JP2010174586A - 床構造及び床支持具 - Google Patents
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Abstract
【課題】床衝撃音の遮断性能が良好でかつ製造の効率化を図ることができる床構造及び床支持具を得る。
【解決手段】上床材14を支持する支持ボルト22は、中間受け部材20のフランジ部20Bを介して弾性体18のクッションゴム部18A上に支持されるが、フランジ部20Bの下面20C側は、弾性体18のクッション台座部18Bには支持されていない。また、クッション台座部18Bは、クッションゴム部18Aと一体に形成されてクッションゴム部18Aに支持されており、質量体28が固着されている。
【選択図】図1
【解決手段】上床材14を支持する支持ボルト22は、中間受け部材20のフランジ部20Bを介して弾性体18のクッションゴム部18A上に支持されるが、フランジ部20Bの下面20C側は、弾性体18のクッション台座部18Bには支持されていない。また、クッション台座部18Bは、クッションゴム部18Aと一体に形成されてクッションゴム部18Aに支持されており、質量体28が固着されている。
【選択図】図1
Description
本発明は、支持部を介して二重床とされた床構造、及び二重床の床材を支持する床支持具に関する。
床構造においては、床衝撃音の遮断性能を向上させるために、支持部材を介して床基盤上から所定の高さに床を設ける二重床構造とする場合がある。このような二重床構造では、床支持具が、例えば、床材の荷重を支持する第1弾性部材と、質量体の荷重を支持する第2弾性部材とを備えて床下に配置されている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、この従来の構成では、第1弾性部材及び第2弾性部材の二種類の弾性部材を成形しなければならないので、部材の製造に手間がかかる。
本発明は、上記事実を考慮して、床衝撃音の遮断性能が良好でかつ製造の効率化を図ることができる床構造及び床支持具を得ることが目的である。
請求項1に記載する本発明の床構造は、床スラブと、前記床スラブ上に支持され、弾性変形可能であって振動を減衰させる第1弾性部と、前記第1弾性部上に支持される受け座部と、前記受け座部を介して前記第1弾性部上に支持され、前記床スラブと反対方向へ延びる支持部と、前記支持部上に支持され、前記床スラブとの間に間隔をもって配置される床材と、前記第1弾性部と一体に形成されて前記第1弾性部に支持されると共に、前記受け座部の下面側を支持せず、かつ、弾性変形可能であって振動を減衰させる第2弾性部と、前記第2弾性部に支持され、前記第2弾性部の弾性変形によって変位して振動を減衰させる質量体と、を有する。
請求項1に記載する本発明の床構造によれば、床材を支持する支持部は、受け座部を介して第1弾性部上に支持されるが、受け座部の下面側は、第2弾性部には支持されていない。また、第2弾性部は、第1弾性部に支持されている。このため、床材に振動が加わった場合、この振動は、支持部側から受け座部及び第1弾性部を介して第2弾性部へ伝わる。これによって、第2弾性部が弾性変形し、第2弾性部に支持された質量体が振動を吸収するように上下動することで、床材から床スラブへの振動が減衰される。減衰された振動は、さらに第1弾性部が弾性変形することによって減衰されて床スラブへ伝わるので、床衝撃音が良好に遮断される。ここで、第2弾性部は第1弾性部と一体に形成されているので、第1弾性部及び第2弾性部にそれぞれ相当する部材が別個に製造されるような対比構造に比べて、部材の製造を効率的に行える。
請求項2に記載する本発明の床構造は、請求項1記載の構成において、前記第2弾性部の位置は、鉛直方向に見て前記第1弾性部に対して重ならないでずれた位置に設定されている。
請求項2に記載する本発明の床構造によれば、第2弾性部の位置は、鉛直方向に見て第1弾性部に対して重ならないでずれた位置に設定されているので、床材に振動が加わった場合に、この振動が支持部側から受け座部及び第1弾性部を介して第2弾性部へ伝わると、第2弾性部が効果的に弾性変形する。このため、床材から床スラブへの振動が効果的に減衰される。
