JP5684753B2 - 遮音床構造及び遮音床構造の施工方法 - Google Patents

遮音床構造及び遮音床構造の施工方法 Download PDF

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本発明は、建物における遮音床構造及び遮音床構造の施工方法に関する。
特許文献1には、湿式浮床工法で構築された遮音床構造が記載されている。この遮音床構造は、床の上にグラスウール等の緩衝材で構成された緩衝材層と、この緩衝材層の上にコンクリートで形成されたコンクリート層とで構成されている。コンクリート層は、現場でコンクリートを打設して形成されている。かかる遮音床構造によれば、コンクリート層で発生した振動は緩衝材層で吸収されるため、階下に振動が伝達するのを防ぐことができる。
特開平3−100262号公報
しかし、コンクリート層は現場で型枠を形成した後に打設するため、型枠の形成、撤去作業が煩雑になるという問題があった。また、コンクリートを現場で打設すると、室内が汚れやすくなるという問題があった。また、養生期間を設けなければならないため、タイムコストが増大するという問題があった。
本発明は、前記した問題に鑑みて創案されたものであり、室内が汚れることなく、簡易かつ安価に形成することができる遮音床構造及び遮音床構造の施工方法を提供することを課題とする。
前記課題を解決するため、本発明は、緩衝材で構成された緩衝材層と、前記緩衝材層の上に木質系セメント板で構成された底層と、前記底層の上に石膏ボードで構成された中層と、前記中層の上に下地材で構成された上層と、前記底層、中層及び上層を一体的に接合する接合部材と、を有することを特徴とする。
また、本発明は、緩衝材を配設して緩衝材層を形成する緩衝材層形成工程と、前記緩衝材層の上に木質系セメント板を配設して底層を形成する底層形成工程と、前記底層の上に石膏ボードを配設して中層を形成する中層形成工程と、前記中層の上に下地材を配設して上層を形成する上層形成工程と、接合部材を用いて前記底層、前記中層及び前記上層を一体的に接合する接合工程と、を含むことを特徴とする。
かかる構成によれば、コンクリートを打設するのではなく、緩衝材層の上に板状の部材を配設すればよいため、現場が汚れるのを防ぐことができる。また、従来のように型枠を形成する必要がないため、容易に施工することができる。また、木質系セメント板は比重が大きいため、遮音性能を向上させることができる。また、木質系セメント板によれば、例えば釘等の接合部材を確実に支持することができる。
遮音性能を高めるためには、比重の大きい木質系セメント板の板厚を大きくすることが考えられるが、木質系セメント板は高価であるためコストが高くなってしまう。本発明の中層で用いる石膏ボードは安価でかつ比較的比重が大きいため、遮音性能の向上と低コスト化を実現できる。また、底層、中層及び上層が例えば釘等の接合部材で一体化されることにより剛性を高めることができる。
また、前記上層を構成する下地材は複数枚並設されており、隣り合う前記下地材同士が離間していることが好ましい。かかる構成によれば、下地材同士が擦れることで発生するいわゆる床鳴りを防止することができる。
本発明に係る遮音床構造及び遮音床構造の施工方法によれば、室内が汚れることなく、簡易かつ安価に形成することができる。
本実施形態に係る遮音床構造を示す断面図である。 実施例を説明するための断面図であって、(a)は比較例、(b)は実施例を示す。 比較例及び実施例の試験結果を示すグラフである。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。図1に示すように、遮音床構造1は、本実施形態では、枠組壁工法で構築された木造2階建て住宅の2階の床Rに形成する場合を例示する。床Rは、枠組壁工法の床組に相当する部位である。
遮音床構造1は、緩衝材層2と、底層3と、中層4と、上層5と、表層6と、接合部材Bとで構成されている。
緩衝材層2は、床Rの上に緩衝材で構成された層である。緩衝材は、振動を吸収できる材料であれば特に限定されないが、例えば、ロックウール、グラスウール等で構成される。緩衝材層2の厚さは遮音床構造1の用途に応じて適宜設定すればよいが、例えば、15〜40mmに設定する。
