0652736 B2 JP H0652736B2 JP 60204217 A JP60204217 A JP 60204217A JP 20421785 A JP20421785 A JP 20421785A JP H0652736 B2 JPH0652736 B2 JP H0652736B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [技術分野] 本発明は、半導体集積回路装置に関するものであり、特
に、バイポーラトランジスタに関するものである。
[背景技術] バイポーラ型半導体集積回路装置では、通常縦型NPN
トランジスタが用いられ、縦型PNPトランジスタはあ
まり用いられない。PNPトランジスタの性能はNPN
トランジスタに劣り、特に高速にしたい部分には使用で
きない。しかし、縦型NPNトランジスタの製造プロセ
スを用いて形成できる横型(ラテラル)PNPトランジ
スタは、NPNトランジスタの負荷として用いられるこ
とがある。また、PNPトランジスタを高速回路に用い
ることができれば、回路を単純化、低消費電力化するこ
とができる。
しかしながら、ラテラルバイポーラトランジスタの電流
増幅率及びしゃ断周波数を向上することは極めて難かし
い。
なお、ラテラルPNPトランジスタについては、例え
ば、日経マグロウヒル社発行、日経エレクトロニクス、
1981年9月28日号、p127〜128に記載され
ている。
[発明の目的] 本発明の目的は、トランジスタの電流増幅率の向上を図
る技術を提供することにある。
本発明の他の目的は、PNPトランジスタとNPNトラ
ンジスタを同一工程で形成する技術を提供することにあ
る。
本発明の前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、本
明細書の記述及び添付図面によって明らかになるであろ
う。
[発明の概要] 本願において開示される発明のうち、代表的なものの概
要を簡単に説明すれば、下記のとおりである。
すなわち、半導体基板上のマスクのエッチングしやすい
第1の部分と、この第1の部分の両側部分エッチングさ
れにくい第2の部分とのそれぞれの境界部をエッチング
して2つの開口を形成する。この2つの開口を通して半
導体基板内に不純物を導入してエミッタ領域及びコレク
タ領域を形成する。
以下、本発明の構成について、実施例とともに説明す
る。
[実施例I] 第1図乃至第19図は、本実施例のバイポーラトランジ
スタの製造方法を説明するための図であり、第1図乃至
第17図及び第19図は製造工程におけるバイポーラト
ランジスタの断面図、第18図は製造工程におけるバイ
ポーラトランジスタの平面図である。なお、第1図乃至
第19図における領域Aは、PNP型バイポーラトラン
ジスタを示し、領域BはNPN型バイポーラトランジス
タを示している。
まず、第1図に示すように、p型単結晶シリコンからな
る半導体基板1にn型埋込み層2を形成した後、半導
体基板1上の全面にn型エピタキシャル層3を形成す
る。さらに、酸化シリコン膜からなるフィールド絶縁膜
4とp型チャネルストッパ領域5を形成する。なお、符
号Iで示した部分は、エピタキシャル層3の一部にリン
(P)、ヒ素(As)等のn型不純物をイオン打込み等
によって導入し、さらにアニールを施してnとしたも
のである。このため、図面では前記符号Iを付した部分
と埋込み層2との境界を示していない。前記符号Iを付
した部分は、領域Aにおいてはベース領域の一部とな
り、領域Bにおいてはコレクタ領域の一部となる。な
お、以後の工程の説明では、必要のない限りアニール工
程の説明を省略する。次に、フィールド絶縁膜4から露
出しているエピタキシャル層3の表面を酸化して薄い酸