請求項3に記載する本発明の床支持具は、前記床スラブ上に支持され、弾性変形可能であって振動を減衰させる第1弾性部と、前記第1弾性部上に支持される受け座部と、前記受け座部を介して前記第1弾性部上に支持され、前記床スラブと反対方向へ延びて床材を支持する支持部と、前記第1弾性部と一体に形成されて前記第1弾性部に支持されると共に、前記受け座部の下面側を支持せず、かつ、弾性変形可能であって振動を減衰させる第2弾性部と、前記第2弾性部に支持され、前記第2弾性部の弾性変形によって変位して振動を減衰させる質量体と、を有する。
請求項3に記載する本発明の床支持具によれば、床材を支持する支持部は、受け座部を介して第1弾性部上に支持されるが、受け座部の下面側は、第2弾性部には支持されていない。また、第2弾性部は、第1弾性部に支持されている。このため、床材に振動が加わった場合、この振動は、支持部側から受け座部及び第1弾性部を介して第2弾性部へ伝わる。これによって、第2弾性部が弾性変形し、第2弾性部に支持された質量体が振動を吸収するように上下動することで、床材から床スラブへの振動が減衰される。減衰された振動は、さらに第1弾性部が弾性変形することによって減衰されて床スラブへ伝わるので、床衝撃音が良好に遮断される。ここで、第2弾性部は第1弾性部と一体に形成されているので、第1弾性部及び第2弾性部にそれぞれ相当する部材が別個に製造されるような対比構造に比べて、部材の製造を効率的に行える。
以上説明したように、本発明の床構造及び床支持具によれば、床衝撃音の遮断性能が良好でかつ製造の効率化を図ることができるという優れた効果を有する。
(第1実施形態の構成)
本発明における床構造及び床構造に適用される床支持具の第1の実施形態を図面に基づき説明する。なお、図中の矢印UPは床構造における上方向を示す。
本発明における床構造及び床構造に適用される床支持具の第1の実施形態を図面に基づき説明する。なお、図中の矢印UPは床構造における上方向を示す。
図1には、床構造10及び床支持具16が縦断面の断面図にて示されている。図1に示される床構造10は、主に集合住宅に用いられる二重床(乾式遮音二重床)の構造であり、上階で発せられて階下に伝播する床衝撃音(歩行音、物の落下音、子供の飛び跳ね等)を低減させるための構造である。
床構造10は、躯体床となるコンクリート製の床スラブ12と上床材14との間に、所定の間隔で複数本並べられた床支持具16(図1では、複数本のうちの1本のみを図示)を介在させており、床支持具16の介在によって床スラブ12と上床材14との間に空間を形成して遮音効果を得る状態としている。
本実施形態の上床材14は、ベースパネル14Aを備えると共に、ベースパネル14A上に床仕上げ材14Bを設けた積層構造となっている。ベースパネル14Aの下面側には、ベースパネル14Aの支持用として、所定の間隔で支持パネル15が配設されている。支持パネル15は板状体とされ、平面視における中央部に貫通孔15Aが貫通形成されている。
上床材14を支持する床支持具16は、ゴム製の弾性体18(ゴム体)を備えており、この弾性体18は、床スラブ12上に配置される第1弾性部としてのクッションゴム部18Aを備えている。クッションゴム部18Aは、弾性体18の下部側を構成して円筒状とされて床スラブ12上に支持されており、弾性変形可能であって振動を減衰させるようになっている。すなわち、クッションゴム部18Aは、上床材14の荷重を支持する部位を構成し、クッションゴムとして作用する部位とされている。
クッションゴム部18A上には、中間受け部材20を介して支持部としての支持ボルト22が直立状態で支持されている。中間受け部材20は、円筒状を成す円筒部20Aを備えると共に、この円筒部20Aの軸線方向中間部から受け座部としてのフランジ部20Bが同軸的かつ一体に延設されている。この中間受け部材20は、円筒部20Aの軸線方向一方側がクッションゴム部18Aの筒内側の上部(床スラブ12側と反対側の部位)に挿入されると共に、フランジ部20Bの下面20C(クッションゴム部18A側へ向けられた面)がクッションゴム部18Aの上面(床スラブ12側の面と反対側の面)に加硫接着、又は接着剤等によって固着されている。すなわち、フランジ部20Bは、クッションゴム部18A上に支持されている。なお、本実施形態では、クッションゴム部18Aは、弾性体18においてフランジ部20Bの鉛直下方側に配置される部位とされている。
