JPH0639839B2 - フリーアクセスフロアの支持装置及びフリーアクセスフロア - Google Patents

フリーアクセスフロアの支持装置及びフリーアクセスフロア

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JPH0639839B2
JPH0639839B2 JP61154429A JP15442986A JPH0639839B2 JP H0639839 B2 JPH0639839 B2 JP H0639839B2 JP 61154429 A JP61154429 A JP 61154429A JP 15442986 A JP15442986 A JP 15442986A JP H0639839 B2 JPH0639839 B2 JP H0639839B2
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裕正 中
紀男 中村
武彦 奥島
隆夫 奥村
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、フリーアクセスフロアを構成するフロアパネ
ルを床面の上方に支承するためのフリーアクセスフロア
の支持装置及びフリーアクセスフロアに関するものであ
る。
(従来の技術) 多数のケーブル類の敷設や特殊な換気通路の形成等を容
易にするため、床下に自由空間を確保した二重床構造、
すなわちフリーアクセスフロアが使用されつつある。
フリーアクセスフロアは、通常、支持手段によって基準
床面の上方に支承された多数のフロアパネルで構成され
る。
フリーアクセスフロアの強度を向上させるためには、個
々のフロアパネルや支持手段に十分な剛性を付与するこ
とはもちろんであるが、フロアパネルとその支持手段と
が別体から成る場合には、これらの連結個所の連結強度
も向上させなければならない。例えば、床面に固定され
る支持ボルトと、この支持ボルトに装着される支持プレ
ートとを有し、この支持プレートによってフロアパネル
を支承するようにしたフリーアクセスフロアが存在する
が、支持ボルトと支持プレートとの係合部位等の部品間
の結合部位にはその機械的な結合を可能にするため、所
定の公差等のクリアランスが必要になる。従って、支持
ボルトと支持プレートとの間のクリアランスの存在によ
って支持プレートに偏荷重が作用した場合には支持プレ
ートの反対側が浮き上がって傾斜し、これに伴ってフロ
アパネルのズレやガタツキ、そしてこのガタツキに伴う
騒音が発生することがある。
例えば、実公昭52−34188号に開示された支持脚
では、支持台のガタツキに伴う衝撃音の発生を防止する
ため、緩衝用ワッシャを用いている。
(発明が解決しようとする問題点) しかし、上記緩衝用ワッシャはフロアパネルのガタツキ
自体を防止するものではないから、一のフロアパネルの
コーナー部付近に偏心荷重がかかった場合には支持台が
傾斜し、これにより、隣接する他のフロアパネルのコー
ナー部が上昇することになる。
このような事態の発生を防止するため、支持台を脚杆に
対してダブルナットや固定ネジ等の固定手段で強固に固
定するという手段も考えられるが、支持台を固定するに
は支持板の下面からダブルナットや固定ネジを締め付け
なければならないから、フロアパネルが脚杆の固定され
る基準床面に接近している場合には固定手段の締付けが
困難になり、施工性が極端に低下するという欠点を生じ
る。
また、従来の支持脚では支持台自体を回転させながら高
さ調節を行うため、フロアパネルを完全に取り外した状
態でなければ調節することができず、再調整の際にはフ
ロアパネルを4枚とも取り外す必要がある。したがっ
て、高さ調節作業が煩雑であり、施工性が悪いという欠
点がある。
そこで、本発明の目的は、十分な剛性を有し、施工性が
良好で、簡単な構造のフリーアクセスフロアの支持装置
を提供することにある。
(問題点を解決するための手段) 上述の目的を達成するため、本発明のフリーアクセスフ
ロアの支持装置は、 基準床面に固定される基板と該基板に立設されたネジ棒
とを有し、かつ複数のフロアパネルのコーナー部が集合
する位置の下方に配置される、支柱部材と、 前記ネジ棒に螺合したスリーブナットと、 前記スリーブナットに遊嵌されると共に前記スリーブナ
ットによって支持されたスリーブと、前記複数のフロア
