JP2007107209A - 床受け部材および二重床 - Google Patents

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竜太 井上
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嘉之 橋本
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Abstract

【課題】集合住宅等の建築物において、床高を抑えつつ、特に重量床衝撃音に対する高い遮音性を持った、施工性のよい床受け部材および二重床を提供する。
【解決手段】 複数の防振材16によって建物の床版14上に支持されている板材18の上に重量ボード20、22が積層され、その上に床材29が載置されている。そして、防振材16と板材18の間に設けられた高さ調整手段によって板材18を昇降させ、レベルとすることができる。よって、床材29の下に設けられた重量ボード20、22の付加荷重が床版14にかかるので、床高を抑えつつ、特に重量床衝撃音の遮音性が向上する。
【選択図】図3

Description

本発明は、集合住宅等の建築物において、上階から下階へ伝わる床衝撃音の遮音性を向上させた床受け部材および二重床に関する。
集合住宅等の建築物では、床下の配管スペースを確保しつつ、上階から下階へ伝わる床衝撃音を低減するために、一般に遮音二重床構造が用いられている。
乾式の二重床構造としては、図9に示すような、パネルボード80が複数の支持脚82で躯体床84上に支持されたものがある。支持脚82の下端にはクッションゴム86が取り付けられている。
また、特許文献1の置床構造は、図10に示すように、パネル体88は、上材90と下材92の間に薄肉の制振材94が挟まれた構造になっており、さらに、このパネル体88の上面には厚肉の制振材96を介して、木質仕上材98が敷設されている。また、パネル体88を支持する支持体100の下端には半球状の防振ゴム102が取り付けられている。
しかし、これら従来例において遮音性を向上させるために、クッションゴム、防振ゴムや制振材をさらに柔らかくしてしまうと、二重床上に家具等が載ったときの沈み込みが大きくなり、歩行感が損なわれ、歩行時に家具等が揺れてがたつき音を発生するといった問題が生じる。
また、床に物を落としたときに発生する音は、高音の軽量床衝撃音と低音の重量床衝撃音に分けられるが、重量床衝撃音の遮音性を向上させるためには、支持脚や支持体が支持する重量を重くすることが効果的である。しかし、先の従来例において、配管のための床下空間を確保しつつ重量を重くするには、ボード等をさらに載せたり、制振材の厚みを増やす必要があり、床高が高くなってしまい、広い居住空間を確保できなくなってしまう。
特許文献2では、図11に示すように、支持脚104の下端に設けた緩衝体106の平均荷重たわみ特性を127N/mm以下、床下地パネル108と仕上材110の間に設けた制振材料112の密度を2.3〜3.3g/cm3、厚さを6〜15mmと規定して重量床衝撃音に対する遮音性を向上させているが、設計上の制約が多く、材料選定等の自由度が限られてしまう。
湿式の二重床構造としては、図12に示すような、躯体床114上に置かれた防振材116が床版118を支持するものがある(特許文献3)。床版118に設けられた貫通孔120の内周にネジ122が形成されており、このネジ122に螺合された押さえ板124を防振材116が支持している。防振材116によって、重量床衝撃音を吸収し、床高を低くできる構造である。
しかし、現地でコンクリート打設し、床版118を造る必要があり、プレキャストコンクリートを用いた場合でも、かなりの重量物となる床版118の揚重作業が必要となるので、施工性が悪い。また床下に配管を設けた場合、配管のための開口部がないので、そのメンテナンスが困難である。湿式の二重床構造は、このような理由から、特に遮音性が重視される特殊な用途(エアロビクスの運動施設、スタジオ、ホール等)に用いられるのが一般的であり、集合住宅等には適さない。
特許文献4の乾式浮床構造は、図13に示すように、複数の緩衝材126がスラブ128上に間隔を設けて配設されており、この緩衝材126の上にパネル結合板130を介して浮床パネル132が敷設されている。緩衝材126を置くだけなので施工性がよく、間隔を設けることにより配管スペースも確保され、そのメンテナンスも容易である。
しかし、緩衝材126は軽いので、先に述べた乾式の二重床構造と同様に、重量床衝撃音に対する遮音性を向上させるためには、ボード等を浮床パネル上に追加したり、パネル結合板130の厚みを増やす必要があり、それによって床高が高くなり、広い居住空間を確保できなくなってしまう。また、高さ調整ができないので、浮床パネル132を傾きなく敷き詰めることが難しい。
