JP7291490B2 - フローリング用遮音構造 - Google Patents

フローリング用遮音構造 Download PDF

Info

Publication number
JP7291490B2
JP7291490B2 JP2019008268A JP2019008268A JP7291490B2 JP 7291490 B2 JP7291490 B2 JP 7291490B2 JP 2019008268 A JP2019008268 A JP 2019008268A JP 2019008268 A JP2019008268 A JP 2019008268A JP 7291490 B2 JP7291490 B2 JP 7291490B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sound insulation
flooring
base material
insulation member
sound
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019008268A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020117895A (ja
Inventor
伸介 浅井
孝啓 可知
優二 開田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Riko Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Riko Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Riko Co Ltd filed Critical Sumitomo Riko Co Ltd
Priority to JP2019008268A priority Critical patent/JP7291490B2/ja
Publication of JP2020117895A publication Critical patent/JP2020117895A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7291490B2 publication Critical patent/JP7291490B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Floor Finish (AREA)

Description

本発明は、フローリング用遮音構造に関するものである。
近年、省エネ化に伴い木質系住宅において高断熱、高気密性が求められるなか、住宅内における生活音、特に上階から下階へ伝達される生活音の低減が重要となってきている。上階から下階へ伝達される生活音には、人の歩行音、物の落下音、物の引きずり音などが存在する。
なお、特許文献1には、床版上に液状ポリブタジエンゴムの硬化物の四角錐台状物の衝撃吸収材を支持材に接着して防音床材とし、防音床材をアクリル粘接着剤で床下地材のパーチクルボードに貼り付ける構造が記載されている。また、特許文献2には、根太の上に捨張、防振シート、下板およびフロアパネルを積層した構造において、予め下板に、テーパを有する傾斜した内面を備えた傾斜貫通孔を根太の延長方向に沿って複数形成し、この貫通孔に円錐台形状の防振嵌合栓を嵌合させる構造が記載されている。
特開2006-169959号公報 特許第3182369号公報
ところで、例えば、鉄筋コンクリート構造の建物やコンサートホールなどにおいては、振動源としての床材の質量を大きくすることにより、低周波領域から高周波領域までの広範囲に亘って防音効果を発揮することが容易である。しかしながら、木質系住宅において低周波領域に含まれる生活音を低減するために、フローリング材を含む振動源の質量を大きくすることは、近年の住宅の軽量化に相反するために適切ではない。そのため、フローリング材を含む振動源の質量を小さくしつつ、生活音を低減することが課題となる。
本発明は、木質系住宅において生活音を低減することができるフローリング用遮音構造を提供することを目的とする。
本発明に係るフローリング用遮音構造は、床構造用合板の上面に配置される。フローリング用遮音構造は、少なくとも合板を含んで構成されており、前記床構造用合板の上面から離間して配置され、上面がフローリング材の下面に固定されるフローリング基材と、弾性を有し、前記床構造用合板の上面に載置され、前記フローリング基材の下面を弾性支持する複数の第一遮音部材と、弾性を有し、前記第一遮音部材とは異なる弾性特性を有し、少なくとも前記複数の第一遮音部材の間であって、前記フローリング基材の下面に取り付けられ、動吸振器である第二遮音部材とを備える。
さらに、前記フローリング材および前記フローリング基材の合計質量が、65kg/m以下であり、前記第一遮音部材の1m当たりの動ばね定数は、12830N/mm以下となるように設定されており、前記第一遮音部材の共振周波数の√2倍周波数を100Hz以下となるように設定されている。
