JP4342699B2 - 床支持具及び床支持具用クッション部材 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、床支持具、特に床支持具のクッション部材の構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の床支持具及び床支持具用クッション部材として、特開平11−293897号公報に開示されているものがある。図8〜図10は、当該公報に開示された床支持具及び床支持具用クッション部材である。図8は床支持具、図9は当該床支持具用クッション部材の正面,平面,底面図を示す。
各図に示すように、床支持具11は、コンクリートを打設することにより得られる床スラブ10の床スラブ面10aの上に設置される。床支持具11によって台座12が支持され、この台座12には釘13等を用いてパーティクルボード等の木材から成る長辺形状の基材14が取付けられ、この基材14の上にフローリング等の床材15が釘16等の手段で固定されている。
上記床支持具11はほぼ逆台錐形のクッション部材17と、このクッション部材17の上面の平坦部に設置された座板18と、この座板18の中心に設けられた孔を介して上記クッション部材17の上面に形成された穴19に下端が嵌入される支柱20から構成される。
上記クッション部材17の下部17mは円板状に形成されており、下面17Rには、床スラブ面10a方向に突出する複数の接地体21,21…が設けられている。この各接地体21は、下部17mの下面17Rより下部方向に突出する柱部21tの下端が半球状の丸みを有する凸部より成るもので互いに独立しており、その高さはほぼ6mm程度に設定されている。この接地体21がスラブ面10aに接地するポイント,即ち接地ポイントPは支柱20に形成されたフランジ22の外周に対応するポイントP1よりもLだけ水平外方向に位置ずれされている。即ちクッション部材17の上面は上記フランジ22に対応する図示Sの部分で支柱20に伝わる圧力を受ける。つまり上記フランジ22に対応する部分Sに対応するクッション部材17の上面が支柱20の支承部となり、接地ポイントPはこの支承部に対応するSの部分の外側のポイントP1よりも水平外側に位置するように設けられる。
上記支柱20の穴19に嵌入される部分は、穴19の径よりも若干大きく設定されており、この部分は穴19に圧入状態で差込まれる。支柱20の上記フランジ22が設けられた部分よりも上側の外周はねじ切りされてボルト20aを構成し、このボルト20aは上記台座12に設けられたナット23の中に螺入して取付けられる。ボルト20aを回動することによりボルト20aのナット23に対する上,下の位置関係を調整することができ、これにより台座12の高さの調整が行える。尚、上記ナット23は筒状となり、上部がカップ状に広がり、下部にフランジ23aを有している。このナット23の内面はねじ切りされ、また、その下部のフランジ23aは内側に折返されて補強されている。このようなナット23は予め上記台座12に一体化されている。
上記ボルト20aによって支持される台座12は、例えばパーティクルボード等の木材から構成され、これは正方形状となって床スラブ面10aの所定の個所に複数個整列して設置される。このような床支持具11を取付けた状態の台座12を床スラブ面10aの所定の個所に設置した後に上記基材14を設置して釘13等で取付けた後、この基材14の上に床材15を釘16等で取付ける。尚、床材15は複数の床材片15a,15bを継ぎ目部15cで継ぎ合わせて構成される。即ち、床材片15aを釘16を用いて基材14に取付けた後、床材片15aの凸部15dに噛み合うように他の床材片15bを取付けて、図示しない釘でこの床材片15bを固定する。
以上の構成において床材15に振動が加わった場合、この振動は基材14から台座12を経てナット23からフランジ22に伝わり、領域Sに対応する支承部を介して接地体21の接地ポイントPからスラブ面10aに伝わることになる。この場合、接地ポイントPが支承部の外側のポイントP1よりもLだけ位置ずれされているので、クッション部材17の上記支承部に伝わる圧力によってクッション部材17は図9(b)のt1に示すように上,下に伸縮して振動を吸収するのであるが、クッション部材17には接地ポイントPが水平外方向に位置ずれされていることからt2に示すようにクッション部材17にはたわみが生じるので、この傾斜方向のたわみによっても振動を良好に吸収することができ、防音効果が従来に比較して向上する。
【0003】
