JP2006283401A - 二重床構造 - Google Patents

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孝啓 可知
Shuji Ikaga
修治 伊香賀
Yuji Kaida
優二 開田
Akira Uehara
朗 上原
Tatsuo Suzuki
立雄 鈴木
Daisuke Fujino
大輔 藤野
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【課題】部品点数を少なくして施工性の向上を図ることができ、遮音性に優れた二重床構造を提供する。
【解決手段】コンクリート系建築構造物の床基盤としてのコンクリートスラブ1上に、4個づつ二列に合計8個の液封マウント2、…、2を設置する。一列状に設置された4個の液封マウント2、…、2の上端部を連結する2本の連結部材3、3を並列状に配置する。連結部材3、3の上面に両端部が連結部材3、3と交差するように固定された5本の支持部材4、…、4を並列状に配置する。支持部材4、…、4に支持されるように支持部材4、…、4上に床材5を載置固定する。このようにして、コンクリートスラブ1上に距離を隔てて配置される床材5が、連結部材3、3及び支持部材4、…、4を介して液封マウント2、…、2により弾性支持されるようにする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、例えば戸建住宅や集合住宅(アパート、マンション)等の建築構造物における二重床構造に関する。
例えば戸建住宅や集合住宅等の建築構造物においては、床に飛び跳ねや踏み台からの降下等による衝撃が加わると振動が発生し、その振動が不快音や不快震動等の原因となることから問題となる。特に、複数階の集合住宅等においては、居室や廊下の床に発生する振動や衝撃音は階下に直接的に伝搬されるため、階下の住人にとっては甚だしい騒音となる場合がある。
そこで、近年の集合住宅等においては、階下への遮音性を向上させるために、コンクリートスラブ等の床基盤上に距離を隔てて配置される床材を、支持脚や防振ゴム等を介して支持するようにした二重床構造が採用されている。そして、例えば特許文献1〜3には、床基盤と床材との間に、弾性体の内部に流体が封入された防振装置を配設して、その防振装置で床材を支持するようにした二重床構造が開示されている。この二重床構造においては、床材に発生した振動が防振装置により吸収されることにより、床衝撃音で問題となる周波数域(63〜500Hz)の衝撃音に対して高い防音特性が得られる。
また、例えば特許文献4に開示されているように、コンクリート製の床スラブと床材との間の空間における床スラブの上面に、質量部材とばね部材とからなるダイナミックダンパを載置して、床スラブに発生する振動や衝撃音を低減するようにした二重床構造が知られている。この二重床構造においては、従来技術では低減することが困難であった50Hz以下の低周波振動を効果的に低減することが可能とされている。
ところで、特許文献1〜3に開示された二重床構造においては、通常、床材として床下地用パネルやフローリングパネル等の矩形のパネル材を二層以上に積層したものが使用されており、その最下層に配置される床下地用パネルは、端部どうしが隣接するようにして複数のものが敷設される。そのため、床下地用パネルを支持する防振装置は、1枚の床下地用パネルに対して、少なくとも角部の4箇所で支持するように配設されることから、多数の防振装置が必要になる。また、防振装置の個数に応じて支持脚や防振ゴム等が必要にになる場合もあることから、全体としての部品点数が増大し、施工が煩雑になるという問題があった。
一方、特許文献4に開示された二重床構造においては、ダイナミックダンパによる床衝撃音の低減効果を充分に発揮させるためには、床の総重量に対し、ある程度の比率以上のダイナミックダンパが必要になることから、総重量の重たい床スラブに設置すると、ダイナミックダンパの個数が多くなり、高コストを招き易い。
特開平10−183805号公報 特開平11−200600号公報 特開2000−213154号公報 特公平6−80267号公報
本発明は上記実状に鑑みてなされたものであり、部品点数を少なくして施工性の向上を図ることができ、遮音性に優れた二重床構造を提供することを解決すべき課題とするものである。
