JP7060345B2 - フロア支持脚 - Google Patents

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本発明は、建物の床スラブ上に敷設されるフロアを支持して床スラブとフロアとの間に空間を確保するフリーアクセスフロアのフロア支持脚に関する。
オフィスビル等の建物では、室内に複写機、パソコン等の多数の電子機器を配置しており、これらの電子機器の配線を収納するため床スラブにフロアパネルを敷設するフリーアクセスフロアが普及している。フリーアクセスフロアでは、フロアパネルを支持するフロア支持脚を建物の床スラブに設置して、床スラブとフロアパネルとの間に配線を収納する空間を確保することで、フロアの上面に電子機器の配線を露出させることなく、快適なオフィス環境を実現することができる。
なお、建物の床スラブは、特に床面積が大きい場合などに、水平度に誤差が生じやすく中央部と辺縁部とでは40mm程度の差(設計値の+20mm、-20mm)が生じることがある。このため、通常、フリーアクセスフロアでは、フロアを支持するフロア支持脚にフロアの上下位置を調整する機能を持たせ、フロア面が水平状態に設定されるようにフロア支持脚の高さを調整してフロアパネルを敷設している。
フロア支持脚としては、図1に示す構造が簡素で頑丈なものとして知られている。
このフロア支持脚1は、概略でベースプレート2、支持ボルト3、筒ナット4、台座5を備える。
ベースプレート2は床スラブ6の上面に設置されており、ねじやアンカーや接着によって固定されている場合がある。
支持ボルト3はフロア支持脚1の支柱7となるものであり、ベースプレート2の中央に垂直に立設され、基端が溶接やナット等により固定されている。
筒ナット4は、支持ボルト3に螺合するもので、上端が台座5の下面中央に溶接によって固定されている。
台座5の中央には筒ナット4の雌ねじ貫通孔に連通した挿通孔8が形成されている。
なお、台座5の上面には、台座5に支持させるフロアパネル9の位置を決める位置決め突起10が設けられると共に、フロアパネル9の下面を支持して振動や衝撃を和らげるクッション11も貼着されている。
前記従来構造のフロア支持脚1では、筒ナット4を支持ボルト3に対して上下に移動させることでフロアパネル9の上下位置を調整し、フリーフロアの平面(凹凸)を整えている。
すなわち、図2(ロ)に示すように、支持ボルト3の上端が台座5の上面と同じ位置にあるときを標準の高さ〔H〕とすると、図2(イ)のようにフロアパネル9の位置を上方へ調整するときは、筒ナット4を支持ボルト3に対して上昇させる。上昇によって筒ナット4と支持ボルト3との有効螺合寸法が短くなるので、上方への移動には限度がある。この限度を〔h1〕とすると、床スラブ6からフロアパネル9がもっとも高くなるのは〔H+h1〕である。
逆に、フロアパネル9の位置を下方へ調整するときは(図2(ハ))、台座5が支持ボルト3を下方へ移動するので、支持ボルト3の上端が台座5の挿通孔8から突出し、フロアパネル9の隅部下面側に形成される呑み込み空間13(台座5を下方向へ位置調整するための間隔)に入り込む。呑み込み空間13は、フロアパネル9の隅部下面側に形成された切欠き12が寄り集まって構成されるものである。
このため、フロアパネル9の下方移動は、支持ボルト3の上端が前記呑み込み空間13の天井に衝突するときの突出高さが限度であり、この高さを〔h2〕とすると、フロアパネル9がもっとも低くなるのは〔H-h2〕である。
一方、前記の構造はフロアパネル9がフロア支持脚1に載置されているだけなので、出入りが自由な共用部ではフロアパネル9を容易に剥がすことができ、不審者によって配線が切断されてしまうなどセキュリティ上の問題が生じる。
このため、フロアパネル9をフロア支持脚1側へねじで固定したセキュリティ構造とすることがある。