前記第一遮音部材は、ゴム弾性体またはゴム状弾性を有するエラストマーにより形成されている。前記第二遮音部材は、マスと、ゴム弾性体またはゴム状弾性を有するエラストマーにより形成され、前記フローリング基材の下面に対して前記マスを弾性支持する弾性支持部材と、を備える。前記第一遮音部材と前記第二遮音部材の前記弾性支持部材とが一体形成されることにより、前記第一遮音部材と前記第二遮音部材とが1個のユニットを構成している。
上記フローリング用遮音構造によれば、比較的軽量な床構造を対象とした場合に、少なくとも100Hz以上の周波数領域において、防振効果を発揮することができる。従って、100Hz以上に含まれる生活音を低減することができる。
第一例の床構造の部分断面図である。 第一例の床構造の全体を示す縮小平面図であって、フローリング材およびフローリング基材を除いた図である。 第二例の床構造の部分断面図である。 第二例の床構造の全体を示す縮小平面図であって、フローリング材およびフローリング基材を除いた図である。 第三例の床構造の部分断面図である。 第三例の床構造の全体を示す縮小平面図であって、フローリング材およびフローリング基材を除いた図である。 第四例の床構造の部分断面図である。 第四例の床構造の全体を示す縮小平面図であって、フローリング材およびフローリング基材を除いた図である。 振動モデルを示す図である。 図9の振動モデルにおける振動伝達特性を示す図である。 床構造の振動特性を示す図である。
(1.フローリング用遮音構造の構成)
(1-1.基本構成)
フローリング用遮音構造(以下、「遮音構造」と称する)は、木質系住宅において、上階のフローリング床に適用される。木質系住宅とは、少なくとも床の構造部材が木質である住宅である。すなわち、木質系住宅は、鉄骨系住宅、コンクリート系住宅、および、鉄骨系ユニット住宅と対比する意味で用いている。
ここで、木質系住宅には、木造軸組住宅、ツーバイフォー住宅、および、木造軸組と壁パネルとの組み合わせ構造による住宅などを含む。すなわち、木質系住宅は、床の他に、さらに柱、梁、壁パネルなどの構造部材が木質である。ただし、遮音構造は、床の構造部材が木質であればよく、柱、梁、壁パネルの構造部材が木質でない場合にも適用可能である。
また、遮音構造は、上階の床構造に適用される。特に、遮音構造は、上階から下階へ伝達される生活音の低減を目的としている。生活音とは、人の歩行音、物の引きずり音、物の落下音などである。上階における生活音は、少なくとも床の構造部材が振動することにより発生する音が下階へ伝搬される。人の歩行音は、人の踵がフローリングに衝突することにより発生する音であり、例えば、20Hz-30Hz程度の周波数帯である。物の引きずり音は、物の材質によって異なるが、例えば、100Hz-500Hz程度の周波数帯である。また、物の落下音は、物の質量によって異なるが、100Hz以上であることが多い。
また、人の可聴周波数は、一般に、20Hz-20,000Hzとされている。従って、遮音構造による上階の生活音の遮音対象は、20Hz以上とすればよい。また、木質系住宅においては、構造部材が木質であるため、鉄骨やコンクリートに比べて軽量である。特に、木質系住宅は、より軽量化が求められている。遮音構造は、比較的軽量である木質系の床構造において、効果的に遮音効果を発揮することを目的とする。
(1-2.第一例の遮音構造)
第一例の遮音構造10について、図1および図2を参照して説明する。図1および図2に示すように、遮音構造10は、床構造用合板1の上面に配置される。床構造用合板1は、床下地材であって、床の構造部材の一つを構成する。床構造用合板1は、例えば、梁(図示せず)や、根太(図示せず)などの上面に固定される。
遮音構造10は、床構造用合板1の上方に配置されたフローリング材11を備える。フローリング材11は、床の表面部材を構成し、木質系の材質により形成された部材である。フローリング材11は、床構造用合板1の上方に対向して配置されている。特に、フローリング材11は、床構造用合板1の上面から離間して配置されている。
遮音構造10は、さらに、フローリング材11を面支持するフローリング基材12を備える。フローリング基材12は、例えば、木質系の材質、軽量気泡コンクリート(ALC)パネル(JIS A 5416)、石膏ボードなどを適用可能である。フローリング基材12は、木質系の材質を適用する場合には、例えば合板を含んで構成されている。フローリング基材12の上面が、フローリング材11の下面に固定されている。フローリング基材12は、床構造用合板1の上面から離間して配置されている。
遮音構造10は、さらに、弾性を有する複数の第一遮音部材13を備える。第一遮音部材13は、床構造用合板1の上面に載置され、フローリング基材12の下面を弾性支持する。第一遮音部材13は、例えば、粘弾性体、コイルバネ、板バネなどを適用可能である。特に、本例においては、第一遮音部材13は、粘弾性体を適用する。粘弾性体には、ゴム弾性体、ゴム状弾性を有するエラストマーなどである。
