JP2010163804A - 床支持吸振具、及び、床構造 - Google Patents

床支持吸振具、及び、床構造 Download PDF

Info

Publication number
JP2010163804A
JP2010163804A JP2009007493A JP2009007493A JP2010163804A JP 2010163804 A JP2010163804 A JP 2010163804A JP 2009007493 A JP2009007493 A JP 2009007493A JP 2009007493 A JP2009007493 A JP 2009007493A JP 2010163804 A JP2010163804 A JP 2010163804A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
floor
support
supported
vibration
receiving member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2009007493A
Other languages
English (en)
Inventor
Susumu Tsukada
将 塚田
Satoru Akutsu
悟 阿久津
Kenji Inaba
健司 稲葉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Bridgestone Corp filed Critical Bridgestone Corp
Priority to JP2009007493A priority Critical patent/JP2010163804A/ja
Publication of JP2010163804A publication Critical patent/JP2010163804A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Floor Finish (AREA)

Abstract

【課題】床衝撃音の遮断性能が良好となると共に、床鳴りを抑制することの可能な床支持吸振具、及び、床構造を提供する。
【解決手段】支持ボルト22には、受部材28が取り付けられている。受部材28は、椀状の収納部28Bと収納部28Bの外縁に形成されたフランジ部28Aを備えている。受部材28の収納部28Bの内側と下地パネル14Aの下面との間には、収納空間28Rが構成されている。収納空間28Rには、クッション台座26及び質量体40が配置されている。
【選択図】図3

