JP7448402B2 - 防音構造 - Google Patents

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Description

本発明は、床基盤に対して上方に所定の間隔をおいて配置される床材と、床基盤と床材との間に配置され、床材に加わった衝撃を吸収する衝撃吸収材と、を備えた防音構造に関する。
従来、床基盤に対して上方に所定の間隔をおいて配置され床材と、床基盤と床材との間に床下空間が形成されるように配置され、床材に加わった衝撃を吸収する防振ゴムと、を備えた構造が知られている。この構造では、床材に衝撃等が加わった場合、防振ゴムが圧縮変形することで衝撃を吸収し、床基盤に衝撃が伝わることが抑制される。このとき、床下空間が密閉状態になっていると、防振ゴムの変形が抑制され衝撃吸収性が低下し、重量床衝撃音を軽減することができなくなってしまう。
そこで、床下空間が密閉空間とならないように、床材と壁材との間に隙間を設ける構造が知られている。しかしながら、この構造では、例えば床材上に水等をこぼした際に床材と壁材との隙間から水等が床下に流れ落ちてしまう。
この不都合を改善するために、幅木の内部に空気通路を設けた構造が知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1には、躯体スラブに対して上方に所定の間隔をおいて配置され、躯体スラブとの間に床下空間を形成する床材と、床材の側面との間に隙間を有するように躯体スラブから立設する壁面と、壁面に固定された幅木と、を備えた構造が記載されている。特許文献1では、幅木は、幅木本体と、幅木部材と、これらの間に配置されるスペーサとによって構成されている。そして、幅木部材と床材との間に隙間ができるのを防止するために緩衝材を配置している。このため、例えば床材上に水等をこぼしたとしても、水等が床下に流れ落ちるのを緩衝材によって抑制することが可能である。
特許文献1では、床材が加振された時に床下空間の空気を室内(床材上の空間)に逃がすために、床材と壁面との間に隙間を形成するとともに、その隙間と室内とを連通するように幅木の内部に通気路を設けている。
特開2003-64861号公報
しかしながら、上記特許文献1では、幅木の内部に通気路を形成するために、幅木本体と、幅木部材と、これらの間に配置されるスペーサとによって幅木を構成しているので、幅木の構造が複雑になったり、専用の部材が必要になったりしてしまう。このように、床下空間と室内とを連通する場合、防音構造が複雑になったり、専用の部材が必要になったりするという問題点がある。
本発明は、このような点を鑑みてなされたものであり、構造が複雑になったり、専用の部材が必要になったりするのを抑制しながら、防音性を向上させることが可能な防音構造を提供することを課題とする。
本発明に係る防音構造は、床基盤に対して上方に所定の間隔をおいて配置される床材と、前記床基盤と前記床材との間に床下空間が形成されるように互いに所定の間隔をおいて配置され、前記床材に加わった衝撃により圧縮変形して前記衝撃を吸収する複数の衝撃吸収材と、前記床基盤から立設し前記床材の周囲を囲う第1壁部材と、を備え、前記床材と前記第1壁部材との間にシール材が配置された防音構造であって、前記第1壁部材には、室内に面して前記室内の音を吸音するとともに通気性を有する吸音部材が設けられており、前記床下空間は、前記吸音部材を介して前記室内に連通している。
本発明の防音構造によれば、床下空間が吸音部材を介して室内に連通しているので、床材に衝撃が加わった場合に、床下空間から吸音部材を介して室内に空気が流れる。このため、床下空間が密閉状態になっている場合と異なり、衝撃吸収材の圧縮変形が抑制されないので、衝撃吸収性を確保することができるとともに重量床衝撃音を軽減することができる。
また、防音性が要求される防音室等では、壁部材に室内の音を吸音する吸音部材を設ける構造が知られている。この吸音部材は、音を通過させながら吸音するために設けられており、空気を通過させるためのものではないが、本発明に係る防音構造では、この吸音部材を床下空間からの空気を通過させるために利用するので、例えば上記特許文献1のように幅木等に空気通路を設けたり、専用の部材が必要になったりしない。このため、防音構造が複雑になったり、専用の部材が必要になったりするのを抑制することができる。
