JP2002256646A - 床用制振装置 - Google Patents

床用制振装置

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JP2002256646A
JP2002256646A JP2001164141A JP2001164141A JP2002256646A JP 2002256646 A JP2002256646 A JP 2002256646A JP 2001164141 A JP2001164141 A JP 2001164141A JP 2001164141 A JP2001164141 A JP 2001164141A JP 2002256646 A JP2002256646 A JP 2002256646A
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JP
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floor
housing
vibration damping
damping device
panel
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JP2001164141A
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Takashi Uchiyama
高 内山
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Sumitomo Riko Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Riko Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】床に発生する衝撃音を良好に低減させ、かつ周
波数の異なる複数の振動に対しても良好な制振効果を発
揮させ得る床用制振装置を提供する。 【解決手段】この床用制振装置は、内部空間13を有し
て剛性材により形成され床材に固定されるハウジング1
と、ハウジング1の内部空間13内に上下方向に移動可
能に収納配置された2個のマス部材2、2と、各マス部
材2、2の表面にそれぞれ固着されたゴム製の弾性体
3、3とから構成されている。振動発生時には、ハウジ
ング1内に配置されたマス部材2、2がハウジング1に
伝わった振動で上下方向に移動し、弾性体3、3を介し
て天井壁(板状部材12)及び底壁11aと衝突する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般住宅等の建築
構造物の床に設置され、その床に発生する振動や衝撃音
を抑制する床用制振装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般住宅等の建築構造物においては、床
に歩行や作業に伴う衝撃が加わると振動が発生し、その
振動が不快音や不快震動等の原因となることから問題と
なる。さらに、戸建住宅やマンション等においては、居
室や廊下の床に発生する振動や衝撃音が階下に直接的に
伝搬されるため、階下の住人にとっては甚だしい騒音と
なる場合がある。このように発生する衝撃音は、軽量衝
撃音と重量衝撃音とに大別される。軽量衝撃音は、軽く
て硬い物の落下音や歩行時における靴の踵の当接音(コ
トコト音)等であり、1/1オクターブでの125〜2
50Hzの周波数域が卓越する場合が多い。また、重量
衝撃音は、子供が飛び跳ねた時に発生する足音等であ
り、1/1オクターブでの63〜125Hzの周波数域
が卓越する場合が多い。
【0003】そこで、一般住宅等の床に発生する振動を
抑制するために、従来より種々の対策が講じられてい
る。例えば、一般住宅等の床に発生する振動を抑制する
制振装置として、実用新案登録第2559720号公報
等に開示されているようなダイナミックダンパが知られ
ている。このダイナミックダンパは、弾性板(板ばね)
と、その弾性板の両端部にそれぞれ固定された一対のマ
ス部材(質量体)とから構成されるものであって、制振
対象となる床パネルのパネル枠等に取付けられて使用さ
れる。そして、そのパネル枠に歩行や作業に伴う衝撃が
加わると振動が発生し、そのパネル枠の振動に伴ってダ
イナミックダンパのマス部材−弾性板が共振することに
よりパネル枠の振動が吸収され、制振効果が発揮される
ようになっている。
【0004】また、特開平9−67877号公報には、
床パネルの骨組部材に、チェーン状の可撓性を有する振
動部材を、中間部に弛みをもたせた状態に或いは鉛直に
垂らした状態に取付けた制振床パネルや、床パネルの骨
組部材に設けられた中空断面部内に、上記の振動部材や
金属球、砂等を封入した制振床パネルが開示されてい
る。この制振床パネルは、歩行や作業に伴う衝撃が加わ
ることによって骨組部材が鉛直方向に振動すると、振動
部材の弛み部等が骨組部材と衝突を繰り返すことによ
り、骨組部材の振動エネルギが散逸し、制振効果が発揮
されるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、床用制振装
置として用いられる上記ダイナミックダンパは、マス部
材の重量と弾性板のばね定数とによって一つの固有共振
周波数が決定されるため、床に発生する一つの特定周波