上記課題を解決する本発明は、建築構造物の床基盤上に距離を隔てて配置される床材が複数の液封マウントにより弾性支持されている二重床構造であって、前記床基盤上に並列状に設置された複数の前記液封マウントの上端部を連結して並列状に配置された複数の連結部材が設けられ、該連結部材を介して前記床材が前記液封マウントにより弾性支持されていることを特徴としている。
本発明の二重床構造においては、床基盤上に距離を隔てて配置される床材が、床基盤上に並列状に設置された複数の液封マウントの上端部を連結して並列状に配設される複数の連結部材を介して液封マウントにより弾性支持されている。これにより、床材が通し状の連結部材によって支持されるようになるため、従来の二重床構造のように、床材として最下層に配置される複数の床下地用パネルに対して、それぞれの4箇所の角部に液封マウントを設置する必要がなくなるので、液封マウントの設置個数を必要最小限に低減することができる。また、従来の二重床構造において使用されていた多数の支持脚等の部品を排除することができるため、部品点数が大幅に削減され、施工性が向上する。
また、本発明の二重床構造において、床材に飛び跳ねや踏み台からの下降等による衝撃が加わって衝撃音が発生すると、床材によりその衝撃が緩和されるとともに、その床材の振動が床材を支持する液封マウントにより効果的に吸収される。これにより、床材に発生する重量床衝撃音や軽量床衝撃音が有効に低減され、床衝撃音の遮音性に優れた二重床構造となる。
本発明の二重床構造は、鉄筋コンクリート系や鉄骨系、或いは木質系の建築構造物に対して適用される。よって、本発明における建築構造物の床基盤は、建築構造物の床を構成する骨格部材であって、コンクリート系の場合にはコンクリートスラブが対象となり、鉄骨系の場合にはコンクリート製パネル材や木質パネル材が対象となり、木質系の場合には例えば合板等の木質パネル材が対象となる。また、本発明において用いられる床材は、例えば、軽量気泡コンクリート(以下、「ALC」ともいう。)製のパネル材や合板等の木質パネル材等から、床基盤との組み合わせにおいて適宜選択することができる。なお、この床材は、連結部材と交差する方向に延びるようにして並列状に配置された複数の根太等の支持部材により下面が支持されるように構成することができる。
本発明において用いられる液封マウントは、ゴム弾性体の内部に形成された複数の液室を有し、それら液室どうしを互いに連通するオリフィス通路を備えた液封マウントが好適に採用される。このような液封マウントは、例えば、床基盤又は連結部材との接触面側に開口する凹部を有するゴム弾性体と、該ゴム弾性体の前記凹部の開口を閉塞して前記凹部との間に液体が封入された液体室を形成するダイヤフラムと、前記凹部の開口部近傍に配設されて前記液体室をオリフィス通路により相互に連通された主液室と副液室とに仕切る仕切部材と、を備えるように構成することができる。この液封マウントは、複数のものが床基盤上に並列状に設置され、一つの列上に位置する複数の液封マウントの上端部が1本の連結部材により連結される。
本発明において用いられる連結部材は、例えば鉄系金属等の剛性材により長尺板状に形成されたものが採用される。この連結部材は、平板状のものや角パイプ状のもの等、通し状になるものであれば特に限定されないが、剛性を考慮すれば、断面が略コ字形状のC型鋼が好適である。
なお、本発明の二重床構造においては、床材又は連結部材に、マス部材をばね部材で弾性支持するように構成されるダイナミックダンパを設置することが好ましい。このようにすれば、床材に発生した振動を、液封マウントの振動減衰作用との相乗作用によってより一層効果的に低減することが可能となる。このダイナミックダンパは、床材の下面に支持部材が設けられている場合には、その支持部材に設置してもよい。このダイナミックダンパは、床材の下面に対して複数箇所に略均等に分散した状態に設置されるのが好ましく、1箇所に複数のダイナミックダンパを設置するようにしてもよい。1箇所に複数個のダイナミックダンパを設置する場合には、複数個のダイナミックダンパを有する1個のマルチ型ダイナミックダンパを1箇所に設置するようにしてもよい。このようなマルチ型ダイナミックダンパを採用する場合には、少なくとも1個のダイナミックダンパの共振周波数が異なるようにチューニングして複数種類の共振周波数を有するようにすることができる。