また、床材と第1壁部材との間にシール材を配置しているので、例えば床材上に水等をこぼしたとしても、水等が床下に流れ落ちるのをシール材によって抑制することができる。
また、床材に衝撃が加わった場合、床下空間にも衝撃音が伝わるが、この衝撃音は吸音部材を通過する際に吸音され、その後に室内に伝わるので、室内の防音性を向上させることができる。
上記防音構造において、好ましくは、前記第1壁部材から所定の間隔をおいて前記床基盤から立設して配置され、前記第1壁部材とによって壁を構成する第2壁部材をさらに備え、前記第1壁部材と前記第2壁部材との間には、壁内空間が形成されており、前記第1壁部材には、前記壁内空間と前記室内とを連通する開口部が設けられており、前記吸音部材は、前記開口部を覆うように配置されており、前記第1壁部材には、前記床下空間と前記壁内空間とを連通する壁部通気口が設けられている。このように構成すれば、壁内空間を利用して、床下空間と室内とを容易に連通することができる。
この場合、好ましくは、前記壁内空間には、少なくとも前記壁部通気口から前記開口部まで前記吸音部材が配置されている。床材に衝撃が加わった際に床下空間に伝わった衝撃音は、壁部通気口、壁内空間、及び開口部を介して室内に伝わる。このとき、この衝撃音を、壁部通気口から開口部まで配置される吸音部材によって吸音することができるので、室内の防音性をより向上させることができる。
上記防音構造において、好ましくは、前記吸音材は、前記床材の角部に配置されており、前記吸音部材に覆われた位置には、前記床下空間と前記室内とを連通する床部通気口が形成されている。このように構成すれば、第1壁部材に対して前記室内とは反対側に、床下空間の空気を通過させるための経路を設けたり吸音部材を配置したりする必要がないため、防音構造が大型化するのを抑制することができる。
本発明によれば、構造が複雑になったり、専用の部材が必要になったりするのを抑制しながら、防音性を向上させることが可能な防音構造を提供することができる。
本発明の第1実施形態に係る防音構造を示す断面斜視図である。 図1のA-A線に沿った断面図である。 本発明の第1実施形態の変形例の防音構造の構造を示す断面斜視図である。 本発明の第2実施形態に係る防音構造の構造を示す断面斜視図である。 図4のB-B線に沿った断面図である。
以下、本発明の実施形態に係る防音構造について、図面を参照しながら説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態に係る防音構造100を示す斜視図である。本発明の第1実施形態に係る防音構造100は、防音性が要求される防音室等に用いられるものである。この防音構造100は、建物の2階以上の部分に用いられてもよいし、階下のない例えば1階部分に用いられてもよい。
防音構造100は、図1に示すように、床基盤1に対して上方に所定の間隔をおいて配置される床材(浮き床ともいう)2と、床基盤1と床材2との間に配置される衝撃吸収材3と、床基盤1から立設し床材2の周囲を囲う壁4と、床材2の側面と壁4との間に配置されるシール材5と、を備えている。
床基盤1は、例えばALC(軽量気泡コンクリート)、PC(プレキャストコンクリート)およびコンクリートスラブなどによって構成されている。
床材2と床基盤1との間には、床下空間S1が形成されている。床材2の構造は、特に限定されるものではないが、床材2は、例えば、構造用合板からなる床下地材2aと、床下地材2a上に配置される仕上材2bと、を含んでいる。なお、床材2は、ゴムや硬質発泡樹脂などからなる防音材や、パーティクルボードなどを含んでいてもよい。
衝撃吸収材3の材質は、圧縮変形可能であれば特に限定されるものではないが、ここでは防振ゴムによって形成されている。なお、図中、床下空間S1を分かりやすくするために衝撃吸収材3の高さ(厚み)を高く描いているが、衝撃吸収材3の高さ(厚み)は、例えば床下地材2aの厚みより薄くてもよい。また、衝撃吸収材3は、床下空間S1の高さを高くする場合には、例えば、床基盤1上に配置される防振ゴムと、防振ゴムから立設する金属パイプなどからなる脚部と、脚部の上端に設けられ床材2の下面を支持する板金からなる支持板と、によって構成されていてもよい。