Description

本発明は、二重床の床材を支持する床支持吸振具、この床支持吸振具を用いた床構造に関する。
床構造においては、床衝撃音の遮断性能を向上させるために、支持部材を介して床基盤上から所定の高さに床を設ける二重床構造とする場合がある。このような二重床構造では、例えば、特許文献1に記載のように、弾性体と質量体を用いて床からの振動を減衰させる技術が開示されている。
特許文献1に記載の床構造によれば、床からの振動を効果的に減衰させることができる。しかしながら、特許文献1の床支持具は、質量体が露出されているため、床下配管などの床下障害物と接触して、制振効果が発揮できなくなったり、床鳴りが生じたりすることが考えられる。
特開2007−040093号公報
本発明は、上記事実を考慮してなされたものであり、床衝撃音の遮断性能が良好となると共に、床鳴りを抑制可能な床支持吸振具、及び、床構造を提供することを課題とする。
請求項1に記載する本発明の床支持吸振具は、床スラブ上に支持され、弾性変形可能であって振動を減衰させる第1弾性部材と、前記第1弾性部材上に支持された支持部材と、前記床スラブとの間に間隔をもって配置される床材の下面に取り付けられ、前記床材との間に収納空間を構成する受部材と、前記受部材に支持され、前記収納空間に収納され、弾性変形可能とされた第2弾性部材と、前記第2弾性部材に支持され、前記収納空間に収納され、前記第2弾性部材の弾性変形によって変位して振動を減衰させる質量体と、を備えている。
請求項1に記載する床支持吸振具によれば、床材に振動が加わった場合、この振動は、第2弾性部材へ伝わる。これによって、第2弾性部材が弾性変形して質量体が振動を吸収するように上下動することで、床材から床スラブへの振動を減衰する。減衰された振動は第1弾性部材によって減衰されて床スラブへ伝わるので、床衝撃音が良好に遮断される。
また、質量体が受部材によって構成された収納空間内に配置されているので床下配管などの床下障害物と質量体とが直接接触することが防止され、床鳴りを抑制することができる。
請求項2に記載する床支持吸振具は、前記受部材が、前記支持部材に支持されていること、を特徴とする。
このように、受部材が支持部材に支持されている構成とすることにより、第1弾性部材、支持部材、受部材、第2弾性部材、及び質量体を直列的に配置することができる。
請求項3に記載する床支持吸振具は、前記受部材が、前記支持部材と離間した位置で前記床材の下面に取り付けられていること、を特徴とする。
このように、前記受部材が支持部材と離間した位置に配置することにより、第1弾性部材、支持部材と、受部材、第2弾性部材、及び質量体とを、並列的に配置することができ、床支持吸振具の高さを低くすることができる。
請求項4に記載する床支持吸振具は、床スラブ上に支持され、弾性変形可能であって振動を減衰させる第1弾性部材と、前記第1弾性部材上に支持された支持部材と、前記床スラブとの間に間隔をもって配置される床材の下面に取り付けられ、前記床材との間に収納空間を構成する受部材と、前記受部材に支持され、前記収納空間に収納され、弾性変形可能とされた複数の第2弾性部材と、前記第2弾性部材に各々支持され、前記収納空間に収納され、前記第2弾性部材の弾性変形によって変位して振動を減衰させる複数の質量体と、を備えている。
請求項4に記載する床支持吸振具によれば、床材に振動が加わった場合、この振動は、第2弾性部材へ伝わる。これによって、第2弾性部材が弾性変形して質量体が振動を吸収するように上下動することで、床材から床スラブへの振動を減衰する。減衰された振動は第1弾性部材によって減衰されて床スラブへ伝わるので、床衝撃音が良好に遮断される。
また、質量体が受部材によって構成された収納空間内に配置されているので床下配管などの床下障害物と質量体とが直接接触することが防止され、床鳴りを抑制することができる。
さらに、複数の第2弾性部材と質量体のセットが収納空間に収納されているので、複数の振動周波数に対応した動吸振を行うことができる。
請求項5に記載する床支持吸振具は、前記複数の第2弾性部材が各々異なる弾性特性を有し、前記複数の質量体が各々異なる質量とされていること、を特徴とする。
このように、各々異なる特性を有する複数の第2弾性部材と質量体のセットを用いて、容易に複数の振動周波数に対応した動吸振を行うことができる。
請求項6に記載する床支持吸振具は、前記受部材が、前記支持部材に支持されていること、を特徴とする。
このように、受部材が支持部材に支持されている構成とすることにより、第1弾性部材、支持部材、受部材、第2弾性部材、及び質量体を直列的に配置することができる。
請求項7に記載する床支持吸振具は、前記受部材が、前記支持部材と離間した位置で前記床材の下面に取り付けられていること、を特徴とする。
このように、前記受部材が支持部材と離間した位置に配置することにより、第1弾性部材、支持部材と、受部材、第2弾性部材、及び質量体とを、並列的に配置することができ、床支持吸振具の高さを低くすることができる。
請求項8に記載する床構造は、床スラブと、前記床スラブと間隔をもって配置される床材と、請求項1〜7のいずれか1項に記載の床支持吸振具と、を備えている。
本発明の床構造によれば、床衝撃音を良好に遮断することができると共に、床鳴りを抑制することができる。
以上説明したように、本発明の床支持吸振具、及び、床構造によれば、床衝撃音の遮断性能が良好となると共に、床鳴りを抑制することができる。