底層3は、緩衝材層2の上に木質系セメント板(JISA5404)で構成された層である。木質系セメント板は、木材を切削し、セメントと混練圧縮成形された板状部材である。木質系セメント板は、同じ厚さの合板と比べて比重が約2倍であるため、遮音性能を向上させる上で有効である。また、木質系セメント板は、合板に比べて剛性が高いため沈み込みを抑制することができる。さらに、木質系セメント板は、例えばビス等の接合部材Bを確実に支持することができる。底層3の板厚は、遮音床構造1の用途に応じて設定すればよいが、例えば、10〜20mmに設定する。木質系セメント板を2枚以上積層させて底層3を構成してもよい。
中層4は、底層3の上に石膏ボードで構成された層である。中層4は、底層3とともに重量をかせぐための層である。石膏ボードは、比較的比重が大きくかつ安価であるため、遮音性能の向上と低コスト化の両立を図ることができる。中層4の板厚は、例えば、10〜40mmに設定する。石膏ボードを2枚以上積層させて中層4を構成してもよい。
上層5は、中層4の上に合板で構成された層である。上層5は、複数の合板が並設されている。また、隣り合う合板同士が離間することで隙間Sが形成されている。上層5は、表層6で用いられるフローリング等を釘、ビス又は接着剤等で固定できる部材であればよい。上層5は、例えば、パーチクルボード板等を用いることもできる。
表層6は、上層5の上に仕上げ材で構成された層である。仕上げ材は、例えば、フローリングやタイル等を用いることができる。表層6は、例えば接着剤で上層5に固定される。
接合部材B(B1,B2)は、底層3、中層4及び上層5をそれぞれ一体的に接合する部材である。接合部材Bは、各層を接合可能であればどのような部材でもよいが、本実施形態ではビスを用いている。接合部材B1は、底層3、中層4及び上層5を一体的に接合している。接合部材B2は、底層3及び中層4を一体的に接合している。なお、緩衝材層2、底層3、中層4及び上層5を接合部材Bで接合する際に、各層の間に接着剤を塗布してもよい。
次に、遮音床構造1の施工方法について説明する。本実施形態に係る遮音床構造の施工方法では、緩衝材層形成工程と、底層形成工程と、中層形成工程と、第一接合工程と、上層形成工程と、第二接合工程と、表層形成工程とを行う。
緩衝材層形成工程では、床Rの上に緩衝材を一定の厚さで配設して緩衝材層2を形成する。
底層形成工程では、緩衝材層2の上に木質系セメント板を配設して底層3を形成する。
中層形成工程では、底層3の上に石膏ボードを配設して中層4を形成する。
第一接合工程では、中層4、底層3を接合部材B2で接合する。接合部材B2は、緩衝材層2に達してもよいが、床Rには達しないようにする。
上層形成工程では、中層4の上に合板を配設して上層5を形成する。隣り合う合板の間には隙間Sが形成されるようにする。
第二接合工程では、上層5、中層4及び底層3を接合部材B1で接合する。接合部材B1は、緩衝材層2に達してもよいが、床Rには達しないようにする。
表層形成工程では、上層5の上に仕上げ材を張り付ける。以上の工程によって、遮音床構造1が形成される。
以上説明した遮音床構造1によれば、コンクリートを打設するのではなく、緩衝材層2の上に板状の部材を積層すればよいため、現場が汚れるのを防ぐことができる。また、従来のように型枠を形成する必要がないため、容易に施工することができる。また、底層3の木質系セメント板は比重が大きいため、遮音性能を向上させることができる。また、木質系セメント板によれば、接合部材Bを確実に支持することができる。
遮音性能を高めるためには、比重の大きい木質系セメント板の板厚を大きくすることが考えられるが、木質系セメント板は高価であるためコストが高くなってしまう。しかし、本発明の中層4で用いる石膏ボードは安価でかつ比較的比重が大きいため、遮音性能の向上と低コスト化を実現できる。石膏ボード単体では剛性が弱いが、底層3の木質系セメント板と上層5の合板とで挟み込み、接合部材B1で接合して一体化することにより、遮音床構造1の全体としての剛性を高めることができる。
