JP2007100403A - 床受け部材および二重床 - Google Patents

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嘉之 橋本
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Abstract

【課題】集合住宅等の建築物において、床高を抑えつつ、特に重量床衝撃音に対する高い遮音性を持った、施工性のよい床受け部材および二重床を提供する。
【解決手段】建物の床版14上に置かれた複数の防振材16が、複数の重量パネル18を床版14から浮くように支持し、重量パネル18上に設けられた高さ調整手段が床材22を支持しているので、この高さ調整手段によって床材22を昇降させ、レベルとすることができる。よって、床材22の下に設けられた重量パネル18の付加荷重が床版14にかかるので、床高を抑えつつ、特に重量床衝撃音に対する遮音性が向上する。
【選択図】図2

Description

本発明は、集合住宅等の建築物において、上階から下階へ伝わる床衝撃音の遮音性を向上させた床受け部材および二重床に関する。
集合住宅等の建築物では、床下の配管スペースを確保しつつ、上階から下階へ伝わる床衝撃音を低減するために、一般に遮音二重床構造が用いられている。
乾式の二重床構造としては、図14に示すような、パネルボード80が複数の支持脚82で躯体床84上に支持されたものがある。支持脚82の下端にはクッションゴム86が取り付けられている。
また、特許文献1の置床構造は、図15に示すように、パネル体88は、上材90と下材92の間に薄肉の制振材94が挟まれた構造になっており、さらに、このパネル体88の上面には厚肉の制振材96を介して、木質仕上材98が敷設されている。また、パネル体88を支持する支持体100の下端には半球状の防振ゴム102が取り付けられている。
しかし、これら従来例において遮音性を向上させるために、クッションゴム、防振ゴムや制振材をさらに柔らかくしてしまうと、二重床上に家具等が載ったときの沈み込みが大きくなり、歩行感が損なわれ、歩行時に家具等が揺れてがたつき音を発生するといった問題が生じる。
また、重量床衝撃音の遮音性を向上させるためには、支持脚や支持体が支持する重量を重くすることが効果的であるが、配管のための床下空間を確保しつつ重量を重くするには、ボード等をさらに載せたり、制振材の厚みを増やす必要があり、床高が高くなってしまい、広い居住空間を確保できなくなってしまう。
特許文献2では、図16に示すように、支持脚104の下端に設けた緩衝体106の平均荷重たわみ特性を127N/mm以下、床下地パネル108と仕上材110の間に設けた
制振材料112の密度を2.3〜3.3g/cm3、厚さを6〜15mmと規定して重量床衝
撃音に対する遮音性を向上させているが、設計上の制約が多く、材料選定等の自由度が限られてしまう。
湿式の二重床構造としては、図17に示すような、躯体床114上に置かれた防振材116が床版118を支持するものがある(特許文献3)。床版118に設けられた貫通孔120の内周にネジ122が形成されており、このネジ122に螺合された押さえ板124を防振材116が支持している。防振材116によって、重量床衝撃音を吸収し、床高を低くできる構造である。
しかし、現地でコンクリート打設を行って床版118を造る必要があり、また、プレキャストコンクリートを用いた場合でも、かなりの重量物となる床版118の揚重作業が必要となるので、施工性が悪い。また床下に配管を設けた場合、配管のための開口部がないので、そのメンテナンスが困難である。湿式の二重床構造は、このような理由から、特に遮音性が重視される特殊な用途(エアロビクスの運動施設、スタジオ、ホール等)に用いられるのが一般的であり、集合住宅等には適さない。
特許文献4の乾式浮床構造は、図18に示すように、複数の緩衝材126がスラブ128上に間隔を設けて配設されており、この緩衝材126の上にパネル結合板130を介して浮床パネル132が敷設されている。緩衝材126を置くだけなので施工性がよく、間隔を設けることにより配管スペースも確保され、そのメンテナンスも容易である。
しかし、緩衝材126は軽いので、先に述べた乾式の二重床構造と同様に、重量床衝撃音に対する遮音性を向上させるためには、ボード等を浮床パネル132上に追加したり、パネル結合板130の厚みを増やす必要があり、それによって床高が高くなり、広い居住空間を確保できなくなってしまう。また、高さ調整ができないので、浮床パネル132を傾きなく敷き詰めることが難しい。