図3は、この状態を示したものであり、フロアパネル9の上面側からセキュリティボルト14を台座5の中央部の表面から裏面に貫通するように設けた雌ねじ孔15にねじ込み、押さえ座金16でフロアパネル9を台座5に押し付けて固定している。
なお、ねじ込まれたセキュリティボルト14の下方には寸法〔h3〕のねじ込み代が残されている。
また、雌ねじ孔15は支持ボルトよりも直径サイズが小さいセキュリティボルト14のサイズに合わせた大きさになっているため、支持ボルトは雌ねじ孔15に貫通することができない。
この場合、図3(ロ)の状態を標準の高さ〔H〕とすると、図3(イ)のようにフロアパネル9の位置を上方へ調整するときは、筒ナット4を支持ボルト3に対して上昇させ台座5を筒ナット4とともに上昇させるので、セキュリティボルト14も共に上昇する。一方、筒ナット4と支持ボルト3との有効螺合寸法を確保する必要があるので、筒ナット4の上方への移動には限度があり、この限度を〔h4〕とすると、床スラブ6からフロアパネル9がもっとも高くなるのは〔H+h4〕である。
しかし、フロアパネル9の位置を下方へ調整しようとすると、図3(ロ)のように、標準位置ですでに支持ボルト3の上端が台座5に衝突しているので、筒ナット4を下方へ移動させることはできない。
このため、セキュリティボルト14を使用すると、フロアパネル9の上下位置調整は標準の高さ〔H〕から上方へのみとなり、低くすることができない。
前記の寸法〔h4〕は支持ボルト3の長さや筒ナット4の長さを変えることで調整できるが、これらは、標準使用に合わせて定めてしまうので、上方への調整はともかく、下方への調整ができず、セキュリティボルト14を用いるフロア支持脚1の高さ調整が前記一般のものに比べて使用勝手の悪い、汎用性の低いものとなっている。
このため、広いフロアにフリーアクセスフロアを敷設する場合に、一種類の標準支持脚では広い床スラブ6の高低差に対処できない場合がある。
特許文献1は、フリーアクセスフロア用のフロア支持脚の例であり、ベース材7に固定されたねじ支柱8と、ねじ支柱8に螺合されたパイプ材9に固定されたパネル載置板10とを備え、パイプ材9の上端部には、係合部材11が取り付けられており、フロアパネル12の四隅を押さえる押さえ材13を固定するパネル押さえねじ14を係合部材11に押し込むことでフロアパネル12をパネル載置板10と押さえ材13との間に挟持して固定するフロアパネル支持構造が記載されている。ベース材7は基礎床面16(床スラブの面)に固定される。
また、特許文献2には、床スラブ11に立設される支持ボルト6と、支持ボルト6に螺合される筒状ナット3と、筒状ナット3に取り付けられるとともに根太7を載置固定する受けプレート1とを備えた床緩衝支持具が記載されている。
特開平6-57918号公報 特許第3785039号公報
特許文献1では、雄ねじ部8bに対してパイプ材9よりも上部のパネル載置板10、フロアパネル12、押さえ材13とパネル押さえねじ14及び係合片11bが一体となって上下する構造であるから、パネル載置板10の高さ調整の範囲は雄ねじ部8bの上端とパネル押さえねじ14の下端との間隔であり、その間に標準高さを定めて、それよりも上方の間隔をパネルの高さを下方へ調整するための空間、下方の間隔をパネルの高さを上方へ調整する空間としなければならない。
雄ねじ部8bの上端をパネル載置板10よりも上方へ突出させる技術的思想は見出せない。
そして、この場合、雄ねじ部8bの上端とパネル押さえねじ14の下端との間隔を大きくして高さ調整の範囲を大きくすると、雄ねじ部8bとパイプ材9との有効螺合寸法が少なくなって、フロア支持脚としての安定性と耐荷重性がそこなわれる。
また、パネル載置板10をパイプ材9の長手方向途中に固定したり、パイプ材9の下部を縮径して内側に雌ねじ部9bを形成したり、さらにパイプ材9の上端に係合部材11を嵌合させて固定しているなど、構造が複雑でコストアップとなる。