衝撃吸収材3は、床基盤1と床材2との間で、互いに所定の間隔をおいて配置されており、床基盤1と床材2との間に床下空間S1を形成している。また、衝撃吸収材3は、床材2に衝撃が加わった場合に、圧縮変形することによって衝撃を吸収するとともに、重量床衝撃音を軽減する。
床材2に衝撃が加わった場合、衝撃吸収材3の圧縮変形によって床材2が少し(数mm程度)沈み込むため、床材2は壁4に固定されておらず、壁4と床材2の側面とは互いに所定の間隔をおいて配置されている。そして、この隙間を埋めるようにシール材5が配置されている。なお、図では、シール材5が床材2の上面から下面まで、すなわち床材2と壁4との隙間全域を埋めるように設けられた状態を示しているが、シール材5は、床材2と壁4との隙間の一部(例えば、床材2の上面から数mm下方の位置)に設けられていてもよい。シール材5の材質としては、弾性変形可能で、かつ、水や空気を透過しなければ特に限定されるものではないが、例えば、シリコーン樹脂やウレタン樹脂などからなるシーリング材やゴム製のパッキンなどを用いることができる。
壁4は、床基盤1から立設するように設けられている。また、壁4は、室内に面する第1壁部材41と、第1壁部材41から所定の間隔をおいて配置される第2壁部材42とによって構成されている。すなわち、壁4の内部(第1壁部材41と第2壁部材42との間)には、壁内空間S2が形成されている。第1壁部材41および第2壁部材42の材質は特に限定されるものではないが、例えば石膏ボードおよび壁仕上材などを用いることができる。なお、壁4は、隣接する部屋同士を区切る内壁であるが、室内と外部とを区切る外壁であってもよい。
ここで、本実施形態では、第1壁部材41には、室内に面するように吸音部材12が設けられている。具体的には、図1および図2に示すように、第1壁部材41には、第1壁部材41を厚み方向に貫通する開口部41aが形成されており、この開口部41aの縁に枠材11が取り付けられている。そして、枠材11には、開口部41aを覆うように吸音部材12が配置されている。
吸音部材12は、開口部41aに対応する位置に設けられているとともに、室内からの音を吸音するように形成されている。吸音部材12および開口部41aは、図1および図2では、床材2の近くから天井6(図2参照)の近くまで形成されている例について記載しているが、例えば第1壁部材41のうちの上部または下部に形成されていてもよい。
吸音部材12は、例えばフェルトやガラスウールなどからなる吸音材12aと、吸音材12aの室内側に配置され枠材11に固定されるカバー部材12bとによって構成されている。吸音材12aは、音を通過させながら吸音するものであるとともに、通気性も有している。なお、吸音材12aの材質は、吸音性および通気性を有していれば特に限定されるものではない。カバー部材12bは、室内の音を通過させるとともに通気性を有する。カバー部材12bの材質は、特に限定されるものではないが、例えば多数の孔12cが設けられた有孔ボードや布などを用いることができる。また、例えば、有孔ボードの室内側の表面をさらに布で覆ってもよい。なお、カバー部材12bは、吸音材12aの表面保護のために設けるものであるため、場合によっては設けなくてもよい。また、吸音材12aやカバー部材12bを固定することができれば、枠材11を設けなくてもよい。
また、本実施形態では、第1壁部材41のうち床下空間S1を形成する部分(床材2よりも下方の部分)には、互いに所定の間隔をおいて複数の壁部通気口41bが形成されている。これにより、床下空間S1と壁内空間S2とが壁部通気口41bを介して連通するので、床下空間S1は、壁部通気口41b、壁内空間S2および吸音部材12を介して室内に連通する。このため、床下空間S1は密閉空間にはなっていない。このように、床下空間S1が室内に連通しているため、床材2に衝撃が加わった場合に、床下空間S1から壁部通気口41b、壁内空間S2および吸音部材12を介して空気が流れる。これにより、床下空間S1が密閉空間になっている場合と異なり、衝撃吸収材3の圧縮変形が抑制されないので、衝撃吸収性を確保することができるとともに重量床衝撃音を軽減することができる。
