JP5114242B2 - 防振・防音床下地構造 - Google Patents

防振・防音床下地構造 Download PDF

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本発明は、戸建住宅やアパート、マンションなどの集合住宅などの建築構造物に好適に使用される防振・防音床下地構造に関するものである。
戸建住宅やマンションなどの複数階建ての建物において、居室内や廊下で、飛び跳ね、走行、歩行、物の落下などによっての床に衝撃が加わると、その振動や衝撃音は建物の構造躯体を通じて下方に伝わるため、直下階の住人が騒音の被害を受ける可能性がある。
従来では、このような床に発生する衝撃の下階への伝播を抑制するために、上層階の床下では、床下地材を直接、コンクリートなどの躯体に張らず、複数の支持脚を介して設置することが実施されている。また、支持脚と床下地材の接合部分に弾性体を介設させて衝撃を緩和させるようにした床下地構造も提案されている。たとえば特許文献1には、床材を直接載置する根太と床梁との間に弾性体を介在させた床構造が開示されている。
特開2001−182211号公報
しかしながら、この種の支持脚で床を支持する構造では、床材を支持する複数の支持脚が構造躯体に接触しているため、複数の支持脚を介した振動や音の固体伝播を完全に遮断することはできず、振動、騒音の下階への伝播を解消するための根本的な解決策とはなっていなかった。
本発明は、このような事情を考慮して提案されたもので、その目的は、床に発生する衝撃が下階や他室に伝わることを遮断できる防振・防音床下地構造を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の防振・防音床下地構造は、構造躯体の周壁の内周には凹溝が形成され、平板状の床下地材の周縁部上記凹溝に入り込ませるとともに、平板状の床下地材を、床基礎に接触させないように床基礎から浮かせた状態で、緩衝体を介在させて構造躯体の周壁に支持させ、周壁に壁面パネルを設け、床下地材の上面側に床仕上材を設け、該壁面パネルの下端部と、床仕上材の上面との間に緩衝材を介設させて、壁面パネルと上記仕上材との間を塞ぐようにしたことを特徴とする。
請求項2に記載の防振・防音床下地構造では、床下地材は、その周縁部が緩衝体によって周壁の下部に連結されて、略水平に保持されている。
請求項3に記載の防振・防音床下地構造では、床下地材は、その周縁部の上面が緩衝体によって周壁の下部に懸吊されて、略水平に保持されている。
請求項1に記載の防振・防音床下地構造では、床下地材が緩衝体を介して周壁に支持される構造であり、床下地材から床基礎に振動を伝達する固体がないため、床に発生した振動は、床の下方には固体を通じて伝播されない。また振動は周壁側へ逃がす構造であるが、緩衝体により振動が吸収されるため、周壁への振動伝播はほとんど遮断される。これによって、下階で騒音が発生するおそれはほとんどなく、他室や上階に振動や音が伝わる可能性もきわめて低い。
請求項2に記載の防振・防音床下地構造では、床下地材が周壁に連結されて略水平に保持される構造であるため、床下地材をトランポリン状に簡易に施工し、設置できる。また、周設された緩衝体を床仕上材で隠すことができる。さらに、床下地材を側方から張設するように支持する構成であるため、横揺れが起こりにくい。
請求項3に記載の防振・防音床下地構造では、床下地材が周壁に懸吊支持されて略水平に保持される構造であるため、緩衝体に対して、緩衝体の伸張、収縮方向以外からの力が加わりにくく、そのため、連結支持にくらべて緩衝体の劣化を遅らせることができ、また連結支持に使用する緩衝体よりも強度の低いものを使用できる。
以下に、本発明の2つの実施形態について、添付図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る防振・防音床下地構造の概略縦断面図であり、図2は、同床下地構造の概略平面図である。図例ではマンションなどの複数階建ての上層階(第2階以上の階。以下、当階という。)の居室を示しており、図1では説明の都合上、当階の直下階も図示している。
床下地材10は、鉄などの金属板または鉄筋コンクリートなどのコンクリート板などの剛性の高い平板で構成されており、居室の周壁1で囲まれた平面よりも平面寸法が小さく、5〜20mm程度の厚さ寸法のものが使用される。
床下地材10の周縁部10aの側端には、周壁1との間の緩衝体11としてスプリングが周設され、それらのスプリング11の他端が、鉄筋コンクリートなどで製された構造躯体である周壁1、あるいは構造躯体に固定された周壁1に固定されて、床下地材10がスプリング11とともに略水平に保持されている。図例のものは、床下地材10の周縁部に、500mmピッチでスプリング11を配設している。なお、スプリング11の床下地材10および周壁1へ固定する際はアンカーボルト13などが使用できる。
また床仕上材12は、床下地材10よりも平面寸法をやや大とし、周設されたスプリング11がほとんど表面に露出されないようにして、床下地材10の上に設置され、接着剤などで固着されることが望ましい。なお、床仕上材12の側端は周壁1と固着させずに、壁面と摺動できる程度に設置することが望ましい。
このように、居室内の床下地材1は、トランポリンのごとく、床基礎2(下方の構造躯体)から浮いた状態に、周壁1のみによって連結され、略水平な状態に支持される。
このような床構造であるため、居室内で子供が飛び跳ねたり、走ったりして床が衝撃を受けても、その振動は周壁1方向へ伝播するが、緩衝体11が介在して衝撃を吸収できる構造としているため、振動は周壁1にはほとんど伝わらず、下方の構造躯体2にも伝わらない。
