JP4885624B2 - 床構造 - Google Patents

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本発明は、支持部材を介して二重床とされた床構造に関する。
床構造においては、床衝撃音の遮断性能を向上させるために、支持部材を介して床基盤上から所定の高さに床を設ける二重床構造とする場合がある。このような二重床構造では、例えば、支持部材が床下地パネル、捨張材、仕上材を支持し、捨張材の両面に制振材又は遮音材を配置した状態としている(例えば、特許文献1参照)。
従来の制振材には、重い材料が用いられているうえに、この従来の床構造では、制振材又は遮音材を床全面に配置することになり、施工性が悪い。
特許第2918907号公報
本発明は、上記事実を考慮して、床衝撃音の遮断性能が良好で施工性を向上させる床構造を提供することを課題とする。
請求項1に記載する本発明の床構造は、床スラブと、前記床スラブ上に支持され、弾性変形可能であって振動を減衰させる第1弾性部材と、前記第1弾性部材上に支持され、前記床スラブと反対方向へ延びる支持部材と、前記支持部材上に支持され、前記床スラブとの間に間隔をもって配置されると共に前記床スラブ側の部位に凹部が形成された床材と、前記第1弾性部材、前記支持部材、又は、前記床材に支持され、弾性変形可能であって振動を減衰させる第2弾性部材と、前記第2弾性部材に支持され、前記第2弾性部材の弾性変形によって変位して振動を減衰させる質量体と、前記床材の前記凹部内に配置されると共に前記支持部材の上部に一体化して設けられて前記支持部材の上方で前記床材を支持し、前記凹部内に収容空間を備えて前記収容空間に前記質量体が配置される床受け部と、を有することを特徴とする。
請求項1に記載する本発明の床構造によれば、床材に振動が加わった場合、この振動は、第2弾性部材へ伝わる。これによって、第2弾性部材が弾性変形して質量体が振動を吸収するように上下動することで、床材から床スラブへの振動を減衰する。減衰された振動は、さらに第1弾性部材によって減衰されて床スラブへ伝わるので、床衝撃音が良好に遮断される。また、施工時には、従来のように、制振材又は遮音材を床全面に配置する必要がないので、施工性が良い。また、床受け部が床材の凹部内に配置されると共、質量体が床受け部の収容空間に配置されるので、床材下方のスペースを大きく確保することができる。
請求項2に記載する本発明の床構造は、請求項1記載の構成において、前記床スラブがコンクリート製であることを特徴とする。
請求項2に記載する本発明の床構造によれば、床材に加わった振動は、第2弾性部材、質量体、及び、第1弾性部材によって減衰された後にコンクリート製の床スラブへ伝わる。
請求項に記載する本発明の床構造は、請求項1又は請求項2に記載の構成において、前記第2弾性部材及び前記質量体に挿入孔が形成され、前記挿入孔に前記支持部材が挿入されることを特徴とする。
請求項に記載する本発明の床構造によれば、床材に振動が加わった場合、支持部材に沿って第2弾性部材が弾性変形して質量体が移動し、振動を減衰する。
請求項に記載する本発明の床構造は、請求項1からのいずれか一項に記載の構成において、前記第2弾性部材は、配置された位置に固着されると共に前記質量体が固着されることを特徴とする。
請求項に記載する本発明の床構造によれば、床材に振動が加わった場合、第2弾性体は、配置された位置に固着された状態で弾性変形し、また、質量体は、第2弾性部材に固着された状態で移動し、これによって、振動を減衰する。
以上説明したように、本発明の床構造によれば、床衝撃音の遮断性能が良好で施工性を向上させることができるという優れた効果を有する。
床構造の第1の実施形態を図面に基づき説明する。なお、第1の実施形態は本発明の実施形態ではなく参考例である。また、図中の矢印UPは床構造における上方向を示す。
(第1実施形態の構成)
図1に示される床構造10は、主に集合住宅に用いられる二重床(乾式遮音二重床)の構造であり、上階で発せられて階下に伝播する床衝撃音(歩行音、物の落下音、子供の飛び跳ね等)を低減させるための構造である。
