JP2557562Y2 - 浮き床構造 - Google Patents

浮き床構造

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JP2557562Y2
JP2557562Y2 JP1991018211U JP1821191U JP2557562Y2 JP 2557562 Y2 JP2557562 Y2 JP 2557562Y2 JP 1991018211 U JP1991018211 U JP 1991018211U JP 1821191 U JP1821191 U JP 1821191U JP 2557562 Y2 JP2557562 Y2 JP 2557562Y2
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floor slab
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JP1991018211U
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Inventor
伸茂 長谷
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ヤマハ 株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、一般居室や特殊用途の
居室などにおける固体振動や伝搬音を遮断するために用
いられる浮き床構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、鉄筋コンクリート造における居室
などの床を浮き床として構成する場合には、図10に示
すように、スラブ1の上に複数の脚2を配列するように
してこの上に床版3を敷き、この床版3を周囲の壁部4
に連設して、床版3とスラブ1との間に、上下四方がこ
の床版3とスラブ1と壁部4とで囲まれた気室5を設け
ている。そして前記脚2は例えば床版3側に取り付けら
れる床版支持部材6とスラブ1側に配置する座7との間
に制振ゴム8を介在させた構成であり、床版3に加わる
衝撃力をこの脚2の制振ゴム8によって吸収させようと
図られていた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の浮き床構造では、気室が密閉されてバネ性を有
した空気層となっているため、この空気層のバネ定数が
床版とスラブとの距離、すなわち気室の高さ寸法に反比
例するものとなり、その寸法を小さくしてバネ定数が大
きくなると、床版に加わった衝撃力を制振ゴムで充分に
吸収することができなくなって、前記衝撃力をスラブに
伝達させてしまうという問題が生じる。このため、空気
層のバネ定数を小さくするには気室の高さ寸法を大きく
することが必要となり、床版の高さ寸法が大きいものと
ならざるを得なかった。このことは実質的に天井高が小
さくなるという問題となっている。
【0004】そこで本考案は、上記事情に鑑み、浮き床
構造において、天井高を確保しながら、気室における空
気層のバネ定数を低減させることを課題とし、衝撃力を
スラブに伝達させない快適な空間を得ることを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案は、上記課題を考
慮してなされたもので、床版を、該床版下方のスラブ上
に配置され床版支持部材と座との間に制振ゴムを介在さ
せてなる脚が支持し、前記床版とスラブとの間に、該床
版と床版周囲の壁部とスラブとにより囲まれた気室が設
けられている浮き床構造において、前記床版周縁に、前
記気室と床版上方空間とを連通させる、複数の中空管を
詰めて固定した空気流通体を設けたことにより、上記課
題を解消するものである。
【0006】
【作用】本考案において、床版に衝撃力が加わるとこの
床版が変動し、この変動によって気室の容積が変化し
て、床版上方の空間と気室との間で空気流通体を経て空
気が往来し、気室における空気層のバネ性を弱める。す
なわち空気層のバネ定数が低減するようになる。
【0007】
【実施例】つぎに、本考案を図1から図9に示す実施例
に基づいて詳細に説明する。なお、図10に示す従来例
と構成が重複する部分は同符号を付してその説明を省略
する。本考案においては、図1に示すように、床版3は
壁部4と接する四方に空気流通体9を有している。この
空気流通体9は、図2に示すように、床版3の側辺部と
して構成され板状にして設けられ、床版3上の空間と気
室5とに連通して両者間の空気の流れを可能にしている
ものであって、この空気流通体9は壁部4の面に摺接可
能にして接している。
【0008】前記床版3に衝撃力が加わると、脚2の床
版支持部材6を経た前記衝撃力を制振ゴム8が吸収し、
スラブ1にその衝撃力を伝達させない。そして衝撃力に
より床版3全体の位置が、或は一部分の位置が変動して
気室5の内積が変化しても、前記空気流通体9を経て床
版3上の空間と気室5との間で空気が往来する。このよ
うに床版3の位置変動(空気流通体9も位置変動する)
に応じて空気が上下に往来することから、気室5におけ
