JP2007162247A - 建物の遮音床構造 - Google Patents

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Hideo Nagamatsu
英夫 永松
Satoshi Noguchi
悟志 野口
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Abstract


【課題】床から壁への重量床衝撃音の伝搬に配慮して、床パネルの質量増加や床パネルの沈み込み等を招くことなく、重量床衝撃音を効果的に低減する遮音床構造を提供する。
【解決手段】この遮音床構造は、互いに略平行に配置した複数の床梁1・・に跨って、複数の床パネル4・・を並設してなり、床梁1・・間の間隔L1を、通常よりも狭い500mmに設定し、床パネル4・・を、一辺の長さL2が500mmの略正方形状に形成する。これにより、床パネル4・・に発生した低域周波数の振動が床梁1・・を介して分散されて壁構造体3へ伝達され、下階の内壁面から重量床衝撃音が分散した状態で放射されて、下階に伝搬する重量床衝撃音が小さくなる。
【選択図】図1

Description

この発明は、戸建て住宅やマンション等の建物の遮音床構造に関する。
従来、戸建て住宅等の建物において、床衝撃音を低減させるために、床パネルの質量を大きくしたり、例えば特許文献1にも開示されているように、床パネルと床梁との間に防振材を介在させるといった対策が採られている。
特開2005−155288号公報
しかしながら、いずれの対策も中高域周波数の振動に伴う騒音(軽量床衝撃音)を改善することは比較的容易であるが、低域周波数の振動に伴う騒音(重量床衝撃音)を改善することは一般的に困難である。戸建て住宅等においては、特に子供が飛び跳ねたとき等に発生する重量床衝撃音が問題となることが多く、このような重量床衝撃音を効果的に抑えることができる遮音性能が要求されるが、上記のような対策では、このような要求に十分に答えることができなかった。
しかも、床パネルの質量を大きくする場合には、床パネルを支えるための構造体の設計変更が必要とされ、特に戸建て住宅においては床パネルの面密度を重量床衝撃音の低減に有効とされる面密度まで高めることは困難であった。
また、床パネルと床梁との間に防振材を介在させる場合には、床パネルの沈み込みが生じ易くなり、これに伴って音鳴りの発生や歩行感の悪化といった問題が生じるおそれがあった。
そこで、この発明者らは、鋭意研究を重ねた結果、床に衝撃力が加わったときに発生する重量床衝撃音は、床下の天井面を介して下階へ放射されるのは勿論のこと、床梁から外壁の壁構造体に伝搬して下階の内壁面からも放射されており、従って床自体の遮音性能の向上も重要であるが、従来あまり論じられていなかった床から壁への重量床衝撃音の伝搬に配慮することも、重量床衝撃音の低減にあっての重要な対策の1つであることを見出した。
この発明は、上記に鑑み、床から壁への重量床衝撃音の伝搬に配慮して、床パネルの質量増加や床パネルの沈み込み等を招くことなく、重量床衝撃音を効果的に低減することができる建物の遮音床構造の提供を目的とする。
上記課題を解決するため、この発明の建物の遮音床構造は、互いに略平行に配置した複数の床梁1・・に跨って、複数の床パネル4・・を並設してなり、前記床梁1・・間の間隔L1を400〜600mmに設定したことを特徴とする。
また、前記床パネル4・・を、一辺の長さL2が400〜600mmの略正方形状に形成している。さらに、隣接する床パネル4・・の端面間に隙間21を形成して、その隙間21に振動を減衰する減衰材22を設けている。さらにまた、前記床パネル4・・の相対する端部を、隣接する床梁1、1上に固定している。
また、前記床梁1・・は、H形鋼からなり、前記床パネル4・・は、ALCパネルからなる。
この発明の遮音床構造においては、互いに略平行に配置した複数の床梁間の間隔を400〜600mmに設定して、床梁を通常よりも密に配置しているので、これら床梁を壁構造体に連結することで、床パネルに発生した低域周波数の振動が、床梁を介して分散されて壁構造体へ伝達されることになる。従って、床からの低域周波数の振動を壁の広い範囲で受けることになって、この低域周波数の振動に伴う騒音(重量床衝撃音)が下階の内壁面から分散した状態で放射されて、下階に伝搬する重量床衝撃音を小さくすることができる。
すなわち、この発明の遮音床構造においては、従来あまり論じられていなかった床から壁への重量床衝撃音の伝搬に配慮することで、床パネルの質量増加や床パネルの沈み込み等の不具合を生じることなく、重量床衝撃音を効果的に低減することができる。
また、床パネルについても、一辺の長さが400〜600mmの略正方形状に細分化しているので、これら床パネルの端面間に減衰材を挟み込んだり、床パネルの端面同士を接触させることによって、振動の減衰領域を広く確保することができ、床パネルの沈み込みによる歩行感の悪化等を招くことなく、床から壁へ伝達される振動を効率良く減衰して、重量床衝撃音をより一層低減することができる。
以下、この発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1は、この発明の一実施形態に係る遮音床構造を示している。図において、1・・は、例えば鉄骨系住宅における床梁を示している。これら床梁1・・は、例えばH形鋼からなり、一対のフランジ2、2が上下平行となるようにして、400〜600mm、好ましくは500mmの間隔L1をあけて互いに略平行に配置されている。これら床梁1・・には、外壁における軸組等の壁構造体3・・が直接的又は間接的に連結されている。
4・・は、床梁1・・に跨って並設された床パネルである。これら床パネル4・・は、例えばALCパネルからなり、床梁1・・の配置ピッチに合わせるようにして、一辺の長さL2が400〜600mm、好ましくは500mmの略正方形状に形成されている。床パネル4の厚みは、例えば100mmとされている。これら床パネル4・・上には、図示しない床仕上げ材が敷き詰められるようになっている。なお、床パネル4の形状及び大きさは、これに限定されるものではなく、例えば略長方形状に形成しても良い。
