JP4290999B2 - 二重床の床パネル構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は二重床の床パネル構造に係り、更に詳しくは、床パネルを通じて躯体に伝わる振動振幅を効果的に低減することのできる二重床の床パネル構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、コンクリート製のスラブ等からなる躯体の上面側に一定の空間を形成するように防振支持脚を介して床パネルを支持した二重床が知られている。この二重床における床衝撃音性能は、防振支持脚を介して躯体(スラブ)に伝わる系と、壁面側に位置する外周側床パネルから際根太を介して躯体(壁面)に伝わる系とに分けられる。二重床構造には、外周側床パネルを固定際根太や防振際根太を介して支持した構成(特許文献1参照)、外周側床パネルと内周側床パネルとが同一とされた構成(特許文献2参照)、下地パネルと仕上げパネルとの間に振動吸収部材を介在させた構成(特許文献3参照)が知られている。
【0003】
【特許文献1】
特許第2842632号公報
【特許文献2】
特開2000−303665号公報
【特許文献3】
特許第3013315号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、外周側床パネルを固定際根太や防振際根太を介して支持した構成にあっては、防振支持脚を通じた伝播系での減衰性能よりも性能が劣ることが多く、この部分で床衝撃音性能が決定されてしまう、という不都合がある。
また、外周側床パネルと内周側床パネルとが同一の構造体とされた場合、内周側床パネル領域で発生した振動は、その仕上げパネル表面を伝わって外周側床パネルまで行き渡っていた。そのため、二重床と、固定若しくは防振際根太の伝播ロスだけが減衰性能を発現しているのが実状であり、十分な減衰性能を得るには至っていない。
更に、フロア面を形成する全ての床パネルの構造として、下地パネルと仕上げパネルとの間に振動吸収部材を介在させた構成では、全ての床パネルが振動吸収部材を備えた構造となり、床パネル自体の製造コストが大幅に上昇してしまう不都合がある。しかも、床パネルの施工に時間を要するだけでなく、下地パネルと仕上げパネルとが一体化した構造とならないため、床面としての剛性が低くなって歩行感も悪くなるという不都合もある。加えて、この構成では、軽量床衝撃音で一定の効果を発揮するものの、重量床衝撃音では剛性不足によって衝撃時に大きな振動を発生して床衝撃音レベルを却って悪くするという不都合を招来する。
【0005】
【発明の目的】
本発明は、このような不都合に着目して案出されたものであり、その目的は、二重床の一部構造を改良することによって防振性能を向上させることのできる床パネル構造を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、本発明は、二重床を構成する外周側の床パネルと内周側の床パネルとの構造を異ならせる、という構成を採っている。
具体的には、本発明は、スラブ上に防振支持脚により所定間隔を隔てて配置される二重床の床パネル構造であって、
壁面に沿って配置されるとともに、壁面に沿って配置された束上の根太を介して壁面側端部が支持される外周側床パネルと、この外周側床パネルで囲まれる内側領域に配置される内周側床パネルとからなってパネル接合部で前記防振支持脚を介して接合され、外周側床パネルの内周側床パネルとの接触縁に対して平面内で略垂直な方向の寸法よりも内周側床パネルの前記方向の寸法が大きく設けられる、という構成を採っている。このような構成とすれば、端部で振幅が大きくなるモードが励振され難くなり、これにより、外周側床パネルを振動し難くすることができ、振動振幅を低減することが可能となる。
【0012】
【実施例】
以下、本発明の実施例を図面を参照しながら説明する。
【0013】
図1には、本実施例に係るパネル支持構造の概略平面図が示され、図2には、図1のA−A線矢視拡大断面図が示されている。これらの図において、コンクリート製のスラブSの上面側で空間Cを形成する所定の高さ位置に床パネルPを配置して二重床が形成されている。この床パネルPは、壁面Wに沿って配置された外周側床パネルPAと、これら外周側床パネルPAで囲まれる内側領域に配置された内周側床パネルPBとをスラブS上に所定間隔を隔てて配置されている。これらの床パネルPは、平面視略長方形状に設けられ、前記スラブS上に設置されて内周側床パネルPBの四つの角及び外周側床パネルPAの壁面と接しない角の下面側に配置された公知の防振支持脚10を介して支持されているとともに、外周側床パネルPAの壁面側端部は、束11上に配置された根太12を介して支持されている。また、後述するように、外周側床パネルPAと内周側床パネルPBは面密度が同程度又は同じ材料で、同じ厚みを備えて構成されている。
【0014】