第1実施形態に係る床構造及び床支持吸振具の縦断面を示す断面図である。 第1実施形態に係る床構造の下地パネル及び床支持動吸振器の配置を示す平面図である。 第1実施形態に係る床支持吸振具の断面図である。 第1実施形態の床支持吸振具の変形例の断面図である。 図4に示す床支持吸振具の下地パネルへの配置を示す平面図である。 第1実施形態の床支持吸振具の変形例の断面図である。 第1実施形態の床支持吸振具の他の変形例の断面図である。 図7に示す床支持吸振具を用いた場合の振動の周波数と振幅の関係を示すグラフである。 第2実施形態に係る床構造及び床支持吸振具の縦断面を示す断面図である。 第2実施形態に係る床構造の下地パネル及び床支持動吸振器の配置を示す平面図である。 第2実施形態に係る床支持吸振具の断面図である。 第2実施形態の床支持吸振具の変形例の断面図である。 図9に示す床支持吸振具の下地パネルへの配置を示す平面図である。 第2実施形態に係る動吸振器の変形例の断面図である。 第2実施形態に係る動吸振器の変形例の斜視図である。 第2実施形態に係る動吸振器の他の変形例の断面図である。
[第1実施形態]
本発明における床支持吸振具、及び、この床支持吸振具が適用される床構造の実施形態を図面に基づき説明する。なお、図中の矢印UPは床構造における上方向を示す。
図1に示される床構造10は、主に集合住宅に用いられる二重床(乾式遮音二重床)の構造であり、上階で発せられて階下に伝播する床衝撃音(歩行音、物の落下音、子供の飛び跳ね等)を低減させるための構造である。
(床構造及び床支持吸振具の構成)
図1に示されるように、床構造10は、躯体床となるコンクリート製の床スラブ12と上床材14との間に、所定の間隔で複数本並べられた床支持吸振具16を介在させており、床支持吸振具16の介在によって床スラブ12と上床材14との間に空間を形成して遮音効果を得る状態としている。
なお、本実施形態の上床材14は、下地パネル14Aを備えると共に、下地パネル14A上に捨張材14Bを設け、その上にさらに仕上げ材14Cを設けた積層構造となっている。ここで、仕上げ材14Cを除いた上床材14(下地パネル14A及び捨張材14B)、及び、床支持吸振具16、が床下地材である。
なお、捨張材14Bは、必ずしも必要ではなく、捨張材14Bを除いた構成とすることもできる。
図2には、下地パネル14Aへの床支持吸振具16の配置図が示されている。下地パネル14Aは、各々、所定間隔の隙間(以下「目地Mという」)が構成されるように敷設されている。目地Mは、下地パネル14A同士の接触による軋み音などを防止するために、10mm〜20mm程度の間隔とされている。床支持吸振具16は、目地Mを跨ぐようにして配置されている。
図3に示されるように、床支持吸振具16は、第1弾性部材としてのクッションゴム18、支持部材としての支持ボルト22、支持パネル15、第2弾性部材としてのクッション台座26、受部材28、及び質量体40を備えている。
クッションゴム18は、床スラブ12上に配置されている。クッションゴム18は、円筒状とされており、上床材14からの振動を減衰させるために、床スラブ12上に支持されるものであり、弾性変形可能とされている。
クッションゴム18上には、中間受け部としての中間受け部材20を介して支持ボルト22が直立状態で支持されている。中間受け部材20は、円筒状とされて中間部にフランジ部20Aを備え、円筒部の一方側がクッションゴム18の筒内側に挿入されると共にフランジ部20Aの下面(クッションゴム18側へ向けられた面)がクッションゴム18の上面(床スラブ12側の面と反対側の面)に固着されている。中間受け部材20の円筒部内周面には、雌ネジ部20Bが形成され、この雌ネジ部20Bには、支持ボルト22の軸部に形成された雄ネジ部22Aが螺合される。これにより、中間受け部材20が支持ボルト22に一体化される。
下地パネル14Aの下側には、下地パネル14Aを支持するように支持パネル15が配置されている。支持パネル15は、下地パネル14Aの上面からねじ15Nによりねじ止めされている。支持パネル15は正方形板状とされ、中央部に調整孔15Aが構成されている。
支持ボルト22は、クッションゴム18と反対側、すなわち、床スラブ12と反対方向へ延びて、上端部が支持パネル15の調整孔15Aに挿入されている。支持ボルト22は、支持パネル15及び上床材14とは非接触とされている。
支持ボルト22の先端部には、マイナスドライバを差し込むための凹部22Hが形成されており、上床材14の下地パネル14Aに捨張材14B、仕上げ材14Cが敷設される前の状態において、マイナスドライバを支持ボルト22の凹部22Hに差し込んで支持ボルト22を回転させることによって、床スラブ12からの下地パネル14Aの高さを調節することができるようになっている。
図3に示すように、支持ボルト22には、受部材28が取り付けられている。受部材28は、有底円筒状の収納部28Bと収納部28Bの外縁に形成されたフランジ部28Aを備えている。受部材28は、収納部28Bの内側を下地パネル14A側に向けて配置され、フランジ部28Aが下地パネル14Aの下面に取り付けられている。フランジ部28Aの取り付けは、ねじ15Tをフランジ部28Aの下側から支持パネル15へねじ込むことにより行うことができる。受部材28の収納部28Bの内側と下地パネル14Aの下面との間には、収納空間28Rが構成されている。
受部材28の底部には、支持ボルト22を挿通可能な支持孔28Cが構成されている。支持ボルト22の雄ねじ部22Aにはナット22Bが螺合されている。支持ボルト22が支持孔28Cへ挿通され、受部材28の底部がナット22B上に支持されることにより、受部材28が支持ボルト22に取り付けられ支持されている。