また、床材2に衝撃が加わった場合、床下空間S1にも衝撃音が伝わるが、この衝撃音は、壁部通気口41b、壁内空間S2および吸音部材12を介して室内に伝わる。このため、床下空間S1の衝撃音は、吸音部材12を通過する際に吸音され、その後に室内に伝わるので、室内の防音性を向上させることができる。
ここでは、図1および図2に示したように、吸音材12aを枠材11の開口と略同じ面積を有するように形成する例について示したが、例えば図3に示した第1実施形態の変形例の防音構造100のようにしてもよい。具体的には、図3に示すように、壁内空間S2の全域(図3の2点鎖線参照)を埋めるように吸音材12aを設けてもよい。また、例えば第1壁部材41の開口部41aよりも上側には吸音材12aを設けず、少なくとも壁部通気口41bから開口部41aまで吸音材12aを設けてもよい。このように構成すれば、床材2に衝撃が加わった際に床下空間S1に伝わった衝撃音は、壁部通気口41b、壁内空間S2および吸音材12aを介して室内に伝わる。このとき、この衝撃音を、壁部通気口41bから開口部41aまで配置される吸音材12aによって吸音することができるので、室内の防音性をより向上させることができる。
本実施形態では、上記のように、床下空間S1が吸音部材12を介して室内に連通しているので、床材2に衝撃が加わった場合に、床下空間S1から吸音部材12を介して室内に空気が流れる。このため、床下空間S1が密閉状態になっている場合と異なり、衝撃吸収材3の圧縮変形が抑制されないので、衝撃吸収性を確保することができるとともに重量床衝撃音を軽減することができる。
また、一般的には吸音部材12は、音を通過させながら吸音するために設けられるものであり、空気を通過させるためのものではないが、本実施形態の防音構造100では、この吸音部材12を床下空間S1からの空気を通過させるために利用するので、例えば上記特許文献1のように幅木等に空気通路を設けたり、専用の部材が必要になったりしない。このため、防音構造100が複雑になったり専用の部材が必要になったりするのを抑制することができる。
また、床材2と第1壁部材41との間にシール材5を配置しているので、例えば床材2上に水等をこぼしたとしても、水等が床下に流れ落ちるのをシール材5によって抑制することができる。
また、床材2に衝撃が加わった場合、床下空間S1にも衝撃音が伝わるが、この衝撃音は吸音部材12を通過する際に吸音され、その後に室内に伝わるので、室内の防音性を向上させることができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態による防音構造100aの構造について説明する。
本実施形態の防音構造100aでは、図4および図5に示すように、上記第1実施形態と異なり、吸音部材12は室内の角部に設けられている。具体的には、室内の角部には、隣接する第1壁部材41同士を接続するように、枠材111が設けられている。枠材111と第1壁部材41との間には、室内に面するように吸音部材12が設けられている。すなわち、吸音部材12は、隣接する第1壁部材41同士が隣接する部分に設けられている。
吸音部材12は、音を吸音する吸音材12aと、吸音材12aの室内側に配置され枠材111に固定される有孔ボードや布などからなるカバー部材12bが設けられている。なお、カバー部材12bおよび枠材111は、上記実施形態と同様、設けなくてもよい。
本実施形態では、吸音材12aは、三角柱形状に形成されている。これにより、吸音材12aは、室内に面する表面(吸音面)から奥行方向(第1壁部材41に向かう方向)に厚みが異なる部分を有するので、室内からの音に対して、相対的に厚みの薄い部分で波長の短い高音領域の音を吸音し、相対的に厚みの厚い部分で波長の長い低音領域の音を吸音することができる。このため、吸音材12aによって、低音領域から高音領域の音まで効果的に吸音することができるので、防音性をより向上させることができる。
