JP2009191554A - 床支持吸振具、及び、床構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】床衝撃音の遮断性能が良好となると共に、低床へも適用可能な床支持吸振具、及び、床構造を提供する。
【解決手段】支持ボルト22には、受部材28が取り付けられている。受部材28は、有底円筒状の収納部28Bと収納部28Bの外縁に形成されたフランジ部28Aを備え、収納部28Bの内側に収納空間28Rが構成されている。収納空間28Rは、床スラブ12側に向かって開放されている。受部材28は、底部側を下地パネル14A側に向けて配置され、収納部28Bが収納穴15Aに収納され、フランジ部28Aが下地パネル14Aの下面に取り付けられている。収納空間28Rには、クッション台座26及び質量体40が配置されている。
【選択図】図3

Description

本発明は、二重床の床材を支持する床支持吸振具、この床支持吸振具を用いた床構造に関する。
床構造においては、床衝撃音の遮断性能を向上させるために、支持部材を介して床基盤上から所定の高さに床を設ける二重床構造とする場合がある。このような二重床構造では、例えば、特許文献1に記載のように、弾性体と質量体を用いて床からの振動を減衰させる技術が開示されている
特許文献1に記載の床構造によれば、床からの振動を効果的に減衰させることができる。このように、質量体及び弾性体を床下に配置する場合には、これらの部材の高さ分の空間が必要となり、低床への対応が必要とされる。
特開2007−040093号公報
本発明は、上記事実を考慮してなされたものであり、床衝撃音の遮断性能が良好となると共に、ある程度の低床へも適用可能な床支持吸振具、及び、床構造を提供することを課題とする。
請求項1に記載する本発明の床支持吸振具は、床スラブ上に支持され、弾性変形可能であって振動を減衰させる第1弾性部材と、前記第1弾性部材上に支持された支持部材と、前記床スラブとの間に間隔をもって配置される床材の下面側に取り付けられ、この取付位置よりも上方に向かって凸状とされた凸部を有し、この凸部の逆側に凹部が構成された受部材と、前記受部材または前記第1弾性部材に支持され、弾性変形可能とされた第2弾性部材と、前記第2弾性部材に支持され、少なくとも一部が前記凹部に収納され、前記第2弾性部材の弾性変形によって変位して振動を減衰させる質量体と、を備えている。
請求項1に記載する床支持吸振具によれば、床材に振動が加わった場合、この振動は、第2弾性部材へ伝わる。これによって、第2弾性部材が弾性変形して質量体が振動を吸収するように上下動することで、床材から床スラブへの振動を減衰する。減衰された振動は第1弾性部材によって減衰されて床スラブへ伝わるので、床衝撃音が良好に遮断される。
また、床材の下面側に取付けられる受部材は、取付位置よりも上方に向かって凸状とされた凸部の逆側に凹部が構成されており、この凹部に質量体の少なくとも一部が収納される。したがって、受部材の取付位置よりも上方に質量体の少なくとも一部を配置することができ、床支持吸振具の高さを低くすることができる。
請求項2に記載する床支持吸振具は、前記受部材が、前記支持部材に支持されていること、を特徴とする。
このように、受部材が支持部材に支持されている構成とすることにより、第1弾性部材、支持部材、受部材、第2弾性部材、及び質量体を直列的に配置することができる。
請求項3に記載する床支持吸振具は、前記受部材が、前記支持部材と離間した位置で前記床材の下面に取り付けられていること、を特徴とする。
このように、前記受部材が支持部材と離間した位置に配置することにより、第1弾性部材、支持部材と、受部材、第2弾性部材、及び質量体とを、並列的に配置することができ、床支持吸振具の高さを低くすることができる。
請求項4に記載する床構造は、床スラブと、前記床スラブと間隔をもって配置される床材と、請求項1〜3のいずれか1項に記載の床支持吸振具と、を備えている。
本発明の床構造によれば、床衝撃音を良好に遮断することができると共に、床鳴りを抑制することができる。
以上説明したように、本発明の床支持吸振具、及び、床構造によれば、床衝撃音の遮断性能が良好となると共に、ある程度の低床にも適用することができる。
[第1実施形態]
本発明における床支持吸振具、及び、この床支持吸振具が適用される床構造の実施形態を図面に基づき説明する。なお、図中の矢印UPは床構造における上方向を示す。
図1に示される床構造10は、主に集合住宅に用いられる二重床(乾式遮音二重床)の構造であり、上階で発せられて階下に伝播する床衝撃音(歩行音、物の落下音、子供の飛び跳ね等)を低減させるための構造である。