パネルのコーナー部を支承するように、前記スリーブの
上端に固定された支持板とを有する、支持台と、 前記スリーブナットに対して前記スリーブを固定し得る
ように、前記スリーブに装着された、回り止め用のネジ
と、 前記支持板の中央部に形成されたネジ孔と、 前記支持板の上面に形成された支持面と、 前記ネジ孔に着脱自在に螺合するネジと、 前記ネジとは別体に形成された押え部材であって、前記
ネジ孔に螺合した前記ネジにより前記支持台に締結さ
れ、かつ前記支持台に締結されたとき、前記支持台によ
って支承された前記複数のフロアパネルのコーナー部に
係合して、前記各コーナー部を前記支持板方向へ押圧す
る、前記押え部材と、 前記支持台の上面に形成され、かつ前記押え部材の縁部
よりも外方で前記フロアパネルと係合し、前記支持台と
前記フロアパネルとの水平方向への相対変位を防止す
る、複数の係止部と、 を有することを特徴とする。
また、本発明のフリーアクセスフロアは、 鋼板製の表面板と、前記表面板に接合された鋼板製の裏
面板と、前記表面板と前記裏面板の周縁に形成されたフ
ランジ部と、前記表面板と前記裏面板とを折り曲げて前
記フランジ部のコーナー部に形成された肩部と、前記コ
ーナー部に形成された切欠き部とをそれぞれ有する、複
数のフロアパネルと、 前記複数のフロアパネルを基準床面上に支持するフリー
アクセスフロアの支持装置とを有し、 前記フリーアクセスフロアの支持装置は、 基準床面に固定される基板と該基板に立設されたネジ棒
とを有し、かつ複数のフロアパネルのコーナー部が集合
する位置の下方に配置される、支柱部材と、 前記ネジ棒に螺合したスリーブナットと、 前記スリーブナットに遊嵌されると共に前記スリーブナ
ットによって支持されたスリーブと、前記複数のフロア
パネルのコーナー部を支承するように、前記スリーブの
上端に固定された支持板とを有する、支持台と、 前記スリーブナットに対して前記スリーブを固定し得る
ように、前記スリーブに装着された、回り止め用のネジ
と、 前記支持板の中央部に形成されたネジ孔と、 前記支持板の上面に形成された支持面と、 前記ネジ孔に着脱自在に螺合するネジと、 前記ネジとは別体に形成された押え部材であって、前記
ネジ孔に螺合した前記ネジにより前記支持台に締結さ
れ、かつ前記支持台に締結されたとき、前記支持台によ
って支承された前記複数のフロアパネルのコーナー部に
係合して、前記各コーナー部を前記支持板方向へ押圧す
る、前記押え部材と、 前記支持台の上面に形成され、かつ前記押え部材の縁部
よりも外方で前記フロアパネルと係合し、前記支持台と
前記フロアパネルとの水平方向への相対変位を防止す
る、複数の係止部と、 を有することを特徴とする。
(作用) フロアパネルは、その各コーナー部付近を支持台の上面
に係合させることにより支柱部材に支承され、また、支
持台の上面に形成された係止部と係合することにより支
持台に関して水平方向に相対的な変位ができないように
なっている。更に、フロアパネルの各コーナー部は、押
え部材によって、支持台方向へ押圧され、これによって
コーナー部の上方への変位が抑えられている。
この押え部材は、押え部材とは別体のネジを支持板の中
央部に形成されたネジ孔に締結させることによって、支
持板の中央部に固定される。
ネジ部を一体に形成した押え部材を使用してフロアパネ
ルの締結を行う場合には、フロアパネルのコーナー部に
形成された肩部の上面を回転摺動させながら押え部材を
螺合させる必要があるが、その際の摩擦抵抗や、フロア
パネル間に生じる段差によって、4枚のフロアパネルを
均一にかつ十分に締め付けることができない場合があ
る。
しかし、本発明のように押え部材とは別体のネジを使用
して押え部材の締結を行うと、押え部材はネジの締結に
よって回転することなく下方へ押し下げられるから、フ
ロアパネルの段差や摩擦抵抗に影響されることなく、フ
ロアパネルの肩部を押圧しながら円滑にかつ確実に所定
の位置に締結することができる。
また、本発明のフリーアクセスフロアの支持装置のよう
に、ネジと支持板との間に押え部材を介在させ、この押
え部材を圧接状態で固定することにより、ワッシャー等
を介装するまでもなく、締結時の緩み止め効果を得るこ
とができる。
一方、本発明のフリーアクセスフロアの支持装置はネジ
棒に螺合したスリーブナットに支持台のスリーブを遊嵌