特開昭62−258054号公報 特開2001−311297号公報 特開2002−147007号公報 特開平9−60273号公報
本発明は係る事実を考慮し、集合住宅等の建築物において、床高を抑えつつ、特に重量床衝撃音に対する高い遮音性を持った、施工性のよい床受け部材および二重床を提供することを課題とする。
請求項1に記載の発明は、建物の床版に配置され、床材を支持して二重床構造とする床受け部材であって、前記床材の下に配置される複数の重量パネルと、前記床版に置かれ前記重量パネルを該床版から浮かして支持する複数の防振材と、前記床材と前記重量パネルの間に設けられ、旋回させることで該床材を昇降させる高さ調整手段と、を有することを特徴としている。
請求項1に記載の発明では、建物の床版上に複数の防振材が置かれており、複数の重量パネルが防振材によって床版から浮くように支持されている。そして、重量パネル上に設けられた高さ調整手段が床材を支持しているので、この高さ調整手段を旋回させることによって床材を昇降させることができる。
よって、床材の下に設けられた重量パネルの付加荷重が床版にかかるので、床高を抑えつつ、特に重量床衝撃音の遮音性が向上する。また、防振材を柔らかくせずに高い遮音性が得られるので、床材の沈み込みがなく、良好な歩行感が得られ、歩行時に家具等が揺れてがたつき音を発生することもない。
さらに、高さ調整手段で床材の上面をレベルとすることで、床材を傾きなく敷き詰めることができる。
また、現地でのコンクリート打設が不要で、人力や台車で運搬可能な複数枚の重量パネルを床版に敷き並べるだけなので、施工性がよく、施工労力を大幅に減らすことができる。また、レイアウト変更も、床材を外すだけで容易に行うことができる。
請求項2に記載の発明は、建物の床版に配置され、床材を支持して二重床構造とする床受け部材であって、前記床材の下に配置される複数の重量パネルと、前記床版に置かれ前記重量パネルを該床版から浮かして支持する複数の防振材と、前記防振材と前記重量パネルの間に設けられ、旋回させることで該重量パネルを昇降させる高さ調整手段と、を有することを特徴としている。
請求項2に記載の発明では、建物の床版上に複数の防振材が置かれており、複数の重量パネルが防振材によって床版から浮くように支持されている。そして、重量パネル上に床材が載置されている。防振材と重量パネルの間には高さ調整手段が設けられており、この高さ調整手段を旋回させることによって重量パネルを昇降させることができる。
よって、請求項1と同様の効果を得ることができ、また、高さ調整手段で重量パネルの上面をレベルとすることで、床材を傾きなく敷き詰めることができる。
また、床材と重量パネルの間に空間がないので共鳴が防止され、さらに、床材が重量パネルと密着して面支持されることにより、床材の振動が抑制されるので、重量床衝撃音の決定周波数となる63Hz帯域の床衝撃音を低減することができる。
請求項3に記載の発明は、前記重量パネルがコンクリートパネル、モルタルパネル、鋼製パネル、又は鉄製パネルであることを特徴としている。
請求項3に記載の発明では、重量パネルが、密度の大きいコンクリートパネル、モルタルパネル、鋼製パネル、又は鉄製パネル等であり、これにより、板厚を厚くせずに大きな付加荷重を床版にかけることができる。
請求項4に記載の発明は、前記重量パネルの下面四隅部を肉抜として、この肉抜部分を前記防振材で支持することを特徴としている。
請求項4に記載の発明では、重量パネルの下面の四隅を肉抜して、この肉抜部分にできたスペースに防振材を設けて重量パネルを支持している。
これにより、重量を増加させるために重量パネルのパネル厚を増加させても、二重床の高さを抑えることができる。また、重量パネルと床版の間の空間を小さくできるので、共鳴による床衝撃音の増幅を抑えることができる。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜請求項4の何れかの前記床受け部材を配管可能な間隔をおいて前記床版上に配置し、前記重量パネルの上に前記床材を敷き並べたことを特徴としている。
請求項5に記載の発明では、床受け部材を配管可能な間隔をおいて床版上に配置し、この上に床材を敷き並べている。
これにより、床受け部材の下に配管スペースを確保する必要がないので、床高を抑えることができる。
請求項6に記載の発明は、前記重量パネルに前記床材を接着剤で接着することを特徴としている。
請求項6に記載の発明では、床材と重量パネルを接着剤で接着し、床材と重量パネルの間にできる空気層をなくし、面支持を強固にしている。よって、重量床衝撃音の決定周波数となる63Hz帯域の床衝撃音をさらに低減することができる。
