JP2007138421A - 床構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】床衝撃音の遮断性能が良好で施工性を向上させる床構造を得る。
【解決手段】上床材14に振動が加わった場合、クッション台座26が弾性変形して質量体28が振動を吸収するように上下動することで、上床材14からの振動を減衰する。減衰された振動は、さらにクッションゴム18によって減衰されて床スラブ12へ伝わる。ここで、動吸振器の質量をm、単位面積当りの上床材14、支持ボルト22及びクッションゴム18の質量合計を、前記単位面積当りの動吸振器25を支持する支持数で除した値をMとした場合、前記動吸振器の質量mをM×(1/15)≦m≦M×2.5としたことで、床衝撃音が良好に遮断される。また、施工時には、従来のように、制振材又は遮音材を床全面に配置する必要がないので、施工性が良い。
【選択図】図2

Description

本発明は、支持部材を介して二重床とされた床構造に関する。
床構造においては、床衝撃音の遮断性能を向上させるために、支持部材を介して床基盤上から所定の高さに床を設ける二重床構造とする場合がある。このような二重床構造では、例えば、支持部材が床下地パネル、捨張材、仕上材を支持し、捨張材の両面に制振材又は遮音材を配置した状態としている(例えば、特許文献1参照)。
従来の制振材には、重い材料が用いられているうえに、この従来の床構造では、制振材又は遮音材を床全面に配置することになり、施工性が悪い。
特許第2918907号公報
本発明は、上記事実を考慮して、床衝撃音の遮断性能が良好で施工性を向上させる床構造を提供することを課題とする。
請求項1に記載する本発明の床構造は、床スラブ上に支持され、弾性変形可能であって振動を減衰させる第1弾性部材と、前記第1弾性部材上に支持され、前記床スラブと反対方向へ延びる支持部材と、前記支持部材上に支持され、前記床スラブとの間に間隔をもって配置される床材と、前記第1弾性部材、前記支持部材、又は、前記床材に支持され、弾性変形可能であって振動を減衰させる第2弾性部材を備えると共に、前記第2弾性部材に支持され、前記第2弾性部材の弾性変形によって変位して振動を減衰させる質量体を備えた動吸振器と、を有し、前記動吸振器の質量をm、単位面積当りの前記床材、前記支持部材及び前記第1弾性部材の質量合計を、前記単位面積当りの動吸振器を支持する支持数で除した値をMとした場合、前記動吸振器の質量mをM×(1/15)≦m≦M×2.5としたことを特徴とする。
請求項1に記載する本発明の床構造によれば、床材に振動が加わった場合、この振動は、第2弾性部材へ伝わる。これによって、第2弾性部材が弾性変形して質量体が振動を吸収するように上下動することで、床材から床スラブへの振動を減衰する。減衰された振動は、さらに第1弾性部材によって減衰されて床スラブへ伝わる。ここで、動吸振器の質量をm、単位面積当りの床材、支持部材及び第1弾性部材の質量合計を、前記単位面積当りの動吸振器を支持する支持数で除した値をMとした場合、動吸振器の質量mをM×(1/15)≦m≦M×2.5としたことで、床衝撃音が良好に遮断される。また、施工時には、従来のように、制振材又は遮音材を床全面に配置する必要がないので、施工性が良い。
請求項2に記載する本発明の床構造は、床スラブ上に支持され、弾性変形可能であって振動を減衰させる第1弾性部材と、前記第1弾性部材上に支持され、前記床スラブと反対方向へ延びる支持部材と、前記支持部材上に支持され、前記床スラブとの間に間隔をもって配置される床材と、前記第1弾性部材、前記支持部材、又は、前記床材に支持され、弾性変形可能であって振動を減衰させる第2弾性部材を備えると共に、前記第2弾性部材に支持され、前記第2弾性部材の弾性変形によって変位して振動を減衰させる質量体を備えた動吸振器と、を有し、前記動吸振器の質量をm(kg)、前記第2弾性部材のばね定数をk(N/m)として、前記動吸振器における固有振動数f0X(Hz)(f0X=1/2π×√(k/m))を、前記床スラブを備えた建物の躯体の各固有振動特性、前記建物の内装部の各固有振動特性、又は、予め想定された入力振動特性のいずれかに応じて設定することを特徴とする。