特開昭62−258054号公報 特開2001−311297号公報 特開2002−147007号公報 特開平9−60273号公報
本発明は係る事実を考慮し、集合住宅等の建築物において、床高を抑えつつ、特に重量床衝撃音に対する高い遮音性を持った、施工性のよい床受け部材および二重床を提供することを課題とする。
請求項1に記載の発明は、建物の床版に配置され、床材を支持して二重床構造とする床受け部材であって、前記床材が載置される重量ボードと、積層された前記重量ボードが載置される板材と、前記床版に置かれ前記板材を該床版から浮かして支持する複数の防振材と、前記防振材と前記板材の間に設けられ、旋回させることで該板材を昇降させる高さ調整手段と、を有し、前記重量ボードが前記板材にビス止め可能とされ、かつ前記床材が前記重量ボードにビス止め可能とされることを特徴としている。
請求項1に記載の発明では、板材が複数の防振材によって建物の床版から浮くように支持されている。そして、板材の上に重量ボードが積層され、その上に床材が載置されている。防振材と板材の間には高さ調整手段が設けられており、この高さ調整手段を旋回させることによって板材を昇降させることができる。また、重量ボードが板材にビス止め可能であり、かつ床材が重量ボードにビス止め可能である。
よって、床材の下に設けられた重量ボードの付加荷重が床版にかかるので、床高を抑えつつ、特に重量床衝撃音の遮音性が向上する。また、防振材を柔らかくせずに高い遮音性が得られるので、床材の沈み込みがなく、良好な歩行感が得られ、歩行時に家具等が揺れてがたつき音を発生することもない。
さらに、高さ調整手段で板材の上面をレベルとすることで、重量ボード及び床材を傾きなく敷き詰めることができる。
また、床受け部材には、ボード材を用いているので、現地でのコンクリート打設や、重機等による運搬作業は不要であり、重量ボードと板材を床版に敷き並べるだけなので、施工性がよく、施工労力を大幅に減らすことができる。また、レイアウト変更も、床材を外すだけで容易に行うことができる。
さらに、積層構造により各部材が密着して面支持されているので、床材の振動が抑制される。また、部材間には空間が形成されない。これによって、部材間の空間に発生する共鳴が防止され、重量床衝撃音の決定周波数となる63Hz帯域の床衝撃音を低減することができる。
また、重量ボードや床材がビス止め可能なので、部材同士を接着剤で接着しなくてよい。これによって、接着剤が乾燥するまでの養生期間が不要となり工期短縮を図ることができる。また、完全に接着できなかった場合に、部材間に形成される隙間の上を人が歩いたときに発生する音の問題が生じることもない。
請求項2に記載の発明は、前記板材がパーチクルボードであり、前記重量ボードが、比重が1〜4のアスファルト系の高分子素材で成形された制振ボード、比重が1〜4のゴム系の高分子素材で成形された制振ボード、又は比重が1〜4の石膏ボードであることを特徴としている。
請求項2に記載の発明では、板材に、パーチクルボードを用いることによって、板材に載置される部材重量及び床材にかかる荷重を支える剛性を確保できる。また、重量ボードに、比重が1〜4のアスファルト系の高分子素材で成形された制振ボード、比重が1〜4のゴム系の高分子素材で成形された制振ボード、又は比重が1〜4の石膏ボードの密度の大きい材料を用いることによって、板厚を厚くせずに大きな付加荷重を床版にかけることができる。
請求項3に記載の発明は、前記板材の下面に複数の肉抜部を設け、この肉抜部分を前記防振材で支持することを特徴としている。
請求項3に記載の発明では、板材の下面に複数の肉抜部を設け、この肉抜部にできたスペースに防振材を設けて板材を支持している。
これにより、重量を増加させるために板材の厚さを増加させても、床高を抑えることができる。また、板材と床版の間の空間を小さくできるので、共鳴による床衝撃音の増幅を抑えることができる。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜請求項3の何れかの床受け部材を配管可能な間隔をおいて床版上に配置し、前記重量ボードの上に前記床材を敷き並べたことを特徴としている。
請求項4に記載の発明では、配管可能な間隔をおいて、床受け部材を床版上に置き、この上に床材を敷き並べている。
これにより、床受け部材の下に配管スペースを確保する必要がないので、床高を抑えることができる。
請求項5に記載の発明は、前記床材が、前記重量ボードにビス止めされる補強板と、前記補強板の上に敷き並べられるフローリングと、で構成されていることを特徴としている。