本発明は上記構成としたので、集合住宅等の建築物において、床高を抑えつつ、特に重量床衝撃音に対する高い遮音性が得られ、施工性もよい。
図面を参照しながら、RC造の集合住宅における床受け部材および二重床を説明する。なお、本実施形態では、RC造の集合住宅の例を説明するが、あらゆる新築および改修建物への適用が可能である。
まず、本発明の第1の実施形態の床受け部材10および二重床12について説明する。図1〜3には、本実施形態の床受け部材10および二重床12が示されている。
コンクリートスラブ14上に複数の円盤状の防振ゴム16が置かれており、重量パネルとしてコンクリートパネル18が、その四隅に設けられた防振ゴム16によってコンクリートスラブ14から浮くように支持されている。そして、コンクリートパネル18上に立設した棒状の支持ボルト20が床材22を支持し、この床材22の上にフローリング材28が敷設されている。例えば、コンクリートパネル18は、縦700mm、横500mm、厚さ70mmのものを用いることができる。
支持ボルト20の上部には雄ネジ32が形成され、頂部にはネジ溝38が設けられている。支持ボルト20の底部は、薄い円板21が一体となった構造になっている。そして、支持ボルト20の下部を包み込むように円錐台状のゴム台座24が設けられており、ゴム台座24の内部空間は、支持ボルト20よりも少し大きい径の中空部と円板21よりも少し大きい径の中空部とが上下につながった形状になっている。よって、支持ボルト20、円板21とゴム台座24の内壁には若干の隙間があるので、ゴム台座24が旋回することなく支持ボルト20のみが旋回可能となっている。さらに、円板21とゴム台座24の間には、摩擦を低減する摺動材36が設けられており、支持ボルト20からゴム台座24に鉛直荷重がかかったときにも、容易に支持ボルト20のみが旋回できる構造になっている。また、円板21の外周部がゴム台座24の内部空間の段差30に引っ掛かるので、支持ボルト20を持ち上げてもゴム台座24が外れて落ちることはない。
支持ボルト20の上部には受け部材26が設けられており、この受け部材26の中心部にある貫通孔40に形成された雌ネジ部34と、支持ボルト20の雄ネジ部32が螺合している。よって、受け部材26に床材22を載せた状態で、支持ボルト20頂部に設けられたネジ溝38をドライバや六角レンチ等の工具で回すことにより、支持ボルト20のみが旋回し、受け部材26を昇降させ、床材22のレベル調整ができる。
なお、床材22は、1〜2cm程度の隙間を空けて配置する。これによって、床材22同士がこすり合わされて発生する音を防ぐことができる。
本発明の第1の実施形態において、床材22は、パーチクルボード等の木質パネル、合板等の木質集成材、フレキシブルボード等を用いてもよいが、厚さ15mm〜25mm程度の
パーチクルボードが最も適している。
また、フローリング材28は、フローリング、カーペット、絨毯等を用いてもよいが、清掃のしやすさや軽量床衝撃音を吸収する点等からクッションフローリングが最も適している。
また、摺動材36は、円板21とゴム台座24の間の摩擦抵抗を低くするものであればよい。
また、防振材として円盤状の防振ゴム16を用いたが、その形状は多角柱にしてもよい。荷重が均等にかかり、どの向きに置いてもコンクリートパネル18から食み出ることがない点で、円盤状のものが最も適している。なお、ゴムの種類としては、通常のゴムに加え、低反発ゴム、高減衰ゴムや、高分子系材料(エラストマー、発泡ウレタン等)等が挙げられる。また、ゴム台座24にも同様の材料を用いることが望ましいが、プラスチック系材料や金属系材料を用いることもできる。
また、重量パネルとしてコンクリートパネル18の例を示したが、大きな付加荷重をコンクリートスラブ14にかけることができる部材であればよく、モルタルパネル、鋼製パネル、又は鉄製パネル等を用いてもよい。
次に、本発明の第1の実施形態の二重床の施工手順について説明する。
図1の(A)に示すように、下部に防振ゴム16が取り付けられているコンクリートパネル18を、配管23の敷設が可能な間隔をおいて、コンクリートスラブ14上に配置する。そして、このコンクリートパネル18上に、ゴム台座24を下部に有する支持ボルト20を立設する。支持ボルト20の本数や配置は、床材22のレイアウトに合わせて適宜決める。
次に、図1の(B)に示すように、支持ボルト20上部の受け部材26が床材22を受けるようにして、床材22を敷き並べる。床材22を載置した後に、支持ボルト20の頂部にあるネジ溝38をドライバや六角レンチ等で回して、受け部材26を昇降させ、床材22の上面のレベルを合わせる。