(床構造及び床支持吸振具の構成)
図1に示されるように、床構造10は、躯体床となるコンクリート製の床スラブ12と上床材14との間に、所定の間隔で複数本並べられた床支持吸振具16を介在させており、床支持吸振具16の介在によって床スラブ12と上床材14との間に空間を形成して遮音効果を得る状態としている。
なお、本実施形態の上床材14は、下地パネル14Aを備えると共に、下地パネル14A上に捨張材14Bを設け、その上にさらに仕上げ材14Cを設けた積層構造となっている。ここで、仕上げ材14Cを除いた上床材14(下地パネル14A及び捨張材14B)、及び、床支持吸振具16、が床下地材である。
なお、捨張材14Bは、必ずしも必要ではなく、捨張材14Bを除いた構成とすることもできる。
図2には、下地パネル14Aへの床支持吸振具16の配置図が示されている。下地パネル14Aは、各々、所定間隔の隙間(以下「目地Mという」)が構成されるように敷設されている。目地Mは、下地パネル14A同士の接触による軋み音などを防止するために、10mm〜20mm程度の間隔とされている。床支持吸振具16は、床支持吸振具16は、目地Mを跨ぐようにして配置されている。
図3に示されるように、床支持吸振具16は、第1弾性部材としてのクッションゴム18、支持部材としての支持ボルト22、支持パネル15、第2弾性部材としてのクッション台座26、受部材28、及び質量体40を備えている。
クッションゴム18は、床スラブ12上に配置されている。クッションゴム18は、円筒状とされており、上床材14からの振動を減衰させるために、床スラブ12上に支持されるものであり、弾性変形可能とされている。
クッションゴム18上には、中間受け部としての中間受け部材20を介して支持ボルト22が直立状態で支持されている。中間受け部材20は、円筒状とされて中間部にフランジ部20Aを備え、円筒部の一方側がクッションゴム18の筒内側に挿入されると共にフランジ部20Aの下面(クッションゴム18側へ向けられた面)がクッションゴム18の上面(床スラブ12側の面と反対側の面)に固着されている。中間受け部材20の円筒部内周面には、雌ネジ部20Bが形成され、この雌ネジ部20Bには、支持ボルト22の軸部に形成された雄ネジ部22Aが螺合される。これにより、中間受け部材20が支持ボルト22に一体化される。
下地パネル14Aの下側には、下地パネル14Aを支持するように支持パネル15が配置されている。支持パネル15は、下地パネル14Aの上面からねじ15Nによりねじ止めされている。支持パネル15は正方形板状とされ、中央部に収納穴15Aが構成されている。収納穴15Aは、後述する受部材28の収納部28Bを配置可能なサイズとされている。
支持ボルト22は、クッションゴム18と反対側、すなわち、床スラブ12と反対方向へ延びて、上端部が支持パネル15の収納穴15Aに挿入されている。支持ボルト22は、支持パネル15及び上床材14とは非接触とされている。
支持ボルト22の先端部には、マイナスドライバを差し込むための凹部(図示省略)が形成されており、上床材14の下地パネル14Aに捨張材14B、仕上げ材14Cが敷設される前の状態において、マイナスドライバを支持ボルト22の凹部に差し込んで支持ボルト22を回転させることによって、床スラブ12からの下地パネル14Aの高さを調節することができるようになっている。また、支持ボルト22の先端は、後述する受部材28の支持孔28Cに挿通されており、支持ボルト22に螺合だれたナット22Nとワッシャー22Wにより、受部材28を保持している。
支持ボルト22には、受部材28が取り付けられている。受部材28は、有底円筒状の収納部28Bと収納部28Bの外縁に形成されたフランジ部28Aを備え、収納部28Bの内側に収納空間28Rが構成されている。収納空間28Rは、床スラブ12側に向かって開放されている。
受部材28は、底部側を下地パネル14A側に向けて配置され、収納部28Bが収納穴15Aに収納され、フランジ部28Aが下地パネル14Aの下面に取り付けられている。フランジ部28Aの取り付けは、ねじ15Tをフランジ部28Aの下側から支持パネル15へねじ込むことにより行うことができる。このように、受部材28の取付位置は、支持パネル15の下面となり、収納空間28Rは、この取付位置よりも上方に配置される。
受部材28の底部には、支持ボルト22を挿通可能な支持孔28Cが構成されている。支持ボルト22の先端側の雄ねじ部22Aにはナット22N及びワッシャー22Wが螺合されている。支持孔28Cの径は、ナット22N及びワッシャー22Wよりも小径とされ、ワッシャー22Wは支持孔28Cの下側に、ナット22Nは支持孔28Cの上側に配置されている。支持ボルト22が支持孔28Cへ挿通され、ナットN及びワッシャー22Wで受部材28を挟持することにより、受部材28が支持ボルト22に取り付けられ支持されている。