さらに、第一遮音部材13は、柱状に形成されている。第一遮音部材は、例えば逆円錐台形、逆角錐台状、円柱状、角柱状などに形成されている。第一遮音部材13において、逆円錐台形の小径面が、床構造用合板1に当接し、大径面が、フローリング基材12に当接する。複数の第一遮音部材13は、直交する二方向に複数配列されている。図2においては、横方向に、16個の第一遮音部材13が配列されており、縦方向に、16個の第一遮音部材13が配列されている。複数の第一遮音部材13は、床構造用合板1の全体に、バランスよく、満遍なく配置されるとよい。例えば、複数の第一遮音部材13は、格子状の交点に配置するようにしてもよい。
遮音構造10は、さらに、弾性を有する複数の第二遮音部材14を備える。第二遮音部材14は、第一遮音部材13とは異なる弾性特性を有する。第二遮音部材14は、少なくとも複数の第一遮音部材13の間に配置されており、フローリング基材12の下面に取り付けられている。
本例においては、第二遮音部材14は、動吸振器である。第二遮音部材14の共振周波数は、第一遮音部材13の共振周波数より高い周波数に設定されている。第二遮音部材14は、例えば、マス14aと、マス14aを支持する弾性支持部材14bとを備える。
マス14aは、複数の第一遮音部材13により囲まれる領域の中央部分に配置されている。図2においては、マス14aは、4個の第一遮音部材13の間に配置されている。図1に示すように、マス14aは、フローリング基材12の下面から下方に離間した位置に配置されており、さらに、床構造用合板1の上面から上方に離間した位置に配置されている。つまり、マス14aは、床構造用合板1とフローリング基材12との対向空間において、上下方向に移動可能に設けられている。マス14aは、例えば、長方形板状、円板状などに形成されている。また、マス14aの表面は、ゴム弾性体またはゴム状弾性を有するエラストマーにより被覆されている。
弾性支持部材14bは、フローリング基材12の下面に固定されており、且つ、マス14aを弾性支持する。つまり、弾性支持部材14bは、フローリング基材12に対して、マス14aを弾性支持する。弾性支持部材14bは、例えば、粘弾性体、コイルバネ、板バネなどを適用可能である。特に、本例においては、弾性支持部材14bは、粘弾性体を適用する。粘弾性体には、ゴム弾性体、ゴム状弾性を有するエラストマーなどである。
本例においては、弾性支持部材14bは、マス14aの外周全周を弾性支持するようにされている。ただし、弾性支持部材14bは、マス14aの一部分のみを弾性支持するようにしてもよい。また、本例においては、弾性支持部材14bは、複数の第一遮音部材13と一体形成されている。ただし、弾性支持部材14bは、第一遮音部材13と別体に形成されており、フローリング基材12に接着剤などにより固定されるようにしてもよい。
図2においては、4個の第一遮音部材13と1個の第二遮音部材14が、1個のユニットとして構成されており、複数のユニット(13,14)が、配列されている。この他に、1個のユニットは、4個の第一遮音部材13に代えて、2個、3個、または、5個以上の第一遮音部材13を備えるように構成してもよい。また、1個のユニットは、1個の第二遮音部材14に代えて、複数の第二遮音部材14を備えるように構成してもよい。なお、第一遮音部材13と第二遮音部材14とを一体に形成することにより、施工性が良好となる。さらに、1個のユニットを小さな単位にすることで、施工性が良好となる。
遮音構造10は、さらに、外周規制部材15を備える。外周規制部材15は、床構造用合板1とフローリング基材12との間に挟まれ、フローリング基材12の撓み変形を規制する。外周規制部材15は、例えば、木質系の材料、ALC材、石膏材などにより形成されている。外周規制部材15は、フローリング基材12の外周の全周に亘って配置されている。つまり、外周規制部材15は、フローリング基材12の外周の縁部分の撓み変形を規制する。従って、外周規制部材15は、第一遮音部材13および第二遮音部材14とは異なる位置に配置されている。
フローリング材11およびフローリング基材12は、外周規制部材15が配置されていない中央領域においては、撓み変形可能となる。撓み変形可能な領域において、生活音の原因となる振動が、第一遮音部材13および第二遮音部材14によって低減される。従って、床構造用合板1の振動が低減され、結果として生活音が下階に伝搬されることが低減される。
ここで、外周規制部材15は、フローリング材11およびフローリング基材12の撓み変形を規制する。仮に、フローリング材11およびフローリング基材12の全体が撓み変形すると、上階の利用者が歩行する際に、歩行者は、床が必要以上にふわふわした感覚を受ける可能性がある。しかし、外周規制部材15によって、フローリング材11およびフローリング基材12において、外周の縁部分が、撓み変形を規制されている。従って、上階の利用者が、床が必要以上にふわふわした感覚を受ける可能性を低減できる。
さらに、外周の縁部分は、家具などの配置領域として使用される。従って、家具などを安定して配置することができる。また、外周規制部材15を設置することによって、第一遮音部材13および第二遮音部材14の設置が容易となる。つまり、外周規制部材15は、施工性を良好とすることができる。
(1-3.第二例の遮音構造)
