JP6826406B2 - 床構造および天井構造 - Google Patents
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Description
ところが、二重床や二重天井では、床下または天井裏に形成された空気層(床下空間や天井裏空間)が空気バネとして機能してしまい、特に重量床衝撃音を増幅させてしまうおそれがある。そのため、二重床や二重天井の遮音性能や床衝撃音遮断性能を向上させる床構造や天井構造が多数開発されている。
このような観点から、本発明は、居住空間の快適性を確保しつつ、低い周波数での共振を抑制することを可能とした床構造および天井構造を提案することを課題とする。
かかる床構造および天井構造によれば、空気層の厚さを大きくする必要がない。また、壁の空気層に面した部分に空気抜き口を設けるため、居住空間側に埃がたまることもない。そのため、居住空間の快適性を隠しつつ、遮音性能を高めることができる。
第一の実施形態では、図1に示すように、居住空間Rの下側に配設されたいわゆる二重床からなる床構造1と、居住空間Rの上側に配設されたいわゆる二重天井からなる天井構造2とを備える建物について説明する。本実施形態の床構造1は、床スラブ31(構造体3)と、床スラブ31の上方に間隔(床空気層10)をあけて設けられた床仕上げ材4と、床仕上げ材4を支持する支持部材5とを備えている。一方、本実施形態の天井構造2は、天井スラブ32(構造体3)と、天井スラブ32の下方に間隔(天井空気層20)をあけて設けられた天井材6と、天井材6を支持する支持部材5とを備えている。なお、床仕上げ材4および天井材6の外周囲は、壁7によって囲まれている。
床仕上げ材4を支持する支持部材5には、床スラブ31の上面に立設された複数の支持脚51,51,…を使用することができる。床仕上げ材4が支持脚51,51,…上に載置されていることで、床仕上げ材4と床スラブ31との間に床空気層(間隔)10が形成されている。なお、支持脚51の形状・材質等は限定されるものではなく、公知の支持脚を使用すればよい。また、支持脚51の配置や数も限定されるものではない。
天井材6を支持する支持部材5には、天井スラブ32から吊り下げられた複数の吊りボルト52,52,…を使用することができる。吊ボルト52は、上端が天井スラブ32に固定されていて、下端が天井材6の下地材に固定されている。なお、吊りボルト52の形状・材質等は限定されるものではなく、公知の吊りボルトを使用すればよい。また、吊りボルト52の配置や数も限定されるものではない。
本実施形態では、壁材71の下端部に形成された微細孔81の総開口面積(空気抜き口8の開口率)が、床仕上げ材4の面積の1%以下となるように微細孔81の形状寸法および数を決定する。同様に、壁材71の上端部に形成された微細孔81は、総開口面積(空気抜き口8の開口率)が天井材6の面積の1%以下となるように形状寸法および数を決定する。なお、微細孔81の形状寸法、数および配置は限定されるものではない。また、微細孔81の形状寸法および数は、微細孔81の総開口面積が床仕上げ材4の周長×5mm以下または天井材6の周長×5mm以下となるように設定してもよい。
高さ70mmの床空気層10を有する床構造1において、床面積(床仕上げ材4の面積)の0.25%の開口率で空気抜き口8を設けた場合の空気バネの減衰係数を計算した結果を示す。図2に示すように、床衝撃音で問題となる63Hz帯域で減衰係数が0.50程度となった。一般的に空気バネの抵抗は0.10以下であるため、空気抜き口8を形成することによって空気バネの減衰効果が得られることが確認できた。
第二の実施形態では、図3(a)および(b)に示すように、居住空間Rの下側に配設されたいわゆる二重床からなる床構造1と、居住空間Rの上側に配設されたいわゆる二重天井からなる天井構造2とを備える建物について説明する。 本実施形態の床構造1は、床スラブ31(構造体3)と、床スラブ31の上方に間隔(床空気層10)をあけて設けられた床仕上げ材4と、床仕上げ材4を支持する支持部材5とを備えている。一方、本実施形態の天井構造2は、天井スラブ32(構造体3)と、天井スラブ32の下方に間隔(天井空気層20)をあけて設けられた天井材6と、天井材6を支持する支持部材5とを備えている。なお、床仕上げ材4および天井材6は、外周囲が壁7によって囲まれている。なお、構造体3(床スラブ31および天井スラブ32)、床仕上げ材4、支持部材5および天井材6の詳細は、第一の実施形態で示した内容と同様なため、詳細な説明は省略する。