数の振動に対してのみしか制振効果を発揮することがで
きない。そのため、有効に制振することができる振動周
波数を広範囲に確保するためには、異なる周波数にチュ
ーニングした複数個のダイナミックダンパを組み合わせ
ることにより対応しなければならず、全体としての重量
が増大し大型化してしまうという問題がある。
【0006】また、ダイナミックダンパの設計に際し
て、マス部材の質量や弾性板のばね定数、減衰係数を、
制振効果が最適となるように決定することは容易なこと
ではなく、かつその構造がやや複雑になることからその
製造も容易に行うことはできない。
【0007】一方、特開平9−67877号公報記載の
制振床パネルの場合には、広範囲の振動周波数に対応す
ることができ、構造が簡単で経済的であるという利点は
あるものの、必ずしも充分に満足な制振効果を期待でる
ものではない。即ち、振動部材や金属球が骨組部材等と
衝突する際に大きな衝撃音が発生してしまうことから、
結果的には床の衝撃音を良好に低減することができない
という問題がある。
【0008】本発明は上記問題に鑑み案出されたもので
あり、床に発生する衝撃音を良好に低減させ、かつ周波
数の異なる複数の振動に対しても良好な制振効果を発揮
させ得る床用制振装置を提供することを解決すべき課題
とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する請求
項1記載の発明は、建築構造物の床に設置され、該床に
発生する振動を抑制する床用制振装置であって、内部空
間を有して剛性材により形成され床材に固定されるハウ
ジングと、該ハウジングの前記内部空間内に上下方向に
移動可能に収納配置されたマス部材と、該マス部材の表
面及び前記ハウジングの内面のいずれか一方の面に配置
された弾性体と、から構成されているという手段を採用
している。
【0010】本発明の床用制振装置は、一般住宅等の構
造建築物の床材等にハウジングが固定されることにより
設置される。そして、その床材等に歩行や作業に伴う衝
撃が加わって振動が発生すると、その床材等と同期して
ハウジングが上下方向に振動する。このとき、ハウジン
グ内に配置されたマス部材がハウジングの振動で上下方
向に移動し、ハウジングの上下両側の内面に弾性体を間
に介して衝突する。この衝突時のエネルギ損失によりハ
ウジングの振動エネルギが減衰する。これにより、ハウ
ジングの振動が効果的に抑制され、その結果、床材等の
振動が有効に抑制されるとともに衝撃音も有効に低減さ
れる。
【0011】また、マス部材とハウジングとの衝突面の
間には弾性体が介在していることから、その衝突時に発
生する衝撃音は弾性体により確実に低減されるととも
に、その衝突時に発揮される弾性体の減衰作用により、
ハウジング延いては床材等の制振効果が大幅に高められ
る。
【0012】本発明の床用制振装置は、マス部材とハウ
ジングとが衝突する際に生じる衝突エネルギ損失に基づ
き制振作用が発揮されるようにしているため、周波数の
異なる複数の振動(軽量衝撃音及び重量衝撃音を含む)
に対しても有効な制振作用が得られる。
【0013】したがって、本発明の床用制振装置は、床
に発生する衝撃音を良好に低減させ、周波数の異なる複
数の振動に対しても良好に制振効果を発揮させることが
できる。
【0014】なお、本発明の床用制振装置は、鉄骨系や
木造系の戸建住宅のさまざまな構造の床、或いは鉄筋コ
ンクリート造のマンション等における二重床等に設置す
れば、良好な制振効果を発揮する。
【0015】本発明の床用制振装置は以下の手段によっ
てより具体化され得る。
【0016】即ち、本発明におけるハウジングは、マス
部材が収納配置される内部空間を有するものであって剛
性材により形成される。ハウジングを形成する剛性材と
しては、例えば、鉄系やアルミニウム系等の金属、或い
は床材を形成する硬質樹脂やコンクリート、木材等を採
用することができる。このハウジングは、外形が例えば
直方体形状等の任意の形状のものを採用することができ
る。このハウジングが固定される床材としては、床パネ
ルや床板等の他にそれらを支持する骨格部材である梁や
根太等が含まれる。また、このハウジングは、ハウジン
グが固定される床材の一部を利用して形成することも可
能である。即ち、ハウジングの一部を床材で形成した
り、或いは、内部空間を有するように床材を形成するこ
とにより、ハウジング全体を床材で形成したりすること
ができる。
【0017】本発明におけるマス部材は、ハウジングの
内部空間内に上下方向に移動可能に収納配置される。即
ち、このマス部材は、ハウジングの上下方向に位置する
内面との間に適宜隙間を有することによりその内面と衝
突可能なようにして、ハウジングの内部空間内に配置さ
れる。この隙間は、床材の微振動振幅などに基づいて、
制振装置の制振効果が有効に得られるように適切に決め
られるものであって、0.05〜2.00mmの範囲で
設定するのが好ましい。隙間が0.05mm未満である
と、ハウジングの内部空間内でのマス部材の動きが少な
くなり、マス部材とハウジングとの衝突によるエネルギ
変換が少なくなるため、良好な制振効果を期待できなく
なる。また、隙間が2.00mmを越えると、マス部材
とハウジングとが衝突したときに発生する衝撃音が大き
くなったり、エネルギ変換の頻度が小さくなるからであ
る。
【0018】本発明のマス部材は、ハウジングの内部空
間の形状に応じて、例えば円柱体や平板状のブロック体