請求項2に記載する本発明の床構造によれば、床材に振動が加わった場合、この振動は、動吸振器の第2弾性部材へ伝わる。これによって、動吸振器は、第2弾性部材が弾性変形して質量体が振動を吸収するように上下動することで、床材から床スラブへの振動を減衰する。減衰された振動は、さらに第1弾性部材によって減衰されて床スラブへ伝わる。ここで、動吸振器における固有振動数f0X(Hz)(f0X=1/2π×√(k/m))を、前記床スラブを備えた建物の躯体の各固有振動特性、その建物の内装部の各固有振動特性、又は、予め想定された入力振動特性のいずれかに応じて設定することで、床衝撃音が良好に遮断される。また、施工時には、従来のように、制振材又は遮音材を床全面に配置する必要がないので、施工性が良い。
以上説明したように、本発明の床構造によれば、床衝撃音の遮断性能が良好で施工性を向上させることができるという優れた効果を有する。
本発明における床構造の実施形態を図面に基づき説明する。なお、図中の矢印UPは床構造における上方向を示す。
(実施形態の構成)
図1に示される床構造10は、主に集合住宅に用いられる二重床(乾式遮音二重床)の構造であり、上階で発せられて階下に伝播する床衝撃音(歩行音、物の落下音、子供の飛び跳ね等)を低減させるための構造である。
床構造10は、躯体床となるコンクリート製の床スラブ12と上床材14との間に、所定の間隔で複数本並べられた床支持具15を介在させており、床支持具15の介在によって床スラブ12と上床材14との間に空間を形成して遮音効果を得る状態としている。
なお、本実施形態の上床材14は、下地パネル14Aを備えると共に、下地パネル14A上に捨張材14Bを設け、さらに捨張材14B上に仕上げ材14Cを設けた積層構造となっている。ここで、仕上げ材14Cを除いた上床材14(下地パネル14A及び捨張材14B)、及び、床支持具15は、床下地材である。
図2に示されるように、各床支持具15は、支持手段としての支持部16を備えている。支持部16は、第1弾性部材としてのクッションゴム18と、中間受け部としての中間受け部材20と、支持部材としての支持ボルト22と、を備えており、床スラブ12上に設けられて上床材14を支持するようになっている。
床スラブ12上に配置されるクッションゴム18は、弾性変形可能な円筒状とされ、上床材14等からの振動の減衰用として床スラブ12上に支持されている。クッションゴム18上には、中間受け部材20を介して支持ボルト22が直立状態で支持されている。
中間受け部材20は、円筒状とされて中間部にフランジ部20Aを備え、円筒部の一方側がクッションゴム18の筒内側に挿入されると共にフランジ部20Aの下面(クッションゴム18側へ向けられた面)がクッションゴム18の上面(床スラブ12側の面と反対側の面)に固着されている。中間受け部材20の円筒部内周面には、雌ネジ部20Bが形成され、この雌ネジ部20Bには、支持ボルト22の軸部に形成された雄ネジ部22Aが螺合される。これにより、中間受け部材20が支持ボルト22に一体化される。
支持ボルト22は、クッションゴム18と反対側、すなわち、床スラブ12と反対方向へ延びて、パネル受け部材24を介して上床材14を支持するようになっている。パネル受け部材24は、円筒状とされて一方開口部から外側へ向けて突き出した鍔部24Aを備える。パネル受け部材24の円筒部24Bは、下地パネル14Aの貫通孔114A内に挿入されて固着され、鍔部24Aの上面(上床材14側へ向けられた面)が下地パネル14Aの下面(床スラブ12と対向する側の面)に固着される。パネル受け部材24の円筒部内周面には、雌ネジ部24Cが形成され、この雌ネジ部24Cには、支持ボルト22の軸部に形成された雄ネジ部22Bが螺合される。これらにより、上床材14は、支持部16上に支持されて床スラブ12との間に間隔をもって配置される。
支持ボルト22の先端部には、マイナスドライバを差し込むための凹部(図示省略)が形成されており、上床材14の下地パネル14Aに捨張材14B、仕上げ材14Cが載せられる前の状態において、マイナスドライバを支持ボルト22の凹部(図示省略)に差し込んで支持ボルト22を回転させることによって、床スラブ12からの下地パネル14Aの高さを調節することができるようになっている。
各床支持具15の高さ方向中間部には、支持部16に支持された動吸振器25が設けられ、床構造10全体としては、図1に示されるように、複数の動吸振器25が配置される。図2に示されるように、動吸振器25は、第2弾性部材としてのクッション台座26と、所定質量(本実施形態では2kg)の質量体28と、を備え、振動を減衰させるための振動減衰用とされる。