また、上記公報には、図9の構成より防音効果がより向上する図10に示すような床支持具用クッション部材17Aが開示されている。このクッション部材17Aは、上,下クッション体により二重構造に構成されている。つまり、クッション部材17Aは、下側を向くカップ状の下クッション体17bと、この下クッション体17bの上部が下部開口17cに嵌合して一体化された上クッション体17aから構成される。下クッション体17bの接地体17xは筒体より構成され、その下面は平坦となっており、その上面の中央に支柱20の下端を嵌入するための穴19aが設けられる。上クッション体17aにおける下面には下部方向に突出する柱部の下端を半円状又は半球状とした凸部17nが設けられ、この凸部17nの下端は下クッション体17bの上面に突出している。この場合においても下クッション体17bの接地ポイントは領域Sに対応する支承部よりも水平外方向に位置ずれされているのでクッション体17b及びクッション体17aのたわみに基づいて振動を良好に吸収できるとともに、2個のクッション体17a,17bに基づいて振動を吸収することができるので防音効果をより一層向上することが可能となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
図10に示す二重構造の床支持具用クッション部材17Aを用いれば、図9に示すものより防音効果が良くなるが、図10の床支持具用クッション部材17Aは、下クッション体17bの接地体17xが筒体なので、床スラブ面10aにコンクリート打設に基づくうねりがあった場合など、クッション部材17Aの接地安定性が悪いという課題があった。また、下クッション体17bの接地体17xを構成する筒体の突出長さが長く、かつ、筒体の肉厚が薄いので、床面に加わる荷重によって床の沈み込み量が大きいという課題もあった。
【0005】
この発明は上記課題を解決するためになされたもので、防音性能が良く、かつ、床スラブ面10aに対する接地安定性の良い床支持具及び床支持具のクッション体を得ることを目的とする。さらに、床の沈み込み量も少なくできる床支持具及び床支持具のクッション体を得ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の床支持具は、床スラブ面側に設置されるクッション部材と、このクッション部材の上面側より上方に突出する如く当該クッション部材に取付けられて上部側で床材を支持する支柱とを備えた床支持具において、上記クッション部材は、上下方向に積層された上クッション体と下クッション体とにより形成され、上クッション体は、下部が頂点を削った円錐状に形成されるとともに円中央部分に支柱を嵌め込むための孔を備え、かつ、円錐部分の表面が階段状に形成された突出体として機能し、下クッション体は、上部に、上クッション体の下部が嵌まり込む凹部を備え、上クッション体の下部が下クッション体の凹部内に嵌め込まれて、上クッション体の突出体と下クッション体の凹部の側面、及び、上クッション体の下面と下クッション体の凹部の底面との間に空間が形成され、さらに、上記下クッション体の下面には、床スラブ面方向に突出して互いに独立した複数の接地体が設けられているものとした。
また、下クッション体は、上クッション体より一回り大きな円柱形状に形成され、上部に、上クッション体の下部が嵌まり込む凹部が形成されており、さらに、下面の中央には、球面状の凹部が形成され、さらに、十字状の凹部が形成された構成を備え、下面において、上記十字状の凹部により区切られ、さらに、凹部が設けられていない余りの周囲部分が、床スラブ面方向に突出する互いに独立した4つの接地体として機能するものとした。
また、上記クッション部材の硬度を、硬度65°から70°程度とした。
尚、本発明の床支持具用クッション部材は上記のような構成を備えたものとした。
【0007】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
以下、図1ないし図3に基づいて実施の形態1による床支持具に用いるクッション部材を説明する。尚、図8の従来例と同一部分は同一符号を付して説明する。
図1は本実施の形態1による床支持具クッション部材1を示す図であり、上から平面図、正面図(右半分断面)、底面図である。尚、以下の各図中の一点鎖線は中心線であり、構成要素ではない。
図1中の正面図からわかるように、クッション部材1は、上クッション体2,下クッション体3が上下方向に積層状態に結合されて成る。
図2は上クッション体2を示す図で、上から平面図、正面図(右半分断面)、底面図である。
図3は下クッション体3を示す図で、上から平面図、正面図(右半分断面)、底面図である。
【0008】
上クッション体2は、円柱状に形成され、円中央部分に図8の支柱20を嵌め込むための孔2aが設けられている。また、円柱の周囲には、下クッション体3に設けられた係止爪3tが係合される係止溝2bが形成されている。
【0009】
下クッション体3は、上クッション体2より一回り大きな円柱形状のもので、上部には上クッション体2が嵌まり込む凹部4が形成されており、さらに、下面3aには、床スラブ面10a方向に突出する互いに独立した複数の接地体5が設けられている。これら接地体5は、球面状の突出部で構成されている。これら各接地体5は、下面3aの周囲側において、90°の間隔で4つ設けられている。尚、接地体5の径寸法(根元側の左右方向の肉厚)は16mm以上に設定され、また、接地体5の突出長さは7mm以下に設定されている。さらに、床スラブ面10aと接地する接地体5の接地面5tは平坦にしてある。