ところで、重量床衝撃音で大きな加振を受ける63Hz以下の領域では、前記外周側床パネルPAの内周側床パネルPBとの接触縁に対して平面内で略垂直な方向の寸法WAと、内周側床パネルPBの上記寸法WB又はWCが同様の場合、部屋の壁面から壁面までの長さが床パネルの幅の整数倍となり、パネル接合部を腹とする振動モードで床パネル外周が最大振幅となる。このとき、パネル接合部(支持脚部)は固定部(振動の節)ではなく、最大振幅部(振動の腹)となっている。この周波数領域では、このときにパネル外周部が根太など壁構造部位と衝突する音が躯体に伝達し、主要な騒音源となることが知られている。本実施例においては、前記外周側床パネルPAの前記寸法WAよりも、内周側床パネルPBの前記方向の寸法WB又はWCの方が大きく設定されている。このような構成を採ることにより、内周側床パネルPBの支持脚部(パネル接合部)が大振幅となるような振動では外周側床パネルの幅が小さいと壁に接する部分の振幅は内周側の支持脚部よりも小さく抑えられることになり、躯体への振動伝播を抑制することが可能になる。なお、図示例では、外周側床パネルPAの寸法WAが四方で全て同じになっているが、その必要は無く、内周側床パネルの寸法WB又はWCに応じて適宜決定すればよい。
【0015】
前記外周側床パネルPA及び内周側床パネルPBは、特に限定されるものではないが、下地パネルP1と、その上面に敷設されたフローリング等からなる仕上げパネルP2との複層構造体であり、相互に略同一の厚みを備えて構成されている。下地パネルP1は、例えば、パーチクルボード等の板材が用いられている一方、仕上げパネルP2は合板により構成されている。
【0016】
図3(A)及び(B)には、外周側床パネルPA及び内周側床パネルPBの概略断面が示されている。ここで、下地パネルP1の断面中に示されている○は、その数が少ない方が面密度が大きいことを示し、多い方が面密度が小さいことを示している。すなわち、図3から明らかなように、外周側床パネルPAの下地パネルP1は、内周側床パネルPBの下地パネルP1に対して面密度が増加して質量が重い材料若しくはヤング率が大きい材料とされている。従って、外周側床パネルPAは、機械インピーダンスが増加することとなって内周側床パネルPBに対して揺れ難い相対関係となり、内周側床パネルPBの仕上げパネルP2から外周側床パネルPAの仕上げパネルP2に伝わる振動は外周側床パネルPAで吸収され、これによって、躯体をなす壁面Wへの振動伝播が効果的に抑制される二重床を提供することができる。
【0017】
図3(C)には、仕上げパネルP2と下地パネルP1との間に振動吸収部材P3を介装した外周側床パネルPAの他の例が示されている。この振動吸収部材P3としては、発泡シート、ゴム、シリコーン等の弾性シートを例示することができる。このような構成を備えた外周側床パネルPAは、振動吸収部材P3の存在によって内周側床パネルPBからの振動が吸収でき、内周側床パネルPBの従来構造をそのまま利用した経済的な二重床構造を提供することができる。
【0018】
なお、前記振動吸収部材P3に代えて、金属製又は樹脂製の板材若しくはシート材等からなる補強手段を全面的又は部分的に用いることができ、この補強手段により、外周側床パネルPAの曲剛性を高めて当該外周側床パネルPAを揺れ難くして振動を吸収できるようにしてもよい。また、外周側床パネルPAを支持する際根太を増やすことによって等価厚さを厚くし、これによって外周側床パネルPAの補強手段とすることができる。なお、補強手段は、仕上げパネルP2及び下地パネルP1間に配置しなくてもよく、下地パネルP1の下面側に配置してもよい。また、板材若しくはシート材の補強手段に代えて、長手方向に延びる複数本の桟、或いは格子状に組み合わされたフレーム等を補強手段として採用することもできる。
【0019】
更に、図示省略しているが、外周側床パネルPAと内周側床パネルPBとが面密度が同程度又は同じ材料である場合には、外周側床パネルPAにおける下地パネルP1の厚みを内周側床パネルPBの下地パネルP1よりも厚く設けて剛性を高める構造としてもよく、これによっても外周側床パネルPAを揺れ難くして振動吸収を行なわせることが可能となる。
【0020】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、二重床を構成する外周側の床パネルと内周側の床パネルとの構造を異ならせたから、具体的には、外周側床パネルの内周側床パネルとの接触縁に対して平面内で略垂直な方向の寸法よりも、内周側床パネルの前記方向の寸法が大きくされた構成としたから、外周側床パネルを支持する根太における振動振幅を内周側床パネルを支持する防振支持脚における振動振幅よりも小さく抑えることができ、躯体への振動伝播を抑制することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施例に係る二重床の平面図。
【図2】 図1のA−A線矢視拡大断面図。
【図3】 (A)は外周側床パネルの部分断面図、(B)は内周側床パネルの部分断面図、(C)は外周側床パネルの他の例を示す部分断面図。
【符号の説明】
10…防振支持脚、11…束、12…根太、P…床パネル、PA…外周側床パネル、PB…内周側床パネル、P1…下地パネル、P2…仕上げパネル、P3…振動吸収部材、S…スラブ、W…壁面

Claims (1)

  1. スラブ上に防振支持脚により所定間隔を隔てて配置される二重床の床パネル構造であって、
    壁面に沿って配置されるとともに、壁面に沿って配置された束上の根太を介して壁面側端部が支持される外周側床パネルと、この外周側床パネルで囲まれる内側領域に配置される内周側床パネルとからなってパネル接合部で前記防振支持脚を介して接合され、外周側床パネルの内周側床パネルとの接触縁に対して平面内で略垂直な方向の寸法よりも内周側床パネルの前記方向の寸法が大きく設けられていることを特徴とする二重床の床パネル構造。
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