床構造10は、躯体床となるコンクリート製の床スラブ12と上床材14との間に、所定の間隔で複数本並べられた床支持具16を介在させており、床支持具16の介在によって床スラブ12と上床材14との間に空間を形成して遮音効果を得る状態としている。
なお、本実施形態の上床材14は、下地パネル14Aを備えると共に、下地パネル14A上に捨張材14Bを設け、さらに捨張材14B上に仕上げ材14Cを設けた積層構造となっている。ここで、仕上げ材14Cを除いた上床材14(下地パネル14A及び捨張材14B)、及び、床支持具16が床下地材である。
図2に示されるように、床支持具16は、床スラブ12上に配置される第1弾性部材としてのクッションゴム18を備える。クッションゴム18は、円筒状とされており、上床材14からの振動を減衰させるために、床スラブ12上に支持されるものであり、弾性変形可能とされる。
クッションゴム18上には、中間受け部としての中間受け部材20を介して支持ボルト22が直立状態で支持されている。中間受け部材20は、円筒状とされて中間部にフランジ部20Aを備え、円筒部の一方側がクッションゴム18の筒内側に挿入されると共にフランジ部20Aの下面(クッションゴム18側へ向けられた面)がクッションゴム18の上面(床スラブ12側の面と反対側の面)に固着されている。中間受け部材20の円筒部内周面には、雌ネジ部20Bが形成され、この雌ネジ部20Bには、支持ボルト22の軸部に形成された雄ネジ部22Aが螺合される。これにより、中間受け部材20が支持ボルト22に一体化される。
支持ボルト22は、クッションゴム18と反対側、すなわち、床スラブ12と反対方向へ延びて、パネル受け部材24を介して上床材14を支持するようになっている。パネル受け部材24は、円筒状とされて一方開口部から外側へ向けて突き出した鍔部24Aを備える。パネル受け部材24の円筒部24Bは、下地パネル14Aの貫通孔114A内に挿入されて固着され、鍔部24Aの上面(上床材14側へ向けられた面)が下地パネル14Aの下面(床スラブ12と対向する側の面)に固着される。パネル受け部材24の円筒部内周面には、雌ネジ部24Cが形成され、この雌ネジ部24Cには、支持ボルト22の軸部に形成された雄ネジ部22Bが螺合される。これらにより、上床材14は、床スラブ12との間に間隔をもって配置される。
支持ボルト22の先端部には、マイナスドライバを差し込むための凹部(図示省略)が形成されており、上床材14の下地パネル14Aに捨張材14B、仕上げ材14Cが載せられる前の状態において、マイナスドライバを支持ボルト22の凹部(図示省略)に差し込んで支持ボルト22を回転させることによって、床スラブ12からの下地パネル14Aの高さを調節することができるようになっている。
中間受け部材20のフランジ部20Aの上面である受け面20Cには、第2弾性部材としてのクッション台座26が配置されており、クッション台座26の下面が受け面20Cに接着剤等によって固着されている。クッション台座26は、円筒状とされて中央に挿入孔26Aが形成されており、この挿入孔26Aに支持ボルト22が挿入された状態となっている。クッション台座26は、上床材14からの振動を減衰させるために、中間受け部材20を介して支持ボルト22に支持されるものであり、軟質ゴムで構成されて弾性変形可能とされる。
クッション台座26の上面には、質量体28が接着剤等によって固着されており、中間受け部材20、クッション台座26及び質量体28は、一体化している。また、質量体28によって、クッション台座26には圧縮方向の荷重が作用している。質量体28は、円筒状とされて中央に挿入孔28Aが形成されており、この挿入孔28Aに支持ボルト22が挿入された状態となっている。質量体28は、クッション台座26に支持されることでクッション台座26の弾性変形によって変位して上床材14からの振動を減衰させるようになっている。