化シリコン膜6を形成する。この酸化シリコン膜6は、
イオン打込みの際の緩衝膜となる。また、半導体基板1
上に窒化シリコン膜等を形成した際に、その窒化シリコ
ン膜と半導体基板1との間の熱膨張差を緩和するための
緩衝膜となる。
次に、第2図に示すように、半導体基板1上にレジスト
マスク8を形成し、このレジストマスク8の領域Aにお
けるエピタキシャル層3の上の部分を除去して開口7を
形成する。次に、イオン打込みによって開口7を通し
て、リン又はヒ素等のn型不純物を領域Aのエピタキシ
ャル層3内に導入してn型半導体領域9を形成する。
このn型半導体領域9は、後に形成するエミッタ領域
14とコレクタ領域15の間のパンチスルー耐圧を調整
し、またPNP型バイポーラトランジスタの電流増幅率
を調整する。なお、エミッタ領域14とコレクタ領域1
5の平面パターンは、第18図を参照すると理解でき
る。
エミッタ領域14とコレクタ領域15の間のパンチスル
ー及び電流増幅率は、エピタキシャル層3の不純物濃度
によって異る。ところが、エピタキシャル層3の不純物
濃度を均一にすることは極めて難しい。そこで、本実施
例では、前記のように、エピタキシャル層3のエミッタ
領域14とコレクタ領域15との間となる部分にn
半導体領域9を形成している。しかし、必ずしも前記n
型半導体領域9を形成する必要はない。
次に、第3図に示すように、第1図の工程で形成した酸
化シリコン膜6を除去し、この後、半導体基板1上の全
面にマスク10を形成する。このマスク10は複数層の
積層膜からなるが、その構成は後述する。またマスク1
0は、後の工程で、領域Aにおいてエミッタ領域14及
びコレクタ領域15を規定するパターンに、領域Bにお
いてはグラフトベース領域16G、エミッタ領域25を
規定するパターンにパターニングされる。なお、領域B
に形成されるグラフトベース領域16G及びエミッタ領
域25の平面パターンは、第18図を参照すると理解で
きる。次に、領域Aにおいては、n型半導体領域9の
上に、領域Bにおいては真性ベース領域16Iとなるエ
ピタキシャル層3の上にレジストマスク11を形成す
る。なお、レジストマスク11は、その平面パターンが
リング状をしている。領域A及び領域Bの点線で囲んだ
部分を第4図に示す。すなわち、第4図は第3図の前記
点線で囲んだ領域の拡大図である。
第3図に示したマスク10は、下から酸化シリコン膜1
0A、窒化シリコン膜10B、多結晶シリコン膜10
C、酸化シリコン膜10D、窒化シリコン膜10Eとの
積層膜からなる。最下層の酸化シリコン膜10Aは、エ
ピタキシャル層3の表面の酸化からなる。その他の窒化
シリコン膜10B、10E、多結晶シリコン膜10C
は、例えばCVDによって形成している。また、多結晶
シリコン膜10Cは、この時点では不純物が導入されて
いない。なお、最下層の酸化シリコン膜10Aには、第
1図の工程で形成した酸化シリコン膜6をそのまま用い
てもよい。
以下の製造工程を説明するための第5図乃至第10図
は、第4図と同一部分を示している。
前記レジストマスク11を形成した後に、第5図に示す
ように、最上層の窒化シリコン膜10Eのレジストマス
ク11から露出している部分をエッチングによって除去
する。エッチングには熱リン酸を用いる。さらに、多結
晶シリコン膜10C中にボロン等のp型不純物をイオン
打込みによって導入する。レジストマスク11がイオン
打込みのマスクとなる。なお、以下の説明では、多結晶
シリコン膜10Cのp型不純物が導入された部分を多結
晶シリコン膜10Cpと云う。前記イオン打込みの後、
レジストマスク11を除去する。
次に、第6図に示すように、残存する窒化シリコン膜1
0Eから露出している酸化シリコン膜10Dを等方性ド