させた構成を有するため、スリーブナットを回転させて
も支持台は回転することなく上下動する。したがって、
高さ調節をする際には、一枚のフロアパネルを取り外し
ておけばスリーブナットを回転させることができるか
ら、他のフロアパネルを取り外す必要はない。よって、
フロアパネル敷設時にも、また、高さの再調節時にも、
敷設されたフロアパネルの状態を確認しながら高さ調節
を行うことができるから、正確な高さ調節を容易に行う
ことができる。
本発明のフリーアクセスフロアの支持装置は支持台と支
柱部材とを別体とした。しかし、支持台と支柱部材とは
スリーブナットとスリーブという二つの筒状部材の係合
によって連結されるから、十分に長い係合長さを確保す
ることができる。したがって、支持台と支柱部材とは、
回り止め用のネジの締め付け及びフロアパネル敷設後の
パネル押えの締め付けによって、ガタ付くことなく一体
化される。
また、本発明のフロアパネルの支持装置においては、回
り止め用のネジの締め付けを行うだけで、スリーブナッ
トの回り止めと支持台の抜け止めを同時に行うことがで
きる。また、高さの再調節に当たって、一旦緩めた回り
止め用のネジを再度締め付けるときにも、回り止め用の
ネジは変位することなく元の位置にある。したがって、
施工性が良好である。
本発明のフリーアクセスフロアの支持装置では、支柱部
材のネジ棒とこのネジ棒に螺合されるスリーブナットと
の間には、螺合による高さ調節を可能にするために、必
然的に隙間が存在する。したがって、押え部材によって
フロアパネルを固定する前の状態において支持台に偏荷
重が作用すると、支持台はこの隙間の範囲内で揺動す
る。また、基準床面の不陸により支持部材のネジ棒は必
ずしも基準床面に対して垂直に立設されない場合がある
が、このときのネジ棒の傾きはスリーブナットとネジ棒
との螺合部分の隙間によって吸収される。しかし、支持
台とフロアパネルを押え部材で締結すると、回り止め用
のネジによって一体化された支持台のスリーブ及びスリ
ーブナットは、フロアパネルに対して垂直な状態で固定
される。したがって、支持台の揺動を規制する手段は特
に必要ではない。
さて、このようにして敷設された一つのフロアパネルの
コーナー部付近に偏心荷重が作用すると、支持台は偏心
荷重側に傾斜しようとする。このフロアパネルは、支柱
部材を回動支点として、フロアパネルの対角線上の反対
端を上方へ変位させようとする。しかし、フロアパネル
の敷設が完了し、押え部材とネジとによってフロアパネ
ルと支持台が一体化された状態では、フロアパネルにこ
のような変位を生じさせようとする力は、フロアパネル
を水平方向に変形させようとする力と、支持台のスリー
ブを垂直方向に変形させようとする力とに分解されて作
用する。したがって、上述のような偏心荷重がフロアパ
ネルに作用しても、フロアパネル及びスリーブの剛性に
よって支持台の変位やガタ付きは防止される。
また、本発明のフリーアクセスフロアの支持装置を使用
すれば、基準床面に生じる多少の不陸に拘わらずフリー
アクセスフロアの施工することができる。
(実施例) 以下、本発明の一実施例を図面を参照して説明する。
第1図ないし第6図において、フリーアクセスフロア1
は同一のフロアパネル2A、2B、2C、2D、…を複
数枚敷設して構成され、これらのフロアパネル2A、2
B、2C、2D、…は各コーナー部を支持脚3、3、
3、…で支承されて基準床面4の上方に位置する。
支持脚3は、接着剤(図示せず)等で基準床面4上に固
定される支柱部材5を有し、支柱部材5はネジ棒6とこ
れに溶接等で固定された基板7とから成る。支柱部材5
には支持台8が取付けられている。支持台8はスリーブ
9の上端に固定された支持板10と、スリーブ9に取付
けられた回り止め用のネジ11と、ネジ棒6に螺合する
スリーブナット12とから成る。ネジ11はスリーブナ
ット12とスリーブ9との相対回転を防止すると共に、
スリーブ9がスリーブナット12から浮上るのを防止す
るためのものである。支持板10の上面にはフロアパネ
ル2A、2B、2C、2D、…の下面に当接してこれを
支持する支持面10aが形成され、支持面10aの縁部
付近にはフロアパネル2A、2B、…と係合する係止部
10bが形成されている。係止部10bは管状突起で構
成され、この管状突起の周面には緩衝部材10cが嵌着
されている。そして、支持板10の中央部にはネジ孔1