中間受け部材20の円筒部20Aの内周面には、雌ネジ部20Dが形成され、この雌ネジ部20Dには、支持ボルト22の軸部に形成された雄ネジ部22Aが螺合されている。これにより、中間受け部材20と支持ボルト22とが一体化されており、支持ボルト22は、中間受け部材20のフランジ部20Bを介してクッションゴム部18A上に支持されるようになっている。
支持ボルト22は、クッションゴム部18Aと反対側、すなわち、床スラブ12と反対方向へ延びて、パネル受け部材24及び支持パネル15を介して上床材14を支持するようになっている。パネル受け部材24は、略円筒状を成す円筒部24Bを備えると共に、円筒部24Bの軸線方向一端部から鍔部24Aが同軸的かつ一体に径方向外側へ向けて延設されている。パネル受け部材24の円筒部24Bは、支持パネル15の貫通孔15A内に挿入(圧入)されて固着され、鍔部24Aの上面(上床材14側へ向けられた面)が支持パネル15の下面(床スラブ12と対向する側の面)に固着されている。パネル受け部材24の円筒部24Bの内周面には、雌ネジ部24Cが形成され、この雌ネジ部24Cには、支持ボルト22の軸部に形成された雄ネジ部22Bが螺合されている。これらにより、上床材14は、床スラブ12との間に間隔をもって配置されている。
支持ボルト22の先端部には、マイナスドライバを差し込むための凹部(図示省略)が形成されており、上床材14が支持パネル15に載せられる前の状態において、マイナスドライバを支持ボルト22の凹部(図示省略)に差し込んで支持ボルト22を回転させることによって、床スラブ12からの支持パネル15の高さを調節することができるようになっている。
一方、弾性体18は、一体成形によりクッションゴム部18Aと一体に形成された第2弾性部としてのクッション台座部18Bを備えている。すなわち、弾性体18は、クッションゴム部18A及びクッション台座部18Bを備えた一体型弾性体とされている。クッション台座部18Bは、クッションゴム部18Aの径方向外側部における上部(フランジ部20B寄りの部位)に図1の縦断面視でクランク状になるように繋がってクッションゴム部18Aに支持されており、全体として円筒状とされている。
クッション台座部18Bの内周面側は、中間受け部材20におけるフランジ部20Bの外周面よりも、径方向外側となる位置に配置されている。換言すれば、クッション台座部18Bの位置は、鉛直方向(矢印A方向)に見て(平面視で)クッションゴム部18Aに対して重ならないでずれた位置に設定されている。これにより、クッション台座部18Bは、フランジ部20Bの下面20C側を支持しないように設定されている。このようなクッション台座部18Bは、弾性変形可能であって振動を減衰させるようになっている。
クッション台座部18Bの上面118Bには、質量体28(「付加質量」ともいう。)が接着剤(広義には「取付手段」として把握される要素である。)等によって固着されており、この質量体28によって、クッション台座部18Bには圧縮方向の荷重が作用している。質量体28は、円筒状とされて中央に挿入孔28Aが形成されると共に、設置状態における下面の中央部には凹部28Bが形成されている。質量体28の挿入孔28Aの内側には、支持ボルト22が挿入された状態となっており、凹部28Bの内側には、弾性体18の一部が配設されている。また、設置状態において質量体28の下面は、床スラブ12から離れて配置されている。
質量体28は、クッション台座部18Bに支持されることでクッション台座部18Bの弾性変形によって変位して上床材14からの振動を減衰させるようになっている。これにより、クッション台座部18B及び質量体28は、上床材14から床スラブ12への振動に対して動吸振器(ダンパ)として機能している。また、クッション台座部18Bは、ダンパを支える部位を構成してダンパゴムとして作用する部位とされている。
(第1実施形態の施工手順)
次に、図1に示される床支持具16を用いて二重床の床構造10を構成する際の施工手順について説明する。
次に、図1に示される床支持具16を用いて二重床の床構造10を構成する際の施工手順について説明する。
まず、一体化された中間受け部材20、弾性体18及び質量体28を、弾性体18のクッションゴム部18Aを下にして床スラブ12上に設置する。