など種々の形状のものを採用することができる。このマ
ス部材は、金属等の高比重材料により形成することがで
き、例えば、鉄系や鉛系の金属等で形成されたものが好
適に採用される。このマス部材の質量は、制振すべき床
材(振動体)の固有振動数や上記の隙間寸法等を考慮し
て適宜設定されるが、その床材の制振すべき振動に応じ
た最適質量となるように設定される。このようにマス部
材の質量を設定することにより、床の振動周波数域とし
て問題となる0〜250Hzの振動に対応してチューニ
ングすることができる。本発明のマス部材の場合には、
ダイナミックダンパのマス部材よりも軽量化することが
できる。
【0019】なお、床の音響的な評価方法としては、ゴ
ムタイヤを床に落下させて、1/1オクターブ分析器で
周波数の帯域を1オクターブに区切ってその各バンドの
音圧レベルを求める方法があり、その結果により、床の
固有振動数の分布がわかる。1/1オクターブの中心周
波数は、63Hz、125Hz、250Hz、500H
z、……である。
【0020】本発明における弾性体は、薄いシート状に
形成されてマス部材の表面及びハウジングの内面のいず
れか一方の面に配置され、マス部材とハウジングとの衝
突面の間に介在するように配置される。この弾性体は、
成形した弾性体をマス部材の表面又はハウジングの内面
に被覆するように配置する。好ましくは、成形した弾性
体を接着剤等により固着して配置する。或いは、マス部
材又はハウジングと一体成形することにより、それらに
弾性体を形成し配置することができる。好ましくは、一
体成形と同時に接着剤等によりそれらに固着して配置す
ることができる。この弾性体は、マス部材とハウジング
との衝突時に発生する衝撃音を低減するとともに、それ
らの衝突時に発揮される減衰作用により床の制振効果を
向上させるものであり、ゴムや樹脂等で形成することが
できる。
【0021】ゴム材料としては、例えば、NR、SB
R、BR等のジエン系ゴム、EPDM系ゴム、ウレタン
系ゴム、シリコーン系ゴム等の液状ゴム等を好適に採用
することができる。なお、弾性体の形成材料として、金
属粉を混入して形成される高比重ゴムを採用する場合に
は、マス部材全体をその高比重ゴムで形成すれば、弾性
体を兼備したマス部材を一体的に形成することができ
る。このような高比重ゴムは、例えば、NRやEPDM
等のポリマーに、例えば、鉄やタングステン等の金属
粉、或いは酸化亜鉛や酸化鉛等の金属酸化物粉等の高比
重化用充填剤を添加して形成することができる。
【0022】また、樹脂材料としては、例えば、ポリプ
ロピレン(PP)やポリアミド等の熱可塑性樹脂、ポリ
オレフィンやウレタン、ポリエステル系等の熱可塑性エ
ラストマ等を好適に採用することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づき説明する。
【0024】〔実施形態1〕図1は実施形態1に係る床
用制振装置の正面図であり、図2はその床用制振装置の
側面図であり、図3はその床用制振装置の断面図であっ
て図2のIII −III線矢視断面図である。
【0025】本実施形態の床用制振装置は、図1〜図3
に示すように、内部空間13を有して剛性材により形成
され床材に固定されるハウジング1と、ハウジング1の
内部空間13内に上下方向に移動可能に収納配置された
2個のマス部材2、2と、各マス部材2、2の表面にそ
れぞれ固着された弾性体3、3と、から構成されてい
る。
【0026】ハウジング1は、鉄等の金属板により長方
体形状に形成されており、上方面が開口する箱型形状の
容器状部材11と、長方形の金属板により形成され第1
部材11の上方開口面を覆蓋して天井壁となる板状部材
12とから構成されている。容器状部材11は、長方形
の底壁11aと、底壁11aの長手方向の両端から上方
に屈曲延出する一対の第1側壁11b、11bと、各第
1側壁11b、11bの上端からそれぞれ外方に屈曲延
出する一対の取付部11c、11cと、底壁11aの幅
方向の両端から上方に屈曲延出する一対の第2側壁11
d、11dとからなる。
【0027】このハウジング1は、容器状部材11の両
取付部11c、11cと板状部材12の長手方向両端部
とを溶接接合することにより一体化されており、その内
部には直方体形状の内部空間13が形成されている。取
付部11c、11cと板状部材12との接合部には、厚
さ方向に貫通し取付用ビス等が挿通される取付孔(図示
せず)が設けられている。なお、第2側壁11d、11
dは、ハウジング1の両側面を完全に覆うようには形成
されておらず、その両側方の第1側壁11b、11b及
びその上方の板状部材12との間には隙間が形成されて
いる。
【0028】マス部材2、2は、鉄系の金属により所定
の質量を有するようにして円柱形状に形成されている。
このマス部材2、2は、ハウジング1の内部空間13内
に収納され、底壁11a上に配置されている。このマス
部材2、2は、ハウジング1の各壁面との間に隙間を有
する大きさに形成されている。これにより、このマス部
材2、2は、ハウジング1が上下方向に振動した際に内
部空間13内で上下方向に自由に移動し、天井壁(板状
部材12)及び底壁11aと衝突するようになってい
る。
【0029】弾性体3、3は、ゴムによりシート状に形
成されており、マス部材2、2の表面にその全体を覆う
ようにして接着剤により接着されている。これにより、