なお、特許文献1の構造は、押さえ材13とパネル押さえねじ14及び係合片11bによってフロアパネル12をパネル載置板10に拘束するが、パネル押さえねじ14を係合片11bへ係合させる構造は、固定が確実でなくセキュリティ対策として問題を残している。
特許文献2では、支持ボルト6の上端部を受けプレート1より上方に突出させて取付け、突出部を断面コ字形の根太7で覆い、その上に床板41を取付ける床緩衝支持具10が記載されている。この床緩衝支持具10はフロア支持脚の一つであり、受けプレート1の上面に取り付けられた根太7の内側空間の寸法分だけ支持ボルト6の上端を受けプレート1から突出させることが出来る。その分、受けプレート1の位置を低くすることができる。
しかし、特許文献2の床緩衝支持具10には、フロアパネルの四隅を一つの支持脚に集めてこれらを押さえ板と押さえねじで支持脚側に固定するというセキュリティ構造の技術的思想がない。
そこで、本発明は、簡素で頑丈な従来の構造を維持したフロア支持脚であって、フロアパネルの上下位置調整が可能で調整幅も大きく、かつ、セキュリティ構造を支障なく採用できるフロア支持脚の提供を課題とする。
請求項1に係る発明は、床スラブ面に設置されるベースプレート、支持ボルト、筒ナット及び上面に隅部下面側に天井部を有する切欠きである呑み込み空間を備えるフロアパネルを支持する台座を備えたフロア支持脚であって、ベースプレートに支持ボルトの基端が固定されるとともに支持ボルトに筒ナットが螺合されており、筒ナットは前記支持ボルトが螺合する雌ねじ貫通孔を全長にわたって軸方向に貫通して有し、台座は平板で構成され、筒ナットの上端にフロアパネル支持面を水平にして固定されるとともに、前記平板の中央に前記雌ねじ貫通孔の直上に連続して通じ、前記支持ボルトが貫通できる挿通孔が形成されており、さらに、台座の前記挿通孔の上方に台座を下方向へ位置調整するための間隔をとって、金属板が略コ字状に折り曲げられて形成され、台座に固定される両脚部と、受け雌ねじが穿設されるとともに前記呑み込み空間の天井部に位置する上面部とを有するセキュリティボルト受け部が台座に設けられており、前記台座を下方向へ位置調整するための間隔は、前記台座の上面から前記受け雌ネジが穿設された板状の前記上面部の下面まであることを特徴としたフロア支持脚である。
請求項2に係る発明は、フロアパネルの上面に載置される押さえ板とこの押さえ板に上方から挿通されて前記セキュリティボルト受け部に螺合されるセキュリティボルトを備えていることを特徴とした請求項1に記載のフロア支持脚である。
また、他発明として、以下のものでもよい。
他発明1は、床スラブ面に設置されるベースプレート、支持ボルト、筒ナット及び上面にフロアパネルを支持する台座を備えたフロア支持脚であって、ベースプレートに支持ボルトの基端が固定されるとともに支持ボルトに筒ナットが螺合されており、筒ナットは前記支持ボルトが螺合する雌ねじ貫通孔を全長にわたって軸方向に貫通して有し、台座は平板で構成され、筒ナットの上端にフロアパネル支持面を水平にして固定されるとともに、前記平板の中央に前記雌ねじ貫通孔の直上に連続して通じ、前記支持ボルトが貫通できる挿通孔が形成されており、さらに、台座の前記挿通孔の上方に台座を下方向へ位置調整するための間隔をとってセキュリティボルト受け部が台座に設けられていることを特徴としたフロア支持脚である。
他発明2は、フロアパネルの上面に載置される押さえ板とこの押さえ板に上方から挿通されて前記セキュリティボルト受け部に螺合されるセキュリティボルトを備えていることを特徴とした他発明1に記載のフロア支持脚である。
また、別発明として、以下のものでもよい。
床スラブ面に設置されるベースプレート、支持ボルト、筒ナット及び上面にフロアパネルを支持する台座を備えたフロア支持脚とする。
ベースプレートに支持ボルトの基端を固定するとともに支持ボルトに筒ナットを螺合させる。
