JP3179267U - 床スラブス上の床下構造体 - Google Patents

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達也 朝久野
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Abstract

【課題】制振性能、遮音性能及び歩行性能を確保し、簡易な施工で且つ軽量堅牢な木材構造体にした画期的に廉価な床構造体を提供する。
【解決手段】建築物の床スラブ上の床構造体において、対面する側壁の下部間に設けた床スラブの上面において、側壁に沿った端縁面と、側壁間の中間部の下方に梁が有る場合はその梁上相当面に、レベリング薄材を載置し、レベリング薄材上に横断面が縦長の矩形の木材製の大引きを並列載置し、大引きの上に床板体を配置し、レベリング薄材と大引きとの接触面になるレベリング薄材の上面又は大引きの下面にレベル出し用の減厚部を形成する。
【選択図】図1

Description

本考案は、コンクリート躯体の床スラブ(コンクリートスラブ)上の床下構造体に関するものであり、簡易な施工で且つ軽量堅牢構造にした画期的に廉価な床構造体を提供するものである。
従来、床下構造体は,例えば、正梁構造のコンクリート躯体を備えた建物では,その床スラブ上に複数の束を立てると共に躯体縁部には,金属製の大引をアンカー止めし,さらにその大引の上に根太をアンカー止めし,根太の上に床板体を敷設するなど一体的に結合した重量体の複雑な高床構造となっている。
最近の床スラブス上の床構造体は、床板体から床下構造体を介して他の居住空間に伝わる振動騒音を低減するため、種々の改良を加えた制振・遮音床下構造の開発が進められている。
その開発内容は、次の特許文献1〜特許文献1に記載の例のように、床スラブと前記床板体との間において、床下構造体の内部、前記床下構造体と床板体との間等に、適宜に空間部、空気流通隙間、多くの弾性緩衝体(材)等を配置する等多義に亘っているがこれらの単なる採用によって、制振性能、遮音性能及び歩行性能を高まっても、床スラブから床板体までの高さが大幅に高くなり重量も増大する結果、床スラブも設計上スケールアップするなどの増強体としなければならない。一方、床上空間はこの床構造体に左右されずに居住のための必要な所要高さの空間を確保しなければならない制約を伴う。これらのことから床スラブ及び床構造体コストの低減が極めて困難なものとなっている。
更に、建造物の長寿命化推進や環境対策の観点から、建築物の改造規制や建築物における床スラブコンクリートのはつり作業及びはつり屑処分等が厳しく規制されている現状では、前記従来床構造から遮音床構造へのリフォームは、既成の床スラブを活かし且つ必須の床上居住空間を確保することを考慮すると極めて困難なものとなっている。
実用新案登録第4219653号公報「束石の上に床材を敷設する建物の床改修工法」概要:床スラブ上に束石−木製の大引材−根太材−捨貼り材−フローリング材を順次敷設した床構造体の床改修工法で、束石、大引材、根太材を再利用し、束石上に高調整具と緩衝材を配置し、根太材の上に捨貼り材、フローリング材を敷設した床改修工法。 実用新案登録第2646469号公報「RC構造のマンション等の集合住宅、体育館、事務所ビル、教室等の床構造」概要:コンクリートスラブ等の床基盤と床組材との間に加水分解緩衝材を設け、床組材上に通気手段を備えた捨張材及び仕上材と巾木を設けて床下と室内の空気流通を図った床構造。 第2719550号公報「コンクリート建築物の床構造」概要:コンクリートスラブ上にプラスチックス発泡体を接合し、その上に下面空隙式床下地材と通気性材料と床仕上材を順次張設したコンクリート建築物の床構造。 特開2001−263420号公報「防振脚体および防振ユニット脚体」概要:防振脚体8は、弾性台座と、少なくとも上部側に支持体の螺着用ねじ部が形成された金属製の棒状脚体とから構成し、弾性台座に、棒状脚体の下端部を回転可能に上方から嵌入する凹部を形成する一方、棒状脚体に、脚体下端部の嵌入状態で弾性台座の上面に着座するフランジ体を連設し、このフランジ体またはフランジ体上部の棒状脚体部分と棒状脚体の上端とに、棒状脚体を回転操作するための工具の係止部を形成した防振脚体および防振ユニット脚体。 