JP3958625B2 - 二重床の足部材の防音具 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、鉄筋コンクリート造などのコンクリートスラブなどの下床の上に上床を施工する二重床において、上床を支持する足部材の支持ボルトの下端に装着する防音具に関する。
【0002】
【従来の技術】
図9は従来の防音具21を装着した足部材20を用いた二重床を示している。従来から、コンクリートスラブなどの下床26の上に根太材24を複数並べて配置し、その上にパーティクルボードなどの上床パネル25を貼付する二重床が知られている。根太材24は細長い板状をなし、下方に突出する足部材20が少なくとも両端付近に取り付けられる。足部材20は下端に防音具21を装着した支持ボルト22で、木質の根太材24に取り付けたナット23に螺着されている。支持ボルト22の上端面には溝が形成されており、上からドライバーなどで回転させることで高さを調整できるようになっている。防音具21はゴム塊で、上面に凹設した装着部に支持ボルト22下端部を嵌着して支持ボルト22に装着される。防音具21は上床の振動(音)が下床に伝わるのを低減する。
【0003】
上床から下床に伝わる音には、軽量衝撃音と重量衝撃音とがある。軽量衝撃音は主に通常の生活音を基準としたもので、その遮音性能はLL値で表される。LL値は上床の表面に貼付する仕上げ材によってかなり改善することが可能である。重量衝撃音は子供の走り回る音、物を落としたときに生じる音など、特別な行動によって生じるもので、その遮音性能はLH値で表される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来の防音具は単なるゴム塊であり、上床の振動(音)が下床に伝わるのを低減する遮音性能を有する。遮音性能は防音具の厚さ、形状(接地面積など)又は硬度を適宜選択することで改善が図られているが、これには限度があった。すなわち、厚さを厚くするほど、接地面積を少なくするほど、硬度を下げるほど遮音性能が改善されるが、これにはコストの問題や、上床に荷重が作用したときに上床が沈み込む問題があって、限界があった。
【0005】
本発明は、従来のものに比べて遮音性能に優れる防音具を開発することを課題としてなされたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は第一に、二重床の上床を支持する足部材の支持ボルトの下端に装着する防音具において、
該支持ボルト下端に装着する装着部を有しゴムなどの弾性材で概略筒状に形成された上部材と、
上面に前記上部材よりも大きい径の凹部を有するゴムなどの弾性材でなる下部材と、
該下部材に外嵌するべく概略筒状に形成され、その周壁に外周部を碇着して水平方向に設けられた支持膜を有する外嵌部材とを有し、
前記下部材に前記外嵌部材を外嵌した状態で前記支持膜が下部材の上面に接触すると共に、前記上部材が該支持膜の上かつ前記凹部の上で支持されることを特徴とする二重床の足部材の防音具である。
【0007】
本発明の防音具は上記の構成であるので、上床の音は上部材、支持膜、下部材を経て下床に伝達されるが、上部材は丁度ハンモックにのっているように支持膜上で支持されるために、上部材の振動が支持膜の振動によって吸収され、下部材に伝達しにくくなっている。これにより遮音性能が向上する。
【0008】
支持膜は振動しやすく、必要な強度を有するものであればよく、例えば、金属線・カーボン繊維などを放射状又は網状に形成したもの、薄い金属板、多数の穴をあけた薄い金属板などとすることができる。外嵌部材の材質は支持膜を下部材上に保持できる強度を有するものであればよく、例えば塩化ビニルなどの樹脂製とすれば安価に製造することができる。上部材及び下部材は振動を吸収しやすいゴムなどの弾性体とする。
【0009】
外嵌部材の上部に径の小さな縮径部を形成し、この縮径部を上部材に摺動可能に外嵌することができる。このようにすると、上部材と下部材とが一体化して位置ずれすることが防止できる。この場合、縮径部の下側と下部材の上面との間に隙間を形成することができる。このようにすると、支持膜の拘束が少なくなってより自由に振動できるために下部材に伝わる音を更に低減できる。