筒ナットは前記の支持ボルトが螺合する雌ねじ貫通孔を軸方向に貫通して有し、支持ボルトを下端から上端を少し越える有効螺合寸法を残した位置まで移動することができる。 台座はフロアパネルを支持する基本的に平らな部材であり、筒ナットの上端にフロアパネル支持面を水平にして固定する。
前記の台座は中央に、前記雌ねじ貫通孔に連通し、支持ボルトが貫通できる貫通孔を設け、さらに、台座の前記貫通孔の上方に台座を下方向へ位置調整するための間隔をとってセキュリティボルト受け部を台座に設ける。
セキュリティボルト受け部は、板状体をコ字状に折り曲げて両側の脚部とこれらの上端をつなぐ上面部とからなる部材とし、両脚部を台座に固定するとともに上面部にセキュリティボルトを螺合する雌ねじを形成した構造とすることがある。
本発明は、上記の構成を有し、セキュリティボルト受け部を台座に設けているので、フロアをセキュリティ構造にしても、セキュリティボルトが呑み込み空間を下方へ大きく伸び出して支持ボルトの上端と衝突することがなく、フロアパネルの下面側に形成される呑み込み空間(台座を下方向へ位置調整するための間隔)を台座の位置調整のために有効に利用できる。そのため、簡素な構造で頑丈であるとともに、セキュリティ構造とするときもフロアパネルの上下位置調整を広い範囲で行うことができる。この結果、標準とするフロア支持脚の汎用性が向上する。
従来汎用されているフロア支持脚の斜視図である。 従来のフロア支持脚における高さ調整の様子を説明するための図であり、(イ)は上方へ位置調整したとき、(ロ)は標準時の高さ位置、(ハ)は下方へ位置調整したときである。 従来のフロア支持脚をセキュリティ構造としたときの高さ調整の様子を説明するための図であり、(イ)は上方へ位置調整したとき、(ロ)は標準時の高さ位置のときである。 本発明によるフロア支持脚を分解した状態を示す斜視図である(セキュリティ構造)。 本発明によるフロア支持脚を床スラブに設置した状態で示す正面図である(セキュリティ構造、一部断面)。
以下、本発明に係る実施形態について詳しく説明する。なお、以下に説明する実施形態は、本発明を実施するにあたって好ましい具体例であるから、技術的に種々の限定がなされているが、本発明は、以下の説明において特に本発明を限定する旨明記されていない限り、これらの形態に限定されるものではない。
フロア支持脚1(図4,5)は、床スラブ6の上面に設置されるベースプレート2に立設された支持ボルト3と、支持ボルト3に螺合された筒ナット4と、支持ボルト3の上端部に挿通して取り付けられて筒ナット4の上下位置に基づいて上下位置が設定される台座5を備えている。台座5の上面にはゴム製のクッション11が載置されており、クッション11の上面にフロアパネル9が載置される。
筒ナット4は、内周面に雌ねじ貫通孔17を有する(図5)。支持ボルト3は、外周面にねじ山を有する雄ねじである。そして、支持ボルト3に筒ナット4が螺合しているので、筒ナット4を支持ボルト3に対して回転させることで、筒ナット4が台座5とともに上下方向に移動して台座5の上下位置を調整することができる。筒ナット4の内径に合わせて台座5の中心部には円形の挿通孔8が形成されており、前記の雌ねじ貫通孔17と連通している。筒ナット4の上下方向の移動に伴い支持ボルト3の上端部が台座5の前記挿通孔8を貫通した状態で台座5の上下位置が調整されるようになっている。
筒ナット4の側面には、支持ボルト3の中心軸に向かって貫通する小径のねじ孔18が穿設されており、ねじ孔18には、筒ナット4を回転不能とする止めねじ19が螺合している。止めねじ19は、六角ボルト状に形成されて先端面が凹形状で杯状に形成されており、止めねじ19をねじ孔に螺入することで、止めねじ19の先端面を支持ボルト3の外周面に押し当てて、外周面のねじ山の一部を潰すように変形させる。ねじ山が潰れることで、ねじ山の間の谷部分が埋まるように変形するようになる。ねじ山が部分的に潰れた変形部分では、ねじ孔18の内側周端の切欠き断面が変形部分の両側に突き当るようになるため、筒ナット4は、支持ボルト3のねじ山に沿っていずれの方向にも回転することができなくなり、回転不能な状態に設定される。