特開2001−81891号公報「床スラブ上の遮音床構造」概要:各階を仕切り逆梁を一体に突設した水平躯体部分と,鉛直躯体部分と,この逆梁上に,大引と根太よりなる床枠を架設し,この床枠上に床板を敷設し,この床板上に床上空間を,また床板下に床下空間をそれぞれ形成してなる建物において,大引を弾性緩衝体を介して嵌着する金物を一対の立設ガイド片で支持し,前記大引の端縁と前記鉛直躯体部分との間に間隙を形成した遮音床構造。 特開2000−110331号公報「床材の施工方法」概要:床下地の上に複数の床材を接着敷設する床材の施工方法において、厚み0.4〜1.0mmの合成樹脂発泡体両面粘着テープを床下地に100〜350mm間隔で貼り、床材と床材の接合部に位置する床下地に接着剤を上記両面粘着テープより厚く塗布し、その上に床材を敷設する床材の施工方法。 特開平8−4185号公報「建築物の床構造」概要:水平躯体上に突設の逆梁間に大引を架設し、大引上に根太を介して床材を支持する。大引の端部及び床材の端部と逆大梁との間に間隙を形成し、大引は弾性変形可能なΣ形鋼して遮音性を向上させた建築物の床構造。
本考案は、床スラブ上の床下構造体を、簡易な施工で且つ軽量堅牢構造にして画期的に廉価な床下構造体を提供するものであり、制振性能、遮音性能及び歩行性能も確保し、しかも新築建造物では、床スラブを薄くしてコストを大幅に低減可能にし、リフォーム建造物では、既成の床スラブを活かし且つ必須の床上居住空間を確保しようとするものである。
本考案の特徴とするところは、次の(1)〜(2)の通りである。
(1)、建築物の床スラブ上の床下構造体において、対面する側壁400の下部間に設けた床スラブ500の上面において、側壁400に沿った端縁面501と、側壁400間の中間部の下方に梁600が有る場合はその梁上相当面502に、レベリング薄材100を配置し、前記レベリング薄材100間に横断面が縦長の矩形の木材製の大引き200を並列載置し、大引き200の上に床板体300を配置したことを特徴とする床スラブ上の床下構造体。
(2)、前記レベリング薄材100と前記大引き200との接触面になるレベリング薄材100の上面又は大引き200の下面に、レベル出し用の減厚部(103又は201)を形成したことを特徴とする前記(1)に記載の床スラブ上の床下構造体。
本考案において、レベリング薄材100とは、レベリングモルタル101、レベリング薄板102でよく、レベリング薄板102とは、横断面が横長矩形の薄木材、矩形、波形、パルス波形等の軽量金属製薄板でもよい。
前記レベル出し用の減厚部(103又は201)は、レベリング薄材100と大引き200との接触面が、レベル出し不要な関係の場合は形成する必要はなく、必要のある接触面にのみ、レベリング薄材100の上面か大引き200の下面に現場加工などにより形成すればよい。
本考案の床スラブ上の床下構造体は、前記構成により簡易な施工で且つ軽量堅牢な木材構造体にした画期的に廉価な床構造体であり、制振性能、遮音性能及び歩行性能も確保し、しかも新築建造物では、床スラブを薄くしてコストを大幅に低減可能にし、リフォーム建造物では、既成の床スラブを活かし且つ必須の床上居住空間を確保可能にしたものである。
本考案の実施例1の平面説明図(1)であり床板体300を省略してある。(2)は平面説明図(1)の矢視A−Aからの側断面説明図であり床板体300を含む。 図1の矢視D−Dからの正面断面説明図であり床板体300を含む。 図2の円B内の拡大説明図で減厚部103をレベリング薄板102に成形した例(1)と、減厚部201を大引き200に成形した例(2)と、レベリング薄板102の代わりにレベリングモルタル101を設けた例(3)を示す。
考案を実施するための形態を次の実施例と共に詳細に説明する。
本考案の実施例を図1〜図3と共に詳細に説明する。
図1〜図2において、本例の床スラブ上の床下構造体は、レベリング薄材100と、大引き200と、床板体300とからなる。
レベリング薄材100は、対面する側壁400の下部間に設けた床スラブ500の上面において、側壁に沿った端縁面501と、側壁400間の中間部の下方に梁600が有る場合は、その梁600上相当面502に沿って薄く配置し、大引き200の両端部のみ安定支承する。
レベリング薄材100の例を図3に示す。図3(1)と(2)の例では、横断面が横長の薄厚の矩形のレベリング薄板102にしたもので、レベリング薄板102は、木製の平板又は横断面が矩形、波形、パルス波形等の軽量金属製薄板であり、又図3(3)の例では、レベリングモルタル101にしたものである。