0dが形成され、ネジ孔10dにはネジ13が螺合す
る。押え部材14にはネジ挿通孔15が形成され、押え
部材14はこのネジ挿通孔15に挿通されたネジ13に
より、支持台8に着脱可能に取付けられる。なお、14
aは押え部材14の下面に形成された環状段部を示す。
フロアパネル2A、2B、2C、2D、…は第5図、第
6図に示すように、方形の鋼板製表面板16と鋼板製裏
面板17とをスポット溶接等で接合して構成されてい
る。裏面板16と裏面板17の間には空間が形成され、
この空間内には無機質系充填材(図示せず)が充填さ
れ、消音効果と剛性強化が図られる。裏面板17にはプ
レス絞り加工が施され、環状補強リブ18、放射状補強
リブ19、外側補強リブ20が形成されている。環状補
強リブ18で囲繞された部位にはサービスエリア21が
形成され、サービスエリア21には蓋体22で閉塞され
た開口23が形成されている。裏面板17のリブ19、
20上には支持脚3の係止部10bが挿入される複数の
位置決め孔24が形成され、また、フロアパネル2Aの
4つのコーナー部25には肩部26と四分円形状の切欠
き部27がそれぞれ形成されている。なお、フロアパネ
ルの材質はGRCやアルミダイキャストでも良い。
支持脚3でフロアパネル2A、2B、2C、2D、…を
支承するには、第2図、第3図に示すように、先ず、支
持脚3の基板7基準床面4の所定位置にアンカー又は接
着によって固定し、ネジ棒6にスリーブナット12を螺
合させて位置決めを行う。次に、スリーブ9をスリーブ
ナット12に嵌合させ、支持板10を適当に回転させて
位置決めした後、ネジ11を締め付けて支持板10の固
定を行う。
基準床面4への支持脚3の配設が完了すると、フロアパ
ネル2A、2B、2C、2D、…の各コーナー部25付
近の位置決め孔24に支持板10の係止部10bがそれ
ぞれ嵌合するようにして各フロアパネル2A、2B、2
C、2D、…を支持脚3、3、…上に敷設する(第3図
参照)。これにより、4枚のフロアパネルのコーナー部
が集合する部位には、4つの四分円形状の切欠き部27
が集まって円形開口が形成されると共に、各フロアパネ
ルの表面板に形成された4つの肩部26が集まって環状
凹部が形成される。押え部材14はこの環状凹部に環状
段部14aを係合させて上記円形開口に挿入され、ネジ
孔10dに螺合するネジ13により支持板10に固定さ
れる。各フロアパネル2A、2B、2C、2Dのコーナ
ー部25は、支持板10に固定された押え部材14によ
って支持板10方向へ押圧され、浮上がりを防止され
る。
このようにして構成されたフリーアクセスフロア1を第
1図に示す。第2図は、第1図のII−II線に沿う断面図
であり、これらの図に基づいて各フロアパネル2A、2
B、2C、2Dの固定作用を説明する。
フロアパネル2Aのコーナー部25付近に偏心荷重F
が作用すると、支持台8は支点Pを中心にして、第2
図中、X方向へ回動しようとする。これにより、フロア
パネル2Bは、支持台8からF(=−F)の力を受
け、支点Pを中心にしてY方向へ回動しようとする。
しかし、フロアパネル2Bの支点Pに関して反対端の
コーナー部25は、押え部材14からFを受けて浮上
がりが規制されているから、フロアパネル2Bの傾斜角
度は微小である。そして、フロアパネル2Bの傾斜角度
が微小であれば、支持台8のX方向へ回動量も微小であ
るから、フロアパネル2Aのコーナー部25の降下量も
微小である。
今、支点Pと力Fとの間の距離をa、支点Pと力
との間の距離をbとすると、F=F×a/bで
あるから、F、F間の距離C(=b−a)を大きく
すればFはより小さくなり、フロアパネル2B、2A
の固定力はより大きくなる。もとより、フロアパネル2
A、2B、支持脚3等の部材は完全剛体ではあり得ない
から、距離Cを大きく設定して力Fを小さくすること
は、フロアパネル2A、2Bのより堅固な固定を達成す
るための有力な手段になる。更に、わずかに弾性変形が
生じた場合でも距離Cが大きいのでフロアパネルの傾斜
角度を小さくすることができる。
更に、偏心荷重Fの作用により支持台8が支点P
中心にX方向へ回動しようとすると、フロアパネル2A
に隣接するフロアパネル2C、2Dはねじれて支持台8
の回動を阻止しようとする。すなわち、フロアパネル2
A、2Bの傾斜は隣接するフロアパネル2C、2Dによ
っても抑制される。