中間受け部材20のフランジ部20Aの上面には、クッション台座26が接着されている。クッション台座26と中間受け部材20との接着は、加硫接着によって行うことができる。クッション台座26は、円筒状とされて中央に挿入孔26Aが形成されており、この挿入孔26Aに支持ボルト22が挿入された状態となっている。クッション台座26は、上床材14からの振動を減衰させるために、中間受け部材20を介して支持ボルト22に支持されるものであり、軟質ゴムで構成されて弾性変形可能とされる。クッション台座26の一部(鉛直方向の中間部付近まで)は、収納空間28R内に配置されている。
質量体40は、円柱形状で、設置状態での下面の中央部に凹部40Aが構成されている。凹部40Aは、質量体40の中心軸と同軸の円柱状として構成されている。凹部40Aの径は、クッション台座26よりも大径とされており、凹部40Aにクッション台座26が配置されている。凹部40Aを構成する底面がクッション台座26の上面に固着されて、質量体40がクッション台座26上に支持されている。質量体40には、凹部40Aの中央部から質量体40の上面側にかけて、支持孔40Hが構成されており、支持孔40Hに支持ボルト22が挿通されている。質量体40は、ワッシャー22Wとは非接触とされ、質量体40の一部(鉛直方向の中間部よりも下側まで)は、収納空間28R内に配置されている。
質量体40は、クッション台座26の弾性変形によって変位して上床材14からの振動を減衰させるようになっており、クッション台座26及び質量体40は、上床材14から床スラブ12への振動に対して動吸振器として機能する。
(作用)
次に、上記の実施形態の作用を説明する。
上階で発せられた床衝撃音(例えば、歩行音等)の振動は、上床材14から受部材28を介して支持ボルト22へ伝わり、支持ボルト22に支持されているクッション台座26へ伝わる。これによって、クッション台座26が弾性変形し、質量体40が振動を吸収するように上下動することで、振動を減衰させる。減衰された振動が中間受け部材20を介してクッションゴム18へ伝わる。クッションゴム18によって振動はさらに減衰されて床スラブ12へ伝わる。このため、床衝撃音が良好に遮断される。
本実施形態によれば、受部材28の取付位置である支持パネル15の下面よりも上方に位置する収納空間28Rに、質量体40及びクッション台座26の一部が収納されているので、収納空間28Rに収納されている高さ分だけ床支持吸振具16の高さを低くすることができる。したがって、上床材14の下面と床スラブ12との間の距離が短い低床にも設置することができる。
また、受部材28の取付位置の径方向内側に収納穴15Aが構成されているので、下地パネル14Aからの応力を分散させることができる。
また、クッション台座26及び質量体40は、支持ボルト22を囲んで配置されているため、支持ボルト22に沿って弾性変形し、支持ボルト22に沿って移動することになるので、動吸振の作用が安定する。
また、中間受け部材20にクッション台座26が固着され、クッション台座26に質量体40が固定されているので、例えば、振動によって質量体40がクッション台座26から浮く等のような無駄な移動を抑えられ、また、質量体40の移動を振動周期に追従させ易くなるので、動吸振効果を高めることができる。
また、質量体40に凹部40Aが構成され、この凹部40A内にクッション台座26が配置されているので、凹部40Aの深さ分、床支持吸振具16の高さを低くすることができる。
なお、本実施形態では、支持パネル15を介して受部材28を下地パネル14Aに取り付けたが、支持パネル15は必ずしも必要ではなく、図4に示すように、支持パネル15を省略して受部材28を直接下地パネル14Aに取り付けてもよい。この場合には、下地パネル14Aに受部材28を収納可能な収納穴14Hを構成し、収納穴14Hに受部材28を配置する。この場合の床支持吸振具16の配置は、図5に示すように、目地Mを跨がない位置、例えば、下地パネル14Aの中央部と四つの角とすることができる。下地パネル14Aには、床支持吸振具16の各々に対応する位置に、収納穴14Hを構成する。
また、受部材28の収納部28Bを、有底角筒形状とした受部材29としてもよい。この場合には、図6に示すように、受部材29の収納部29Bを収納穴15Aに嵌め込み、フランジ部29Aをねじ15Nを用いて支持パネル15の下面に取り付ける。
また、上面からみて四角形状の受部材29を用いる場合には、図7に示すように、下地パネル14Aの四つの角を切り欠いて空間Bを構成し、空間Bに受部材29を配置してもよい。