台座5は、金属製の板状体で平面視略八角形状に形成されており(図4)、中心部に支持ボルト3の上端部が貫通できる挿通孔8が穿設されている。台座5の4つの辺部の内側には、切り上げ加工により上方に向かって折り曲げられ、略矩形状に形成された位置決め突起10が突設されている。4つの位置決め突起10は、それぞれ台座5の上面に対してほぼ直立するように設けられており、長辺方向が台座5の中心に向かうように設定されている。そして、台座5の中心から等距離に配置されてそれぞれ90度ずつずれるように等間隔に設定されている。そのため、位置決め突起10の間に矩形状のフロアパネル9の隅部を挿入してフロアパネル9の辺部を位置決め突起10に沿うように載置して支持することで、フロアパネル9を容易に位置合せして敷設することができる。
台座5上で互いに突き当たる4枚のフロアパネル9の隅部には、それぞれ切欠き12が形成されており、切欠き12が寄り集まって呑み込み空間13が構成されている。この空間は、台座5を下方向へ位置調整するための間隔を提供するものである。
また、この呑み込み空間13には、後述するセキュリティボルト受け部20が配置される(図4)。
フロアパネル9の4つの隅部の上面には段差部21(図5)が形成されており、押さえ座金16が嵌め込まれる。さらに、フロアパネル9の4つの隅部の切欠き12と段差部21との間には、セキュリティボルト14を挿入できる切欠き凹部22が形成されている(図5)。そして、台座5の上面に載置されたクッション11を介してフロアパネル9が台座5に敷設される。クッション11の緩衝作用によりフロアパネル9の振動や衝撃が吸収される。
台座5の中心部に設けたセキュリティボルト受け部20は、この実施例において、矩形状の金属板を略コ字状に折り曲げて両脚部23,24と上面部25を形成し、両脚部23,24の基部を台座5に固定してある。上面部25は台座5の中心部に形成された前記の挿通孔8の上方に配置されている。上面部25は呑み込み空間13の天井部分に位置し、支持ボルト3の上端部の上方に、従来とほぼ同等である台座5を下方向へ位置調整するための間隔を提供している。
また、上面部25には、中心部分に受け雌ねじ26が穿設されており、フロアパネル9の上面に圧接する固定手段である押さえ座金16及び押さえ座金16に挿通されて受け雌ねじ26に螺着されるセキュリティボルト14が設けられている。そのため、各フロアパネル9は、台座5上のパネル隅部が台座5の上面に載置されたクッション11と押さえ座金16との間に挟持された状態となり、セキュリティボルト14の締め付けにより押さえ座金16がフロアパネル9の隅部を圧接して確実に支持固定される。なお、セキュリティボルト14は工具掛け部が特殊な形をしていて専用の工具でないと操作できない構造となっている。
以上説明した例では、セキュリティボルト受け部20としてコ字状に折り曲げ形成した板状体を用いているが、フロアパネル9を支持固定するセキュリティ構造を構成するものであればこれ以外の形状の部材を用いてもよく特に限定されない。例えば、十字状に形成された部材を用いて中心部に受け雌ねじ26を形成したものを用いることもできる。
フリーアクセスフロアを敷設する場合、まず、床スラブ6の上面に格子状に墨取りをしてその交点にフロア支持脚1を配置しベースプレート2を床スラブ6に接着などで固定する。その中から基準となるフロア支持脚1を選定し、その筒ナット4を回転させて台座5の上下位置を調整し、基準位置に設定する。そして、基準としたフロア支持脚1を基準にレーザーレベラー等を用いて他のフロア支持脚1の高さを調整する。