第二例の遮音構造20について、図3および図4を参照して説明する。第二例の遮音構造20において、第一例の遮音構造10と同一構成については同一符号を付して説明を省略する。図3および図4に示すように、遮音構造20は、フローリング材11、複数の第一遮音部材13、複数の第二遮音部材14、および、外周規制部材15を備える。
遮音構造20は、さらに、中央規制部材26を備える。中央規制部材26は、床構造用合板1とフローリング基材12との間に挟まれ、フローリング基材12の撓み変形を規制する。中央規制部材26は、例えば、木質系の材料、ALC材、石膏材などにより形成されている。中央規制部材26は、外周規制部材15と同様の機能を有する。
中央規制部材26は、フローリング材11およびフローリング基材12の中央部分に配置されている。特に、中央規制部材26は、複数の第一遮音部材13の間に配置されている。従って、中央規制部材26は、第一遮音部材13および第二遮音部材14とは異なる位置に配置されている。中央規制部材26は、例えば、長尺状に形成されている。また、中央規制部材26は、柱状に形成されるようにしてもよい。つまり、中央規制部材26は、フローリング基材12の中央部分のうち、第一遮音部材13および第二遮音部材14が配置されていない領域において、撓み変形を規制する。
つまり、フローリング基材12は、外周規制部材15および中央規制部材26が配置されていない領域において、撓み変形する。そして、外周規制部材15および中央規制部材26は、フローリング基材12の最大撓み量を所定値以下に抑制するように機能する。なお、中央規制部材26は、図4に示すような配置に限られず、フローリング基材12の最大の撓み量を所定値以下に抑制することができれば、任意の位置に配置することができる。
ここで、外周規制部材15に加えて中央規制部材26が、フローリング材11およびフローリング基材12の撓み変形を規制する。従って、上階の利用者が、床が必要以上にふわふわした感覚を受ける可能性を低減できる。
(1-4.第三例の遮音構造)
第三例の遮音構造30について、図5および図6を参照して説明する。第三例の遮音構造30において、第一例の遮音構造10と同一構成については同一符号を付して説明を省略する。図5および図6に示すように、遮音構造30は、フローリング材11、複数の第一遮音部材13、複数の第二遮音部材34、および、外周規制部材15を備える。
第二遮音部材34は、弾性シート34aと拘束板34bとを備える。弾性シート34aは、フローリング基材12の下面に固定されている。ただし、弾性シート34aは、外周規制部材15を除く部位の全面に配置されている。弾性シート34aは、第一遮音部材13と一体形成されている。ただし、弾性シート34aは、第一遮音部材13と別体に形成されるようにしてもよい。弾性シート34aには、ゴム弾性体、ゴム状弾性を有するエラストマーにより形成される粘弾性体が適用される。
拘束板34bは、弾性シート34aの下面に取り付けられ、弾性シート34aをフローリング基材12との間に挟んでいる。拘束板34bは、フローリング基材12と同種の木質系の材料により形成されている。拘束板34bは、第一遮音部材13が配置される部位に、貫通孔が形成されている。拘束板34bは、床構造用合板1の上面から離間している。
フローリング材11およびフローリング基材12は、外周規制部材15が配置されていない中央領域においては、撓み変形可能となる。撓み変形可能な領域において、生活音の原因となる振動が、第一遮音部材13および第二遮音部材34によって低減される。従って、床構造用合板1の振動が低減され、結果として生活音が下階に伝搬されることを低減される。
(1-5.第四例の遮音構造)
第四例の遮音構造40について、図7および図8を参照して説明する。第四例の遮音構造40において、第三例の遮音構造30と同一構成については同一符号を付して説明を省略する。図7および図8に示すように、遮音構造40は、フローリング材11、複数の第一遮音部材13、複数の第二遮音部材34、および、外周規制部材15を備える。
遮音構造40は、さらに、中央規制部材46を備える。中央規制部材46は、床構造用合板1とフローリング基材12との間に挟まれ、フローリング基材12の撓み変形を規制する。中央規制部材46は、例えば、木質系の材料により形成されている。中央規制部材46は、外周規制部材15と同様の機能を有する。
中央規制部材46は、フローリング材11およびフローリング基材12の中央部分に配置されている。特に、中央規制部材46は、複数の第一遮音部材13の間に配置されている。さらに、中央規制部材46は、複数の第二遮音部材34の境界に配置されている。従って、中央規制部材46は、第一遮音部材13および第二遮音部材34とは異なる位置に配置されている。中央規制部材46は、例えば、長尺状に形成されている。また、中央規制部材46は、柱状に形成されるようにしてもよい。つまり、中央規制部材46は、フローリング基材12の中央部分のうち、第一遮音部材13および第二遮音部材34が配置されていない領域において、撓み変形を規制する。
つまり、フローリング基材12は、外周規制部材15および中央規制部材46が配置されていない領域において、撓み変形する。そして、外周規制部材15および中央規制部材46は、フローリング基材12の最大撓み量を所定値以下に抑制するように機能する。なお、中央規制部材46は、図8に示すような配置に限られず、フローリング基材12の最大の撓み量を所定値以下に抑制することができれば、任意の位置に配置することができる。