ここで、本実施形態では、床材2の角部が面取り形状(切り落とされた形状)に形成されており、床材2と第1壁部材41とによって床下空間S1と室内とを連通する床部通気口50が形成されている。なお、床材2と第1壁部材41とによって床部通気口50を形成するのではなく、床材2の角部に厚み方向(上下方向)に貫通する穴を設け、この穴を床部通気口50としてもよい。また、床部通気口50の上方を覆うように、吸音部材12が床材2上に配置されている。これにより、床下空間S1は、床部通気口50および吸音部材12を介して室内に連通し、床下空間S1は密閉空間にはなっていない。
なお、本実施形態では図4に示したように、第1壁部材41に対して室内とは反対側に第2壁部材42を設けた構造を例示しているが、第1壁部材41に対して室内とは反対側に第2壁部材42を設けなくてもよい。すなわち、壁4を第1壁部材41のみにより形成してもよい。
本実施形態では、上記のように、上記第1実施形態と異なり、第1壁部材41に対して室内とは反対側に、床下空間S1の空気を通過させるための経路を設けたり吸音材12aを配置したりする必要がないため、防音構造100aが大型化するのを抑制することができる。また、第1壁部材41に壁部通気口41bを設ける必要がないので、既存の第1壁部材41をそのまま利用することができる。
第2実施形態のその他の構造およびその他の効果は、上記第1実施形態と同様である。
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
例えば、上記第2実施形態では、吸音部材を室内の角部に設ける例について示したが、本発明はこれに限らず、吸音部材を室内の角部以外の位置に設けてもよい。
また、上記第1実施形態と上記第2実施形態とを組み合わせ、すなわち壁部通気口および床部通気口の両方を設け、床下空間と室内とを2つの経路によって連通してもよい。
また、上記実施形態では、第1壁部材に幅木を設けない例について示したが、本発明はこれに限らず、第1壁部材の下部に幅木を設けてもよい。この場合、幅木の内部に通気路を設ける必要がないので、一般的な幅木を用いることができる。
また、上記第2実施形態では、吸音部材を床材上に配置する例について示したが、本発明はこれに限らず、吸音部材を床材から所定の間隔をおいて上方に配置してもよい。この場合、床下空間と室内とが吸音部材を介して連通するように、枠材や板材等によって床部通気口と吸音部材とを連通するダクト構造を設けてもよい。
1:床基盤、2:床材、3:衝撃吸収材、5:シール材、12:吸音部材、41:第1壁部材、41a:開口部、41b:壁部通気口、42:第2壁部材、50:床部通気口、100,100a:防音構造、S1:床下空間、S2:壁内空間

Claims (2)

  1. 床基盤に対して上方に所定の間隔をおいて配置される床材と、前記床基盤と前記床材との間に床下空間が形成されるように互いに所定の間隔をおいて配置され、前記床材に加わった衝撃により圧縮変形して前記衝撃を吸収する複数の衝撃吸収材と、前記床基盤から立設し前記床材の周囲を囲う第1壁部材と、を備え、前記床材と前記第1壁部材との間にシール材が配置された防音構造であって、
    前記第1壁部材には、室内に面して前記室内の音を吸音するとともに通気性を有する吸音部材が設けられており、
    前記床下空間は、前記吸音部材を介して前記室内に連通しており、
    前記第1壁部材から所定の間隔をおいて前記床基盤から立設して配置され、前記第1壁部材とによって壁を構成する第2壁部材をさらに備え、
    前記第1壁部材と前記第2壁部材との間には、壁内空間が形成されており、
    前記第1壁部材には、前記壁内空間と前記室内とを連通する開口部が設けられており、
    前記吸音部材は、前記開口部を覆うように配置されており、
    前記第1壁部材には、前記床下空間と前記壁内空間とを連通する壁部通気口が設けられ、
    前記壁内空間には、少なくとも前記壁部通気口から前記開口部まで前記吸音部材が配置されていることを特徴とする防音構造。
  2. 前記吸音部材は、前記床材の角部に配置されており、
    前記吸音部材に覆われた位置には、前記床下空間と前記室内とを連通する床部通気口が形成されていることを特徴とする請求項に記載の防音構造。
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