JP2013256817A - 二重床 - Google Patents

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Abstract

【課題】居住者が最も不快を感じる63Hz帯域の騒音を従来の二重床よりも低減すること。
【解決手段】下床と上床の間に空間を有する二重床において、上床下面に、錘が弾性的に上下方向に浮動状態となっているダイナミックダンパを取り付けることで、上床の、ダイナミックダンパの固有振動数に近似する振動(騒音)を低減させることができる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、鉄筋コンクリート造などのコンクリートスラブなどの下床の上に上床を施工する二重床に関する。
従来から、コンクリートスラブなどの下床の上に支持部材を複数配置し、その上に上床を施工する二重床が知られている。図1は従来の支持部材1を示している。支持部材1は、台座部10、支持ボルト11、受ナット12、受板13を有する。受板13は正方形状の束板や細長い板状の根太などがあり、支持ボルト11が、束板の場合は中央部に1カ所、根太の場合は少なくとも両端付近に2カ所設けられる。支持ボルト11は下端にクッション性を有するゴムの台座部10を有し、上部は木質の受板13に取り付けた受ナット12に螺着されている。このような支持部材は上床から下床へ、及び下床から上床への振動(音)伝達を低減する。
上床5は、通常パーティクルボードなど下貼り材5aとフローリングなどの仕上材5bからなる。
また、下記特許文献1には、上記従来の支持部材よりも防音性能を高めた支持部材が開示されている。これは、クッション材を、上部材と、上面に上部材よりも大きい径の凹部を有するゴムなどの弾性材でなる下部材と、下部材に外嵌するべく概略筒状に形成されその周壁に外周部を碇着して水平方向に設けられた支持膜を有する外嵌部材とで構成したものである。下部材に外嵌部材を外嵌した状態で支持膜が下部材の上面に接触すると共に、上部材が支持膜の上かつ前記凹部の上で支持される。上床の音は上部材、支持膜、下部材を経て下床に伝達されるが、上部材は丁度ハンモックに乗っているように支持膜上で支持されるために、上部材の振動が支持膜の振動によって吸収され、下部材に伝達しにくくなるものである。
特開2003−328539号公報
上床から下床、及び下床から上床に伝わる音には、軽量衝撃音と重量衝撃音とがある。軽量衝撃音は主に通常の生活音を基準としたもので、重量衝撃音は子供の走り回る音、物を落としたときに生じる音など、特別な行動によって生じるものである。
二重床単体の遮音性能は、上階のコンクリート床(下床)に直接タンピングマシンなどで騒音を発生させ下階で測定した音量に対し、上階に二重床を施工し、その上で騒音を発生させ下階で測定した音量がどの程度低減されているかで評価し、一定の基準に基づいて「床衝撃音低減性能等級」で表す。軽量衝撃音の場合は「ΔLL値」で、重量衝撃音の場合は「ΔLH値」で表される。
上記した従来の支持部材を用いた二重床は、軽量衝撃音の低減性能には優れているが、重量衝撃音はほとんど低減されることがなかった。
重量衝撃音のなかでも、特に、63Hz帯域の騒音が居住者にとって最も不快を感じるものである。ところが、二重床を施工すると、一般に、63Hz帯域の騒音がコンクリート床直接の場合よりも増加する。遮音性能はクッション材の厚さ、形状(接地面積など)又は硬度を適宜選択することで改善が図られているが、試行錯誤によりこのようなパラメータをいくら工夫しても、63Hz帯域の重量衝撃音を低減することは困難であった。
そこで、下床の上に重量のある素材のシート(アスファルトシートなど)を敷き詰めて重量衝撃音を低減することも行われているが、このようなシートは1m当たり20kg程度もあり、その分構造強度を高めなければならないので、コスト的に問題があった。
本願発明は、居住者が最も不快を感じる63Hz帯域の騒音を従来の二重床よりも低減することを課題とするものである。
〔請求項1〕
本発明は、下床と上床の間に空間を有する二重床において、上床下面に、錘が弾性的に上下方向に浮動状態となっているダイナミックダンパを取り付けたことを特徴とする二重床である。
上床にダイナミックダンパを取り付けることで、上床の、ダイナミックダンパの固有振動数に近似する振動(騒音)を低減させることができる。ダイナミックダンパは、振動を妨げないように、下床に接触しないようにすることが望ましい。
〔請求項2〕
また本発明は、前記ダイナミックダンパの固有振動数が40〜80Hzである請求項1に記載の二重床である。
ダイナミックダンパの固有振動数を40〜80Hzにすることで、重量衝撃音のなかでも、居住者にとって最も不快を感じる63Hz帯域の騒音を低減できる。
〔請求項3〕
また本発明は、前記ダイナミックダンパが、取付板、錘、及びバネを有し、バネ上端部が取付板に、下端部が錘に固定され、該取付板を上床下面に固定すると、該錘が弾性的に上下方向に浮動状態になる請求項1又は2に記載の二重床である。
ダイナミックダンパは、具体的には、取付板と錘とバネを有し、バネ上端が取付板に、下端が錘に固定され、該取付板を上床下面に固定すると、該錘が弾性的に浮動状態になる構成のものを採用できる。このダイナミックダンパは、錘が、バネで吊り下げられているので、弾性的に上下方向に浮動状態となっている。
〔請求項4〕
また本発明は、前記ダイナミックダンパが、取付板、支柱、錘、及びバネを有し、該支柱が該取付板から下方に向かって垂設され、該バネ上端部が該錘に、下端部が該支柱下端部に固定され、該取付板を上床下面に固定すると、該錘が弾性的に上下方向に浮動状態になる請求項1又は2に記載の二重床である。