ここで、外周規制部材15に加えて中央規制部材46が、フローリング材11およびフローリング基材12の撓み変形を規制する。従って、上階の利用者が、床が必要以上にふわふわした感覚を受ける可能性を低減できる。
(2.第一遮音部材の遮音特性)
第一遮音部材13の遮音特性について、図9および図10を参照して説明する。図9に示す振動モデルにおいて、床構造用合板1が支持部材に相当し、フローリング材11およびフローリング基材12が振動源部材に相当する。そして、第一遮音部材13が、支持部材に対して振動源部材を弾性支持する弾性部材に相当する。振動源部材の質量をM[kg/m]とし、第一遮音部材13の1m当たりの動ばね定数をK[N/mm]とする。
振動モデルにおいて、共振周波数f1は、式(1)により表される。式(1)において、f1[Hz]は、共振周波数であり、K[N/mm]は、1m当たりの動ばね定数であり、M[kg/m]は、振動源部材の単位面積(1m)当たりの合計質量である。ここで、本例は、床構造を対象としているため、振動源部材の質量は、対象物の単位面積(1m)当たりの質量を用いる。つまり、式(1)は、単位面積(1m)当たりの振動モデルの特性を表す。
Figure 0007291490000001
この振動モデルにおける振動伝達特性は、図10に示すとおりである。振動伝達特性は、振動源部材であるフローリング材11およびフローリング基材12から、支持部材としての床構造用合板1への振動の伝達率である。図10に示すように、共振周波数f1において、振動伝達率が、最大値となる。振動伝達率が1となる点(ゼロクロス点)における周波数は、共振周波数f1の√2倍周波数fa(ゼロクロス周波数)となる。
つまり、振動源部材11,12の振動周波数が、ゼロクロス周波数faより小さい周波数領域において、共振領域Aを形成する。共振領域Aにおいては、振動源部材11,12の振動よりも、床構造用合板1の振動が大きくなる。一方、振動源部材11,12の振動周波数が、ゼロクロス周波数faより大きな周波数領域においては、遮音効果領域Bとなる。遮音効果領域Bにおいては、振動源部材11,12の振動よりも、床構造用合板1の振動が小さくなる。従って、遮音目的の周波数をゼロクロス周波数faより大きくなるように、第一遮音部材13を設定することで、所望の遮音効果を発揮することができる。以下において、共振周波数f1の√2倍周波数であるゼロクロス周波数faを、遮音目的の最小周波数と称する。
第一遮音部材13の1m当たりの動ばね定数Kの設定値について、以下の表に示す。ここで、振動源部材としてのフローリング材11およびフローリング基材12の1m当たりの合計質量Mは、およそ65kg/m以下であることが多い。そこで、当該合計質量Mを、65kg/m、36kg/m、18kg/mの3種類について例示する。
また、遮音目的の最小周波数faは、以下の7通りについて検討する。すなわち、遮音目的の最小周波数faは、歩行音の周波数の最小値20Hz、物の引きずり音の最小値100Hz、これらの間を20Hz間隔とした40,60,80Hz、さらに、床衝撃音の評価に用いられるオクターブバンド中心周波数31.5Hz帯域の最小値22Hz、オクターブバンド中心周波数63Hz帯域の最小値44Hzである。
Figure 0007291490000002
Figure 0007291490000003
Figure 0007291490000004
表1より、振動源部材11,12の1m当たりの合計質量Mが65kg/mの場合において、遮音目的の最小周波数faを100Hzとした場合、1m当たりの動ばね定数Kは、12830N/mmとなる。つまり、合計質量Mが65kg/m以下の場合には、動ばね定数Kを12830N/mm以下に設定することで、物の引きずり音を低減することができる。また、動ばね定数Kを2484N/mm以下に設定することで、オクターブバンド中心周波数63Hz帯域(faが44Hz以上)の音を低減できる。また、動ばね定数Kを621N/mm以下に設定することで、オクターブバンド中心周波数31.5Hz帯域(faが22Hz以上)の音を低減できる。
また、動ばね定数Kを513N/mm以下に設定することで、歩行音を低減できる。なお、歩行音が20Hz以下を含む可能性があるが、一般に人の可聴周波数の最小値が20Hzであるため、20Hz以上の音を低減することで、遮音目的を達成できる。
表2より、振動源部材11,12の1m当たりの合計質量Mが36kg/mの場合において、遮音目的の最小周波数faを100Hzとした場合、1m当たりの動ばね定数Kは、71061N/mmとなる。つまり、合計質量Mが36kg/m以下の場合には、動ばね定数Kを7106N/mm以下に設定することで、物の引きずり音を低減することができる。また、動ばね定数Kを1376N/mm以下に設定することで、オクターブバンド中心周波数63Hz帯域(faが44Hz以上)の音を低減できる。また、動ばね定数Kを344N/mm以下に設定することで、オクターブバンド中心周波数31.5Hz帯域(faが22Hz以上)の音を低減できる。
