JP2008247228A - 軌条車両 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、軌条車輌における床の構成に関する。その目的は、軽量で低騒音の床構造を提供することにある。
【解決手段】車体は台枠51の上に根太71を介して長手方向に複数分割された上床61及び62を載せている。この上床の分割幅は、横梁81及び82の設置間隔に対応した長さで分割され、分割された上床61及び62の結合部は、横梁上部で結合されている。ここで、振動体を有する床下機器91を設置する横梁82と82間の上床62の長手方向長さは、振動体を有する床下機器91を設置していない横梁81と81の間、及び横梁81と82の間に設置する上床61と比して車体1の長手方向長さにおいて、床下機器91を設置している横梁82,82の間隔と同一である。また、前者の音響放射効率が小さい部材を用いる。例えば鉄製床やアルミ製の制振床を用いる。これにより、車両全体として軽量で静音化を図った構造とすることができる。
【選択図】図4
【解決手段】車体は台枠51の上に根太71を介して長手方向に複数分割された上床61及び62を載せている。この上床の分割幅は、横梁81及び82の設置間隔に対応した長さで分割され、分割された上床61及び62の結合部は、横梁上部で結合されている。ここで、振動体を有する床下機器91を設置する横梁82と82間の上床62の長手方向長さは、振動体を有する床下機器91を設置していない横梁81と81の間、及び横梁81と82の間に設置する上床61と比して車体1の長手方向長さにおいて、床下機器91を設置している横梁82,82の間隔と同一である。また、前者の音響放射効率が小さい部材を用いる。例えば鉄製床やアルミ製の制振床を用いる。これにより、車両全体として軽量で静音化を図った構造とすることができる。
【選択図】図4
Description
本発明は2重床構造を有する鉄道車両やモノレール車両に関する。ここで、軌条車両とは、鉄道車輌、モノレール車両等の軌条車両を言う。
特許文献1に示す従来の車体構造を図1〜図3で説明する。図1は、車体の縦断面図を示している。車体1は台枠51、屋根構体41、側構体42及び長手方向の端部の妻構体(図1では図示せず)から構成される。台枠51の上には、複数の根太71、71…を設け、該根太71の上に室内床である上床60を載せることによって2重床構造を構成している。
上床60は車体の長手方向に複数分割された上床61,62からなり、根太71の上に設置されている。
上床60は車体の長手方向に複数分割された上床61,62からなり、根太71の上に設置されている。
図2、図3において、台枠51の下面には強度部材である横梁81及び82が設置されている。横梁81,82は車体1の幅方向を向いており、車体1の長手方向に沿って複数設置されている。横梁82,82には、空調や主変圧器を代表とする振動体を有する床下機器91が設置される。台枠51の上面には車両の長手方向に連続な根太71が設置されている。根太71は車体1の長手方向に沿って複数本配置されている。
ここで、固体伝播音の発生メカニズムに関して説明する。空気調和装置や主変圧器を代表とする振動体を有する床下機器91の振動に起因する固体伝播音は、床下機器91の振動が機器を設置する横梁82に伝わり、この横梁の振動が台枠51、根太71、上床61及び62と伝播することによって発生する。
このとき、台枠51の振動に関して、強度部材である枕梁52や横梁81及び82が設置される部位においては剛性が高いため振動しにくいが、前記枕梁や横梁が設置されていない部位では、振動しやすい。特に床下機器91の振動に関しては、床下機器91を設置している横梁82と82の間で振動しやすい。
このとき、台枠51の振動に関して、強度部材である枕梁52や横梁81及び82が設置される部位においては剛性が高いため振動しにくいが、前記枕梁や横梁が設置されていない部位では、振動しやすい。特に床下機器91の振動に関しては、床下機器91を設置している横梁82と82の間で振動しやすい。
従来の軌条車両では、上床61及び62の車両長手方向の幅は、上床61,62の材料の定尺や座席の割付間隔から設定された幅で構成されている。上床61,62の幅は、一定である。そのため、振動体を有する床下機器91を設置する横梁82と82の間の静音化を図る場合、図3に示すように2枚の上床62を重量のある音響放射係数の小さい部材に変更する必要があった。
これは固体伝播音がどこから発生しているか特定できないためである。
特開2002−154430号公報
これは固体伝播音がどこから発生しているか特定できないためである。
前記特許文献1のような従来の床構造において車内静粛化を図るためには、音源及び振動源の位置に対応した前記上床62を、音源及び振動源から離れた上床61の床材と比して音響放射効率の小さい重量のある床材(例えば鉄製床やアルミ製制振床)を使用し、固体伝播音を低減するものであった。ここで、上床60は、床材が車体幅方向に1枚の板であり、長手方向の分割幅は、材料の定尺や座席の割付によって決まっているため、振動源である床下機器を吊った横梁間で床板が分割されている場合、分割された2枚とも重量のある上床材を使用しなければならず、全体が大重量になる。
本発明は、静粛な車体を提供する場合に大きな重量増となる従来の床構造に対して、効率的に静粛な床構造を提供するものである。
本発明は、静粛な車体を提供する場合に大きな重量増となる従来の床構造に対して、効率的に静粛な床構造を提供するものである。
上記目的を達成するために、本発明は、軌条車両の台枠の横梁が軌条車両の幅方向に向けて軌条車両の長手方向に沿って複数設置されており、該横梁の下面に機器を吊り下げており、前記台枠は、前記台枠の強度部材である下床と、室内床である上床と、両者の間に設けられ、前記上床を支える根太と、から構成されており、前記根太は、車体の長手方向に向けて複数設置されている軌条車両において、前記上床は前記軌条車両の長手方向に沿って複数設置されており、空気調和装置や主変圧装置などの振動体を有する前記横梁間の前記上床の長手方向の長さは、該横梁の長手方向の長さに等しいこと、を特徴とする軌条車両とすることによって、達成できる。
かかる構成によれば、振動体を有する機器が設置される横梁部の振動が大きくなる部位においてのみ上床の長手方向長さが、下方の振動体を有する横梁間の長さが等しいため、該部の上床を音響反射率の小さい重量のある床材にして、振動を押え、車両の静音化を図ることができる。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
