JP2515105Y2 - 床下支持装置 - Google Patents

床下支持装置

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JP2515105Y2
JP2515105Y2 JP1990071897U JP7189790U JP2515105Y2 JP 2515105 Y2 JP2515105 Y2 JP 2515105Y2 JP 1990071897 U JP1990071897 U JP 1990071897U JP 7189790 U JP7189790 U JP 7189790U JP 2515105 Y2 JP2515105 Y2 JP 2515105Y2
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功雄 石崎
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Sanyo Industries Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、建物のコンクリートスラブ面に支持スタ
ンドを立設し、所定の高さを保たせて床板を支持するよ
うにし、あわせてこの支持スタンドに弾性および遮音性
能をもたせた床下支持装置に関するものである。
〔従来の技術〕
従来の床下支持装置としては、建物のコンクリートス
ラブ面に支持脚を立設し、弾性と遮音性能をもたせて床
を支持するようにしたものがある。
この床下支持装置は、第7図に示すようにスラブ10に
設置される支持スタンド20と、この支持スタンド20に下
端が支承されて回動可能に立設される支持ボルト30と、
この支持ボルト30に螺合して取付けられ、床下を高さ調
節可能に支承する床板支承板40とからなる。そして、上
記支持スタンド20は、弾性材からなる基部21と、その上
部に取り付けられたボルト保持部22とからなり、このボ
ルト保持部22は上面に環状突起23を有し、該環状突起23
の内側凹部と、この環状突起23に外側から嵌着されるキ
ャップ部材24により画成される収納部25内に支持ボルト
30の基部31を配置して支持ボルト30を立設したものであ
る。尚、支持スタンド20の基部21は、底部に凹部33が設
けられた円筒状の弾性体からなるものが一般に知られて
いた。
〔考案が解決しようとする課題〕
近年、コンクリート建物や体育館等において階下への
騒音を少なくすることが特に重要視されてきており、板
張り床として高い床衝撃音遮断性能を有する床下支持装
置が望まれている。そして、従来の床下支持装置にあっ
ては、スラブ10に立設される支持スタンド20を下部に凹
部33を有する弾性体により形成し、弾性体の変形量を大
きくして階上で発生する衝撃エネルギーを十分に吸収
し、階下に伝わるエネルギーを小さくしているが、反面
弾性体の変形量が大きいほど床の変形量も大きく、床揺
れや床の歪みが発生して居住性の問題が発生することが
予想されていた。
本考案は、このような従来の課題に着目してなされた
もので、床下支持装置における支持スタンドの弾性体の
構造を改良することによって、板張り床として高い床衝
撃音遮断性能を有する床下支持装置を得ることを目的と
するものである。
〔課題を解決するための手段〕
本考案は、上記の課題を解決するために、コンクリー
トスラブ面1に設置される支持スタンド2と、この支持
スタンド2に下端を支承されて回動可能に立設される支
持ボルト3と、この支持ボルト3に高さ調節可能に螺合
される床板支承板4とを有する床下支持装置において、
上記支持スタンド2は、支持ボルト3を保持するボルト
保持部材5と、このボルト保持部材5の下端部に結合さ
れる弾性体6とからなり、該弾性体6の上面には複数の
柱状突起6aが設けられ、また弾性体6の下面には高さの
異なる複数の柱状突起6b,6cが設けられ、かつ上記弾性
体6の上面の柱状突起6aの中心部と下面の柱状突起6b,6
cの中心部とは同一垂直線上に位置しないように配置さ
れた、床下支持装置を手段としている。
〔作用〕
次に本考案の作用について説明する。建物のコンクリ
ートスラブ面に設置される支持スタンドの弾性体には、
上面に複数の突起が設けられ、また下面には高さの異な
る複数の突起が設けられている。そして、この弾性体の
上面の突起,下面の背の高い方の突起は床下支持装置が
設置されると同時に荷重を受けて変形する。しかし、下
面の背の低い方の突起部はまだ荷重を受けてはなく、こ
の弾性体の中層部は、部分的に荷重を受けて波形になっ
ている。このような弾性体の形状変化のためにあらゆる
角度の振動を吸収でき、しかも振動は弾性体の中を斜め
に通過するので、垂直に通過する場合と比較して通過距