次に、質量体28の挿入孔28Aに支持ボルト22を上方から挿入し、支持ボルト22の雄ネジ部22Aを中間受け部材20の雌ネジ部20Dに螺合させて取り付け、直立させる。
次に、支持パネル15の貫通孔15Aに円筒部24Bが圧入されたパネル受け部材24を支持ボルト22の上部に固定するために、パネル受け部材24の雌ネジ部24Cを支持ボルト22の雄ネジ部22Bに螺合させる。ここで、マイナスドライバを支持ボルト22の凹部(図示省略)に差し込んで支持ボルト22を回転させることによって、床スラブ12からの支持パネル15の高さを調節する。
次に、支持パネル15上にベースパネル14Aを敷設し、最後に、ベースパネル14A上に床仕上げ材14Bを敷設する。以上によって、二重床の床構造10が構成される。
(第1実施形態の作用・効果)
次に、上記実施形態の作用及び効果について説明する。
次に、上記実施形態の作用及び効果について説明する。
上床材14を支持する支持ボルト22は、中間受け部材20のフランジ部20Bを介して弾性体18のクッションゴム部18A上に支持されるが、フランジ部20Bの下面20C側は、弾性体18のクッション台座部18Bには支持されていない。また、クッション台座部18Bは、クッションゴム部18Aに支持されている。
このため、上階で発せられた床衝撃音(例えば、歩行音等)の振動が上床材14に加わった場合、この振動は、上床材14から支持パネル15、パネル受け部材24、支持ボルト22、中間受け部材20、及びクッションゴム部18Aを介してクッション台座部18Bへ伝わる。
これによって、クッション台座部18Bが弾性変形し、クッション台座部18Bに固着された質量体28が振動を吸収するように上下動することで、上床材14から床スラブ12への振動が減衰される。減衰された振動は、さらにクッションゴム部18Aが弾性変形することによって減衰されて床スラブ12へ伝わるので、床衝撃音が良好に遮断される。
特に、本実施形態におけるクッション台座部18Bの位置は、鉛直方向(矢印A方向)見てクッションゴム部18Aに対して重ならないでずれた位置に設定されているので、上床材14に振動が加わった場合に、この振動が支持ボルト22側から中間受け部材20やクッションゴム部18Aを介してクッション台座部18Bへ伝わると、クッション台座部18Bが効果的に弾性変形する。このため、上床材14から床スラブ12への振動が効果的に減衰される。
またここで、クッション台座部18Bはクッションゴム部18Aと一体に形成されているので、クッションゴム部18A及びクッション台座部18Bにそれぞれ相当する部材が別個に製造されるような対比構造に比べて、部材の製造を効率的に行える。また、部材の簡素化、部材取付けの手間の軽減、及びコスト削減が図れる。
以上説明したように、本実施形態に係る床構造10及び床支持具16によれば、床衝撃音の遮断性能が良好でかつ製造の効率化を図ることができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態に係る床構造30、及び床構造30に適用される床支持具32について、図2を用いて説明する。図2には、本発明の第2の実施形態に係る床構造30及び床支持具32が縦断面の断面図にて示されている。
次に、本発明の第2の実施形態に係る床構造30、及び床構造30に適用される床支持具32について、図2を用いて説明する。図2には、本発明の第2の実施形態に係る床構造30及び床支持具32が縦断面の断面図にて示されている。
この図に示されるように、床構造30及び床支持具32は、弾性体34の形状、及び質量体28の弾性体34への取付け構造の点で、第1の実施形態に係る床構造10及び床支持具16(図1参照)とは異なる。他の構成は、第1の実施形態とほぼ同様の構成となっている。よって、第1の実施形態と実質的に同様の構成部については、同一符号を付して説明を省略する。
図2に示されるように、ゴム製の弾性体34は、中間受け部材20の円筒部20Aの径方向外側に配設されており、中間受け部材20に加硫接着されている。また、弾性体34は、中間受け部材20の円筒部20Aと同軸に配設されており、全体として略円筒状に形成され、弾性体34の軸線方向の両端開口部よりも軸線方向内側に中間受け部材20の円筒部20Aの軸線方向両端部が配置された構成となっている。