弾性体3、3は、マス部材2、2とハウジング1との衝
突面の間に介在している。なお、この弾性体3、3が各
マス部材2、2に配置された状態においても、弾性体
3、3とハウジング1との間には所定の隙間S(0.0
5〜2.00mm)が形成されている。
【0030】以上のように構成された本実施形態の床用
制振装置は、図4に示すように、例えば戸建住宅等の床
に設置されて使用される。この場合の床構造は、断面H
型鋼製の梁71上に床パネル81、…が直接施工される
タイプのものであって、床用制振装置は、1枚の床パネ
ル81の裏面中央部にハウジング1の天井壁(板状部材
12)が接面する状態で、各取付部11c、11cの取
付孔に挿通されたビス(図示せず)により床パネル81
に固定されている。
【0031】なお、この床用制振装置は、より大きな制
振効果が得られるようにするため、床パネル81の中央
部(床パネル81が振動した際に振幅が最大となる腹の
部分)に固定されているが、場合によっては、床パネル
81の中央部からずれた位置や梁71に固定してもよ
い。
【0032】そして、その床パネル81に歩行や作業に
伴う衝撃が加わって振動が発生すると、その床パネル8
1と同期してハウジング1が上下方向に振動する。この
とき、ハウジング1内に配置されたマス部材2、2がハ
ウジング1の振動で上下方向に移動し、ハウジング1の
天井壁(板状部材12)及び底壁11aに弾性体3、3
を間に介して衝突する。この衝突時のエネルギ損失によ
りハウジング1の振動エネルギが減衰する。これによ
り、ハウジング1の振動が効果的に抑制され、その結
果、床パネル81の振動が有効に抑制される。即ち、床
用制振装置が1階の床に設置されている場合には、歩行
時の振動が抑制されることによって歩行感が良好とな
る。また、床用制振装置が2階以上の床に設置されてい
る場合には、歩行感が良好になるとともに、床に発生す
る衝撃音が良好に低減される。
【0033】また、マス部材2、2とハウジング1との
衝突面の間には弾性体3、3が介在していることから、
その衝突時に発生する衝撃音が弾性体3、3により確実
に低減されるとともに、その衝突時に発揮される弾性体
3、3の減衰作用により、ハウジング1延いては床パネ
ル81の制振効果が大幅に高められる。
【0034】また、本実施形態の床用制振装置は、マス
部材2、2とハウジング1とが衝突する際に生じる衝突
エネルギ損失に基づき制振作用が発揮されるようにして
いるため、周波数の異なる複数の振動(軽量衝撃音及び
重量衝撃音を含む)に対しても有効に制振作用が発揮さ
れる。
【0035】したがって、本実施形態の床用制振装置
は、床に発生する衝撃音を良好に低減させ、周波数の異
なる複数の振動に対しても良好に制振効果を発揮させる
ことができる。
【0036】なお、本実施形態の床用制振装置は、断面
H型鋼製の梁71上に床パネル81が直接施工される構
造の床に設置されているが、その他種々の構造の床に対
しても設置することができる。例えば、図5に示すマン
ション等における床構造は、複数の支持ボルト73、…
によって支持された床パネル83の上に更に仕上げ床材
84が配置されている多重床構造であって、床用制振装
置10は、床パネル83の裏面中央部に上記の場合と同
様にして固定されている。
【0037】また、図6に示す床構造は、木製根太7
5、75上に木製の床パネル85が配置されている木造
住宅等の床構造であって、この場合にも床用制振装置1
0は、床パネル85の裏面中央部に上記の場合と同様に
して固定されている。
【0038】〔実施形態2〕図7は実施形態2の床用制
振装置が設置される床の構造を示す説明図である。ここ
で用いられる床材は、床パネル87と、該床パネル87
の裏面の両端部及び中央部に並列状に固着された複数本
のC型チャネル鋼88、…とから構成されている。この
床材は、両端部のC型チャネル鋼88、88が断面H型
鋼製の梁77上に載置された状態に配置されている。そ
して、本実施形態の床用制振装置は、床パネル87の裏
面の中央部に配列された2本のC型チャネル鋼88、8
8に、その一部を利用してそれぞれ1個づつ取付けられ
ている。
【0039】本実施形態の床用制振装置は、図8〜図1
0に示すように、C型チャネル鋼88とともに内部空間
45を形成するようにしてC型チャネル鋼88に固定さ
れたハウジング4と、ハウジング4の内部空間45内に
上下方向に移動可能に収納配置された2個のマス部材
5、5と、各マス部材5、5の表面にそれぞれ固着され
た弾性体6、6と、から構成されている。
【0040】ハウジング4は、鉄等の金属板を曲げ加工
して形成されており、長方形の天井壁41と、天井壁4
1の長手方向の両端から下方に屈曲延出する一対の第1
側壁42、42と、各第1側壁42、42の下端からそ
れぞれ外方に屈曲延出する一対の取付部43、43と、
天井壁41の幅方向の一端から下方に屈曲延出する第2
側壁44とからなる。各取付部43、43には、厚さ方
向に貫通し取付用ビス等が挿通される取付孔(図示せ
ず)が設けられている。
【0041】このハウジング4は、各取付部43、43
の下面がC型チャネル鋼88の下端壁部88aの内面に
接面する状態で、各取付部43、43の取付孔に挿通さ
れたビス(図示せず)によりC型チャネル鋼88の下端
壁部88aに固定されている。これにより、ハウジング
4の内側には、ハウジング4とC型チャネル鋼88とに
よって画成される直方体形状の内部空間45が形成され