【0010】
上部材及び下部材のほぼ中央に縦方向の貫通孔を設けると、防音具内部の空気が自由に出入りでき、上部材及び下部材がより容易に変形できるようになる(弾性度が増す)ので、遮音性能がより向上する。
【0011】
また本発明は第二に、二重床の上床を支持する足部材の支持ボルトの下端に装着する防音具において、
該支持ボルト下端に装着する装着部を有しゴムなどの弾性材で概略筒状に形成された上部材と、
前記上部材よりも大きな内径の筒状をなし、その周壁に外周部を碇着して水平方向に設けられた支持膜を有する下部材とを有し、
前記支持膜上に前記上部材を支持してなることを特徴とする二重床の足部材の防音具である。
【0012】
この防音具においても、上床の音は上部材、支持膜、下部材を経て下床に伝達されるが、上部材は丁度ハンモックにのっているように支持膜上で支持されるために、上部材の振動が支持膜の振動によって吸収され、下部材に伝達しにくくなっている。これにより遮音性能が向上する。上部材及び支持膜は前記の第一発明のものと同様である。下部材の材質は上部材を載せる支持膜を保持できる強度を有するものであればよい。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、実施例を表した図面に基づいて本発明を詳細に説明する。図1は実施例の防音具1の断面説明図、図2は上部材2の上面図・断面図・下面図、図3は下部材3の上面図・断面図・下面図、図4は外嵌部材4の上面図・断面図・下面図である。
【0014】
図1に示すように、実施例の防音具1は上部材2、下部材3及び外嵌部材4からなる。上部材2はゴム製で、図2に示すように、概略円筒状をなし、上面中央に装着部5が凹設され、また中央に縦方向の貫通孔6が設けられている。装着部5には支持ボルト22の下端を嵌着する。外周面の下部には4個の突起7が設けられている。これにより、外嵌部材4と組み合わせたときに、上部材から外嵌部材が脱落するのが防止され、取扱が容易となる。
【0015】
下部材3はゴム製で、図3に示すように、上部が径の大きな円筒状、下部が径の小さな円筒状となっており、上面中央には凹部8、中央に縦方向の貫通孔9、下面に4個の接地凸部10が形成されている。凹部8の平面形状は、上部材2の下端の外径よりも大きな径の円形となっている。接地凸部10を設けると、下部材の接地面積が減少し、遮音性能が向上する。
【0016】
外嵌部材4はプラスチック製で、図4に示すように、概略円筒形をなし、上部は縮径部12となっている。縮径部12の内径は上部材2が摺動可能に緩く嵌合する寸法、下部の内径は下部材3に嵌合する寸法となっている。内周面には支持膜11が水平方向に設けられている。支持膜11の外周部は外嵌部材の周壁に埋め込まれた碇着部11aとなっている。支持膜11は20#のピアノ線を放射状に加工したものである。
【0017】
上部材2、下部材3及び外嵌部材4は、図1のように組み立てられる。すなわち、下部材3に上から外嵌部材4を外嵌する。このとき、支持膜11は下部材3の上面に接触する。また、上部材2の外周面には外嵌部材4の縮径部12を外嵌する。上部材2は支持膜11の上で、かつ、凹部8の上(上部材2の下面は凹部8の外側にはみ出さない)で支持される。縮径部12の下側と下部材3の上面との間には隙間13が形成される。
【0018】
図5は実施例の防音具14の断面説明図、図6は下部材16の平面図、図7は実施例の防音具15の断面説明図、図8は実施例の防音具15’の断面説明図である。
【0019】
図5において、防音具14は上部材2と下部材16からなる。上部材2は前記の防音具1における上部材2と全く同じものである。下部材16はプラスチック製で筒状に形成され、その内径は上部材1の外径よりも大きくなっている。下部材16の内部(ほぼ中央の高さの位置)には支持膜18が水平方向に設けられている。支持膜18は十字に交叉して設けたピアノ線で、外周部(端部)が下部材16の周壁に碇着して支持されている。