弾性体34は、床スラブ12上に配置される第1弾性部としてのクッションゴム部34Aを備えている。クッションゴム部34Aは、弾性体18の下部側の部位を構成し、より具体的には、中間受け部材20のフランジ部20Bの下面20C(床スラブ12との対向面)及びこの下面20Cから水平方向に延長された仮想水平面よりも床スラブ12側に配設される部位を成している。このクッションゴム部34Aは、略円筒状(より具体的には円錐台の軸心部が貫通した形状)とされて床スラブ12上に支持されており、弾性変形可能であって振動を減衰させるようになっている。クッションゴム部34A上には、中間受け部材20のフランジ部20Bが支持されており、支持ボルト22が中間受け部材20のフランジ部20Bを介してクッションゴム部34A上に支持される構成となっている。すなわち、クッションゴム部34Aは、上床材14の荷重を支持する部位を構成し、クッションゴムとして作用する部位とされている。
また、弾性体34は、一体成形によりクッションゴム部34Aと一体に形成された第2弾性部としてのクッション台座部34Bを備えている。すなわち、弾性体34は、クッションゴム部34A及びクッション台座部34Bを備えた一体型弾性体とされている。クッション台座部34Bは、クッションゴム部34Aの上方側(床スラブ12側の反対側)に配設されて中間受け部材20のフランジ部20Bの径方向外側でクッションゴム部34Aと繋がっており、クッションゴム部34Aに支持されている。また、クッション台座部34Bの主要部は、フランジ部20Bの上面(床スラブ12側と反対側の面)上に配設されている。これらにより、クッション台座部34Bは、中間受け部材20のフランジ部20Bの下面20C側を支持しないように設定されている。このようなクッション台座部34Bは、弾性変形可能であって振動を減衰させるようになっている。
このクッション台座部34Bの上面134B(床スラブ12側と反対側の面)には、取付金具36(広義には「取付手段」として把握される要素である。)が配設されている。取付金具36は、略円筒状を成す円筒部36Aを備えると共に、円筒部36Aの軸線方向一端部からフランジ36Bが同軸的かつ一体に延設されており、このフランジ36Bがクッション台座部34Bの上面134Bに加硫接着されている。また、取付金具36の円筒部36Aの外周面には雄ネジ部136Aが形成されている。この雄ネジ部136Aには、質量体28の挿入孔28Aの内周面に形成された雌ネジ部128Aが螺合されている。
これにより質量体28は、取付金具36を介してクッション台座部34Bに取り付けられることでクッション台座部34Bに支持されており、クッション台座部34Bの弾性変形によって変位して振動を減衰させるようになっている。また、クッション台座部34B及び質量体28は、上床材14から床スラブ12への振動に対して動吸振器(ダンパ)として機能している。また、クッション台座部34Bは、ダンパを支える部位を構成してダンパゴムとして作用する部位とされている。
以上説明した本実施形態に係る床構造30及び床支持具32によっても、前述した第1の実施形態とほぼ同様の作用及び効果を得ることができ、床衝撃音の遮断性能が良好でかつ製造の効率化を図ることができる。特に、本実施形態では、一部材の弾性体34と中間受け部材20とを同時成形する構造となっているため、二部材のゴム部材と中間受け部材(20)とを同時成形するような対比構造に比べて、部材の製造効率を上げられる。
(実施形態の補足説明)
なお、上記実施形態において、ゴム製の弾性体18、34は、例えば、クッションゴム部18A、34Aとクッション台座部18B、34Bとに対して異種の(硬さの異なる)ゴム材料を用いて二色成形によって一体的に成形されてもよい。
なお、上記実施形態において、ゴム製の弾性体18、34は、例えば、クッションゴム部18A、34Aとクッション台座部18B、34Bとに対して異種の(硬さの異なる)ゴム材料を用いて二色成形によって一体的に成形されてもよい。
また、上記実施形態では、支持部としての支持ボルト22が中間受け部材20に取り付けられると共に、支持ボルト22が中間受け部材20のフランジ部20Bを介してクッションゴム部18A、34A上に支持されているが、例えば、支持部の軸線方向一端部寄りの部位からフランジ状の受け座部(フランジ部)が同軸的かつ一体に径方向外側へ向けて延設されると共に、支持部が受け座部を介して第1弾性部(クッションゴム部18A、34A)上に支持されるような構成であってもよい。