離が長くなり、振動を分散して吸収することができ、さ
らに弾性体の上面の柱状突起と下面の柱状突起とは同一
垂直線上に位置しないように配置したから、上面の柱状
突起と下面の柱状突起との間の振動の伝達距離がこれら
両柱状突起を垂直線上に配置する場合に比べて長くな
り、この点においても振動の吸収効果が高められる。し
かも弾性体の下面の低い突起は、上からの荷重が増加す
るに従って徐々に押し下げられるため、最終的には全て
の突起で荷重を受けることとなり、このような弾性体を
使用することにより、板張り床として高い床衝撃音遮断
性能を有する床下支持装置が得られるものである。
〔実施例〕
以下、この考案の実施例を図面に基づいて説明をす
る。
第1図は本考案の一実施例を示す構成図で、建物のコ
ンクリートスラブ面1に配置される床下支持装置は、支
持スタンド2と、この支持スタンド2に下端を支承され
て回動可能に立設される支持ボルト3と、この支持ボル
ト3に螺合して床板8を高さ調節可能に支承する床板支
承板4とからなる。そして、上記の支持スタンド2は、
第2図に示すように、支持ボルト3を保持するボルト保
持部材5、このボルト保持部材5の下端部に結合される
弾性体6、及びボルト保持部材5の上部に嵌合されるキ
ャップ部材7とで構成される。また、この実施例では弾
性体6の上面に、第3図に示したようなボルト保持部材
5の下部に突出した係止突起5aと嵌合する係合溝8が中
心から三方向に延びて設けられると共に、各係合溝8の
間に、高さ1.5mm程度の円柱状突起6aが形成してある。
また、弾性体6の下面には、第4図に示すように高さ2.
5mm程度の背の高い円柱状突起6bと、高さ1.5mm程度の背
の低い円柱状突起6cとが交互に4個づつ等間隔に設けら
れており、これら高さの異なる2種の突起6b,6cにより
高低差のある二段支持構造を構成している。
そして、床下支持装置として設置した場合、上記弾性
体6の上面に設けられた円柱状突起6aと、下面に設けら
れた背の高い方の円柱状突起6bは、床下支持装置の設置
とほぼ同時に床の荷重を受けて変形するが、背の低い方
の円柱状突起6cはその時点ではまだ荷重を受けてないの
で、弾性体6の中層部は、部分的に荷重を受けて波形に
なっている。このような弾性体6の形状のためにあらゆ
る角度の振動を吸収することができ、しかも振動は荷重
を受けている突起6a,6bの間で弾性体6の中を斜めに通
過するので、垂直に通過する場合と比較して通過距離が
長くなり、きわめて分散的に振動を吸収するようにな
る。そして更に、弾性体6の下面に設けられた低い円柱
状突起6cは床の荷重が増加するに従って徐々に押し下げ
られ、最終的には全ての突起で床からの荷重を受けるこ
とになる。なお、この実施例では弾性体6の変形量を増
加させるために、弾性体6の上面および下面の各中央部
に窪み部6d,6eがそれぞれ形成されている。
一方、弾性体6の上に係止されるボルト保持部材5
は、第4図に示すように、弾性体6の上面に形成された
円柱状突起6a上に載置される載置部5bと、この載置部5b
の下面に突出される前述の係止突起5aと、載置部5bの上
方に設けられ支持ボルト3の頭部3aを回転可能に嵌合保
持する円筒部5cとで構成されている。そして、この円筒
部5cの上端部にはキャップ部材7が嵌まり込む環状突起
5dが形成され、支持ボルト3の頭部3aの抜け止めとなっ
ている。なお、上記係止突起5aには割り溝5eが形成され
ており、その弾性作用によって弾性体6の係合溝8との
嵌め合い状態を良くしている。
ボルト保持部材5と支持ボルト3の頭部3aとを結合す
るキャップ部材7は、第2図および第5図に示すように
略円筒状をなしており、側壁7bと、中央に支持ボルト3
の軸部を貫通するボルト挿入孔7aが設けられており、ボ
ルト保持材5の環状突起5dに係止される環状突出縁7dが
リング状に形成されている。そしてキャップ部材7の着
脱性を考慮して、キャップ部材7の側壁7−bには切込
み7cが設けられている。なお、この切込み7cがあるため
に、キャップ部材7を取り外す場合にはドライバ等を差
し込んで外すこともできる。
支持ボルト3は、第2図に示すように、その頭部3aが
円柱状に形成されており、ボルト保持材5の環状突起5d
内に嵌め込まれて回動可能となる。また、支持ボルト3
の上部にはドライバ等の回転工具を挿入するための係合
孔3bが設けられている。その結果、第1図に示すよう
に、係合孔3bにドライバー等を差し込んでから回転させ
ることにより、この支持ボルト3の上部に螺合されてい
る床板支承板4を上下動することが可能となり、コンク
リートスラブ面1と床板8との間隔を調節できることに
なる。なお、床板支承板4は、床板8を支承する支承部
