JP5579500B2 - 二重床の防振具及び二重床 - Google Patents

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本発明は、鉄筋コンクリート造などのコンクリートスラブなどの下床の上に上床を施工する二重床において、上床を支持する支持ボルトの下端に装着する防振具に関する。
図7は従来の防振具を装着した二重床の断面説明図である。従来から、コンクリートスラブなどの下床8上に受板6(束板又は根太)を複数並べて配置し、その上に上床9を貼る二重床が知られている。上床9は、通常パーティクルボードなど下貼り材9aとフローリングなどの仕上材9bからなる。受板6は正方形状の束板や細長い板状の根太などがあり、下方に突出する足部材1が、束板の場合は中央部に1カ所、根太の場合は少なくとも両端付近に2カ所取り付けられる。足部材は下端に防振具10を装着した支持ボルト5で、木質の受板6に取り付けた受ナット7に螺着されている。支持ボルト5の上端面には溝が形成されており、下貼り材の上からドライバーなどで回転させることで高さを調整できるようになっている。防振具10は単一構造のゴム塊で、上面に凹設した内孔に支持ボルト5の下端部を嵌着して支持ボルト5に装着される。このような防振具は振動(音)が上床から下床に、又は下床から上床に伝わるのを低減する。
また、下記特許文献1には、上記従来の防振具よりも防音性能を高めたものが開示されている。これは、防振具を、上部材と、上面に上部材よりも大きい径の凹部を有するゴムなどの弾性材でなる下部材と、下部材に外嵌するべく概略筒状に形成されその周壁に外周部を碇着して水平方向に設けられた支持膜を有する外嵌部材とで構成したものである。下部材に外嵌部材を外嵌した状態で支持膜が下部材の上面に接触すると共に、上部材が支持膜の上かつ前記凹部の上で支持される。上床の音は上部材、支持膜、下部材を経て下床に伝達されるが、上部材は丁度ハンモックに乗っているように支持膜上で支持されるために、上部材の振動が支持膜の振動によって吸収され、下部材に伝達されにくくなるものである。
特開2003−328539号公報
上床から下床に伝わる音には、軽量衝撃音と重量衝撃音とがある。軽量衝撃音は主に通常の生活音を基準としたもので、重量衝撃音は子供の走り回る音、物を落としたときに生じる音など、特別な行動によって生じるものである。
二重床単体の遮音性能は、上階のコンクリート床(下床)に直接タンピングマシンなどで騒音を発生させ下階で測定した音量に対し、上階に二重床を施工し、その上で騒音を発生させ下階で測定した音量がどの程度低減されているかで評価し、一定の基準に基づいて「床衝撃音低減性能等級」で表す。軽量衝撃音の場合は「ΔLL値」で、重量衝撃音の場合は「ΔLH値」で表される。
また、上床上で発生する振動・騒音とは別に、外部から上床上に伝わる振動がある。このような外部からの振動は、例えば、近くを通る電車・地下鉄の振動、近所の建設工事から発生する振動などで、50Hz前後の低周波振動が最も不快感を与えるとされている。
図7に示す、単一構造のゴム塊からなる従来の防振具は、軽量衝撃音の低減性能には優れているが、低周波振動及び重量衝撃音はほとんど低減されることがなかった。
また、前記特許文献1の防振具は、構造が複雑でかなりのコスト高となるという問題がある。
本願発明は、構造が簡単で低コストで製造できる防振具であって、居住者が最も不快を感じる50Hz前後の振動の伝達を、従来の防振具よりも低減できるようにすることを課題とするものである。
〔請求項1〕
本発明は、二重床の上床を支持する足部材の支持ボルトの下端に装着する防振具において、該支持ボルトを支持する支持面を有し、ゴムなどの弾性材で筒状又は柱状に形成された内部材と、ゴムなどの弾性材で筒状に形成され、該内部材に外嵌した外部材を有し、該外部材の硬度が前記内部材の硬度よりも大きいことを特徴とする二重床の防振具である。
防振具を内部材と外部材で構成したので、外部からの低周波振動が支持ボルトに伝わる際に、内部材と外部材の間で一部吸収され、伝わる振動が低減される。
また、内部材に、硬度の大きな外部材が外嵌しているため、内部材に支持ボルトからの荷重が作用したときに内部材が変形しにくい。防振具のゴムは、支持ボルトからの荷重により変形すると上床が沈み込むため、硬度65程度のゴムが使用されている。本発明では、内部材として、低周波振動の伝わりにくいやわらかいもの(硬度60以下)を使用しても、外嵌した外部材によって変形が制限され、沈み込みが少なくなる。
〔請求項2〕
また本発明は、前記内部材の硬度が50〜60で、前記外部材の硬度が65〜75である請求項1に記載の防振具である。
本発明において「硬度」は、JIS K 6253に準拠した、タイプAのデュロメータで計測した値である。
内部材の硬度が50よりも小さいと、上床の沈み込みが大きくなるおそれがあり、好ましくない。60よりも大きいと、低周波振動の伝達を低減する効果が少なくなるおそれがある。したがって、内部材の硬度は50〜60が適当である。
外部材の硬度が65に満たないと、内部材の変形を制限する効果が少なくなり、上床の沈み込みが大きくなるおそれがある。75を越えると、低周波振動の伝達を低減する効果が少なくなるおそれがある。したがって、外部材の硬度は65〜75が適当である。
〔請求項3〕
また本発明は、前記内部材の外周面、又は外部材の内周面に突条を有し、前記内部材に外部材を外嵌したときに、内部材の外周面と外部材の内周面の間の該突条以外の部分に隙間を有する請求項1又は2に記載の防振具である。
隙間により、内部材と外部材の接触面積が小さくなり、低周波振動の伝達をいっそう低減することができる。
〔請求項4〕
また本発明は、前記突条が縦方向に複数本形成され、又は周方向に複数本形成さている請求項3に記載の防振具である。