また、上記実施形態では、中間受け部材20におけるフランジ部20Bの下面20Cが加硫接着等によってクッションゴム部18A、34Aに取り付けられてクッションゴム部18A、34A上に支持されているが、受け座部(フランジ部20B)は、例えば、第1弾性部(クッションゴム部18A、34A)上に配置されると共に、第1弾性部に凹凸嵌合等の機械的接合で取り付けられることによって第1弾性部上に支持されてもよい。
さらに、上記実施形態では、質量体28は、クッション台座部18B、34Bの上面118B、134Bに接着剤等や取付金具36等を介して取り付けられることによって、クッション台座部18B、34Bに支持されているが、質量体(28)は、例えば、第2弾性部(クッション台座部18B、34B)上に配置されると共に、第2弾性部に凹凸嵌合等の機械的接合で取り付けられることによって第2弾性部に支持されてもよい。
さらにまた、上記実施形態では、床スラブ12がコンクリート製であるコンクリート床の場合について説明したが、床スラブは、木製等の他の床スラブであってもよい。
10 床構造
12 床スラブ
14 上床材(床材)
16 床支持具
18A クッションゴム部(第1弾性部)
18B クッション台座部(第2弾性部)
20B フランジ部(受け座部)
20C フランジ部の下面(受け座部の下面)
22 支持ボルト(支持部)
28 質量体
30 床構造
32 床支持具
34A クッションゴム部(第1弾性部)
34B クッション台座部(第2弾性部)
A 鉛直方向
12 床スラブ
14 上床材(床材)
16 床支持具
18A クッションゴム部(第1弾性部)
18B クッション台座部(第2弾性部)
20B フランジ部(受け座部)
20C フランジ部の下面(受け座部の下面)
22 支持ボルト(支持部)
28 質量体
30 床構造
32 床支持具
34A クッションゴム部(第1弾性部)
34B クッション台座部(第2弾性部)
A 鉛直方向
Claims (3)
- 床スラブと、
前記床スラブ上に支持され、弾性変形可能であって振動を減衰させる第1弾性部と、
前記第1弾性部上に支持される受け座部と、
前記受け座部を介して前記第1弾性部上に支持され、前記床スラブと反対方向へ延びる支持部と、
前記支持部上に支持され、前記床スラブとの間に間隔をもって配置される床材と、
前記第1弾性部と一体に形成されて前記第1弾性部に支持されると共に、前記受け座部の下面側を支持せず、かつ、弾性変形可能であって振動を減衰させる第2弾性部と、
前記第2弾性部に支持され、前記第2弾性部の弾性変形によって変位して振動を減衰させる質量体と、
を有する床構造。 - 前記第2弾性部の位置は、鉛直方向に見て前記第1弾性部に対して重ならないでずれた位置に設定されている請求項1記載の床構造。
- 前記床スラブ上に支持され、弾性変形可能であって振動を減衰させる第1弾性部と、
前記第1弾性部上に支持される受け座部と、
前記受け座部を介して前記第1弾性部上に支持され、前記床スラブと反対方向へ延びて床材を支持する支持部と、
前記第1弾性部と一体に形成されて前記第1弾性部に支持されると共に、前記受け座部の下面側を支持せず、かつ、弾性変形可能であって振動を減衰させる第2弾性部と、
前記第2弾性部に支持され、前記第2弾性部の弾性変形によって変位して振動を減衰させる質量体と、
を有する床支持具。
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2014103057A1 (ja) * | 2012-12-28 | 2014-07-03 | Necディスプレイソリューションズ株式会社 | 投写型表示装置 |
JP2021105253A (ja) * | 2019-12-26 | 2021-07-26 | 住友理工株式会社 | 床構造 |
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2009
- 2009-02-02 JP JP2009021294A patent/JP2010174586A/ja active Pending
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