また、動ばね定数Kを284N/mm以下に設定することで、歩行音を低減できる。なお、歩行音が20Hz以下を含む可能性があるが、一般に人の可聴周波数の最小値が20Hzであるため、20Hz以上の音を低減することで、遮音目的を達成できる。
表3より、振動源部材11,12の1m当たりの合計質量Mが18kg/mの場合において、遮音目的の最小周波数faを100Hzとした場合、1m当たりの動ばね定数Kは、3553N/mmとなる。つまり、合計質量Mが18kg/m以下の場合には、動ばね定数Kを3553N/mm以下に設定することで、物の引きずり音を低減することができる。また、動ばね定数Kを688N/mm以下に設定することで、オクターブバンド中心周波数63Hz帯域(faが44Hz以上)の音を低減できる。また、動ばね定数Kを172N/mm以下に設定することで、オクターブバンド中心周波数31.5Hz帯域(faが22Hz以上)の音を低減できる。
また、動ばね定数Kを142N/mm以下に設定することで、歩行音を低減できる。なお、歩行音が20Hz以下を含む可能性があるが、一般に人の可聴周波数の最小値が20Hzであるため、20Hz以上の音を低減することで、遮音目的を達成できる。
(3.第二遮音部材の遮音特性)
(3-1.床構造の振動特性)
床構造の振動特性について、図11を参照して説明する。図11は、遮音部材を配置していない状態における床構造用合板1の振動特性を示す。図11に示すように、一般に、低周波側の振動レベルが高く、高周波になるほど振動レベルが低くなる。また、床構造用合板1は、複数の振動モード(面共振モード)を有しているため、複数の面共振周波数f2,f3などを有する。
(3-2.第一例の第二遮音部材14の特性)
第一例の遮音構造10および第二例の遮音構造20において、第一例の第二遮音部材14は、動吸振器である。第二遮音部材14の共振周波数は、第一遮音部材13の共振周波数より高い周波数に設定されている。特に、図10に示すように、第二遮音部材14の共振周波数は、第一遮音部材13の共振周波数f1の1.1倍以上、1.6倍以下の周波数領域Cに設定されている。つまり、第二遮音部材14は、第一遮音部材13の共振周波数f1の√2倍周波数であるゼロクロス周波数fa付近において、遮音効果を高めることができる。
特に、第二遮音部材14の共振周波数を、第一遮音部材13の共振周波数f1の√2倍周波数であるゼロクロス周波数fa以上、共振周波数f1の1.6倍以下に設定することで、ゼロクロス周波数fa以上の周波数領域において、第一遮音部材13および第二遮音部材14が遮音効果を効果的に発揮できる。より好ましくは、第二遮音部材14の共振周波数を、ゼロクロス周波数faに一致させることによって、上記効果をより発揮させることができる。
(3-3.第二例の第二遮音部材14の特性)
第一例の遮音構造10および第二例の遮音構造20において、第二例の第二遮音部材14は、動吸振器である。第二遮音部材14の共振周波数は、フローリング材11およびフローリング基材12の面共振周波数f2、f3などに一致するように設定されている。例えば、第一遮音部材13の共振周波数f1が14Hz-31Hz(表1-3参照)に設定されている場合には、第二遮音部材14の共振周波数をf2、f3に一致するように設定するとよい。
より効果的には、第二遮音部材14の共振周波数を、20Hz-100Hzの範囲に設定するとよい。これにより、100Hz以下の広い帯域において、第一遮音部材13および第二遮音部材14が効果的に遮音効果を発揮することができる。例えば、第一遮音部材13が、歩行音の遮音効果を発揮し、第二遮音部材14が、物の引きずり音や落下音などの遮音効果を発揮することができる。
(3-4.第三例の第二遮音部材34の特性)
第三例の遮音構造30および第四例の遮音構造40において、第三例の第二遮音部材34は、弾性シート34aおよび拘束板34bを備える。従って、第二遮音部材34は、動吸振器に比べて、広範囲の周波数領域に亘って遮音効果を発揮することができる。特に、第二遮音部材34の遮音対象周波数を、20Hz-100Hzの範囲に設定するとよい。例えば、弾性シート34aの損失係数を0.2以上に設定することによって、20Hz-100Hzの範囲を遮音対象周波数とすることができる。
これにより、100Hz以下の広い帯域において、第一遮音部材13および第二遮音部材14が効果的に遮音効果を発揮することができる。例えば、第一遮音部材13が、歩行音の遮音効果を発揮し、第二遮音部材14が、物の引きずり音や落下音などの遮音効果を発揮することができる。
1:床構造用合板、 10,20,30,40:フローリング用遮音構造、 11:フローリング材(振動源部材)、 12:フローリング基材(振動源部材)、 13:第一遮音部材、 14:第二遮音部材、 14a:マス、 14b:弾性支持部材、 15:外周規制部材、 26:中央規制部材、 34:第二遮音部材、 34a:弾性シート、 34b:拘束板、 46:中央規制部材、 A:共振領域、 B:遮音効果領域、 f1:第一遮音部材の共振周波数、 f2,f3:面共振周波数、 fa:ゼロクロス周波数(√2倍周波数)、 K:動ばね定数、 M:振動源部材の合計質量

