JP5579500B2 - 二重床の防振具及び二重床 - Google Patents
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Description
二重床単体の遮音性能は、上階のコンクリート床(下床)に直接タンピングマシンなどで騒音を発生させ下階で測定した音量に対し、上階に二重床を施工し、その上で騒音を発生させ下階で測定した音量がどの程度低減されているかで評価し、一定の基準に基づいて「床衝撃音低減性能等級」で表す。軽量衝撃音の場合は「ΔLL値」で、重量衝撃音の場合は「ΔLH値」で表される。
また、前記特許文献1の防振具は、構造が複雑でかなりのコスト高となるという問題がある。
本発明は、二重床の上床を支持する足部材の支持ボルトの下端に装着する防振具において、該支持ボルトを支持する支持面を有し、ゴムなどの弾性材で筒状又は柱状に形成された内部材と、ゴムなどの弾性材で筒状に形成され、該内部材に外嵌した外部材を有し、該外部材の硬度が前記内部材の硬度よりも大きいことを特徴とする二重床の防振具である。
また、内部材に、硬度の大きな外部材が外嵌しているため、内部材に支持ボルトからの荷重が作用したときに内部材が変形しにくい。防振具のゴムは、支持ボルトからの荷重により変形すると上床が沈み込むため、硬度65程度のゴムが使用されている。本発明では、内部材として、低周波振動の伝わりにくいやわらかいもの(硬度60以下)を使用しても、外嵌した外部材によって変形が制限され、沈み込みが少なくなる。
また本発明は、前記内部材の硬度が50〜60で、前記外部材の硬度が65〜75である請求項1に記載の防振具である。
内部材の硬度が50よりも小さいと、上床の沈み込みが大きくなるおそれがあり、好ましくない。60よりも大きいと、低周波振動の伝達を低減する効果が少なくなるおそれがある。したがって、内部材の硬度は50〜60が適当である。
外部材の硬度が65に満たないと、内部材の変形を制限する効果が少なくなり、上床の沈み込みが大きくなるおそれがある。75を越えると、低周波振動の伝達を低減する効果が少なくなるおそれがある。したがって、外部材の硬度は65〜75が適当である。
また本発明は、前記内部材の外周面、又は外部材の内周面に突条を有し、前記内部材に外部材を外嵌したときに、内部材の外周面と外部材の内周面の間の該突条以外の部分に隙間を有する請求項1又は2に記載の防振具である。
また本発明は、前記突条が縦方向に複数本形成され、又は周方向に複数本形成さている請求項3に記載の防振具である。
また本発明は、請求項1〜4に記載の防振具を支持ボルト下端に装着した足部材で上床を支持したことを特徴とする二重床である。
防振具2は、硬度の異なる合成ゴム製の内部材3と外部材4からなる。内部材3の硬度は50〜60で、概略円筒状をなし、内孔32に支持ボルト5の下部が嵌入し、支持ボルトのフランジ部5aと下面が内部材の上面31と内孔の底面32aに接触し、上面31及び底面32aが支持ボルトを支持する支持面となっている。
外部材3は、内部材3に外嵌している(内部材3は外部材4の中に嵌め込まれている)。
防振具2aも、硬度の異なる合成ゴム製の内部材3と外部材4からなる。内部材3の硬度は50〜60で、円柱形をなしている。外部材4の硬度は65〜75で、周壁41と底板42により有底円筒状をなし、内部材3に外嵌している。
防振具2bは、防振具2aとほぼ同じ構造であるが、外部材4に底板が形成されていない点のみが異なる。このように、外部材の底板がない場合でも、低周波振動の伝達を低減する効果があるが、前記実施例のように外部材には底板を形成する方がより効果的である。
このように、突条で隙間を形成することで、低周波振動の伝達を低減する効果が向上する。
このように、本発明において突条は、内部材の外周面と外部材の内周面の間に隙間が形成されるものであれば、どのようなものでもよい。
図8は振動試験の説明図である。
振動試験は、鉄筋コンクリート造の2階建ての実験室11で行う。
2階には、中央部に供試体である二重床を施工し、該二重床の上床9の上及び下床8(コンクリートスラブ)の上にセンサを設置し、上床及び下床の振動量を振動計で計測する。
1階には、バングマシン、タンピングマシンなどの加振装置12を設置する。
1階の加振装置12を作動すると、その振動が2階の下床に伝わり、下床8及び上床9が振動する。このときの上床と下床の振動量を計測し、上床の振動の下床の振動に対する低減量を求める。実施例の場合、比較例に比べて、振動数50Hzにおける低減量が7〜12dB程度多くなり、本発明の低周波振動の伝達を低減する効果が実証された。
2,2a,2b 防振具
3 内部材
31 上面
32 内孔
32a 底面
33 突条
4 外部材
41 周壁
42 底板
43 突条
5 支持ボルト
5a フランジ部
6 受板
7 受ナット
8 下床
9 上床
9a 下貼り材
9b 仕上材
10 防振具
11 実験室
12 加振装置
Claims (4)
- 二重床の上床を支持する足部材の支持ボルトの下端に装着する防振具において、
該支持ボルトを支持する支持面を有し、ゴムなどの弾性材で筒状又は柱状に形成された内部材と、
ゴムなどの弾性材で筒状に形成され、該内部材に外嵌した外部材を有し、
該外部材の硬度が前記内部材の硬度よりも大きく、
前記内部材の外周面、又は外部材の内周面に突条を有し、前記内部材に外部材を外嵌したときに、内部材の外周面と外部材の内周面の間の該突条以外の部分に隙間を有する防振具。 - 前記内部材の硬度が50〜60で、前記外部材の硬度が65〜75である請求項1に記載の防振具。
- 前記突条が縦方向に複数本形成され、又は周方向に複数本形成されている請求項1、2のいずれかに記載の防振具。
- 請求項1〜3のいずれかに記載の防振具を支持ボルト下端に装着した足部材で上床を支持したことを特徴とする二重床。
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JP2010119127A JP5579500B2 (ja) | 2010-05-25 | 2010-05-25 | 二重床の防振具及び二重床 |
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JP2010119127A JP5579500B2 (ja) | 2010-05-25 | 2010-05-25 | 二重床の防振具及び二重床 |
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