4aと、床板の厚み部分に設けられた孔部8aよりわずかに
短い長さを有する突出円筒部4bとからなり、支承部4aに
は床板8を結合するビス孔4cが複数設けられている。
次に、本考案の床下支持装置を用いて敷設した床と、
第7図に示した従来の床下支持装置を用いて敷設した床
との床衝撃音レベルの違いを、建築物の現場における床
衝撃音レベル測定方法(JIS A1418による)によって試
験した。
その試験結果を第6図に示す。第6図には各遮音等級
(L−45,L−50,L−55,L−60)と、これに対する本実施
例と従来例の衝撃音レベルとを記載してあるが、それに
よれば、周波数100〜1KHzの範囲で、実施例は従来例に
比べて衝撃音レベルが低くなっており、階下への遮音性
能が向上したことを示している。
〔考案の効果〕
以上説明したように、本考案に係る床下支持装置によ
れば、支持スタンドにおける弾性体の上面と下面とに複
数の突起を設け、かつ下面に設けた突起の高さを異なる
ようにしたので、このような弾性体を使用した床下支持
装置をコンクリートスラブ面に設置した場合には、まず
弾性体の上面の突起と下面の高い突起とが床の荷重を受
けて変形するが、低い突起部はまだ荷重を受けていない
ので変形せず、この弾性体の中層部は部分的に荷重を受
けて波形になっている。それ故、このような弾性体の形
状変化のためにあらゆる角度の振動を吸収でき、しかも
振動は弾性体の中を斜めに通過するので、垂直に通過す
る場合と比較して通過距離が長くなり、きわめて分散的
に振動を吸収するようになり、加えて弾性体の上面の柱
状突起と下面の柱状突起とは同一垂直線上に位置しない
ように配置したから振動の伝達距離が長くなり、これに
より振動の吸収効果がさらに高められる。しかも弾性体
の下面の低い突起部は荷重が増加するに従って徐々に押
し下げられ、最終的には全ての突起で荷重を受けるよう
になり、二重床の板張り床として、高い床衝撃音遮断性
能を有する床下支持装置となるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る床下支持装置の全体の断面図、第
2図は床下支持装置の分解斜視図、第3図はボルト保持
部を下側から見た時の斜視図、第4図は弾性体を下側か
ら見た時の斜視図、第5図はキャップ部材の縦断面図、
第6図は本考案に係る床下支持装置と従来の床下支持装
置における床衝撃音レベルを比較したグラフ、第7図は
従来例における床下支持装置の全体の断面図である。 1……コンクリートスラブ面 2……支持スタンド 3……支持ボルト 4……床板支承板 5……ボルト保持部材 6……弾性体 6a,6b,6c……突起

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】コンクリートスラブ面1に設置される支持
    スタンド2と、この支持スタンド2に下端を支承されて
    回動可能に立設される支持ボルト3と、この支持ボルト
    3に高さ調節可能に螺合される床板支承板4とを有する
    床下支持装置において、 上記支持スタンド2は、支持ボルト3を保持するボルト
    保持部材5と、このボルト保持部材5の下端部に結合さ
    れる弾性体6とからなり、該弾性体6の上面には複数の
    柱状突起6aが設けられ、また弾性体6の下面には高さの
    異なる複数の柱状突起6b,6cが設けられ、かつ上記弾性
    体6の上面の柱状突起6aの中心部と下面の柱状突起6b,6
    cの中心部とは同一垂直線上に位置しないように配置さ
    れていることを特徴とする床下支持装置。
JP1990071897U 1990-07-05 1990-07-05 床下支持装置 Expired - Lifetime JP2515105Y2 (ja)

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JPH0430636U JPH0430636U (ja) 1992-03-12
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Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS56134592A (en) * 1980-03-21 1981-10-21 Nichiden Mach Ltd Heating device
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JPH0430636U (ja) 1992-03-12

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