ている。
【0042】このハウジング4の第2側壁44は、ハウ
ジング4の側面を完全に覆うようには形成されておら
ず、その両側方の第1側壁42、42及びその下方のC
型チャネル鋼88の下端壁部88aとの間には隙間が形
成されている。また、ハウジング4の天井壁41及び両
取付部43、43とC型チャネル鋼88の側壁部88b
との間にも隙間が形成されている。
【0043】なお、本実施形態のマス部材5、5及び弾
性体6、6は、上記実施形態1のものと同様に形成さ
れ、かつ同様に配置されたものであるため、詳しい説明
は省略する。
【0044】以上のように構成された本実施形態の床用
制振装置は、その床用制振装置が設置されている床材に
歩行や作業に伴う衝撃が加わって振動が発生すると、上
記実施形態1の場合と同様の作用及び効果を奏する。即
ち、ハウジング4内のマス部材5、5がハウジング4の
天井壁41及びC型チャネル鋼88の下端壁部88aに
弾性体6、6を間に介して衝突すること等によって、ハ
ウジング4及び床材の振動が効果的に抑制され、床に発
生する衝撃音が良好に低減される。よって、本実施形態
の床用制振装置の場合にも、床に発生する衝撃音を良好
に低減させ、周波数の異なる複数の振動に対しても良好
に制振効果を発揮させることができる等の優れた効果を
奏する。
【0045】また、本実施形態の床用制振装置は、C型
チャネル鋼88、88の一部を利用してハウジング4が
形成されているため、その制振装置の重量を軽量化する
ことができる。
【0046】なお、本実施形態の床用制振装置は、C型
チャネル鋼88、88の下端壁部88aにハウジング4
を固定するようにしているが、ハウジング4を上下反転
された状態でC型チャネル鋼88、88の上端壁部に固
定するようにしてもよい。
【0047】〔実施形態3〕図11は実施形態3に係る
床用制振装置が一体的に設けられた床パネルを梁上に設
置した状態の断面斜視図である。
【0048】本実施形態の床用制振装置は、床材として
用いられる床パネルに内部空間を形成し、その床パネル
をハウジングとして利用したものである。この床用制振
装置は、図11に示すように、3個の内部空間111、
…を有するハウジングとしての床パネル101と、床パ
ネル101の各内部空間111、…内にそれぞれ上下方
向に移動可能に収納配置された高比重ゴムよりなる3個
のマス部材102、…と、から構成されている。
【0049】床パネル101は、気泡を含む軽量コンク
リート(ALC)により矩形の厚板状に形成されたもの
である。この床パネル101の内部には、一端面から他
端面に貫通する断面が矩形の3本の貫通孔が並列して形
成されており、これら貫通孔によって3個の内部空間1
11、…が設けられている。
【0050】マス部材102、…は、高比重ゴムにより
断面が矩形の長い板状に形成されたものである。このマ
ス部材102、…は、ポリマーとしての天然ゴムに、比
重増加材としての酸化亜鉛粉の他に、加硫剤やカーボン
ブラック、加硫促進剤等の添加剤を適宜配合してなるゴ
ム組成物を加硫成形することにより形成されている。よ
って、このマス部材102、…は、酸化亜鉛粉による高
比重化された質量体としての機能と、酸化亜鉛粉を内包
する天然ゴムによる弾性体としての機能とを兼備してい
る。このマス部材102、…は、床パネル101の内部
空間111、…よりも僅かに小さい大きさに形成され、
各内部空間111、…内にそれぞれ壁面との間に隙間を
有して非接着状態で収納配置されている。これにより、
マス部材102、…は、各内部空間111、…内でそれ
ぞれ上下方向に移動(遊動)可能な状態に配置されてい
る。なお、マス部材102、…が各内部空間111、…
に収納された後には、各内部空間111、…の開口部は
蓋部材(図示せず)によって覆蓋される場合もある。
【0051】以上のように構成された本実施形態の床用
制振装置は、図11に示すように、断面H型鋼製の梁7
1上に多数の床パネル101を直接施工することにより
設置される。この場合、床用制振装置を内蔵する床パネ
ル101を必ずしも床の全てに配置する必要はなく、床
用制振装置を内蔵しない通常の床パネルを組み合わせる
ようにしてもよい。例えば、床用制振装置を内蔵する床
パネル101と通常の床パネルとを交互に配置したり、
或いは床用制振装置を内蔵する床パネル101を床の中
央部にのみ部分的に配置したりすることができる。
【0052】また、床パネル101に形成された各内部
空間111、…の両端開口は、例えば、隣接する床パネ
ル101どうしの各内部空間111、…が直角に交わる
ように各床パネル101を配置するようにすれば、隣接
する床パネル101の端面により閉塞される。これによ
り、各床パネル101の各内部空間111、…は、それ
ぞれ独立した状態に形成される。なお、図11に示され
る床パネル101は、各内部空間111、…が梁71と
平行になる状態に配置されているが、床パネル101の
強度を考慮すると、各内部空間111、…が梁71と直
角に交わる状態に床パネル101を配置する方がよい。
【0053】そして、このように配置された床パネル1
01に歩行や作業に伴う衝撃が加わって振動が発生する
と、上記実施形態1の場合と同様の作用及び効果を奏す
る。即ち、床パネル101の各内部空間111、…内に
配置された各マス部材102、…が床パネル101の振
動で上下方向に移動し、各内部空間111、…の天井面