ライエッチング又は等方性ウエットエッチングによって
除去する。窒化シリコン膜10Eがエッチングのマスク
となる。前記エッチングが等方性のため、窒化シリコン
膜10Eの下の酸化シリコン膜10Dが食込まれる。こ
のため、不純物が導入されていない多結晶シリコン膜1
0Cの一部が露出する。このエッチングの後、窒化シリ
コン膜10Eを除去する。熱リン酸を用いて行えばよ
い。
次に、第7図に示したように、等方性のドライエッチン
グによってp型不純物を含有している多結晶シリコン膜
10Cpと、p型不純物を含有していない多結晶シリコ
ン膜10Cとの接合部から主に、不純物を含有していな
い多結晶シリコン膜10Cの方をエッチングして開口1
2を形成する。エッチングのマスクは、残存している酸
化シリコン膜10Dである。なお、第7図では領域Aに
前記開口12が4つ現れている。これは、前記開口12
のうち、内側の2つがリング状のエミッタ領域14を形
成するためのものであり、外側の2つがエミッタ領域1
4を囲むコレクタ領域15を形成するためのものだから
である。したがって、内側の2つの開口12は平面的に
はリング状をしており、同様に外側の2つの開口12も
リング状をしている。一方、領域Bにおいては、開口1
2が2つしか現れていない。これは、開口12が、第1
8図に示したグラフトベース領域16G、すなわち、後
に形成される多結晶シリコンからなる電極20が接続さ
れる高濃度領域をリング状に形成するためのものだから
である。
多結晶シリコン膜10Cは、それが含有するp型不純物
の濃度によってエッチング速度が異る。すなわち、p型
不純物が導入されていない多結晶シリコン膜10Cより
p型不純物が導入されている多結晶シリコン膜10Cp
の方が、エッチングされにくい。このため、前記のよう
に、p型不純物を含有していない多結晶シリコン膜10
Cが主にエッチングされるものである。また、前記エッ
チングは、多結晶シリコン膜10Cの下の窒化シリコン
膜10Bが露出するまで行なう。窒化シリコン膜10B
を露出させる程度はその幅が0.5[μm]程度になる
ようにすればよい。次に、多結晶シリコン膜10Cと1
0Cpの間から露出している窒化シリコン膜10Bをエ
ッチングして、開口13(第8図参照)を形成する。こ
の開口13の平面パターンは、第3図に示したレデスト
マスク11の平面パターンがリング状であるため、リン
グ状に形成される。開口13の幅は、前記窒化シリコン
膜10Bを、露出させたときの幅が、0.5[μm]程
度であることから、これと同様に、0.5[μm]程度
となる。このエッチングの後、残存していた酸化シリコ
ン膜10Dを除去し、この後、不純物が導入されていな
い多結晶シリコン膜10Cを除去する。多結晶シリコン
膜10Cを除去するエッチングは、不純物が導入されて
いる多結晶シリコン膜10Cpとのエッチングレートの
差を利用して行うことができる。すなわち、マスクが不
要である。
次に、第8図に示すように、領域A及び領域Bのそれぞ
れの開口13を通してp型不純物、例えばボロン、2フ
ッ化ボロン(BF)をイオン打込みによって導入し、
さらにアニールを施して領域Aにp型エミッタ領域1
4及びP型コレクタ領域15を形成し、また、領域B
にグラフトベース領域16Gを形成する。酸化シリコン
膜10Aがイオン打込みの緩衝膜となる。酸化シリコン
膜10Aがイオン打込みの緩衝膜となる。PNPトラン
ジスタのベース領域は、半導体基板1の一部である埋込
み層2と、エピタキシャル層3のエミッタ領域14とコ
レクタ領域15とを除いた部分からなる。すなわち、エ
ミッタ領域14とコレクタ領域15の間のn型半導体
領域9もベース領域の一部である。開口13の幅が0.