ダイナミックダンパの共振周波数は、30〜90Hzの範囲内で、液封マウントに支持される床材や連結部材の固有値に合わせてチューニングされているのが好ましい。このようにすれば、ダイナミックダンパを効果的に機能させることができるので、液封マウントとの相乗効果によって、より良好な衝撃音の低減が期待できる。なお、1箇所以上の設置個所でマルチ型ダイナミックダンパの共振周波数が異なるようにチューニングすることによって、床材の固有値の上下の範囲で複数種類の共振周波数を有するように設定することができる。このようにすれば、振動低減を目的とする周波数に幅をもたせることができるので、構造物件の違い等による床固有値のバラツキを吸収することが可能となり、ダイナミックダンパの振動低減機能をより確実に発揮させることができる。
本発明の二重床構造によれば、床基盤上に並列状に設置された複数の液封マウントの上端部を連結して並列状に配置された複数の連結部材が設けられ、該連結部材を介して床材が液封マウントにより支持されていることから、部品点数を少なくして施工性の向上を図ることができ、遮音性に優れた二重床構造を得ることができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
〔実施形態1〕
図1は本実施形態に係る二重床の平面図であり、図2は図1のII−II線に相当する部分の矢視断面図であり、図3は図1のIII −III 線に相当する部分の矢視断面図であり、図4は本実施形態において使用される液封マウントの平面図であり、図5はその液封マウントの図4におけるV−V線矢視断面図である。
本実施形態の二重床構造は、図1〜図3に示すように、鉄筋コンクリート系建築構造物の床基盤としてのコンクリートスラブ1上に距離を隔てて配置される床材5が、コンクリートスラブ1上に4個づつ二列に設置された合計8個の液封マウント2、…、2により、一列状に設置された4個の液封マウント2、…、2の上端部を連結して並列状に配置された2本の連結部材3、3と、連結部材3、3の上面に並列状に配設された支持部材としての5本の根太4、…、4とを介して弾性支持されているものである。
コンクリートスラブ1は、複層階の鉄筋コンクリート系建築構造物における上階と下階とを上下に区画するものであり、所定厚さの長方形に形成されている。このコンクリートスラブ1の上面の長辺側両端部には、長手方向に所定距離を隔ててそれぞれ4個づつ合計8個の液封マウント2、…、2が二列に設置されている。
各液封マウント2、…、2は、図4及び図5に示すように、取付ボルト21aを有する第1取付部材21と、第1取付部材21に一端側が固着され他端側に開口する凹部22aを有するゴム弾性体22と、ゴム弾性体22の他端側に固着され一対のL型ブラケット23a、23aを有する第2取付部材23と、ゴム弾性体22の凹部22aの開口を閉塞して凹部22aとの間に液体Lが封入された液体室26を形成するダイヤフラム24と、凹部22aの開口部近傍に配設されて液体室26を周方向に延びる上下二段のオリフィス通路27により相互に連通された主液室26aと副液室26bとに上下に仕切る仕切部材25とからなる。これら液封マウント2、…、2は、L型ブラケット23a、23aの取付孔23bに挿通されたアンカー23cがコンクリートスラブ1に打ち込まれることによって、コンクリートスラブ1上面に第2取付部材が着座するように設置されている。
連結部材3、3は、断面が略コ字形状で長尺状のC型鋼が採用されている。この連結部材3、3には、各列に設置された4個の液封マウント2、…、2と対応する部位に、各液封マウント2、…、2の取付ボルト21aが挿通される挿通孔(図示せず)が設けられており、その挿通孔に挿通された取付ボルト21aにナット21bを螺着することにより、4個の液封マウント2、…、2の上端部に載置された状態で固定されている。これにより2本の連結部材3、3は、それぞれ4個の液封マウント2、…、2を連結して略平行となるように並列状に配置されている。
根太4、…、4は、コンクリートスラブ1の短辺の長さよりも少し短い長さの木製根太が採用されている。この根太4、…、4は、連結部材3、3の上面に両端部が連結部材3、3と交差するように載置された状態で、ボルト締めにより連結部材3、3に固定されている。5本の根太4、…、4は、連結部材3、3の長手方向において所定距離を隔てて並列状に配置されている。