る空気層のバネ定数は小さく、脚2の衝撃吸収能力が有
効に働く。
【0009】空気流通体9は、図3に示すように、枠1
0に複数の中空管11を詰めて固定した構造とされてい
る。この場合中空管11の断面形状は任意であり、素材
としてはゴム、プラスチックなどの弾性材料が好まし
い。
【0010】空気流通体9が単体として作製された場合
の取付は、図4に示すように床本体にビス止めaなどし
て設けてもよい。また図5に示すように空気流通体9自
体を脚2で支えるようにすることも可能である。さらに
は図6に示すように、この空気流通体9をビス止めbな
どにより壁部4の一部として一体化させて床版3の周囲
に位置させるようにしてもよい。なお、空気流通体は床
版の周囲全周に配置したり一辺部に配置してもよい。
【0011】図7に示すように、床版3の周囲に空気流
通体9を配しこれに壁部4としての木枠を接しさせると
ともに、床版3を複数の脚で支持した構造においても床
衝撃音レベルを測定した。床版3は、図8に示すよう
に、四層構成体(上層から、突板張り台板 厚15m
m、パーティクルボード 厚15mm、パーティクルボ
ード 厚15mm、パーティクルボード 厚15mm)
であり、気室5の高さ寸法は80mmである。スラブ1
は150mmであり、その上に厚50mm,32Kg/
のグラスウール14を配設した。図9は上記の浮き
床構造における床衝撃音レベルの結果を示すもので、1
50mmのコンクリートスラブ上に施工した場合の床衝
撃音遮断性能は軽量衝撃A、重量衝撃BともJIS A
1419 L−45等級(等級線をCにて示す)であ
る結果が得られた。
【0012】
【考案の効果】以上説明したように、本考案によれば、
床版を、該床版下方のスラブ上に配置され床版支持部材
と座との間に制振ゴムを介在させてなる脚が支持し、前
記床版とスラブとの間に、該床版と床版周囲の壁部とス
ラブとにより囲まれた気室が設けられている浮き床構造
において、前記床版周縁に、前記気室と床版上方空間と
を連通させる、複数の中空管を詰めて固定した空気流通
体を設けたので、衝撃で床部変動しても即座に空気がこ
の空気流通体の通孔を通って上下に往来するようにな
り、気室における空気層のバネ定数が小さくなる。この
ように床版下の空気層のバネ定数が小さいことから、気
室の高さ寸法を小さくして天井高を確保する浮き床が得
られるようになる。さらに、床版自体の加工を不要に
し、空気流通体を設置するだけで空気層のバネ定数を小
さくでき、簡単な施工で済むようになるなど、実用性に
優れた効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案に係る浮き床構造の一実施例の要部を
示す説明図である。
【図2】 一実施例を床版側から示す説明図である。
【図3】 一実施例における空気流通体の一例を示す説
明図である。
【図4】 空気流通体の取付を示す説明図である。
【図5】 同じく空気流通体の取付の他例を示す説明図
である。
【図6】 同じく空気流通体の取付の他例を示す説明図
である。
【図7】 一実施例による床衝撃音レベルの試験例構成
を示す説明図である。
【図8】 同じく床衝撃音レベルの試験例構成における
脚部分を示す説明図である。
【図9】試験例における床衝撃音レベルをグラフにて示
す説明図である。
【図10】従来例を示す説明図である。
【符号の説明】
1…スラブ、 2…脚、 3…床版、 4…壁部、 5
…気室、 8…制振ゴム、 9…空気流通体

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】床版を、該床版下方のスラブ上に配置され
    床版支持部材と座との間に制振ゴムを介在させてなる脚
    が支持し、 前記床版とスラブとの間に、該床版と床版周囲の壁部と
    スラブとにより囲まれた気室が設けられている浮き床構
    造において、 前記床版周縁に、前記気室と床版上方空間とを連通させ
    、複数の中空管を詰めて固定した空気流通体を設けた
    ことを特徴とする浮き床構造。
JP1991018211U 1991-03-04 1991-03-04 浮き床構造 Expired - Lifetime JP2557562Y2 (ja)

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JPH04108743U JPH04108743U (ja) 1992-09-21
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63147059A (ja) * 1986-07-23 1988-06-20 大建工業株式会社 浮床構造
JPH0633677B2 (ja) * 1986-12-24 1994-05-02 大建工業株式会社 床構造

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JPH04108743U (ja) 1992-09-21

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