収納空間28Rには、クッション台座26及び質量体40が配置されている。クッション台座26は、円筒状とされて中央に挿入孔26Aが形成されており、この挿入孔26Aに支持ボルト22が挿入された状態となっている。クッション台座26は、受部材28の底部に固着されており、受部材28に支持されている。クッション台座26は、上床材14からの振動を減衰させるために、受部材28を介して支持ボルト22に支持されており、軟質ゴムで構成されて弾性変形可能とされる。
質量体40は、クッション台座26に支持されている。質量体40は、円柱形状で、設置状態での下面の中央部に凹部40Aが構成されている。凹部40Aは、質量体40の中心軸と同軸の円柱状として構成されている。凹部40Aの径は、クッション台座26よりも大径とされており、凹部40Aにクッション台座26が配置されている。凹部40Aを構成する底面がクッション台座26の上面に固着されて、質量体40がクッション台座26上に支持されている。質量体40には、凹部40Aの中央部から質量体40の上面側にかけて、支持孔40H2Aが構成されており、支持孔40Hに支持ボルト22が挿通されている。
質量体40は、クッション台座26の弾性変形によって変位して上床材14からの振動を減衰させるようになっており、クッション台座26及び質量体40は、上床材14から床スラブ12への振動に対して動吸振器として機能する。
(作用)
次に、上記の実施形態の作用を説明する。
上階で発せられた床衝撃音(例えば、歩行音等)の振動は、上床材14から受部材28を介してクッション台座26へ伝わる。これによって、クッション台座26が弾性変形し、質量体40が振動を吸収するように上下動することで、振動を減衰させる。さらに、減衰された振動が支持ボルト22を介してクッションゴム18へ伝わる。減衰された振動は、さらにクッションゴム18によって減衰されて床スラブ12へ伝わる。このため、床衝撃音が良好に遮断される。
本実施形態によれば、受部材28の収納空間28R内にクッション台座26及び質量体40が収納されているので、クッション台座26及び質量体40と、床下配管などの床下障害物とが直接接触することを防止することができる。したがって、クッション台座26及び質量体40と、床下障害物との接触により制振効果が発揮できなくなったり、床鳴りが生じたりすることを防止することができる。
また、クッション台座26及び質量体40は、支持ボルト22を囲んで配置されているため、支持ボルト22に沿って弾性変形し、支持ボルト22に沿って移動することになるので、動吸振の作用が安定する。
また、受部材28にクッション台座26が固着され、クッション台座26に質量体40が固定されているので、例えば、振動によって質量体40がクッション台座26から浮く等のような無駄な移動を抑えられ、また、質量体40の移動を振動周期に追従させ易くなるので、動吸振効果を高めることができる。
また、質量体40に凹部40Aが構成され、この凹部40A内にクッション台座26が配置されているので、凹部40Aの深さ分、床支持吸振具16の高さを低くすることができる。
なお、本実施形態では、支持パネル15を介して受部材28を下地パネル14Aに取り付けたが、支持パネル15は必ずしも必要ではなく、図4に示すように、支持パネル15を省略して受部材28を直接下地パネル14Aに取り付けてもよい。この場合の床支持吸振具16の配置は、図5に示すように、目地Mを跨がない位置、例えば、下地パネル14Aの中央部と四つの角の位置とすることができる。そして、下地パネル14Aには、調整孔15Aに対応する位置に、厚み方向に貫通された調整孔14Hを構成する。
また、本実施形態では、質量体40とクッション台座26のセットを1組のみ、受部材28内の収納空間28Rに設置したが、図6に示すように、複数組(図6では3組)設置してもよい。複数組設置する場合には、クッション台座26を受部材28の凹面に接着などにより固定する。質量体40とクッション台座26のセットの各々は、同一質量の質量体40、同一弾性特性を有するクッション台座26であってもよいし、図7に示すように、各々が異なる質量の質量体40B〜40D、異なる弾性特性を有するクッション台座26A〜26Cであってもよい。また、クッション台座26のみ各々異なる弾性特性を有するクッション台座26B〜26Dとして、質量体40は同一のものを使用してもよいし、質量体40のみ各々異なる弾性特性を有する質量体40B〜40Dとして、クッション台座26は同一のものを使用してもよい。
特に、各々が異なる質量の質量体40、異なる弾性特性を有するクッション台座26のセットを複数組設置することにより、複数の振動周波数に対応した動吸振を行うことができる。例えば、図8に示すような固有振動周波数特性の床振動に対し、振動周波数f1、f2、f3、f4の各々に対応した4組の質量体40とクッション台座26のセットを設置することにより、各々の周波数に対応する振動B(点線)を振動A(実線)に減衰することができる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態について説明する。本実施形態では、第1実施形態と同様の部分については同一の符号を付して、その詳細な説明は省略する。