また、本実施形態では、質量体40に凹部40Aを構成し、クッション台座26を凹部40Aに配置した構成としたが、図8に示すように、質量体40に凹部40Aを構成せず、クッション台座26上に質量体40を配置してもよい。この場合には、質量体40の質量、及び、クッション台座26のバネ係数を調整するために、クッション台座26の径を大きくして挿入孔26Aを広げたりすることもできる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態について説明する。本実施形態では、第1実施形態と同様の部分については同一の符号を付して、その詳細な説明は省略する。
図9に示されるように、本実施形態の床構造60は、躯体床となるコンクリート製の床スラブ12と上床材14との間に、所定の間隔で複数本並べられた床支持具62及び動吸振器64を介在させており、床支持具62及び動吸振器64の介在によって床スラブ12と上床材14との間に空間を形成して遮音効果を得る状態としている。本実施形態の床構造60では、床支持具62及び動吸振器64により床支持吸振具61が構成されている。
図10には、下地パネル14Aと、床支持具62及び動吸振器64の配置図が示されている。床支持具62は、目地Mを跨ぐようにして配置されている。動吸振器64は、図10(A)に示すように、下地パネル14Aの短手方向の中央部で床支持具62の中間部に所定間隔で配置してもよいし、図10(B)に示すように、短手方向の両端部で床支持具62の近傍に所定間隔で配置してもよい。
図11に示すように、動吸振器64は、受部材28、質量体40、及び、クッション台座26を備えている。これらについては、第1実施形態と同様の形状である。
受部材28は、フランジ部28Aの下側からねじ15Tにより下地パネル14Aにねじ止めされており、受部材28の収納部28Bと下地パネル14Aとの間に収納空間28Rが構成されている。
受部材28の底部には、連結ボルト68を挿通可能な支持孔28Cが構成されている。連結ボルト68の外周には、雄ねじ68Aが構成されており、連結ボルト68は支持孔28Cに挿通されている。連結ボルト68の、上側端の雄ねじ部68Aにはナット22N及びワッシャー22Wが螺合されている。支持孔28Cの径は、ナット22N及びワッシャー22Wよりも小径とされ、ワッシャー22Wは支持孔28Cの下側に、ナット22Nは支持孔28Cの上側に配置されている。連結ボルト68が支持孔28Cへ挿通され、ナットN及びワッシャー22Wで受部材28を挟持することにより、連結ボルト68が受部材28に取り付けられ支持されている。
連結ボルト68の下側端には、受板部材69が取り付けられている。受板部材69は、フランジ部69A及び円筒部69Bを備えている。円筒部69Bの内側には雌ネジが構成されており、この雌ネジが連結ボルト68の雄ねじ68Aに螺合されて、受板部材69が連結ボルト68に保持されている。
クッション台座26の挿入孔26Aには、連結ボルト68が挿通されており、クッション台座26は、受板部材69の上面に固着されている。クッション台座26の一部(鉛直方向の中間部付近まで)は、収納空間28R内に配置されている。
質量体40の支持孔40Hには、連結ボルト68が挿通されており、質量体40は、クッション台座26の上面に固着されて、質量体40がクッション台座26上に支持されている。質量体40は、ワッシャー22Wとは非接触とされ、質量体40の一部(鉛直方向の中間部よりも下側まで)は、収納空間28R内に配置されている。
床支持具62は、支持パネル15、クッションゴム18、及び、支持ボルト22を備えている。これらについても、第1実施形態と同様の形状であるが、本実施形態では、支持ボルト22が床スラブ12と反対方向へ延びて、上端部が支持パネル15の調整孔15Hに取り付けられており、支持ボルト22が、支持パネル15を介して上床材14を支持するようになっている。パネル受け部材24は、円筒状の円筒部24Bと、円筒部24Bの一方の開口部から外側へ向けて突き出した鍔部24Aを備える。パネル受け部材24の円筒部24Bは、支持パネル15の調整孔15A内に挿入されて固着され、鍔部24Aの上面(上床材14側へ向けられた面)が支持パネル15の下面(床スラブ12と対向する側の面)に固着される。パネル受け部材24の円筒部内周面には、雌ネジ部24Cが形成され、この雌ネジ部24Cには、支持ボルト22の軸部に形成された雄ネジ部22Bが螺合される。これらにより、上床材14は、床スラブ12との間に間隔をもって配置される。
(作用)
次に、上記の実施形態の作用を説明する。