これにより、クッション台座26及び質量体28は、上床材14から床スラブ12への振動に対して動吸振器として機能する。図3には、動吸振器を有する振動系モデル図が示されている。図中の主系は、基本床構造(本実施形態のクッション台座26及び質量体28を除いた構造)に対応し、主系のバネ(K)は、基本床構造の弾性体(本実施形態ではクッションゴム18)、主系の抵抗(C)は、基本床構造の弾性体(本実施形態ではクッションゴム18)、主系の質量(M)は、基本床構造の質量にそれぞれ対応する。また、補助系のバネ(k)は、動吸振器のバネ(本実施形態では、クッション台座26)、補助系の抵抗(c)は、動吸振器の抵抗(本実施形態では、クッション台座26)、補助系の質量(m)は、動吸振器の質量にそれぞれ対応する。このように、本実施形態の床構造10では、全体として2自由度振動系となっている。
(第1実施形態の施工手順)
次に、図2に示される床支持具16を用いて二重床の床構造10を構成する際の施工手順について説明する。
まず、一体化されたクッションゴム18、中間受け部材20、クッション台座26及び質量体28を、クッションゴム18を下にして床スラブ12上に設置する。
次に、質量体28の挿入孔28A及びクッション台座26の挿入孔26Aに支持ボルト22を上方から挿入し、支持ボルト22の雄ネジ部22Aを中間受け部材20の雌ネジ部20Bに螺合させて取り付け、直立させる。次に、支持ボルト22の雄ネジ部22Bにパネル受け部材24の雌ネジ部24Cを螺合させる。
次に、パネル受け部材24の鍔部24A上に下地パネル14Aを敷設してパネル受け部材24に下地パネル14Aを固着する。ここで、マイナスドライバを支持ボルト22の凹部(図示省略)に差し込んで支持ボルト22を回転させることによって、床スラブ12からの下地パネル14Aの高さを調節する。
次に、下地パネル14A上に捨張材14Bが敷設され、捨張材14B上に仕上げ材14Cが敷設される。以上によって、二重床の床構造10が構成される。
このように、施工時には、従来のように、制振材又は遮音材を床全面に配置する必要がないので、施工性が良く、また、軽量で安価な床構造10とすることができる。
(第1実施形態の作用)
次に、上記の実施形態の作用を説明する。
上階で発せられた床衝撃音(例えば、歩行音等)の振動は、上床材14からパネル受け部材24、支持ボルト22、及び、中間受け部材20を介してクッション台座26へ伝わる。これによって、クッション台座26が弾性変形し、質量体28が振動を吸収するように上下動することで、振動を減衰する。
ここで、クッション台座26は、支持ボルト22を囲んで配置されているため、支持ボルト22に沿って弾性変形することになり、また、質量体28も支持ボルト22を囲んで配置されているため、支持ボルト22に沿って移動することになるので、動吸振の作用が安定する。
また、中間受け部材20にクッション台座26が固着され、クッション台座26に質量体28が固着されているので、例えば、振動によって質量体28がクッション台座26から浮く等のような無駄な移動を抑えられ、また、質量体28の移動を振動周期に追従させ易くなるので、動吸振効果を高めることができる。
減衰された振動は、さらにクッションゴム18によって減衰されて床スラブ12へ伝わる。このため、床衝撃音が良好に遮断される。
(試験例)
上記実施形態の作用を確認するために、以下に示す実施例に係る床構造(以下、単に実施例という)と3種類の比較例に係る床構造(以下、これらを比較例1、比較例2、比較例3という。)との比較試験を行った。
実施例は、上記実施形態と同様の構成のものを対象とした。一方、比較例1はコンクリート床(スラブ素面)を対象とし、比較例2は、実施例からクッション台座及び質量体を除いた二重床構造を対象とし、比較例3は、比較例2の二重床構造に従来の制振材(8mm)を床全面に配置したものを対象とした。なお、実施例におけるクッション台座及び質量体の合計重量は、比較例3における制振材の重量の約半分の重量である。
以上を対象として、JIS A1418、1419に準じて測定評価をした。実施例、及び、比較例1〜比較例3における衝撃音に対する重量床衝撃音レベルの結果を図4に示す。また、実施例を比較例2と比較した場合における重量床衝撃音レベルの改善量を表1に示す。