図6に示されるように、本実施形態の床構造60は、躯体床となるコンクリート製の床スラブ12と上床材14との間に、所定の間隔で複数本並べられた床支持具62及び動吸振器64を介在させており、床支持具62及び動吸振器64の介在によって床スラブ12と上床材14との間に空間を形成して遮音効果を得る状態としている。本実施形態の床構造60では、床支持具62及び動吸振器64により床支持吸振具61が構成されている。
図7には、下地パネル14Aと、床支持具62及び動吸振器64の配置図が示されている。床支持具62は、目地Mを跨ぐようにして配置されている。動吸振器64は、図7(A)に示すように、下地パネル14Aの短手方向の中央部で床支持具62の中間部に所定間隔で配置してもよいし、図7(B)に示すように、短手方向の両端部で床支持具62の近傍に所定間隔で配置してもよい。
図8に示すように、動吸振器64は、受部材28、質量体40、及び、クッション台座26を備えている。これらについては、第1実施形態と同様の形状であるが、支持ボルト22に支持されておらず、各々の部材に構成されていた支持孔28C、挿入孔26A、及び、支持孔40Hは構成されていない。
受部材28は、フランジ部28Aの下側からねじ15Tにより下地パネル14Aにねじ止めされており、受部材28の収納部28Bと下地パネル14Aとの間に収納空間28Rが構成されている。クッション台座26及び質量体40は、受部材28の収納空間28Rに収納されている。
床支持具62は、支持パネル15、クッションゴム18、及び、支持ボルト22を備えている。これらについても、第1実施形態と同様の形状であるが、本実施形態では、支持ボルト22が床スラブ12と反対方向へ延びて、上端部が支持パネル15の調整孔15Aに取り付けられており、支持ボルト22が、支持パネル15を介して上床材14を支持するようになっている。パネル受け部材24は、円筒状の円筒部24Bと、円筒部24Bの一方の開口部から外側へ向けて突き出した鍔部24Aを備える。パネル受け部材24の円筒部24Bは、支持パネル15の調整孔15A内に挿入されて固着され、鍔部24Aの上面(上床材14側へ向けられた面)が支持パネル15の下面(床スラブ12と対向する側の面)に固着される。パネル受け部材24の円筒部内周面には、雌ネジ部24Cが形成され、この雌ネジ部24Cには、支持ボルト22の軸部に形成された雄ネジ部22Bが螺合される。これらにより、上床材14は、床スラブ12との間に間隔をもって配置される。
(作用)
次に、上記の実施形態の作用を説明する。
上階で発せられた床衝撃音(例えば、歩行音等)の振動は、上床材14から、支持パネル15、支持ボルト22、中間受け部材20を介してクッションゴム18へ伝わり、クッションゴム18で減衰されながら床スラブ12へ伝わる。このとき、動吸振器64の質量体40が、クッション台座26を介して上床材14の振動を打ち消すように上下方向に振動する。これにより、クッションゴム18へ伝わる振動が減衰され、上床材14から床スラブ12へ伝わる振動を低減させることができる。
本実施形態では、動吸振器64が床支持具62と分離して配置されているので、動吸振器64が床支持具62と直列的に配置されている場合と比較して、床支持吸振具61の高さを低くすることができる。したがって、上床材14の下面と床スラブ12との間の距離が短い低床にも設置することができる。
なお、本実施形態では、支持パネル15を介して床支持具62を下地パネル14Aに取り付けたが、図9に示すように、支持パネル15なしの構成とすることもできる。この場合には、図9に示すように、下地パネル14Aに調整用の孔14Hを構成し、パネル受け部材24を孔14Hに挿入して固着し、支持ボルト22を取り付ければよい。
そして、支持パネル15なしの場合には、図10に示すように、床支持具62を下地パネル14Aの中央部と四角に配置し、動吸振器64を床支持具62の中間部に配置することができる。
本実施形態によっても、受部材28の収納空間28R内にクッション台座26及び質量体40が収納されているので、クッション台座26及び質量体40と、床下配管などの床下障害物とが直接接触することを防止することができる。したがって、クッション台座26及び質量体40と、床下障害物との接触により制振効果が発揮できなくなったり、床鳴りが生じたりすることを防止することができる。
なお、本実施形態では、質量体40とクッション台座26のセットを1組のみ、受部材28内の収納空間28Rに設置したが、図14及び図15に示すように、複数組(図14では3組)設置してもよい。質量体40とクッション台座26のセットの各々は、同一質量の質量体40、同一弾性特性を有するクッション台座26であってもよいし、図16に示すように、各々が異なる質量の質量体40B〜40D、異なる弾性特性を有するクッション台座26B〜26Dであってもよい。また、クッション台座26のみ各々異なる弾性特性を有するクッション台座26B〜26Dとして、質量体40は同一のものを使用してもよいし、質量体40のみ各々異なる弾性特性を有する質量体40B〜40Dとして、クッション台座26は同一のものを使用してもよい
特に、各々が異なる質量の質量体40、異なる弾性特性を有するクッション台座26のセットを複数組設置することにより、複数の振動周波数に対応した動吸振を行うことができる。
10 床構造
12 床スラブ
14A 下地パネル
14 上床材
14A 直接下地パネル
15 支持パネル
15A 調整孔
16 床支持吸振具
18 クッションゴム
22 支持ボルト
26 クッション台座
28 受部材
28R 収納空間
40 質量体
60 床構造
61 床支持吸振具
62 床支持具
64 動吸振器