Claims (9)

  1. 床構造用合板の上面に配置されるフローリング用遮音構造であって、
    少なくとも合板を含んで構成されており、前記床構造用合板の上面から離間して配置され、上面がフローリング材の下面に固定されるフローリング基材と、
    弾性を有し、前記床構造用合板の上面に載置され、前記フローリング基材の下面を弾性支持する複数の第一遮音部材と、
    弾性を有し、前記第一遮音部材とは異なる弾性特性を有し、少なくとも前記複数の第一遮音部材の間であって、前記フローリング基材の下面に取り付けられ、動吸振器である第二遮音部材と、
    を備え、
    前記フローリング材および前記フローリング基材の合計質量が、65kg/m以下であり、
    前記第一遮音部材の1m当たりの動ばね定数は、12830N/mm以下となるように設定されており、
    前記第一遮音部材の共振周波数の√2倍周波数を100Hz以下となるように設定されており、
    前記第一遮音部材は、ゴム弾性体またはゴム状弾性を有するエラストマーにより形成され、
    前記第二遮音部材は、
    マスと、
    ゴム弾性体またはゴム状弾性を有するエラストマーにより形成され、前記フローリング基材の下面に対して前記マスを弾性支持する弾性支持部材と、を備え、
    前記第一遮音部材と前記第二遮音部材の前記弾性支持部材とが一体形成されることにより、前記第一遮音部材と前記第二遮音部材とが1個のユニットを構成している、フローリング用遮音構造。
  2. 複数の前記第一遮音部材と前記第二遮音部材の前記弾性支持部材とが一体形成されることにより、複数の前記第一遮音部材と前記第二遮音部材とが1個のユニットを構成している、請求項に記載のフローリング用遮音構造。
  3. 前記弾性支持部材は、前記マスの外周全周を弾性支持する、請求項1または2に記載のフローリング用遮音構造。
  4. 前記フローリング材および前記フローリング基材の合計質量が、36kg/m以下であり、
    前記第一遮音部材の1m当たりの動ばね定数は、7106N/mm以下となるように設定されており、
    前記第一遮音部材の共振周波数の√2倍周波数を100Hz以下となるように設定されている、請求項1~のいずれか1項に記載のフローリング用遮音構造。
  5. 前記第二遮音部材の共振周波数は、前記第一遮音部材の共振周波数の1.1倍以上、1.6倍以下に設定されている、請求項1~のいずれか1項に記載のフローリング用遮音構造。
  6. 前記第二遮音部材の共振周波数は、前記フローリング材および前記フローリング基材の面共振周波数に一致するように設定されている、請求項1~のいずれか1項に記載のフローリング用遮音構造。
  7. 前記第二遮音部材の共振周波数は、20-100Hzの範囲に設定されている、請求項に記載のフローリング用遮音構造。
  8. 前記フローリング用遮音構造は、さらに、
    前記床構造用合板と前記フローリング基材との間に挟まれ、前記フローリング基材の外周の全周に亘って配置され、前記第一遮音部材および前記第二遮音部材とは異なる位置に配置され、前記フローリング基材の撓み変形を規制する外周規制部材を備える、請求項1~のいずれか1項に記載のフローリング用遮音構造。
  9. 前記フローリング用遮音構造は、さらに、
    前記床構造用合板と前記フローリング基材との間に挟まれ、前記複数の第一遮音部材の間に配置され、前記第一遮音部材および前記第二遮音部材とは異なる位置に配置され、前記フローリング基材の撓み変形を規制する中央規制部材を備える、請求項1~のいずれか1項に記載のフローリング用遮音構造。
JP2019008268A 2019-01-22 2019-01-22 フローリング用遮音構造 Active JP7291490B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019008268A JP7291490B2 (ja) 2019-01-22 2019-01-22 フローリング用遮音構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019008268A JP7291490B2 (ja) 2019-01-22 2019-01-22 フローリング用遮音構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020117895A JP2020117895A (ja) 2020-08-06
JP7291490B2 true JP7291490B2 (ja) 2023-06-15