本実施形態では、壁7の下端と床スラブ31の上面との間に形成された複数のスリット82(空気抜き口8)の総開口面積が、床仕上げ材4の周長×5mm以下となるようにスペーサー83の形状および配置を決定する。同様に、壁材71の上端と天井スラブ32との間に形成された複数のスリット82の総開口面積が天井材6の周長×5mm以下となるようにスペーサー83の形状および配置を決定する。なお、スペーサー83の形状および配置は、空気抜き口8の総開口面積が床仕上げ材4の面積の1%以下または天井材6の面積の1%以下となるように設定してもよい。
例えば、前記各実施形態では、床構造1および天井構造2の両方に、それぞれ空気抜き口8を形成する場合について説明したが、空気抜き口8は、床構造1または天井構造2のいずれか一方のみに形成されていてもよい。
また、床仕上げ材4の振動が壁7に伝達されることがないように、床仕上げ材4の周縁と壁7との間に隙間が形成されていてもよい。この場合には、隙間の上方にヒレゴム91付きの幅木9を設置して当該隙間が露出することがないようにするのが望ましい。同様に、天井材6の周縁と壁7との間に隙間が形成されていてもよい。ただし、この場合には、その隙間を弾性のあるシール材や目地材で塞ぐなどして露出しないようにするのが望ましい。
また、壁空気層70には、ロックウールやグラスウール等の断熱材が配設されていてもよい。
10 床空気層
2 天井構造
20 天井空気層
3 構造体
31 床スラブ
32 天井スラブ
4 床仕上げ材
5 支持部材
6 天井材
7 壁
70 壁空気層
71 壁材
8 空気抜き口
81 微細孔
82 スリット
83 スペーサー
Claims (2)
- 構造体と、
前記構造体の上方に設けられた床仕上げ材と、
前記構造体と前記床仕上げ材との間に形成された床空気層の周囲を囲う壁と、を備える床構造であって、
前記壁が、壁空気層を挟んで対向する一対の壁材を備えており、
前記壁と前記構造体との間に複数のスペーサーが介設されていて、
前記床空気層と前記壁空気層とを連通する空気抜き口が前記壁に設けられており、
前記空気抜き口は、前記スペーサー同士の間に形成された隙間であることを特徴とする、床構造。 - 構造体と、
前記構造体の下方に設けられた天井材と、
前記構造体と前記天井材との間に形成された天井空気層の周囲を囲う壁と、を備える天井構造であって、
前記壁が、壁空気層を挟んで対向する一対の壁材を備えており、
前記壁と前記構造体との間に複数のスペーサーが介設されていて、
前記天井空気層と前記壁空気層とを連通する空気抜き口が前記壁に設けられており、
前記空気抜き口は、前記スペーサー同士の間に形成された隙間であることを特徴とする、天井構造。
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JP2016180191A JP6826406B2 (ja) | 2016-09-15 | 2016-09-15 | 床構造および天井構造 |
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JP2016180191A JP6826406B2 (ja) | 2016-09-15 | 2016-09-15 | 床構造および天井構造 |
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JP2018044368A JP2018044368A (ja) | 2018-03-22 |
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JP2016180191A Active JP6826406B2 (ja) | 2016-09-15 | 2016-09-15 | 床構造および天井構造 |
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