最後に、図1の(C)に示すように、床材22上にフローリング材28を敷設する。
次に、本発明の第1の実施形態に係る床受け部材および二重床の作用及び効果について説明する。
第1の実施形態では、床材22の下に設けられたコンクリートパネル18の付加荷重がコンクリートスラブ14にかかるので、床高を抑えつつ、特に重量床衝撃音の遮音性が向上する。また、防振ゴム16やゴム台座24を柔らかくせずに高い遮音性が得られるので、床材22の沈み込みがなく、良好な歩行感が得られ、歩行時に家具等が揺れてがたつき音を発生することもない。
さらに、支持ボルト20を旋回し、受け部材26を昇降させて床材22の上面をレベルとすることで、床材22を傾きなく敷き詰めることができる。
また、現地でのコンクリート打設が不要で、人力や台車で運搬可能なサイズのコンクリートパネル18をコンクリートスラブ14に敷き並べるだけなので、施工性がよく、施工労力を大幅に減らすことができる。また、レイアウト変更も、床材22を外すだけで容易に行うことができる。また、このような小さなコンクリートパネル18は、配筋をしなくても十分な強度が得られるので、鉄筋が不要となる。
また、コンクリートパネル18に替えて、モルタルパネル、鋼製パネル、又は鉄製パネル等を用いても、大きな付加荷重をコンクリートスラブ14にかけることができる。
また、コンクリートパネル18を配管23の敷設が可能な間隔をおいてコンクリートスラブ14上に配置しているので、コンクリートパネル18の下に配管スペースを確保する必要がないので、床高を抑えることができる。
次に、本発明の第2の実施形態の床受け部材10および二重床12について説明する。
第2の実施形態は、第1の実施形態において、床材22とコンクリートパネル18の間に設けられている高さ調整手段を、防振材54とコンクリートパネル18の間に設けたものである。したがって、以下の説明において、第1の実施形態と同じ構成のものは、同符号を付すると共に、適宜省略して説明する。図4〜7には、本実施形態の床受け部材10および二重床12が示されている。
コンクリートスラブ14上に複数の円盤状の防振ゴム54が置かれており、重量パネルとしてコンクリートパネル18が、その四隅に設けられた防振ゴム54によってコンクリートスラブ14から浮くように支持されている。そして、コンクリートパネル18上に床材22が載置され、この床材22上にフローリング材28が敷設されている。
コンクリートパネル18上面には、接着剤を塗布し、床材22を貼り合わせる。本実施形態では接着剤を用いたが、載置するだけでもよく、釘、ビス、アンカー等により固定してもよい。コンクリートパネル18と床材22の空気層をなくすことにより、より遮音性が高まるので、接着剤を用いることが望ましい。
コンクリートパネル18の四隅に形成された薄肉部には、貫通孔42が設けられ、この貫通孔42には、雌ネジ44が形成されている。
また、防振ゴム54上には支持部材46が設けられている。支持部材46の下部には円盤状の台座52があり、この台座52は、中心から立設したボルト部48と一体化している。ボルト部48の上部には、雄ネジ50が形成されており、コンクリートパネル18の貫通孔42に設けられた雌ネジ44と螺合することにより、支持部材46が、防振ゴム54を介してコンクリートスラブ14上にコンクリートパネル18を支持する。
台座52の底面には、防振ゴム54を覆う凹みが形成されている。防振ゴム54の上側の径は、下側よりも少し大きくなっており、この上側の外周部が引っ掛かるように、台座52の底部には爪56が全周に渡って内側に張り出している。よって、支持部材46を持ち上げても、防振ゴム54が外れて落ちることはない。
また、防振ゴム54と台座52の間には、摺動材36が設けられているので、支持部材46から防振ゴム54に鉛直荷重がかかったときにも、容易に台座52が旋回できる構造になっている。よって、ボルト部48の頂部にあるネジ溝49をドライバーや六角レンチ等で回すことにより、コンクリートパネル18を昇降させることができる。
なお、床材22は、1〜2cm程度の隙間を空けて配置する。これによって、床材22同士がこすり合わされて発生する音を防ぐことができる。
また、摺動材36は、台座52と防振ゴム54の間の摩擦抵抗を低くするものであればよい。
また、防振材として円盤状の防振ゴム54を用いたが、その形状は多角柱にしてもよい。なお、ゴムの種類としては、通常のゴムに加え、低反発ゴム、高減衰ゴムや、高分子系材料(エラストマー、発泡ウレタン等)等が挙げられる。