Claims (8)

  1. 床スラブ上に支持され、弾性変形可能であって振動を減衰させる第1弾性部材と、
    前記第1弾性部材上に支持された支持部材と、
    前記床スラブとの間に間隔をもって配置される床材の下面に取り付けられ、前記床材との間に収納空間を構成する受部材と、
    前記受部材に支持され、前記収納空間に収納され、弾性変形可能とされた第2弾性部材と、
    前記第2弾性部材に支持され、前記収納空間に収納され、前記第2弾性部材の弾性変形によって変位して振動を減衰させる質量体と、
    を備えた床支持吸振具。
  2. 前記受部材は、前記支持部材に支持されていること、を特徴とする請求項1に記載の床支持吸振具。
  3. 前記受部材は、前記支持部材と離間した位置で前記床材の下面に取り付けられていること、を特徴とする請求項1に記載の床支持吸振具。
  4. 床スラブ上に支持され、弾性変形可能であって振動を減衰させる第1弾性部材と、
    前記第1弾性部材上に支持された支持部材と、
    前記床スラブとの間に間隔をもって配置される床材の下面に取り付けられ、前記床材との間に収納空間を構成する受部材と、
    前記受部材に支持され、前記収納空間に収納され、弾性変形可能とされた複数の第2弾性部材と、
    前記第2弾性部材に各々支持され、前記収納空間に収納され、前記第2弾性部材の弾性変形によって変位して振動を減衰させる複数の質量体と、
    を備えた床支持吸振具。
  5. 前記複数の第2弾性部材は各々異なる弾性特性を有し、前記複数の質量体は各々異なる質量とされていること、を特徴とする請求項4に記載の床支持吸振具。
  6. 前記受部材は、前記支持部材に支持されていること、を特徴とする請求項4または請求項5に記載の床支持吸振具。
  7. 前記受部材は、前記支持部材と離間した位置で前記床材の下面に取り付けられていること、を特徴とする請求項4または請求項5に記載の床支持吸振具。
  8. 床スラブと、
    前記床スラブと間隔をもって配置される床材と、
    請求項1〜7のいずれか1項に記載の床支持吸振具と、
    を備えた床構造。
JP2009007493A 2009-01-16 2009-01-16 床支持吸振具、及び、床構造 Pending JP2010163804A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009007493A JP2010163804A (ja) 2009-01-16 2009-01-16 床支持吸振具、及び、床構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009007493A JP2010163804A (ja) 2009-01-16 2009-01-16 床支持吸振具、及び、床構造