クッション台座26は、中間受け部材20のフランジ部20Aの上面である受け面20Cに配置されており、クッション台座26の下面が受け面20Cに接着剤等によって固着されている。クッション台座26は、円筒状とされて中央に挿入孔26Aが形成されており、この挿入孔26Aに支持ボルト22が挿入された状態となっている。クッション台座26は、上床材14等からの振動を減衰させるために、中間受け部材20を介して支持ボルト22に支持されるものであり、軟質ゴムで構成されて弾性変形可能とされる。
質量体28は、クッション台座26の上面に接着剤等によって固着されており、中間受け部材20、クッション台座26及び質量体28は、一体化している。また、質量体28によって、クッション台座26には圧縮方向の荷重が作用している。質量体28は、略円筒状とされて中央に挿入孔28Aが貫通形成されており、この挿入孔28Aに支持ボルト22が挿入された状態となっている。質量体28は、クッション台座26に支持されることでクッション台座26の弾性変形によって変位して上床材14等からの振動を減衰させるようになっている。
図3には、動吸振器を有する振動系モデル図が示されている。図中の主系は、基本床構造(本実施形態の動吸振器25(クッション台座26及び質量体28)を除いた構造)に対応し、主系のバネ(K)は、基本床構造の弾性体(本実施形態ではクッションゴム18)、主系の抵抗(C)は、基本床構造の弾性体(本実施形態ではクッションゴム18)、主系の質量(M)は、基本床構造の質量にそれぞれ対応する。
また、補助系のバネ(k)は、動吸振器のバネ(本実施形態では、クッション台座26)、補助系の抵抗(c)は、動吸振器の抵抗(本実施形態では、クッション台座26)、補助系の質量(m)は、動吸振器の質量にそれぞれ対応する。このように、本実施形態の床構造10では、全体として2自由度振動系となっている。
ここで、図1に示される動吸振器25の質量をm、単位面積当りの上床材14、支持ボルト22及びクッションゴム18の質量合計を、前記単位面積当りの動吸振器25を支持する支持数で除した値をMとした場合、動吸振器25の質量mを、M×(1/15)≦m≦M×2.5とするのが良く、好ましくは、M×(1/7.5)≦m≦M×1.7とするのが良く、さらに好ましくは、M×(1/4)≦m≦M×1.3とするのが良い。M×(1/15)≦m≦M×2.5とすることで、床衝撃音レベルを改善することができる。
本実施形態では、動吸振器(25)1個当りの負担質量、すなわち、床単位面積当り(例えば、1m×1mの範囲当り)の基本床構造の質量(上床材14と支持部16(クッションゴム18及び支持ボルト22)との質量合計)を、前記床単位面積当りの動吸振器25を備えた床支持具15の個数(すなわち、前記床単位面積当りの動吸振器25を支持する支持数)で除した値(=M)は、6(kg/個)とされている。この場合における動吸振器25の質量比と床衝撃音レベルの改善量との関係を示す試験結果が表1に示されている。
なお、対象の周波数は、63Hzとし、動吸振器25における固有振動数の設定値は、50Hzとした。ここで、周波数を63Hzとしたのは、重量床衝撃音の場合、その床衝撃音性能は、1/1オクターブバンドレベルの63Hzで決定することが90%以上であることを考慮したものである。
Figure 2007138421
表1における床衝撃音レベルの改善量は、動吸振器25を全く取り付けない構成の床構造における重量床衝撃音レベル(dB)を基準にした改善量である。表1に示されるように、前述の条件においては、M×(1/15)≦m≦M×2.5とした場合、プラスの改善量とすることができ、M×(1/7.5)≦m≦M×1.7とした場合、改善量を3dB以上とすることができ、M×(1/4)≦m≦M×1.3とした場合、改善量を4dB以上とすることができた。
次に、図1に示される動吸振器25における固有振動数の設定について、説明する。動吸振器25の質量をm(kg)、クッション台座26のばね定数をk(N/m)として、動吸振器25における固有振動数f0X(Hz)(f0X=1/2π×√(k/m))を、床スラブ12を備えた建物の躯体の各固有振動特性、前記建物の内装部の各固有振動特性、又は、予め想定された入力振動特性のいずれかに応じて設定することで、床衝撃音レベルを良好に改善することができる。すなわち、例えば、スラブ特性により求められる値、減衰させたい入力の衝撃力周波数特性値等の任意の周波数fy(Hz)に設定することで、床衝撃音レベルを良好に改善することができる。
ここで、動吸振器25における固有振動数f0X(Hz)の設定は、f0X=1/2π×√(k/m)の式より、動吸振器25の質量m(kg)、及び、クッション台座26のばね定数k(N/m)を設定することによって行う。