Family

ID=71891795

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019008268A Active JP7291490B2 (ja) 2019-01-22 2019-01-22 フローリング用遮音構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7291490B2 (ja)

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004132055A (ja) 2002-10-10 2004-04-30 Hayakawa Rubber Co Ltd 防音床構造
JP2010196440A (ja) 2009-02-27 2010-09-09 Bridgestone Corp 床支持吸振具、及び、床構造
JP2018017077A (ja) 2016-07-29 2018-02-01 住友林業株式会社 二重床用支持脚及びそれを用いた二重床構造並びにその構築方法

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0833073B2 (ja) * 1989-04-11 1996-03-29 積水化学工業株式会社 防音床材
JP2530712B2 (ja) * 1989-04-11 1996-09-04 積水化学工業株式会社 防音床材
JP3188568B2 (ja) * 1993-10-25 2001-07-16 松下電工株式会社 防音床下地構造
JPH1162086A (ja) * 1997-08-26 1999-03-05 Daiken Trade & Ind Co Ltd 戸建住宅の断熱床構造

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004132055A (ja) 2002-10-10 2004-04-30 Hayakawa Rubber Co Ltd 防音床構造
JP2010196440A (ja) 2009-02-27 2010-09-09 Bridgestone Corp 床支持吸振具、及び、床構造
JP2018017077A (ja) 2016-07-29 2018-02-01 住友林業株式会社 二重床用支持脚及びそれを用いた二重床構造並びにその構築方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2020117895A (ja) 2020-08-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100899113B1 (ko) 층간소음완충재에 사용되는 지지대
JP7291490B2 (ja) フローリング用遮音構造
JP7217200B2 (ja) 床用遮音構造
JP4806253B2 (ja) 床構造
JP4231471B2 (ja) 天井構造
JP2006070494A (ja) 床構造
JP5399096B2 (ja) 床支持吸振具、及び、床構造
KR101593151B1 (ko) 건축구조물용 탄성부재를 구비한 바닥충격음 저감 및 바닥구조 보강 장치 및 그 시공방법
JP2003239425A (ja) 衝撃絶縁器
JP2011169026A (ja) 床構造
JP5507314B2 (ja) 床支持具及び床構造
JP4090835B2 (ja) 防音床構造
JP7266005B2 (ja) 乾式二重床構造
JP2003253874A (ja) 床パネル支持構造
JP2008019601A (ja) マルチモードダンパ
JP2001132151A (ja) 床構造
JP2007120029A (ja) 床構造
JP2009197556A (ja) 防振・防音床下地構造
JP4301408B2 (ja) 衝撃音遮断型二重構造
JP2024024291A (ja) 制振金物及びこれを用いた制振構造
KR100635078B1 (ko) 점탄성 지지형 다중동조질량감쇠기를 이용한 바닥충격음저감장치
JP4723435B2 (ja) 床‐天井構造
JP2022043931A (ja) 防振浮床
JP5637692B2 (ja) 床材
JP2016108744A (ja) 床下用ダンパ及び床下ダンパシステム

Legal Events

Date Code Title Description
RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20210301

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20211005

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220729

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220809

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20221005

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230117

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230303

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230523

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230605

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7291490

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150