5[μm]程度と極めて微細なため、リング状に形成さ
れたエミッタ領域14及びコレクタ領域15のそれぞれ
の幅、すなわちリングの太さも微細になる。したがっ
て、エミッタ領域14及びコレクタ領域15の微細化が
図れる。
領域Aにおけるエミッタ領域14とコレクタ領域15と
の間隔は、第3図に示したレジストマスク11によって
規定している。したがって、レジストマスク11の幅を
最小加工寸法にすれば、エミッタ領域14とエミッタ領
域15との間隔は、最小加工寸法以下にできる。このこ
とは、PNPトランジスタの微細化を図る上で極めて有
効である。なお、PNPトランジスタは、ここまでの工
程で実質的に完成する。
次に、第9図に示すように、開口13から露出している
酸化シリコン膜10Aをエッチングして、開口13をエ
ピタキシャル層3の表面にまで至らせる。エッチングに
はフッ酸化係のエッチング液を用いればよい。露出して
いる窒化シリコン膜10B及び多結晶シリコン膜10C
pがエッチングのマスクとなる。次に、開口13から露
出している酸化シリコン膜10Aをエッチングして開口
13をエピタキシャル層3の表面にまで至らせる。エッ
チングにはフッ酸係のエッチング液を用いればよい。露
出している窒化シリコン膜10B及び多結晶シリコン膜
10Cpが、エッチングのマスクとなる。次に、半導体
基板1上にCVD等によって多結晶シリコン膜17を形
成する。この多結晶シリコン膜17には不純物を導入し
ない。これは、後述するように、多結晶シリコン膜17
中に、領域Aにおいて、エミッタ領域14、コレクタ領
域15及び既に形成され不純物が導入されている多結晶
シリコン膜10Cpから不純物を拡散するからである。
同様に、領域Bにおいては、多結晶シリコン膜17中
に、グラフトベース領域16G及び不純物が導入されて
いる多結晶シリコン膜10Cpから不純物を拡散するか
らである。
次に、第10図に示すように、領域Aに多結晶シリコン
膜からなるエミッタ電極18及びコレクタ電極19を形
成し、同様に、領域Bに多結晶シリコン膜からなるベー
ス電極20を形成する。これらは、次のようにして形成
する。半導体基板1にアニールを施すことによって、領
域Aにおいてはエミッタ領域14、コレクタ領域15及
び多結晶シリコン膜10Cpから、領域Bにおいてはグ
ラフトベース領域16G及び多結晶シリコン膜10Cp
から第9図にした多結晶シリコン膜17中にp型不純物
を拡散させる。次に、多結晶シリコン膜17のp型不純
物が拡散されなかった部分を除去する。このエッチング
はマスクが不要である。多結晶シリコン膜17のp型不
純物が拡散された部分がエッチングされにくいからであ
る。
すなわち、領域Aのエミッタ電極18、コレクタ電極1
9及び領域Bのベース電極20は、第9図の工程で形成
した不純物を導入していない多結晶シリコン膜17の一
部と、それ以前に形成され不純物が導入されている多結
晶シリコン膜10Cpとからなる。
以上の説明からわかるように、エミッタ電極18はエミ
ッタ領域14をセルフアラインで形成している。同様
に、コレクタ電極19はコレクタ領域15にセルフアラ
インで形成している。すなわち、エミッタ電極18とエ
ミッタ領域14との間にはマスク合せ余裕が要らず、ま
たコレクタ電極19とコレクタ領域15との間にはマス
ク合せ余裕が要らない。すなわち、エミッタ電極18と
コレクタ電極19との間隔は、エミッタ領域14とコレ
クタ領域15との間隔と同程度である。このことは、ト
ランジスタの微細化を図る上で有効である。一方、領域
Bにおいても、グラフトベース領域16Gとベース電極
20とは、セルフアラインの関係にある。なお、エミッ
タ電極18及びコレクタ電極19の平面パターンの説明
は、後に第18を用いてNPNトランジスタのベース電
極20及びエミッタ電極26の平面パターンの説明をす
る際に行う。
ここで、領域AのPNPトランジスタの全体の断面およ
び領域BのNPNトランジスタの全体の断面を第11図
に示す。なお、第11図では、フィールド絶縁膜4上の
酸化シリコン膜10Aを図示していない。実質的にフィ