及び底面に衝突する。この衝突時のエネルギ損失により
床パネル101の振動エネルギが減衰し、これにより、
床パネル101の振動が効果的に抑制され、床に発生す
る衝撃音が良好に低減される。よって、本実施形態の床
用制振装置の場合にも、床に発生する衝撃音を良好に低
減させ、周波数の異なる複数の振動に対しても良好に制
振効果を発揮させることができる等の優れた効果を奏す
る。
【0054】また、本実施形態の床用制振装置は、床パ
ネル101の一部を利用してハウジング全体が床パネル
101により形成されていることから、ハウジングとし
ての新たな構成部材を必要としないため、充分な軽量化
と低コスト化を図ることができる。
【0055】さらに、本実施形態の床用制振装置は、床
パネル101の作製時や床パネル101の施工時におい
て、その床パネル101に一体的に組み込んで形成する
ことができるため、床用制振装置の取付け作業を簡略化
することができる。
【0056】また、本実施形態におけるマス部材102
は、質量体としての機能と弾性体としての機能とを兼備
する高比重ゴムにより形成されているため、部品数を削
減して構造を簡略化することができ、低コスト化をも図
ることができる。
【0057】なお、本実施形態の床用制振装置は、ハウ
ジングとしての床パネル101に3個の内部空間11
1、…が形成されているが、その個数や形成位置を適宜
変更することができる。
【0058】また、本実施形態では、床パネル101が
断面H型鋼製の梁71上に配置されている例を説明した
が、例えば木製の梁が採用される木造住宅等において
は、その木製の梁上に床パネル101を配置することが
できる。
【0059】〔変形例1〕図12は実施形態3の変形例
1に係る床用制振装置が一体的に設けられた床パネルを
梁上に設置した状態の断面斜視図である。
【0060】変形例1の床用制振装置は、図12に示す
ように、2個の内部空間146、146を有するハウジ
ングとしての床パネル104と、床パネル104の各内
部空間146、146内にそれぞれ上下方向に移動可能
に収納配置された高比重ゴムよりなる2個のマス部材1
05、105と、から構成されている。
【0061】この床用制振装置は、床パネル104が実
施形態3のものと異なる。即ち、変形例1の床パネル1
04は、薄い鉄板により両端が開口する角筒状に形成さ
れたケーシング141と、矩形の厚板状に形成されてケ
ーシング141内に充填配置された軽量コンクリート
(ALC)よりなる本体部145とで構成されている。
本体部145は、実施形態3の床パネル101と同様の
軽量コンクリートにより形成されており、この本体部1
45には、ケーシング141の両端開口を結ぶ方向に貫
通する2個の内部空間146、146が設けられてい
る。
【0062】そして、各内部空間146、146内に
は、実施形態3のマス部材102、…と同じ高比重ゴム
により、内部空間146、146よりも少し小さい大き
さに形成されたマス部材105、105がそれぞれ壁面
との間に隙間を有して上下方向に移動可能に収納配置さ
れている。なお、マス部材105、105が各内部空間
146、146に収納された後には、各内部空間14
6、146の開口部は蓋部材(図示せず)によって覆蓋
される場合もある。
【0063】以上のように構成された変形例1の床用制
振装置は、ハウジングとして利用する床パネル104の
本体部145が鉄板よりなるケーシング141によって
保護されかつ補強されているため、実施形態3の床パネ
ル101に比べて耐久性に優れる。
【0064】なお、図12に示される床パネル104の
場合にも、各内部空間146、146が梁71と平行に
なる状態に配置されているが、床パネル104の強度を
考慮すると、各内部空間146、146が梁71と直角
に交わる状態に床パネル104を配置する方がよい。
【0065】〔変形例2〕図13は実施形態3の変形例
2に係る床用制振装置が一体的に設けられた床パネルを
梁上に設置した状態の断面斜視図である。
【0066】変形例2の床用制振装置は、図13に示す
ように、中央内部空間173を有するハウジングとして
の床パネル107と、床パネル107の中央内部空間1
73内に上下方向に移動可能に収納配置された高比重ゴ
ムよりなるマス部材108と、から構成されている。
【0067】この床用制振装置は、床パネル107が変
形例1のものと異なる。即ち、変形例2の床パネル10
7は、薄い鉄板により両端が開口する角筒状に形成され
たケーシング171と、ケーシング171の内部空間を
三つに仕切って中央内部空間173と二つのサイド内部
空間174、174とを形成する2枚の仕切板172、
172と、矩形の厚板状に形成されて各サイド内部空間
174、174内に充填配置された軽量コンクリート
(ALC)よりなる本体部175、175とで構成され
ている。
【0068】そして、中央内部空間173には、実施形
態3のマス部材102、…と同じ高比重ゴムにより、中
央内部空間173よりも少し小さい大きさに形成された
マス部材108が壁面との間に隙間を有して上下方向に
移動可能に収納配置されている。なお、マス部材108
が中央内部空間173に収納された後には、中央内部空
間173の両端の開口部は蓋部材(図示せず)によって
覆蓋される場合もあり、その場合は、中央内部空間17
3を区画形成するケーシング171と、2枚の仕切板1
72、172と、2個の蓋部材とにより床用制振装置の
ハウジング全体が構成されている。