図2及び図3は、床梁1・・への床パネル4・・の固定構造を示している。各床パネル4は、その相対する端部が隣接する床梁1、1の上側フランジ2、2上に固定金具10、11を介して固定されている。
固定金具10は、床梁1の長手方向に対して直交する方向に隣接する床パネル4、4の端部を床梁1に同時に固定するためのもので、床梁1の上側フランジ2に引っ掛けるフック12と、このフック12から立ち上がったボルト13と、このボルト13を挿通する挿通孔を有するプレート15と、ボルト13に螺合するナット16とを備えている。
固定金具11は、外壁部に隣接する床パネル4の端部を床梁1に固定するためのもので、そのプレート15が略L形に形成されている以外は、固定金具10と同様である。
そして、これら固定金具10、11による固定に際しては、フック12を床梁1の上側フランジ2に引っ掛けた状態で、ボルト13に螺合したナット16を締め付けて、プレート15を床梁1の上側フランジ2上に設置した床パネル4の端部上面に押し付けることで、床パネル4の端部を床梁1に固定するようになっている。なお、床パネル4の相対する端部中央には、固定金具10、11を収容する切欠部20が形成されている。
このようにして床梁1・・に固定されて並設された床パネル4・・において、図4に示すように、隣接する床パネル4・・の端面間には隙間21が形成されており、その隙間21に振動を減衰する減衰材としてゴム製の減衰シート22・・が設けられている。なお、減衰シート22・・を設ける代わりに、隣接する床パネル4・・の端面同士を接触させるようにしても良い。
上記構成において、床パネル4・・に対して子供が飛び跳ねたときのような衝撃力が加わると、その衝撃力によって床パネル4・・に低域周波数の振動が発生して、この振動が床梁1・・を介して壁構造体3・・へ伝達される。
このとき、床梁1・・の配置ピッチが、通常であれば例えば2000mmであるところを、400〜600mm(好ましくは500mm)として単位面積当たりの床梁1・・の本数を増やしていることから、振動が集中することなくほぼ均等に分散されて壁構造体3・・へ伝達されることになる。
これにより、床からの低域周波数の振動を、通常であれば壁の狭い範囲で集中して受けるところを、壁の広い範囲で受けることになって、この低域周波数の振動に伴う騒音(重量床衝撃音)が下階の内壁面から分散した状態で放射されて、結果的に下階に伝搬する重量床衝撃音を低減することができる。なお、床梁1・・の配置ピッチが600mmよりも大きくなると、重量床衝撃音の低減効果があまり期待できず、また400mmよりも小さくなると、それだけ床梁1・・の本数及び固定金具10・・の個数が増えて設備費が高騰するとともに、重量の増大を招いて新たに設計変更が必要となるため、床梁1・・の配置ピッチとしては400〜600mmが適当である。特に、メータモジュールを採用している戸建て住宅においては、床梁1・・の配置ピッチを500mmとすることが施工上の点からも好ましい。
また、床パネル4・・が、通常であれば例えば長辺側端部の長さが2000mm、短辺側端部の長さが500mmの略長方形状に形成されているところを、400〜600mm(好ましくは500mm)角の略正方形状に形成されていて、このように細分化が図られた床パネル4・・の端面間に減衰シート22・・が挟み込まれているので、床パネル4・・の沈み込みによる歩行感の悪化を招くことなく、床から壁へ伝達される振動を減衰することができ、重量床衝撃音をより一層低減することができる。なお、減衰シート22・・を設ける代わりに、床パネル4・・の端面同士を接触させるようにしても、衝撃力が加わったときの床パネル4・・の端面同士の摩擦により振動を減衰することができる。
この発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、この発明の範囲内で上記実施形態に多くの修正及び変更を加え得ることは勿論である。例えば、床梁1としては、H形鋼以外の鋼材を用いても良く、また木質系住宅の場合には木材が用いられる。また、床パネル4としては、ALCパネルに限らず、例えばコンクリートスラブパネル、コンクリートスラブパネルに鋼材を埋め込んだハイブリッドパネル、さらには合板等の板状材を用いるようにしても良い。さらに、隣接する床パネル4・・の端面間に挟み込む減衰材としては、シート状のものに限らず、例えば線状や粒状のもの、さらには隙間に流し込んで固めたものであっても良い。
この発明の一実施形態に係る遮音床構造を示す斜視図である。 同じくその床パネルの固定構造を示す縦断面図である。 同じくその床パネルの固定構造を示す縦断面図である。 同じくその部分拡大斜視図である。
符号の説明
1・・床梁
4・・床パネル
21・・隙間
22・・減衰材

Claims (5)

  1. 互いに略平行に配置した複数の床梁(1)・・に跨って、複数の床パネル(4)・・を並設してなり、前記床梁(1)・・間の間隔(L1)を400〜600mmに設定したことを特徴とする建物の遮音床構造。
  2. 前記床パネル(4)・・を、一辺の長さ(L2)が400〜600mmの略正方形状に形成した請求項1記載の建物の遮音床構造。
  3. 隣接する床パネル(4)・・の端面間に隙間(21)を形成して、その隙間(21)に振動を減衰する減衰材(22)を設けた請求項1又は2記載の建物の遮音床構造。
  4. 前記床パネル(4)・・の相対する端部を、隣接する床梁(1)(1)上に固定した請求項1乃至3のいずれかに記載の建物の遮音床構造。
  5. 前記床梁(1)・・は、H形鋼からなり、前記床パネル(4)・・は、ALCパネルからなる請求項1乃至4のいずれかに記載の建物の遮音床構造。
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