また、床下地材10が床基礎2上に支持脚などを介して支持される構造ではないため、スプリング11以外の部材による固体伝播はなく、床振動の伝播はスプリング11によってほとんど吸収、遮断され、下階で騒音が発生するおそれはほとんどない。もちろん、他室や当階の上階に振動や音が伝わる可能性もきわめて低い。また、床下地材10を側方から張設するように支持する構造であるため、横揺れに強く、床下地材10の揺れは起こりにくい。
本実施形態では、緩衝体11としてスプリングを例示したが、ショックアブソーバーを使用してもよい。また、劣化の進行の遅いゴムを使用してもよい。
ついで、第2の実施形態について説明する。
図3(a)は、本発明の第2の実施形態に係る床下地構造の概略縦断面図であり、(b)は(a)のX部分の拡大図である。なお、平面図は省略するが、緩衝体11の設置ピッチ、設置数は第1の実施形態のものと同程度でよい。
このものは、周壁1の全内周に水平方向に走る凹溝1aが形成されており、床下地材10の周縁部10aがその凹溝1aに入り込んでおり、床下地材10は、凹溝1aの上壁1aaに固定されたスプリングなどの緩衝体11を介して、周縁部10aの上面が懸吊されて、略水平な状態に支持されている。そして、床下地材10の上には床仕上材12が固着される。なお、スプリング11は、床下地材10、周壁1に対して、アンカーボルト13で固定することが望ましい。
なお、床下地材10および床仕上材12の素材は第1の実施形態と同様であるが、それらの平面寸法は、凹溝1aを考慮して、周壁1で囲まれる平面の寸法よりもやや大きいものが使用される。
また、図3に示すように、床仕上材12を設置しても凹溝1aの床仕上材12の上側に隙間ができて凹溝1a内のスプリング11が露出される場合は、壁面パネル3などでこれを隠すことが好ましい。この壁面パネル3の下端部と、床仕上材12の周縁部10aの上面との間に緩衝材4介設させて、壁面パネル3と床仕上材12との間の隙間が露出されないようにすることが望ましい。なお、この緩衝材4は幅木として代用できる。
このような床構造によれば、第1の実施形態と同様の効果が得られるとともに、懸吊支持であるため、スプリング11に対して、スプリング11の伸張、収縮方向以外からの力が加わりにくく、そのため、第1の実施形態とくらべてスプリング11の劣化を遅らせることができ、また第1の実施形態のものよりも強度の低いスプリングを使用できる。
また、床下地材10の安定性を高めるために、床下地材10の周縁部10aの裏側を他の緩衝手段を介して凹溝1aの下壁1abと連結させるようにしてもよい。つまり、床下地材10を凹溝1aの下壁1abに設けた他の緩衝手段に載せ置くようにしてもよい。他の緩衝手段として、建築用の免震、制震用の種々の緩衝手段を使用してもよい。
さらに、床下地材10の緩衝体11による支持は、第1の実施形態で示した張設支持と、第2の実施形態で示した懸吊支持と、載置支持とを種々組み合わせてなされてもよい。たとえば、張設支持用にショックアブソーバー、懸吊支持用にスプリング、載置支持用にゴムを組み合わせ使用することもできる。たとえば、図4に示すように、床下地材10の懸吊支持はショックアブソーバー11Aにより行わせ、載置支持は圧縮スプリング11Bにより行わせることができる。
また図4の例では、壁面パネル3の下端部に、下方向に付勢されスライド可能に取り付けた幅木5を設けて、壁面パネル3と床仕上材12との間の隙間を形成しないようにしている。そのため、床仕上材12の若干の上下動があっても、居室内では隙間が露出されることはない。
また、揺れに強い第1の実施形態の支持構造をベースとして、懸吊支持、載置支持を付加調整することで、防音・防振、制震などあらゆる効果を最適な状態に設定にすることができる。
以上の2つの実施形態では、床下地材10が金属板あるいはコンクリート板などの平板材で構成されたものを示したが、パーティクルボードなどの木質板や樹脂板などの平板材を使用してもよく、強度を増すために、平板材の裏側に根太などの補強材を格子状に取り付けてもよい。
本発明の第1の実施形態に係る防振・防音床下地構造の概略縦断面図である。 同床下地構造の概略平面図である。 (a)は本発明の第2の実施形態に係る防振・防音床下地構造の概略縦断面図、(b)は(a)のX部分の拡大図である。 本発明の第2の実施形態に係る床下地構造の他例を示す部分縦断面図である。
符号の説明
10 床下地材
10a 周縁部
11 スプリング(緩衝体)
11A ショックアブソーバー(緩衝体)
11B スプリング(緩衝体)
12 床仕上材
13 アンカーボルト
1 周壁
1a 凹溝
1aa 上壁
1ab 下壁
2 床基礎(下方の構造躯体)
3 壁面パネル
4 緩衝材
5 幅木

Claims (3)

  1. 構造躯体の周壁の内周には凹溝が形成され、
    平板状の床下地材の周縁部上記凹溝に入り込ませるとともに、上記平板状の床下地材を、床基礎に接触させないように床基礎から浮かせた状態で、緩衝体を介在させて構造躯体の周壁に支持させ
    上記周壁に壁面パネルを設け、上記床下地材の上面側に床仕上材を設け、該壁面パネルの下端部と、上記床仕上材の上面との間に緩衝材を介設させて、上記壁面パネルと上記仕上材との間を塞ぐようにしたことを特徴とする防振・防音床下地構造。
  2. 請求項1において、
    上記床下地材は、その周縁部が上記緩衝体によって上記周壁の下部に連結されて、略水平に保持されている、防振・防音床下地構造。
  3. 請求項1において、
    上記床下地材は、その周縁部の上面が上記緩衝体によって上記周壁の下部に懸吊されて、略水平に保持されている、防振・防音床下地構造。
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