次に、本発明の第2の実施形態の二重床の施工手順について説明する。
図4の(A)に示すように、下部に支持部材46が取り付けられているコンクリートパネル18を配管23の敷設が可能な間隔をおいてコンクリートスラブ14上に配置する。そして、コンクリートパネル18を配置した後に、ボルト部48の頂部にあるネジ溝49をドライバや六角レンチ等で回して、コンクリートパネル18を昇降させ、コンクリートパネル18の上面のレベルを合わせる。
次に、図4の(B)に示すように、コンクリートパネル18上面に接着剤を塗布し、床材22を敷き並べる。
最後に、図4の(C)に示すように、床材22上にフローリング材28を敷設する。
次に、本発明の第2の実施形態に係る床受け部材および二重床の作用及び効果について説明する。
第2の実施形態では、第1の実施形態と同様の効果を得ることができ、また、支持部材46を旋回し、コンクリートパネル18を昇降させ、コンクリートパネル18の上面をレベルとすることで、床材22を傾きなく敷き詰めることができる。
また、床材22とコンクリートパネル18の間に空間がないので共鳴が防止され、さらに、床材22がコンクリートパネル18と密着して面支持されることにより、床材22の振動が抑制され、重量床衝撃音の決定周波数となる63Hz帯域の床衝撃音を低減することができる。また、床材22とコンクリートパネル18を接着剤で接着しているので、面支持を強化し、63Hz帯域の床衝撃音の遮音効果をより高めている。
また、コンクリートパネル18の下面の四隅を肉抜とし、この肉抜部にできたスペースに支持部材46及び防振ゴム54を設けているので、重量を増加させるためにコンクリートパネル18のパネル厚を増加させても、二重床の高さを抑えることができる。また、コンクリートパネル18とコンクリートスラブ14の間の空間を小さくできるので、共鳴による床衝撃音の増幅を抑えることができる。
図8は、本発明の第1の実施形態を適用した場合の周波数に対する床衝撃音レベルの測定結果を示すものであり、コンクリートスラブ14はRC構造でスラブ厚は300mmであ
る。
図中符号58は、コンクリートスラブ14を直接バングマシンで打撃した重量床衝撃音を下階で測定した値、符号60は、図14の二重床を設置し同様の測定をした値、符号62は、本発明の第1の実施形態に示した二重床12を設置し同様の測定をした値が示されている。
二重床12の床材22、及びコンクリートパネル18のレイアウトは図9に示す通りとし、符号60と符号62の測定における床材22のレイアウトは図9と同じにした。二重床12の高さ方向の数値は、図3において、H1=20mm、H2=70mm、H3=25mm
、H4=20mm、H5=12mmとし、床材22には、パーチクルボードを使用した。また
、符号60、符号62の測定において、床材22の下の空間には、グラスウールを敷き詰めた。
また、これらの測定方法は、JISA1418に基づいたものである。
図8の測定結果に示されるように、本発明の第1の実施形態は、重量床衝撃音に対して、コンクリートスラブ14のみの場合に比べて、低い床衝撃音レベル(63Hzにおいて2dB低減)を示しており、また、従来の二重床に比べてもL値で2ランク(1ランク=5dB)も向上している。
図10、11は、本発明の第2の実施形態を適用した場合の周波数に対する床衝撃音レベルの測定結果を示すものであり、コンクリートスラブ14はRC構造でスラブ厚は150mmである。
図10の符号64は、コンクリートスラブ14を直接バングマシンで打撃した重量床衝撃音を下階で測定した値、符号66は、本発明の第2の実施形態に示した二重床12を設置し同様の測定をした値が示されている。
また、図11の符号68は、コンクリートスラブ14を直接タッピングマシンで打撃した軽量床衝撃音を下階で測定した値、符号70は、本発明の第2の実施形態に示した二重床12を設置し同様の測定をした値が示されている。
床材22、及びコンクリートパネル18のレイアウトは図12に示す通りとした。符号66、70の二重床12には、肉抜の四隅部や高さ調整手段は設けずに、図13のように、円盤状の防振ゴム72がコンクリートパネル18を支持し、その上に床材22とフローリング材28を敷設するようにした。二重床12の高さ方向の数値は、図13において、H6=20mm、H7=70mm、H8=20mm、H9=12mmとし、床材22にはパーチク
ルボードを使用した。また、符号66、符号70の測定において、床材22の下の空間には、グラスウールを敷き詰めた。
また、これらの測定方法は、JISA1418に基づいたものである。