床材5は、合板よりなる6枚の下地用パネル51、…、51と、下地用パネル51、…、51の上面に重なるように敷設されたフローリング52とからなる。6枚の下地用パネル51、…、51は、各根太4、…、4の上面上で隣りどうしが接し合うようにして並列状に配置されており、それぞれの端部が根太4、…、4にねじ止めされている。これにより、床材5は、連結部材3、3及び支持部材4、…、4を介して液封マウント2、…、2により弾性支持された状態で、コンクリートスラブ1の上面から距離を隔てた位置に配置されている。
以上のように構成された本実施形態の二重床構造において、床材5に飛び跳ねや踏み台からの下降等による衝撃が加わって衝撃音が発生すると、床材5によりその衝撃が緩和されるとともに、その床材5の振動が床材5を支持する液封マウント2、…、2により効果的に吸収される。これにより、床材5に発生する重量床衝撃音や軽量床衝撃音が有効に低減されるので、床衝撃音の遮音性に優れた二重床構造となる。
以上のように、本実施形態の二重床構造においては、コンクリートスラブ1上に距離を隔てて配置される床材5が、一列状に設置された4個の液封マウント2、…、2の上端部を連結して並列状に配置された2本の連結部材3、3を介して、液封マウント2、…、2により弾性支持されている。そのため、液封マウント2、…、2の設置個数を必要最小限に低減したり、従来の二重床構造において使用されていた多数の支持脚等の部品を排除することができるため、部品点数を大幅に削減して、施工性の向上を図ることができる。
また、本実施形態の二重床構造においては、床材5に発生した振動や衝撃音を液封マウント2、…、2により効果的に吸収することができることから、重量床衝撃音や軽量床衝撃音を有効に低減することができ、床衝撃音の遮音性に優れた二重床構造を得ることができる。
〔実施形態2〕
図6は本実施形態に係る二重床の平面図であり、図7は図6のVII −VII 線に相当する部分の矢視断面図であり、図8は図7のVIII−VIII線に相当する部分の矢視断面図であり、図9は図7のIX−IX線に相当する部分の矢視断面図である。
本実施形態の二重床構造は、図6〜図8に示すように、実施形態1の二重床構造に対して、根太4、…、4に設置された10セットのマルチ型ダイナミックダンパ6、…、6を付加したものである。よって、本実施形態の二重床構造におけるマルチ型ダイナミックダンパ6、…、6以外の構成は、実施形態1と同一であるため、実施形態1と同じ部材等については、図6〜図9に同じ符号を付すのみに止めて詳しい説明は省略し、異なる点を中心に説明する。
マルチ型ダイナミックダンパ6、…、6は、鉄系金属板により長板状に形成された取付基板61と、取付基板61の幅方向両端部にそれぞれ5個づつボルト62a及びナット62bにより固定された10個の支持基板63、…、63と、各支持基板63、…、63にそれぞれ固着された10個のばね部材としてのゴム弾性支持体64、…、64と、各ゴム弾性支持体64、…、64にそれぞれ固着されて弾性支持された10個の鉄系金属製のマス部材65、…、65とから構成されている。このマルチ型ダイナミックダンパ6、…、6は、マス部材65、…、65をゴム弾性支持体64、…、64で弾性支持するようにそれぞれ独立して構成される10個のダイナミックダンパ60、…、60を備えている。
各ダイナミックダンパ60、…、60の共振周波数は、液封マウント2、…、2に支持される床材5や根太4、…、4及び連結部材3、3の固有値に合わせて、30〜90Hzの範囲にチューニングされている。なお、各ダイナミックダンパ60、…、60の共振周波数は、全て同じに設定しても、所定の範囲で少しづつ異なるように設定してもよい。これら10セットのマルチ型ダイナミックダンパ6、…、6は、5本の根太4、…、4に対してそれぞれ2セットづつ、取付基板61、…、61を根太4、…、4の下面にねじ止めすることにより取付けられている。この場合、各マルチ型ダイナミックダンパ6、…、6の取付位置は、床材5の配置領域全体において略均等に分散するようにされている。
以上のように構成された本実施形態の二重床構造によれば、部品点数を大幅に削減して施工性の向上を図ることができるとともに、床衝撃音の遮音性に優れた二重床構造を得ることができるなど、上記実施形態1の場合と同様の作用効果を奏する。