【0010】
上記凹部4の底面4aには、上方に突出する突出体6が設けられている。この突出体6は、上記接地体5と同じように、底面4aの周囲側において、90°の間隔で4つ設けられている。下クッション体2の下面2cに当接する上記突出体6の上端は丸みを持たせた形状に形成されている。尚、凹部4の上縁には、上記上クッション体2の係止溝2bに係合し、当該上クッション体2を嵌着するための係止爪3tが形成されている。また、凹部4の底面4aの中央には、支柱20の下端が嵌め込まれる孔4sが形成されている。
【0011】
図1の正面図に示すように、下クッション体3の凹部4内に上クッション体2を嵌め込み、係止溝2bと係止爪3tとにより両者が上下方向に積層状態に嵌着される。これにより、上クッション体2の下面2cと、下クッション体3の突出体6の丸みを持たせた上端とが当接した状態となり、上クッション体2の下面2cと下クッション体3の凹部4の底面4aとの間に空間Sが形成される。
【0012】
本実施の形態1によるクッション部材1の構成によれば、下クッション体3の下面3aに、床スラブ面10a方向に突出する互いに独立した複数の接地体5を備えるので、ゴム硬度(例えばJIS規格の「JIS K 6301のゴム硬度測定方法」による硬度)が同程度のものを使用し、床支持具に用いた場合、図10に示したクッション部材17Aを用いた場合と比べて、床スラブ面10aに対する接地安定性を良くできる床支持具が得られる。
【0013】
また、本実施の形態1によるクッション部材1の構成によれば、図9に示したクッション部材17を用いた場合と比べて、防音性能を良くできる。ちなみに、本実施の形態1のクッション部材1を用いた床支持具と図9の構成のクッション部材17を用いた床支持具を使用した場合の床衝撃音測定結果を図4に示す。図4(a)は衝撃音発生源としてのバングマシーン(タイヤによる打撃装置)を用いて測定した重量床衝撃音測定結果を示し、図4(b)は衝撃音発生源としてのタッピングマシーンを用いて測定した軽量床衝撃音測定結果を示す。数値レベル(dB)、L値は低いほど防音性能が良い。このL値は、低周波数帯と高周波数帯での聴感上の違いを補正するため、低周波数帯では聴感が鈍いために性能判断基準が緩くなるように、周波数帯が高くなるに従って聴感が鋭くなるために性能判断基準が厳しくなるように設定された性能判断基準であるL値曲線から求めた値である。即ち、同じぐらいのレベルが測定されても、性能を決める基準は、低周波数帯よりも高周波数帯の方に厳しい性能を要求した場合の性能がL値により判断される。図4の()内はゴム硬度を示し、0(67°)はゴム硬度67°の図9の構成のクッション部材17を備えた床支持具を使用した場合の防音性能を示し、1(65°)、1(70°)はゴム硬度65°及び70°の実施の形態1によるクッション部材1を備えた床支持具を使用した場合の防音性能を示す。
図9のクッション部材17と本実施の形態1の構成のクッション部材1の防音性能を比較すると、本実施の形態1の構成のクッション部材1を備えた床支持具は、ゴム硬度65°,70°のいずれにおいても、図9のクッション部材17(ゴム硬度67°)を備えた床支持具よりも防音性能が良いことがわかる。
【0014】
さらに、本実施の形態1によるクッション部材1の構成によれば、上クッション体2と下クッション体3とによる二重構造で、かつ互いに独立した複数の接地体5を備えた構成なので、図10のクッション部材17Aにおける下クッション体17bのような筒体で構成された接地体17xを備えた構成に比べて、床の沈み込み量を少なくできる。さらに、接地体5の径寸法(根元側の左右方向の肉厚)を16mm以上に設定し、接地体5の突出長さを7mm以下に設定したので、さらに、床の沈み込み量を少なくできる。
ちなみに、床面に20Kgの荷重をかけて、ゴム硬度67°のゴムで形成した図10の構成のクッション部材17Aを使用した床支持具を用いた場合と上記図4の1(65°)のクッション部材1を使用し床支持具を用いた場合とで、床沈み込み量を測定したところ、クッション部材17Aを使用した床支持具の場合は4.16mmであったのに対し、1(65°)のクッション部材1を使用し床支持具を使用した場合は3.71mmであった。
従って、クッション部材1の方がゴム硬度が柔らかいのにも拘わらず、床沈み込み量を少なくできる。
【0015】
従って、本実施の形態1によるクッション部材1によれば、床支持具に用いることにより、防音性能も良く、かつ、床スラブ面に対する接地安定性を良くでき、しかも、床の沈み込み量も少なくできる床支持具が得られる。
また、突出体6を備えることにより、上クッション体2の安定性を良くできる。
また、上記突出体6において、上クッション体2の下面2cに接触する側を、丸みを持たせた形状としたので、上クッション体2と下クッション体3が接触する部分を少なくでき、防音性能をさらに良くできる。
【0016】
実施の形態2.