Figure 0004885624
図4及び表1に示されるように、実施例は、比較例1及び比較例2に比べて重量床衝撃音レベルが大幅に改善されていることが分かった。また、図4に示されるように、施工時に手間のかかる比較例3と比較しても、ほぼ同程度の遮断性能であることが分かった。
(第2実施形態)
次に、床構造の第2の実施形態を図5に基づき説明する。なお、第2の実施形態は本発明の実施形態ではなく参考例である。図5に示されるように、支持ボルト22の上部には、パネル受座30が取り付けられている。パネル受座30は、隣り合って並設される下地パネル14Aのコーナ部14Zを共通に支持する。なお、他の構成については、第1の実施形態と同様の構成であるので、同一符号を付して説明を省略する。
(第3実施形態)
次に、床構造の第3の実施形態を図6に基づき説明する。なお、第3の実施形態は本発明の実施形態である。第3の実施形態は、クッション台座26及び質量体28が支持ボルト22の上部に連結される点が特徴であり、他の構成については、第1の実施形態とほぼ同様の構成であるので、同一符号を付して説明を省略する。
図6に示されるように、上床材14の床スラブ12側に凹部14Sが形成される。この凹部14Sは、下地パネル14Aの貫通孔114Aが捨張材14Bによって上方開口部が塞がれて形成されたものである。ここで、下地パネル14Aの貫通孔114Aは、第1実施形態における貫通孔114Aに比べて径が大きい。
凹部14S内には、支持ボルト22の上部に一体化して設けられた床受け部としての上床受け部材32が配置される。上床受け部材32は、図6の上部に底部32Aが形成された円筒箱状とされ、中央の小径筒状突出部の雌ネジ部32Bに支持ボルト22の上部の雄ネジ部22Bが螺合されると共に、底部32Aが支持ボルト22の上方で上床材14を支持する。上床受け部材32は、凹部14S内に収容空間を備えており、この収容空間に質量体28の一部が配置される。
上床受け部材32は、図6の下部開口縁部が径方向内向きに形成された第1台座保持部32Cとされると共に、中央の小径筒状突出部の先端部が径方向の外向きに形成された第2台座保持部32Dとされており、これらの第1、第2台座保持部32C、32Dによってクッション台座26が保持されている。これにより、クッション台座26に固着された質量体28は、上床受け部材32の内側に配置されている。
このように、質量体28が収容空間に配置されることで、上床材14の下方のスペースを大きく確保することができ、床下配線等の自由度が増す。
(第4実施形態)
次に、床構造の第4の実施形態を図7に基づき説明する。なお、第4の実施形態は本発明の実施形態ではなく参考例である。第4の実施形態は、各質量体28が複数の支持ボルト22に支持される点が特徴であり、他の構成については、第1、第2の実施形態とほぼ同様の構成であるので、同一符号を付して説明を省略する。なお、中間受け部としての中間受け部材34は、以下に説明する点を除いて第1の実施形態で説明した図2に示される中間受け部材20と同様の構成である。
図7に示されるように、中間受け部材34は、クッションゴム18の上面に沿ったフランジ部34Aの先端部分からクッションゴム18の側部にほぼ沿って下方へ延びる筒部34Bを備えると共に、筒部34Bの先端部分から外側へ向かって鍔状に延びる受け部34Cを備える。受け部34Cと床スラブ12との間には、振動時に受け部34Cが床スラブ12に触れない程度の間隔が設けられている。受け部34Cの上面は、クッション台座26を配置するための受け面とされており、クッション台座26が接着剤等によって固着されている。
各質量体28は、これらの複数のクッション台座26上に接着剤等によって固着されており、クッション台座26、中間受け部材34を介して複数の支持ボルト22に支持される。これにより、振動時における質量体28の移動は、クッション台座26、中間受け部材34を介して複数の支持ボルト22に分散して伝わることになり、振動が吸収され易くなる。