設定に当り、動吸振器25の固有振動数f0Xは、fy×(1/2)≦f0X≦fy×2の範囲において優れた効果を発揮し、好ましい範囲は、fy×(1/1.6)≦f0X≦fy×1.6である。
Figure 2007138421
表2には、減衰させたい任意の周波数(床スラブ12を備えた建物の躯体の各固有振動数、前記建物の内装部の各固有振動数、又は、予め想定された入力振動数)を63Hzとした場合の、動吸振器25の固有振動数と床衝撃音レベルの改善量との関係を示す試験結果が示されている。改善量は、動吸振器25を取り付けない構成の床構造における重量床衝撃音レベルを基準にしたものである。
なお、床衝撃音レベル比較周波数は、63Hzとした。周波数を63Hzとしたのは、重量床衝撃音の場合、その床衝撃音性能は、1/1オクターブバンドレベルの63Hzで決定することが90%以上であることを考慮したものである。また、躯体床となる床スラブは、RCラーメン構造、スラブ厚さ200mm、梁スパン4m×5mであった。
表2に示されるように、任意の周波数(床スラブ12を備えた建物の躯体の各固有振動数、前記建物の内装部の各固有振動数、又は、予め想定された入力振動数)の63Hz(fy)に対し、動吸振器25の固有振動数f0X(Hz)を、30Hz(fy×(1/2))≦f0X≦130Hz(fy×2.0)とした場合、改善量を2dB以上得ることができ、35Hz≦f0X≦120Hzとした場合、改善量を3dB以上、40Hz(fy×(1/1.6))≦f0X≦100Hz(fy×1.6)とした場合、改善量を4dB以上得ることができた。
以上のように、動吸振器25の固有振動数f0Xを、スラブ特性により求められる値、減衰させたい入力の衝撃力周波数特性値等の任意の周波数fy(Hz)に設定することにより床衝撃音遮断性能が良好となる。
(実施形態の施工手順)
次に、図2に示される床支持具15を用いて二重床の床構造10を構成する際の施工手順について説明する。
まず、一体化されたクッションゴム18、中間受け部材20、クッション台座26及び質量体28を、クッションゴム18を下にして準備する。
次に、質量体28の挿入孔28A及びクッション台座26の挿入孔26Aに支持ボルト22を上方から挿入し、支持ボルト22の雄ネジ部22Aを中間受け部材20の雌ネジ部20Bに螺合させて取り付け、直立させる。次に、床下地パネル14Aに固着されたパネル受け部材24の雌ネジ部24Cに支持ボルト22の雄ネジ部22Bを螺合させる。
ここで、マイナスドライバを支持ボルト22の凹部(図示省略)に差し込んで支持ボルト22を回転させることによって、床スラブ12からの下地パネル14Aの高さを調節する。
次に、下地パネル14A上に捨張材14Bが敷設され、捨張材14B上に仕上げ材14Cが敷設される。以上によって、二重床の床構造10が構成される。
このように、施工時には、従来のように、制振材又は遮音材を床全面に配置する必要がないので、施工性が良く、また、軽量で安価な床構造10とすることができる。
(実施形態の作用)
次に、上記の実施形態の作用を説明する。
上階で発せられた床衝撃音(例えば、歩行音等)の振動は、上床材14からパネル受け部材24、支持ボルト22、及び、中間受け部材20を介してクッション台座26へ伝わる。これによって、クッション台座26が弾性変形し、質量体28が振動を吸収するように上下動することで、振動を減衰する。
ここで、クッション台座26は、支持ボルト22を囲んで配置されているため、支持ボルト22に沿って弾性変形することになり、また、質量体28も支持ボルト22を囲んで配置されているため、支持ボルト22に沿って移動することになるので、動吸振の作用が安定する。
また、中間受け部材20にクッション台座26が固着され、クッション台座26に質量体28が固着されているので、例えば、振動によって質量体28がクッション台座26から浮く等のような無駄な移動を抑えられ、また、質量体28の移動を振動周期に追従させ易くなるので、動吸振効果を高めることができる。
減衰された振動は、さらにクッションゴム18によって減衰されて床スラブ12へ伝わる。このため、床衝撃音が良好に遮断される。
なお、以上説明したような動吸振器25を備えた床支持具15を、上床材14における振動の発生しやすい床特定領域(例えば、廊下等の歩行用通路)の下方等のように、振動が発生しやすい部分に対応した位置に配置すると、床衝撃音が効果的に遮断される。