上階で発せられた床衝撃音(例えば、歩行音等)の振動は、上床材14から、支持パネル15、支持ボルト22、中間受け部材20を介してクッションゴム18へ伝わり、クッションゴム18で減衰されながら床スラブ12へ伝わる。このとき、動吸振器64の質量体40が、クッション台座26を介して上床材14の振動を打ち消すように上下方向に振動する。これにより、クッションゴム18へ伝わる振動が減衰され、上床材14から床スラブ12へ伝わる振動を低減させることができる。
本実施形態では、動吸振器64が床支持具62と分離して配置されているので、動吸振器64が床支持具62と直列的に配置されている場合と比較して、床支持吸振具61の高さを低くすることができる。したがって、上床材14の下面と床スラブ12との間の距離がさらに短い低床にも設置することができる。
なお、本実施形態では、支持パネル15を介して床支持具62を下地パネル14Aに取り付けたが、図12に示すように、支持パネル15なしの構成とすることもできる。この場合には、図12に示すように、下地パネル14Aに収納穴14Hを構成し、受部材28を収納穴14Hに配置して、フランジ部28Aを下地パネル14Aの下面にねじ15Tでねじ止めすればよい。支持ボルト22については、下地パネル14Aに支持孔14Dを構成し、ここにパネル受け部材24を挿入して、同様に取り付ければよい。
そして、支持パネル15なしの場合には、図13に示すように、床支持具62を下地パネル14Aの中央部と四角に配置し、動吸振器64を床支持具62の中間部に配置することができる。
第1実施形態に係る床構造及び床支持吸振具の縦断面を示す断面図である。 第1実施形態に係る床構造の下地パネル及び床支持吸振具の配置を示す平面図である。 第1実施形態に係る床支持吸振具の断面図である。 第1実施形態の床支持吸振具の変形例の断面図である。 図4に示す床支持吸振具の下地パネルへの配置を示す(A)は平面図であり、(B)は断面図である。 第1実施形態の床支持吸振具の他の変形例の断面図である。 図6に示す床支持吸振具の下地パネルへの配置を示す平面図である。 第1実施形態の床支持吸振具の他の変形例の断面図である。 第2実施形態に係る床構造及び床支持吸振具の縦断面を示す断面図である。 第2実施形態に係る床構造の下地パネル及び床支持吸振具の配置を示す平面図である。 第2実施形態に係る床支持吸振具の断面図である。 第2実施形態の床支持吸振具の変形例の断面図である。 図12に示す床支持吸振具の下地パネルへの配置を示す平面図である。
符号の説明
10 床構造
12 床スラブ
14A 下地パネル
14 上床材
14A 直接下地パネル
15 支持パネル
15A 収納穴
16 床支持吸振具
18 クッションゴム
22 支持ボルト
26 クッション台座
26A 支持孔
26A 挿入孔
28A フランジ部
28 受部材
28R 収納空間
29 受部材
40 質量体
60 床構造
61 床支持吸振具
62 床支持具
64 動吸振器
69 受板部材

Claims (4)

  1. 床スラブ上に支持され、弾性変形可能であって振動を減衰させる第1弾性部材と、
    前記第1弾性部材上に支持された支持部材と、
    前記床スラブとの間に間隔をもって配置される床材の下面側に取り付けられ、この取付位置よりも上方に向かって凸状とされた凸部を有し、この凸部の逆側に凹部が構成された受部材と、
    前記受部材または前記第1弾性部材に支持され、弾性変形可能とされた第2弾性部材と、
    前記第2弾性部材に支持され、少なくとも一部が前記凹部に収納され、前記第2弾性部材の弾性変形によって変位して振動を減衰させる質量体と、
    を備えた床支持吸振具。
  2. 前記受部材は、前記支持部材に支持されていること、を特徴とする請求項1に記載の床支持吸振具。
  3. 前記受部材は、前記支持部材と離間した位置で前記床材の下面に取り付けられていること、を特徴とする請求項1に記載の床支持吸振具。
  4. 床スラブと、
    前記床スラブと間隔をもって配置される床材と、
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の床支持吸振具と、
    を備えた床構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012001915A (ja) * 2010-06-15 2012-01-05 Awaji Giken Kk 二重床構造
CN111410133A (zh) * 2019-01-07 2020-07-14 通力股份公司 电梯机械制动器

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