図5〜図7に基づいて実施の形態2による床支持具に用いるクッション部材を説明する。尚、図1〜図3の実施の形態1と同様の部分は同一符号を付して説明を省略する。
図5は本実施の形態2による床支持具クッション部材1Aを示す図であり、上から平面図、正面図(右半分断面)、底面図である。尚、以下の各図中の一点鎖線は中心線であり、構成要素ではない。
図5中の正面図からわかるように、実施の形態1と同様、クッション部材1Aは、上クッション体2A,下クッション体3Aが上下方向に積層状態に結合されて成る。
図6は上クッション体2Aを示す図で、上から平面図、正面図(右半分断面)、底面図である。
図7は下クッション体3Aを示す図で、上から平面図、正面図(右半分断面)、底面図である。
【0017】
上クッション体2Aは、下部が、頂点を削った円錐状に形成され、円中央部分に図8の支柱20を嵌め込むための孔2xが設けられている。また、円錐部分の表面は階段状に形成され突出体6Aとして機能する。
【0018】
下クッション体3Aは、上クッション体2より一回り大きな円柱形状のもので、上部に、上クッション体2Aの下部が嵌まり込む凹部4xが形成されており、さらに、下面の中央には、球面状の凹部7が形成され、さらに、十字状の凹部8が形成されている。従って、十字状の凹部8により区切られ、さらに、凹部7が設けられていない余りの周囲部分が、接地体5Aとして機能する。即ち、床スラブ面10a方向に突出する互いに独立した複数(4つ)の接地体5Aが形成されている。
【0019】
従って、図5の正面図に示すように、下クッション体3Aの凹部4x内に上クッション体2Aを嵌め込み、係止溝2bと係止爪3tとにより両者が上下方向に積層状態に嵌着される。これにより、上クッション体2Aの突出体6と下クッション体3Aの凹部4xの側面4y、及び上クッション体2Aの下面2cと下クッション体3Aの凹部4xの底面4aとの間に空間Sが形成される。
【0020】
本実施の形態2のクッション部材1Aによれば、防音性能が悪い他は、実施の形態1と同様の効果が得られる。即ち、図10に示したクッション部材17Aを用いた場合と比べて、床スラブ面10aに対する接地安定性を良くできる床支持具が得られる。また、図10のクッション部材17Aにおける下クッション体17bのような筒体で構成された接地体17xを備えた構成に比べて、床の沈み込み量を少なくできる。尚、ゴム硬度70°の実施の形態2によるクッション部材1Aを備えた床支持具を使用した場合の防音性能(図4の2(70°)に示す)については、図9のもの(0(67°))より若干性能が悪いが、実用としては十分に防音性能の良いものである。
【0021】
尚、上記各実施の形態では、突出体6、6Aを上クッション体2、2Aに設けたが、下クッション体3、3Aに設けても良い。
また、突出体の6、6Aの代わりに別部材(ゴム玉等)を上,下クッション体間に介在させても良い。
また、防音性能は多少落ちるかもしれないが、突出体6、6Aの上端は、必ずしも丸みを持たせた形状とする必要はない。
【0022】
【発明の効果】
本願発明によれば、クッション部材は、上下方向に積層された上クッション体と下クッション体とにより形成され、上クッション体は、下部が頂点を削った円錐状に形成されるとともに円中央部分に支柱を嵌め込むための孔を備え、かつ、円錐部分の表面が階段状に形成された突出体として機能し、下クッション体は、上部に、上クッション体の下部が嵌まり込む凹部を備え、上クッション体の下部が下クッション体の凹部内に嵌め込まれて、上クッション体の突出体と下クッション体の凹部の側面、及び、上クッション体の下面と下クッション体の凹部の底面との間に空間が形成され、さらに、上記下クッション体の下面には、床スラブ面方向に突出して互いに独立した複数の接地体を設けたので、防音性能が良く、スラブ面に対する接地安定性も良く、しかも床の沈み込み量も少なくできる床支持具及び床支持具のクッション体を得ることができる。