高さの調整は、支持ボルト3に対して筒ナット4を回転させることにより行うが、高くするときは支持ボルト3に対して筒ナット4を伸び出させる。高くできる限度は前記のように、筒ナット4と支持ボルト3との有効螺合寸法が最少となる位置である。また、低くするときは支持ボルト3に対して筒ナット4をねじ込む。この時、ねじ込める限度は、支持ボルト3の上端がセキュリティボルト受け部20の上面部25の下面に当接するときの寸法である。したがって、フロアパネル9の上下位置を調整できる量は従来のセキュリティ構造ではないフロア支持脚(図2)とほぼ同じで大きい。
すべてのフロア支持脚1の台座5の上下位置を調整した後、小径のねじ孔18に螺合されている止めねじ19を螺入させて支持ボルト3のねじ山を部分的に潰すように変形させ、筒ナット4を回転不能な状態に設定する。そして、矩形状のフロアパネル9の隅部をフロア支持脚1の台座5の位置決め突起10の間に嵌め込むように載置する。セキュリティ構造を採用しない場合にはこれでフリーアクセスフロアが完成する。一般的には、フロアの上面にはタイルカーペットなどを敷き詰められる。
実施例のように、セキュリティ構造を採用する場合には、さらに、台座5上に載置された4枚のフロアパネル9の隅部が構成する段差部21に押さえ座金16を嵌め込み、セキュリティボルト14を挿着してセキュリティボルト受け部20の受け雌ねじ26に螺着して固定する。これによって、フロアパネル9はセキュリティボルト14を抜き取らない限り剥がすことはできなくなる。
すなわち、本願発明のフロア支持脚1はセキュリティ構造を持たないフリーアクセスフロアの構築に利用できるとともに、同じものをセキュリティ構造を必要とするフリーアクセスフロアの構築にも利用できる。
また、いずれの場合も、フロア支持脚1の台座5の上下位置を調整するのに、その調整可能な量は上下方向でかつ大きいから、フロア面積が大きく、床スラブの平面度に比較的大きな差が存在する場合でも、標準のフロア支持脚1を準備するだけで対応できる範囲が広くなる(汎用性が増す)。特に、セキュリティ構造を必要とするときにもこの利点が損なわれない。
1 フロア支持脚
2 ベースプレート
3 支持ボルト
4 筒ナット
5 台座
6 床スラブ
7 支柱
8 挿通孔
9 フロアパネル
10 位置決め突起
11 クッション
12 切欠き
13 呑み込み空間
14 セキュリティボルト
15 雌ねじ孔
16 押さえ座金
17 雌ねじ貫通孔
18 小径のねじ孔
19 止めねじ
20 セキュリティボルト受け部
21 段差部
22 切欠き凹部
23 脚部
24 脚部
25 上面部
26 受け雌ねじ

Claims (2)

  1. 床スラブ面に設置されるベースプレート、支持ボルト、筒ナット及び上面に隅部下面側に天井部を有する切欠きである呑み込み空間を備えるフロアパネルを支持する台座を備えたフロア支持脚であって、
    ベースプレートに支持ボルトの基端が固定されるとともに支持ボルトに筒ナットが螺合されており、筒ナットは前記支持ボルトが螺合する雌ねじ貫通孔を全長にわたって軸方向に貫通して有し、
    台座は平板で構成され、筒ナットの上端にフロアパネル支持面を水平にして固定されるとともに、前記平板の中央に前記雌ねじ貫通孔の直上に連続して通じ、前記支持ボルトが貫通できる挿通孔が形成されており、
    さらに、台座の前記挿通孔の上方に台座を下方向へ位置調整するための間隔をとって、金属板が略コ字状に折り曲げられて形成され、台座に固定される両脚部と、受け雌ねじが穿設されるとともに前記呑み込み空間の天井部に位置する上面部とを有するセキュリティボルト受け部が台座に設けられており、前記台座を下方向へ位置調整するための間隔は、前記台座の上面から前記受け雌ネジが穿設された板状の前記上面部の下面まであることを特徴としたフロア支持脚。
  2. フロアパネルの上面に載置される押さえ板とこの押さえ板に上方から挿通されて前記セキュリティボルト受け部に螺合されるセキュリティボルトを備えていることを特徴とした請求項1に記載のフロア支持脚。
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