請求項5に記載の発明では、床材が補強板と補強板の上に敷き並べられるフローリングとで構成されている。そして、補強板は重量ボードにビス止めされている。よって、床材の撓みが防止でき、平らなフローリング面を確保することができる。
本発明は上記構成としたので、集合住宅等の建築物において、床高を抑えつつ、特に重量床衝撃音に対する高い遮音性が得られ、施工性もよい。
図面を参照しながら、RC造の集合住宅における床受け部材および二重床を説明する。なお、本実施形態では、RC造の集合住宅の例を説明するが、あらゆる新築および改修建物への適用が可能である。
図1〜3には、本発明の実施形態の床受け部材10および二重床12が示されている。
外縁付近に複数の円盤状の防振ゴム16が設けられたパーチクルボード18が、板材として、コンクリートスラブ14上に置かれている。また、パーチクルボード18上に、重量ボードとして、制振ボード20、22がこの順に積層されている。さらに、制振ボード22の上に、床材29として、パーチクルボード24、制振ボード26、フローリング28が、この順に載置されている。例えば、パーチクルボード18は、縦1800mm、横450mm、厚さ12mmのものを用い、制振ボード20、22は、縦1800mm、横450mm、厚さ10mmのものを用いることができる。
また、パーチクルボードや制振ボードは、ビス42によって止められている。本実施形態ではビス42を用いたが、部材を載置するだけでもよく、釘、アンカー等により固定してもよい。また、接着剤を用いて各部材を全面固定したり、ビスと接着剤を併用して接着強度を上げてもよい。
防振ゴム16上には支持部材30が設けられている。支持部材30の下部には円盤状の台座32があり、この台座32は、中心から立設したボルト部34と一体化している。ボルト部34の上部には、雄ネジ36が形成されており、パーチクルボード18の貫通孔38に設けられた雌ネジ40と螺合することにより、支持部材30が、防振ゴム16を介してコンクリートスラブ14上にパーチクルボード18を支持する。
台座32の底面には、防振ゴム16を覆う凹みが形成されている。防振ゴム16の上側の径は、下側よりも少し大きくなっており、この上側の外周部が引っ掛かるように、台座32の底部には爪44が全周に渡って内側に張り出している。よって、支持部材30を持ち上げても、防振ゴム16が外れて落ちることはない。
また、防振ゴム16と台座32の間には、摺動材46が設けられているので、支持部材30から防振ゴム16に鉛直荷重がかかったときにも、容易に台座32のみが旋回できる構造になっている。よって、ボルト部34の頂部にあるネジ溝48をドライバーや六角レンチ等で回すことにより、パーチクルボード18を昇降させることができる。
なお、パーチクルボード18、24、制振ボード20、22、26の部材同士を並べる際は、1〜2cm程度の隙間を空けて配置する。これによって、部材同士がこすり合わされて発生する音を防ぐことができる。
また、支持部材30は、図4に示すように、厚みのあるパーチクルボード18の下面を肉抜し、この肉抜部にできるスペースに設けてもよい。
次に、二重床の施工手順について説明する。
図5の(A)に示すように、支持部材30が取り付けられているパーチクルボード18を、配管50の敷設が可能な間隔をおいて、コンクリートスラブ14上に配置する。そして、パーチクルボード18を配置した後に、ボルト部34の頂部にあるネジ溝48をドライバや六角レンチ等で回して、パーチクルボード18を昇降させ、パーチクルボード18上面のレベルを合わせる。
図6は、1枚のパーチクルボード18を下面から見た図であり、このように支持部材30が等間隔で複数個配置されている。支持部材30の配置及び数量は、パーチクルボード18の剛性とパーチクルボード18にかかる荷重を踏まえて、適宜決める。
また、パーチクルボード18のレイアウトは自由であり、配管50の配置によって、例えば図7に示すようにT字状のスペースを形成するように配置してもよい。
次に、図5の(B)に示すように、パーチクルボード18上面に制振ボード20を敷き並べる。このとき、制振ボード20は、配置されたパーチクルボード18同士の隙間にラップするように並べることが望ましい。
次に、図5の(C)に示すように、制振ボード20上面に制振ボード22を敷き並べる。このとき、制振ボード22は、並べられた制振ボード20同士の隙間にラップするように並べることが望ましい。
そして、ビス42により、パーチクルボード18、制振ボード20、22を一体化する(図2)。
次に、図5の(D)に示すように、制振ボード22上面にパーチクルボード24を敷き並べる。このとき、パーチクルボード24は、並べられた制振ボード22同士の隙間にラップするように並べることが望ましい。