【0020】
図7において、防音具15は上部材2と下部材17からなる。上部材2は前記の防音具1における上部材2と全く同じものである。下部材17はプラスチック製で筒状に形成され、その内径は上部材1の外径よりも大きくなっている。下部材17の上部には支持膜18が水平方向に設けられている。支持膜18は十字に交叉して設けたピアノ線で、外周部(端部)が下部材17の周壁に碇着して支持されている。
【0021】
図8に示す防音具15’は、前記の防音具15の下部材17の下にゴムなどの弾性体でなるベース材19を設けたものである。このように、ゴムなどのベース材の上に下部材を載せると、遮音効果がさらに向上する。
【0022】
【発明の効果】
上部材2は支持膜11の上で、ハンモックに乗っているように支持されているので、上部材2が振動すると支持膜11が振動してこれを吸収し、下部材3には振動が伝わりにくくなる。これにより遮音性能が優れたものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の防音具1の断面説明図である。
【図2】上部材2の上面図・断面図・下面図である。
【図3】下部材3の上面図・断面図・下面図である。
【図4】外嵌部材4の上面図・断面図・下面図である。
【図5】実施例の防音具14の断面説明図である。
【図6】下部材16の平面図である。
【図7】実施例の防音具15の断面説明図である。
【図8】実施例の防音具15’の断面説明図である。
【図9】従来の防音具21を装着した足部材20を用いた二重床の説明図である。
【符号の説明】
1 防音具
2 上部材
3 下部材
4 外嵌部材
5 装着部
6 貫通孔
7 突起
8 凹部
9 貫通孔
10 接地凸部
11 支持膜
11a 碇着部
12 縮径部
13 隙間
14 防音具
15 防音具
15’ 防音具
16 下部材
17 下部材
18 支持膜
19 ベース材
20 足部材
21 防音具
22 支持ボルト
23 ナット
24 根太
25 上床パネル
26 下床

Claims (5)

  1. 二重床の上床を支持する足部材の支持ボルト(22)の下端に装着する防音具において、
    該支持ボルト(22)下端に装着する装着部(5)を有しゴムなどの弾性材で概略筒状に形成された上部材(2)と、
    上面に前記上部材(2)よりも大きい径の凹部(8)を有するゴムなどの弾性材でなる下部材(3)と、
    該下部材(3)に外嵌するべく概略筒状に形成され、その周壁に外周部を碇着して水平方向に設けられた支持膜(11)を有する外嵌部材(4)とを有し、
    前記下部材(3)に前記外嵌部材(4)を外嵌した状態で前記支持膜(11)が下部材(3)の上面に接触すると共に、前記上部材(2)が該支持膜(11)の上、かつ、前記凹部(8)の上で支持されることを特徴とする二重床の足部材の防音具
  2. 請求項1の防音具において、前記外嵌部材(4)の上部が径の小さな縮径部(12)となっており、該縮径部(12)が前記上部材(2)に摺動可能に外嵌していることを特徴とする二重床の足部材の防音具
  3. 請求項2の防音具において、前記縮径部(12)の下側と前記下部材(3)の上面との間に隙間(13)が形成されていることを特徴とする二重床の足部材
  4. 請求項1、2又は3の防音具において、前記上部材(2)及び下部材(3)のほぼ中央に縦方向の貫通孔(6、9)を設けたことを特徴とする二重床の足部材の防音具
  5. 二重床の上床を支持する足部材の支持ボルト(22)の下端に装着する防音具において、
    該支持ボルト(22)下端に装着する装着部(5)を有しゴムなどの弾性材で概略筒状に形成された上部材(2)と、
    前記上部材(2)よりも大きな内径の筒状をなし、その周壁に外周部を碇着して水平方向に設けられた支持膜(18)を有する下部材(16、17)とを有し、前記支持膜(18)上に前記上部材を支持してなることを特徴とする二重床の足部材の防音具
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