ールド絶縁膜4と酸化シリコン膜10Aとが一体となる
からである。
次に、第12図に示すように、半導体基板1上に絶縁膜
21を形成する。この絶縁膜21は、例えばCVDによ
る酸化シリコン膜(HLD)を形成し、さらに前記酸化
シリコン膜の上にリンシリケートガラス(PSG)を塗
布して形成する。
次に、第13図に示すように、絶縁膜21の上に、例え
ばCVDによって窒化シリコン膜からなるマスク22を
形成する。このマスク22は、後に領域Bにおける絶縁
膜21を選択的に除去する際のエッチングマスクとな
り、またベース電極20を選択的に熱酸化する際の熱酸
化マスクとなる。
次に、第14図に示すように、領域Bのエミッタ領域2
5(第13図参照)が形成されるエピタキシャル層3の
上のマスク22を選択的に除去する。このエッチング
は、レジストをマスクとして用い、例えば熱リン酸によ
って行う。この後、前記レジストからなるマスクを除去
する。次に、残存しているマスク22、すなわち窒化シ
リコン膜から露出している絶縁膜21をエッチングす
る。前記エッチングは、ベース電極20の一部を露出さ
せる。また、ベース電極20の間の窒化シリコン膜10
Bが露出するまで行う。なお、領域Aはマスク22で覆
れているので、絶縁膜21は除去されない。
次に、第15図に示すように、領域Bのベース電極20
の露出した部分を熱酸化して絶縁膜23を形成する。し
たがって、絶縁膜23は酸化シリコン膜からなる。窒化
シリコン膜22が熱硬化マスクとなる。また、エピタキ
シャル層3上には、窒化シリコン膜10Bが残存してい
るため、エピタキシャル層3の表面が酸化されることは
ない。この熱酸化工程の後に、窒化シリコン膜からなる
マスク22を除去する。例えば熱リン酸を用いて行う。
マスク22を除去する際に、エピタキシャル層3上の露
出している窒化シリコン膜10Bも除去する。
次に、第16図に示すように、後に領域Bのエミッタ電
極26となる多結晶シリコン膜24を、例えばCVDに
よって半導体基板1上に全面に形成する。この多結晶シ
リコン膜24に、例えばイオン打込みによってp型不純
物、例えばボロンを導入し、さらにアニールを施して前
記多結晶シリコン膜24からエピタキシャル層3中へp
型不純物を拡散させて、NPNトランジスタのp型真性
ベース領域16Iを形成する。前記アニールは、真性ベ
ース領域16Iがグラフトベース領域16Gに達するま
で不純物を拡散させる。
次に、第17図に示すように、第16図の工程で形成し
た多結晶シリコン膜24に、新にn型不純物、例えばヒ
素(As)をイオン打込みによって導入し、さらにアニ
ールを施してエピタキシャル層3中にn型不純物を拡散
させて、n型エミッタ領域25を形成する。したがっ
て、前記イオン打込みは、p型となっていた多結晶シリ
コン膜24がn型となるまでその多結シリコン膜24中
にn型不純物を導入する。さらに、前記アニールは、真
性ベース領域16Iのエミッタ領域26となる部分がn
型となるまで、多結晶シリコン膜24からエピタキシャ
ル層3中へn型不純物を拡散させる。
領域BのNPNトランジスタにおいて、エミッタ領域2
5は方形状をしており、このエミッタ領域25の周囲を
グラフトベース領域16Gが囲んでいる。真性ベース領
域16Iは、エピタキシャル層3の表面におけるグラフ
トベース領域16の内側の領域である。なお、第19図
では、エミッタ領域25の下の真性ベース領域16Iを
図示していない。エミッタ領域25の構成を見易くする
ためである。NPNトランジスタのコレクタ領域半導体
基板1の一部である埋込層2と、エピタキシャル層3の
エミッタ領域25、グラフトベース領域16G及び真性
ベース領域16Iを除いた部分からなる。
以下の工程は、PNP及びNPNトランジスタの完成図
である第18図及び第19図を用いて行う。すなわち、
第18図の領域AはPNPトランジスタの平面図であ
り、領域BはNPNトランジスタの平面図である。第1
9図の領域Aは第18図のA−A切断線における断面図
であり、第19図の領域Bは第18図の領域BのB−B
切断線における断面図である。なお、第18図はトラン