要するに、フロアパネル2A、2B、2C、…に上述の
ような変位を生じさせようとする力は、フロアパネルを
水平方向に変形させようとする力と、支持台のスリーブ
を垂直方向に変形させようとする力とに分解されて作用
する。したがって、上述のような偏心荷重Fがフロア
パネル2Aに作用しても、フロアパネル2A、2B、2
C、…及びスリーブ9の剛性によって支持台8の変位や
ガタ付きは防止される。
このように、本発明のフリーアクセスフロアの支持装置
では支柱部材と支持台との間にガタツキが存在してもか
まわないので、種々の高さ調節構造を有する支持脚を用
いることができる。
(発明の効果) 以上説明したように、本発明によれば、フロアパネルに
偏心荷重が作用したときフロアパネルに変位を生じさせ
ようとする力は、フロアパネルを水平方向に変形させよ
うとする力と、支持台のスリーブを垂直方向に変形させ
ようとする力とに分解されて作用する。したがって、こ
のような偏心荷重がフロアパネルに作用しても、フロア
パネル及びスリーブの剛性によって支持台の変位やガタ
付きは防止される。よって、本発明の支持装置を使用し
てフリーアクセスフロアを施工すれば、フリーアクセス
フロア全体として高い剛性を得ることができる。
また、本発明の支持装置は、支柱部材と支持台との二分
割構造を有するから、支持装置自体の製造が容易である
と共に施工も容易である。
更に、本発明の押え部材は、押え部材とは別体のネジを
支持板の中央部に形成されたネジ孔に締結させることに
よって支持板の中央部に固定される。したがって、押え
部材はネジの締結によって回転することなく下方へ押し
下げられるから、フロアパネルの段差や摩擦抵抗にかか
わらず、フロアパネルの所定の位置を確実に締め付ける
ことができる。
また、本発明のフリーアクセスフロアの支持装置は、ネ
ジと支持板との間に押え部材が介装される構成を有する
から、ワッシャー等を介在させるまでもなく、確実な緩
み止め効果を得ることができる。
一方、本発明のフリーアクセスフロアの支持装置はネジ
棒に螺合したスリーブナットに支持台のスリーブを遊嵌
させた構成を有するため、スリーブナットを回転させて
も支持台は回転することなく上下動する。したがって、
高さ調節をする際には、一枚のフロアパネルを取り外し
ておけばスリーブナットを回転させることができるか
ら、他のフロアパネルを取り外す必要はない。よって、
フロアパネル敷設時にも、また、高さの再調節時にも、
敷設されたフロアパネルの状態を確認しながら高さ調節
を行うことができるから、正確な高さ調節を容易に行う
ことができる。
本発明のフリーアクセスフロアの支持装置は支持台と支
柱部材とを別体とした。しかし、支持台と支柱部材とは
スリーブナットとスリーブという二つの筒状部材の係合
によって連結されるから、十分に長い係合長さを確保す
ることができる。したがって、支持台と支柱部材とは、
回り止め用のネジの締め付け及びフロアパネル敷設後の
パネル押えの締め付けによって、ガタ付くことなく一体
化される。
また、本発明のフロアパネルの支持装置においては、回
り止め用のネジの締め付けを行うだけで、スリーブナッ
トの回り止めと支持台の抜け止めを同時に行うことがで
きる。また、高さの再調節に当たって、一旦緩めた回り
止め用のネジを再度締め付けるときにも、回り止め用の
ネジは変位することなく元の位置にある。したがって、
施工性が良好である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の支持装置を用いたフリーアクセスフロ
アの部分斜視図、 第2図は第1図のII−II線に沿う断面図、 第3図はフリーアクセスフロアのコーナー部分の分解斜
視図、 第4図は本発明に用いる支持脚の半断面を含む側面図、 第5図は本発明に用いるフロアパネルの一実施例の裏面