特に、本実施形態の二重床構造においては、液封マウント2、…、2が設置された実施形態1の二重床構造に対して、根太4、…、4に設置された10セットのマルチ型ダイナミックダンパ6、…、6が付加されていることから、液封マウント2、…、2の振動減衰作用とダイナミックダンパ60、…、60の制振作用による相乗作用によって、床材5に発生した衝撃音を効率よく極めて良好に低減させることができるので、遮音性能を大幅に向上させることができる。また、10セットのマルチ型ダイナミックダンパ6、…、6は、二重床構造において、コンクリートスラブ1よりも重量の軽い床材5側に設置(本実施形態では根太4、…、4に設置)されていることから、少ないマス重量で良好な制振効果を出せるため、前記特許文献4のように、重量の重いコンクリートスラブ1側にダイナミックダンパを設置する場合よりもコスト的に有利となる。
本発明の実施形態1に係る二重床の平面図である。 図1のII−II線に相当する部分の矢視断面図である。 図1のIII −III 線に相当する部分の矢視断面図である。 本発明の実施形態1において使用される液封マウントの平面図である。 本発明の実施形態1において使用される液封マウントの断面図であって図4のV−V線矢視断面図である。 本発明の実施形態2に係る二重床の平面図である。 図6のVII −VII 線に相当する部分の矢視断面図である。 図7のVIII−VIII線に相当する部分の矢視断面図である。 図7のIX−IX線に相当する部分の矢視断面図である。
符号の説明
1…コンクリートスラブ(床基盤) 2…液封マウント 21…第1取付部材
21a…取付ボルト 21b…ナット 22…ゴム弾性体 22a…凹部
23…第2取付部材 23a…L型ブラケット 23b…取付孔
23c…アンカー 24…ダイヤフラム 25…仕切部材 26…液体室
26a…主液室 26b…副液室 27…オリフィス通路 3…連結部材
4…根太(支持部材) 5…床材 51…下地用パネル 52…フローリング 6…マルチ型ダイナミックダンパ 60…ダイナミックダンパ 61…取付基板 62a…ボルト 62b…ナット 63…支持基板
64…ゴム弾性支持体(ばね部材) 65…マス部材

Claims (9)

  1. 建築構造物の床基盤上に距離を隔てて配置される床材が複数の液封マウントにより支持されている二重床構造であって、
    前記床基盤上に並列状に設置された複数の前記液封マウントの上端部を連結して並列状に配置された複数の連結部材が設けられ、該連結部材を介して前記床材が前記液封マウントにより支持されていることを特徴とする二重床構造。
  2. 前記連結部材は、断面が略コ字形状で長尺状のC型鋼である請求項1に記載の二重床構造。
  3. 前記液封マウントは、前記床基盤又は前記連結部材との接触面側に開口する凹部を有するゴム弾性体と、該ゴム弾性体の前記凹部の開口を閉塞して前記凹部との間に液体が封入された液体室を形成するダイヤフラムと、前記凹部の開口部近傍に配設されて前記液体室をオリフィス通路により相互に連通された主液室と副液室とに仕切る仕切部材と、を備えている請求項1又は2に記載の二重床構造。
  4. 前記床材は、前記連結部材と交差する方向に延びるようにして並列状に配置された複数の支持部材により下面が支持されている請求項1〜3に記載の二重床構造。
  5. 前記床材又は前記連結部材に、マス部材をばね部材で弾性支持するように構成されるダイナミックダンパが設置されている請求項1〜4に記載の二重床構造。
  6. 前記ダイナミックダンパの共振周波数は、30〜90Hzの範囲内でチューニングされている請求項5に記載の二重床構造。
  7. 前記ダイナミックダンパは、前記床材又は前記連結部材の複数箇所にそれぞれ1個以上設置されている請求項5又は6に記載の二重床構造。
  8. 前記床材又は前記連結部材の少なくとも1箇所には、複数個のダイナミックダンパを有し複数種類の共振周波数を有するようにチューニングされたマルチ型ダイナミックダンパが設置されている請求項7に記載の二重床構造。
  9. 前記ダイナミックダンパは、1箇所以上の設置個所で共振周波数が異なるようにチューニングされている請求項7に記載の二重床構造。
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