ジスタの構成を見易くするためにフィールド絶縁膜4以
外の絶縁膜を図示していない。
第17図に示した工程によってエミッタ領域25を形成
した後に、多結晶シリコン膜24の不要な部分を選択的
にエッチングして、第18図及び第19図に示すよう
に、エミッタ電極26を形成する。エッチングのマスク
には、レジストを用いる。このレジストマスクは、エッ
チング後除去する。
領域Aにおいて、エミッタ電極18は、方形状をしてお
りエミッタ領域14の全表面に接続している。コレクタ
電極19はエミッタ電極18を囲んでいるため、リング
状をしている。また、コレクタ電極19はコレクタ領域
15の全表面に接続している。
領域Bにおいて、エミッタ電極26は、方形状をしてお
り、エミッタ領域25の略全面に接続している。ベース
電極20は、グラフトベース領域16Gの全表面に接続
している。また、ベース電極20はエミッタ電極26を
囲んでいるので、リング状をしている。エミッタ電極2
6とベース電極20とは、第15図の工程でベース電極
20を選択的に酸化して形成した絶縁膜23、すなわち
酸化シリコン膜によって絶縁されている。
次に、半導体基板1上に絶縁膜27を形成する。この絶
縁膜27は、例えばCVDによるPSG膜を形成し、こ
の上に窒化シリコン膜を形成して構成する。次に、領域
A及び領域Bの絶縁膜27、21を選択的に除去して接
続孔28を形成する。なお、領域Aのベース領域及び領
域Bのコレクタ領域の接続孔28は、絶縁膜27、21
を除去するとともに、窒化シリコン膜10B、酸化シリ
コン膜10Aを除去して形成する。レジストをマスクと
したドライエッチングによって行う。なお、第18図
は、構成を見易くするため、接続孔28を図示していな
い。次に、例えばスパッタによってアルミニウムからな
る導電層29を形成する。第18図はエミッタ領域14
及びコレクタ領域15の構成を見易くするため、アルミ
ニウム層からなる導電層29を図示していない。導電層
29において、領域Aの導電層29Aはコレクタ電極1
9に接続している。導電層29Bはエミッタ電極18に
接続している。導電層29Cはエピタキシャル層3のベ
ース領域となる部分に接続している。
領域Bの導電層29Dはベース電極20に接続してい
る。導電層29Eはエミッタ電極26に接続している。
導電層29Fはコレクタ領域であるエピタキシャル層3
のn型の部分に接続している。なお、導電層29を覆
う最終保護膜は、図示していないが、例えばCVDによ
る酸化シリコン膜、PSG膜、窒化シリコン膜を順次積
層して構成する。
以上の説明からわかるように、本実施例のPNPトラン
ジスタは、NPNトランジスタと同一工程で形成でき
る。
第18図の領域Aに示したように、PNPトランジスタ
のエミッタ領域14の平面パターンがリング状をしてい
るため、エミッタ領域14の低面積はその中央部がない
だけ低減される。
一方、エミッタ領域14の周囲をコレクタ領域15が囲
んでいるため、エミッタ領域14とコレクタ領域15と
の対向する面積が大きくなる。このため、PNPトラン
ジスタの電流増幅率を高めることができる。これは、以
下の理由による。本実施例のPNPトランジスタがラテ
ラルトランジスタであり、エミッタ領域14から供給さ
れるキャリア、すなわちホールの有効なものはエミッタ
領域14の側面からエピタキシャル層2、すなわちベー
ス領域の表面を通ってコレクタ領域15に流れる。した
がって、エミッタ領域14とコレクタ領域15との対向
面積が大きいため、エミッタ領域14からコレクタ領域
15に注入されるキャリアは増大する。一方、エミッタ
領域14の低面からベース領域中へ流れるキャリアはベ
ース電流となり、電流増幅率を低下させるが、前記のよ
うにエミッタ領域14の低面積が小さいためベース電流
が小さくなるからである。
一方、前記のように、エミッタ領域14の低面積を低減
したことによって、エミッタ領域14エピタキシャル層
3の間の容量が低減されている。このため、PNPトラ
ンジスタの動作速度の高速化が図れる。
一方、n型半導体領域9はその不純物濃度をイオン打