次に、図5の(E)に示すように、パーチクルボード24上面に制振ボード26を敷き並べる。このとき、制振ボード26は、並べられたパーチクルボード24同士の隙間にラップするように並べることが望ましい。
そして、ビス42により、制振ボード22、パーチクルボード24、制振ボード26を一体化し、これによって、パーチクルボード18、24、制振ボード20、22、26のすべてが一体化される(図2)。
最後に、図5の(F)に示すように、制振ボード26上にフローリング28を敷設する。
本発明の実施形態において、防振材として、防振ゴム16の例を示したが、支持する荷重、遮音性、衝撃緩衝性、歩行感などを考慮し、コイルスプリング、空気バネ等の部材を用いてもよい。また、防振ゴム16の形状を多角柱にしてもよいが、荷重が均等にかかる点で、円盤状のものが最も適している。なお、ゴムの種類としては、通常のゴムに加え、低反発ゴム、高減衰ゴム、高分子系材料(エラストマー、発泡ウレタン等)等が挙げられる。また、配置する全ての防振材を同じ材料とする必要はなく、例えば、家具等が置かれる可能性が高い部屋の隅などには、より硬い材料を用いるなどの工夫を施してもよい。
また、板材として、パーチクルボード18の例を示したが、パーチクルボード18に載置される部材重量及び床材29にかかる荷重を支えられるだけの剛性を有するものであればよく、支持部材30の配置間隔を考慮し、厚みを変更したり、合板等を用いてもよい。
また、重量ボードとして、制振ボード20、22の例を示したが、大きな付加荷重をコンクリートスラブ14にかけることができる部材であればよく、比重が1〜4の高分子素材で成形されたアスファルト系やゴム系のボード、比重が1〜4の石膏ボード、コンクリート板、金属系素材(鉄、鉛等)等が挙げられる。また、目標とする遮音性能や床高を考慮し、使用する材料や厚さを決めればよい。
また、補強材として、パーチクルボード24の例を示したが、配管スペース上をパーチクルボード24が橋渡された状態において、このパーチクルボード24上に載置された制振ボード26、フローリング28の重量及び床材29にかかる荷重に対する剛性を有するものでればよい。また、パーチクルボード18の配置間隔によって、パーチクルボード24の厚みを変更したり、合板等を用いてもよい。
また、床材29として、制振ボード26の例を示したが、制振ボード26の下方に形成される配管スペースに生じる共振音を防ぐことができる材料であることが望ましく、制振ボード20、22と同様の材料が適している。また、床高をさらに低くしたい場合には、制振ボード26を薄くしたり、なくしてもよい。
また、これまで説明したボード材の大きさやレイアウトは、配管、床高、使用材料及び目標とする遮音性能等に応じて適宜決めればよい。さらに、ボード材は一枚毎に積み重ねても、積み重ねた状態のものをまとめて載置してもよい。
また、本実施形態において、ビス止めは、制振ボード22と制振ボード26の上から行ったが、これに限るものではなく、ボード材を一枚積み重ねる毎に行ってもよいし、数枚まとめて行ってもよい。
また、フローリング28は、集合住宅においては、一般的な表面仕上げ材を用いることが望ましいが、ビニル系仕上げ材等の材料でもよい。また、集合住宅のリビングなどには床暖房システムが組み込まれることが多いが、本発明の床材のどの層に床暖房システムを配置してもよい。図8に示すように、床暖房システム52をフローリング28の下層に設け、その分の厚さを減らすために、制振ボード20の配置をパーチクルボード18の下面に設けることもできる。
また、摺動材46は、防振ゴム16と台座32の間の摩擦抵抗を低くするものであればよい。
次に、本実施形態に係る床受け部材および二重床の作用及び効果を説明する。
本発明の実施形態では、床材29の下に設けられた制振ボード20、22の付加荷重がコンクリートスラブ14にかかるので、床高を抑えつつ、特に重量床衝撃音の遮音性が向上する。また、防振ゴム16を柔らかくせずに高い遮音性が得られるので、床材29の沈み込みがなく、良好な歩行感が得られ、歩行時に家具等が揺れてがたつき音を発生することもない。
さらに、支持部材30を旋回し、パーチクルボード18を昇降させ、パーチクルボード18の上面をレベルとすることで、制振ボード20、22、26、パーチクルボード24を傾きなく敷き詰めることができ、水平なフローリング28面を確保できる。
また、一般的な二重床と同様な部材を用いているので、現地でのコンクリート打設や、重機等による運搬作業は不要であり、制振ボード20、22とパーチクルボード18をコンクリートスラブ14に敷き並べるだけなので、施工性がよく、施工労力を大幅に減らすことができる。また、レイアウト変更も、床材29を外すだけで容易に行うことができる。