さらに、ダイナミックダンパの具体的構成として、取付板と支柱と錘とバネを有し、該支柱が該取付板から下方に垂設され、該バネ上端が該錘に、下端が該支柱下端部に固定され、該取付板を上床下面に固定すると、該錘が弾性的に上下方向に浮動状態になるものを採用できる。このダイナミックダンパは、錘が、バネの上で支持されているので、弾性的に上下方向に浮動状態となっている。
本発明において、ダイナミックダンパの錘の重さは1〜1.5kg程度が適当である。また、取り付けるダイナミックダンパの数は、床面積10m当たり5〜15個程度が適当である。
本発明によれば、二重床において、ダイナミックダンパの固有振動数に近似する振動(騒音)を低減させることができる。特に、ダイナミックダンパの固有振動数を40〜80Hzにすれば、重量衝撃音のなかでも、居住者にとって最も不快を感じる63Hz帯域の騒音を低減できる。
下床、上床及び支持部材の断面図である。 ダイナミックダンパ2を取り付けた二重床の説明図である。 ダイナミックダンパ3を取り付けた二重床の説明図である。 重量衝撃音の低減量を測定した実施例の説明図である。
図2は、本発明の実施形態である、ダイナミックダンパ2を取り付けた二重床の説明図である。この二重床は、コンクリートスラブの下床の上に、従来と同様の支持部材1を設置し、その上に上床5(下貼り材5a及び仕上材5b)を施工して支持部材1で支持せしめたものである。したがって、ダイナミックダンパが取り付けられていない状態では、従来周知の二重床である。
ダイナミックダンパ2は、取付板20、錘21及びバネ22を有する。取付板20の材質は金属製、プラスチック製、木製など自由である。錘21の材質も自由であるが、比重の大きな金属(鉄、ステンレスなど)が適当である。錘の重さは1〜1.5kgが適当である。本実施形態の場合バネ22は筒状のゴムであるが、これに限らず、コイルバネなど任意のバネを使用できる。バネ22の上端部は取付板20の下面に、下端部は錘21の上面に接着剤など任意の手段で固定されている。ダイナミックダンパ2は、取付板20を上床5の下面に接着剤、ビス止めなど任意の手段で取り付け固定される。すると、錘21がバネ22に吊り下げられた状態となり、弾性的に上下方向に浮動状態になり、矢印で示すようにバネにより振動可能となっている。
図3は、本発明の実施形態である、ダイナミックダンパ3を取り付けた二重床の説明図である。この二重床は、コンクリートスラブの下床の上に、従来と同様の支持部材1を設置し、その上に上床5(下貼り材5a及び仕上材5b)を施工して支持部材1で支持せしめたものである。したがって、ダイナミックダンパが取り付けられていない状態では、従来の二重床と全く同じである。
ダイナミックダンパ3は、取付板30、支柱31、バネ32、及び錘33を有する。支柱31は、取付板30から下方に向かって垂設・固定されている。支柱の材質はプラスチック製、金属製など自由である。バネ32は有底筒状のゴムで、上端に張り出したフランジ部32bを有する。バネ32は底部32bが支柱31の下端部にビス止め固定されている。錘33は中央に貫通孔を有し、この貫通孔に支柱が挿通され、摺動自在となっている。バネ32上端部のフランジ部32bが錘33にビス止め固定されている。バネ32としては、この実施形態の筒状のゴムに限らず、コイルバネなど任意のものを使用できる。ダイナミックダンパ3は、取付板20を上床5の下面に接着剤、ビス止めなど任意の手段で取り付け固定される。すると、錘33がバネ32の上で支持された状態となり、弾性的に上下方向に浮動状態になり、矢印で示すようにバネにより振動可能となっている。
図4は、二重床における重量衝撃音の低減量の測定を行った実験室6の平面図で、図中四角印は支持部材1、丸印はダイナミックダンパ2の位置を示している。実験室の広さは約10mで、二重床の上床は、30個の支持部材1と、壁60の際に設けた際根太(図示せず)によって支持されている。ダイナミックダンパ2は9個取り付けてある。
図4に示すようにダイナミックダンパ2を取り付けた状態の実施例と、図4からダイナミックダンパ2を取り外した通常の二重床の比較例について重量衝撃音の低減量の測定を行った。その結果を表1に示す。
Figure 2013256817
表1に見られるように、重量衝撃音の低減量は、63Hz帯域、125Hz帯域及び500Hz帯域において、実施例は比較例を大幅に上回っている。
1 支持部材
10 台座部
11 支持ボルト
12 受ナット
13 受板
2 ダイナミックダンパ
20 取付板
21 錘
22 バネ
3 ダイナミックダンパ
30 取付板
31 支柱
32 バネ
32a 底部
32b フランジ部
33 錘
4 下床
5 上床
5a 下貼り材
5b 仕上材
6 実験室
60 壁

Claims (4)

  1. 下床と上床の間に空間を有する二重床において、上床下面に、錘が弾性的に上下方向に浮動状態となっているダイナミックダンパを取り付けたことを特徴とする二重床。
  2. 前記ダイナミックダンパの固有振動数が40〜80Hzである請求項1に記載の二重床。
  3. 前記ダイナミックダンパが、取付板、錘、及びバネを有し、バネ上端部が取付板に、下端部が錘に固定され、該取付板を上床下面に固定すると、該錘が弾性的に上下方向に浮動状態になる請求項1又は2に記載の二重床。
  4. 前記ダイナミックダンパが、取付板、支柱、錘、及びバネを有し、該支柱が該取付板から下方に向かって垂設され、該バネ上端部が該錘に、下端部が該支柱下端部に固定され、該取付板を上床下面に固定すると、該錘が弾性的に上下方向に浮動状態になる請求項1又は2に記載の二重床。
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