【0069】なお、本体部175、175は、実施形態
3の床パネル101と同様の軽量コンクリートにより形
成されている。
【0070】以上のように構成された変形例2の床用制
振装置は、ハウジングとして利用する床パネル107の
本体部175、175が鉄板よりなるケーシング171
及び仕切板172、172によって保護されかつ補強さ
れているため、実施形態3の床パネル101に比べて耐
久性に優れる。
【0071】また、変形例2の床パネル107は、マス
部材108が収納配置される中央内部空間173が、金
属板よりなるケーシング171と仕切板172、172
とによって形成されているため、変形例1の床パネル1
04よりも強度的に優れるとともに、マス部材108が
衝突する衝突面の剛性が変形例1の床パネル104の場
合よりも高いことから、振動及び衝撃音のより確実な抑
制効果を期待することができる。
【0072】なお、図13に示される床パネル107の
場合にも、中央内部空間173が梁71と平行になる状
態に配置されているが、床パネル107の強度を考慮す
ると、中央内部空間173が梁71と直角に交わる状態
に床パネル107を配置する方がよい。
【0073】〔実施形態4〕図14は実施形態4に係る
床用制振装置が一体的に設けられた床パネルを梁上に設
置した状態の断面斜視図である。
【0074】本実施形態の床用制振装置は、図14に示
すように、床パネル201の上に中間パネル202及び
仕上げパネル203が配置されている三重床構造の床材
に内部空間204、…を形成し、それらの床材をハウジ
ングとして利用したものである。即ち、この床用制振装
置は、重合配置された床パネル201、中間パネル20
2及び仕上げパネル203よりなり複数の内部空間20
4、…を有するハウジングとしての床材と、各内部空間
204、…内にそれぞれ上下方向に移動可能に収納配置
された高比重ゴムよりなる複数のマス部材205と、か
ら構成されている。
【0075】床材の内で下側に位置する床パネル201
は、上記実施形態3と同様の気泡を含む軽量コンクリー
ト(ALC)により矩形の厚板状に形成されたものであ
る。この床パネル201は、断面H型鋼製の梁71上に
多数のものを直接施工することにより敷き詰められた状
態に配置されている。
【0076】中間パネル202は、矩形の厚板状に形成
された捨て張り合板であって、多数のものが床パネル2
01上に密着した状態に配置されている。そして、1枚
の床パネル201上の略中央部に配置される第1中間パ
ネル221は、その両側に配置される第2中間パネル2
22、222よりも幅が狭く形成されており、かつ第2
中間パネル222、222と所定距離を隔てるように配
置されている。これにより、第1中間パネル221と第
2中間パネル222、222との間には、1枚の床パネ
ル201上の略中央部で一端から他端に向かって延びる
2本の溝状空間部が形成されている。なお、この溝状空
間部の両端は、隣の床パネル上に配置される中間パネル
によって封止されている。
【0077】仕上げパネル203は、矩形の薄板状に形
成された木質パネルであって、多数のものが中間パネル
202上に密着した状態に配置されている。これによ
り、第1中間パネル221と第2中間パネル222、2
22との間に形成された溝状空間部が仕上げパネル20
3により覆蓋されることによって、内部空間204、…
が形成されている。
【0078】マス部材205、…は、実施形態3と同じ
高比重ゴムにより断面が矩形の長い板状に形成されたも
のであり、質量体としての機能と弾性体としての機能と
を兼備している。このマス部材205、…は、内部空間
204、…よりも僅かに小さい大きさに形成され、各内
部空間204、…内にそれぞれ壁面との間に隙間を有し
て非接着状態で収納配置されている。これにより、マス
部材205、…は、各内部空間204、…内でそれぞれ
上下方向に移動(遊動)可能な状態に配置されている。
【0079】以上のように構成された本実施形態の床用
制振装置は、仕上げパネル203等の床材に歩行や作業
に伴う衝撃が加わって振動が発生すると、上記実施形態
3の場合と同様の作用及び効果を奏する。即ち、床材の
各内部空間204、…内に配置された各マス部材20
5、…が床材の振動で上下方向に移動し、各内部空間2
04、…の天井面(仕上げパネル203の下面)及び底
面(床パネル201の上面)に衝突する。この衝突時の
エネルギ損失により床材の振動エネルギが減衰し、これ
により、床材の振動が効果的に抑制され、床に発生する
衝撃音が良好に低減される。よって、本実施形態の床用
制振装置の場合にも、床に発生する衝撃音を良好に低減
させ、周波数の異なる複数の振動に対しても良好に制振
効果を発揮させることができる等の優れた効果を奏す
る。
【0080】また、本実施形態の床用制振装置は、床パ
ネル201や中間パネル202、仕上げパネル203等
の床材の一部を利用してハウジング全体が床材により形
成されていることから、上記実施形態3の場合と同様
に、充分な軽量化と低コスト化を図ることができる。
【0081】さらに、本実施形態の床用制振装置は、床
パネル201、中間パネル202及び仕上げパネル20
3からなる三重構造の床を施工する際に、それらの床材
に一体的に組み込んで形成することができるため、床用
制振装置の取付け作業を簡略化することができる。
【0082】なお、本実施形態の床用制振装置において
