JPH0552028A - 制振二重床構造 - Google Patents

制振二重床構造

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JPH0552028A
JPH0552028A JP20583091A JP20583091A JPH0552028A JP H0552028 A JPH0552028 A JP H0552028A JP 20583091 A JP20583091 A JP 20583091A JP 20583091 A JP20583091 A JP 20583091A JP H0552028 A JPH0552028 A JP H0552028A
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floor
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double
double floor
double flooring
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JP20583091A
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Hisamasa Akagi
久眞 赤木
Hitoshi Okita
仁 置田
Takaharu Seki
貴治 関
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】電子計算機や半導体製造機器等の設置室の二重
床上に生じる上下方向振動を、二重床の利便性を損なわ
ず簡易かつ安価に低減する。 【構成】建物床スラブ3上に複数の二重床支柱11を立
設し、二重床支柱11群上端相互間に亙り架け渡すよう
に床パネル5を載置敷詰める構造の二重床において、二
重床支柱11に上下方向にバネ特性と減衰機能を有する
弾性体14を介して付加質量15を取付け、必要に応じ
弾性体14と並列に減衰手段を組込むことを特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子計算機や半導体製
造機器等の設置室の構築に供せられる二重床(一般にフ
リーアクセス床と称する)において、床に発生する上下
振動を低減する制振二重床構造に関する。
【0002】
【従来の技術】図4において、建物1の床には、常時は
周辺道路交通や回転機構を有する機械等により、また地
震時には地震動により上下方向振動が発生する。とく
に、長スパン構造の床スラブ2では図4中破線で示すこ
の上下方向振動は大きくなりがちである。
【0003】電子計算機や半導体製造機器等は、空調や
配線・配管に対する利便性確保の観点から、通常、二重
床上に設置されるが、これらの機器等をこうした振動に
よる機能障害から守るため、二重床上の振動を低減させ
る免震床(あるいは防振床)と呼ばれる二重床が考えら
れている。
【0004】一般に二重床は、図5に示すように建物床
スラブ3の上に複数の二重床支柱4を立設し、その二重
床支柱4上端同士間に亙り架け渡すように床パネル5を
載置敷詰める構造であり、フリーアクセス床と呼ばれ
る。免震床は図6のように二重床において、床スラブ3
と二重床支柱4群との間に、床スラブ3から二重床支柱
4群へ伝達される上下方向振動を低減させる弾性体6
群、たとえばバネ及びショックアブソーバー等減衰手段
を介在するものである。
【0005】この場合、二重床支柱4群より上部を構造
的に安定させるため、通常、弾性体6群の上に格子梁な
どの構造体7を敷設する。また、二重床支柱4群と床ス
ラブ3間の代わりに、二重床支柱4群の頂部と床パネル
5との間に床スラブ3からの振動の伝達を低減させる弾
性体等を挿入するものもある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】いずれにしても、免震
床は床スラブ3と床パネル5との間に振動の伝達を低減
させる材料を挿入し、床スラブ3に発生する振動を床パ
ネル5に伝達させないようにする点に特徴があるが、弾
性体6の挿入により二重床高さが高くなり、また格子梁
等の構造体7を設けるなど一般に構造が複雑で高価なも
のとなっている。
【0007】一方、構造物に発生している振動を低減さ
せる手段として、図7のように構造物8に弾性体9を介
して付加質量10を取付け、その固有振動数(振動周
期)を構造物8のそれと大略同じになるよう設定するこ
とにより、付加質量10に構造物8の振動を打ち消す振
動を発生させて構造物8自体の振動を低減させる方法が
あり、一般に動吸振器と呼ばれている。
【0008】二重床上の上下方向振動に対してこの方法
を応用したものが本発明である。この場合、動吸振器を
床スラブ3に設置して床スラブ3の上下振動を低減させ
る一方で、通常のフリーアクセス床を併設することが考
えられる。しかし、このように動吸振器とフリーアクセ
ス床を別々に併設すると、動吸振器が邪魔になって二重
床のもつ空調や配線・配管のための利便性をそこなう恐
れがあり、またそれを避けるため動吸振器を床スラブ3
下に吊り下げることも考えられるが、一般に足場が悪
く、保守性が劣るという問題がある。
【0009】こゝにおいて、本発明は、二重床上に生じ
る上下方向振動を、二重床の利便性をできる限りそこな
わず簡易かつ安価に低減するため、二重床を構成する二
重床支柱に上下方向の動吸振器を組込む制振二重床構造
を提供せんとするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記課題の解決は、本発
明が次に列挙する新規な特徴的構成手段を採用すること
により達成される。即ち、本発明の第1の特徴は、建物
床スラブ上に複数の二重床支柱を立設し、該二重床支柱
群上端間に亙り架け渡すように床パネルを載置敷詰める
構造の二重床において、該二重床支柱に上下方向にバネ
特性を有する弾性体を介して付加質量を取付けてなる制
振二重床構造である。
【0011】本発明の第2の特徴は、前記第1の特徴に
おいて、前記弾性体と並列に減衰手段を組込んでなる制
振二重床構造である。
【0012】本発明の第3の特徴は、前記第1又は第2