込みによって容易に制御し得る。すなわち、ベース領域
の一部、つまりエミッタ領域14とコレクタ領域15と
の間のベース領域の不純物濃度を制御し得る。すなわ
ち、エミッタ領域14とコレクタ領域15との間のパン
チスルー耐圧を制御できる。また、n型半導体領域9
は、PNPトランジスタの電流増幅率を制御する上でも
有効である。ベース電流はベース領域の不純物濃度によ
って変るが、このベース領域の一部である半導体領域9
の不純物濃度の制御性が良いからである。すなわち、P
NPトランジスタの電気的特性を向上できる。
[実施例II] 第20図は実施例IIのPNPトランジスタの平面図であ
り、第21図は第20図のA−A切断線における断面図
である。なお、第20図及び第21図は、PNPトラン
ジスタの多結晶シリコン膜からなるエミッタ電極18及
びコレクタ電極19を形成した時点での平面図及び断面
を示したものである。したがって、前記電極18、19
を形成した以後に形成される層間絶縁膜、接続孔、アル
ミニウム層からなる導電層等は図示していない。また、
第20図はトランジスタの構成を見易すくするために、
フィールド絶縁膜以外の絶縁膜を図示していない。
第20図及び第21図において、p型エミッタ領域1
4は、エピタキシャル層3の表面に設けてあり、平面パ
ターンは長方形をしている。p型コレクタ領域15も
同様に、エピタキシャル層3の表面に設けてあり、平面
パターンは長方形をしている。これらエミッタ領域14
とコレクタ領域15の間にn型半導体領域9を設けて
いる。したがって、n型半導体領域9もその平面パタ
ーンは長方形をしている。ベース領域として使用される
のは、n型埋込み層2と、エピタキシャル層3のエミ
ッタ領域14とコレクタ領域15とを除いた部分であ
る。したがって、前記n型半導体領域9もベース領域
の一部として使用される。なお、エピタキシャル層3に
おいて、符号IIで示した領域は、実施例Iと同様に、ア
ルミニウム層からなる導電層29Cとの接続抵抗を低減
させるため、イオン打込みによってn型にしたもので
ある。p型チャネルストッパ領域5は、埋込み層2及
びエピタキシャル層3を囲んでいる。
本実施例IIのエミッタ領域14及びコレクタ領域15
は、実施例Iの第3図における工程でのレジストからな
るマスク11を長方形状にしておけばよい。このマスク
11は、その両端部がフィールド絶縁膜4にかかるよう
にする。前記マスク11の幅を最小加工寸法にすること
によって、エミッタ領域14とコレクタ領域15との距
離を最小加工寸法以下にすることができる。また、エミ
ッタ領域14及びコレクタ領域15は、前記のように長
方形をしているが、その短径方向における幅は開口13
によって規定されている。開口13は、実施例Iと同様
に、多結晶シリコン膜10Cをエッチングして、その多
結晶シリコン膜10Cに開口12を形成する際に決定す
ることがきる。開口13の前記幅は、0.5[μm]程
度と極めて小さい。したがって、エミッタ領域14及び
コレクタ領域15の幅は極めて小さくなる。これは、P
NPトランジスタを微細化を図る上で極めて有効であ
る。
[効果] 本願によって開示された新規な技術によれば、次の効果
を得ることができる。
(1).バイポーラトランジスタのエミッタ領域をリン
グ状にし、このエミッタ領域を囲んでコレクタ領域を設
けたことにより、エミッタ領域の低面積が低減され、か
つエミッタ領域とコレクタ領域との対向面積が増大する
ので、バイポーラトランジスタの電流増幅率の向上を図
ることができる。
(2).エミッタ領域をリング状にしてこの低面積を低
減したことにより、エミッタ領域の容量が低減されるの
で、トランジスタの動作速度の高速化を図ることができ
る。
(3).エミッタ領域とこれを囲むコレクタ領域との間
に、それらエミッタ領域及びコレクタ領域と反対導電型
の半導体領域を設けたことにより、前記半導体領域の不
純物濃度が調整可能であるので、エミッタ領域とコレク
タ領域のパンチスルー耐圧を向上できる。
(4).前記(3)により、エミッタ領域とコレクタ領
域との間のベース領域の不純物濃度を前記反対導電型の