本発明の第1の実施例を図4、図5により説明する。図4、図5において、車体は台枠51の上に根太71を介して長手方向に複数分割された上床61及び62を載せている。この上床61,62の分割幅は、横梁81及び82の設置間隔に対応した長さで分割され、分割された上床61及び62の結合部は、横梁81,82上部で結合されている。
ここで、振動体を有する床下機器91を設置する横梁82と82間の上床62は、振動体を有しない横梁81と81の間、及び横梁81と82の間に設置する上床61と比べて車体1の長手方向長さが短い。これは、床振動体を有する床下機器91の設置長さが短いことによる。
また、前者の上床62は後者の上床61に比較して、音響放射効率が小さく重量の大きい部材を用いる。例えば鉄製床やアルミ製の制振床を用いる。
これによれば、振動体の床下機器91の上方の上床61は床下機器91を設置している横梁52,52の間隔(小間隔)と同一であり、音響放射率が小さく重量の大きい材料を用いても重量を低減でき、振動を低減でき、車両の静音化を図ることができる。
これによれば、振動体の床下機器91の上方の上床61は床下機器91を設置している横梁52,52の間隔(小間隔)と同一であり、音響放射率が小さく重量の大きい材料を用いても重量を低減でき、振動を低減でき、車両の静音化を図ることができる。
本発明の第2の実施例を図6、図7により説明する。図6,7において、床下機器91の上方の上床62の車体長手方向の長さは横梁82,82の間隔に同一である。上床62の前後の上床61の長手方向長さは、上床61の材料(部材)の定尺長さや座席間隔によっている。これで不足長さ箇所には上床63を配置している。
このため、第2の実施例の場合、上床62の長手方向の長さは、下方の横梁81,82の間隔に同一であり、上床61の長手方向長さは、横梁81,82の間隔にしているので、横梁81,82の間隔にあわせて、上床61,62の長さが異なり、種類が多くなる。
しかし、この実施例では、上床61の長手方向長さを定尺長さや座席間隔同一にしたことでは対応できない箇所に他の長手方向長さの上床63を配置しているので、前記の実施例に比べて最小限の種類の上床61,62,63により構成できるものである。
41:屋根構体 42:側構体
43:側梁 51:台枠
52:枕梁 53:中梁
60、61、62:上床 71:根太
81、82:横梁 91:振動体を有する床下機器
43:側梁 51:台枠
52:枕梁 53:中梁
60、61、62:上床 71:根太
81、82:横梁 91:振動体を有する床下機器
Claims (2)
- 軌条車両の台枠の横梁が軌条車両の幅方向に向けて軌条車両の長手方向に沿って複数設置されており、
該横梁の下面に機器を吊り下げており、
前記台枠は、前記台枠の強度部材である下床と、室内床である上床と、両者の間に設けられ、前記上床を支える根太と、から構成されており、
前記根太は、車体の長手方向に向けて複数設置されている軌条車両において、
前記上床は前記軌条車両の長手方向に沿って複数に分割されて設置されており、
振動体を有する床下機器を設置した前記横梁間の上方の第1の上床の長手方向の長さは、該横梁の長手方向の間隔に等しく、該第1の上床は他の第2の上床よりも音響放射率小さく重量が大である部材であること、
を特徴とする軌条車両。 - 請求項1記載の軌条車両において、
前記床下機器の上方の前記上床の前後の第2の上床の長さは定尺、または上床上の座席間隔の長さであり、
前記室内床は、この複数の前記第2の上床と前記第1の上床と第3の上床とからなること、
を特徴とする軌条車両。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007091607A JP2008247228A (ja) | 2007-03-30 | 2007-03-30 | 軌条車両 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2007091607A JP2008247228A (ja) | 2007-03-30 | 2007-03-30 | 軌条車両 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2008247228A true JP2008247228A (ja) | 2008-10-16 |
Family
ID=39972686
Family Applications (1)
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JP2007091607A Pending JP2008247228A (ja) | 2007-03-30 | 2007-03-30 | 軌条車両 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP2008247228A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010188925A (ja) * | 2009-02-19 | 2010-09-02 | Central Japan Railway Co | 鉄道車両の低振動化方法 |
JP2010254162A (ja) * | 2009-04-27 | 2010-11-11 | Hitachi Ltd | 鉄道車両構体、並びに鉄道車両構体に備わる床構造及びその製作方法 |
WO2012063721A1 (ja) * | 2010-11-08 | 2012-05-18 | 川崎重工業株式会社 | 鉄道車両の台枠構造 |
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2007
- 2007-03-30 JP JP2007091607A patent/JP2008247228A/ja active Pending
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JP2010254162A (ja) * | 2009-04-27 | 2010-11-11 | Hitachi Ltd | 鉄道車両構体、並びに鉄道車両構体に備わる床構造及びその製作方法 |
WO2012063721A1 (ja) * | 2010-11-08 | 2012-05-18 | 川崎重工業株式会社 | 鉄道車両の台枠構造 |
US9108649B2 (en) | 2010-11-08 | 2015-08-18 | Kawasaki Jukogyo Kabushiki Kaisha | Underframe structure of railcar |
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