大引き200は、横断面が縦長の矩形の木材製であり、レベリング薄材100により両端部を支承されて適宜な間隔で並列に載置する。この大引き200は上面に床板体300を載置し適宜な金具で床板体300を固定する。
前記レベリング薄材100と大引き200との接触面に、現場加工などによりレベル出し用の減厚部を形成する。
前記レベル出し用の減厚部は、レベリング薄材100と大引き200との接触面が、レベル出し不要な関係の場合は形成する必要はなく、必要のある接触面において、図3(1)に示すようにレベリング薄板102の上面に減厚部103を形成するか、図3(2)に示すように大引き200の下面に減厚部201を形成する。
床板体300は、木製のパーチクルボード(各種ベニヤ合板やチップ圧縮板等の床パネル等)301と、その上に配設した木製の無垢板302と、無垢板302の上に配設した化粧合板等のフローリング303とからなる。
レベリング薄材100と大引ビーム200との接合は、着脱可能に載置してよく或いは簡易な接合材や止め具などで固定してもよい。図3(1)に示すようにレベリング薄板102の上面に減厚部103を形成した場合、或いは図3(2)に示すように大引ビーム200の下面に減厚部201を形成した場合も同様である。
前記床下構造体は、レベリング薄材100上に、木製の大引ビーム200を介して床板体300を載置した簡単な構成にしたため、その施工は極めて簡易で迅速に安価に成し得、しかも高さは大引ビーム200の高さに集約されて低い軽量堅牢な構造体であり、また所期の防音、防振効果もえられる。
このため新築建造物では、床スラブ200の軽量化を可能にし、床スラブ300のコストを大幅に低減可能にし、リフォーム建造物では、環境対策上、床スラブ200を現状維持可能にして施工できる等の画期的に優れた効果を呈するものである。
図3(1)と(2)に示すレベリング薄板102と大引ビーム200と、床板体300との各間及び、図3(3)に示すレベリングモルタル101と大引ビーム200と、床板体300との各間は、直接接触させて良くまたクッション材、フェルト材、シリコン樹脂材等の適宜な防振防音材を介設してもよい。
本考案は、前述に紹介したすぐれた効果によって、次に紹介するように建造物の建築施工産業界への貢献は多大なものがある。
○低床化を実現し、○振動を伝える媒体となる束を皆無にして音の伝播を低減し、○遮音性能を床スラブ厚に頼ることなく、構造的には必要のないスラブ厚の増加を防ぎ、建物全体の軽量化が図れ、○躯体工事費は、床スラブを薄厚の軽量化にした場合、建造物の柱、梁、基礎等も削減でき躯体コストは、大幅な低減が図れ、その労力、時間、費用を軽減し、○躯体と居住床を分離する発想は、メンテナンスや生活環境の変化にも容易に対応することができるため、国土交通省が進めるSI住宅そのものの発想と共通し長期優良住宅(建設寿命=躯体寿命)の発想に繋がり、○このようにして高耐久性住宅化の実現は建物を長く安全に活用でき、ライフサイクルコストの削減に大きく貢献する。
100:レベリング薄材
101:レベリングモリタル
102:レベリング薄板
200:大引ビーム
300:床板体
301:パーチクルボード
302:フローリング
500:床スラブ
600:床スラブの中間の下梁、側壁下部の梁

Claims (2)

  1. 建築物の床スラブ上の床構造体において、対面する側壁の下部間に設けた床スラブ(500)の上面において、側壁(400)に沿った端縁面(501)と、側壁(400)間の中間部の下方に梁(600)が有る場合はその梁(600)上相当面(502)に、レベリング薄材(100)を載置し、レベリング薄材(100)上に横断面が縦長の矩形の木材製の大引き(200)を並列載置し、大引き(200)の上に床板体(300)を配置したことを特徴とする床スラブ上の床下構造体。
  2. 前記レベリング薄材(100)と大引き(200)との接触面になるレベリング薄材(100)の上面又は大引き(200)の下面にレベル出し用の減厚部(103、201)を形成したことを特徴とする請求項1に記載の床スラブ上の床下構造体。
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