なお、質量体28が、複数の支持ボルト22を介することなく複数のクッションゴム18に支持される構成としてもよい。
(第5実施形態)
次に、床構造の第5の実施形態を図8に基づき説明する。なお、第5の実施形態は本発明の実施形態ではなく参考例である。第4の実施形態では、各質量体28が複数の支持ボルト22の下部に支持される場合について説明したが、第5の実施形態は、各質量体28が複数の支持ボルト22の上部に支持される点が特徴である。なお、第1〜第4の実施形態と同様の構成部分については、同一符号を付して説明を省略する。
図8に示されるように、支持ボルト22の上部には、パネル受座30の下方に中間受け部としての中間受け部材36が取り付けられている。中間受け部材36の上面は、中央付近がパネル受座30に接すると共に、端部付近がクッション台座26を配置させるための受け面とされており、クッション台座26が接着剤等によって固着されている。
各質量体28は、これらの複数のクッション台座26上に接着剤等によって固着されており、クッション台座26、中間受け部材36を介して複数の支持ボルト22に支持される。これにより、振動時における質量体28の移動は、クッション台座26、中間受け部材36を介して複数の支持ボルト22に分散して伝わることになり、振動が吸収され易くなる。
(第6実施形態)
次に、床構造の第6の実施形態を図9〜図11に基づき説明する。なお、第6の実施形態は本発明の実施形態ではなく参考例である。また、第1〜第5の実施形態と同様の構成部分については、同一符号を付して説明を省略する。
図10に示されるように、クッションゴム18に嵌め込まれた中間受け部材20には、クッション台座26が加硫接着されている。クッション台座26は、設置状態での上部が薄肉筒状で上方へ突出した突出部26Cとされている。突出部26Cの内径は、クッション台座26の下部における内径と同様となっている。突出部26Cの外周には、筒状の取付金具38が配置されている。取付金具38は、設置状態における下部に、径方向外側へ延びるフランジ部38Aを備え、このフランジ部38Aがクッション台座26の上向き面26Dの上に配置されている。クッション台座26の上向き面26Dは、取付金具38のフランジ部38Aの下面へ加硫接着されている。
取付金具38は、設置状態における上部に、筒部38Bを備えており、筒部38Bの外周部には、雄ネジ部が形成されている。筒部38Bの外周には、質量体40の一部を構成するプレート部41が配置され、このプレート部41の中央部に形成された貫通孔41Aの雌ネジ部に筒部38Bの雄ネジ部が螺合される。図11に示されるように、質量体40のプレート部41は、矩形板状とされており、長手方向の両端側の下面に、質量体40の一部を構成する円柱状の丸鋼42が溶接されている。本実施形態では、丸鋼42における溶接部分は、丸鋼42の軸方向中間部とされている。丸鋼42の軸方向は、プレート部41の長手方向に対して直交している。丸鋼42には、汎用材料である規格品の丸鋼を所定長さに切断したものを適用している。このため、質量体40の製造が容易であると共に、材料費を抑えることができる。
以上のような構成によれば、図10に示される質量体40は、取付金具38を介してクッション台座26に支持され、クッション台座26の弾性変形によって変位して振動を減衰させる。ここで、質量体40においては、サイズが大きい丸鋼42がクッション台座26の側方に配置されるので、床支持具16をコンパクトに設置でき、図9に示されるように、床スラブ12から下地パネル14Aまでの高さHを抑えることができる。
また、図10に示される取付金具38の筒内側にクッション台座26の突出部26Cが配置されることで、支持ボルト22と取付金具38とが接近することがあっても、支持ボルト22が取付金具38に直接接触するはないので、異音の発生を防止することができる。
さらに、質量体40は、取付金具38に螺合させるだけで取り付けることができるので、クッション台座26を大型の質量体へ加硫接着させる場合に比べて床支持具16を製造しやすい。