半導体領域によって制御し得るので、電流増幅率を制御
することが可能となり、したがってトランジスタの電気
的特性を向上することができる。
(5).半導体基板上に形成した多結晶シリコン膜の第
1の部分をエッチングし易くし、その第1の部分の周囲
の第2の部分をエッチングしにくくし、前記第1の部分
と第2の部分との境界部をエッチングしてエミッタ領域
及びコレクタ領域を規定する開口を形成し、この開口を
通してイオン打込みしてPNPトランジスタのエミッタ
領域とコレクタ領域とを形成したことにより、前記開口
の幅が極めて小さいのでエミッタ領域及びコレクタ領域
の微細化を図ることができる。
(6).前記(4)における多結晶シリコン膜のエッチ
ングし易い第1の部分の幅が微細なことにより、エミッ
タ領域とコレクタ領域との間隔が縮小されるので、トラ
ンジスタの微細化を図ることができる。
(7).エミッタ電極をエミッタ領域のセルフアライン
で形成し、コレクタ電極をコレクタ領域のセルフアライ
ンで形成したことにより、エミッタ領域とエミッタ電極
及びコレクタ領域とコレクタ電極とのマスク合せ余裕が
不要になるので、トランジスタの微細化を図ることがで
きる。
(8).PNPトランジスタをNPNトランジスタと同
一工程で形成できるので、製造工程の短縮を図ることが
できる。
以上、本発明を実施例にもとずき具体的に説明したが、
本発明は前記実施例に限定されるものではなく、その要
旨を逸脱しない範囲において種々変形可能であることは
いうまでもない。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第19図は、実施例Iのトランジスタの製造
工程を説明するための図であり、第1図乃至第17図及
び第19図は製造工程におけるトランジスタの断面図、
第18図は製造工程におけるトランジスタの平面図であ
る。 第20図及び第21図は実施例IIのトランジスタを説明
するための図であり、第20図はトランジスタの平面
図、第21図は第20図に示したトランジスタの断面図
である。 1……半導体基板、2……埋込み層、3……エピタキシ
ャル層、4……フィールド絶縁膜、5……チャネルスト
ッパ領域、6……酸化シリコン膜、10、10A、10
B、10C、10D、10E、22……マスク、7、1
2、13……開口、9、14、15、16G、16I、
25……半導体領域、11……レジストマスク、18、
19、20、26……電極、17、24……多結晶シリ
コン膜、21、23、27……絶縁膜、28……接続
孔、29A、29B、29C、29D、29E、29F
……アルミニウム層からなる導電層、I……実施例Iの
エピタキシャル層のn型化した領域、II……実施例II
のエピタキシャル層のn型化した領域。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】半導体基板上に、同一層からなり第1の部
    分と該第1の部分の側部の第2の部分とでエッチング速
    度が異るマスクを形成し、前記マスクの第1の部分と第
    2の部分との境界部分をエッチングして開口を形成し、
    該開口を通して半導体基板内に不純物を導入してバイポ
    ーラトランジスタのエミッタ領域を形成することを特徴
    とする半導体集積回路装置の製造方法。
  2. 【請求項2】前記マスクは多結晶シリコン層からなり、
    該多結晶シリコン層の第1の部分には不純物を導入し、
    第2の部分には不純物を導入しないことによって第1の
    部分と第2の部分とでエッチング速度を異ならせること
    を特徴とする特許請求の範囲第1項記載の半導体集積回
    路装置の製造方法。
  3. 【請求項3】前記バイポーラトランジスタはPNP型で
    あり、NPN型バイポーラトランジスタと同一製造工程
    で形成することを特徴とする特許請求の範囲第1項記載
    の半導体集積回路装置の製造方法。
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