の特徴における前記弾性体として減衰機能を有する弾性
体を用いてなる制振二重床構造である。
【0013】
【作用】本発明は、前記のような手段を講じ、図1に示
すごとく、建物床スラブ3の上に複数の二重床支柱4を
立設し、その二重床支柱4群上端間に亙り架け渡すよう
に床パネル5を載置敷詰める構造の二重床であるので、
その二重床支柱4に、上下方向にバネ特性を有する弾性
体9を介して付加質量10を取付けることにより、この
部分に床スラブ3に対する動吸振器を構成し、二重床に
発生している上下方向振動を建物床スラブ3ごと低減達
成する。
【0014】
【実施例】本発明の実施例を図面について説明する。図
2は本実施例の拡大中央縦断面、図3は図2中III −II
I 線視相当部分の平面図である。図中、11は二重床支
柱、12は二重床支柱11のベース部、13は二重床支
柱11の上端に螺着したキヤップ形床パネル受け部、1
4は二重床支柱11に螺貫した植込ボルト形弾性体、1
5は円筒ナット形付加質量(おもり)である。
【0015】制振二重床は、二重床支柱11のベース部
12を建物床スラブ3にボルトや接着材等により固定
し、これを適当な間隔で複数本並べて、それぞれの上端
の床パネル受け部13上相互間に亙り床パネル5を架け
渡し敷架することにより構成する。ここで、二重床支柱
11には、付加質量15を取付けた弾性体14を固定す
る。弾性体14は上下方向にバネ特性を有する材料であ
れば何でもよく、ゴムや金属バネ等が考えられる。
【0016】また、バネ特性と同時に弾性体14と並列
に減衰手段(図示せず)を組込んだり、減衰機能を有す
る弾性体を用いて、適当な減衰性能を付加することによ
り、制振能力を高めてもよい。この場合、弾性体14へ
の付加質量15の取付け位置等を変えられるようにして
おき、弾性体14のバネ特性を発揮できる範囲(バネ特
性の大きさ)を調整できるようにすることが必要であ
る。
【0017】これに加えて、付加質量15の質量を変え
られるようにしておくとなおよい。そうしておいて二重
床を構成した後に、弾性体14のバネ特性の大きさを調
整し、さらに場合によっては付加質量15の大きさを調
整して、付加質量15の上下方向固有振動数を建物床ス
ラブ3の上下方向固有振動数と大略同じになるようにす
る。
【0018】このような、構造をもった二重床を構成す
ることにより、弾性体14及び付加質量15の部分で建
物床スラブ3に生じる上下方向振動に対して動吸振器の
役割を果すため、床スラブ3の上下方向振動の低減に効
果が生じ、その上の二重床も同時に振動が低減される。
もちろん、二重床を構成している全ての支柱11群に付
加質量15を取付ける必要はなく、制振したい部位の支
柱11の適当な位置のものに付加すればよい。
【0019】
【発明の効果】かくして、本発明では二重床構造自体が
動吸振器を構成することになるため、二重床上に生じる
上下方向振動を、二重床の利便性をそこなわず簡易かつ
安価に、建物床スラブの振動ごと低減することができる
という利点がある。
【0020】このため、二重床上の電子計算機や半導体
製造機器等を、常時の周辺道路交通や回転機構を有する
機械等に伴う振動や地震時の振動による機能障害から守
るために有用であり、とくに上下方向振動の大きくなり
がちな長スパン構造の床スラブに対しては極めて有効で
ある等優れた効用性、有用性を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理図である。
【図2】本発明の実施例を示す拡大中央縦断面図であ
る。
【図3】図2中III −III 線視相当部分の平面図であ
る。
【図4】建物の断面模式図である。
【図5】二重床(フリーアクセス床)の縦断面図であ
る。
【図6】免震床の縦断面図である。
【図7】動吸振器の模式図である。
【符号の説明】
1…建物 2…長スパン構造床スラブ 3…床スラブ 4,11…二重床支柱 5…床パネル 6,9,14…弾性体 7…構造体 8…構造物 10,15…付加重量 12…ベース部 13…床パネル受け部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F16F 15/04 A 9138−3J

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】建物床スラブ上に複数の二重床支柱を立設
    し、該二重床支柱群上端間に亙り架け渡すように床パネ
    ルを載置敷詰める構造の二重床において、該二重床支柱
    に上下方向にバネ特性を有する弾性体を介して付加質量
    を取付けることを特徴とする制振二重床構造
  2. 【請求項2】前記弾性体と並列に減衰手段を組込むこと
    を特徴とする請求項1記載の制振二重床構造
  3. 【請求項3】前記弾性体として減衰機能を有する弾性体
    を用いることを特徴とする請求項1又は2記載の制振二
    重床構造
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Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007100403A (ja) * 2005-10-05 2007-04-19 Takenaka Komuten Co Ltd 床受け部材および二重床
JP2007132081A (ja) * 2005-11-10 2007-05-31 Bridgestone Corp 床構造
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US8156701B2 (en) 2007-12-10 2012-04-17 Bridgestone Corporation Floor support and floor structure
CN110657192A (zh) * 2019-09-24 2020-01-07 涂建维 一种基于调谐质量阻尼器的隔振装置
KR102102364B1 (ko) * 2019-12-13 2020-04-28 김창재 구조물 내진 장치 및 이를 이용한 내진 설계 공법

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