突条の具体例としては、縦方向、又は周方向に複数形成することができる。また、線状に限らず、点状に設けることもできる。
〔請求項5〕
また本発明は、請求項1〜4に記載の防振具を支持ボルト下端に装着した足部材で上床を支持したことを特徴とする二重床である。
本発明の二重床は、支持ボルトの下端に装着する防振具を本発明の防振具とし、その他の構成は従来周知の二重床と全く同じでよい。
本発明の防振具は、硬さの異なる内部材と外部材を嵌め合わせた簡単な構造なので、低コストで容易に製造できる。また、本発明の防振具及びこれを用いた二重床は、外部からの50Hz前後(40〜60Hz)の低周波振動が上床に伝わりにくい。
実施例の防振具の縦断面説明図である。 実施例の防振具の縦断面説明図である。 実施例の防振具の縦断面説明図である。 実施例の防振具の横断面説明図である。 実施例の防振具の横断面説明図である。 内部材の説明図である。 二重床の断面説明図である。 振動試験方法の説明図である。
図1は、実施例の防振具2の断面説明図である。
防振具2は、硬度の異なる合成ゴム製の内部材3と外部材4からなる。内部材3の硬度は50〜60で、概略円筒状をなし、内孔32に支持ボルト5の下部が嵌入し、支持ボルトのフランジ部5aと下面が内部材の上面31と内孔の底面32aに接触し、上面31及び底面32aが支持ボルトを支持する支持面となっている。
外部材4の硬度は65〜75で、周壁41と底板42により有底円筒状をなしている。
外部材3は、内部材3に外嵌している(内部材3は外部材4の中に嵌め込まれている)。
図2は、他の実施例である防振具2aの断面説明図である。
防振具2aも、硬度の異なる合成ゴム製の内部材3と外部材4からなる。内部材3の硬度は50〜60で、円柱形をなしている。外部材4の硬度は65〜75で、周壁41と底板42により有底円筒状をなし、内部材3に外嵌している。
支持ボルト5は、その下部が外部材4の中に嵌め込まれ、その底面が内部材の上面31に接触し、支持されている。すなわち、内部材の上面31が支持ボルトを支持する支持面となっている。
図3は、他の実施例である防振具2bの断面説明図である。
防振具2bは、防振具2aとほぼ同じ構造であるが、外部材4に底板が形成されていない点のみが異なる。このように、外部材の底板がない場合でも、低周波振動の伝達を低減する効果があるが、前記実施例のように外部材には底板を形成する方がより効果的である。
図4上段に示すように、前記実施例の防振具2,2a,2bにおいて、内部材3の外周面には、縦方向に複数(この場合は8本)の突条33が形成され、外部材を外嵌したときに、同図下段に示すように、内部材3の外周面と外部材4の内周面の間の突条33以外の部分に隙間が形成される。隙間の間隔は2〜2.5mm程度が適当である。
このように、突条で隙間を形成することで、低周波振動の伝達を低減する効果が向上する。
図5に示すのは、突条43を外部材4の内面に設けた場合である。この場合も、突条を内部材に設けた場合と同様の効果を有する。
図6に示すのは、突条33を、内部材3の外周面に周方向に沿って複数本(この場合は4本)設けた例である。
このように、本発明において突条は、内部材の外周面と外部材の内周面の間に隙間が形成されるものであれば、どのようなものでもよい。
実施例の防振具2(図1)を支持ボルトの下端に装着した実施例の二重床と、図7に示す単一構造の従来の防振具10を支持ボルトの下端に装着した比較例の二重床について、振動試験を行った。
図8は振動試験の説明図である。
振動試験は、鉄筋コンクリート造の2階建ての実験室11で行う。
2階には、中央部に供試体である二重床を施工し、該二重床の上床9の上及び下床8(コンクリートスラブ)の上にセンサを設置し、上床及び下床の振動量を振動計で計測する。
1階には、バングマシン、タンピングマシンなどの加振装置12を設置する。
1階の加振装置12を作動すると、その振動が2階の下床に伝わり、下床8及び上床9が振動する。このときの上床と下床の振動量を計測し、上床の振動の下床の振動に対する低減量を求める。実施例の場合、比較例に比べて、振動数50Hzにおける低減量が7〜12dB程度多くなり、本発明の低周波振動の伝達を低減する効果が実証された。
1 足部材
2,2a,2b 防振具
3 内部材
31 上面
32 内孔
32a 底面
33 突条
4 外部材
41 周壁
42 底板
43 突条
5 支持ボルト
5a フランジ部
6 受板
7 受ナット
8 下床
9 上床
9a 下貼り材
9b 仕上材
10 防振具
11 実験室
12 加振装置

Claims (4)

  1. 二重床の上床を支持する足部材の支持ボルトの下端に装着する防振具において、
    該支持ボルトを支持する支持面を有し、ゴムなどの弾性材で筒状又は柱状に形成された内部材と、
    ゴムなどの弾性材で筒状に形成され、該内部材に外嵌した外部材を有し、
    該外部材の硬度が前記内部材の硬度よりも大きく、
    前記内部材の外周面、又は外部材の内周面に突条を有し、前記内部材に外部材を外嵌したときに、内部材の外周面と外部材の内周面の間の該突条以外の部分に隙間を有する防振具。
  2. 前記内部材の硬度が50〜60で、前記外部材の硬度が65〜75である請求項1に記載の防振具。
  3. 前記突条が縦方向に複数本形成され、又は周方向に複数本形成さている請求項1、2のいずれかに記載の防振具。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の防振具を支持ボルト下端に装着した足部材で上床を支持したことを特徴とする二重床。
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