さらに、積層構造により各部材が密着して面支持されているので、床材29の振動が抑制される。また、部材間には空間が形成されない。これによって、部材間の空間に発生する共鳴が防止され、重量床衝撃音の決定周波数となる63Hz帯域の床衝撃音を低減することができる。
また、各部材はビス止め可能なので、部材同士を接着剤で接着しなくてよい。これによって、接着剤が乾燥するまでの養生期間が不要なので工期短縮を図ることができる。また、完全に接着できなかった場合に、部材間に形成される隙間の上を人が歩いたときに発生する音の問題が生じることもない。
また、板材に、パーチクルボード18を用いることによって、パーチクルボード18に載置される部材重量及び床材29にかかる荷重を支えられるだけの剛性を確保し、撓むことがない。
また、図4に示すように、パーチクルボード18の下面を肉抜とし、この肉抜部にできたスペースに支持部材30を設けることにより、重量を増加させるためにパーチクルボード18の厚さを増加させても、床高を抑えることができる。また、パーチクルボード18とコンクリートスラブ14の間の空間を小さくできるので、共鳴による床衝撃音の増幅を抑えることができる。
また、パーチクルボード18を配管50の敷設が可能な間隔をおいてコンクリートスラブ14上に配置しているので、パーチクルボード18の下に配管スペースを確保する必要がなく、床高を抑えることができる。
また、この配管スペースの上方にも、制振ボード26が設けられているので、配管スペースに生じる共振音を防ぎ、この付加荷重もコンクリートスラブ14にかけることができる。
制振ボード26の下面には、補強板となるパーチクルボード24が設けられているので、制振ボード26が撓むことを防止し、平らなフローリング28面を確保することができる。
本発明の実施形態に係る床受け部材および二重床を示す説明図である。 本発明の実施形態に係る床受け部材および二重床を示す断面図である。 本発明の実施形態に係る床受け部材および二重床を示す断面図である。 本発明の実施形態に係る床受け部材および二重床を示す断面図である。 本発明の実施形態に係る床受け部材および二重床の施工手順を示す説明図である。 本発明の実施形態に係る板材の下面から見た平面図である。 本発明の実施形態に係る床受け部材の配置を示す説明図である。 本発明の実施形態に係る床受け部材および二重床を示す断面図である。 従来の二重床の構成を示す概略図である。 従来の二重床の構成を示す概略図である。 従来の二重床の構成を示す概略図である。 従来の二重床の構成を示す概略図である。 従来の二重床の構成を示す概略図である。
符号の説明
10 床受け部材
12 二重床
14 コンクリートスラブ(床版)
16 防振ゴム(防振材)
18 パーチクルボード(板材)
20 制振ボード(重量ボード)
22 制振ボード(重量ボード)
24 パーチクルボード(補強材、床材)
26 制振ボード(床材)
28 フローリング(床材)
29 床材
30 支持部材(高さ調整手段)
36 雄ネジ(高さ調整手段)
40 雌ネジ(高さ調整手段)

Claims (5)

  1. 建物の床版に配置され、床材を支持して二重床構造とする床受け部材であって、
    前記床材が載置される重量ボードと、
    積層された前記重量ボードが載置される板材と、
    前記床版に置かれ前記板材を該床版から浮かして支持する複数の防振材と、
    前記防振材と前記板材の間に設けられ、旋回させることで該板材を昇降させる高さ調整手段と、
    を有し、
    前記重量ボードが前記板材にビス止め可能とされ、かつ前記床材が前記重量ボードにビス止め可能とされることを特徴とする床受け部材。
  2. 前記板材がパーチクルボードであり、
    前記重量ボードが、比重が1〜4のアスファルト系の高分子素材で成形された制振ボード、比重が1〜4のゴム系の高分子素材で成形された制振ボード、又は比重が1〜4の石膏ボードであることを特徴とする請求項1に記載の床受け部材。
  3. 前記板材の下面に複数の肉抜部を設け、この肉抜部分を前記防振材で支持することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の床受け部材。
  4. 請求項1〜請求項3の何れかの床受け部材を配管可能な間隔をおいて床版上に配置し、前記重量ボードの上に前記床材を敷き並べたことを特徴とする二重床。
  5. 前記床材が、前記重量ボードにビス止めされる補強板と、前記補強板の上に敷き並べられるフローリングと、
    で構成されていることを特徴とする請求項4に記載の二重床。
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