また、中層4で用いる石膏ボードは、重量はあるがたわみ強度がほとんど無いため、底層3の木質系セメント板と上層の合板とでサンドイッチして一体化させることにより、高剛性で重量のある盤が形成される。このため、緩衝材層2のグラスウール等の上に前記盤を載せると、上部を歩行した際にその盤の一部が沈むことを防ぐことができるとともに、グラスウール等の振動吸収効果を発揮させるために適した重りの役割を果たすことができる。
また、上層5を構成する合板は、隙間Sをあけて配設されているため、床鳴りを防止することができる。
また、本実施形態によれば、図1に示すように、底層3、中層4、上層5及び表層6は、壁Wから離間して配置されている。これにより、底層3、中層4、上層5及び表層6と壁Wとの接触による音の発生を防ぐとともに、遮音床構造1で発生した振動が壁Wに伝達するのを防ぐことができる。なお、緩衝材層2と壁Wとは接触してもよいし離間してもよい。
以上本発明の実施形態について説明したが、本発明の趣旨に反しない範囲において、適宜設計変更が可能である。例えば、建物の工法は枠組壁工法に限定されるものではなく、他の工法で本発明を採用してもよい。また、遮音床構造1を建物の1階に採用してもよい。
比較例と本発明の実施例とを用いて遮音性能を確認するための試験を行った。図2の(a)に示すように、比較例11は、25mmのグラスウールで構成された緩衝材層12と、12mmの合板で構成された底層13と、15mmの石膏ボードを2枚積層して構成された中層14と、12mmの合板で構成された上層15と、フローリングで構成された表層16とが積層して構成されている。比較例11の厚さは79mmである。
実施例1(遮音床構造1)は、25mmのグラスウールで構成された緩衝材層2と、15mmの木質系セメント板で構成された底層3と、15mmの石膏ボードで構成された中層4と、12mmの合板で構成された上層5と、フローリングで構成された表層6とが積層して構成されている。実施例1の厚さは67mmである。比較例及び実施例で用いるグラスウール、石膏ボード、合板及びフローリングは同じ種類である。
前記した比較例11及び実施例1において、軽量床衝撃音遮断性能等級を調査するための試験を行った。試験はJISA1418−1に既定された「建築物の床衝撃音遮断性能の測定方法」に則って行った。
図3は、比較例及び実施例の試験結果を示すグラフである。比較例11の結果は「T1」で示し、実施例1の結果は「T2」で示している。このグラフに示すように、比較例11よりも、実施例1の方が床衝撃音レベルが小さいことがわかった。比較例11及び実施例1とも床衝撃音遮断性能等級はLr−65で同じであった。図2に示すように、実施例1は、比較例11よりも全体の板厚が小さいにも関わらず、遮音性能は優れていることがわかる。つまり、実施例1によれば、遮音性能を向上させつつ、階高を大きくすることができる。
1 遮音床構造
2 緩衝材層
3 底層
4 中層
5 上層
6 表層
B 接合部材
S 隙間

Claims (3)

  1. 緩衝材で構成された緩衝材層と、
    前記緩衝材層の上に木質系セメント板で構成された底層と、
    前記底層の上に石膏ボードで構成された中層と、
    前記中層の上に下地材で構成された上層と、
    前記底層、中層及び上層を一体的に接合する接合部材と、を有することを特徴とする遮音床構造。
  2. 前記上層を構成する下地材は複数枚並設されており、隣り合う前記下地材同士が離間していることを特徴とする請求項1に記載の遮音床構造。
  3. 緩衝材を配設して緩衝材層を形成する緩衝材層形成工程と、
    前記緩衝材層の上に木質系セメント板を配設して底層を形成する底層形成工程と、
    前記底層の上に石膏ボードを配設して中層を形成する中層形成工程と、
    前記中層の上に下地材を配設して上層を形成する上層形成工程と、
    接合部材を用いて前記底層、前記中層及び前記上層を一体的に接合する接合工程と、を含むことを特徴とする遮音床構造の施工方法。
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