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2010163804A true JP2010163804A (ja) 2010-07-29

Family

ID=42580174

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009007493A Pending JP2010163804A (ja) 2009-01-16 2009-01-16 床支持吸振具、及び、床構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2010163804A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20180004516A (ko) * 2016-07-04 2018-01-12 주식회사 해광 이중 바닥 패널 지지용 구조물
JP2020190141A (ja) * 2019-05-23 2020-11-26 住友理工株式会社 床用遮音構造

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002256646A (ja) * 2000-12-28 2002-09-11 Tokai Rubber Ind Ltd 床用制振装置
JP2007040093A (ja) * 2005-06-28 2007-02-15 Bridgestone Corp 床構造及び床支持具
JP2009191468A (ja) * 2008-02-12 2009-08-27 Bridgestone Corp 床支持吸振具、及び、床構造

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002256646A (ja) * 2000-12-28 2002-09-11 Tokai Rubber Ind Ltd 床用制振装置
JP2007040093A (ja) * 2005-06-28 2007-02-15 Bridgestone Corp 床構造及び床支持具
JP2009191468A (ja) * 2008-02-12 2009-08-27 Bridgestone Corp 床支持吸振具、及び、床構造

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20180004516A (ko) * 2016-07-04 2018-01-12 주식회사 해광 이중 바닥 패널 지지용 구조물
KR101869379B1 (ko) 2016-07-04 2018-06-21 주식회사 해광 이중 바닥 패널 지지용 구조물
JP2020190141A (ja) * 2019-05-23 2020-11-26 住友理工株式会社 床用遮音構造
JP7217200B2 (ja) 2019-05-23 2023-02-02 住友理工株式会社 床用遮音構造

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5102598B2 (ja) 床支持具及び床構造
JP4885624B2 (ja) 床構造
JP5128970B2 (ja) 床支持具及び床構造
JP2012207529A (ja) 床構造
KR20190006839A (ko) 층간 소음 저감용 바닥패널 지지장치
JP5133726B2 (ja) 床支持吸振具、及び、床構造
JP2010163804A (ja) 床支持吸振具、及び、床構造
JP5128969B2 (ja) 床支持吸振具、及び、床構造
JP5399096B2 (ja) 床支持吸振具、及び、床構造
JP5507314B2 (ja) 床支持具及び床構造
JP2009191554A (ja) 床支持吸振具、及び、床構造
JP5102577B2 (ja) 床支持具及び床構造
JP4806253B2 (ja) 床構造
JP5639766B2 (ja) 床構造
JP2010203145A (ja) 床支持吸振具、及び、床構造
JP5128971B2 (ja) 床支持吸振具、及び、床構造
JP5026996B2 (ja) 床支持具、床構造、及び、床設置方法
JP2011099301A (ja) 床支持吸振具、及び、床構造
JP5307590B2 (ja) 床支持吸振具、及び、床構造
JP2007132081A (ja) 床構造
JP2010163805A (ja) 床支持吸振具、及び、床構造
JP5271001B2 (ja) 床支持具及び床構造
JP2008095397A (ja) 床構造
KR101613567B1 (ko) 방진 마운트
JP2009174161A (ja) 床支持具、床構造、及び、床設置方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120106

A977 Report on retrieval

Effective date: 20130111

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20130122

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20130618