なお、上記実施形態では、第2弾性部材としてのクッション台座26が、支持部材としての支持ボルト22を介して第1弾性部材としてのクッションゴム18に支持されているが、第2弾性部材が支持部材を介さずに第1弾性部材に支持される構成としてもよく、また、第2弾性部材が床材に支持される構成としてもよい。
また、上記実施形態では、第2弾性部材が軟質ゴムで構成されたクッション台座26である場合を例に挙げて説明したが、第2弾性部材は、例えば、圧縮コイルバネ等のような弾性変形可能な他の弾性部材であってもよい。
さらに、上記実施形態では、第2弾性部材としてのクッション台座26が接着剤等によって中間受け部材20に固着されているが、第2弾性部材は、例えば、支持部材に直接固着される等のように、上記実施形態以外の配置された位置に固着される構成としてもよい。また、第2弾性部材は、機械的接合によって中間受け部等の配置された位置に取り付けられてもよい。
さらにまた、上記実施形態では、中間受け部としての中間受け部材20が、支持部材としての支持ボルト22に取り付けられて一体化されているが、支持部材の一部に中間受け部や床受け部を形成してもよい。
なお、上記実施形態では、床スラブ12がコンクリート製であるコンクリート床の場合について説明したが、床スラブは、木製等の他の床基盤であってもよい。
また、動吸振器25における固有振動数f0Xを、床スラブ12を備えた建物の躯体(例えば、床スラブ12、梁、壁等)の各固有振動数、前記建物の内装部(例えば、仕上げ材14C、内装壁、内装天井等)の各固有振動数、又は、予め想定された振動源の入力振動数のいずれかに応じて設定(例えば、対象とする振動数と等しい振動数、対象とする振動の周波数に対して遮断周波数となる範囲の振動数等に設定)することで、床衝撃音レベルを良好に改善することができる。
また、床の改修時等のように対象となる躯体床(床スラブ)が限定される場合には、その躯体床(床スラブ)の固有振動数(例えば、31.5Hz〜125Hz帯域)、音源が特定されている場合には、減衰させたい入力の衝撃力周波数特性、(聴覚上)気になる任意の周波数に、それぞれ応じて、動吸振器25の固有振動数f0Xを合わせると、遮音効果が大きい。
本発明の実施形態に係る床構造の縦断面を示す断面図である。 図1の床支持具を拡大した拡大断面図である。 本発明の実施形態に係る床構造の原理を示す原理図である。
符号の説明
10 床構造
12 床スラブ
14 上床材(床材)
18 クッションゴム(第1弾性部材)
22 支持ボルト(支持部材)
25 動吸振器
26 クッション台座(第2弾性部材)
28 質量体

Claims (2)

  1. 床スラブ上に支持され、弾性変形可能であって振動を減衰させる第1弾性部材と、
    前記第1弾性部材上に支持され、前記床スラブと反対方向へ延びる支持部材と、
    前記支持部材上に支持され、前記床スラブとの間に間隔をもって配置される床材と、
    前記第1弾性部材、前記支持部材、又は、前記床材に支持され、弾性変形可能であって振動を減衰させる第2弾性部材を備えると共に、前記第2弾性部材に支持され、前記第2弾性部材の弾性変形によって変位して振動を減衰させる質量体を備えた動吸振器と、
    を有し、前記動吸振器の質量をm、単位面積当りの前記床材、前記支持部材及び前記第1弾性部材の質量合計を、前記単位面積当りの動吸振器を支持する支持数で除した値をMとした場合、前記動吸振器の質量mをM×(1/15)≦m≦M×2.5としたことを特徴とする床構造。
  2. 床スラブ上に支持され、弾性変形可能であって振動を減衰させる第1弾性部材と、
    前記第1弾性部材上に支持され、前記床スラブと反対方向へ延びる支持部材と、
    前記支持部材上に支持され、前記床スラブとの間に間隔をもって配置される床材と、
    前記第1弾性部材、前記支持部材、又は、前記床材に支持され、弾性変形可能であって振動を減衰させる第2弾性部材を備えると共に、前記第2弾性部材に支持され、前記第2弾性部材の弾性変形によって変位して振動を減衰させる質量体を備えた動吸振器と、
    を有し、
    前記動吸振器の質量をm(kg)、前記第2弾性部材のばね定数をk(N/m)として、前記動吸振器における固有振動数f0X(Hz)(f0X=1/2π×√(k/m))を、前記床スラブを備えた建物の躯体の各固有振動特性、前記建物の内装部の各固有振動特性、又は、予め想定された入力振動特性のいずれかに応じて設定することを特徴とする床構造。
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