また、下クッション体は、上クッション体より一回り大きな円柱形状に形成され、上部に、上クッション体の下部が嵌まり込む凹部が形成されており、さらに、下面の中央には、球面状の凹部が形成され、さらに、十字状の凹部が形成された構成を備え、下面において、上記十字状の凹部により区切られ、さらに、凹部が設けられていない余りの周囲部分が、床スラブ面方向に突出する互いに独立した4つの接地体として機能するので、上記各効果をさらに高めることができる。
また、上記クッション部材の硬度を、硬度65°から70°程度とすることにより、上記各効果をさらに高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1によるクッション部材を示す平面図,正面図,底面図である。
【図2】 実施の形態1によるクッション部材の上クッション体を示す平面図,正面図,底面図である。
【図3】 実施の形態1によるクッション部材の下クッション体を示す平面図,正面図,底面図である。
【図4】 実施の形態1.2.によるクッション部材を用いた床支持具の防音性能測定結果を示す図表である。
【図5】 この発明の実施の形態2によるクッション部材を示す平面図,正面図,底面図である。
【図6】 実施の形態2によるクッション部材の上クッション体を示す平面図,正面図,底面図である。
【図7】 実施の形態2によるクッション部材の下クッション体を示す平面図,正面図,底面図である。
【図8】 従来の床支持具を示す図である。。
【図9】 従来の床支持具に用いるクッション部材を示す図である。
【図10】 従来の床支持具に用いるクッション部材を示す図である。
【符号の説明】
1,1A クッション部材、2,2A 上クッション体、3,3A 下クッション体、5,5A 接地体、6,6A 突出体、S 空間。
Claims (4)
- 床スラブ面側に設置されるクッション部材と、このクッション部材の上面側より上方に突出する如く当該クッション部材に取付けられて上部側で床材を支持する支柱とを備えた床支持具において、
上記クッション部材は、上下方向に積層された上クッション体と下クッション体とにより形成され、
上クッション体は、下部が頂点を削った円錐状に形成されるとともに円中央部分に支柱を嵌め込むための孔を備え、かつ、円錐部分の表面が階段状に形成された突出体として機能し、
下クッション体は、上部に、上クッション体の下部が嵌まり込む凹部を備え、
上クッション体の下部が下クッション体の凹部内に嵌め込まれて、上クッション体の突出体と下クッション体の凹部の側面、及び、上クッション体の下面と下クッション体の凹部の底面との間に空間が形成され、
さらに、上記下クッション体の下面には、床スラブ面方向に突出して互いに独立した複数の接地体が設けられていることを特徴とする床支持具。 - 下クッション体は、上クッション体より一回り大きな円柱形状に形成され、上部に、上クッション体の下部が嵌まり込む凹部が形成されており、さらに、下面の中央には、球面状の凹部が形成され、さらに、十字状の凹部が形成された構成を備え、下面において、上記十字状の凹部により区切られ、さらに、凹部が設けられていない余りの周囲部分が、床スラブ面方向に突出する互いに独立した4つの接地体として機能することを特徴とする請求項1に記載の床支持具。
- 上記クッション部材の硬度を、硬度65°から70°程度としたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の床支持具。
- 請求項1又は請求項2又は請求項3に記載の構成を備えたことを特徴とする床支持具用クッション部材。
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