図、 第6図は第5図のIX−IX線に沿う断面図である。 1……フリーアクセスフロア 2A、2B、2C、2D……フロアパネル 3……支持脚 4……基準床面 5……支柱部材 8……支持台 10a……支持面 10b……係止部 14……押え部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 奥島 武彦 埼玉県八潮市新町39番地 株式会社ナカ技 術研究所東京研究所内 (72)発明者 奥村 隆夫 埼玉県八潮市新町39番地 株式会社ナカ技 術研究所東京研究所内 (72)発明者 庄司 辰夫 埼玉県八潮市新町39番地 株式会社ナカ技 術研究所東京研究所内 (56)参考文献 特開 昭59−55952(JP,A) 実開 昭60−51240(JP,U) 実開 昭61−90934(JP,U) 実開 昭55−97033(JP,U) 実開 昭61−141451(JP,U) 実開 昭60−177215(JP,U) 実開 昭62−158042(JP,U)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基準床面に固定される基板と該基板に立設
    されたネジ棒とを有し、かつ複数のフロアパネルのコー
    ナー部が集合する位置の下方に配置される、支柱部材
    と、 前記ネジ棒に螺合したスリーブナットと、 前記スリーブナットに遊嵌されると共に前記スリーブナ
    ットによって支持されたスリーブと、前記複数のフロア
    パネルのコーナー部を支承するように、前記スリーブの
    上端に固定された支持板とを有する、支持台と、 前記スリーブナットに対して前記スリーブを固定し得る
    ように、前記スリーブに装着された、回り止め用のネジ
    と、 前記支持板の中央部に形成されたネジ孔と、 前記支持板の上面に形成された支持面と、 前記ネジ孔に着脱自在に螺合するネジと、 前記ネジとは別体に形成された押え部材であって、前記
    ネジ孔に螺合した前記ネジにより前記支持台に締結さ
    れ、かつ前記支持台に締結されたとき、前記支持台によ
    って支承された前記複数のフロアパネルのコーナー部に
    係合して、前記各コーナー部を前記支持板方向へ押圧す
    る、前記押え部材と、 前記支持台の上面に形成され、かつ前記押え部材の縁部
    よりも外方で前記フロアパネルと係合し、前記支持台と
    前記フロアパネルとの水平方向への相対変位を防止す
    る、複数の係止部と、 を有することを特徴とする、フリーアクセスフロアの支
    持装置。
  2. 【請求項2】鋼板製の表面板と、前記表面板に接合され
    た鋼板製の裏面板と、前記表面板と前記裏面板の周縁に
    形成されたフランジ部と、前記表面板と前記裏面板とを
    折り曲げて前記フランジ部のコーナー部に形成された肩
    部と、前記コーナー部に形成された切欠き部とをそれぞ
    れ有する、複数のフロアパネルと、 前記複数のフロアパネルを基準床面上に支持するフリー
    アクセスフロアの支持装置とを有し、 前記フリーアクセスフロアの支持装置は、 基準床面に固定される基板と該基板に立設されたネジ棒
    とを有し、かつ複数のフロアパネルのコーナー部が集合
    する位置の下方に配置される、支柱部材と、 前記ネジ棒に螺合したスリーブナットと、 前記スリーブナットに遊嵌されると共に前記スリーブナ
    ットによって支持されたスリーブと、前記複数のフロア
    パネルのコーナー部を支承するように、前記スリーブの
    上端に固定された支持板とを有する、支持台と、 前記スリーブナットに対して前記スリーブを固定し得る
    ように、前記スリーブに装着された、回り止め用のネジ
    と、 前記支持板の中央部に形成されたネジ孔と、 前記支持板の上面に形成された支持面と、 前記ネジ孔に着脱自在に螺合するネジと、 前記ネジとは別体に形成された押え部材であって、前記
    ネジ孔に螺合した前記ネジにより前記支持台に締結さ
    れ、かつ前記支持台に締結されたとき、前記支持台によ
    って支承された前記複数のフロアパネルのコーナー部に
    係合して、前記各コーナー部を前記支持板方向へ押圧す
    る、前記押え部材と、 前記支持台の上面に形成され、かつ前記押え部材の縁部
    よりも外方で前記フロアパネルと係合し、前記支持台と
    前記フロアパネルとの水平方向への相対変位を防止す
    る、複数の係止部と、 を有することを特徴とする、フリーアクセスフロア。
JP61154429A 1986-07-01 1986-07-01 フリーアクセスフロアの支持装置及びフリーアクセスフロア Expired - Lifetime JPH0639839B2 (ja)

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