も、床材に形成される内部空間204、…の個数や形成
位置を適宜変更することができる。
【0083】また、本実施形態において、ハウジングと
して利用される床材は、床パネル201、中間パネル2
02及び仕上げパネル203が採用されているが、上記
のものに何ら限定されるものではなく、マス部材205
が衝突することにより制振効果が発揮される程度の剛性
を有するものであれば、例えば金属製床材やコンクリー
ト製床材、木質床材、樹脂製床材等の種々のものを選択
して採用することこができる。
【0084】また、本実施形態の床用制振装置は、床パ
ネル201、中間パネル202及び仕上げパネル203
からなる三重構造の床に設置されたものであるが、例え
ば中間パネル202の無い二重構造の床に対して設置す
ることも可能である。この場合には、床パネル201の
上面の所定位置に、仕上げパネル203により覆蓋され
ることによって内部空間204、…を形成する溝状空間
部を設けるようにすればよい。
【0085】なお、図14に示される本実施形態の床用
制振装置は、内部空間204、…が梁71と平行になる
状態に形成されているが、床パネル201等の床材の強
度を考慮すると、内部空間204、…を梁71と直角に
交わる状態に形成する方がよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1に係る床用制振装置の正面
図である。
【図2】本発明の実施形態1に係る床用制振装置の側面
図である。
【図3】本発明の実施形態1に係る床用制振装置の断面
図であって、図2のIII −III 線矢視断面図である。
【図4】本発明の実施形態1に係る床用制振装置が鋼製
床材に設置された状態を示す説明図である。
【図5】本発明の実施形態1に係る床用制振装置が多重
構造の床に設置された状態を示す説明図である。
【図6】本発明の実施形態1に係る床用制振装置が木造
住宅の床に設置された状態を示す説明図である。
【図7】本発明の実施形態2に係る床用制振装置が設置
される床の構造を示す説明図である。
【図8】本発明の実施形態2に係る床用制振装置の設置
された状態での断面図であって、図7のVIII−VIII線矢
視断面図である。
【図9】本発明の実施形態2に係る床用制振装置の設置
された状態での正面図であって、図8において矢印IX方
向から見た正面図である。
【図10】本発明の実施形態2に係る床用制振装置の設
置された状態での断面図であって、図8のX−X線矢視
断面図である。
【図11】本発明の実施形態3に係る床用制振装置が一
体的に設けられた床パネルを梁上に設置した状態の断面
斜視図である。
【図12】本発明の実施形態3の変形例1に係る床用制
振装置が一体的に設けられた床パネルを梁上に設置した
状態の断面斜視図である。
【図13】本発明の実施形態3の変形例2に係る床用制
振装置が一体的に設けられた床パネルを梁上に設置した
状態の断面斜視図である。
【図14】本発明の実施形態4に係る床用制振装置が一
体的に設けられた床パネルを梁上に設置した状態の断面
斜視図である。
【符号の説明】
1、4…ハウジング 2、5…マス部材 3、
6…弾性体 10…床用制振装置 11…容器状部材 11
a…底壁 11b、42…第1側壁 11c、43…取付部 11d、44…第2側壁 12…板状部材 13、45…内部空間 41…天井壁 71…
梁 73…支持ボルト 75…木製根太 81、83、85…床パネル 84…仕上げ床材 88…C型チャネル鋼 88a…下端壁部 8
8b…側壁部 88c…上端壁部 S…隙間 101、104、107、201…床パネル(ハウジン
グ) 102、105、108、205…マス部材 111、146、204…内部空間 141、17
1…ケーシング 145、175…本体部 172…仕切板 173…中央内部空間 174…サイド内部空間 202…中間パネル(ハウジング) 221…第1
中間パネル 222…第2中間パネル 203…仕上げパネル
(ハウジング)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建築構造物の床に設置され、該床に発生
    する振動を抑制する床用制振装置であって、 内部空間を有して剛性材により形成され床材に固定され
    るハウジングと、 該ハウジングの前記内部空間内に上下方向に移動可能に
    収納配置されたマス部材と、 該マス部材の表面及び前記ハウジングの内面のいずれか
    一方の面に配置された弾性体と、 から構成されていることを特徴とする床用制振装置。
  2. 【請求項2】 前記ハウジングは、前記床材の一部を利
    用して形成されていることを特徴とする請求項1記載の
    床用制振装置。
  3. 【請求項3】 前記ハウジングは、内部空間を有する床
    材により形成されていることを特徴とする請求項2記載
    の床用制振装置。
  4. 【請求項4】 前記マス部材は、前記ハウジングの上下
    方向の衝突面との間に0.05〜2.00mmの隙間を
    有するようにして前記内部空間内に配置されていること
    を特徴とする請求項1〜3記載の床用制振装置。
  5. 【請求項5】 前記弾性体は、ゴム又は樹脂により形成
    されていることを特徴とする請求項1〜4記載の床用制
    振装置。
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