図10の測定結果に示されるように、本発明の第2の実施形態は、重量床衝撃音に対して、コンクリートスラブ14のみの場合に比べて、低い床衝撃音レベル(63Hzにおいて8.7dB低減)を示しており、L値で約2ランク(1ランク=5dB)近く向上している。
図11の測定結果に示されるように、本発明の第2の実施形態は、軽量床衝撃音に対しても、コンクリートスラブ14のみの場合に比べて、低い床衝撃音レベルを示しており、L値で約8ランク(1ランク=5dB)近く向上している。
このように、150mmのスラブ厚でもL−50クラスの重量床衝撃音に対する遮音性が
実現でき、スラブ厚を上げれば、さらに遮音性を向上させることができる。
本発明の第1の実施形態に係る床受け部材および二重床を示す説明図である。 本発明の第1の実施形態に係る床受け部材および二重床を示す断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る床受け部材を示す断面図である。 本発明の第2の実施形態に係る床受け部材および二重床を示す説明図である。 本発明の第2の実施形態に係る床受け部材および二重床を示す断面図である。 本発明の第2の実施形態に係る床受け部材を示す説明図である。 本発明の第2の実施形態に係る床受け部材を示す断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る二重床と従来の二重床と二重床を構成しないスラブとを比較して示す周波数に対する重量床衝撃音の線図である。 本発明の第1の実施形態に係る床受け部材および二重床の平面配置図である。 本発明の第2の実施形態に係る二重床と二重床を構成しないスラブとを比較して示す周波数に対する重量床衝撃音の線図である。 本発明の第2の実施形態に係る二重床と二重床を構成しないスラブとを比較して示す周波数に対する軽量床衝撃音の線図である。 本発明の第2の実施形態に係る床受け部材および二重床の平面配置図である。 本発明の実施形態に係る床受け部材を示す断面図である。 従来の二重床の構成を示す概略図である。 従来の二重床の構成を示す概略図である。 従来の二重床の構成を示す概略図である。 従来の二重床の構成を示す概略図である。 従来の二重床の構成を示す概略図である。
符号の説明
10 床受け部材
12 二重床
14 コンクリートスラブ(床版)
16 防振ゴム(防振材)
18 コンクリートパネル(重量パネル)
20 支持ボルト(高さ調整手段)
22 床材
24 ゴム台座(高さ調整手段)
26 受け部材(高さ調整手段)
32 雄ネジ(高さ調整手段)
34 雌ネジ(高さ調整手段)
44 雌ネジ(高さ調整手段)
46 支持部材(高さ調整手段)
50 雄ネジ(高さ調整手段)
54 防振ゴム(防振材)

Claims (6)

  1. 建物の床版に配置され、床材を支持して二重床構造とする床受け部材であって、
    前記床材の下に配置される複数の重量パネルと、
    前記床版に置かれ前記重量パネルを該床版から浮かして支持する複数の防振材と、
    前記床材と前記重量パネルの間に設けられ、旋回させることで該床材を昇降させる高さ調整手段と、
    を有することを特徴とする床受け部材。
  2. 建物の床版に配置され、床材を支持して二重床構造とする床受け部材であって、
    前記床材の下に配置される複数の重量パネルと、
    前記床版に置かれ前記重量パネルを該床版から浮かして支持する複数の防振材と、
    前記防振材と前記重量パネルの間に設けられ、旋回させることで該重量パネルを昇降させる高さ調整手段と、
    を有することを特徴とする床受け部材。
  3. 前記重量パネルがコンクリートパネル、モルタルパネル、鋼製パネル、又は鉄製パネルであることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の床受け部材。
  4. 前記重量パネルの下面四隅部を肉抜として、この肉抜部分を前記防振材で支持することを特徴とする請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の床受け部材。
  5. 請求項1〜請求項4の何れかの前記床受け部材を配管可能な間隔をおいて前記床版上に配置し、前記重量パネルの上に前記床材を敷き並べたことを特徴とする二重床。
  6. 前記重量パネルに前記床材を接着剤で接着することを特徴とする請求項5に記載の二重床。
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