なお、上記第1〜第6の実施形態では、第2弾性部材としてのクッション台座26が、支持部材としての支持ボルト22を介して第1弾性部材としてのクッションゴム18に支持されているが、第2弾性部材が支持部材を介さずに第1弾性部材に支持される構成としてもよく、また、第2弾性部材が床材に支持される構成としてもよい。
また、上記実施形態では、第2弾性部材が軟質ゴムで構成されたクッション台座26である場合を例に挙げて説明したが、第2弾性部材は、例えば、圧縮コイルバネ等のような弾性変形可能な他の弾性部材であってもよい。
さらに、上記実施形態では、第2弾性部材としてのクッション台座26が接着剤等によって中間受け部材20、34、36に固着されているが、第2弾性部材は、例えば、支持部材に直接固着される等のように、上記実施形態以外の配置された位置に固着される構成としてもよい。また、第2弾性部材は、機械的接合によって中間受け部等の配置された位置に取り付けられてもよい。
さらにまた、上記実施形態では、中間受け部としての中間受け部材20、34、36や床受け部としての上床受け部材32が、支持部材としての支持ボルト22に取り付けられて一体化されているが、支持部材の一部に中間受け部や床受け部を形成してもよい。
なお、上記実施形態では、床スラブ12がコンクリート製であるコンクリート床の場合について説明したが、床スラブは、木製等の他の床スラブであってもよい。
1の実施形態(参考例の実施形態)に係る床構造の縦断面を示す断面図である。 図1の床支持具を拡大した拡大断面図である。 1の実施形態(参考例の実施形態)に係る床構造の原理を示す原理図である。 比較試験の結果を示すグラフである。 2の実施形態(参考例の実施形態)に係る床構造の縦断面を示す断面図である。 3の実施形態(本発明の実施形態)に係る床構造の縦断面を示す断面図である(一番左の床支持具は切断面を変えて示す)。 4の実施形態(参考例の実施形態)に係る床構造の縦断面を示す断面図である。 5の実施形態(参考例の実施形態)に係る床構造の縦断面を示す断面図である。 6の実施形態(参考例の実施形態)に係る床構造の縦断面を示す断面図である。 6の実施形態(参考例の実施形態)おける床支持具を示す断面図である。 6の実施形態(参考例の実施形態)における質量体を示す斜視図である。
符号の説明
10 床構造
12 床スラブ
14 上床材(床材)
14S 凹部
18 クッションゴム(第1弾性部材)
22 支持ボルト(支持部材)
26 クッション台座(第2弾性部材)
26A 挿入孔
28 質量体
28A 挿入孔
32 上床受け部材(床受け部)

Claims (4)

  1. 床スラブと、
    前記床スラブ上に支持され、弾性変形可能であって振動を減衰させる第1弾性部材と、
    前記第1弾性部材上に支持され、前記床スラブと反対方向へ延びる支持部材と、
    前記支持部材上に支持され、前記床スラブとの間に間隔をもって配置されると共に前記床スラブ側の部位に凹部が形成された床材と、
    前記第1弾性部材、前記支持部材、又は、前記床材に支持され、弾性変形可能であって振動を減衰させる第2弾性部材と、
    前記第2弾性部材に支持され、前記第2弾性部材の弾性変形によって変位して振動を減衰させる質量体と、
    前記床材の前記凹部内に配置されると共に前記支持部材の上部に一体化して設けられて前記支持部材の上方で前記床材を支持し、前記凹部内に収容空間を備えて前記収容空間に前記質量体が配置される床受け部と、
    を有することを特徴とする床構造。
  2. 前記床スラブがコンクリート製であることを特徴とする請求項1記載の床構造。
  3. 前記第2弾性部材及び前記質量体に挿入孔が形成され、前記挿入孔に前記支持部材が挿入されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の床構造。
  4. 前記第2弾性部材は、配置された位置に固着されると共に前記質量体が固着されることを特徴とする請求項1からのいずれか一項に記載の床構造。
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